名古屋港水族館

名古屋港水族館
by https://www.jalan.net/kankou/spt_23111cc3320040587/
東海エリア最大級の水族館。多種多様な海洋生物の展示やイルカショーやシャチのパフォーマンスなどが楽しめます。

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名古屋港水族館の基本情報


【 住所 】〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1−3
【営業時間】通常 9:30〜17:30、GW・夏季休暇中 9:30〜20:00。定休日は月曜日(時期によっては無休)
【 料金 】大人・高校生 2,000円、小中学生 1,000円、幼児(4歳以上) 500円

名古屋港水族館
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公式ページ

名古屋港水族館のエンタテナーたち まるごと紹介!

1、名古屋港水族館の概要

ダイナミックなイベントや、興味津々の海の生き物たちに会えますよ!

名古屋港水族館は、2001年に全館完成し、海の生き物たちが全500種類、50,000匹が飼育、展示されている巨大な水族館です。

今や、すっかり東海地区の子供たちや、カップル、お年寄りまで広い年代で愛されて定着しています。

因みに名古屋港水族館を訪れる人の数は2016年のデータでは200万人を超えています。入場者数では全国第3位、愛知県では東山動植物園(258万人)に次いで第2位です。

名古屋港水族館は北館と南館に大きく分かれています。両館は連絡通路で結ばれ、自由に行き交いできます。ちょっと通路が長いですから要注意です。

北館は、主に大型の海洋生物が飼育、展示され、大規模なショーも行われています。名古屋港水族館最大の呼び物であるイルカショーはこの北館の、世界最大のメインプールで行われています。

南館は、テーマが南極への旅です。みなさんが名古屋港水族館に入館する前に、名古屋港に永久停泊している南極観測船「ふじ」を見ましたね。

その観測船が日本海から、赤道、オーストラリアを経て南極に至るまでの海の生き物たちを中心に飼育、展示してあります。

大興奮間違いなしのイワシのトルネードも南館で見られます。

エキサイティングで魅力たっぷりな名古屋港水族館です。順に楽しみ方や見所などを学習していきましょう。

2、北館の動物たち

2-1、イルカショー 北館2F・3F

世界最大のメインプールは長さ60m、幅30m、最大深さ12mもある巨大な水槽です。3,000人を収容する階段式の観覧用スタンドも設置されています。スタンドの全面にはこれもデカイ大型ハイビジョン映像装置が設置されており、イルカのパフォーマンスを見ながら、映像も楽しめる仕組みとなっています。飼育員さんの絶妙なトークと采配で、イルカたちがプールの中を自由に泳ぎ回り、色々な芸を見せてくれます。イルカたちの6mに及ぶハイジャンプは見ものです。大歓声となります。

このショーは見逃せません。見所です。ほぼ1年中行っていますが、GWや子供たちの夏休み中は、ロケットジャンプやテールスプラッシュなどの特別なパフォーマンスがあります。
また、このイルカショーは2Fから巨大なガラス越しに水中でのイルカのパフォーマンスが見られます。観覧席も設けてありますからゆっくり楽しむことができます。水上と水中の両方から観察できるようになっているわけです。なお、イルカショーのスケジュールについては毎月変わりますので、事前にネットなどで確認してから出かけてください。行っていない日もありますので要注意です。

2-2、イルカってどんな動物?

巨大なイルカメインプールと同じ階にイルカプールがあります。このイルカプールも2Fで水中観察が3Fで水上観察ができます。イルカたちは普段はここで生活しています。水中部は円柱型でどこからでも見えるようになっています。普段見られないイルカのパフォーマンスが見所となります。名古屋港水族館には2種類のイルカがいます。

バンドウイルカ
日本の水族館で最も多く飼育されているイルカです。世界中の暖かい海に生息しています。日本近海のイルカは体長が3mにもなり、色はグレーです。覚えておいてください。頭の良い海の動物です。大体が群れを作って生活し、助け合って子育てをし、お互いのコミュニケーションもとれるといいます。コミュニケーションは、お互いの体を触ったり、口先でつついたり、色色パフォーマンスがあります。これが見所でしょう。

カマイルカ
体が白と黒に分けられコントラストが美しいです。カマイルカのカマは、稲を刈る鎌です。背びれが鎌のような刃に似ていることから付けられています。体長は2mくらいになります。バンドウイルカに次いで多いイルカです。海洋では数百から数千の群れを作って行動します。

