関西ファミリー必見!神戸須磨シーワールドを子どもと楽しむ徹底ガイド

はじめに

関西圏のファミリーに新たな定番スポットが誕生しました。「神戸須磨シーワールド」は、2024年6月にリニューアルオープンした最新の水族館です。かつての須磨水族園が大規模に生まれ変わり、西日本で唯一**シャチ(オルカ)**に会える施設として注目を集めています。迫力満点のイルカ・シャチのショーや充実した海の生き物の展示があり、未就学児から小学生まで子どもと一緒に一年中楽しめる魅力が満載です。本記事では、家族連れ目線で須磨シーワールドを最大限楽しむコツを詳しくご紹介します。来園前の準備からアクセス、見どころ、食事・お土産、ファミリー向け設備、安全面への配慮、さらには周辺の立ち寄りスポットまで、体験をイメージしやすいように徹底解説します。関西のパパママ必見の情報が盛りだくさんですので、ぜひ最後までご覧ください。

来園前の準備:チケット・営業時間・持ち物チェック

家族で楽しく過ごすためには、事前準備が肝心です。まずはチケットの手配。神戸須磨シーワールドでは日時指定の前売り電子チケットをウェブで購入できます。当日券の販売もありますが、混雑日には朝から当日券が売り切れたり、販売開始時間が遅く設定される場合もあります(例:「当日券14時~販売」など)。確実に朝イチから入館したい場合や土日祝・長期休暇期間に訪れる場合は、事前にオンラインでチケットを購入しておくのが安心です。

チケット料金は日程によって変動し、大人(高校生以上)は通常期で約3,100円、繁忙期は3,700円程度、小学生・幼児(4~6歳)は一律約1,800円前後(時期により若干変動)です。3歳以下の幼児は無料で入館できます。頻繁に訪れたい地元ファミリーには年間パスポートもおすすめです(大人11,000円、小人6,500円など)。年パス会員になると家族や友人の同伴割引、水族館内レストラン・ショップの割引、会員限定イベント招待などの特典もあり、一年間通してよりお得に楽しめます。

営業時間は基本的に10:00~18:00(最終入館は閉館1時間前)ですが、季節や曜日によって変更となる場合があります。夏休み期間中は閉館時間が延長され、夕方以降の「トワイライトチケット」(16:00以降割安で入館できる券)が販売される日もあります。臨時休館日や営業時間の特別変更がないか、公式サイトの最新情報を事前に確認しておきましょう。なお、再入館も可能で、一度出口を出ても当日中であれば再入場スタンプやチケット提示で再び入館できます(ホテル内レストラン利用者も再入館OK)。小さい子どものお昼寝や急な用事で一時退出する際も安心です。

来園前に持ち物の準備も忘れずに。館内は屋内施設が多いですが、各展示館への移動は屋外を通る必要があります。そのため、雨の日は傘やレインコート(ポンチョ)が必須です。海沿いで風が強い日もあるので、傘よりは両手が空くレインウェアの方が安全でしょう。また、シャチやイルカのショーでは前方席で水しぶきを浴びる可能性が高いです。タオルや着替え、レインポンチョなどを持参しておくと、子どもが濡れてしまっても慌てず対応できます。特にシャチパフォーマンスでは海水が豪快にかかるので、カメラやスマホが濡れないよう防水対策(防水ケースに入れる等)もしておきましょう。

小さなお子さん連れの場合、ベビーカーも持参するか悩むところですが、須磨シーワールドではベビーカーのレンタル(1日300円)が可能です。遠方から電車で来る場合はレンタルを活用し、館内ではエレベーターやスロープが完備されているのでベビーカーでも移動しやすくなっています。また、館内マップやスケジュール確認のために公式アプリを事前にスマホへダウンロードしておくと便利です。ショーのライブ配信やスタンプラリー機能もあり、子どもと一緒に楽しめます。最後に、子どもの体調管理も大切です。水族館内は空調で冷えることもあるので羽織るものを用意し、直前の体調チェックや早めのトイレ(おむつ替え)を済ませてから出発しましょう。

アクセス・行き方:関西各地からの便利なルート

神戸須磨シーワールドは、神戸市須磨区・須磨海浜公園内に位置しています。大阪や京都など関西各地からのアクセスも良好で、週末のお出かけ先にぴったりです。ここでは電車と車それぞれのアクセス方法をご紹介します。

電車でのアクセス

関西圏からは電車が便利でおすすめです。最寄り駅はJR神戸線(山陽本線)の「須磨海浜公園」駅で、そこから徒歩約5分という近さです。例えば大阪駅からはJR神戸線新快速で約40分(JR須磨駅まで)+各駅停車乗り換えで1駅、トータル約50分ほどで到着します。神戸の三ノ宮駅からはJRで約12~15分とあっという間です。JR「須磨海浜公園」駅は普通電車のみ停車駅なので、快速で来た場合は一つ手前の「須磨」駅で普通電車に乗り換えるか徒歩移動となる点に注意してください。「須磨」駅から歩くと20分ほどかかりますので、小さな子連れなら迷わず「須磨海浜公園」駅で降りるのが無難です。

