金沢駅・金沢百番街お土産徹底ガイド ~子どもも大人も楽しめる選び方と楽しみ方~
はじめに
金沢観光の玄関口であるJR金沢駅。その構内に広がるショッピングモール「金沢百番街」は、お土産選びに最適なスポットです。北陸新幹線の開通以降ますます賑わう金沢駅では、和菓子や伝統工芸品、海の幸グルメまで石川県ならではの逸品がずらりと揃っています。特に金沢百番街「あんと」には地元の名店が集結し、観光客に大人気のお土産ゾーンとなっています。子ども(未就学児~小学生)と一緒でも楽しめる工夫がいっぱいで、親子でわいわいお土産選びをする姿もよく見られます。ただし、もちろん子連れ以外の旅行者でも存分に楽しめる充実ぶりで、カップルから出張帰りのビジネスマンまで、多彩なニーズに応えてくれます。
本記事では、金沢駅構内の金沢百番街で購入できるお土産の魅力を徹底解説します。お子様が喜ぶポイントや家族みんなで楽しめる視点を交えながら、選び方のコツや楽しみ方も紹介。さらに季節限定商品やイベント時期ならではの情報、年代別(子ども・若者・年配・職場向け)のお土産選びのヒント、ファミリーでの買い物体験の楽しみ方、購入タイミングの工夫や混雑対策、持ち運びやすいお土産とデリケートなお土産の扱い方、そして実際の旅行者のエピソードを交え、最後に金沢百番街でお土産を買う価値を総まとめします。金沢旅行の思い出を彩るヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください!

金沢百番街あんとってどんなところ?エリア構成と魅力紹介
まずは金沢百番街全体について簡単に紹介しておきましょう。金沢百番街は、金沢駅直結の駅ビル型ショッピングモールで、「あんと」「あんと西」「Rinto(リント)」というエリアに分かれています。観光客がお土産やグルメを楽しめるのが主に**「あんと」エリア**。元々「おみやげ館」「あじわい館」として親しまれていたフロアが2014年にリニューアルされ、金沢弁で“ありがとう”を意味する「あんやと」に由来した**「あんと」**という名前になりました。あんとは金沢ならではの和の雰囲気に統一され、城下町をイメージした石畳風の床や加賀五彩(藍・臙脂・黄土・草・古代紫)の色彩が随所に使われています。東西に伸びる通りや横丁風の「あじわい小路」もあり、まるで金沢の街中を散策しているかのような楽しさで買い物ができます。
金沢百番街あんとには石川県内の老舗や名店がずらり75店舗以上集結しています。和菓子店や海産物、地酒に伝統工芸品、おしゃれな洋菓子店やカフェまで充実のラインナップです。例えば、加賀藩御用菓子司の流れを汲む老舗和菓子店や、金沢で有名な金箔専門店、さらには全国的に知られるパティシエのお店まで軒を連ねています。JR改札を出てすぐの立地なので、到着早々に立ち寄ったり、帰りの新幹線に乗る直前にサッと買い足すことも可能です。雨や雪の日でも駅直結で移動できるため天候を気にせずお土産探しができるのも魅力ですね。
一方、「あんと西」エリアは地元市民の日常使いのお店が中心で、ファッション雑貨やドラッグストア、カフェなどが揃います(観光客向けの商品も一部あり)。「Rinto」エリアはトレンドファッションやアクセサリー・コスメ等のショップが多く、週末には若者でにぎわうスポットです。ただ、お土産に関しては圧倒的に「あんと」エリアが充実しているため、本記事でも金沢百番街あんと内のお土産店を主に取り上げていきます。
それでは早速、金沢百番街あんとで手に入るおすすめお土産の数々を見ていきましょう。伝統の銘菓からユニークな工芸品、お子さんが喜ぶ可愛いお菓子まで、知れば思わず手に取りたくなるものばかりです!

じろあめ – 優しい甘さが広がる加賀伝統の飴
金沢のお土産話には欠かせない存在が、この**「じろあめ」です。ぱっと見は地味かもしれませんが、実は金沢最古の飴屋**「あめの俵屋」を代表する銘菓で、地元では昔から親しまれてきた米飴(みずあめ)なんですよ。お米と大麦だけを原料に作られる水あめ状の飴で、砂糖を一切使っていないのが特徴。口に含むと、ほのかな麦芽の甘みがじんわりと広がり、どこか懐かしい優しい味わいがします。「じろあめ」は金沢弁で**“やわらかい”を意味する「じるい」がなまった言葉**が由来と言われ、名前の通りトロリと柔らかい飴なんです。

《楽しみ方》
じろあめはそのままスプーンですくって舐めても良いですし、お湯やお茶に溶かして甘味料代わりに使うのもおすすめです。喉が少し疲れたときにお湯に溶かして飲むと、ほんのり甘く喉に優しい飲み物になります。また、ホットミルクに混ぜれば昔ながらのミルクセーキ風ドリンクにも。自然由来のまろやかな甘さなので、小さいお子さんでも安心して食べられます。実際に江戸時代には母乳の代用食として赤ちゃんに与えられていたという歴史もあり、栄養補給や滋養強壮にも良いとされてきました。お祭りの屋台で見かけるような**飴棒(あめぼう)**という木の棒を買って、その先にじろあめを絡め取って舐めるスタイルも一興。お子さんにはこの食べ方がちょっとした体験になって楽しいようです。
《選び方のポイント》
俵屋のじろあめは、壺入りやタッパー入りなど容量違いのパッケージが売られています。観光客には可愛らしい陶器の壺に入ったものが人気ですが、持ち帰りの軽さ重視ならプラスチック容器入りも選べますよ。さらに、一口サイズに固めた**「俵っ子」という粒状の飴もあります。こちらはじろあめを固形にして食べやすくしたもので、しょうが味やきなこ味など数種類の味があります。お子さんには手を汚さず食べられる粒飴タイプが良いかもしれませんね。また、期間限定で発売される「じろバター」**なる新商品も要チェック。じろあめとバターを合わせたスプレッド状のもので、パンに塗って食べると絶品と評判です。金沢百番街の俵屋直営店でも限定販売されることがあるので、運よく出会えたら試してみてください。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
じろあめ最大の魅力はその素朴で優しい甘さ。普段は洋菓子やチョコばかりというお子さんも、「これがおじいちゃんやおばあちゃんが小さい頃のおやつだよ」なんて話しながら一緒に舐めると、不思議と興味を示してくれます。実際に筆者の子も初めてじろあめを食べたとき、瓶からとろ~り垂れる飴に「わあ!」と歓声を上げていました。現代的なお菓子に比べ見た目は地味かもしれませんが、だからこそ親子二世代で同じ味を共有できるという楽しみ方ができます。おじいちゃんおばあちゃんへのお土産にもぴったりで、「昔懐かしい味だね」と会話が弾むでしょう。俵屋の店舗は金沢百番街あんと内にあり、実物の壺飴を見せながら子どもに由来や作り方を教えてあげるのも良い経験になりますよ。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の**「あめの俵屋」**で購入できます。お店にはじろあめの他にも、麦芽水飴を使った色とりどりの細工飴や飴玉などが並び、見ているだけで楽しい空間です。試食が用意されていることもあるので、味を確かめてから買えるのも嬉しいですね。じろあめは賞味期限も比較的長く(約1年)、常温保存できるため、お土産として持ち歩く際も扱いやすいです。ただし直射日光の当たる高温の場所に置くと溶けて漏れる恐れがあるので、夏場は気をつけてください。
ぶりっ子ジャーキー – お酒好きも唸る能登名物のフィッシュジャーキー
甘いものが苦手な方への金沢土産としてぜひおすすめしたいのが、「ぶりっ子ジャーキー」です。石川の冬の味覚といえば寒ブリ(ブリ)ですが、そのブリの幼魚であるフクラギを使った魚のジャーキーというユニークなおつまみ系お土産なんですよ。「ぶりっ子」とはブリの子ども、つまりフクラギのこと。名前は可愛らしいですが、能登産の新鮮なフクラギを秘伝のタレに漬け込んで乾燥させた本格派で、噛むほどに魚の旨味がしみ出す逸品です。

《楽しみ方》
ぶりっ子ジャーキーはそのままパクっと食べられる手軽さが魅力。適度に柔らかく噛み切りやすいので、お子さんのおやつにもなりますし、もちろんビールや日本酒のお供には最高です。程よい甘辛さとピリッと効いた唐辛子の風味があとを引き、大人はついついお酒が進んでしまいます。「電車で飲むビールのお供に買いました!」なんて声もあるほど、旅のお供にも人気ですよ。ちなみに辛味はほんのり感じる程度なので、小学校高学年くらいのお子さんなら問題なく食べられるでしょう。濃いめの味付けなので、白いご飯のおかずにしても意外と合います。
《選び方のポイント》
金沢百番街では海産物珍味のお店でこのぶりっ子ジャーキーが販売されています。1袋あたり30~40g程度入っており、お値段も数百円台とお手頃なのでまとめ買いもしやすいです。例えば職場や友人へのばらまき土産には、甘いお菓子ではなくこうしたユニークな珍味を配るのも印象に残りますよ。お酒好きな上司やお父さんへのプレゼントなら2~3袋セットにして、「金沢ならではの珍味です」と渡せばきっと喜ばれるはずです。なお、同シリーズでフグやサバのジャーキーも販売されており、3種セットの商品もあります。「ぶった農産」というメーカーが手がけており、能登の魚介を若者にも楽しんでもらいたいと開発されたものだそうです。迷ったらブリ・フグ・サバの3種セット(3袋で1,400~1,500円程度)を選ぶと、いろんな味が試せてお得感がありますね。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
魚のジャーキーというと渋いイメージかもしれませんが、家族みんなで楽しめるおやつでもあります。お菓子ばかりだと栄養が気になる子育て世代の方にも、タンパク質豊富な魚のおやつは嬉しいですよね。実際に食べてみると、ほんのり甘辛い醤油味で子どもでも食べやすい味付けでした。我が家では小学生の娘がおやつにぽりぽり食べて、「これ、おいしい!おかわり!」と気に入ったほど。普段魚が苦手なお子さんでもジャーキーなら興味を示すかもしれません。また、ネーミングのインパクトも子ども受けするポイントです。「ぶりっ子食べる?」と聞くと、「ぶりっ子ってなに!?」と話題になり、金沢ではブリのことを教えてあげるきっかけにもなりました。旅先で学んだ豆知識に子どもが喜ぶなんて、親としてもほほえましい瞬間ですよね。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の海産物珍味専門店(例えば「杉野屋与作」など)で扱っています。お店の乾物コーナーにぶりっ子ジャーキーが平積みされているので、比較的見つけやすいでしょう。パッケージに可愛らしいブリのイラストが描かれていて、「ぶりっ子ジャーキー」と大きく書かれているので一目瞭然です。賞味期限は数ヶ月あるので急いで食べなくても大丈夫ですが、開封後は湿気やすいので早めにどうぞ。旅行中に食べきれなければジップ付き保存袋などに移し替えると良いですよ。
金澤友禅流し – 加賀友禅の美しさを映した上品な和菓子
金沢らしいお土産を探している方には、伝統工芸のエッセンスを取り入れた和菓子**「金澤友禅流し」がおすすめです。一見すると普通の和菓子に見えるかもしれませんが、その背景には加賀友禅の美しい世界が広がっています。加賀友禅とは、金沢を代表する絹織物の染色技法で、京都の京友禅とはまた異なる渋みと華やかさを併せ持つ伝統工芸です。その工程の一つに「友禅流し」**と呼ばれる、染め上げた布を川の水で洗い流す作業があります。金沢市内の浅野川では冬の風物詩として今もその光景が見られるほど、金沢の文化に根付いたものです。