2-3、シャチの公開トレーニング

名古屋港水族館のイベントの1つです。北館2・3Fのシャチプールで行われます。約10分の公開トレーニングですが、迫力満点です。ぜひ見逃さないようにスケジュールに入れてください。見所ですよ!名古屋港水族館のシャチは現在3頭います。

平成23年12月に鴨川シーワールドから、母シャチ「ステラ」、父シャチ「ビンゴ」、子供の「ラン」がやってきました。

平成24年11月にメスシャチ「リン」が誕生しました。

平成26年8月に父シャチ「ビンゴ」が死亡しました。

平成27年12月にメスシャチ「ラン」を鴨川シーワールドに移送しました。

その代わりに鴨川シーワールドからオスシャチ「アース」7才がやってきました。

従って現在は、「ステラ」、「リン」、「アース」の3頭が飼育されています。

因みに、鴨川シーワールドからやってきた「アース」は名古屋港水族館が購入することになり、その価格は4億8,000万円とのことです。この価格、安いの?高いの?

屋外(3F)のシャチプールにおける、トレーニングの様子は大迫力です。全長5m近く、重さ1.7トンもある巨大なシャチの体がプールの中から飛び出してきます。激しい水しぶきで、誰もが圧倒されます。

又館内2Fの水中観覧窓からは、水中でシャチの泳ぎが眼前で見られます。目の前に近づいてきますから、その迫力を感じてください。

公開トレーニングのスケジュールは、名古屋港水族館のWebサイトで確認してからお出かけください。

2-4、シャチは最強の動物

シャチは、現在日本の水族館には全部で7頭しかいません。その内3頭がこの名古屋港水族館にいるわけです。飼育が大変難しい生き物のようです。シャチは、海の中では最強の動物です。海のギャングとも言われ、大型のクジラさえ襲うこともある凶暴さも持っています。普段は、サケ、ニシンなどの他、アザラシやアシカ、ラッコ、イルカなどの海洋哺乳類やペンギン、ウミガメなども捕食するそうです。

環境適応能力に優れ、世界中どこの海でも生息でき、広く分布しています。3頭から50頭くらいの群れで行動し、母系社会を形成しています。楽しみ方:シャチの鳴き声を聞いてみませんか。シャチは頭の穴から鳴き声が出ています。3階の遊歩道からプールを覗いて見てください。聞こえるかもしれません。

2-5、ベルーガの公開トレーニング

北館3F ベルーガプール(約15分)

毎日、ベルーガの飼育の一環として、ベルーガのトレーニングを行っています。飼育員さんの説明を聞きながら、不思議なベルーガの生態を勉強してみませんか。質問もできますよ。

体温測定や体のキズチェックを行い、ボール遊びや、水を飛ばすお遊戯のようなこともして遊んだりします。ベルーガの胴回りを計って、体重の増減を調べることも行います。

見所は、ベルーガのイカナゴ(魚)の食べ方がユニークです。筒の中のイカナゴなどの魚を、口を狭めて器用に食べる様子が見られます。スケジュールは事前に確認してからお出かけください。

2-6、北極のシロイルカ「ベルーガ」

ベルーガはイルカの仲間です。おもしろくて可愛らしい恰好をしていますから親しみが持てます。名古屋港水族館には5頭います。

「ホドイ」オス推定38歳、「グレー」メス推定17歳、「タアニャ」メス推定21歳、「ナナ」メス9歳、「ミライ」オス4歳。ナナとミライは名古屋港水族館で生まれました。ベルーガは白イルカと呼ばれていますが、子供の時はグレーです。徐々に真っ白になっていきます。身体には背びれがなく、北極とその周辺に生息しています。寒い地域で生活しているため、皮膚の下は分厚い脂肪の層があり、ずんぐりした体となっています。ベルーガもまた群れを形成して行動する習性があります。

楽しみ方は、水槽越しにベルーガの美しい声を聴いてみましょう。運がよければ聞こえるかも。また、ベルーガは、器用に自分の柔らかい口を使ってバブルリングという空気の輪っかを作る場合があります。自分で作った輪っかを追いかけて遊んだりします。

2-7、ゴマフアザラシ公開トレーニング

北館2F アザラシプール(約10分)