また、山陽電鉄を利用する場合は「月見山」駅が徒歩圏です(約10分)。阪神方面から山陽電車直通特急で来る場合は途中の板宿駅などで各停に乗り換える必要があります。鉄道各社からはお得な乗車券付きプランも発売されています。例えば山陽電鉄では、往復乗車券と須磨シーワールド入館券がセットになった「神戸須磨シーワールドきっぷ」を発売中(〜2026年3月末まで期間限定)です。電車賃と入館料が割引になるので、沿線にお住まいならチェックしてみましょう。

最寄駅から館内まではベビーカーでも移動しやすいフラットな道です。駅前には案内看板も出ており、海浜公園内の遊歩道を通って行けばシャチのモニュメントが飾られたエントランスが見えてきます。駅からの道中で海岸の景色も楽しめるので、子どもたちと海風を感じながらワクワク感を高めてくださいね。

車・駐車場でのアクセス

マイカーで行く場合は、阪神高速や主要幹線道路からのアクセスも比較的シンプルです。大阪方面からは阪神高速3号神戸線・湊川ICで降りて国道2号線を西進、約15~20分で須磨エリアに到着します。姫路・岡山方面からは第二神明道路経由で須磨ICを出て南下約5分です。カーナビ設定の場合は「須磨海浜公園」または「神戸須磨シーワールド(須磨海浜水族園跡地)」を目的地にすると良いでしょう。

駐車場は、水族館に隣接する海浜公園駐車場(公営)が利用できます。収容台数も比較的大きく、徒歩数分でエントランスにアクセス可能です。ただし、夏休みシーズンや週末は駐車場が満車になることも珍しくありません。特に海水浴シーズン(7~8月)は海水浴場利用客も多く、朝早い時間で満車になる日もあるため注意が必要です。駐車料金は1日上限料金が設定されており、平日最大○○円・土日祝最大○○円程度(※2025年現在)です。最新の料金や空車状況は神戸市の駐車場情報サイト等で確認できます。

混雑日にどうしても車で行く場合は、少し離れたコインパーキングを利用したり、あらかじめネットで予約できる駐車場サービス(akippa等)を活用する手もあります。周辺には徒歩5~10分圏内に民間駐車場も点在していますので、「須磨海浜公園 駐車場」で検索してみてください。いずれにせよ、ピーク時は渋滞も発生しやすいので、公共交通機関の利用が推奨されています。

補足TIP: 車で来園するファミリーは、チャイルドシートや子どもの車酔い対策もお忘れなく。途中で休憩を挟むなら、サービスエリアや道の駅で子どもをトイレに連れて行ったり気分転換させてあげましょう。なお、敷地内に専用の駐輪場もあるので、近隣から自転車で来る地元ファミリーも安心です。

神戸須磨シーワールドの施設概要:ここが新しい!ここがスゴい!

新しく生まれ変わった神戸須磨シーワールドは、単なる水族館に留まらず**「総合海洋リゾート」として進化しています。そのコンセプトは「遊びながら学べるエデュテインメント水族館」。館内は大きく3つのエリア(オルカスタディアム・ドルフィンスタディアム・アクアライブ)に分かれ、それぞれにテーマと魅力があります。旧水族園時代には無かったシャチの常設展示最新デジタル技術を活用した体験型展示**が登場し、大人も子どもも夢中になれる仕掛けが満載です。以下に主な施設構成と特徴をまとめます。