《お菓子の特徴と楽しみ方》
この友禅流しの情景をイメージして作られた和菓子が「金澤友禅流し」です。具体的には、羽二重餅(はぶたえもち)というとても柔らかなお餅で白味噌餡(しろみそあん)を包み、透けるような薄紅色が上品にのぞくお菓子です。お餅の上には金沢産の金箔があしらわれ、まるで川面に陽光がきらめく様子を思わせます。一口頬張れば、しっとりととろける羽二重餅の食感と、ほんのり塩気のある白味噌餡の深みのある甘さが口いっぱいに広がります。お茶請けにはもちろん、洋の飲み物とも相性が良く、加賀棒茶や煎茶はもちろん、紅茶やコーヒーと合わせても美味しくいただけます。甘さ控えめで上品な味なので、甘いものが得意でない方にも喜ばれるでしょう。

《選び方のポイント》
「金澤友禅流し」は金沢駅近くの老舗和菓子店「菓匠まつ井」が手がける創作和菓子の一つです。まつ井では他にも「友禅ころも」や「友禅はながら」といった加賀友禅をテーマにした美しいお菓子を展開しています。友禅流しは4個入り・8個入り・12個入りなどの箱詰めがあり、用途に合わせて選べます。個包装の包み紙には、実際に友禅流しの絵柄が描かれており、一つ一つ開けるたびに加賀友禅の世界観に触れられる趣向です。箱自体も友禅模様の上品なデザインで、高級感があります。目上の方へのご挨拶や、結婚式のプチギフトなどに利用される方も多いようですよ。賞味期限は製造から約1ヶ月程度と和菓子にしては日持ちする方ですが、柔らかいお餅なので開封後は早めに召し上がってください。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
このお菓子は何と言っても見た目の美しさが光ります。ピンク色と白のグラデーションのお餅に金箔が散りばめられた姿は、お子さんにも「わあ、きれいなお菓子!」と興味津々でした。我が家では、小学生の娘がお抹茶体験をした直後にこの友禅流しを食べたのですが、「お姫様のお菓子みたい!」とうっとりしていました。伝統工芸や和菓子文化に触れるきっかけとしても良いですし、親としても美しいものを愛でる心を育んであげられた気がして嬉しかったです。また、家族で金沢旅行後にこのお菓子を囲めば、「浅野川で友禅流し見たね」「着物の柄ってきれいだったね」なんて旅の思い出話にも花が咲きます。甘さがしつこくないのでおじいちゃんおばあちゃんも食べやすく、三世代みんなで優雅なお茶時間を楽しめるでしょう。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の和菓子店コーナーで**「菓匠まつ井」の商品として販売されています。実店舗がない場合も、お土産セレクトショップ等で取り扱いがありますので、店頭の品揃えをチェックしてみてください。友禅流し以外にも、金箔を贅沢に使った羊羹や季節限定の生菓子**など、まつ井の和菓子はどれも金沢らしさ満点です。特に金箔羊羹は見た目のインパクトが大きいので、合わせて購入してみてはいかがでしょうか。店員さんに声をかければ試食できることもあるので、味を確かめたい場合は遠慮なく聞いてみてくださいね。
はぶたいもち(羽二重餅) – シルクのようになめらか!口どけ抜群の銘菓
北陸土産の定番中の定番といえば**「羽二重餅(はぶたえもち)」**です。金沢だけでなく福井などでも知られるお餅のお菓子ですが、もちろん金沢駅でも人気上位のお土産に挙がります。名前の由来は、絹織物の「羽二重」にちなみ、「絹のようになめらかな舌触りのお餅」という意味。まさにその名の通り、驚くほど柔らかくきめ細やかな食感で、一度食べたらファンになる人が続出する逸品です。

《楽しみ方》
羽二重餅は、砂糖を練り込んだ求肥(ぎゅうひ)餅を薄くのばして切り分けたシンプルなお菓子です。一般的にはきな粉や餅粉をまぶしてあり、手に持ってもくっつかないよう工夫されています。口に入れるとスッと溶けゆくような口どけで、上品な甘さがふわりと広がります。そのままお茶請けにいただくのが王道ですが、実は冷蔵庫で冷やしても硬くならないので、夏場は冷やして食べると一層ひんやりもちもちで美味しいですよ。また、お好みで黒蜜を少したらして和スイーツ風にアレンジするのも◎。さらに、小さく切ってアイスクリームにトッピングすると、もちアイスのような食感が楽しめて子どもたちにも大好評でした。シンプルなお餅だからこそアレンジの幅も広く、家族でいろいろな食べ方に挑戦してみるのも面白いですね。
《選び方のポイント》
金沢百番街には羽二重餅を扱う和菓子店が複数あります。有名なのは**「菓匠みのや」の「金箔羽二重餅」**でしょう。真っ白な羽二重餅の表面に金沢名産の金箔をあしらった贅沢な一品で、5枚入りや10枚入りのパッケージがあります。華やかな見た目なので、贈答用にも喜ばれますよ。その他にも、加賀野菜のかぼちゃやさつまいもを練り込んだ餡入り羽二重餅「金沢羽二重こもち」など、各店趣向を凝らした商品があります。餡入りタイプは一口大に個包装されているため配りやすく、職場や友人へのお土産にぴったりです。一方でプレーンな羽二重餅はやわらかい分型崩れしやすいので、自宅用か近しい方への手渡し向きかもしれません。迷った場合は、定番のプレーンと変わり種のフレーバーを1箱ずつ購入して食べ比べるのもおすすめ。お値段も比較的手頃(5~10枚入りで500~800円程度から)なので、ついつい複数買ってしまいますが、日持ちはそれほど長くない(商品によりますが1~2週間程度)ためお早めに。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
羽二重餅はその柔らかさとほんのりした甘さで、小さなお子さんからご年配の方までみんなが笑顔になるお菓子です。まだ歯が生え揃わないような小さな子でもちぎってあげれば舐めるように食べられますし、お年寄りでも無理なく噛める柔らかさです。実際、我が家でも帰省土産に羽二重餅を持って行ったところ、祖母が「これは昔からあるけど本当に美味しいねぇ」と嬉しそうに食べてくれ、幼稚園の甥っ子も「もっとちょうだい!」とおねだりするほど家族みんなに大好評でした。世代を超えて愛される味というのはお土産選びの大事なポイントですよね。また、金箔が乗った羽二重餅はキラキラと見た目がゴージャスなので、「金ぴかのお餅だ!すごい!」と子どもたちのテンションも上がります。写真映えもするので、旅の思い出としてSNSにアップするのも良いでしょう。「金沢で金箔入りのお餅食べたよ!」なんて投稿すれば注目されること間違いなしです。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の和菓子店「菓匠 みのや」で購入できます。みのやは羽二重餅以外にも、栗入りのあんころ餅や四季折々の創作和菓子を販売しているお店です。店頭では金箔羽二重餅の試食を配っていることもあり、その場でとろける食感を体験して思わず購入…なんて方も多いようですよ。店舗スタッフいわく、「朝の新幹線で到着された方がまず当店に寄って羽二重餅を買い、観光後にもう一度戻って追加購入されるケースもある」そうです。それだけリピーターを虜にする美味しさということですね。なお、羽二重餅は非常に柔らかいので持ち歩く際はあまり重いものを上に載せないように注意しましょう。
金のカステラ – 金箔きらめく豪華なカステラで加賀百万石気分
金沢ならではのインパクト抜群なお土産といえば、「金のカステラ」をおいて他にありません。しっとり焼き上げたカステラの天面を、これまた金沢名産の金箔で一面覆い尽くしたという豪華絢爛なお菓子です。箱を開けた瞬間、黄金に輝くカステラに思わず歓声が上がること間違いなし!金沢が「金箔の町」であることを視覚的に強烈にアピールしてくれるお土産です。

《楽しみ方》
金のカステラ自体は、卵黄を贅沢に使ったコクのあるプレーンカステラで、しっとりふわふわの食感。上に貼られた金箔自体には味や香りはありませんが、口に入れると舌先で金箔の存在感をほんのり感じるような贅沢な気分を味わえます。食べる前にぜひ写真撮影を!お皿に乗せて金箔が光る様子はSNS映え抜群ですし、お子さんも「早く食べたいけど写真撮りたい!」とウズウズするはず。カステラはそのままでも美味しいですが、ミルクやコーヒーと一緒にティータイムのお供にすると最高です。和の要素と洋菓子が融合したスイーツなので、お茶(緑茶)にもコーヒーにも合いますよ。また、金箔部分をあえて剥がして、食後のデザートのアイスクリームに乗せてキラキラにしてみたり…なんて遊び心ある楽しみ方もできます(もちろんそのまま一緒に食べても大丈夫ですが)。
《選び方のポイント》
金のカステラは**「まめや金澤萬久(かなざわ ばんきゅう)」という金沢の創作和菓子店が販売している商品で、正式名称は「金かすてら」と言います。サイズは一本物で、カット済み(5切れ程度)になって箱に収められているタイプが一般的です。面白いのは、この金かすてらには季節ごとの型抜き模様が用意されている点です。例えば春なら桜、夏は蝶々や金魚、秋は紅葉、冬は雪の結晶…というように、金箔に型抜きで模様が入っており、その形に沿って金箔を剥がせる仕組みなのです。食べる人自身で金箔の一部をペリペリと剥がして模様を完成させる楽しさがあり、お子さんと一緒に「どんな形が出てくるかな?」とワクワク盛り上がれます。剥がした金箔は捨てるのはもったいないので、ぜひヨーグルトやゼリーに乗せて食べてみてくださいね。購入時には店員さんがその季節の柄について教えてくれることもありますので、気になる方は聞いてみると良いでしょう。価格はサイズにもよりますが、おおよそ2,000~3,000円前後とやや高級ですが、それだけの価値は十分にあります。特に目上の方や、お祝い事への手土産にはインパクトと話題性がありますので、「金沢の金箔カステラです」**と渡せば会話の種になること請け合いです。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
何と言っても見た瞬間のインパクトです。黄金色に輝くカステラは、子どもにとってはまるで絵本の中のお菓子のように映るようで、「わぁ!すごい!本当に食べられるの?」と目を輝かせます。我が家でも箱を開けた瞬間、小学生の息子が「宝箱みたい!」と大興奮でした。その後、みんなで型抜き模様に沿って金箔をゆっくり剥がしてみたのですが、剥がれた金箔を幼児の娘が「お姫様みたいに食べる~!」と言いながら舌に乗せて楽しんでいました。普段なかなか食べる機会のない**「金を食べる」**という体験そのものが子どもには新鮮で、大人にとっても忘れられない思い出になります。また、カステラという誰もが親しみのあるお菓子なので、家族みんなで安心して美味しく食べられるのもポイントです。おじいちゃんおばあちゃんも「こんな立派なカステラ見たことないよ」と驚きながら、「でも味は優しい甘さで上品だね」と笑顔に。金箔のゴージャスさで場が華やぐので、旅行後の団らんが一層盛り上がりました。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の**「まめや金澤萬久」店舗で購入可能です。萬久では金かすてらの他にも、かわいい加賀土人形を描いた豆箱入りの豆菓子**や季節限定の生菓子など、ユニークな和洋折衷スイーツが揃っています。試食に小さなカステラの切れ端を出していることもあり、そのしっとり具合に感動して買う方も多いとか。金かすてらは人気商品のため、夕方には売り切れてしまうこともあります。確実に手に入れたい場合は早めの時間にお店を訪れるか、事前に電話で在庫を問い合わせておくと安心です。購入後は直射日光と高温多湿を避け、なるべく早めにお召し上がりくださいね(カステラ自体は比較的日持ちしますが、時間が経つとしっとり感が失われてしまいますので)。
動物モチーフの飴菓子&可愛いお菓子 – 子どもが笑顔になるキュートなスイーツ
金沢百番街には、子どもたちの心をわしづかみにする可愛らしいお菓子も豊富です。なかでもおすすめなのが、動物や郷土玩具をモチーフにした飴菓子や和菓子の数々。見た目がとにかくキュートで、思わず「可愛い~!」と声が出てしまうようなお土産は、お子さんへのサプライズにぴったりです。

