福岡空港でファミリー満喫!子どもとおでかけ完全ガイド

福岡空港は、子ども連れファミリーにとってとても魅力的なおでかけスポットです。飛行機の離発着という非日常的な光景を間近に見られるうえ、充実した施設やサービスが揃っているため、小さな子どもから小学生までファミリーで楽しめる工夫が満載です。旅行で利用する際はもちろん、飛行機好きの子どもとのおでかけにも最適です。本記事では、未就学児〜小学生の子ども連れ家族向けに、福岡空港の楽しみ方を徹底ガイドします。空港グルメやお土産選び、遊び場情報から混雑対策まで、子どもとおでかけする際に役立つポイントを盛り込みました。ぜひ家族旅行の計画や週末のおでかけの参考にしてください。

目次

  • 都心に近くアクセス抜群!子連れでも気軽に行ける空港
  • 迫力満点!親子で楽しむ飛行機見学スポット
  • 空港内で遊べるキッズスペース&充実のベビー設備
  • 家族で楽しめる空港グルメ:レストラン&カフェ
  • 空港でお土産選び!子どもと楽しむショッピング
  • 季節ごとのイベントも要チェック
  • 雨の日でも安心!屋内施設で快適おでかけ
  • 混雑する時間帯の過ごし方と対策
  • スムーズに保安検査場を通過するコツ
  • 年齢別:未就学児と小学生の楽しみ方ポイント

都心に近くアクセス抜群!子連れでも気軽に行ける空港

福岡空港が子連れファミリーのお出かけに最適な理由の一つは、そのアクセスの良さです。福岡市の中心部・博多駅から地下鉄でたった5分、天神からも約10分という近さで、乗り換えなしで到着できます。福岡空港駅はターミナル地下に直結しており、エレベーター・エスカレーター完備でベビーカーの移動もスムーズです。車でも都心部から短時間で到着でき、駐車場も完備されているため、ターミナルに直結した立体駐車場に車を停めれば、雨の日でも濡れずに館内へ移動できます。ベビーカーや荷物が多い家族も安心して訪れることができます。

アクセスの良さは、子どもがぐずった際にもすぐに移動できるという安心感につながります。また、飛行機に搭乗しない日でも「ちょっと空港まで飛行機を見に行こうか?」と子どもとおでかけ感覚で気軽に立ち寄れる点もポイントです。市街地に近いからこそ、お散歩や半日レジャーとして福岡空港を訪れ、子どもに飛行機を見せてあげるファミリーも多いです。

迫力満点!親子で楽しむ飛行機見学スポット

空港といえば、何と言っても飛行機の発着シーンです。福岡空港ではファミリーで楽しめる飛行機見学スポットが充実しており、飛行機好きの子どもはもちろん、大人も一緒になってワクワクできます。

屋内展望室と屋外送迎デッキで飛行機を間近に

福岡空港の国内線ターミナルには、大規模な展望デッキがあります。4階と3階部分にまたがる開放的な造りで、滑走路を一望できる絶好のビューポイントです。ガラス越しに飛行機を眺められる屋内展望室は冷暖房完備でテーブルや椅子もあり、天候に左右されず快適に過ごせます。雨の日でも濡れずに飛行機ウォッチングができるため、子ども連れには嬉しい施設です。自動販売機で飲み物を買って、離着陸する飛行機をゆったり見学する親子連れの姿もよく見られます。

一方、屋外の「送迎デッキ」エリアにもぜひ足を運んでみましょう。金網越しにはなりますが、直接外の空気に触れながら飛行機を眺める体験は格別です。エンジン音が体に響き渡る迫力や、風を感じられる臨場感は屋内では味わえません。飛行機が滑走路へ向けて動き出すと、子ども達は大興奮!思わず手を振ってしまう子もいるでしょう。屋外デッキは360度の大パノラマが広がり、次々と離発着する飛行機を飽きることなく見ていられます。 また、一部の展望エリアにはコイン式の双眼鏡(望遠鏡)も設置されているので、遠くの飛行機までしっかり観察できます。親子で覗いてみて、大きな機体をもっと間近に感じてみましょう。手持ちの双眼鏡があればなお臨場感が増します。

福岡空港は発着便数が非常に多く、国内線だけで1日約380便、国際線も約70便(合計450便前後)が利用します。ファミリーで楽しめる飛行機ウォッチングにはもってこいで、2〜3分おきに色々な航空会社の機体が目の前を離着陸するため、子どもが「次はどんな飛行機かな?」とワクワクし続けられるでしょう。国内線ではJALやANAの大型機から、ジェットスター・ピーチなどカラフルなLCC機まで様々な機体が頻繁に発着し、国際線ではユナイテッド航空(アメリカ)やタイ国際航空など海外のエアラインの飛行機も見ることができます。子どもにとっては目の前を行き交う飛行機のデザインやロゴを眺めているだけでも刺激的でしょう。

「スカイプレイグラウンド」で遊びながら飛行機見学

国内線展望デッキの一角には、子ども向けのユニークな遊び場「スカイプレイグラウンド」が設置されています。滑走路を模したスペースに全長3メートル以上もある巨大な飛行機型クッションが4機配置され、小さな子ども達が自由に飛行機ごっこをしながら遊べるエリアです。まるで自分がパイロットになったかのように、ふかふかの飛行機クッションにまたがったり抱きついたりして遊ぶ姿は微笑ましく、写真映えも抜群です。周囲には大人が座れるベンチも用意されているので、保護者は休憩しながら子どもが遊ぶ様子を見守ることができます。

このスカイプレイグラウンドは2020年に展望デッキリニューアルの一環で誕生したもので、「日本一飛行機に近い遊び場」をコンセプトにしています。実際、すぐ横では本物の飛行機が地上走行したり離陸したりしており、遊びに夢中な子どももふと顔を上げれば迫力の機体が目に飛び込んできます。遊びと見学を同時に楽しめる貴重なスポットとして、飛行機好きのファミリーに大人気です。空港デートならぬ空港ピクニック感覚で、お弁当を持ち込んでベンチに座り、子どもが遊ぶ様子を眺めながら離発着する飛行機を見るという贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