  • オルカスタディアム(Orca Stadium) – 巨大なシャチ専用プールと観覧スタジアムです。収容人数約2,000人規模の観客席から、海の王者シャチによる豪快なパフォーマンスを観賞できます。スタジアムには世界初のシャチ教育ゾーン「オルカラボ」が併設されており、シャチの生態をゲーム感覚で学べるデジタル展示や子ども向けのワークショップも開催されます。また1階には「ブルーオーシャン」レストランがあり、巨大水槽の窓越しに泳ぐシャチを眺めながら食事ができる日本初(西日本初)の体験が可能です。さらに映像ホール「オルカホール」もあり、シャチに関する映像プログラム上映や講演イベントなどが行われます。
  • ドルフィンスタディアム(Dolphin Stadium) – イルカたちのダイナミックなショーを楽しめる屋外プールと観覧席のエリアです。観客席は屋根付きで天候の影響を受けにくく、約1,500席ほどあります。イルカのスピード感あふれるジャンプや、高度なトレーナーとのコンビネーション芸は子どもも大人も大興奮間違いなしです。スタジアムに隣接して**「ドルフィンビーチ」と呼ばれる浅瀬プールがあり、ここでは時間帯限定でイルカと触れ合える体験プログラム(要予約・参加券)が開催されています。実際にイルカにタッチしたり簡単なサインを出したりできる貴重な機会で、子どもたちにも大人気です。また屋内施設の「ドルフィンホール」**では、水槽越しにイルカをゆったり観察できます。幅10mを超える大きなガラス越しに泳ぐイルカたちを間近に見ると、まるで自分も海の中を漂っているような没入感が味わえます。
  • アクアライブ(Aqua Live) – 4階建て構造の大規模展示館で、様々な海の生物を展示するエリアです。各フロアごとにテーマが分かれており、1階~3階は魚類中心、4階は海獣類と海鳥類が中心となっています。3階には、地元・六甲の川から瀬戸内海までの水の流れを再現した「ローカルライフ」ゾーンがあり、淡水魚や両生類(大きなオオサンショウウオ等)も展示。さらに瀬戸内海の藻場(アマモ場)を再現した大水槽では、小魚の群れがゆったり泳ぐ様子を観察できます。同じ3階にはタッチングプール(触れ合い水槽)や**「ふれあい体験ゾーン」があり、小型のサメやエイなどに直接触れて生き物の質感を感じられます。2階は南の海を旅する「トロピカルライフ」ゾーンで、カラフルな熱帯魚やサンゴ礁の景観展示があります。また暗幕のかかった「クラゲライフ」ゾーンでは、ゆらゆら漂うクラゲたちがライトアップされ、その幻想的な光景に子どもも思わず静かに見入ってしまうでしょう。1階はアクアライブのメイン水槽があり、エイやサメが悠々と泳ぐ姿を下から見上げる形で鑑賞できます。ここは須磨シーワールドで最も大きな水槽で、餌やりタイムにはエイが水槽壁に嘴(くちばし)を押し付けて餌を吸い込むユニークな様子も観察でき、子どもたちは大喜びです。4階は「ロッキーライフ」ゾーンと呼ばれ、陸と海が交わる海岸環境の中で暮らす生き物たちを展示。岩場に上がるカリフォルニアアシカゴマフアザラシ**、水中を飛ぶように泳ぐマゼランペンギン、悠々と泳ぐ大きなウミガメなど、人気者が勢揃いです。砂浜や岩場の生息地をリアルに再現した展示空間で、陸上でくつろぐ姿と水中を泳ぐ姿の両方を間近に観察できます。屋上デッキからは明石海峡大橋や瀬戸内海の景色も一望でき、晴れた日には絶好の写真スポットです。
  • スマコレクション(Suma Collection) – エントランス近くにある無料開放エリアです。水族館のチケットがなくても入れるスペースで、大小さまざまな淡水魚・熱帯魚が展示されています。例えば、ワニのような口吻を持つ大型魚アリゲーターガー(ロングノーズガー)や、南米アマゾンの巨大魚ピラルク、世界最大級の淡水エイ、珍しいオーストラリアハイギョなど、マニアックな魚もいて見応え十分です。ちょっとした待ち時間や、入館前後に無料で覗けるミニ水族館として人気を集めています。これら淡水魚は以前の水族園でも人気だったため、「また見たい」という声に応えて無料ゾーンとして残されたそうですよ。
  • オフィシャルホテル – 施設に隣接して**「神戸須磨シーワールドホテル」が併設されています。宿泊者限定で、滞在中は何度でも水族館に入館無料になる特典付きです(チェックイン日開館~チェックアウト日閉館まで出入り自由)。ホテル内には国内初のイルカと触れ合える常設プール「ドルフィンラグーン」**があり、宿泊者は餌やり体験などに参加できます。客室からは瀬戸内海に沈む夕日や明石海峡大橋の夜景を望め、家族旅行の思い出づくりに最適です。日帰りでも充分楽しめますが、遠方から訪れる場合や特別な記念日にはホテル滞在も検討してみてはいかがでしょう。

以上のように、須磨シーワールドはショーも展示も充実した見どころ満載の施設です。ここからは、ファミリー向けにぜひ体験してほしい各エリアの具体的な楽しみ方を順にご紹介していきます。

イルカショー(ドルフィンパフォーマンス)の楽しみ方

須磨シーワールドに来たら絶対に外せないのがイルカショーです。ドルフィンスタディアムで開催される「ドルフィンパフォーマンス」は、音楽に合わせてイルカたちが繰り広げる躍動感あふれるショータイム。ジャンプの高さ、水しぶきの量、そしてトレーナーさんとの息の合ったパフォーマンスは何度見ても圧巻です。

ショーのスケジュールは日に数回設定されており、通常は午前から夕方にかけて約1~1.5時間おきに行われます(例:10:00/11:30/13:00/15:30/17:00/18:30など)。時期によって変わることもあるので、入館時に配布されるスケジュール表や館内掲示で当日の時間を確認しましょう。土日や長期休み期間は開始時間の30分前には席を確保しておくと安心です。観客席は広いですが、人気の回はかなり埋まります。特に子どもに見やすい前方席を取りたい場合は早めに行ってシートに座って待つことをおすすめします。

ショーが始まると、元気いっぱいのMCの掛け声と共にイルカたちがジャンプ!子ども達は「わあっ!」と歓声を上げ、拍手喝采です。トレーナーさんの合図で連続ジャンプを決めたり、尾びれで水面を高速で叩いて豪快なスプラッシュを飛ばしたり、コミカルな動きで客席を笑わせてくれたりと、演目はバラエティ豊か。比較的小型のバンドウイルカから大型のカマイルカまで数頭が登場し、チームワークで魅せる場面もあります。最後にイルカたちが横一列に並んでお辞儀するように尾びれを振る可愛らしいフィナーレには、子どもだけでなく大人も思わず笑顔になってしまいます。

