天龍寺

天龍寺
photo by @narihira2015
臨済宗天龍寺派大本山の寺院で京都五山の第一位ともされる格式高いお寺。こちらは、かつての貴族文化によって作り上げられた池泉回遊式庭園があります。優美な庭を見て心を落ち着けてみては?

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天龍寺の基本情報


【 住所 】京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
【アクセス】阪急嵐山駅から徒歩10分
【営業時間】8時30分 ~ 17時 [受付終了16時50分]※3月21日~10月20日:8時30分~17時30分 [受付終了17時20分]
【 料金 】高校生以上:500円、小中学生:300円、未就学児:無料


公式ページ

京都の世界遺産「天龍寺」の見どころとアクセス情報まとめ

天龍寺について

天龍寺(てんりゅうじ)とは、京都府は京都市右京区に位置する、臨済宗天龍寺派大本山の寺院です。

本尊は釈迦如来で、古都京都の文化財として世界遺産に指定されている、日本国内でも人気の高い場所です。

実は天龍寺、明治から京都の映画ロケ地として親しまれてきました。

現在では残念ながら天龍寺でのロケは断られていますが、稲垣浩監督の「柳生武芸帖」、伊藤大輔監督の「大岡政談完結篇」でも使用されています。

足利尊氏を開基、夢窓疎石を開山として後醍醐天皇の菩提を弔う事を目的として暦応2年に建設された天龍寺は、見どころたっぷりの寺院です。

天龍寺までのアクセス情報や、天龍寺付近の観光スポットも一緒にご紹介しましょう。

拝観時間

拝観ができるのは、8時30分~17時30分までです。

閉門は17時30分ですから、参拝は時間に余裕を持っておきましょう。

また、10月21日~3月20日までは17時の閉門となります。

拝観料金

庭園 曹源池、百花苑:

高校生以上500円
小・中学生300円
未就学児無料
※受付時に障害者手帳を提示で、本人及びその介護者1名まで100円引きとなります。

諸堂 大方丈、書院、多宝殿:

庭園参拝料に300円追加
※例えば高校生以上ならば、庭園参拝料500円に諸堂拝観料300円で、合計800円の拝観料となります。
※行事により、諸堂の参拝休止日があります。
諸堂参拝休止日:10月29日の終日と10月30日の午後まで

法堂「雲龍図」の特別公開について:

1人500円(庭園・諸堂参拝料とは別料金です)
※土日祝日のみの公開となります(春秋は毎日公開期間があります)
公開時間:9時~17時(10月21日~3月20日は閉門時間が16時です)

受付場所は庭園受付・庫裏受付・北門受付の3ヶ所です。

庭園受付は売店の付近にあります。

アクセス方法

電車でのアクセス:

電車の場合、3つのアクセス方法があります。

①京福電鉄嵐山線の嵐山駅で降りて、徒歩10分圏内です。②阪急電車の嵐山駅で降りて、徒歩15分圏内です。③JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅で降りて、徒歩15分圏内です。

この内、一番アクセスが簡単なのは①京福電鉄嵐山線の嵐山駅からでしょう。

「嵐山」と名前がつく駅が周辺に3つありますから、迷わないように線をよく確認しておきましょう。

バスでのアクセス:

バスの場合、2つのアクセス方法があります。

①市バス11、28、93番に乗り、嵐山天龍寺前バス停で降りて、そこから徒歩約5分圏内です。または、②京都バス61、72、83番に乗り、京福嵐山駅前バス停で降り、そこから徒歩約5分圏内です。

どちらのバスでもアクセスは簡単ですが、一番近くて判りやすいのは、①市バス28番でのアクセスです。

京都駅烏丸口前のバスターミナル、D3乗り場から市バス28系統のバスに乗って、約50分程度で嵐山天龍寺前バス停に到着します。

移動時間は長いものの、バスの本数自体はそこそこありますから、初めての方でも行きやすいでしょう。

車でのアクセス:

①京都南ICから約30分(13km程)

②京都駅から約25分(10km程)

車でのアクセスは、道路が混みあう事が多いので、あまりおすすめしません。

出来れば電車と徒歩か、バスでのアクセスが便利です。

駐車場情報

予約不可、先着順ですが天龍寺に駐車場(収容台数は自家用車100台)があります。

料金:

乗用車1回1,000円

営業時間:

8時30分~17時30分(閉門は17時30分)
※10月21日から3月20日までは17時に閉門となります。

※長辻通りの臨時交通規制に伴い、入出庫不可な日があります。
年度により変更されますから、詳しくはこちら(http://www2.city.kyoto.lg.jp/tokei/trafficpolicy/kankochi/index.html)で事前確認しましょう。

天龍寺の見どころ

雲龍図

天龍寺といえば、まるでこちらを睨んでいるかのような見事な龍の絵の描かれた天井でしょう。

天龍寺という寺院の名前は知らなくても、この龍の絵の天井だけは知っているという方も多いと思います。

この龍の絵は「雲龍図」と呼ばれており、平成9年に天龍寺の法堂(はっとう)天井へ「天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業」にて制作されました。

縦は10.6m、横は12.6mで厚さは3cmの檜板を159枚も張り合わせ、その全面へ漆を塗って、そして白土を塗り、その上へ直接に墨色で描かれているのです。

この雲龍図を描いたのは日本画家の加山又造画伯で、その迫力といったら物凄いものがあります。

眺めているだけでも龍の眼力により緊張感があり、特別公開時には是非とも見てほしい逸品です。

雲龍図公開日は土曜日・日曜日・祝日の3日間、天龍寺の法堂(説法堂)で見る事ができます。

庫裏(くり)