国際線ターミナルの送迎デッキもチェック

福岡空港の国際線ターミナルビルにも、4階に送迎デッキ(展望デッキ)が設けられています。南北2か所に分かれたデッキからは、国内線側とはまた違った角度で滑走路を見ることができます。海外路線の大型機や、普段国内では見られない海外航空会社のカラフルな飛行機を眺められるため、小学生くらいの子どもには「こっちは外国の飛行機がたくさん見られるよ」と教えてあげると喜ぶでしょう。国際線デッキは利用者が比較的少なく穴場的存在なので、混雑を避けてのんびり飛行機観賞したいファミリーに向いています。

国内線ターミナルと国際線ターミナル間は無料の連絡シャトルバスが頻繁に運行しています。ターミナル間を移動する際、このバスに乗ればバスの窓越しに普段立ち入れないエプロン地区(飛行機の駐機場所)や管制塔なども眺めることができます。乗車時間は数分ですが、小さな空港ツアー気分が味わえるので、時間に余裕があれば往復乗ってみるのも面白いでしょう。

なお、国際線ターミナルは2025年3月に大規模リニューアルが行われ、ショップやレストランが一新されています。展望デッキに隣接してカフェなども新設されたため、飛行機見学ついでに軽食を楽しむこともできます。天気の良い日には国際線側のデッキにも立ち寄り、家族で空港全体の景色を堪能してみましょう。

展望デッキの情報コーナーで学びもプラス

国内線4階の屋内展望フロアには、子どもが学べる「情報ひろば」的な展示コーナーもあります。福岡空港の開港から現在に至るまでの歴史年表や写真、空港施設の仕組み紹介パネルなどが展示され、飛行機好きな子どもは興味津々で見入ってしまうでしょう。壁にはプロジェクターで映し出された航空レーダー画面が設置され、リアルタイムで空を飛ぶ飛行機の位置を確認できます。「あの飛行機は今どこを飛んでるの?」といった疑問にも答えてくれるので、小学生くらいになるとこうした展示を通じて空港や飛行機について学ぶ良い機会になります。

この情報コーナーは無料で利用でき、展望デッキに訪れた一般の見学客も自由に見学可能です。子どもにとっては社会科見学のような体験にもなり、保護者から簡単に説明を加えれば教育的な要素もプラスできます。親子で飛行機を楽しむ合間に立ち寄って、福岡空港や航空機について一緒に学んでみるのもおすすめです。なお、展望デッキでの過ごし方として、メモ帳に見かけた飛行機の会社名や特徴を書き留めて「今日は○○航空を何社見られたかな?」といったゲームをするのもおすすめです。スタンプやシールを貼ってオリジナルの飛行機図鑑を作れば、空港での体験がより一層思い出深いものになるでしょう。

空港内で遊べるキッズスペース&充実のベビー設備

飛行機見学以外にも、福岡空港には子どもが体を動かしたりリラックスできる工夫が随所にあります。子連れファミリーに配慮したキッズスペースやベビー向け設備について紹介します。

出発前にひと遊び!無料のキッズスペース

福岡空港では、小さな子どもが遊べるキッズスペースが各所に用意されています。搭乗手続きやフライト待ちの合間に子どもを遊ばせてあげられるので、親子ともにストレス軽減になります。

出発前のエリアで特に人気なのが、国内線ターミナル3階にあるタリーズコーヒー併設のキッズスペースです。ここは有名おもちゃメーカー「ボーネルンド」がプロデュースした遊び場で、カフェ店内の一角がまるでミニ児童館のようになっています。おままごと用のキッチンセットや積み木など、高品質なおもちゃが揃っており、靴を脱いで上がれる安全なマット敷きのスペースで思い切り遊べます。キッズスペースを囲むように大人向けの席が配置されているため、保護者はコーヒーを飲みながら子どもの様子をゆったり見守ることができます。店内の窓からは飛行機の発着も見える抜群のロケーションなので、飛行機好きの子は遊びと飛行機見学の両方に大忙しかもしれません。タリーズでは子ども向けに紙パックジュースの販売もあり、ベルト付きのベビーチェアも完備されているので、赤ちゃん連れでも利用しやすいカフェとなっています。

搭乗しない日でも、このタリーズのキッズスペース目当てに空港へ遊びに来る親子も多いです。広々として清潔感もあるため、空港見学の合間に一息入れるスポットとして覚えておくと便利でしょう。ただし土日などは親子連れで賑わうため、譲り合って利用してくださいね。 他の家族のお子さんと一緒に遊ぶ中で、子ども同士が仲良くなったり親同士が育児情報を交換し合ったりといった微笑ましい場面も見られます。

保安検査後のキッズコーナーで待ち時間も楽しく

飛行機に実際に乗る場合、保安検査場を通過したあとのエリアにも子どもが遊べるキッズコーナーが用意されています。福岡空港では、保安検査後エリアに合計3ヶ所のキッズスペースがあります(国内線に2ヶ所、国際線に1ヶ所)。いずれも搭乗口付近の片隅にあり、ふわふわクッション素材の床で囲まれたミニ遊び場になっています。靴を脱いで上がれる安全設計で、備え付けのおもちゃや遊具は特にありませんが、小さな子どもが自由にハイハイしたりごろごろしたりできる空間です。周囲には保護者が座って待てるベンチや椅子も設置されているので、フライト前のひとときを親子でリラックスして過ごせます。