《どんなお菓子があるの?》
例えば金沢には**「加賀八幡起上り(かがはちまん おきあがり)」という伝統的な赤ちゃん人形の郷土玩具がありますが、老舗和菓子店の中にはその人形をかたどった最中(もなか)を作っているところがあります。ころんと丸い起上り人形の形をした最中の皮に餡を詰めたお菓子で、見た目の可愛さはもちろん、厄除けや病気平癒・愛児の健康祈願・社業繁栄・商売繁盛のお守りとして古くから親しまれている人形です。その人形を模した最中は、金沢らしい紅白の色合いでおめでたい雰囲気もあり、年配の方にもウケる逸品です。また、「福うさぎ」という和菓子をご存知でしょうか。こちらはうさぎの形をした可愛い饅頭で、中に白あんやさつまいもあんが入った人気スイーツです。金沢駅でも専門店のショップがあり、ピンクや白の愛らしいうさぎたちが顔を揃えていて、お子さんは目を輝かせること間違いなしです。他にも、九谷焼の豆皿を模した箱に入った干支(えと)デザインの砂糖菓子**や、動物の形をした金平糖・ラムネ菓子など、動物モチーフのお菓子がいろいろ揃っています。
《楽しみ方》
こうした可愛いお菓子は、食べる前に是非写真を撮ってくださいね。「どれから食べようかな?」と家族でお菓子を選ぶ時間自体が楽しく、大いに盛り上がります。我が家でも、福うさぎをお土産に買って帰った際、小さな子どもたちが「私はピンクのうさぎ!」「僕は白うさぎにする!」と嬉しそうに選んでいました。最中のお人形も「この子から食べるのは可哀想…でも食べちゃお!」なんて笑いながらいただきました。食べるときは是非由来なども話してあげましょう。「このうさぎは金沢のラッキーアイテムなんだって」「起上り人形って倒しても起き上がる縁起物なの」といったエピソードに、お子さんも旅の文化を感じながら味わってくれるはずです。味自体ももちろん美味しく作られているので、大人も満足できます。白あんなら優しい甘さ、芋あんならホクホク感が楽しめ、最中のサクサク感も香ばしいですよ。紅茶や牛乳などお好みの飲み物と一緒にティータイムを楽しみましょう。
《選び方のポイント》
金沢百番街では、こうした可愛い系のお菓子は和菓子店の専門ブースやお土産セレクトショップで扱われています。選ぶ際のポイントは、見た目のインパクトと配りやすさです。例えば福うさぎは個包装されており、日持ちも1週間ほどあるため幼稚園や学校のお友達に配るのにも適しています。干支の砂糖菓子などはお正月シーズン限定ですが、小瓶に入っているタイプならお部屋に飾っても可愛いでしょう。何種類かまとめて購入して**「かわいいお菓子セット」**みたいにして渡すのもアイデアです。その際、金沢の豆知識も一言添えられるとなお良し。「このうさぎは金沢のラッキーアイテムなんだって」とか「起上り最中は倒れても起き上がる縁起物なの」なんて教えてあげたら、ただのお菓子以上に印象に残るお土産になりますよ。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
やはり**「可愛い!」という感情は最大の喜びポイントですよね。子どもたちはキャラクターや動物モチーフのお菓子が大好きですし、大人でも思わず笑顔になります。家族旅行の締めくくりに、こうした可愛いお菓子をおうちでみんなで食べる時間は、旅の余韻に浸れる幸せなひとときです。お子さんにとっては「金沢でこんな可愛いお菓子買ったんだよ」と友達に自慢したくなるでしょうし、親御さんにとっても子どもの喜ぶ顔を見られる**のは嬉しいもの。加えて、金沢の歴史や文化が背景にあるデザインなので、楽しみながら学びも得られます。「金沢にはこんな伝統があるんだね」と親子の会話が広がるきっかけにもなりました。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の和菓子コーナーや土産物店で購入できます。具体的には、「起上もなか」は金沢うら田、「福うさぎ」はぶどうの木というお店の商品です。また、加賀八幡起上りを模した起き上がり最中は諸江屋という老舗も出しています。これらは全て百番街で手に入りますので、ご安心ください。どのお店も商品の由来や意味を丁寧に説明してくれるので、気になったらぜひ質問してみましょう。背景を知って買うと愛着もひとしおですよ。
あんころ餅 – 粒あんたっぷり!素朴で愛される定番銘菓
金沢の和菓子といえば外せないのが**「あんころ餅」**です。柔らかなお餅をたっぷりの餡で包んだシンプルなお菓子ですが、その素朴なおいしさで地元の方にも観光客にも長く愛されています。北陸地方では昔から日常的にお茶請けとして親しまれてきた定番の餅菓子で、和菓子屋さんによって少しずつ餡の風味や大きさに個性があるのも面白いところです。

《楽しみ方》
あんころ餅は一口サイズに丸められており、口に入れるとふわっとしたお餅としっとり甘い粒あんが一体となってとろけます。餡はこしあんではなく粒あんで作られることが多く、小豆本来の風味がしっかり感じられるのが魅力。渋めの加賀棒茶や煎茶と合わせれば、ほっとするお茶時間を楽しめます。冷たい緑茶や牛乳とも相性が良いので、子どもと一緒に食べるときは牛乳を用意してあげるのもおすすめです。口の中で餅と餡が混ざり合う感じが楽しく、我が家の子どもたちも「お餅とあんこが離れないように食べてね」と言いながら嬉しそうに頬張っています。お餅好きな方は、さらにきな粉をまぶして食べても美味しいですよ。一方で餡が甘すぎないので、2個3個とついつい手が伸びてしまい、一気に食べてしまう危険(!?)があります。お腹にたまるので、ゆっくり味わいながらいただきましょう。
《選び方のポイント》
金沢百番街では複数の和菓子店があんころ餅を販売していますが、おすすめはやはり地元老舗の味です。例えば**「俵屋」のあんころ餅は定番人気で、お土産用にもよく選ばれています。また、先ほど羽二重餅でも触れた菓匠みのやでは季節限定で「栗あんころ餅」などの変わり種も登場します。秋に訪れた際、栗あんを練り込んだ栗餡で包まれたあんころ餅が売られており、栗好きの私は即購入しました。ほくほくした栗の甘さとあんこの組み合わせが絶品でしたよ。このように季節限定フレーバーが出ていることもあるので、店頭の貼り紙やPOPをチェックしてみましょう。選ぶ際は餅と餡の比率**もお店ごとに違うので、写真やサンプルを見て好みのバランスを探すと良いです。餅が分厚めで食べ応えがあるタイプもあれば、餅が薄く餡たっぷりで甘党向けのタイプもあります。また、持ち帰りやすさも考慮しましょう。基本的にあんころ餅は要冷蔵の生菓子で日持ちが短い(2日~3日程度)ため、旅の最終日に購入するのがおすすめです。保冷剤を付けてもらい、なるべく涼しい場所で持ち歩きましょう。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
甘さ控えめのあんころ餅は、家族みんなが安心して食べられる優しい味です。小豆は食物繊維も豊富ですし、お餅で腹持ちも良いので、お子さんのおやつにもぴったりですね。子どもにとっては、小さなお饅頭感覚でパクっと食べやすいのも◎。実際に幼稚園の息子は「このおまんじゅう、美味しい!」とお気に入りで、お出かけの際に一つラップに包んで持たせたこともあります。甘いチョコやケーキとはまた違う和の甘味に親しんでくれるのは嬉しい限りです。また、おじいちゃんおばあちゃん世代には言わずもがなウケが良いです。「こういう素朴なのが一番だねぇ」と、3時のお茶に夫婦で仲良く食べている祖父母の姿を見てほっこりしました。柔らかいので高齢の方でも喉につまらせにくいですし、個包装されていることが多いので少しずつ食べられる点も高評価です。「昔ながら」の良さを世代みんなで共有できる——そんな温かさを持ったお土産だと思います。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の和菓子店各店で取り扱っています。具体的には、俵屋やみのやのほか、**圓八(えんぱち)**というあんころ餅専門に近いお店の商品も置いてあることがあります。俵屋の直営店はじろあめのところに併設されていたりするので、一緒にチェックすると良いでしょう。店頭で「本日の生菓子」として並んでいることも多いので、売り切れる前に購入するのがおすすめです。なお、あんころ餅は柔らかいので、持ち歩きの際に箱を傾けたり潰したりしないよう注意してください。せっかくのまんまる形が崩れてしまいますからね。心配な場合は店員さんに「少し振動に弱いですか?」など聞けば、適切にテープで固定するなど梱包してくれます。
くるみ餅 – 香ばしいクルミがたっぷり!食感も楽しい絶品餅菓子
金沢で密かな人気を誇る伝統菓子に**「くるみ餅」があります。その名の通りクルミの実**を贅沢に使ったお餅のお菓子で、モチモチのお餅生地に砕いた香ばしいクルミがこれでもかと練り込まれています。一口食べると、クルミのカリッとした歯応えと豊かな風味が口中に広がり、甘いだけのお菓子では物足りない方も思わず唸る美味しさです。