庫裏とは、七堂伽藍の1つであり、台所兼寺務所の機能があります。

明治32年に建てられた方丈、客殿と棟続きの建物で、白壁を縦横に区切り、そして曲線の梁により装飾を施している、とても優れた外観をしています。

正面には大衝立の達磨図があり、こちらは達磨宗の禅を象徴しており、こちらも必見です。

達磨図と言っても恐くはなく、むしろちょっと可愛らしいタッチで描かれています。

白壁と梁のコントラストがとても美しい建築物ですから、是非天龍寺へお越しの際にはじっくり眺めてみてください。

大方丈と小方丈

大方丈は明治32年に建設された天龍寺最大の建物といわれており、本尊は重要文化財である釈迦如来坐像です。

小方丈とは書院の事で、大正13年に建設されました。

大方丈の縁側からは、曹源池を中心とした「曹源池庭園」を眺める事ができます。

夢窓国師の作庭と伝えられており、特別景勝地指定第1号でありその事からも「最古の回遊式庭園」と言われている傑作です。

左には嵐山を、正面には亀山、小倉山を借景した池泉回遊式庭園で、縁側に座って眺めているだけでも歴史の趣を感じられるでしょう。

おすすめの季節は春と秋、そして冬です。

春には穏やかな気候と美しい花の景色が、秋には紅葉した木々と池の景色が、冬になれば降り積もる雪と庭の景色を見る事ができます。

勿論夏の若々しい緑と池の景色もおすすめですが、京都の夏はとても暑いので縁側にじっとしているのは、ちょっと辛いかもしれません。

なるべく気候が穏やかな時期をおすすめします。

こちらの庭園と本堂は出入口が分かれているので、直接庭へ降りる事はできません。

庭園も見て周るのであれば、一度庭園専用の受付所へ行きましょう。

また、大方丈には曾我蕭白の龍の襖絵(レプリカ)も飾られています。

原本はボストン美術館所蔵ですが、レプリカとは思えない程の精巧な造りで、思わず感嘆のため息が漏れてしまう程です。

多宝殿

後醍醐天皇をお祀りしている多宝殿、この周囲には美しい桃色の花をつける、桜の樹木が多数植えられています。

春に天龍寺へ赴く際には、是非とも桜の美しい多宝殿も観賞してください。

桜の見頃は少々混み合いますが、それでも一見の価値ありです。

篩月(しげつ)

天龍寺境内には、天龍寺直営の精進料理店である「篩月」というお店があります。

精進料理とは禅宗の修行の1つである「食」の精神と自然の調和からあみ出された調理法でもって作られる料理の事です。

動物性の素材は一切使用しておらず、野菜に山菜、海藻類といった新鮮な四季折々の食材で構成されています。

年中無休で午前11時~午後14時まで営業しており、座席は250名分あります。

時期によっては満席となる場合もありますから、事前予約をしておく事をおすすめします。

精進料理といっても食材に肉を使用していないだけで、見た目はとても豪華で食べ応えもあります。

ミシュランでも「良質な料理を良心的な価格で楽しめる店」としてビブグルマンに選ばれました。

精進料理に興味を持っている、一度食べてみたいと思っている方は是非お試しください。

天龍寺観光の際の注意点

雲龍図は撮影不可です

残念ながら、雲龍図の写真撮影は禁止されています。

スマホ等でも駄目ですから、しっかりと眼で見ておきましょう。

春、秋、雲龍図特別公開日は混み合います

桜と紅葉と雲龍図が目玉の天龍寺は、その時期にはどうしても参拝客が多くなり、境内が混み合ってしまいます。

混雑を避けるのであれば、平日の桜や紅葉の見頃から外れた日に訪れるといいでしょう。

どうしても桜や紅葉の見頃に行きたい、雲龍図を鑑賞したいという場合には、開門と共に参拝する事をおすすめします。

観光ツアー等でも大体昼頃から混み合ってくるので、午前中に境内の散策を終えていれば混雑にも巻き込まれないでしょう。

天龍寺付近のおすすめスポット

渡月橋

天龍寺より徒歩およそ10分程の所に渡月橋があります。

こちらは平安初期、亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る」と言った事より、渡月橋と呼ばれるようになりました。

晴れている日の日中や夕方のアクセスがおすすめです。

嵯峨野トロッコ列車

嵯峨野といえばトロッコ列車、是非これに乗って嵯峨野の景色を眺めましょう。

トロッコ列車はアールデコ風の装いでとてもお洒落な造りなので、写真好きさんにもおすすめです。

嵐山公園

天龍寺から歩いておよそ10分程の所に嵐山公園があります。

ゆっくりと過ごすには丁度良い場所ですし、眺めも良いので天候のいい日はここでぼーっとしているのもおすすめですよ。

京都へ行ったら天龍寺へ参拝しよう!

天龍寺の境内は季節事に様々な美しい景色を体感させてくれます。

そして天龍寺だけではなく、その周辺にも多彩な観光スポットがあるのです。

今まで名前を聞いた事があるだけで行った事がなかった、という方は是非京都へ行った際には天龍寺へもお立ち寄りください。

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