源氏物語ミュージアム

源氏物語ミュージアム
国内唯一の源氏物語専門のミュージアム。館内には源氏物語の世界観を再現した展示や限定ムービーなどが公開され、源氏物語にあまりなじみがない方でも楽しめる仕様となっています。特に、幻の写本「大沢本」の展示は必見です!

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源氏物語ミュージアムの基本情報


【 住所 】京都府宇治市 宇治東内45−26
【アクセス】京阪・宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車徒歩約8分、JR・奈良線(JR京都駅~奈良駅)宇治駅下車徒歩約15分
【営業時間】午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
【 料金 】大人 600円、小人300円

源氏物語ミュージアム
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公式ページ

源氏物語ミュージアム ~千年前に生み出された世界観~

宇治市源氏物語ミュージアムは、京都府宇治市にある「国内で唯一の源氏物語に特化」したミュージアムです。

1998年に同地にて開館され、2008年、開館10周年、記録上で源氏物語が発見されて千年という節目に合わせたリニューアルを経て現在に至っています。

様々な資料や映像展示を介し、源氏物語の魅力を来館者に伝える事は勿論、国内随一の源氏物語の研究拠点として、資料・史料の収集や保管に力を入れています。

一方で、ミュージアムの魅力をさらに高める事を目的に、開館20周年を迎える2018年には改めてリニューアルが実施されるとの報道発表(2017年2月8日/宇治市教育委員会)がありました。

このリニューアルでは、現在は日本語のみの展示表示を他言語化したり、多くのミュージアムが採用する他言語ガイドの設置・貸出の他、デジタル技術を用いた源氏物語の世界観を体感できる展示の増設、更には、無料エリアに子供向けの「平安の遊び」が体験できるコーナーを設置する事などが盛り込まれています。

宇治市では、この「源氏物語をテーマにしたまちづくり」が積極的に展開されており、ミュージアムはその中心施設でもあります。

単なる知の凝縮施設に止まる事なく、その物語の普遍性を学術性は勿論、エンターテインメントとして紹介する試みにも挑んでおり、さらなる発展が期待されています。

展示内容

リニューアル後は特に映像展示に力を入れており「正直、あまり源氏物語の事は分からない…」という来館者に対しても、その概要や世界観を伝える事に力を入れているように感じます。

文学研究や史実展示的な側面で捉えれば、勿論、専門性の高いミュージアムですので1つ1つの資料に見応えがあり、展示資料は濃密で、パネルの前で長い時間足を止めてらっしゃる方も見受けられました。

展示は「平安の間」「架け橋」「宇治の間」「映像展示室」「物語の間」と5つの部門に分かれており、三部で構成される源氏物語を、時系列を追体験しながら学ぶ事を意識した作りとなっています。

アクセス

最寄駅は京阪宇治線の終点「京阪宇治駅」となります。

宇治エリアは観光のメッカで、あちこちに案内看板が掲示されていて、このミュージアム方向への誘導も必ずあるので迷う事はありません。

駅から徒歩10分弱で到着できます。JR奈良線の「宇治駅」もご利用可能です。宇治駅前から宇治橋を渡って向かうルートで、およそ徒歩15分を見込んでください。

とは言え、平等院鳳凰堂の参道の賑やかさについつい寄り道してしまう事請け合い、更には宇治川の壮大な流れに見とれて立ち止まってしまう方も多いですので、到着までスムーズでは無いでしょう…。

この他「京阪バス」で京阪宇治駅までアクセスする事が可能です。

特に「京阪淀駅」から「21系統/京阪宇治駅行き」が利用できます。

「近鉄大久保駅」「JR飯田駅」など鉄道駅を経由して走る路線ですので、ご活用ください。

日中で毎時1〜3本の運行頻度です。お車でのアクセスに関して先に申し上げたいのは、ミュージアムは「公共交通機関での来館」を呼びかけています。

本当にお車が必要な方の来館などにご配慮いただければと思います。

ミュージアムの駐車場は乗用車15台と規模が大きくはありません。100円/30分という課金制で運用されています。

京滋バイパス利用で大阪方面からは「宇治西IC」、名古屋方面からは「宇治東IC」をご利用ください。

開館情報

開館時間は午前9時から午後5時となっており、午後4時半にチケットオフィスがクローズ。以降の入館が不可能となります。

入館料は大人500円です。月曜日を定休日に定めていますが、月曜日が祝日だった場合には開館し、翌日が休館となります。

年末年始など通常とは開館スケジュールの異なる場合があるのでご訪問の前に確認をお願いいたします。

源氏物語ミュージアムは、関西広域の文化施設が「文化をもっと知ってほしい」という目的の元で実施している「関西文化の日」というイベントに例年名前を連ねます。

11月の一定期間、このイベントに参加している施設の常設展が『無料』になるという試みで、毎年、少しずつ時期はズレますが、訪問時に上手く重なると無料入場が可能となります。(宇治地域では、他に、宇治市歴史資料館が対象に含まれるケースが多いです。)