《楽しみ方》
くるみ餅は、砂糖と水飴を絡めた求肥餅にローストしたクルミの粒を混ぜ込んで作られています。表面には薄っすらと餅粉やきな粉がまぶされ、個包装または一口大にカットされた状態で箱詰めされています。そのままパクっと食べれば、お餅の柔らかさの中からクルミのゴロゴロ感が現れて食感のコントラストが楽しい!甘さも控えめで、クルミのナッツならではの香ばしい香りとほのかな渋みがアクセントになっています。お茶だけでなくコーヒーや紅茶とも合いますし、牛乳との相性も意外と◎です。朝食代わりに牛乳と一緒に2~3個食べると栄養満点で元気が出るなんて声も。私は個人的に、軽く冷やして食べるのが好きです。クルミの油脂分がひんやりして、暑い日でもさっぱりいただけます。逆に寒い時期は少しレンジで温めても美味しいですよ(10秒ほどでお餅がより柔らかくなり、香りが立ちます)。和菓子ですが不思議と洋風のスイーツにも引けを取らないコクがあるので、ケーキが苦手な方への手土産にも喜ばれるでしょう。
《選び方のポイント》
金沢百番街でくるみ餅を扱う店として有名なのは、石川県白山市の老舗**「雅風堂(がふうどう)」や、金沢の「菓匠みのや」**などです。それぞれ微妙にレシピが異なり、雅風堂のものは求肥に対して本当にゴロゴロとクルミが大量に入っており食感重視、みのやの「くるみ羽二重餅」は滑らかな羽二重生地に細かく刻んだクルミが練り込まれていて上品な口当たりです。自分好みのくるみ餅を探すのも楽しいですよ。購入の際は、内容量と賞味期限をチェックしましょう。大体どの商品も10個前後入りですが、「もっと食べたい!」というファンが多いため20個入りくらいの大箱もあります。ただし美味しいからといって大量に買うと、日持ちは常温で2~4週間程度なので、期限内に食べきれる量か確認を。お配り用なら、小分け袋が必要か店員さんにお願いするのもお忘れなく。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
クルミの香ばしさは、実は子どもにも好評です。うちの子ども達(小学生)は最初「これ何のお菓子?ナッツ入ってるの?」と不思議そうでしたが、一口食べて「おいしい!」「ナッツがカリカリだ!」と笑顔に。普段は柔らかいお餅だと早食いしがちな子も、クルミを噛みしめることで自然とゆっくり味わって食べていました。クルミにはビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、親としてもお菓子で栄養が摂れるのは嬉しいポイントですよね。ただ、小さいお子さんにはクルミの粒が大きすぎる場合があるので、その際は包丁で細かく刻んであげると良いでしょう。お年寄りにとってもクルミの歯応えは噛む力を刺激して健康に良さそうですし、昔から「胡桃和え」などで親しんだ味でもあるため懐かしく召し上がっていただけます。家族で食べるときは「クルミってリスさんが食べるあのクルミだよ」なんて話題も出て、子どもたちが「どんぐりじゃなくてクルミなの?」と興味津々でした。お菓子を通じて自然のものに関心を持つきっかけにもなって、一石二鳥なお土産でした。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の**和菓子店「雅風堂」や「菓匠みのや」で購入可能です(店舗は期間限定出店の場合もありますが、常設の土産売り場で扱われていることが多いです)。特に「銘菓くるみ」**という商品名で販売されているものは、2010年代に行われた全国菓子大博覧会で賞を受賞しており、「金沢を代表する和菓子」の一つとして地元でも評価が高いです。店頭で試食があることもありますので、初めてで迷う方は一度味見させてもらうと良いでしょう。その美味しさに即決してしまうと思いますよ。包装も上品で、まるい可愛らしいフォルムのお餅が一つ一つ包まれている様子は、お土産を開けたときの喜びを倍増させてくれます。
金箔ペン立て – デスクが華やぐ!伝統工芸を感じる金沢箔小物
食べ物以外のお土産も何か記念に残るものが欲しい…という方には、金沢の伝統工芸品がおすすめです。中でも手頃で実用的なものとして人気なのが、「金箔ペン立て」。その名の通り**金沢箔(かなざわはく)**で装飾されたペンスタンドで、机の上に置くだけでパッと明るく華やぐアイテムです。金沢は日本の金箔生産量の99%以上を占める一大産地だけあって、金箔を使った工芸品の種類は豊富。その中でもペン立ては実用性と伝統美を兼ね備え、老若男女問わず喜ばれるお土産です。

《どんなデザイン?楽しみ方》
金箔ペン立てのデザインは様々ですが、一般的には木や陶器、アクリルなどの円筒や四角柱状の器に金箔が貼られていたり、金箔と色漆で模様が描かれていたりします。例えば黒地に金箔で加賀五彩の模様をあしらったもの、螺鈿(らでん)や銀箔と組み合わせてモダンな雰囲気に仕上げたもの、あるいは全面を金箔で埋め尽くしたインパクト抜群のものまで、本当に種類が豊富です。お気に入りの一本を選んで、自宅やオフィスのデスクに飾れば、金沢旅行の思い出がよみがえること間違いなし。ペンを入れるたびにキラリと輝く金箔を目にして、思わずやる気もアップしそうです。小さいサイズのものなら、ペン立て以外にもメイクブラシ立てや一輪挿しとして使っても素敵ですよ。飾り気のないオフィスデスクでも、金箔のペン立てが一つあるだけでグッと華やぎ、同僚から「それどこの?素敵だね」と声をかけられるかもしれません。
《選び方のポイント》
金箔ペン立てを選ぶ際は、まず素材とデザインをチェックしましょう。木製のものは温かみがありますし、陶器製はずっしりと高級感があります。アクリル製は透明感と現代的なおしゃれさがあり、中に金箔が散りばめられているようなデザインも人気です。また、実際に手に取って金箔の貼り具合や質感を確かめてみることをおすすめします。金沢の金箔は非常に薄く精巧なので、貼る技術によって模様の細かさや表情が違います。伝統工芸士が手作業で仕上げたものはお値段も張りますが、そのぶん箔の輝きが美しく、長く使っても剥がれにくいなど品質も折り紙付きです。金額的には、シンプルなものなら2,000円前後、凝った意匠のものやブランド品は5,000円~1万円以上するものもあります。予算に合わせて選びましょう。もし家族みんなでお揃いにしたい場合は、色違いや形違いで購入するのも楽しいです。例えばお父さんは黒×金、お母さんは赤×金、お子さんは青×金といった具合に選べば、それぞれの好みを反映しつつ統一感も出ます。「金沢の思い出」として家族で愛用できるなんて素敵ですよね。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
ペン立ては子どもにとっても実用性のあるアイテムです。小学生くらいになると自分の文具を机にしまう習慣もついてきますし、そこに金箔のペン立てがあれば、「大事に使おう」という気持ちが芽生えるかもしれません。我が家では、小学三年生の娘に透明アクリルに金箔が散りばめられたペン立てを買い与えました。最初は「キラキラで可愛い~!」とインテリア感覚で喜んでいましたが、次第にその中にお気に入りのペンや定規を整理して入れるようになり、机周りが以前よりすっきりしました。良いものを持つと丁寧に扱うようになる効果でしょうか。親としても部屋が片付いて一石二鳥です。夫はシックな黒地に金箔のものを会社のデスクで使っていますが、「同僚との話のきっかけになっていいよ」とのこと。金沢旅行の話題で盛り上がり、「今度行ってみたい」と言われたそうです。家族で金沢に行った証が身近な形で残り、それを日々眺められるのは素敵なことですし、使うたびに旅の余韻を思い出せるのもこのお土産の良さですね。
《購入場所》
金沢百番街あんと内には、金箔工芸品の専門店がいくつか入っています。有名どころでは**「箔一(はくいち)」や「金箔屋さくだ」**などが店舗を構え、豊富な金箔雑貨を取り揃えています。これらの店舗で金箔ペン立ても多数ラインナップされていますので、じっくり見比べて選ぶと良いでしょう。また、**お土産雑貨ショップ「モリシタ」**などでも金箔小物を扱っていますので、色々なお店を覗いてみてください。店員さんに「男性向けの落ち着いたデザインはどれですか?」とか「子供用に割れにくい素材のものはありますか?」など相談すると、的確にアドバイスしてくれますよ。購入後は緩衝材で包んでくれますが、持ち帰りの際はあまり荷物の底に入れず、手荷物として大事に持つことをおすすめします。せっかくの綺麗な金箔が剥げたり傷ついたりしないようにしたいですからね。
金箔(食用&コスメ) – 金沢ならではの煌めきを持ち帰ろう
金沢土産でもう一つ忘れてはならないのが、ズバリ**「金箔」そのものです。「え、金箔そのもの?」と思われるかもしれませんが、実は食用の金箔や金箔コスメ**など、手軽に買えて実用性のある金箔アイテムが観光客に人気なんです。金沢旅行の記念に、自宅でも金箔を楽しめるグッズを持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
《食用金箔の楽しみ方》
食用の金箔は、料理や飲み物に振りかけて使うことで簡単にゴージャスな演出ができます。金沢百番街では小さなボトルやパックに入った金箔の粉末・フレークが売られています。お祝いの席でシャンパンや日本酒にひとふりすれば、あっという間に金箔酒の完成!実際、金沢のお正月には金箔入りの日本酒「金箔酒」を飲む習慣がありますが、その気分を自宅でも味わえるというわけです。また、ケーキやアイスクリーム、手作りクッキーの仕上げにぱらぱらっと振れば、お店顔負けのリッチなデザートに早変わり。我が家でも、子どもの誕生日ケーキに金箔をあしらったところ、「わぁ!キラキラしてる!」と大喜びでした。無味無臭なので食べ物の味を邪魔せず、見た目のインパクトだけプラスしてくれる優れものです。ほんの少量で十分映えるので、一瓶あれば何度も使えます。
《金箔コスメの楽しみ方》
一方、金箔コスメとして有名なのが金箔入りのあぶらとり紙やフェイスパックです。金沢の金箔メーカーが作るあぶらとり紙は、極薄の紙に金箔の微粉が付着しており、皮脂を取ると同時に微細な金が肌に残ってほんのりツヤを与えると言われています。「吸い取り効果抜群で肌がさらさらになる!」と女性観光客に大人気。コンパクトなので大量に買って職場や友人に配る人もいるほどです。また、一枚顔全体に貼るフェイスマスクもあります。贅沢にも本物の金箔を肌に貼るパックで、保湿美容液と相まってお肌しっとり。お風呂上りにやれば、リッチなホームエステ気分が味わえます。これらは使う楽しみだけでなく、インスタなどで写真映えする楽しみもあります。金箔フェイスマスク姿で写真を撮れば、ちょっと笑える珍ショットにもなりますね。我が家でも母と娘で金箔パックを試しましたが、二人で金ピカ顔になって鏡を見て大笑い。しかし取った後はお肌がもっちりしており、「すごいね!」と効果にも満足でした。
《選び方のポイント》
食用金箔を選ぶ際は、用途に合わせた粒子の大きさを確認しましょう。大きめのフレーク状なら見栄え抜群ですが、底に沈みやすいので飲み物に使う場合は軽く混ぜる必要があります。微細な粉タイプはふわっと舞って浮かびやすく、飲み物にはこちらが向いています。値段はサイズによりますが、小瓶で500~1,000円前後と買いやすい価格帯です。金箔コスメは、ブランドとパッケージをチェック。箔一や箔座など有名店のものは品質が高く安心ですし、お土産用のギフトセットも売っています。例えば金箔入りあぶらとり紙5冊セットや、金箔コスメ詰め合わせなど。女性へのばらまき土産なら可愛いパッケージのものを選ぶと良いでしょう。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
金箔アイテムは、「家に帰ってからも旅の続きを楽しめる」のが最大のポイントです。お子さんには食用金箔でぜひおうち金沢パーティーを提案してみてください。旅行から戻った週末、「今日は金沢ごっこだよ!」と言って、おうちで金箔入りのジュースを乾杯し、金箔を振ったカレーやデザートを出したら、子どもたちは大盛り上がりでした。「また金沢行きたいね~」と話しながら、家でも旅気分を味わえてとても幸せな時間を過ごせました。金箔コスメはママへのご褒美になりますし、中高生の娘さんがいる場合は一緒にお試しするのも良いでしょう。金ピカのあぶらとり紙は中学生くらいの女の子ならきっと自慢したくなるアイテムです。さらに、実験好きな男の子には食用金箔で自由研究的な楽しみ方も。金属が食べられることに興味津々で、「どうやって作るんだろう?」と調べ始めたりと学びにもつながりました。家族それぞれの楽しみ方で、金箔というユニークなお土産がみんなを笑顔にしてくれるのを実感できます。
《購入場所》
金沢百番街あんと内の金箔専門店(箔一、さくだ等)や、一部の土産ショップで購入可能です。食用金箔は「金箔シュガー」や「金華散らし」など商品名が付いて売られていますので、店員さんに尋ねればすぐ案内してくれます。あぶらとり紙ははいから本舗というお店が有名で、百番街にも店舗があります。金箔入りの高級あぶらとり紙は試しやすい価格なので、自分用にも買ってみてください。店によってはテスターが置いてあり、その場で皮脂を取る体験もできますよ。「こんなに取れた!」と見せ合うのも盛り上がります。食用金箔は非常に軽いので、持ち帰り時に他の荷物で押しつぶさないようご注意を。小瓶の場合はプラスチックケースに入っていることが多いですが、割れ物扱いで大事に運びましょう。
押し寿司(笹寿司) – 北陸の味を持ち帰る!人気の駅弁寿司
甘いものや工芸品も良いけれど、「やっぱり地元の美味しいご飯系も持ち帰りたい」という方には、金沢らしいお寿司のお土産「押し寿司」がおすすめです。特に有名なのが、笹の葉で包まれた「笹寿司」。石川・金沢を代表する押し寿司で、金沢駅では駅弁としても定番人気の商品です。旅の帰り道に電車の中で食べるのはもちろん、家に持ち帰ってから北陸の味を楽しむこともできますよ。

