Cities(シティーズ)ボードゲーム攻略ガイド:ルールから勝ち方まで
**Cities(シティーズ)**はPhil Walker-HardingとSteve Finnがデザインした都市開発系ボードゲームです。2025年7月11日にアークライトから日本語版が発売予定で、プレイ人数は2~4人、対象年齢は10歳以上、1ゲーム約40~45分ほどとされています。プレイヤーは市議会の依頼に応え、街区に住宅や公園、水辺などを配置して理想の街づくりを競います。都市タイルや建物コマ、装飾タイル、得点カードなど多彩な要素をドラフト(公開ドラフト)しながら、自分のエリア(街区)を3×3のグリッドに完成させていきます。以下ではセットアップからラウンドの流れ、得点方法まで基本ルールを解説し、その後に初心者向けの注意点や勝利のコツ、よくあるミス、プレイヤー別戦略、リプレイ性・変則ルール、おすすめのプレイ環境などを詳しく紹介します。

Citiesの基本ルールとゲームの流れ

Citiesは全8ラウンド(2人ゲームでは4ラウンド)で構成されます。まずゲーム開始前にメインボードを準備し、4枚の「都市達成目標ボード」(両面計8種類)から1枚を選んでメインボード上部にはめ込みます。その後、都市タイル・装飾(フィーチャー)タイル・得点カード・建物コマをそれぞれ1セットずつメインボードの対応スペースに配置します。このとき各列の最後の枠だけは裏向きにし、他は表向きで置きます(例:得点カードは表向き3枚+裏向き1枚、都市タイルは表3枚+裏1枚、装飾タイルは表5枚+裏1枚、建物コマは袋から引いて表4・3・3の3組に配置し右端を空にする)。プレイヤーは自分の色のワーカー4個と得点トークン・リング(達成マーカー)を受け取り、4枚の初期都市タイルも1枚ずつ取得します。最初のプレイヤーを決めたら、スタートプレイヤーから反時計回りに順番に初期タイルを1枚ずつ選び、自分の前に置いて街の基礎を作ります。

各ラウンドは次のように進行します。プレイヤーは4回ずつ順番に手番を行い、メインボード上の4列それぞれからいずれか1つのセットをワーカーで取得します(一度に同じ列を2回取ることはできません)。手番では、ワーカーを置いた列の物品を獲得し、ワーカーでその場所が埋まったことを示します。獲得手段は以下の通りです:
得点カード(個人目標カード):カードを裏返して自分の前に表向きで置きます。ゲーム終了時に条件を満たせば記載点を獲得します。

都市タイル:選んだタイルを自分の街区の端に隙間なく接して配置します。タイルは回転可能で、同じ種類どうしの隣接は不要ですが、最終的に街区は3×3の範囲に収まらなければなりません。

装飾タイル(フィーチャータイル):水辺用と公園用のタイルがあり、それぞれ対応する場所に配置します。配置できないと判断したタイルはその場で捨て札になります。

建物コマ:選んだ建物コマを対応する色の建設スペースに積み重ねます(高さは最大4まで)。建物コマも置けない場合は捨て札となります。なお、建物コマ列の右端(表向きタイルがない空白)を選ぶと、袋からランダムに建物コマを2個引き、次ラウンドの先攻プレイヤー(スタータートークン保持)を獲得します。

各プレイヤーがワーカーを使い切る4回の手番が終わるとラウンド終了です。2人の場合は、各8回とする場合もあります。手番ごとに都市達成目標(共通目標)の条件を満たしたか確認し、満たしていれば該当マスに自分のリングを置きます(早く達成すると高い得点が得られます)。全員がワーカーを使い切ったらボードをリセットして次ラウンドを始め、計8ラウンド(2人時は4ラウンド)繰り返します。