周辺情報

源氏物語ミュージアムは、宇治の多彩な観光名所に囲まれています。

徒歩圏内には「宇治上神社」「宇治橋」「平等院鳳凰堂」と、宇治観光の王道スポットが連なっています。

また、平等院鳳凰堂の参道には多くの飲食店が立ち並んでいます。

特に、宇治の名産である「お茶」を強く押し出しており、お蕎麦から甘味、パンや洋菓子まで多種多様な物があり、宇治を訪れる観光客の楽しみの1つとなっています。

源氏物語ミュージアムから宇治上神社へと続く小道にある横道には「大吉山風致公園」へのアプローチ道があります。

この公園の展望台からの眺めは大変素晴らしく、あの平等院鳳凰堂を上から見下ろす事ができるスポットとして有名です。

ここは仏徳山と呼ばれる場所で、標高はおよそ130m程度となっており、気軽なハイキングコースでもありますが、観光スタイルでも15~20分あれば展望台に着けてしまいます。

舗装路ですし地元の方々がお散歩コースにしている位なので、ぜひご検討ください。

近年では宇治を舞台とした小説・アニメの中でも取り上げられ、聖地の1つとして訪問者が増えているとの情報もあります。

源氏物語って?

紫式部が平安時代中期に著した長編物語。54帖で構成されています。(ミュージアムのある宇治が舞台になるのは最終盤の10帖部分で、ここを指して宇治十帖と言われます。)

現代の400字詰原稿用紙にして約2400枚を要する壮大な物語は、三部構成でおよそ70年に渡る物語が描かれ、主人公「光源氏」を筆頭に500名近い登場人物がいる他、800近い和歌が盛り込まれるなどしています。

その繊細で巧みな表現力や心理描写は現代でも最高の評価を得ており「日本文学史上最高傑作」の呼び声も高く、国内のみならず国外にも研究者が多い事で知られています。

源氏物語は後世に多大な影響を与え、往時から多数の長編物語が制作された他、国宝指定を受け、日本四大絵巻の1つである「源氏物語絵巻」が生み出された他、その源氏物語絵巻に影響を受けて、各種調度品や着物、その帯の柄が制作されるなど、文学作品としては勿論、多方面に絶大な影響力を及ぼした作品でもあります。

その傾向は今も衰えず、現代アートと源氏物語の融合なども見られ、この物語が人に与えるイマジネーションの大きさと、その普遍性を強く感じさせます。

一方で、これだけの作品で、これだけの研究者がいながらも「明確な回答」が得られていない事象も多いのが特徴でもあります。

それは、源氏物語の成立背景、その作者にまで及んでおり、源氏物語の多くは21世紀の今なお「通説」で規定されている状態にあります。

こうした事実から、古来より多くの「現代語訳版」が出版されており、訳者の源氏物語考がその作品に反映されやすい傾向があります。

こうした性質から、様々なジャンルで題材として好まれ、小説、映画、舞台芸術、テレビドラマ、アニメ、歌舞伎や音楽の世界にまで好まれています。

源氏物語ミュージアムレポ

源氏物語は歴史ドラマは勿論、映画やアニメの題材としても取り上げられており、日本で最も有名な物語の1つです。

ここを訪れようとお考えになられる方の大半は何かしらの媒体を通じて「基礎的素養」があった上での事だと思いますし、十分楽しめると考えます。

他方、執筆者のように「教科書に載ってた」「(昔に)習った」程度の人間には、気持ちハードル高めに感じます。

とは言え、人形や模型、お着物や小道具の展示など、物質的な展示に注目し「ここは物語のファンが世界観を楽しむ場所」と割り切ってしまうと自分なりの楽しさを見出せます。

ミュージアムは緑に囲まれていて美しく、館内から緑を眺めるだけでも楽しめる場所だと感じます。

訪問が決まった際には、軽くでも良いのでこの物語の内容を勉強しておくと、来館がきっと充実したものになると考えます。

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