《笹寿司って?押し寿司って?》
笹寿司とは、一口大の酢飯の上に魚の切り身などの具を乗せ、笹の葉でくるっと包んだ押し寿司です。石川県では**「芝寿し」さんが特に有名で、駅構内にもお店があります。定番は脂ののった鯖(さば)を乗せた鯖寿司や、鮭(しゃけ)、鰤(ぶり)などバリエーション豊か。彩りに金時草(きんじそう)という加賀野菜の酢漬けがあしらわれていたりと、細部まで金沢らしさが詰まっています。押し寿司なので薄く押し固められており、型崩れしにくく笹の葉の抗菌作用も相まって常温でも日持ちしやすい工夫**がされています。パックを開けると笹の爽やかな香りがふわっと立ち、食欲をそそります。
《楽しみ方》
笹寿司は個別に笹に包まれているので、手を汚さずそのままぱくりと食べられます。旅の帰りの新幹線で小腹が空いたときにも最適ですし、家に帰ってからお皿に並べれば立派なお土産ご飯になります。醤油などつけなくても、酢飯に味が付いており、具にも軽く味付けされているので十分美味しいです。例えば鯖寿司なら酢じめの鯖の旨味と酢飯のバランスが絶妙で、笹の香りがそれを引き立てています。子どもには鮭の笹寿司が人気ですね。脂がのったサーモンに近い鮭の押し寿司は癖がなく食べやすいようで、我が家でも子ども達が取り合いになるほどでした。大人はぜひ地酒やビールのお供にどうぞ。冷たいビールと鯖の押し寿司なんて最高ですよ。また、冬の時期には**「かぶら寿司」**という、蕪とブリを発酵させた寿司(なれ寿司)も石川の名物ですが、こちらは要冷蔵で日持ちが短いので、興味がある方は旅行中に召し上がることをおすすめします。
《選び方のポイント》
笹寿司は基本的に1枚の笹に一貫が包まれており、5~10枚入りで販売されています。芝寿しのセットでは、鯖・鮭・ます・焼き鯖・昆布締め鯛など数種類の詰め合わせもありますので、いろんな味を楽しみたい方は詰め合わせパックを選ぶと良いでしょう。逆に「自分は鯖が大好き!」という場合は鯖寿司のみのセットもあります。価格は量によりますが、5個入りで600~800円程度から、10個入りで1500円前後が目安です。どれも竹の皮風のパッケージに入っていて風情がありますから、そのままお土産として渡しても喜ばれますよ。注意点として、押し寿司は消費期限が当日~翌日と短めです。基本は当日中に食べるのがベストですが、遅くとも翌日のお昼くらいまでにしましょう。買ってから時間が経った場合は、食べる直前に少し冷蔵庫で冷やすと味が締まって美味しくなります。また、笹寿司は意外とボリュームがあるので、家族の人数に合わせて数量を調整してください。例えば大人2人子ども2人なら、8個入りくらいがちょうど夕食前のおやつか朝食代わりになる量でした。我が家では調子に乗って10個入りを2箱買ったら、さすがに余ってしまい翌朝も笹寿司になりました(笑)。それはそれで幸せでしたけどね。
《家族や子どもが喜ぶポイント》
子どもにとって「駅で売っているお寿司」というのは新鮮な体験のようで、「新幹線でお寿司食べていいの!?」と大興奮でした。普段は電車での食事はなかなか経験しないですから、特別感があったようです。笹の葉を自分で開くのも楽しそうで、「次は僕が開ける!」と兄弟で取り合いに。自分で包みを開けて食べるというちょっとしたアクションが、冒険心をくすぐるみたいですね。味も小ぶりながらしっかりしているので、3個も食べれば子どももお腹が満たされ、「おいしかった~」と満足げでした。家に帰ってからも笹寿司が残っていたのでお皿に並べて出したところ、「まだある!やったー」とまた盛り上がり。旅先の名物を家でもう一度食べられるのは幸せなことです。祖父母にもお裾分けしたのですが、「昔食べた笹寿しを思い出すよ」と懐かしんでくれました。北陸の郷土寿司は保存食の知恵から生まれたものでもあるので、年配の方には郷愁を、若い世代には新鮮な驚きを与えてくれるお土産と言えますね。家族みんなで「いただきます!」と手を合わせて笹寿司を頬張れば、そこはもう金沢の食卓です。
《購入場所》
金沢百番街あんと内、もしくは金沢駅構内のお弁当売り場で購入できます。特に芝寿しの直営店が駅ビル内にありますので、そちらが品揃え豊富です。先述の詰め合わせの他、季節限定のネタ(春なら桜鱒、秋なら秋鮭など)が入ったセットがあることも。売り切れることもありますから、確実に手に入れたい場合は事前に予約しておくのも手です(駅受け取りが可能)。なお、駅弁コーナーでは他にも「ますのすし(富山名物ですが人気)」や「能登牛寿司」なども売っていますので、興味があれば見比べてみると良いでしょう。ただ、色々目移りして買いすぎると持ち帰りが大変なのでご注意を!押し寿司系は匂いも少ないので電車内でも気兼ねなく食べられますが、周囲の迷惑にならないよう静かに楽しんでくださいね。
以上、金沢百番街で手に入るおすすめお土産をカテゴリーごとにご紹介しました。ここからは、さらにワンランク上の情報として季節限定品やお土産選びのコツ、ファミリーでの楽しみ方などを掘り下げていきます。
季節限定・イベント時期の特別なお土産情報
金沢百番街では、季節ごとに限定商品やイベント時期ならではのお土産も登場します。旅先で「今しか買えない!」ものに出会えたら嬉しいですよね。ここでは季節限定のお土産情報をいくつかピックアップしてご紹介します。
《春(3~5月)》
春の金沢は桜や春野菜など華やかな季節。和菓子店では桜餅や草餅はもちろん、桜風味の羽二重餅や春限定パッケージの金箔カステラなどが登場します。例えば、まめや金澤萬久では桜柄の豆箱に入った豆菓子セットが売られ、ほんのり塩味の桜花入り豆菓子は女性に大人気。また、桜の花びら型の金箔が付属した紅茶なんて商品も見かけました。春休みやGWに合わせて、金沢百番街あんと内では**「春のスイーツフェア」**が開催されることがあり、新作スイーツの限定販売や試食会などが行われます。子ども向けには桜模様の金平糖詰め合わせなど可愛いお菓子も。この時期は新生活応援ギフト的な品揃えも増えるので、入学祝いや就職祝いのお土産探しにもぴったりですよ。
《夏(6~8月)》
夏は加賀棒茶の冷茶セットや、見た目にも涼しげな水羊羹・葛まんじゅうなどが店頭を賑わせます。特筆すべきは**「氷室饅頭(ひむろまんじゅう)」。金沢では7月1日の氷室開きに無病息災を祈って氷室饅頭を食べる風習があり、6月下旬~7月初めにかけて限定販売されます。白、ピンク、茶色の3色のお饅頭で、百番街でも老舗和菓子店が特設コーナーを設けて売り出します。地元の家族連れがお盆に向けた帰省土産に買う姿も多いですよ。また、夏祭りシーズンには金魚や花火柄のパッケージをあしらった飴菓子や金箔グッズが並び、見ているだけでも夏気分が高まります。8月には金沢百番街で「夏の大九州展」**など他地域の物産展が行われることもあり、運が良ければ全国の美味しいものもゲットできます。
《秋(9~11月)》
食欲の秋、金沢では栗やさつまいも、柿などを使ったお菓子が続々登場。前述の栗あんころ餅もこの時期ですし、加賀野菜の五郎島金時(さつまいも)を使ったスイートポテトや、栗蒸し羊羹などもお土産屋さんを彩ります。さらに見逃せないのがハロウィン限定商品。洋菓子店や金箔ショップで、ハロウィン柄の限定パッケージスイーツや金箔入り雑貨が売られます。例えば、かぼちゃプリンに金箔がトッピングされた「ハロウィンプリン」や、金沢箔のかぼちゃランタン飾りなんてものも!10月下旬に訪れる方は是非チェックしてみてください。秋は紅葉シーズンで観光客も多いため、「秋の味覚フェア」的な催しが行われ、試食イベントや限定スイーツ販売もあります。のどぐろや香箱ガニ解禁(11月)に合わせて、それらを使ったお弁当やおつまみが期間限定で登場することも。特に11月の香箱ガニ解禁日は、百番街の鮮魚店でゆでたて香箱ガニが数量限定で売られるなど熱気がすごいですよ。
《冬(12~2月)》
冬の金沢は寒さ厳しいですが、美味しいものも最高潮。お土産では干支にちなんだお菓子が年末年始に出回ります。先ほど動物のお菓子で触れた干支の落雁や最中などはこの時期限定ですので、お正月前に行く方は是非入手を。金箔入りの新年用日本酒や、鏡餅型のお菓子なども並び、おめでたい気分でお土産選びができます。また、クリスマスシーズンには百番街あんと内がライトアップされ、クリスマス限定スイーツもいろいろ出ます。たとえば、ル ミュゼ ドゥ アッシュ(辻口博啓シェフの店)のクリスマスケーキや、金箔を散らしたシュトーレンなどが人気です。お子さんにはクリスマスパッケージのチョコやクッキーが喜ばれるでしょう。2月のバレンタイン時期には**「加賀藩チョコレート」**なんてユニークな商品も登場したことがあります。金箔をあしらった豪華なボンボンショコラで、歴史好きの心をくすぐる逸品でした。このように冬はイベントが目白押しなので、それに合わせた限定商品を探すのも醍醐味です。
《イベント限定》
金沢百番街自体でも、周年祭や各種フェアが開催されます。例えば**「北陸新幹線○周年記念フェア」では、限定デザインのパッケージ土産や記念グッズが売られました。子ども向けに新幹線W7系(かがやき)デザインのクッキー缶などもあり、電車好きの子は大喜びでしたよ。また、最近では「のと復興支援」**のポップアップショップが期間限定オープンし、普段百番街で扱わない能登地方のお菓子や雑貨が買えると話題になりました。こうした期間限定ショップは、百番街のイベント掲示板や公式サイトで情報発信されるので、旅行前にチェックすると掘り出し物に出会えるかもしれません。
年齢別・贈る相手別のお土産選びのコツ
お土産選びで悩むポイントの一つが、「誰に何を贈るか」ですよね。自分の家族なら好みがわかりますが、職場や知人となると好みも様々。ここでは年齢層や贈る相手別に、金沢百番街で選ぶと喜ばれるお土産のヒントをまとめました。
《小さなお子さん向け(未就学~小学校低学年)》
小さなお子さんには、やはり見た目のインパクトや楽しさ重視のお土産が鉄板です。おすすめは前述の動物モチーフのお菓子や、キャラクター性のあるもの。例えば「福うさぎ」のカラフルなお饅頭セットや、金沢のゆるキャラ**「ひゃくまんさん」(加賀八幡起上り人形をモチーフにしたキャラクター)のグッズ・お菓子も人気です。ひゃくまんさんの描かれたカレーやラムネ菓子などはお子さんウケ抜群。また、食べ物以外では和風おもちゃも検討してみましょう。金沢百番街には加賀八幡起上りの小さな人形や、水引細工のかわいいストラップなど子どもが喜ぶ伝統おもちゃも売っています。男の子なら新幹線グッズ(W7系ペンやタオル)も喜ばれるかも。小学校低学年くらいまでのお子さんなら、甘すぎないお菓子やソフトキャンディ系**が食べやすいです。じろあめの粒タイプ「俵っ子」も、自然な甘さで安心してあげられます。ちなみに、金沢は昔から砂糖文化が発達した土地なので、金平糖や琥珀糖といった綺麗なお砂糖菓子も豊富です。宝石のような琥珀糖は女の子にあげると歓声が上がりそうですよ。
《小学校高学年~高校生(若年層)》
小学生高学年くらいからは、少し大人びたセンスのものも受け入れてくれます。例えば金箔入りのスイーツや、SNS映えするスイーツが良いでしょう。金箔ソフトクリームが金沢では有名ですが、持ち帰れないので、お土産なら金箔ラスクや金箔チョコレートなどが喜ばれます。金沢百番街の洋菓子店では、おしゃれなチョコサンドクッキーやパイ菓子などモダンなお土産も手に入ります。加賀棒茶味のクッキーや、生姜のパウンドケーキなどちょっと渋めの味をあえて選ぶのも、「大人の味だ~」とウケたりしますよ。また、この年代は友達同士でシェアしたり、学校で配ったりすることも多いので、小分けになったばらまき用のお菓子が重宝します。金沢銘菓の代表「じろ飴」の飴玉版や、甘納豆やおかきの小袋詰め合わせなどがそれに当たります。雑貨系では、伝統工芸のミニチュアとか、九谷焼のプチ豆皿なんかも流行っています。可愛い和柄の豆皿は女子中高生の間でSNSで話題になったりもしていますので、一考の価値ありです。あとは、コスメ好きなティーンには金箔コスメグッズも◎。おしゃれに目覚めた娘さんや姪御さんには、金箔入りリップグロスやハンドクリームなんてのも素敵です。百番街の箔一コーナーで買えます。
《20~30代(若者・同僚・友人)》
20~30代になると、味だけでなくトレンド感や話題性も重視したいところ。同僚や友人には、「お、センスいいね!」と思われるようなお土産を選びたいですよね。おすすめは洋風にアレンジした金沢スイーツや、洗練されたパッケージデザインのもの。例えば、辻口シェフ監修の「YUKIZURI(雪ずり)」というおしゃれな洋菓子があります。金沢の雪吊りをイメージしたサクサク焼菓子で、個包装&スタイリッシュな箱入りなので職場土産にぴったり。また、加賀棒茶フィナンシェや能登塩サブレなど、地元素材を使った焼き菓子は話題性もあって喜ばれます。甘いもの以外では、先に挙げたぶりっ子ジャーキーやのどぐろチップスなど珍味系も20~30代男性には好評です。お酒好きには地ビール「金沢麦酒」や地酒のミニボトルなんかも良いですね(百番街で地酒セットも売っています)。雑貨なら、加賀てまり風のストラップや金箔入りボールペンなど実用的かつ金沢らしいものが狙い目です。20代女性には金箔入りコスメや可愛い和雑貨を、30代の上司や先輩には少し高級な和菓子や工芸品を、と相手によって予算と品を変えると◎。金沢はお茶文化も盛んなので、上司へのお土産なら加賀棒茶の高級缶や生姜入り玄米茶など渋い路線も喜ばれます。
《40~50代(上司・親戚など)》
目上の方や親戚などには、質の良い定番品が無難かつ喜ばれます。例えば、老舗の上生菓子や最中はハズレがありません。金沢で有名な生菓子「森八」の落雁や、生ドラ焼き「中田屋」のきんつばなどは全国的にも評価が高く、年配層にも知名度があります。百番街でこれらが買えるので、「金沢の伝統菓子をぜひ」と渡せば間違いないでしょう。ただし、上生菓子は要冷蔵・日持ち短いので注意。少し日持ちする和風焼き菓子なら、「諸江屋の落雁」とか「柴舟小出の柴舟(生姜せんべい)」なんかが渋好みの方に刺さります。工芸品系では、山中漆器の箸や九谷焼の湯呑みといった実用品が喜ばれる傾向。金箔の箸置きセットなども素敵ですよ。金箔ペン立ては40代くらいまでならモダンなデザインを選べばOKですが、50代以上には飾り皿や置物の方がウケるかもしれません。金沢箔を貼った飾り皿や八角ミラーなど、百番街には上品なインテリア小物も売っているので覗いてみてください。あとは、お酒好きな上司には加賀梅酒や能登のどぶろくなど珍しいお酒を選ぶとか、甘党の伯母様には烏鶏庵(うけいあん)の烏骨鶏バームクーヘンなんて高級スイーツも良いですね。要は「この人にはこれが合いそうだな」という相手の好みを思い浮かべて選ぶのが大切です。金沢百番街は品数が多いので迷いますが、スタッフさんに「○○向けに探している」と相談すればおすすめを教えてくれますよ。