ゲーム終了後に得点計算を行います。都市達成目標ボード上の自分のリング下に書かれた点数、獲得した得点カードの得点、街区内の水辺・公園エリアや記念碑タイルによる得点を合算します。具体的には、都市達成目標ボード上に置いたリングに対応した点数、各得点カードの条件を満たした分の勝利点、そして街区ごとに連結した水辺エリアに含まれる異なる装飾タイルの数に応じて1/3/6/10点、公園エリアも同様に点数が入ります。また、各記念碑タイル(点数2と書かれた灰色タイル)は1枚ごとに2点加算します。これらを合計し、最も勝利点が高いプレイヤーが勝者となります。同点の場合は都市達成目標での得点が多い方が上位となります。

注:2人プレイ時の変則ルールとして、7ラウンドで広い3×5の街区を作る方法も公式に案内されています。

Cities初心者が気をつけるべきポイント
街区の形に注意:自分の街区は必ず3×3の範囲に収める必要があります。タイルの接続に隙間やはみ出しがないように配置しましょう。

得点カードと建物の両立:得点を得るには得点カード(個人目標)と建物の両方が必要です。ビルをいくら建設しても得点カードが無ければ0点になり、逆に高得点のカードを持っていても建物が無ければ点数になりません。両方のリソースをバランスよく獲得することを意識しましょう。

建物コマの色合わせ:建物コマには色があり、同じ色の指定された建設予定地にしか設置できません。獲得前に配置可能か確認し、置けない場合は捨て札になるので注意しましょう。

置けないタイルは捨て札に:装飾タイルや建物コマを配置できないまま取ってしまうと、そのまま捨て札になります。欲しいものを無闇に取らず、前もって配置スペースを確保してから獲得しましょう。
先攻トークンの獲得:最下段の建物列右端(裏向き)を取ると次ラウンドの先攻権が得られますが、このとき獲得する建物コマはランダム2個になるデメリットがあります。先攻を維持したい場合は活用しましょう。

Citiesで勝つための戦術とコツ

Citiesでは毎ラウンド、4種類のセット(得点カード・都市タイル・装飾タイル・建物コマ)から1つずつ確保するアクション選択が肝です。以下のような戦略が考えられます。
得点カード vs 街タイルの選択順:得点カードは高得点を稼げるチャンスですが、満たすためには対応する建設スペースが必要です。一部のプレイヤーはまず高得点カードを獲得し街をそれに合わせて整備します。一方で先に都市タイルを取って、今後利用できる建設スペースの色や形を把握してから目標に合わせる方法も有効です。いずれにせよ、自分の街が得点条件を満たせるよう、取る順序を組み立てましょう。

ターン順・先攻争い:先攻プレイヤーは最下段右端の建物スペースを取ることで得られます。先攻になると好きな列から先に選べる利点がありますが、建物コマはランダム2個だけになります。盤面に大物が見当たらない時は先攻を狙い、欲しい物がはっきりしている時は後攻にまわるといった選択が重要です。
相手の動向と駆け引き:常に他プレイヤーの狙いも観察しましょう。同じ行に複数の欲しいものがある場合、あえて後回しにして相手に取らせ、その後で狙いを取る戦略もあります。実際、「自分も欲しいが相手も欲しそうな物」を先に奪う(ヘイトドラフト)動きと、自分の得点を最大化する動きをバランスよく行うことが勝利につながります。
個人目標カードの活用:得点カード(個人目標)は高得点になりうるので、可能な限り多くの条件を達成したいです。特に同じ条件を複数回満たすと点数が伸びるカードは狙い目です。個人目標の組み合わせを意識し、街づくりをそれらに合わせて効率よく進めましょう。
装飾タイルのセット収集:街区内の水辺・公園エリアでは、置いた装飾タイルの種類数に応じて1/3/6/10点が入り、4種類集めると大きく伸びます。同じエリアに多彩な装飾タイルを集めるよう拡張すると高得点が狙えます。
共通目標の早期達成:都市達成目標ボードは同じ条件でも早くクリアするほど高得点です。達成可能な条件が出そうなら積極的に満たし、早いタイミングでリングを置くと有利です。