各キッズコーナーの近くには男女トイレがあり、急に「お手洗い!」となってもすぐ対応でき安心です。ただし場所はいずれもターミナルの端に位置しているため、自分の搭乗ゲートから距離があるケースもあります。夢中で遊んでいて搭乗時間ギリギリ…なんてことにならないよう、利用する際は時間に余裕を持ってくださいね。 幸い、空港内では定期的に搭乗案内のアナウンスが流れるので、遊ばせながらも呼び出し放送に耳を傾けておくと安心です。特に国内線の場合、北側の保安検査場近くにあるキッズスペースは搭乗口6番付近、南側では搭乗口11番付近に設置されています。自分の搭乗口から遠い場合は、移動時間も考慮して遊ばせるようにしましょう。国際線では出国後エリアの搭乗口50番付近にキッズスペースがあります。こちらは国際線ターミナルの一番端にあるため、周囲に一般の搭乗客が少なく、子どもが多少騒いでもあまり気兼ねなく過ごせる雰囲気です。「飛行機に乗る前に子どもを疲れさせておきたい」なんて時には、ぜひ活用してみてください。

安心の授乳室とおむつ替え台

小さな赤ちゃん連れの旅行で気になる授乳やおむつ替えも、福岡空港なら安心です。空港内には授乳室が合計7ヶ所(国内線ターミナルに5ヶ所、国際線ターミナルに2ヶ所)設置されており、搭乗券を持たない一般客でも自由に利用できます。各授乳室には授乳ブースにカーテン仕切りが設けられており、人目を気にせず落ち着いて赤ちゃんに授乳することができます。また、すべての授乳室に給湯器が備えられており、ミルクを調乳することも可能です。

授乳室内にはおむつ替え用のベビーシート(ベッド)もあり、赤ちゃんのおむつ替えも快適に行えます。スペースが比較的広めにとってあるため、ベビーカーごと入室できるのも嬉しいポイントです。授乳専用の椅子やソファが設置され、空気清浄機で匂い対策もされています。中には電子レンジを備えた授乳室もあり、離乳食を温めたいときなどに重宝します(※電子レンジ付きの場所は事前に空港案内所で確認しましょう)。

おむつ替えに関しては、各トイレにもベビーシートが完備されています。男女問わず多くのトイレ個室に赤ちゃん用簡易シート(折りたたみ式のおむつ替え台)が設置されているほか、トイレの個室内に赤ちゃんを一時座らせておけるベビーチェアが付いている箇所もあります。これならパパが一人で赤ちゃんのおむつ替えやトイレに行く場合も困りませんね。さらに、一部のトイレには子ども用の小さい便器や補助便座が用意されており、トイレトレーニング中のお子さんでも安心して利用できます。「ママ、おしっこ!」に即対応できるよう、空港に着いたらまず最寄りの子ども用トイレの場所をチェックしておくと良いでしょう。

ベビーカー貸し出しサービス

空港内の移動で頼りになるのがベビーカー貸し出しサービスです。福岡空港では、1階到着ロビーにある総合案内所(南到着口横および北到着口横)にてベビーカーの無料レンタルを行っています。利用時間は朝8:00から最終便到着時刻まで(案内所の営業時間に準ずる)となっており、空港を訪れた際にそのまま借りて使うことができます。地下鉄やバスで空港まで来るときは抱っこ紐だった方も、広いターミナル内を歩き回る際にはベビーカーがあると格段に楽になります。ぜひ気軽に借りてみましょう。

レンタル用のベビーカーは数に限りがあるため、繁忙期には貸出中で見つからない場合もあります。特に休日の午後などは他のファミリーに使われている可能性があるので、必要な際は早めの時間帯に確保するのがおすすめです。また、飛行機に実際に搭乗する場合は、各航空会社がゲートまで使用可能な簡易ベビーカーを貸し出してくれることがあります。チェックインカウンターで依頼すれば、搭乗口まで空港備え付けのベビーカーを利用できるサービス(搭乗直前に回収)があるので、こちらも活用しましょう。さらに、自前のベビーカーを持ち込んだ場合でも、多くの航空会社では搭乗口で預ければ目的地まで貨物室で安全に運んでくれます。預ける際にはベビーカーを収納する専用カバーを貸してくれる会社もありますので、不安な方は事前に問い合わせてみてください。

ベビーカーで移動する際、エレベーターやスロープも各所に設置されているため、フロア間の移動も困りません。福岡空港はコンパクトな構造で動線が分かりやすく、迷子になりにくいのも子連れには助かるポイントです。案内表示板にベビーカーマークの付いたルート案内もありますので、スムーズに移動できます。

家族で楽しめる空港グルメ:レストラン&カフェ

旅の楽しみといえば食事も欠かせません。福岡空港には、ご当地グルメから洋食、ファストフードまでファミリーで利用しやすい飲食店が揃っています。空港グルメを家族みんなで満喫しましょう。

キッズメニューがあるレストランも豊富

福岡空港のレストランは子ども連れ歓迎の店が多く、キッズメニューを用意している店舗もたくさんあります。例えば、2023年にオープンした和食処「そば茶屋 華元 本膳庵」では、お子様セット(おもちゃ付き)が用意されています。小さめサイズのうどんにハンバーグや卵焼きが付いたワンプレートで、味付けも子ども向けに優しくなっており、親子で訪れても安心です。このように、ファミリーで楽しめるメニューがあるお店なら、周囲に気兼ねなく食事ができますね。

また、福岡空港国内線ターミナルには、地元の人気店が多数出店しています。寿司好きファミリーには、新鮮な地魚のネタが自慢の「第一玉家寿し」(3階)がおすすめです。ランチタイムは家族連れで賑わうカジュアルなお寿司屋さんで、リーズナブルなセットメニューもあります。カウンター席だけでなくテーブル席もあるので、小さな子どもと一緒でも利用しやすく、目の前で飛行機を見ながらお寿司を味わう贅沢ができます。

