今宮神社
今宮神社の基本情報
【スポット】今宮神社
【ふりがな】いまみやじんじゃ
【 住所 】京都府京都市北区紫野今宮町21
【アクセス】京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅 バス約10分
【最寄り駅】北大路駅
【営業時間】6:00~18:00
【 料金 】無料
【クーポン】なし
今宮神社
が含まれる観光マップ
玉の輿に乗れるかも。「今宮神社」への行き方と1000年を超えて残る名物「あぶり餅」
今宮神社とは
今宮神社(いまみやじんじゃ)という名前の神社は全国各地にありますが今回ご紹介するのは京都市北区紫野にある今宮神社です。
この今宮神社、別名があって「玉の輿神社」または「紫野社」。そして門前名物に「あぶり餅」があります。
今宮神社の境内には摂社が多く建てられていて、その中には西陣織の業者が祀った織姫神社もあります。
祭神:【本社】中御座:大己貴命、東御座:事代主命、西御座:奇稲田姫命、【摂社】疫社:素盞鳴命
御利益:健康長寿、良縁開運
住所:京都府京都市北区紫野今宮町21
参拝時間:自由(社務所は9:00~17:00)
参拝料:無料
由緒:今宮神社のある地には平安京が造られる前から疫神を祀る社があったとされています。一時期近くの船岡山に社が移されたそうですが、再び現在の地に戻されたのが今宮神社の起源といわれています。昔の社に対しての新しい社ということで今宮と呼ばれるようになったという説があります。その後一時期荒廃していたようですが江戸時代に徳川綱吉の生母である桂昌院の尽力により大々的に整備されて現在に至っています。明治29年に本社殿を焼失しましたがすぐに再建されています。今宮神社は平安の昔から都に流行る疫病を鎮める大切な神様だったのです。
今宮神社の年中行事
今宮神社には多くの摂社があることから毎月のようにたくさんの神事や祭事があります。
疫神社疫神祭、節分祭、大将軍社例祭、地主稲荷社火焚祭などです。旧暦の七夕の日には織姫社七夕祭もあります。
そうした年中行事の中でも有名なのは「やすらい祭」と「今宮祭」です。
やすらい祭:
開催月日:4月の第2日曜日
京都の三大奇祭の一つで国の重要無形民俗文化財に指定されている祭事です。
「やすらい祭」は「夜須礼祭」とも「やすらい花」とも呼ばれる無病息災を祈願する祭りです。
観光関係では「やすらい祭」が普通に用いられますが無形民俗文化財としての名称は「やすらい花」になっています。
平安の昔には春先に疫病が流行することが多く、それは疫神が花の精にのって飛散することが原因だと考えられて花の精を鎮める祭りがおこなわれたそうです。
悪疫を囃子や歌などで追い立てる様はどこかユーモラスです。
悪疫を封じ込めるために用意される飾り立てた花傘に入るとその年の厄を除かれるとも言われています。
誰でも花笠に入ることができるので何とか花傘に入ろうとする人も多く見ているだけで楽しめます。
祭りの行列が今宮神社の境内に入るのはだいたい午後3時頃が目安です。
今宮祭:
開催月日:5月1日が神輿出し、5月5日が神幸祭、5月15日に近い日曜日が還幸祭、5月19日が神輿おさめ
神幸祭は「おいでまつり」、還幸祭は「おかえりまつり」とも呼ばれます。
今宮祭は昔の「紫野御霊会」に始まり現在では「西陣の祭」として西陣の地域の重要なお祭りとなっています。
過去にはあまりに賑わいすぎるために中止されたこともあったそうです。
この時期には今宮神社の地域の人は鯖寿司やばら寿司を食べるそうです。
今宮祭の期間中は御旅所の「能舞台フェスタ」などの様々な催し物がありますので今宮神社に訪れるのにはよい機会です。
今宮神社へのアクセス
今宮神社へは市バスがおすすめですが、乗車する系統に注意が必要です。
最寄りのバス停「今宮神社前」は46系統のバス停です。
それ以外の市バスでは北大路通りの「船岡山」のバス停で下車します。
ただし「船岡山」のバス停からは300m以上歩かなければなりません。
この方面を運行する市バスのほとんどは北大路通りを通ります。
京都駅など46系統のバスの路線でない場所から今宮神社に向かうには、どこかで46系統に乗り換えるか「船岡山」で下車して歩きましょう。