Citiesでよくある失敗とその回避法
得点カードと街のミスマッチ:先述の通り、得点カードを無視すると街をいくら整備しても得点にならず、逆に建設を怠るとカードが活かせません。このため、常に両者のバランスを意識し、得点源を逃さないようにしましょう。
街区の形が崩れる:街区が3×3から外れてしまうと違反配置となります。初心者は勢い余って繋がらない形にしないよう注意し、隙間なく整然とタイルを置いていきましょう。
不要な獲得での無駄:配置できないタイルや色が合わない建物を取ってしまうと無駄になります。特に裏向きで何が来るかわからない項目(ライントップの裏枠)は自信がない限り最後に回し、確実に置けるものだけを確保する癖をつけましょう。

先攻権の取り忘れ:先攻トークンを取る最後列を意識せず、先攻のチャンスを逃すことがあります。ときには2個のランダム建物を犠牲にして先攻を取る判断も重要です。
同じ行での取り合い:複数の人が欲しがる列で競り合い、欲しいものを逃してしまうことがあります。ボード上の列は1人1回しか取れないため、他者が取る前に先に確保するか、別の列を先に取ってから取りに行く工夫が必要です。
プレイヤータイプ別おすすめ戦略
- 子ども向け:ルールが比較的シンプルなため、子ども同士でも楽しめます。まずは「公園や水辺をタイルで広げる」「記念碑タイルを集める」など分かりやすい得点源を目指すとよいでしょう。派手なルールや難しい計算をせず、見た目に達成感がある街づくりに注目させるのがコツです。
- ファミリー向け:ファミリーで遊ぶ場合はバランス重視がポイントです。皆で和気あいあいと進めるなら、難易度を上げすぎず共通目標をみんなで狙ったり、子どものプレイを助けるなど、協力的な雰囲気で遊ぶと良いでしょう。時間は約45分と短めなので、空き時間に軽く一戦、といった使い方にも向いています。
- ゲーマー向け:経験者や戦略重視のプレイヤーは、相手の動きを常に意識してプレイすると勝率が上がります。相手が狙っていそうな高得点カードを先取りするヘイトドラフト、得点効率の最大化、ターン順管理など、厳密な計画性が求められます。また、2人プレイ時は特殊ルールで2列ずつ取るためテンポが速く読み合いが激しくなり、裏向き要素も増えて高度な駆け引きが楽しめます。
再プレイ性とバリエーション
Citiesはリプレイ性が高いゲーム設計です。同じゲームでも都市タイルや得点カード、共通目標の組み合わせが毎回変わるため、配置戦略が毎回違い飽きにくくなっています。また都市達成目標ボードは4枚(両面で計8種類)が用意されており、シドニーやベネチア、ニューヨークなど実在都市をモチーフにした多彩な条件が楽しめます。これにより「同じカードを使っても毎回違った街づくりの課題」が生まれます。
公式ルール以外のバリエーションとして、2人プレイ用に7ラウンド・3×5マス構成で遊ぶルールも紹介されています。これにより街が大きくなる分より多くのタイルを配置でき、長期戦の趣向で遊べます。現時点で拡張セットはありませんが、必要に応じて得点表を自作したり、ゲーム終了時に手元で配置を競う家ルールを加えるプレイヤーもいます。
Citiesを遊ぶのにおすすめの環境(人数・シチュエーション)
Citiesは2~4人用のゲームで、最低2人以上で遊びます。ソロ専用ルールは公式には存在しないため、基本的には複数人でのプレイを推奨します。ファミリーや友人との集まり、学童会など年齢差のあるグループでも、10歳以上なら無理なく遊べます。
所要時間は約40~45分と短時間です。そのため食後の一戦やお茶の時間など、手軽に楽しめるライトな部類のゲームです。ゲーム難易度自体は「ライトから中量級」に位置づけられ、初プレイでもルール習得は比較的簡単(説明は10分程度)です。忙しい日常の中でもコンパクトに遊べるので、ボードゲーム初心者の入り口としてもおすすめです。
以上、Citiesの基本ルールから戦術、注意点、バリエーション、おすすめ環境まで幅広く解説しました。初心者向けのポイントも抑えつつ、実戦で役立つテクニックを組み合わせて、自分なりの都市づくりを楽しんでください。
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