福岡名物の空港グルメを味わいたいなら「博多もつ鍋おおやま」(3階)も見逃せません。落ち着いた和風の店内ですが座敷席も用意され、ランチタイムには子どもと一緒にもつ鍋定食を楽しむファミリーの姿もあります。ぷりぷりのもつが入った名物鍋は、味噌味・醤油味から選べ、締めのちゃんぽん麺まで付いたボリューム満点のセットです。辛さ控えめの出汁なので子どもも意外とパクパク食べてくれると評判です。

洋食派のファミリーには「HAKATA空香DINING」(1階)がぴったり。ハンバーグやカレー、パスタなどお子様の好きな洋食メニューが豊富で、博多とんこつラーメンや地鶏の唐揚げ南蛮などご当地メニューも揃う欲張りなお店です。明るく広い店内でベビーカーのまま入店でき、価格も空港内とは思えないほどリーズナブルなので、子連れランチに大人気です。

このほか、「SOLAE DINING 海鮮七菜彩」(3階)では地元で獲れた新鮮魚介の海鮮丼や定食を楽しめ、キッズチェア完備で子ども連れに優しい対応が評判です。ボリューム満点ながらヘルシーな和定食が多く、ママにも嬉しいポイント。アメリカンな気分を味わいたい時は、2階の「RED BROOKLYN」へ。ジューシーな本格ハンバーガーの専門店で、テイクアウトもできるのでフードコート感覚で利用できます。肉汁たっぷりのパティに子どもたちは大喜び間違いなし。店内はカジュアルで子連れでも入りやすく、キッズサイズのポテトやドリンクもオーダー可能です。

名物「ラーメン滑走路」で本場ラーメンを堪能

福岡空港の空港グルメで忘れてはならないのが、国内線ターミナル3階にある「ラーメン滑走路」です。福岡・博多といえば豚骨ラーメンが有名ですが、このラーメン滑走路には知る人ぞ知る人気ラーメン店が集結しています。滑走路をイメージした長いフロアに、地元の有名店や県内各地の個性派ラーメンがずらりと軒を連ね、一つのフードテーマパークのような賑わいです。

例えば、福岡の老舗「博多一幸舎」や全国的に人気の「一風堂」の限定店、魚介豚骨スープが評判の「ラーメン海鳴」、濃厚豚骨で知られる久留米発祥の「月や」、東京進出も果たした「つじ田」など、ラーメン好きにはたまらないラインナップです。中には「ここでしか食べられない福岡空港限定ラーメン」を提供するお店もあり、食べ歩きをするファンもいるほど。家族で訪れるなら、各自好きなラーメンを注文しフードコート形式で一緒に座って食べることもできます。カウンター席しかないお店でも、テイクアウト用容器で提供してもらい共有スペースで食べることが可能なので、子ども連れでも安心です。豚骨ラーメンは子どもには少しクセが強いかもしれませんが、店舗によっては醤油味や塩味のラーメン、あっさり系メニューもあります。意外と子どもが気に入る味もあるので、家族みんなでラーメン店巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ラーメン滑走路は10:00~21:30頃まで営業しており、ランチからディナーまで利用できます。飛行機の待ち時間に本場博多の味を堪能できるため、旅行者のみならず地元客も訪れる人気スポットです。週末は行列ができる店もあるので、時間に余裕を持って訪れてくださいね。

フードコート&カフェで気軽に休憩

小さな子ども連れの場合、フードコートを活用すると気楽に食事ができます。国内線ターミナル2階中央にあるフードコート「the foodtimes」には、ファストフードやカフェが集まっています。ここには老舗うどん店の「牧のうどん」や牛丼チェーンの「吉野家×はなまるうどん」、唐揚げ専門店やベーカリーカフェなど多彩な店舗が並びます。家族それぞれ好きなメニューを選んで一緒のテーブルで食べられるので、「下の子はうどん、パパはカレー」といった個別の好みにも対応しやすいです。フードコート内はベビーカーのまま入れ、子ども用のハイチェアも用意されています。何よりオープンスペースなので、多少子どもが声を出してもお互い様の雰囲気があり、周囲に気兼ねせず過ごせるのが利点です。

なお、空港のレストランは値段が高めと思われがちですが、福岡空港の場合は市内とほとんど変わらない価格設定のお店も多いです。フードコートのように良心的な価格帯のお店を選べば、家族全員で食べても安心です。

また、空港内には有名コーヒーチェーンの他、ローカルなカフェやスイーツショップも点在します。授乳やおむつ替えで疲れた時は、ソフトクリームやフルーツジュースで一息つくのも良いでしょう。国内線2階には「ミニヨン」のクロワッサン専門店があり、テイクアウトした焼き立てクロワッサンをベンチで食べている親子も多いです。甘い香りに子どもも思わずにっこり。ぜひ空港内カフェやベーカリーでのおやつタイムも楽しんでください。

空港でお土産選び!子どもと楽しむショッピング

旅の締めくくりやおでかけ記念には、空港でのお土産ショッピングも外せません。福岡空港には福岡ならではの名産品や限定商品が揃うショップが数多く並んでいます。空港でお土産を選ぶ時間も、家族の楽しい思い出にしましょう。

福岡ならではの定番お土産

福岡土産といえば真っ先に思い浮かぶのが、博多銘菓の数々です。空港の土産エリアには有名なお菓子メーカーの商品が勢揃いしているので、市内で買いそびれたものもここで手に入ります。定番の人気商品をいくつかご紹介します。