市バスの料金は1回の乗車で大人230円です。
1日乗車券が500円ですから3回以上バスに乗る人は1日乗車券がお得です。
1日乗車券は京都駅の売店や自動販売機で買えますが、バス乗車後に運転手から直接買うこともできます。
自家用車で行かれる場合は駐車場がありますし周囲にはコインパーキングもありますからそちらに駐車して下さい。
今宮神社が玉の輿神社とよばれる理由
今宮神社の整備に尽力された徳川五代将軍綱吉の生母である桂昌院の幼名は「お玉」だと言われています。
今宮神社の近くの西陣にあった八百屋に生まれたとそうです。
桂昌院は三代将軍家光の側室となり綱吉を生みました。
何しろ将軍の生母ですから大奥でもトップの地位となり従一位という位までいただいています。
お玉が八百屋の娘から女性として最高位まで上り詰めたということで「玉の輿」という言葉の起源になったといわれています。
そこから桂昌院が再興に尽くした今宮神社が玉の輿神社とよばれるようになったのです。
玉の輿にあやかりたい人には西陣織で丁寧に作られた玉の輿お守りが今宮神社の社務所にて販売されていますのでいかがでしょうか。
今宮神社の奇石
今宮神社の境内の多くの社、疫神社は文化財としても民俗学からも重要なものですが、観光としての見所は何といっても今宮の奇石と呼ばれている神占石(阿呆賢さん)です。
いわゆる伏見稲荷などにある重軽石(おもかるいし)なのですが今宮神社の場合は少し複雑です。
掌で軽く三度神占石を叩きます。すると神占石はとても重くなります。
次に願をかけて今度は撫でてあげます。そして持ち上げてみて軽くなっていれば願いがかなうというものです。
今宮神社の名物「あぶり餅」
今宮神社に参拝に行って絶対に外せないのが「あぶり餅」です。
今宮神社は知らずとも「あぶり餅」は食べに行ったことがあるという観光客が大勢いるくらいです。
実は江戸時代以前からそうなのですから現代人が不心得であるということではありませんのでご安心下さい。
「あぶり餅」とは小さなお餅にきな粉をまぶし竹の串に刺してから炭火で炙ったものです。
そこに企業秘密の白味噌がかけてあります。
何とも言えない香ばしくも甘く美味しいお餅で一度食べたら忘れることのできない美味しさです。
この「あぶり餅」を提供してくれるお店が今宮神社の東側の参道に向かい合って2軒が軒を並べています。
この2軒は仲が悪いとか先祖代々喧嘩しているとか京都人の話題になっていますが料金も営業時間も定休日まで一緒です。
違うのが味だけですから案外仲良しかもしれません。
料金:1人前15本で500円
お店:「一文字屋和助(一和)」と「かざりや」
場所:京都市北区紫野今宮町
時間:10:00~17:00
休み:水曜日、祝日、毎月1、15日(1日、15日が水曜であれば翌日)
驚くべきはその歴史で、かざりやは江戸時代の創業で400年以上。
一和に至っては長保年間創業で1000年以上になります。
かざりやには畳の部屋があり中庭を眺めながらまったりとすることができます。
一和の店内には地下に古い井戸が掘ってあり下りてみると夏などひんやりして気持ちがよいです。
お店の人に頼めば自由に見学させていただけますから注文した「あぶり餅」が焼きあがるのを待つ間にいかがでしょうか。
「あぶり餅」そのものは今宮神社以外でも嵯峨野の清凉寺などでいただくことができますが、今宮神社の「あぶり餅」は一味も二味も違いますので是非お試しください。
ちなみに一和とかざりやの「あぶり餅」の違いですが、かざりやはお餅の味がしっかりしていて、一和の方はきな粉や白味噌の上品な甘みを感じます。
人それぞれの好みにより違いますので二軒の味比べをしながらワイワイするのも楽しい休憩になります。
まとめ
今宮神社は平安の昔から疫病から人々を鎮り続けてきた神社です。
江戸時代以降は玉の輿にのれるような幸運を祈願する神社の側面も併せ持っています。
そして1000年を超える参道名物「あぶり餅」もあり楽しめること請け合いの神社です。
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