《職場全体・大人数向け》
部署や近所などへ大人数に配るなら、やはり小包装で量の多いものがマストです。金沢百番街で言えば、「ビーバー」という北陸製菓のあられ菓子や、「ハントンパイ」というパイ菓子など。前者は北陸のソウルスナック菓子でおつまみに人気、後者は金沢名物ハントンライスを模したユニークなお菓子です。どちらも職場の休憩に配れば盛り上がるでしょう。オフィスなら個包装クッキーやせんべいの詰め合わせが鉄板。加賀八幡起上りを模した小さな紅白饅頭入りのセットなどはおめでたい感じも演出できます。大袋入りの金平糖や甘納豆を買って、自分で小袋に分けて配るという手もあります(結構喜ばれます)。そして忘れていけないのが金沢カレー関連。ユニーク路線で言うと、「ターバンカレー」のレトルトカレーを職場の人に配ったら大ウケしたという話も。食事系なので好み分かれますが、ネタとしては印象に残りますね。職場には年代も性別も色々な方がいますから、無難かつ話題性を兼ね備えたものが理想。金沢百番街でお買い物すると、結構な確率で荷物が膨らむので(皆さん想定以上に買ってしまうのです…)、これは覚悟と対策が必要です(笑)。
ファミリーでの買い物体験の楽しみ方
金沢百番街でお土産を選ぶ時間そのものを、家族の楽しい思い出にするコツをご紹介します。親子でのお土産選びって、ワクワクする反面、子どもが飽きてしまわないか少し心配…という方もいますよね。でも大丈夫、金沢百番街あんとには子ども心をくすぐる要素がいっぱいです!
《親子でお土産選びミッション!》
家族で買い物をするとき、ただ闇雲にお店を回るより、「ミッション」を設定すると子ども達も主体的に動いてくれます。我が家の場合、「みんなで一人一個お気に入りのお土産を選ぼう!」というルールを作りました。予算と大体のジャンルだけ伝えて、子ども達にも自分のお小遣い感覚で好きなものを選ばせます。すると、長男は動物の飴細工、長女は金箔コスメ、なんて面白いチョイスになり、親の私たちも「へぇ、これがいいの?」と新たな発見がありました。それぞれが選んだお土産について、店員さんに由来や食べ方を聞いてメモさせると、それが旅の自由研究にもなります。金沢は歴史や文化が深いので、子どもの「なぜ?」に丁寧に答えてくれる店員さんも多く、「友禅流しって何?」「このお菓子は何でできてるの?」といった質問にも優しく教えてもらえました。親子で学びながら買い物ができるのも、文化都市金沢ならではだと思います。
《スタンプラリー気分で巡ろう》
金沢百番街あんとは広いので、小さい子は飽きてしまうかも…。そんな時はスタンプラリー気分で回ってみましょう。例えば、「和菓子ゾーン→海鮮珍味ゾーン→工芸品ゾーン」を順路に見立てて、「3つのゾーンでお気に入りを見つけよう!」とか、「全部のゾーンで○○を探そう」(例えば金箔を使った商品を1つずつ見つける等)という遊びを設定します。百番街の案内図を子どもと一緒に見て、「次はここ行ってみよう!」と宝探しのように動くと楽しいですよ。また、各ショップにひゃくまんさん(石川のマスコット)の置物がいたりするので、「ひゃくまんさんを何体見つけられるかな?」なんてゲームもできます。幸い百番街は屋内で安全ですし、トイレや休憩ベンチも各所にあるので、疲れたらすぐ休憩できる環境です。お父さんと息子さんはベンチでソフトクリーム休憩、お母さんと娘さんは雑貨店をもう一巡り、なんて柔軟に動けるのも駅ナカモールの良いところ。迷子になってもインフォメーションセンターがあるので安心です。
《試食・実演をフル活用!》
ファミリーで百番街を訪れる際は、ぜひ試食コーナーや実演販売を活用してください。和菓子屋さんではお茶とお菓子の試食サービスをしているところもありますし、金箔貼りの実演や、飴細工の実演イベントが行われていることもあります。以前行ったとき、飴の俵屋さんで職人さんが飴を伸ばす実演をしており、子ども達はガラス越しに興味津々で見入っていました。出来たてのあめを少しだけ味見させてもらえたりして感激!また、箔一ではタイミングが合えば金箔貼り体験ができるスペースもあります(有料の場合あり)。短時間で箸置きなどを作れるミニ体験なので、子どもでもできます。こうした五感を使った体験を挟むと、買い物ばかりで飽きがちな子もリフレッシュでき、「もっと見て回りたい!」という意欲が湧いてきます。試食も遠慮せずいろいろ食べてみると、「こっちの店のきんつばとあっちの店、どっちが好き?」なんて味比べができて家族で盛り上がりますよ。
《駅ナカだからできる工夫》
金沢百番街が駅ナカにある利点を活かし、時間帯やタイミングも工夫しましょう。例えば、午前中のまだ空いている時間に一度下見をしておいて、観光を楽しんだあと夕方に改めて購入するとスムーズです。午前中なら店員さんも余裕があり、商品説明をじっくり聞けたりします。我が家は朝イチに百番街をひと回りして子ども達の「いいな」をリストアップ、その後観光へ。帰りの電車前に再訪して目星をつけたものを購入しました。子どもも一度見ているので「あれ買いに行こう!」とスムーズでした。また、駅構内なので新幹線の発着メロディーが聞こえたり、電光掲示板が見えたりと、電車好きキッズにはそれだけでも楽しい模様。買い物に飽きたらちょっと新幹線を見に行くなど、駅ならではの気分転換もできます。「次に乗るのがあの新幹線だよ~」なんて話をすれば、子どももテンションが上がってもうひと頑張り付き合ってくれるかも?親としても、最後に「じゃ、○時の新幹線に乗るから、それまでに好きなの選ぼうね」と声かけすると時間管理がしやすく、おねだり攻撃も減って一石二鳥でした。
お土産購入のタイミングや混雑対策
金沢百番街は大人気スポットゆえ、時間帯によっては混雑することも。そこで、賢い買い物のタイミングと混雑を避けるコツを押さえておきましょう。また、旅行中のお土産購入には「いつ・どこで買うか」も重要です。
《到着時or帰る前?ベストな購入タイミング》
結論から言うと、生もの以外のお土産は早めに(到着時に)買っておくのがおすすめです。金沢駅に着いたら、まず百番街あんとを一巡りしてめぼしいものを購入or予約しておくと、後が非常に楽になります。特に週末や連休は夕方の百番街レジが長蛇の列になることもあるため、それを避ける意味でも午前中の購入は賢明です。例えば羽二重餅やじろ飴など常温で持ち歩けるものは、初日に買ってロッカーに入れておいてもOK。百番街にはコインロッカーもありますし、ホテルに一旦預ける手もあります。一方、要冷蔵の生菓子や押し寿司などはできるだけ新鮮なものを持ち帰りたいので、帰りの直前に買うのがベター。ですので、生菓子系は予約を活用しましょう。百番街の店舗によっては事前予約しておくと確実に確保できますし、時間に合わせて包装も済ませておいてくれます。私も以前、人気のどら焼きを帰りに10個買おうと思ったら夕方には売り切れていた苦い経験が…。それ以来、到着時に「◯日の○時に受け取りたい」と頼むようにしています。重いもの(酒瓶や水産加工品など)は、通販対応や配送サービスがあるか聞いてみるのも手。百番街には荷物発送カウンターもありますので、旅行中に買ったお土産をまとめて自宅へ送ることもできますよ。
《混雑する時間帯を避ける》
金沢百番街あんとの混雑ピークは、午後2~5時頃と新幹線発車前の時間帯です。特に東京行き最終の夕方5~6時台の前は、帰りの観光客が駆け込みで買い求めレジが並びがち。ですから、その前に買い物を済ませ、早めに駅に来て余裕を持つのが吉です。朝は8:30からお店が開いているので、午前中に行動できるなら11時くらいまでに主要な買い物を終えるとストレスフリーでしょう。混雑しても店内は広いので身動き取れないほどではないですが、レジ待ち5人以上とかはザラです。複数店舗で買うなら家族で手分けするのも手ですね。「お父さんは和菓子店の列、お母さんは箔一に行く」といった具合に。あと、混雑回避には支払い方法の工夫も。レジでは現金はもちろんクレカや交通系ICも使えます。都度財布から小銭…だと時間がかかるので、スイカなどタッチ決済でサッと払うとスマートです。百番街はJR系列なのでJREポイントカードも使えますが、初めてなら無理に作らずスピード優先がいいでしょう。どうしても時間がないときは、改札内(新幹線ホーム)にも土産売店があります。品数は限られますが、人気のものは揃っています。以前新幹線乗車3分前に「やばい、○○買い忘れた!」となった際、ホームで見つけて事なきを得ました。なので万一の時は改札内もチェック。ただ、できれば慌てずに済むよう、時間配分には余裕を持ちたいですね。