  • 博多通りもん:白餡をたっぷり使ったしっとり洋風饅頭。モンドセレクション金賞受賞歴もあり、老若男女に喜ばれる福岡土産の王道です。
  • ひよ子のピィナンシェ:福岡発祥のひよ子饅頭で有名な吉野堂が作る、あまおう苺を使ったフィナンシェ。可愛いひよこの形で子どもウケ抜群。限定パッケージもあります。
  • 二◯加煎餅(にわかせんぺい):ユニークなお面のイラストが目印の大判せんべい。サクサク食感と程よい甘さで子どもでも食べやすいお菓子です。お面のおまけ付きセットは遊び心満点。
  • めんべい:明太子風味のピリ辛せんべい。薄くパリッとした食感でクセになる味わいです。辛さはマイルドなので小学生くらいなら問題なく食べられ、おつまみにも◎。
  • 博多ぽてと:さつまいもペーストに練乳を加えたスイートポテト風のお菓子。しっとり優しい甘さで小さい子にも人気。個包装で配りやすい点もお土産向きです。
  • 三日月屋クロワッサン:天然酵母を使ったクロワッサン専門店「三日月屋」の看板商品です。プレーンはもちろん、チョコやメープル、チーズなど様々な味のバリエーションがあります。空港内の店舗で焼き立てを購入でき、その場でカフェ併設スペースで食べることもできます。外はサクサク、中はしっとりの食感で、子どものおやつにもぴったりです。

これらはほんの一部ですが、空港では銘柄ごとに専門ブースがあり、試食を配っていることもあります。子どもと一緒に試食しながら「どれが美味しいかな?」と相談して選ぶのも楽しいでしょう。ローカルなお菓子以外にも、明太子専門店「ふくや」や「やまや」では明太子そのものや明太子を使った調味料・パスタソースなども購入できます。辛い物が苦手な子には、明太子風味のマヨネーズやせんべいなどマイルドな派生商品を選ぶのも手です。

ちなみに、お土産ショップは早朝から夜遅くまで営業しているため、朝一のフライト前や夜の到着後でもゆっくり買い物できます。買い忘れがあっても出発前に空港で揃えられるのは便利ですね。

キッズが喜ぶお土産・グッズ

空港でのお土産選びでは、ぜひ子どもの意見も取り入れてみましょう。子ども自身が「これが欲しい!」と思えるものを見つければ、旅の記念として大事にしてくれるはずです。福岡空港にはおもちゃやキャラクターグッズを扱う店もあるので、時間に余裕があれば立ち寄ってみてください。

小さな男の子には、空港限定の飛行機おもちゃやミニカーがおすすめです。航空会社のロゴ入りミニチュア飛行機モデル、空港スタッフが乗るトーイングカーやはしご車の玩具セットなど、ここでしか買えない乗り物系グッズが見つかります。飛行機柄のTシャツやキーホルダーなども記念になりますね。

女の子には、福岡ならではのキャラクターコラボ商品が狙い目です。博多織の柄をあしらったポーチや、地元企業とサンリオキャラのコラボ文具など、空港店舗限定の商品が多数あります。ご当地キティのストラップなども根強い人気です。

お土産店によっては子どもが楽しめる仕掛けもあります。店頭にフォトスポットが用意されていたり、かわいいゆるキャラが描かれた買い物カゴが置いてあったりと、子ども心をくすぐる工夫が見られます。お菓子コーナーではカラフルなお菓子が山積みされている光景に子どもも大興奮でしょう。壊れ物でなければ「好きなお菓子一つ選んでいいよ」と自由に選ばせてあげると、子どもなりに真剣に商品を比較して選ぶ姿が見られて微笑ましいですよ。

季節ごとのイベントも要チェック

福岡空港では、季節や時期に合わせた空港内イベントが開催されることもあります。たとえば夏休み期間には子ども向けの空港見学ツアーや、ロビーでの紙ヒコーキ大会、スタンプラリーなどが企画される年があります。大型連休やクリスマスシーズンには、空港スタッフによる出発ゲートでの見送りイベントや、キャラクターショー、写真撮影会などファミリーで楽しめる催しが行われることも。過去には、ゆるキャラが空港に登場して一緒に写真が撮れたり、管制塔見学が当たる抽選イベントがあったりと、子どもが喜ぶ企画が盛りだくさんでした。

さらに、毎年9月20日前後の「空の日」には福岡空港でも空港全体のお祭りイベントが開催されることがあります。格納庫見学ツアー、空港消防車の放水ショー、パイロットや客室乗務員になりきれる子ども制服試着&撮影会など、空港好きキッズにはたまらないプログラムが盛りだくさんです。

こうしたイベント情報は、福岡空港の公式ウェブサイトやSNSで告知されます。旅行前にチェックして、タイミングが合えばぜひ参加してみてください。特別なイベントがなくても、季節ごとの装飾が空港内を彩ります。ハロウィン時期にはカボチャやお化けのデコレーション、クリスマスには大きなツリーやイルミネーションが飾られ、子どもたちは空港内で季節の雰囲気を感じることができます。「次はどんな飾りになっているかな?」と、訪れるたびに新鮮な楽しみがあるでしょう。

イベントに参加すると、記念グッズやノベルティをもらえることも多いです。空港オリジナルのステッカーや飛行機型キーホルダーなど、子どもにとって宝物になるアイテムが手に入るかもしれません。季節限定のサービスや展示も含め、空港全体がテーマパークのように楽しめるのが福岡空港の魅力です。家族でカレンダーを見ながら「この日は空港で何かやってるみたいだよ」と話し合って予定を立てるのもワクワクしますね。空港のホームページや館内掲示をこまめにチェックして、見逃さないようにしましょう。

雨の日でも安心!屋内施設で快適おでかけ

お天気が悪い日でも、福岡空港なら心配いりません。空港内は基本的に屋内移動で完結するため、雨に濡れることなく過ごせます。先述した屋内展望室はガラス張りで視界が開けており、雨の日でも滑走路の様子をしっかり楽しめます。悪天候時は飛行機の離着陸がどう行われるのか興味津々の子も多いでしょう。空港スタッフが滑走路をチェックする特殊車両が走ったり、雨の中で飛行機がライトを輝かせて着陸してくる様子は、晴天の日とはまた違うドラマチックさがあります。「雨だけど飛行機はちゃんと飛ぶんだね」と新たな発見があるかもしれません。