ゴマフアラザシのプールで飼育員が分かり易くアザラシの特徴などを説明してくれます。例えば、オスとメスの見分け方:ゴマフアザラシの特徴であるゴマ模様で、ちょっと見にくいかもしれませんが、メスはお腹の真中のおへその下あたりに左右におっぱいがあります。オスはそのおへその下にペニスがあり、穴に隠れて見にくいかもしれません。

またアザラシは泳ぎの達人で、前後のあしには5本ずつの指があり、爪もあります。これで華麗に泳ぎ回ることができるのです。口の周りのヒゲもかなり鋭敏なセンサーとなっています。

2-8、ゴマアザラシ

ゴマフアザラシの黒いゴマのような斑点模様は、1頭1頭全部違います。従って、見分けるポイントになっているそうです。日本近海からオホーツク海、ベーリング海などに生息していて、体長は1.5m~1.7m、体重は100kgくらいです。冬になると流氷に乗って北海道の沿岸部に現れます。

ゴマフアザラシプールでは、ゴマフアザラシの泳ぐ様子が観察できます。泳ぎ方がかなり華麗で、見所です。タイヤを潜り抜けたり、ガラス越しに遊んでくれたり、結構サービス精神旺盛なアザラシです。

2-9、進化の海―くじら博物館

北館2F イルカメインプール水中観覧席のすぐ後側にあります。巨大なシャチやキタトックリクジラなど、本物の骨格標本レプリカが展示してあります。

アンプロセタス・ナタシスの前身骨格標本もあり、約4,900万年前に実際に地球上に生息していた水陸両用のクジラの祖先を辿ることもできます。詳しい説明を随所で見ることができますから、小中学生の勉強のためには大変良い施設です。

3、南館の動物たち

南館は、テーマが5つに分かれて紹介されています。日本海から南極への旅として、日本近海の魚達の紹介から始まり、深海ギャラリー、赤道の海、赤道の海では海がめの生態が詳しく紹介され、オーストラリアの海を経て、南極の海に至ります。南極の海では大人気のペンギンや氷点下でも凍らない魚達が紹介されています。

3-1、日本の海 イベント マイワシのトルネード

南館2F 黒潮大水槽(10分くらい)、南館の見所の1つです。

ものすごいマイワシの生命エネルギーを感じることのできるマイワシのパフォーマンスです。このイベントは大変な人気を呼んでいて、多くのメディアで取り上げられています。
3万匹のマイワシ、巨大なマイワシの群れ、この群れが1つの生命体のように水槽の中を動き回ります。すごい迫力です。

マイワシの集団は、外敵の襲われないように、群れの形を刻々と変化させて、敵の目をくらませながら群れで動きます。この大集団の中にエサを投入することによりトルネードが発生します。

エサを求めてマイワシが興奮状態になって、その群れが竜巻のように、怒り狂い、海中で舞うのです。期せずして観衆から大歓声が上がります。トルネードの起こし方も飼育員さんの苦労の産物です。思考錯誤を繰り返して、ようやく現在の方法、エサのやり方に到着しました。

ヒモの先端にエサを入れたビニール袋を吊り下げ、水槽の中に投入して、ゆっくり袋からエサをこぼしていきます。するとマイワシはエサを求めて、ものすごい勢いで動き回りトルネードが完成するわけです。スケジュール要確認です。

マイワシは、大きな群れを作って日本近海を回遊しています。他の大型の魚の養殖魚のエサとして使われますが、年によって漁獲量が異なります。愛知県の沿岸部で盛んなシラス漁のシラスとは、このマイワシやカタクチイオワシの稚魚のことです。

3-2、日本の海 イベント「黒潮大水槽のフィーディング」

南館2F 黒潮大水槽(約10分)、黒潮大水槽の中にはクロマグロやシイラといった大型の魚もいます。こうした大型の魚には魚の切り身などをエサとして与えています。

クロマグロやシイラは海底に落ちたエサは食べない習性があります。そのためエサのやり方が難しく、飼育員の人が、上からエサを投じる人と、水槽の前で、魚の動きを見ている人が居て、水槽の前の人が魚の動きを上にいる飼育員さんに指令を出して、エサが効率よく魚に届く様に、2人のコンビネーションでエサやりを行うわけです。その様子が公開されています。スケジュールは事前に確認してください。