《持ち歩き・持ち帰りの工夫》
混雑とは少し違いますが、お土産を持ち帰る際のポイントも触れておきます。金沢から東京までは新幹線で約2.5時間ありますし、そこから自宅までの道のりも考えると、生菓子系は保冷バッグや保冷剤をつけてもらうべきです。百番街の各店では申し出れば保冷剤を入れてくれますが、持参した小さな保冷バッグに詰め替えるとより安心。押し寿司や生菓子を買ったとき、私は折りたたみ式クーラーバッグを携行していました。そうすれば多少混んだ電車内で網棚に載せても心配が減ります。あと、荷物が増えそうな人はエコバッグや大きめトートを用意しておくと便利。お店ごとに紙袋をもらっていると手提げだらけになってしまうので、一つにまとめて持てるバッグがあると動きやすいです。混雑しているときも、大きな手提げを何個もぶら下げているとぶつかったり危ないので、なるべくコンパクトにまとめると安全ですね。金沢百番街でお買い物すると、結構な確率で荷物が膨らむので(皆さん想定以上に買ってしまうのです…)、これは覚悟と対策が必要です(笑)。
《時間がないときの時短テク》
どうしても観光に時間を使いたくて買い物時間が取れない!という場合は、事前にオンラインで注文して駅受け取りという裏技もあります。金沢の老舗の中には駅受け取りサービスを行っているところもあるので、旅行前に公式サイトをチェックしてみましょう。例えば中田屋のきんつばなどは事前決済&駅受け取りOKでした。また、金沢百番街の公式通販サイトも存在します。最悪買い忘れたら帰宅後に通販で買う手段もあるので、あまり焦らずとも大丈夫です。ただ送料がかかりますし、やはり現地で買う喜びは格別なので、そこは旅程を調整してみてください。観光プランに**「百番街で30分買い物タイム」**を組み込んでおくくらいでちょうど良いかと思います。実際、金沢旅行リピーターの方は「初日に百番街で買い物→コインロッカーへ預け、最終日にピックアップされるケースもある」そうです。混雑していてもお店のスタッフさんはテキパキしているので、レジに並んでいる間に梱包を済ませてくれたりします。その効率の良さも信じつつ、こちらも余裕を持って行動すれば混雑も怖くありませんよ。
持ち帰りやすいお土産 vs デリケートなお土産の扱い方
お土産には、カバンにポンと入れても大丈夫なものもあれば、壊れ物・要冷蔵で気を使うものもあります。この章では、持ち帰りが楽なお土産と、取り扱い注意なお土産について、それぞれアドバイスをします。
《持ち帰りやすいお土産》
旅行帰りで荷物が増えても安心な持ち帰りやすいお土産とは、常温保存可能・軽量・割れにくい・かさばらないといった条件を満たすものです。金沢百番街で言えば、じろあめ(タッパー入り)や飴菓子全般は液漏れだけ注意すれば軽いし常温OKなので楽勝ですね。同様に、羽二重餅やあんころ餅も箱入りで持ち運びやすいですが、要冷蔵のものは注意。干菓子(落雁・金平糖など)は軽量で崩れにくくベストです。パッケージが缶入りのものも、缶は中身が潰れずスタッキングしやすいので◎。例えば福うさぎは可愛い缶に入ったセットもありますし、加賀八幡起上りの最中も丸缶入りがありました。缶入りクッキーや豆菓子はスーツケースに入れても安心です。工芸品なら、布製品や紙製品(加賀友禅のハンカチ、金箔のしおり等)はフラットで軽いですし、多少雑に扱っても割れないので楽ちん。箸や箸置きなども新聞紙にくるめば耐久性はあります。あとは液体でも小瓶に密閉されたもの(例えば食用金箔、小瓶ジャム、お茶漬けの素など)は漏れるリスクが低いので持ち運びやすいです。金沢の地酒も小瓶300mlサイズなら数本買っても鞄に入れやすいですね。職場ばらまき用の小袋お菓子も、袋なので荷物の隙間に詰め込めて便利です。
《デリケートなお土産とその対策》
一方で注意が必要なのが、壊れ物・要冷蔵品・匂いが強いものです。金沢百番街のお土産で壊れ物代表は、やはり焼き物やガラス工芸品。九谷焼やガラス細工はプチプチで包んでもらえますが、できれば手持ちで持ち帰った方が安心です。スーツケースに入れる場合は衣類でくるんで固定し、揺れで動かないようにしましょう。次に要冷蔵品ですが、生菓子・ケーキ・なれ寿司系がこれに当たります。これらは保冷バッグ+保冷剤で対策済みでも、長時間経つと不安です。できればクーラーバッグで周りを囲み、直射日光に当てないようにし、新幹線では足元の涼しいところに置くなど気を遣いましょう。私は心配性なので、帰宅後すぐ冷蔵庫に入れられるよう、要冷蔵土産は一つのバッグにまとめ、「これは冷蔵品!」と家族にも伝えておきます。匂いが強いものでは、魚介系(鮮魚、干物, 塩辛など)が挙げられます。百番街あんとには海産物店も多く、お土産に干物セットなど買う方もいますが、電車で匂いを発散しないよう二重に袋を密封しましょう。ジップロック持参がおすすめ。押し寿司は匂い控えめですが、かぶら寿司やふぐの糠漬け(こんか漬け)は発酵臭があるので厳重に。あと、液漏れに注意するものとして、笹寿司はたまに笹から汁が染みるので下にビニールを敷く、じろあめ壺入りは蓋をテープで留めておくといった対策が有効です。
《飛行機利用の場合》
金沢旅行でもし飛行機を使う方(小松空港利用など)は、機内持ち込み制限も頭に入れてください。金沢百番街で買うものの中で液体扱いになるもの、刃物扱いになるものは基本少ないですが、一応チェックを。ジャムや蜂蜜、液状みそ、化粧水など100mlを超える液体物は機内NGなので預け荷物に。金箔入り酒も量次第では制限です。箔一などで売っている金箔貼り体験用の金粉は問題ないでしょうが、スプレー式の化粧品とかは注意。あと、思わぬ盲点が金沢箔の箔押しピンバッジなど金属製品が多いとセキュリティで引っかかることもあります。事前にまとめてカゴに出すなどして対応しましょう。飛行機の場合保冷剤は凍っていれば保安検査OKが多いですが、溶けるとジェル状で没収対象になりえます。氷タイプを使うか、ドライアイス対応を相談すると安心です。幸い、金沢→東京なら新幹線がメインで液体制限はないですし、北陸は鉄道旅が便利なのであまり飛行機移動は多くないかもしれませんね。
《宅配便の活用》
どうしてもデリケートなお土産を大量に買いたい場合は、宅配便で送るのが確実です。金沢百番街内のサービスカウンターで発送受付をしており、その場でクール便手配も可能です。特に夏場の生菓子はクール宅急便で翌日着指定すれば鮮度も保てます。重たいお酒類や瓶詰め食品もまとめて送れば自宅まで楽々。例えば、お子さん連れで他にも荷物が多い場合などは、思い切ってお土産全部送ってしまえば帰りは手ぶらで楽チンです。現地から送る場合、ホテルから発送してしまうのも方法です。百番街で買ったものをホテルに戻って段ボールに詰め、フロントから発送してもらえば安心。購入店舗で直接配送を頼めることもあるので、店員さんに相談してみてください。特にお酒類は重たいので送る価値大です。
《自宅まで持ち帰った後》
最後に一言、自宅に持ち帰った後は、お土産の保管方法にも注意しましょう。到着したらまず冷蔵品は冷蔵庫、冷凍可能なものは冷凍庫へ。ただし金沢の和菓子は冷やしすぎると風味が落ちるものもあるので、食べる直前に冷ます程度に留めると良いです。金箔工芸品は湿気に弱いので箱から出して乾燥した場所に置く、などアフターケアもお忘れなく。せっかく持ち帰ったお土産たち、美味しく美しく楽しみたいですね。
実際の旅行者の声や利用シーンをストーリー風に紹介
最後に、金沢百番街でお土産を買った旅行者の生の声や利用シーンを、ストーリー仕立てでいくつかご紹介しましょう。家族旅行、カップル旅行、出張帰り、それぞれのシチュエーションでどんな風に百番街を活用しているのか、きっとイメージが膨らむはずです。