また、福岡空港には屋内型の遊び場や飲食店が揃っているので、天候に関係なく一日楽しめます。キッズスペースやカフェ、ショップ巡りなど全て建物内で完結できますし、展望デッキも一部は屋根付きエリアがあるため、小雨程度なら外に出ることも可能です。大型台風などでない限り、雨の日サービスとして館内イベントが行われることもあります。過去には館内スタンプラリーやミニコンサートなどが開催された例もあり、運が良ければそうした空港内イベントに遭遇できるかもしれません。

子ども連れでお出かけの日は天気が気になるものですが、福岡空港なら「雨の日プラン」を立てておけば安心です。むしろ雨の日は屋内施設で遊ぼうと、敢えて空港を訪れてみるのもアリでしょう。空港直結の地下鉄駅や駐車場から濡れずにアクセスできるので、ベビーカー移動でも快適です。雨音をBGMにガラス越しの飛行機を眺めたり、温かいラーメンを食べたりといった過ごし方も、家族にとって心に残るワンシーンになるでしょう。

混雑する時間帯の過ごし方と対策

福岡空港は利用者が多いため、時間帯によっては混雑します。特にGWやお盆、年末年始など大型連休期間はチェックインカウンターや保安検査場が長蛇の列になることも。しかしいくつか工夫をすれば、子ども連れでも快適に過ごすことができます。

まず、フライト当日は早め早めの行動を心がけましょう。通常、国内線は出発時刻の1時間前、国際線は2〜3時間前に空港到着するのが目安ですが、子連れならさらに30分〜1時間プラスしておくと安心です。早めに着けば混雑がひどくなる前にチェックインや手荷物預けを済ませられ、残った時間で子どもを遊ばせたり食事したりと自由に使えます。空港に長く滞在しても、福岡空港には遊び場や見どころがたくさんあるので、子どもも飽きずに待てるでしょう。

混雑する時間帯は、国内線なら朝8〜9時台と夕方以降、国際線なら午前中と夜便前後がピークです。比較的空いている時間に合わせて移動できるなら理想ですが、難しい場合は施設をフル活用して待ち時間を楽しく演出しましょう。例えば、チェックイン前に大行列ができていたら、無理に並ばずキッズスペースや展望デッキで時間を潰し、列が短くなるのを待つのも一つの手です(搭乗時間には注意が必要ですが)。最近では国内線でもスマホで事前チェックインできる航空会社が増えているので、搭乗券は事前取得して手荷物預けだけ行えば時間短縮になります。

もしレストランが混雑している場合は、フードコートやテイクアウトを活用しましょう。有名店の飲食エリアが満席でも、お弁当やパンを買ってベンチで食べるのも子どもにとってはピクニック気分で楽しいものです。空港内には無料で座れる休憩スペースも多いので、周囲を探してみてください。国内線3階や4階にはソファ席が点在し、国際線出発フロアにも自由に使えるテーブル席があります。混雑時こそ発想を転換して、空いた場所でゆったり過ごすのがおすすめです。

トイレやおむつ替えも混み合う可能性がありますが、授乳室内にもおむつ替え台があるため、女性はそちらを利用する手もあります。男性でおむつ替え台待ちの場合は、案内所で声をかければ空いている設備を教えてもらえます。

なお、国内線の保安検査場は南北2か所に分かれているので、混雑時は空いているほうの検査場を選ぶのもポイントです。列の長さを見て判断し、場合によっては案内スタッフにもう一方の状況を尋ねてみると良いでしょう。

スムーズに保安検査場を通過するコツ

搭乗前の難関とも言える保安検査場の通過も、事前準備と工夫でスムーズに乗り切りましょう。小さな子どもがいると荷物が多く、金属探知ゲートを通るだけでも一苦労ですが、以下のポイントを押さえておくと安心です。

  • 金属類は事前にまとめてトレーへ:ポケットに入っている鍵やスマホ、子どものおもちゃなど金属反応しそうなものは、列に並ぶ前に親がまとめてバッグに入れるかトレーに出せる準備をしておきます。ベルトや上着も外す必要があるので、着脱しやすい服装で臨みましょう。
  • ベビーカーは畳んで預ける:保安検査機にはベビーカーも通す必要があります。列に入る前にベビーカーから荷物と子どもを下ろし、すぐ畳める状態にしておきます。身軽になった子どもは保護者が抱っこしてゲートを通りますが、抱っこひもは金具が付いていると引っかかる場合があるので注意。可能ならゲート直前でスタッフに預け、手荷物と一緒にX線に通してもらいましょう。子どもを歩かせられる年齢なら、手をつないで一緒にゲートをくぐります。「ピーピー鳴るけど大丈夫だよ」と事前に説明し、怖がらないよう声をかけてあげてください。
  • ミルクや離乳食の対応:国内線では液体物の制限は緩いですが、国際線では赤ちゃん用ミルクや離乳食も検査対象になります。粉ミルクはOKですが、調乳済みの哺乳瓶や離乳食ペーストは検査機にかけたり、テスターで検査される場合があります。すぐ使う予定がなければ空の魔法瓶にお湯を入れて持ち、粉ミルクとスプーンを用意しておくと検査がスムーズでしょう。離乳食も市販のパウチは未開封なら大丈夫な場合が多いですが、不安なら事前に保安検査スタッフに申告してください。検査に少し時間がかかることも見越し、焦らず対応しましょう。
  • 優先レーン・サポートの活用:福岡空港には明確な「子連れ専用保安検査レーン」はありませんが、混雑時に小さなお子様連れと分かれば係員が優先的に案内してくれるケースがあります。特に乳幼児や妊婦連れの場合は、案内スタッフに声をかければ臨機応変に対応してもらえることも。遠慮せず「子どもがいるので…」と相談してみると良いでしょう。また、国際線の出入国審査では日本国籍で未就学児連れの場合「こどもファストトラック」として優先レーンが利用できます。パスポートコントロールで家族一緒に優先窓口に案内されるので、海外旅行時には覚えておくと便利です。