ファミリーで観覧する際のポイントとして、座る位置によって楽しみ方が少し変わります。前から数列目は迫力満点ですが、イルカがダイブするたび水しぶきが飛んできます。暑い夏場は「濡れて涼しい!」と子どもたちには好評ですが、肌寒い季節や濡れたくない場合は後方席通路より上の列を選ぶとよいでしょう。なお、須磨シーワールドのイルカスタジアムは屋根付きなので日差しや多少の雨は凌げます。ただし強風を伴う雨だと吹き込む可能性もあるので、そういう日はレインコートを用意し、荷物はビニール袋で保護しておくと安心です。

また、イルカショーの後には写真撮影タイムが設けられることがあります。ショー終了後にプールサイドにイルカが来てくれて、一部の観客と一緒に記念撮影するイベント(当日抽選や有料の場合も)もあります。チャンスがあればぜひ参加して、イルカと家族の笑顔を写真に収めてくださいね。イルカたちの可愛い表情やダイナミックなジャンプシーンは動画撮影しても楽しいですが、周りのお客さんの迷惑とならないよう配慮(自撮り棒は禁止、立ち上がらない等)もしましょう。

そしてぜひ体験してほしいのが、先述した**「ドルフィンビーチ」でのふれあいプログラム**です。こちらは別途参加整理券が必要となりますが、イルカとの距離ゼロの交流は貴重な思い出になります。子どもでも参加でき、優しい顔をしたイルカにそっとタッチしたり、簡単なハンドサインを出してジャンプしてもらったりと、忘れられない体験になるでしょう。整理券は朝に館内で配布(先着)や有料予約制の場合もありますので、興味がある方は入館後すぐインフォメーションで確認してください。

イルカは知能が高く人懐っこい生き物です。ショーを通じて命の大切さや海の素晴らしさを感じつつ、純粋に「すごい!」「かわいい!」といった驚きと感動を家族みんなで共有できるのがイルカパフォーマンスの魅力です。

シャチショー(オルカパフォーマンス)の楽しみ方

もう一つ、須磨シーワールドの目玉として絶対に外せないのが、シャチのパフォーマンスショーです。現在、西日本でシャチを見ることができるのはここ須磨シーワールドだけ。体長5~6メートルにもなる黒と白のシャチが目の前で躍動する光景は圧巻の一言です。

シャチのパフォーマンスはオルカスタディアムで行われます。こちらも日に数回公演があり、イルカショーと交互にスケジュールが組まれています(例:10:30/12:00/13:30/15:00/18:00など)。イルカショーが終わった30分後にシャチショー、というタイミングが多いので、連続で観賞したい場合は移動時間に注意しましょう。ドルフィンスタディアムとオルカスタディアムは少し離れており、一旦屋外の通路を通って移動します。人の流れもありますので、小さなお子さんとはぐれないよう手を繋ぎ、急ぎすぎず安全に移動してください。

オルカスタディアムの観客席は前方8列目くらいまでは**「シャチ濡れエリア」と公式に案内されるほど、水しぶきがかかります。ショー前には「海水なので覚悟して座ってください」といった注意アナウンスが流れるほどで、その破壊力(?)は想像以上です。夏場などは逆に子どもたちは大喜びでずぶ濡れになりますが、スマホやカメラはしっかりガードしましょう。小さいお子さん連れの場合、濡れない場所で見たい場合は9列目以降に座る**ことをおすすめします。スタジアムは傾斜があり後方でも見やすいつくりですので、安心してください。

ショーが始まると、巨大なシャチが水中から一気に飛び出し、高く尾びれを振り上げて豪快に着水!その瞬間、想像を超える水しぶきが観客席に降り注ぎます。子ども達は悲鳴にも似た歓声を上げ、会場は大盛り上がりです。トレーナーがプールサイドを走りシャチと競争したり、合図に合わせてシャチが水面を尾びれで叩いて観客に向けて意図的に水をかけたりと、エンターテイメント性抜群の内容です。中盤にはシャチがプールの端に上がってきて、大きな口を開けたり首を振ったりする仕草を見せてくれる場面もあります。その巨体を間近で見ると、子どもたちはもちろん大人も「こんなに大きいんだ…!」と圧倒されます。

シャチは海洋生態系の頂点に立つ生き物ですが、ショーを通じて感じるのは力強さと優雅さの両方です。身体能力の高さは圧巻ですが、それと同時にトレーナーとの厚い信頼関係も伝わってきて、見終わった後には「シャチってすごい!かっこいい!」と素直に感動してしまいます。