3-3、日本の海 トンネル水槽

南館2F、黒潮大水槽のすぐ横にあります。トンネル通路となっていて、通路の上や横が水槽となっており、たくさんの魚達が泳いでいます。日本近海の色々な魚の動きが、まじかで見ることができます。イサキやマイワシ、クロホイチモチなどです。

水中を散歩しているような感覚が味わえます。豊かな日本海の海の生物、世界でも稀な海洋生物の宝庫です。ゆっくりトンネルの中の魚達を見ながら歩きましょう。

3-4、日本の海 いろいろな水槽

南館2F、南館2階には色々な小型の水槽が並んでいます。トンネル水槽に続いています。この水槽の目的は、魚の住むところや、魚の習性について紹介することです。

干潟、干満がある潮間帯といった環境で暮らす生き物
トビハゼ、クロダイ、イラ(ベラの仲間)、ロウニンハゼなどの飼育、展示

共生関係にある魚達
クエ、コブダイなど。クエは海の中では他の魚を食べます。クエは体の小さなホンソメワケベラという魚と共生しています。このベラがクエの体に付いている寄生虫とか、口の中のカスを食べてくれます。掃除屋さんの役割をしています。そのためクエはベラを食べません。これが共生です。
こうしたことが分かるように水槽で展示してあります。

他にも、砂地に隠れたりする魚や水の流れに合わせて向きを変える魚なども展示してあります。

3-5、日本の海 マイクロアクアリウム

いろいろな水槽に続いて、マイクロアクアリウムがあります。この水槽では、名古屋港の岸壁に生息する小さな生き物の紹介です。カメラを使って拡大して、小さな海洋生物の観察を行います。

名古屋港の岩壁には、チギレイソギンチャク、ムラサキイガイ、フジツボなどの生物がいます。こうした観察を通じて、外来種の生物がどのようにして入ってくるかもわかります。

3-6、深海ギャラリー

南館2Fから南館1Fにかけて、スロープで深海の深さに応じて上から下へと辿るように深海魚が紹介されています。最深海部の6,500mの海底の生物も見ることができます。タカハシガニ、クラカケザメ、アカザエビ、ダイオウグソクムシ、オウムガイ、カイロウゴウケツ、ムラサキスタウナギ、ボタンエビなどが展示されています。

深海の海底には数万種類の生物が生息していると言われています。光と音のない死の世界と思われていますが、以外にも活気に満ちた世界があるようです。そんな深海の生物たちの生態を分かり易く観察できる深海ギャラリーです。また、深海6,500mの様子をジオラマと三次元立体映像で再現して見せてくれるコーナーもあります。コンピュータグラフィックによるリアルな映像で深海の生態が観察できます。

3-7、赤道の海 サンゴ礁大水槽

南館1Fから3Fまで、建物をぶち抜いて設置された巨大な水槽です。オーストラリア東部のグレートバリアリーフをモデルにして作られたものです。1Fでは水槽の底面を、2Fでは水槽の側面を、3Fでは水槽の上面から、3方向からサンゴ礁が観察できるようになっています。色鮮やかなサンゴ礁を底から上面まで観察でき、そのサンゴ礁で生活する数々の生き物たち、200種類3,000点にも及ぶそうです。ミノノメサカタザメやメガネモチノウオ、マダラトビエイ、アカヒメジを初め、赤と白のツートンカラーが鮮やかなクラウンアネモネフィッシュ、スクリブルドエンゼルなどの熱帯魚たち、色とりどりの美しい魚達がサンゴ礁の周りで遊んでいます。

時間を忘れてユートピアに遊ぶ気分になれます。全海洋生物の内、その1/4がサンゴ礁の周りで生息すると言われる豊かな大自然です。

3-8、赤道の海 イベント ダイバーコミュニケーション

南館1F サンゴ礁大水槽前(10分)。飼育員のダイバーが大水槽の中に入って、水中カメラで生き物たちを撮影しながら、サンゴ礁大水槽の説明をしてくれます。観客は水槽の外から、ダイバーが撮影した映像をモニターで見ることができ、水族館の飼育員も開設してくれます。スケジュールは事前に確認要です。

3-9、赤道の海 海のオアシス

南館1F。台形の形をしたガラス製で四方どこからでも観察できる水槽です。サンゴ礁で囲まれた穏やかな海はラグーンと言われています。そのラグーンを模した水槽には、サンゴや海草が生い茂り、海草藻場となっており、多様な生き物たちの産卵や育成場所となっています。そんな様子が観察できます。