《エピソード1:家族旅行編》
東京から来た佐藤さん一家(父・母・小学生兄妹の4人)は、2泊3日の金沢旅行の最終日、15時発の新幹線に乗る前に金沢百番街あんとへ立ち寄りました。子ども達は事前に「自分のお土産は自分で選ぶんだ!」と張り切っています。まず和菓子エリアで、息子の大輝くん(8歳)はカラフルな動物の形をした飴細工に夢中。「これ学校に持って行って友達に見せたい!」と、自分用に金魚とウサギの飴をチョイス。一方、娘の紗希ちゃん(5歳)はひゃくまんさんのパッケージが可愛いクッキーを手に取り、「保育園のお友達にあげるの!」とニコニコです。お母さんは職場の同僚へのお土産に金箔入の加賀棒茶ティーバッグセットを購入。お父さんは上司が日本酒好きなので、車で来ていないこともあり、人気No.1の地酒「天狗舞」の小瓶セットを抱えました。「割れ物だから気をつけなくちゃ」と子ども達が率先してプチプチを巻くのを手伝います。ひととおり買い物を終え、まだ少し時間があったので、みんなで百番街内の休憩スペースで戦利品を眺めながら小休止。「いっぱい買ったね~!」と満足げな大輝くんに、「ホテルで預けてた荷物もあるから忘れずにね」とお母さん。紗希ちゃんは飴細工をじっと見つめて「帰ったらママと半分こする!」。こうして家族の楽しいお土産タイムは過ぎ、帰りの新幹線では早速ひゃくまんさんクッキーを開けてパクリ。「やっぱり旅行の締めくくりはお土産だね」とお父さんが言えば、「また金沢来ようね!」と子ども達。笑顔あふれる佐藤家の旅の思い出に、金沢百番街でのお土産選びがしっかり刻まれました。
《エピソード2:カップル旅行編》
大学時代からの友人でもあるカップル、恵理さんと翔太さんは、週末を利用して金沢へ小旅行。お互い歴史好きで、2人とも初めての金沢観光に大興奮です。最終日、金沢駅で新幹線を待つ間に百番街あんとをブラブラ。「楽しかったね~何か記念に残るもの買おうか」と恵理さん。翔太さんは照れ臭そうに「じゃあ、お揃いのものとか?」。2人は金箔工芸品のお店で、ペアの湯のみを手に取りました。濃紺に金箔が散りばめられたモダンな九谷焼湯のみ。「これで一緒にお茶飲もう」と微笑む恵理さんに、「うん、金沢で飲んだ棒茶淹れよう」と翔太さん。さらに恵理さんはもう一つ狙っていたものが。それは加賀友禅柄のシルクのスカーフです。試しに首に巻いてみると、彼も「すごく似合う!」と太鼓判。「よし、自分用に買っちゃお」と決めました。一方翔太さんは甘党の母親に、中田屋のきんつばをお土産にすることに。店先で試食した際「おいしい!」と感激していたので、「母さんも好きな味だ」と直感したそうです。買い物を終えて新幹線に乗り込む2人。「もっとゆっくりしたかったね」と名残惜しそうな恵理さんに、翔太さんが「また来ようよ。今度は秋の紅葉の時期にでも」と優しく提案。恵理さんの首には早速友禅スカーフが巻かれ、窓から差し込む陽射しに絹が艶めいていました。「そのスカーフ見るたび今日のこと思い出すね」「うん、ありがとう」と手を繋ぐ2人。金沢百番街で選んだお揃いの湯のみは、後日2人の同棲生活の食器棚に仲良く並ぶことになります。
《エピソード3:出張帰り編》
大阪の商社に勤める健二さん(35歳)は、金沢出張の帰りに金沢駅で時間ができました。そこで上司から「奥さんに美味しいもん買って帰りや」と言われたのを思い出し、金沢百番街あんとへ。普段お土産選びはそこまで得意でない健二さんでしたが、店頭に並ぶお菓子の数々に少し圧倒されながらもワクワクしてきました。ふと見ると、焼き菓子店の一角に人だかりが。「金沢バウム?」と書かれた看板に興味を惹かれ並んでみます。試食をいただくと、ほのかに甘くしっとり柔らかなバウムクーヘンに驚き。「これは…うまい!」と即購入決定。金箔がトッピングされたプレミアム版もあったので、「せっかくだし」とそちらにしました。さらに、3歳の娘さんには可愛いお菓子を買ってあげたいと思い探していると、うさぎの形の饅頭「福うさぎ」が目に留まります。ピンクと白の小さなうさぎが箱に入っていて、「これなら娘も喜ぶぞ」。それも手に取りレジへ。待つ間、ふと隣を見ると同じようにスーツ姿の男性が「じろ飴タッパー入り」を山積み購入しています。「そんなに買うんですか?」と思わず声をかけると、「社内用にね、ウチの社員これ好きで」と笑いながら答えてくれました。健二さんも「へえ、そんなに美味しいなら俺も…」と急遽1つかごに追加。こうして、上司・妻・子ども・自分用といつの間にか大荷物に。でも満足感たっぷりで新幹線に乗り込みました。帰宅後、奥さんは「出張で疲れてるのにこんなに買ってきてくれて…!」と大喜び。娘さんもうさぎ饅頭に飛びつき「かわいい!食べるのもったいない~」とニコニコ。健二さんは照れくさそうに「金沢百番街ってとこでさ、いろいろあってさ」と話しながら、自分もひと息つこうと金箔バウムをパクリ。「…これほんま旨いな」と思わず関西弁が出たのでした。上司にも翌日じろ飴を渡すと「お、これ昔懐かしい味でええよな!」と喜ばれ、面目躍如。健二さんにとって金沢百番街は、出張帰りの疲れを癒やす楽しいショッピングスポットとなったようです。
どのエピソードも、金沢百番街でのお土産選びが旅の大切な一幕になっていますね。
金沢百番街でお土産を買う価値・魅力の総まとめ
最後に、金沢百番街でお土産を購入することの価値・魅力を総まとめしましょう。
1. 金沢の“今”と“伝統”が一堂に会する場所
金沢百番街あんとは、最新のトレンドスイーツから数百年続く老舗の銘菓、工芸品までが一箇所で手に入る、他に類を見ないお土産スポットです。ここに来れば、金沢が誇る食文化・工芸文化のエッセンスをまるごと持ち帰ることができます。観光地をいくつも回らなくても、駅構内で十分満足できる品揃えは旅行者にとって大きなメリット。つまり百番街で買い物すること自体が、**「金沢観光の総仕上げ」**と言えるでしょう。
2. 駅直結でアクセス抜群&時間を有効活用
駅改札を出てすぐの利便性は計り知れません。荷物が増えてもそのまま新幹線に乗り込めますし、雨の日や暑い日寒い日でも天候に左右されず快適に過ごせます。帰りの電車やバスまでのスキマ時間にふらっと立ち寄れるので、旅程に無理なく組み込めます。「もっとゆっくりお土産見たかった…」という後悔が少ないのはありがたいですよね。逆に到着時に立ち寄って必要なものを確保するなんて賢い使い方も可能。観光の強い味方なのです。
3. 子連れからご年配まで誰もが楽しめる
金沢百番街はバリアフリーでベビーカーや車椅子でも移動しやすく、ファミリーに優しい施設です。トイレにはおむつ替え台も完備、休憩所もあり、子どもが疲れたらひと息入れられます。店舗スタッフも観光客慣れしており、子どもに話しかけてくれたり試食をくれたりとアットホーム。お年寄りにも駅直結は負担が少なく、杖をついてゆっくり買い物を楽しまれる姿も多く見られます。つまり老若男女問わず誰でも快適に買い物できるのが魅力です。家族みんなで「あれもいいね」「これ美味しそう」と会話を弾ませながら回れるのは、百番街ならではでしょう。
4. イベント・限定品との出会いがある
百番街では季節やイベントごとの限定商品やフェアも盛んです。普通に観光していたら知らなかったであろう、地元密着の季節行事のお菓子などにも出会えるチャンスがあります。旅先でそうしたサプライズ的なお土産に巡り合えると嬉しいものですよね。金沢百番街は地元の人も訪れる場所なので、観光地の土産物屋とは一味違う“リアルな金沢の今”が反映されています。流行のスイーツもすぐに取り入れられるため、来るたび新しい発見があります。「前来たときこんなの無かったね」なんて話しながらリピートする楽しさも。
5. 安心のクオリティと充実のサービス
百番街のお店は厳選された金沢の名店ばかり。品質や味のクオリティはお墨付きですし、賞味期限管理などもしっかりしていて安心です。また、配送サービスや多言語案内など、おもてなし面も整っているため、旅行初心者でも戸惑わずに利用できます。困ったらインフォメーションに駆け込めば解決策を提示してくれるでしょう。「こんなお土産探してます」にも親身に対応してくれるプロがいます。そういったホスピタリティの高さも価値の一つです。
6. 思い出づくりの場になる
単に物を買う場所ではなく、旅行の思い出を作る場としての魅力も大きいです。家族でわいわい悩んで選んだお土産、自分へのご褒美に奮発した一品、ふと目に留まって買った珍品…。それらは帰宅後も旅のエピソードと共によみがえり、次の旅への期待につながります。「あそこであれ買って楽しかったね」と語り合える記憶はプライスレス。金沢百番街は多くの旅行者にとって、旅のクライマックスを飾る大切なシーンになっているのです。
以上、金沢駅構内・金沢百番街で買えるお土産の魅力をたっぷりとお伝えしました。子どもから大人まで楽しめるお土産選びのヒントや、家族旅行の微笑ましい様子、混雑を避ける裏技など、盛りだくさんの内容となりましたが、少しでも皆さんの金沢旅行プランニングのお役に立てば幸いです。
金沢百番街あんとは、きっとあなたにとって“お土産天国”となるでしょう。加賀百万石の伝統と粋が詰まった逸品を手に取れば、旅の感動が形として持ち帰れます。お子さんの笑顔、大切な人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、お気に入りの金沢土産を見つけてくださいね。家族で選んだお土産は、きっと家に帰ってからも旅の思い出話を盛り上げてくれるでしょう。
それでは、良い旅を!そして素敵なお土産選びを! 長文を最後までお読みいただきありがとうございました。金沢百番街でのショッピングが、あなたの金沢旅行をより一層思い出深いものにしてくれることを願っています。
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