観覧のコツとして、シャチショーはイルカショー以上に開始前の席取りが重要です。イルカショー終了後に大勢が一斉にオルカスタディアムへ流れ込むため、良い席に座りたいならショー開始20~30分前には入場しましょう。屋根はついていますが、雨の日は一部端の席で雨が吹き込む可能性もあるので、そういう日は中央寄りの高い位置がベターです。なお、スタッフから「カメラや荷物は濡れないようお気を付けください」とアナウンスがありますので、防滴対策は万全に。心配な方は百均で売っているポンチョをカバンに被せておくと良いですよ。

ショーの後半、シャチがもう一度大ジャンプを披露し、水しぶきと共にフィナーレを迎える頃には、会場は割れんばかりの拍手に包まれます。初めてシャチを見た子ども達は、その大きさと迫力に目を輝かせ、「もう一回見たい!」とせがむほど夢中になるでしょう。実際、「シャチをもう一度見たい」という場合、時間が合えば2回目のショーも観覧するのもアリです。日によっては夕方の回が比較的空いてゆったり見られることもあります。体力とスケジュールに余裕があれば、異なる席から2度楽しむのもおすすめです。

また、オルカスタディアムの1階には先述の**「オルカラボ」**(シャチ教育ゾーン)がありますので、ショーの合間や待ち時間に立ち寄ってみましょう。シャチの生態や特徴を学べるクイズラリーや映像展示があり、ゲーム感覚で子どもが楽しめます。シャチの大きな歯型模型や鳴き声の視聴コーナーなど、ショーを見る前後に訪れると理解が深まってさらに興味が湧く仕掛けがいっぱいです。

シャチショーは須磨シーワールド最大の呼び物だけあって、見応えは期待以上との声が多いです。「関西でシャチに会えるなんて!」という感動をぜひ家族みんなで味わってください。シャチをモチーフにした公式キャラクター「オルシー」も子どもたちに人気なので、ショー観覧後は是非グッズショップで探してみましょう。

海の生き物たちの展示を満喫しよう(アクアライブ)

ショーを楽しんだ後は、館内の**展示エリア(アクアライブ)**でじっくりと海の生物たちを観察しましょう。アクアライブは広い館内に数多くの水槽が配置され、バラエティ豊かな生き物に出会えます。特にリニューアル後は水槽や照明も最新のものになり、水の透明度が高く生き物が非常に見やすくなっています。子ども達の興味を引く工夫も随所に凝らされているので、ポイントごとに紹介します。

1. タッチングプール(触れる水槽)
3階の「タッチングプール」では、実際に海の生き物に触れる体験ができます。ここには小型のネコザメエイなどが泳いでおり、水面近くに来たタイミングで背中にそっと触ることができます。サメと聞くと子どもは「怖い?」と構えるかもしれませんが、小型種でおとなしく、ザラザラした皮膚の感触に「まるでやすりみたい!」と驚く子が多いです。エイは逆にツルツルぬるっとした独特の肌触りで、思わず笑顔がこぼれます。スタッフさんが常駐して触り方を優しく教えてくれるので、安全かつ生き物にストレスをかけない方法で体験できます。触れ合いのあとは必ず手を洗うか消毒しましょう。子どもにとって実際に「触れる」経験は強烈に印象に残るようで、「エイさんヌルヌルやった!」と興奮気味に話す姿も見られます。

2. カラフルな熱帯魚とクラゲ
2階の「トロピカルライフ」エリアでは、色鮮やかな熱帯魚たちが南国の海を再現した水槽で泳いでいます。ニモの愛称で知られるカクレクマノミや、青と黄色のコントラストが美しいナンヨウハギなど、子ども達になじみのある魚も見つけられるでしょう。サンゴ礁の隙間から顔を出すウツボや、砂に潜るヒラメなど「かくれんぼ名人」もいるので、親子で「どこにいるかな?」と探してみるのも盛り上がります。展示説明板には魚の豆知識が書かれているので、子どもと一緒に読んでみると発見があるかもしれません。「この魚はオスからメスに性別が変わるんだって!」など、子どもにとって驚きの連続です。

同じく2階にはクラゲのエリアもあります。暗い空間に浮かぶ無数のクラゲは、照明に照らされて青や紫に幻想的に光り、本当に綺麗です。ゆらゆら漂う様子を見ていると大人でもついうっとり。子ども達も「クラゲって宇宙人みたい!」と興味津々で、静かに見入ってしまうほどです。クラゲの展示は光と音の演出も凝っており、一種の癒やしスペースにもなっています。水族館の喧騒の中でほっと一息つけるので、小さい子がベビーカーで寝てしまった時などはここで少し休憩がてら眺めるのも良いでしょう。

3. 大水槽と餌やりタイム
1階の大水槽「オーシャンライフ」では、幅広い水槽を泳ぐエイサメ、大型回遊魚たちを間近に感じられます。高さもあり、水槽トンネルのような感覚で下から見上げるシーンは迫力満点です。特筆すべきは餌やりタイム。決まった時間になると飼育スタッフが水槽上部から餌を投入し、エイが水槽壁に張り付いてパクパクと食べる様子を観察できます。エイのお腹側の口が開閉する姿はユーモラスで、子どもたちは「お口がぱくぱくしてる!」と大喜び。スタッフさんがマイクで解説してくれることもあり、「エイは砂に潜って獲物を捕まえるんだよ」「サメの仲間は夜行性なんだ」など学びも得られます。餌やり時間は日によりますが、見られるとラッキーなイベントです。1階は出口にも繋がるフロアなので、ここまで来たら見逃さずチェックしましょう。