3-10、赤道の海 ライブコーラル(生体サンゴ水槽)

南館2F、ここではサンゴが造る造形物のようなサンゴ礁の色や形といった景観を楽しんでください。サンゴも生き物です。その動きは見ることはできませんが、サンゴの成長と共に、複雑な造形物を造っていきます。そこに光が当たって、素晴らしく見事で美しい景観が見られます。

この水槽の中には、ウスコモンサンゴ、トゲサンゴ、ミズタマサンゴ、ハナヤサイサンゴ、コハナガタサンゴ、といったサンゴたちが飼育されています。

3-11、赤道の海 マングローブ

南館3F、オープン水槽となっており、上から覗いて、すぐ近くから観察できるようになっています。マングローブとは、亜熱帯地方で、潮の干満があるところや、河の汽水域などに生育する植物のことです。

マングローブの干潟には、鳥や昆虫、魚やカニなど多くの生物がいて、独特の生態系を作っています。コモチサヨリやミナミトビハゼといった生物もいますから探して見てください。

3-12、赤道の海 海がめ回遊水槽

南館2F-3F。2Fでは優雅に回遊するウミガメが見えます。3Fではウミガメが卵を産めるように人工の砂場が設置されています。巨大な円筒型のドーナツ型の水槽です。絶滅危惧種に指定されている生き物で、ウミガメの神秘や生態を学ぶ場所です。回遊水槽がドーナツ型になっているのはウミガメが水槽の壁にぶつからないようにするためです。

水槽の深さ2.5m、直径は13mあり、大きなウミガメでも自由に動き回れる大きさです。水槽の上部には、ウミガメが上陸できるように幅5m、奥行き20mの人工砂場が設けられています。2Fからは、ウミガメが水槽の中で自由に泳ぎ回る様子が観察できます。ここで飼育されているウミガメは、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイという種類のカメたちです。

2Fのフロアには、7,000万年前に生息していた世界最大のウミガメ「アルチロン」の骨格レプリカが展示されています。現代のウミガメとは比較にならないくらい大きなカメです。比べてみてください。

3-13、赤道の海 ウミガメの繁殖

ウミガメの豆知識
ウミガメの交尾:ウミガメの繁殖活動は毎年2月から3月にかけて交尾します。産卵は、名古屋港水族館では4月下旬から7月にかけてです。一回に約100個くらい産卵します。ウミガメ回遊水槽上部に設けられた砂浜で産卵し、翌日その卵を掘り出してカメ類繁殖研究施設の人工ふ化場に移設して埋め戻します。

性別は、爬虫類の多くは大体そうですが、アカウミガメは29℃より高温になるとメスになり、それより低いとオスになる割合が高いと言われています。人工ふ化場は29℃に設定してあるそうです。産卵から2ヶ月くらい経つと砂の中から子ガメがはい出してきます。

3-14、赤道の海 イベント 「ウミガメのフィーディング」

南館3F ウミガメ回遊水槽(15分)。回遊水槽の前で、飼育員の人がウミガメにエサを与えます。その様子が公開され、観客が見ることができます。

カメのエサは、アオウミガメには海藻の代用品の野菜が、アカウミガメやタイマイには、アジやイカ+栄養剤が与えられます。エサの量は正確にコントロールされており、健康管理のため、食べ過ぎないようにしています。スケジュールは事前確認要です。

4、オーストラリアの水辺

4-1、オーストラリアの水辺

南館3F、オーストラリア大陸は今から5千万年前に誕生しました。オーストラリアには高度な哺乳類が入り込まなかった、コアラやカンガルー、カモシカといった原始的な哺乳類が生き残って独自の進化を遂げました。

そのオーストラリアの水辺というテーマで、オーストラリアの熱帯域の川辺を再現したのがこの水槽です。現地の植物をそのまま植えて育てているところがミソです。
水槽はテラリウム水槽となっています。

テラリウム水槽とは、陸上生物や植物を水槽の中で飼育している水槽のことで、水場と陸地を同時に楽しむことができ、自然に近い生態系を作ることができます。(アクアリウム水槽は、熱帯魚や金魚などを水槽の中に入れて楽しむ方法です)

