川崎大師

川崎大師
by http://www.gosyuin-meguri.com/special/2265.html
関東の厄除け三大師の一つに数えられている川崎大師。初詣には全国から毎年300万人もの参拝者で賑わい、お守りを求める方々で混雑します。厄年の厄除け祈願でも有名で、毎日ご祈祷が行われています。大山門へと続く仲見世通りでは名物の飴を切るトントンという包丁の音を聞きながら、甘酒や久寿餅サンデーなどの食べ歩きグルメも楽しめます。近隣の門前エリアにはうなぎ店や蕎麦店などもありランチなどにもおすすめです。毎年7月に行われる風鈴市には、全国各地から900種類30000個もの風鈴が集まり、また屋台も並び、夏の風物詩とも言えるイベントです。川崎大師へは京急川崎大師駅より徒歩8分、駐車場も自動車交通安全祈祷殿のすぐ横に700台の無料駐車場がありアクセスも大変便利です。

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川崎大師の基本情報


【 住所 】神奈川県川崎市川崎区大師町4−48


川崎大師 公式ページ

川崎大師は今や全国屈指!川崎のお大師様

300万人を越える初詣客は、成田山新勝寺や明治神宮にも匹敵し、特に地元の厚い信仰に支えられて今日まで890年の歴史を刻んできたのが、今回ご紹介する川崎大師です。正式には「川崎大師平間寺」という名称で後半部分は「へいけんじ」と読んでください。

真言宗の智山派大本山で、一般的には厄除けのお寺として広く認知されています。御本尊は厄除弘法大師尊像です。川崎大師が「厄除け」の名で急激な広がりを見せたのは、徳川家斉(第11代将軍)が自身の前厄の厄除けにこの平間寺を公式参拝したという事実がスタートで、1813年の事でした。当時、川崎大師は江戸から日帰り可能な、ある種の観光地的な存在であった事も重なり、大師の厄除けは武士階級から庶民にいたるまで広く浸透していきます。

川崎大師へのアクセス

川崎大師へのアクセスは、京急川崎駅から京浜急行支線である「大師線」を利用するのがセオリーです(門前から参道、本堂と本来のアプローチで動線を辿れる為)。正月などは謹賀新年のヘッドマークを付けて運用されている他、大師線は元々が「川崎大師への参詣路線」として歴史が始まっており、最寄駅「川崎大師駅」には石碑も立てられているほどです。川崎大師駅で下車された際にはこの石碑にも立ち寄られる事をオススメします。

JR川崎駅からは川崎市バス(川04/05/07系統で川崎大師口)・川崎鶴見臨港バス(川23系統で大師下車)を利用して川崎大師付近に向かう事も可能ですが、下車後に徒歩で本堂へ向かうに際し、門前を歩けず仲見世に横から入っていく形になるので、お参り本来の姿とは異なってしまいます。初詣時期などは列の最後尾の位置が不明なケースも多く、かえって時間がかかる事もありますので、やはりセオリー通りの電車アクセスがオススメできます。

お車でのアクセスですが、三が日は絶対にNGです。周辺交通規制も敷かれ、最悪の場合は「出直そう…」とうパターンも。平時に関しては、昨今、大師ICが運用開始となりましたので、都内方向、横浜方向、そして千葉方面からも川崎大師のかなり近くまで直接的にアクセスが可能です。700台規模の平面駐車場(無料)が用意されていますが、お大師様までは少し歩く事になります。

川崎大師門前・参道・仲見世の風景

川崎大師駅から見える位置に門前街入口があります。とは言え、大きな催しが無い時はいたって普通の生活道路ですし、1本裏に入れば普通の住宅街です。ほのぼのとした空気が漂う不思議なエリアだとも言えます。これが、お大師さんで法要や催しがあると一気に変貌。各商店が店先に屋台を並べますし、お正月時期などは完全な「お祝い・お祭りモード」です。お参りに向かっているはずが「何食べる?」という煩悩や欲望がいったりきたりします。

それをどうにか乗り越えるといよいよ川崎大師参道の仲見世エリア。誘惑が続きます。飴切りの音が鳴り響く参道は、おそらく古よりずっと変わらない風景なのでしょう。どこか心躍るような懐かしいような、不思議な高揚感と落ち着きを抱きながら、正面の参道へ向かいます。

川崎大師の主要な建造物

大山門
川崎大師開創850年を記念し1977年に建立。門の四方に四天王像の姿が確認できます。(京都・教王護国寺の視点の像の模刻)