4. かわいい海獣たち(アシカ・アザラシ・ペンギン・ウミガメ)
最後に4階屋上の「ロッキーライフ」エリアでは、子ども達に人気の生き物たちが待っています。まず迎えてくれるのがカリフォルニアアシカ。茶色い体でクリクリとした瞳、陸上をヨチヨチ歩く姿はどこかコミカルで愛嬌たっぷりです。隣にはゴマフアザラシが気持ちよさそうに泳いでいます。水槽越しに見ると、意外と大きな体にびっくりするかもしれません。アザラシは水中を自由自在に方向転換したり、岩の上でごろんと寝転んだりと、見ていて飽きません。

さらに進むと、南米生まれのマゼランペンギンたちが群れで暮らすプールがあります。ペンギンたちは水中をまるで鳥が空を飛ぶように俊敏に泳ぎ回ります。陸に上がるとヨチヨチ歩きで、子ども達から「かわいい~!」と歓声が上がる定番人気者です。飼育員さんによるペンギンの餌やり解説が行われる時間帯もあり、その際はペンギンが勢いよく小魚を食べる様子が至近距離で見られます。魚を追いかけて水に飛び込む瞬間や、餌をもらおうと群がる姿は子どもも夢中になることでしょう。

そして忘れてはならないのがウミガメです。須磨シーワールドでは大きなアオウミガメなどが飼育されており、悠々と泳ぐ姿を水槽の上下両方から観察できます。甲羅に乗ったコバンザメを背負っていたりして、「あの魚何してるの?」と子どもが興味を示すこともしばしば。ウミガメの優雅な泳ぎは大人にも人気で、4階デッキから眺める海の景色と相まって何とも癒やされます。

屋上エリアは吹きさらしなので、夏は日差し対策、冬は防寒対策を忘れずに。ベンチもあるので一休みしながら、瀬戸内海の風景とともに生き物たちを楽しみましょう。なお、4階には展望デッキもあり、明石海峡大橋をバックに家族写真を撮ることもできます。スマホのセルフタイマーや、近くの方に声をかけて撮影してもらうのも良い記念になりますよ。

5. 迷子にならない工夫を
アクアライブ館内は複雑な構造になっています。エレベーターやスロープもありますが、基本的には階段やルートが入り組んでおり、上下階を行き来しながら進む場面があります。実は公式パンフレットにも「アクアライブ推奨コース:3F→2F→1F→3F→4F」と書かれているほどで、大人でも少し迷いやすい配置です。小さな子どもがいる場合は迷子に要注意。人が多い時は子どもと手を繋ぎ、ベビーカーの場合も人混みで動きづらいことがあるので焦らずゆっくり進みましょう。各階にスタッフや案内表示がありますので、不安な時は「○階へ行きたいのですが」と声をかければ丁寧に教えてもらえます。また、1階の出口を出るとそのまま退館扱いになってしまう構造のため、まだ他のフロアを見ていない場合はうっかり出口から出ないように注意してください。子どもが先に進んで扉から外に出てしまうと再入館が面倒になりますので、「出口」の表示が見えたらストップさせましょう。

展示エリアは広いので、全てをじっくり見て回ると1~2時間はあっという間に経ちます。小学生くらいになると図鑑片手に熱心に観察したがる子も多いです。未就学児には全てを回るのは体力的に大変な場合もありますので、途中でベンチに座って休んだり、水分補給しながらマイペースに巡ってください。館内には自販機や授乳室もあります(後述)ので、無理せず快適に過ごしましょう。

食事とお土産:ファミリーに嬉しい充実サービス

遊びに行く際に気になるのが館内での食事お土産ですよね。須磨シーワールドではファミリー向けに食事施設も充実していますし、子ども心をくすぐるグッズが揃うショップも見逃せません。それぞれ詳しく見ていきましょう。