水槽内では、オーストラリアの水辺と同じ気候を再現するために定期的にスコールを起こし、1分間に500リットルもの雨を実際に降らせています。

水槽の水辺にはヤマサキカズアというツル状の植物が3m近くまで育っており、壮観です。亜熱帯に生息するシダの仲間も生息しています。また、水辺には、ブタガメガメやチリメンナガクビガメ、ニシキマゲクビガメ、マコードナガクビガメのカメ類の他、原始的な魚のグループの1つ、スポッテドバラムンディや祖先がシーラカンスの仲間と言われているオーストラリアハイギョもいます。

4-2、オーストラリアの水辺 大陸移動シアター

南館3F、小中学生のみなさんには学習や研究に役立つ施設です。シアターは約20名収容で、地球の誕生から、現在までの歴史や、オーストラリア大陸が生まれるまでが映像で分かり易く紹介してくれます。

地球上の大陸はもともと1つだった、という仮説をもとに、その後大陸が移動して、約5千万年前にオーストラリア大陸が他の大陸と切り離されて、生き物たちが独自の進化を遂げたことなども紹介されています。

5、南極の海

5-1、南極の海 氷の世界

南館3F、南極大陸は90%以上厚い氷で覆われたところです。南極大陸は極寒の地ですが、強い生命力で生き抜く生き物たちがいます。南極には氷点下でも凍らない生き物がいっぱいいます。冬はマイナス40℃という極寒の地ですが、厚い氷の下は、年間を通じてマイナス1.8℃に保たれている不思議な海です。

通常ならマイナス0.7℃でほとんどの魚は凍ってしまいますが、南極の魚たちは、血液中に不凍糖タンパク質と呼ばれる細胞内に氷の形成を防ぐ役割のある物質を持っているから凍らないのです。ここでは、イエロベリーロックコッドやナンキョクオキアミなどが展示されています。

豆知識:ナンキョクオキアミの繁殖研究
ナンキョクオキアミという生き物は、魚やペンギン、アザラシ、クジラなどの生き物にとっては重要なエサとなる生物です。南極の生き物の生存のもとになっている生き物です。

このナンキョクオキアミの繁殖の研究を名古屋港水族館で行っています。2000年に世界で初めて繁殖に成功しました。成功への道のりは険しく、苦難の道でしたが、数々の条件、例えば、日照条件、エサの与え方、水質管理などの重要なポイントをクリアして到達したゴールでした。

5-2、南極の海 ペンギン

ペンギン水槽は南館3階の一番奥にあります。館内は愛くるしいペンギンをゆっくり見られるように階段状のイスが設置されています。ここで飼育されているペンギンは4種類です。ほとんど南極大陸やその周辺で生息しているペンギンたちです。世界には18種類のペンギンがいます。

楽しみ方
4種類のペンギンの違いが分かりますか?

エンペラーペンギン
6羽います。世界最大のペンギンで、体長が1mから1.3mくらいになります。耳と胸に黄色い模様が特徴で、南極でももっとも寒いところに棲んでいます。

ジェンツーペンギン
中型のペンギンで、両目をつなぐ白い帯模様(リボンのような)が特徴です。毎年12月から2月ごろにかけてヒナの姿が見られるようですが、見えたらラッキー!

アデリーペンギン
白と黒のツートンカラーが特徴です。

ヒゲペンギン
アゴにある1本のヒゲのようなラインの模様が特徴でギャーギャーとうるさい鳴き声がおもしろい。

5-3、南極の海 イベント「ペンギンのフィーディングタイム」

南館3F ペンギン水槽(10分)。ペンギンにエサを与えるイベントは1日2回あります。ペンギンがエサを食べる様子を飼育員の人の解説を聞きながら見ることができます。
エサは、ホッケ、シシャモ、イカナゴ、オキアミなどです。

飼育員さんは、ペンギンにエサをやりながら、1羽ずつ健康状態をチェックしているのです。スケジュールは事前に確認してください。

5-4、南極の海 イベント「ペンギンコミュニケーション」

南館3F ペンギン水槽。飼育員さんがペンギンのことに対して詳しく解説してくれるイベントです。質問にも答えてくれます。

ペンギンって鳥なのに何故飛ばないの?みなさん知っていましたか?