無事に保安検査を終えたら、搭乗まではゆっくり過ごしましょう。福岡空港では、検査後エリアに子連れ優先の待合席が設けられています。ベビーカーのまま座れるスペースや、コンセント付きでミルク用ウォーマーを使いやすい席もあるので、有効に活用してください。おむつ替えやトイレを済ませたり、搭乗口近くのキッズコーナーでひと遊びしておくと、機内で落ち着いて過ごしやすくなります。

なお、ご利用の航空会社によっては、小さなお子様連れ専用のサービスも提供されています。例えばJALやANAでは、搭乗の際に優先的に案内してもらえる「優先搭乗」サービスがあり、ベビーカーの貸し出しや機内で使用できるチャイルドシートの無料貸出なども行っています。お子様には記念の玩具や搭乗証明書をプレゼントしてくれる航空会社もあります。搭乗前に各社の子連れサポート情報をチェックしておくと、さらに快適に空港・機内で過ごせるでしょう。

年齢別:未就学児と小学生の楽しみ方ポイント

子どもの年齢によって、空港での感じ方や楽しみ方は少しずつ異なります。未就学児(乳幼児〜幼稚園児)と小学生それぞれに合わせたポイントを押さえて、より充実した時間を過ごしましょう。

未就学児(乳幼児〜幼児)向けの楽しみ方

未就学のお子さんは、五感で楽しむ体験を重視してみましょう。難しい知識よりも、その場の雰囲気や目の前の刺激を存分に味わわせてあげるのがおすすめです。

  • 大迫力の飛行機を見せてあげよう:とにかく本物の飛行機を見せること自体が、小さな子にとって大冒険です。音や大きさにびっくりして泣いてしまう場合もありますが、親が笑顔で「すごいね!」と盛り上げれば、安心して興味津々に眺めるようになります。何度も離着陸を見ているうちに、轟音とともに大空へ舞い上がる飛行機の連続に子どもも大興奮。「バイバイ〜!」と手を振ったり、ジェスチャーで喜びを表現してくれるでしょう。双眼鏡ものぞいてみましょう。 エンジン音が大きいので、小さなお子さんが驚く場合は耳をふさいだり、少しデッキの奥から見るなど配慮してあげてください。
  • 遊び場で体を動かす:じっと景色を見ているだけでは退屈してしまう幼児には、キッズスペースやスカイプレイグラウンドで十分に体を動かす時間を作りましょう。特にフライト前は、エネルギーを発散させておくと機内でぐっすり寝てくれる可能性も高まります。走り回れる場所ではないにせよ、クッションの上で跳ねたりハイハイ競争したり、親子で簡単な遊びをするだけでも子どもの満足度は大きく違います。
  • 身近なお手伝いをお願い:空港内では荷物を転がす、エスカレーターに乗る、チケットを渡す等、ちょっとした場面で子どもにも役割を与えてみましょう。「このチケット渡してくれる?」とお願いすると張り切って係員さんに手渡ししてくれるかもしれません。成功したら「ありがとう!助かったよ」と大げさに褒めてあげると、自信にもつながります。空港スタッフの中には子どもに優しく話しかけてくれる方もいるので、人見知り克服のチャンスにもなりますよ。
  • 記念写真をたくさん撮ろう:未就学児は記憶に残りにくい分、写真を通じて後から思い出を振り返るのも大切です。展望デッキで飛行機をバックに撮ったり、巨大クッション飛行機に乗った姿を撮影したりしましょう。空港内にはフォトスポットも点在しています。可愛い飛行機イラストの壁や、キャラクターパネルの横など、家族写真を撮るのにぴったりな場所を見つけたらぜひ撮影してください。「また空港行きたいね」と写真を見ながら話せば、次回訪問へのモチベーションにもつながります。
  • お気に入りのおもちゃを持参:空港で長時間過ごす際には、子どものお気に入りのおもちゃや絵本を1つ持って行きましょう。特に飛行機や乗り物のおもちゃなら、実物の飛行機を見ながら遊べて一石二鳥です。

小学生向けの楽しみ方

小学生にもなると理解力が増し、自分なりの楽しみ方を見つけられるようになります。好奇心を満たし、チャレンジ精神をくすぐるような体験を意識してみましょう。

  • 飛行機&空港博士になろう:情報コーナーの展示や、滑走路の動きを眺めて、「どうして飛行機は飛ぶの?」「あの車は何をしているの?」といった疑問を親子で話し合ってみましょう。事前に簡単な豆知識を調べて教えてあげると、子どもの知的好奇心が刺激されます。例えば「飛行機の腹に描いてある文字はコールサインといってね…」など少し専門的な話も、小学生なら吸収して家で自慢するかもしれません。
  • たくさんの航空会社をチェック:福岡空港には国内外多数の航空会社が乗り入れています。飛んでいる飛行機の尾翼マークやカラーリングを一緒に観察し、「あれがJALでこっちがANAだね」「あれは韓国の航空会社かな?」など会話してみてください。旅行好きな子なら「今度あの飛行機乗ってみたい!」と目を輝かせるでしょう。特別塗装機(キャラクターが描かれた飛行機など)を探してみるゲーム感覚にすると、夢中になって見てくれます。
  • 自分のお小遣いで買い物体験:空港のお土産ショップで、子ども自身がお小遣いで何か買ってみる経験もさせてみましょう。500円ほど渡して「好きな物買ってごらん」と任せてみると、真剣に予算内の商品を探し始めます。迷った末に選んだ品をレジで自分で支払えば、ちょっとした社会勉強になります。店員さんとのやり取りも良い経験になりますし、「自分で買った」という誇らしさは特別です。もちろん親が後ろでフォローしつつ、温かく見守ってあげてください。
  • 旅のプチリーダー体験:もし実際に飛行機に乗るのであれば、小学生には「プチ旅行リーダー」を任命してみましょう。搭乗口の番号を確認して案内してもらったり、保安検査の列で弟妹の手を引いてもらったり。空港内マップを渡して「ここのお店に行きたいんだけど、案内表示を見て連れて行ってくれる?」とお願いするのも良いでしょう。責任感が芽生え、旅への主体性もぐっと高まります。無事目的地に着けたら、「おかげで助かったよ」と存分に称えてあげましょう。
  • 空港記念スタンプを集めよう:福岡空港には記念スタンプが設置されていることがあります。見つけたら旅の思い出にノートへ押印しましょう。自分でスタンプを押す体験は、小学生にとってちょっとした冒険であり、良い記念になります。