レストラン・フード施設

館内には主に3か所の飲食スポットがあります。お子様ランチから地元名物までバラエティ豊かなので、家族みんなで満足できるはずです。

  1. ブルーオーシャン(オルカスタディアム1F) – 西日本初の「シャチを見ながら食事ができるブッフェレストラン」です。シャチプールに面した巨大ガラス越しに、悠々と泳ぐシャチを眺めつつ食べ放題の料理を楽しめます。昼と夜で料金は異なりますが、大人はランチ約3,000円~、ディナー4,000~6,000円(席の場所による)となっています。メニューは和洋中バラエティ豊かで、地元兵庫の食材を使った料理も多数。キッズコーナーにはお子様が取りやすい高さに可愛いミニハンバーグやポテト、にぎり寿司ならぬおにぎりが並び、見た目も可愛らしく子どもも思わずにっこり。デザートには季節のフルーツやケーキがずらりと並び、大人もつい取りすぎてしまうほどです。例えば神戸名物のケンミン焼きビーフンや、淡路島産玉ねぎのスープ、神戸牛カレーなどご当地グルメも楽しめます。特にディナータイムは充実度が高く、ライブキッチンでシェフが目の前で切り分けてくれるローストビーフは絶品と評判です。なお、ブルーオーシャンは事前予約が可能です。人気が高いため、確実に入りたいなら公式サイト等からの予約をおすすめします(当日枠の案内も若干数あり)。席は水槽目の前の「プレミアムシート」、少し離れた「オーシャンエリア」、水槽が見えない「ビーチエリア」の3種類に分かれて料金が異なります。「せっかくならシャチを見たいけど、予約が取れなかった」という場合でも、ビーチエリア(見えない席)でも料理内容は同じですし、料理を取りに行く際に水槽沿いを通ればシャチの姿はしっかり見られます。ですので、無理に高い席にこだわらずとも十分楽しめますよ。
  2. ポートダイナー(オルカスタディアム2F) – ブルーオーシャンの2階にある軽食のテイクアウトカウンターです。片手で食べられるファストフード類が中心で、屋外のテラス席などで気軽に利用できます。メニューはシャチにちなんだユニークなものが揃っています。例えば、黒と白の生地でシャチを模した肉まん**「シャチまん」は子どもにも大人気。ほかにもシャチの背びれのような見た目のホットドッグや、夏にはシャチ柄のかき氷など、遊び心たっぷりです。価格もお手頃で、小腹が空いたときや「ショーの合間にちょっと食べたい」というときに便利です。ただしテイクアウトショップゆえ、雨天時は移動や席確保が少し大変です。大雨の日はそもそも営業中止になる可能性もありますので、天候を見て利用しましょう。なお、シャチまん等は売り切れ次第終了**の商品もあるので、食べてみたい方は早めの時間帯にどうぞ。
  3. ワーフ(ドルフィンスタディアム1F フードコート) – イルカスタジアムの下に広がる開放的なフードコートエリアです。こちらは兵庫の地産地消メニューが豊富で、ご当地グルメが楽しめます。カウンター形式で、好きなメニューを注文し、番号が呼ばれたら受け取るセルフサービスです。おすすめは、瀬戸内海名物のしらすと香ばしく焼いた穴子を贅沢に載せた「瀬戸内しらすと焼きあなご丼」。海の香りが口いっぱいに広がる絶品丼ぶりです。ほかにも神戸牛を使ったコク深い神戸ビーフカレーや、淡路島産玉ねぎの甘みが光るオニオンスープなど、大人にも嬉しいラインナップです。お子様向けにはかわいい旗の立ったお子様カレーセットが人気。甘口カレーに唐揚げやウインナー、ゼリーが付いたプレートで、ボリュームも丁度良く幼児~小学校低学年にぴったりです。デザートにはソフトクリームもありますが、中でも**「シャチソフト」**はインスタ映えすると話題。竹炭で黒く色付けされたソフトクリームに白いチョコレートでシャチの模様をあしらったユニークな一品で、子どもと一緒に「おいしいね!」と盛り上がれますよ。

フードコートの席は屋内外に多数ありますが、ピーク時は混雑します。特に雨の日は屋外キッチンカーが休止になるため、ワーフとポートダイナーに利用客が集中します。お昼時は席取りが難しい場合もあるので、時間帯を少し早め(11時台)にするか、混雑を避けて14時頃にずらすなどの工夫がおすすめです。小さい子連れなら、先に席を確保してから交代で注文に行くとスムーズでしょう。また、フードコートにはベビーチェアも用意されていますし、スタッフに頼めば電子レンジでの離乳食温めにも対応してくれます。ミルク用のお湯が必要な場合もインフォメーション等でお願いすれば対応可能ですので、遠慮なく尋ねてみてください。

お土産ショップとおすすめグッズ

楽しい思い出と共に持ち帰りたいのがお土産。須磨シーワールドには2つの公式ショップがあります。

  • ブルーフラッグ(オルカスタディアム1F) – シャチグッズを中心に海の魅力あふれるお土産が揃うミュージアムショップです。シャチショー帰りに立ち寄るお客さんで賑わっており、店内には大きなシャチのぬいぐるみやお菓子、文房具、アパレルまで幅広い商品が並びます。特に人気なのはシャチのぬいぐるみ(大小サイズあり)で、ふわふわの手触りに子どもたちは夢中。ショーでシャチの虜になったお子さんは「連れて帰りたい!」と言うかもしれませんね。他にも、シャチの背中に吸盤が付いていてガラス面に貼り付けられるおもちゃや、口を開けると歯がブラシになっているシャチ型歯ブラシなど、ユニークなグッズもあります。またスマシー(須磨シーワールドの愛称)オリジナルのお菓子も要チェック。シャチやイルカのプリントクッキー、神戸らしい風景とシャチがコラボしたパッケージのチョコクランチなど、ここでしか買えないお菓子は職場や友人への配り土産にも喜ばれます。
  • ワーフショップ(ドルフィンスタディアム1F) – イルカスタジアム側にあるスーベニアショップで、海の生き物をテーマにしたオリジナルグッズが豊富です。こちらではイルカやペンギン、クラゲなどシャチ以外のキャラクター商品がたくさん見つかります。小さいお子さんにはイルカのマスコットストラップやペンギン柄のハンカチ、クラゲが光るキーホルダーなどが人気です。文具類も充実しており、イルカやシャチの消しゴム、アザラシ型の鉛筆削りなど学校で使いたくなる可愛いアイテムがいっぱい。さらにガチャガチャコーナーも設置されていて、1回500円で須磨シーワールド限定のミニフィギュアやエコバッグなどが当たります。子どもはガチャガチャに目がないので、「一回だけね」とチャレンジしてみるのも記念になりますよ。