ペンギンは実は、大昔 カモメのように空を飛んでいたのです。それが長い進化を経て水の中に潜ってエサを採るようになり、ペンギンの翼は泳ぐ道具になってしまいました。早く泳げるのはこの翼があるためです。

6、タッチタンク

南館1F、愛知県周辺の海岸に生息するいろいろな生き物たちと実際に手で触れながら観察できる施設です。係の人もいますから、分からないところなどを質問してみましょう。

ここには、イトマキヒトデや、サンシュウウニ、ホンヤドカリ、マナマコ、ムラサキウニなどの生き物がいます。

7、番外編 館内のレストラン、売店など

名古屋港水族館の館内にある2つのレストランと軽食コーナー、ショッピングが楽しめる2つの売店を紹介しておきましょう。

レストランアリババ
南館2F 店内に大型水槽があり食事しながら水槽の中の魚達が見られます。

トータス
南館3F 軽食コーナーです。ウミガメ水槽を見下ろしながら食事ができます。

GEM-KICHEN
イルカメインプール観覧席裏側の通路にあります。ドリンク、軽食。スナック類など。

ミュージアムショップ北館
北館2F 南館と同じですが、お土産や水族館の生き物たちのグッズなどが販売されています。

ミュージアムショップ南館
南館1F

名古屋港水族館の基本情報

名古屋港水族館は本州最大級の広さで、シャチやイルカなど鯨類の展示や研究にも力を入れている水族館です。

哺乳類の習性をいかしたパフォーマンスや公開トレーニングが大迫力です。

また、水中ライトと幻想的な音楽で、異空間にいるような気分が味わえるマイワシのトルネードは、自然界ではなかなか見れない貴重なものとして人気になっています。訪れるたびに新しい発見が待ち受けるアクアリウムです。

名古屋水族館は、1992年に名古屋港にオープンした水族館で、「日本の海」、「赤道の海」、「深海ギャラリー」、「オーストラリアの水辺」、「南極の海」がある南館と、イルカやシャチなど鯨類が躍動する北館の2つのエリアから構成されており、水族たちの迫力ある動きを間近で観察できる展示が行われています。

なお、イベントは大きく2つに分けられ、様々な生き物がトレーニングして取得した技を披露する「パフォーマンス&トレーニング」と、餌やりの見学と解説が聞ける「フィーディングタイム」です。

名古屋水族館の魅力は、巨大な施設と迫力のある展示で、イルカパフォーマンスの野外水槽は世界最大級の3,000人収容できる大きさです。そして、パフォーマンス中はモニターにイルカの水中での様子を始め、ジャンプのリプレイなどが映し出されます。他の施設にはない、とても迫力のあるイルカショーを楽しめるのが、名古屋水族館の魅力です。

さらに、イルカのショーだけではなく、アシカのショーやペンギンの行進も行われています。ショーも遠くて見えないこともあるかもしれませんが、大きなモニターがあるので、どの席からでも見逃すことはありません。イルカたちのパフォーマンスはどれも素晴らしく、水族館の醍醐味となっています。

このように、名古屋港水族館は、子供だけではなく大人も楽しめる魅力満載のスポットで、休日は子供と一緒に家族みんなで楽しめるスポットです。

そして、名古屋港水族館は高速道路からも駅からも近いので、アクセスが楽なことも人気の理由のひとつです。

電車の場合
名古屋駅からであれば、地下鉄東山線「栄」駅乗りかえ、名城線金山方面(左回り)「名古屋港」行き、終点「名古屋港」駅下車(3番出口)徒歩5分です。また、セントレア(中部国際空港)からであれば、名鉄常滑線「金山」駅下車、地下鉄乗りかえ、名港線「名古屋港」行き、終点「名古屋港」駅下車(3番出口)徒歩5分です。

車の場合
港明ICからであれば、道なり直進、築地口・名古屋港方面へ。名港中央ICからであれば、名港中央IC出口左折、道なりで築地口方面へ。築地口交差点を右折直進。大高ICからであれば、大高IC出口から道なり、国道23号線四日市方面へ。築地口ICを出て、築地口交差点を左折直進です。なお、お車の場合は「ガーデンふ頭駐車場」、「ガーデンふ頭西駐車場」が利用できます。30分100円ですが、24時間1,000円で利用できる最大料金設定がありますので長時間でもお得です。混雑シーズンは追加で臨時駐車場も用意されますので車を止めるのに困ることはないはずです。

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