鯛よし百番

鯛よし百番
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飛田新地にある遊郭として建てられた建物を利用して作られたこちらの料亭。完全予約制の格式高いお店なのでご褒美で行きたいスポット。

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鯛よし百番の基本情報


【 住所 】大阪府大阪市西成区山王3-5-25


花街の時代にタイムスリップできる豪華絢爛な料亭!鯛よし百番の深い魅力

江戸時代などの様々な時代で、多くの花魁や大夫と呼ばれる才色兼備の女性達は、夜な夜な花街を彩りました。

大阪市西成区の飛田新地には、当時の花街の建物をそのままに残した、豪華絢爛な屋敷仕様の本格料亭、鯛よし百番があります。

美味しい鍋料理が有名な鯛よし百番の魅力を、飛田新地や花街の歴史を交えてご紹介します!

飛田新地ってどんな歴史があるの?

飛田新地(とびたしんち)とは、大阪市西成区山王3丁目にある遊郭が建ち並ぶ一帯を示す名称です。

明治45年の大火事により、難波新地乙部遊廓が焼失した4年後の大正5年に、現在の西成区山王3丁目あたりに焼失した花街の代替えの地として、飛田新地が生まれました。

昭和の初めには遊郭の数は200軒を超え、日本でも有数の大規模な花街として賑わいました。

第二次世界大戦の戦火を潜り抜けた遊郭の建物は、今現在も残り軒を連ねています。

料亭街として残る新しい時代

1958年にそれまでの風俗に規約を定めた売春防止法が施行されました。

各地にある花街は衰退の一途を辿りましたが、飛田新地は料亭街の飛田料理組合として再スタートを切り、今も150件を超える数多くの店が残っています。

現在の遊郭店舗は表向き料亭として看板を出していますが、実際は夜になると、ちょんの間と呼ばれる店の入り口の座敷に女性が座り、年配の女性が男性に向けて客引きをします。

ビールなどドリンクを振る舞い、料亭内で男性と女性が自由恋愛になるという仕組みが今も利用されています。

しかし飛田新地には列記とした料理を堪能できる唯一の本格料亭があり、それが鯛よし百番なのです。

豪華絢爛な大正建築の中で料理を味わう

鯛よし百番は1918年頃に竣工された、大正建築の木造のお屋敷です。

当時は鯛よし百番も遊郭として利用されていましたが、売春防止法が施行されたのちの戦後に屋敷を改装し、現在は料亭の名店として人気を呼んでいます。

なによりも鯛よし百番の魅力になるのが、まるでタイムスリップしたような昔の遊郭そのままの店構えです。

かわら屋根の入り口をくぐると、床には赤い絨毯が敷かれ、美術品の屏風や繊細な装飾の柱が来訪者を出迎えます。

大正時代の遊郭を改装しているので、当時そのままの日本庭園造りの中庭や太鼓橋があり、部屋を区切るふすまには鳳凰や獅子、牡丹の花が描かれていて、見る人を圧倒します。

金銀で彩色されたふすまや柱は、大正時代当時に作られた品物で、まさに芸術品です。

鯛よし百番は、大正建築の美しさを愛でながら、鍋料理に代表される和食を味わう事が出来る料亭なのです。

文化庁が認めた数少ない遊郭の屋敷

鯛よし百番は、大正時代の花街の遊郭の姿をそのまま残しているので、2000年に文化庁により登録有形文化財として登録されました。

登録有形文化財とは、都市開発や老朽化により取り壊しの可能性がある文化的保護価値がある建物を有形文化財として登録し、守っていく制度です。

鯛よし百番のお屋敷は、入母屋造(いりもやづくり)の大きな屋根を有し、桟瓦葺が美しく並んでいます。

中には日光東照宮陽明門をモチーフに造られた門構えがあります。鮮やかな朱色の手摺りや格子窓は、昔から魔除けに効果があると伝えられる技法です。

さらに、実際に花魁や遊女が並んだとされる顔見世は、現代では中々目にする事が出来ません。

これらの大変貴重で珍しい建物の装飾は、日本人のみならず観光で訪れる外国人も魅了しています。

贅沢の粋を集めた鯛よし百番の店内は、一部をのぞいて撮影可能なので、ルールに則った方法でぜひ撮影してみて下さいね。

鯛よし百番は完全予約制

鯛よし百番は、誰でも美味しい料理を味わう事が出来ますが完全予約制となっています。

鯛よし百番の予約方法は、事前に電話にて予約した日付、時間、人数を申し込みましょう。

また、鯛よし百番は1名で予約する人はほぼ居ません。女性だけのグループが緊張するようなら、男性も加えて予約する事もおすすめですよ。

そして料理の内容や数の注文も予約時にしますので、どんな料理を頼むか事前に話し合って決めておいて下さいね。

鯛よし百番では、料理が全て揃うまで時間がかかる場合がありますので、予約の時間や飲食の時間には、充分の余裕を持ってプランを立てましょう!