子どもと過ごす福岡空港半日モデルプラン

最後に、福岡空港で子どもと半日遊ぶ場合のおすすめモデルコースをご紹介します。飛行機の出発時間に合わせて楽しむのはもちろん、フライトがなくても十分レジャーとして満喫できます。

  • 9:30 空港到着。まずは1階案内所でベビーカーを借り、身軽に行動開始。エレベーターで4階展望デッキへ直行し、朝の澄んだ空気の中で飛行機ウォッチングをスタートします。 遠くには博多駅周辺のビル群や福岡タワーも見渡せ、「あっちが街の方角だよ」などと話せば子どもも興味津々です。離陸ラッシュの時間帯には、轟音とともに大空へ舞い上がる飛行機の連続に子どもも大興奮。「あれは何色の飛行機かな?」と親子で会話しながら、双眼鏡ものぞいてみましょう。 エンジン音が大きいので、小さなお子さんが驚く場合は耳をふさいだり、少しデッキの奥から見るなど配慮してあげてください。
  • 10:30 展望デッキ内の「スカイプレイグラウンド」でひと遊び。巨大クッション飛行機に乗ったり飛び跳ねたり、思い切り体を動かして子どものエネルギーを発散させます。大人はベンチでひと休みしつつ、SNS用に可愛い写真をパチリ。遊んだあとは同じフロアの無料展示コーナーを見学し、空港の豆知識を親子で楽しみます。
  • 11:30 そろそろお腹がすいたので3階のレストラン街へ移動。ファミリーに人気の「第一玉家寿し」で新鮮なお寿司ランチをいただきます。窓側の席からは滑走路が見えるので、食事中も飛行機を見逃しません。子どもにはお子様セットを注文し、付属のおもちゃににっこり。食後のデザートにクロワッサン専門店で焼き立てクロワッサンを購入し、親子でシェアして大満足。
  • 12:30 1階の土産エリアでショッピングタイム。子どもと一緒に試食をしながら、家族や友人に配るお土産を選びます。子どもには「どれが美味しい?」と聞きつつ、博多通りもんや明太子せんべいをカゴへ。最後に、ご褒美として子ども自身が選んだお菓子を1つ購入。空港限定の飛行機キーホルダーも記念にゲットします。
  • 13:00 名残惜しいですが、そろそろ空港を後にします。搭乗予定がある場合は、この頃に保安検査場へ向けて出発準備。借りていたベビーカーはここで返却し、折り畳んでX線検査を受けます。子どもが遊び疲れてベビーカーでぐっすり寝てくれればしめたものです。フライトまでの待ち時間も、搭乗口付近のキッズコーナーで静かに過ごせそうです。小さなお子様連れは優先搭乗を利用して、混雑を避けながらゆっくり機内へ案内してもらうことができます。もし飛行機には乗らず遊びに来ただけの日でも、「楽しかったね、また来ようね!」と笑顔で空港をあとにします。

なお、夕方まで滞在できる日であれば、夕暮れ時から夜にかけての空港も必見です。陽が沈むと滑走路や誘導灯が一斉に点灯し、昼間とは違う幻想的な光景が広がります。屋内展望室で暖かく夜景を眺めるもよし、ラーメン滑走路で夕食をとりながらライトアップされた飛行機を見送るもよし。夜22時まで開放されている福岡空港ならではの楽しみ方です。

このように計3〜4時間もあれば、福岡空港での親子おでかけを存分に楽しむことができます。ポイントは、飛行機見学と遊び場、食事・買い物のバランスよく組み込むこと。ぜひご自身の予定に合わせてアレンジしてみてください。

日常を離れて家族で過ごす時間は、何物にも代えがたい宝物です。福岡空港は単なる交通拠点ではなく、子どもと一緒に遊べるおでかけスポットでもあります。家族みんなでその魅力を味わい尽くし、素敵な思い出をたくさん作ってください。本記事を参考に、ぜひ福岡空港での家族旅行や子どもとのおでかけを思い切り楽しんでくださいね。

まとめ

  • 福岡空港は子どもと一緒に楽しめるスポットが満載:市街地からアクセス抜群な上、飛行機の迫力満点の離発着シーンを楽しめます。展望デッキや送迎デッキで間近に飛行機を見学し、親子で盛り上がりましょう。
  • キッズ向け設備が充実:屋内外のキッズスペースや授乳室、ベビーカー貸し出しなど、小さな子ども連れでも安心して過ごせる環境が整っています。トイレにもおむつ替え台や子ども用便座が備えられています。
  • 空港グルメやお土産選びも家族で満喫:福岡名物を味わえるレストランやフードコートが揃い、キッズメニューも豊富。旅行の締めには空港限定のお土産探しを親子で楽しみ、旅の思い出をカタチに残しましょう。
  • 雨の日や混雑時も工夫次第で快適:屋内展望室からの飛行機ウォッチングや館内イベントで雨の日も退屈しません。早めの行動や優先サービスの活用で、混雑する時期の移動もスムーズになります。
  • 未就学児から小学生まで楽しみ方いろいろ:未就学児は遊び場や乗り物体験を中心に、小学生は空港の仕組みを学んだり記念スタンプを集めたりと、年齢に応じた楽しみ方があります。家族全員で福岡空港の魅力を存分に味わいましょう。
SNS映えマップから探す