大本堂
1964年の落慶。御本尊様、また諸仏が安置されています。

八角五重塔
一際目を引くこの塔は1984年の建立。3月から12月の第1日曜日と、毎月21日のお大師様の御縁日の際には内部を拝観できます。

川崎大師の行事

元旦の大護摩を皮切りに、1年を通じて様々な宗教的・文化的行事が催されています。1月は地元で20歳を迎える方々の成人式、2月には節分会の豆まき、5月には子供向けの催しがあったりしますし、7月半ばには毎年恒例の風鈴市、秋には例大祭が、そして年末に向けて着々と用意が進んでいきます。

大師グルメ

門前・参道には無数の商店や出店が立ち並びますが、幾つか名物をご紹介します。

大師名物と呼ばれるのは「住吉の久寿餅」や「松屋のせき止飴」「煎餅(大師巻き)」などで、どれも歴史ある老舗を筆頭に店舗がひしめきあっています。特に住吉の久寿餅は川崎市民なら誰もが知っているレベルの認知度で、その黄色い包み紙はお大師さん参拝の目印とも言えます。山門の店舗には喫茶室もあり座って頂く事も出来ますので、お大師様に手を合わせた後に一休みするのに最適です。

多摩川越え:川崎宿と川崎大師

古の時代、江戸からこの川崎大師への参詣は必ず「多摩川越え」を伴うものでした。多摩川の最も下流域である当エリアは渡し舟の文化が発展し、大師の渡しを筆頭に大層賑わっていました。大師よりもやや西側にある六郷の渡しは東海道の一角を成し、川崎側では大きな宿場町を形成し多くの人々をもてなし、川崎大師参詣の窓口として大きく寄与しています。

川崎宿に関しては、JR及び京急川崎駅から徒歩圏内に「東海道かわさき交流館」という無料の紹介施設があり、2フロアにかけて川崎発展の歴史が紹介されており、その中には当然「川崎大師」の姿も含まれています。

川崎大師訪問レポ

初詣編
三が日を過ぎても、10日頃になってもまだまだ混んでいて一筋縄では行かない印象です。特に、平日の何も無い日の穏やかな境内を知っているだけに、その猛烈なギャップには面喰らいます。しかし、交通整理や誘導は明確で大きな混乱はありません。

境内には休憩スペースや新設されたトイレ、臨時トイレなども設置され、莫大な参拝客をどうにかもてなしたいという平間寺の気概を感じます。山門をくぐって境内に入る頃にはもみくちゃ状態で、いかにも初詣に来た感が高まります。とにかく300万人レベルとなると「凄い」の一言です。お大師様もこれは大変だ…と思わずにいられません。

平時編
門前は静かで仲見世も飴の音まばらです。山門を堂々とど真ん中で突っ切り境内へ入ると…静かな事。30~300人、いや、もっと少ない時もあります。勿論、厚い信仰のお寺ですので信徒さんのお姿は頻繁にお見かけするのですが、川崎大師は地元の方々の憩いの場としても大変重要で、あちらこちらのベンチで井戸端会議が開催されている様子です。新聞を読まれている方や、碁盤と向き合う方々も見受けられます。

また、地元の幼稚園や保育園の生徒さんが楽しく駆け回っていたり、他方では地域猫がスヤスヤと眠り込んでいます。地元の高校生が手をつないで仲見世を歩いていたり、これだけ大きなお寺が大師の地の日常に溶け込んでいる事が感じられました。きっとお寺ってこういう姿が本来の姿なんだろう…と、温かい気持ちが湧き出てきます。

川崎大師は川崎駅からのアクセスも大変良く、電車に乗ってしまえば駅名自体が「川崎大師」なので迷う事もありません。ですので、初めて訪問する方でも「ノープラン」でOKなので大変オススメです。川崎大師の駅から参拝をして、久寿餅を食べて川崎に戻ってくるというシンプルプランで3時間程度から組み立てるのが良いでしょう。

お大師様の目と鼻の先で…珍スポット

川崎大師のすぐ近くに「奇祭」の舞台として全国(全世界?)に名を轟かす神社「金山神社」があります。この神社で開催される「かなまら祭り」は元来は子授けや夫婦和合を願う神事でしたが、その生々しい御神体の姿などがネットメディアを中心に注目され、世界発信もされている様です。

もしもお大師様にお会いになるタイミングと、こちらのお祭りが重なる様な事があれば、一見の価値ありの「奇祭」です。

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