鯛よし百番のおすすめメニュー

鯛よし百番には、会席料理や鍋料理、オードブルなど沢山の種類の料理があります。

おすすめしたいのが、鍋料理の寄せ鍋です。寄せ鍋には、豚肉、鶏肉、大きなハマグリ、海老、鯛など数種類の具材がたっぷり入っており、出汁で煮たたせて頂く味はまさに絶品です!

うどんと一緒に食べると、一層出汁の味が堪能出来ますので、予約の時に一緒に注文してみて下さいね。

鯛よし百番へ行く時の注意点まとめ

鯛よし百番は、今もなお男性の客引きがあるお店が並ぶ飛田新地にあります。

飛田新地は人通りが少なく、また夜になれば客引き目当ての男性が多くなる場所なので、くれぐれも女性一人だけで出歩かないようにしましょう。

鯛よし百番へ行く時は、最寄駅からタクシーで店前まで送迎してもらう事が一番です。

薄暗い道で迷ってしまうと大変ですので徒歩はあまりおすすめ出来ません。

また、飛田新地一帯のお店などは撮影禁止の所が多くあるので、無闇に撮影したりしないよう注意しましょう。

そして、鯛よし百番のふすまや柱、顔見せや床の間すべてに置いて登録有形文化財として保護されています。

大正時代の物なのでとても老朽化していますので、少し凭れ掛かっただけでも傷める可能性があります。大切な装飾を傷めないように、注意して下さいね。

鯛よし百番の店舗情報

鯛よし百番の店舗情報は、こちらをご参考下さい。

店舗名:鯛よし百番(たいよしひゃくばん)

住所:〒557-0001 大阪府大阪市西成区山王3-5-25

電話番号:06-6632-0050

FAX:06-6646-1005

定休日:月曜日(12月は営業)

営業時間:17:00~23:00

席数:120席(座敷席あり)

メニューや料金など

会席料理:4,000円(税抜)から

鍋料理:ちゃんこ鍋2,300円(税抜)、鯛ちり鍋2,800円(税抜)など
(鍋料理には付出しあり、会席料理はすべて料理が出るまで2時間ほど時間がかかります)

単品料理:造り盛り合せ800円(税抜)、鯛姿作り(5~6人前)5,000円(税抜)など

飲み物:ビール、焼酎、ウイスキー、酎ハイ、ソフトドリンクなど各種あり

アクセス

JR線で向かう場合:
JR大阪環状線の天王寺駅を降りて、徒歩約10分

大阪市営地下鉄で向かう場合:
地下鉄堺筋線の動物園前駅を降りて、徒歩約10分

近鉄線で向かう場合:
近鉄南大阪線の阿部野橋駅を降りて、徒歩約10分

タクシーで向かう場合:
各駅前にてタクシーに乗車し、鯛よし百番または西成区山王3-5-25と目的地を伝えましょう。

飛田新地の各所には、治安を警告する看板があります。特に夜間の人通りの少ない時間帯は、女性だけではうろつかない様にしましょう。

大正ロマンあふれる鯛よし百番で悠久のひと時を過ごそう

いかがでしたでしょうか?

鯛よし百番は、大正時代の遊郭の佇まいや雰囲気そのままに、現代まで大切に守られて来た料亭です。

歴史の中にうずもれがちな情景を、鯛よし百番では誰でも味わう事が出来ます。

一歩足を踏み入れると、視界に移る豪華な色彩や装飾は息を飲むほどです。

ひとつひとつの部屋が芸術品であり、登録有形文化財として美しさが残されています。

鯛よし百番で出される料理はどれも、料理人が真心こめて作ったおもてなしの数々です。

日本の古い歴史に興味がある方はぜひ、鯛よし百番に訪れてみてはいかがでしょうか?

美味しい料理を味わいながら、大正ロマンと文化をひも解いて、五感で感じてみて下さいね。

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