お土産選びはついつい時間を忘れてしまいますが、混雑時はレジに列ができることもあります。ショー終了直後は特にショップが混み合うので、時間に余裕を持ってお買い物しましょう。また、購入したお土産は出口のコインロッカーに預けておけば、その後も身軽に館内を回れます。大きな袋を持っているとお子さんを抱っこする時に大変ですから、上手にロッカー(有料)を活用してください。

ファミリーに嬉しいサービス: ショップでは希望すれば無料でギフト用ラッピング袋をもらえる場合があります。お友達へのプレゼント用などに活用しましょう。また、年間パスポート会員になるとショップ商品が5%割引になる特典もあります。頻繁に来る方は年パス+お買い物でさらにお得に楽しめますね。

子連れに優しいファミリー向け設備

神戸須磨シーワールドは子連れファミリーが快適に過ごせるよう、様々な設備やサービスが充実しています。ここでは特に役立つポイントをまとめます。

  • ベビーカー・車いす貸し出し: エントランス入ってすぐのインフォメーションや各スタジアムのインフォメーションカウンターで、ベビーカー(1日300円)や車いす(無料)の貸し出しを行っています。台数に限りがありますが、予約は不要で先着順です。ベビーカーを持参せず来ても館内で借りられるので、電車利用の方も安心です。
  • 授乳室・おむつ替え台: 小さな赤ちゃん連れには授乳室が欠かせませんが、須磨シーワールドでは各主要エリアに1カ所ずつ授乳室があります(オルカスタディアム棟・ドルフィンスタディアム棟・アクアライブ棟に各1室ずつ)。室内にはカーテンで仕切れるソファ、調乳用のお湯、オムツ替えシート、シンクなどが完備され、清潔に保たれています。また一般トイレにも一部おむつ替え台が設置されています。3階アクアライブには幼児用の低い子ども専用トイレもあり、トイレトレーニング中のお子さんも使いやすい配慮がされています。急なオムツ替えも焦らず対応できますね。
  • トイレ設備: 館内各所のトイレには、ほとんどすべての個室に幼児用補助便座や子ども用踏み台が備えてあります。さらに男性トイレにもおむつ替えシートがあり、パパが子どものお世話をする場合でも困りません。また、多目的トイレも各エリアにあり、ベビーカーごと入れる広さでオストメイト対応設備も揃っています。
  • 休憩スペース: 館内は随所にベンチや腰掛けスペースが設けられています。特にエントランスのSEA WORLD PLAZA(広場)にはテーブル付きの休憩ベンチが多数あり、ショーとショーの合間などに座って一息つけます。飲み物の自販機もこのエリアにありますので、水分補給しながら計画を立て直すのにも便利です。天気が良ければ屋外ですが心地よい海風を感じられ、子どもを自由に歩かせてリフレッシュさせることもできます。
  • コインロッカー: 入口入って右手にコインロッカールームがあります。大型ベビーカーが入るサイズから手荷物サイズまで揃っており、有料(数百円程度)で利用できます。遠方から荷物が多いときや、上着・お土産を預けて館内を身軽に回りたいときに役立ちます。特に子ども連れは何かと荷物が増えるので、上手にロッカーを活用しましょう。
  • 迷子対応: 広い館内ではぐれてしまった場合でも、スタッフに声をかければ館内放送などで迅速に対応してくれます。事前に迷子シール(子どもの名前と保護者連絡先を書いて子どもの服に貼るシール)をインフォメーションでもらえる場合もありますので、心配な方は利用すると安心です。また、親御さんはスマートフォンを常に通話できる状態にしておく、目立つ服を子どもに着せる等も迷子防止に有効です。幸い館内は出入口が限られており、完全に外に出ない限りは敷地内にいますので、落ち着いてスタッフと一緒に探しましょう。
  • 救護室: 子どもは突然の発熱やケガをすることもありますが、館内には各エリアに救護室が用意されています(オルカ・ドルフィン・アクアライブの3箇所)。万一体調を崩した際は近くのスタッフに声をかければ救護室で休ませてもらえ、必要に応じて応急手当や救急要請もしてもらえます。頭痛薬や絆創膏など簡単な救急用品も備えているようです。急な発熱で解熱剤が必要なときなども、まずは相談してみると良いでしょう。
  • バリアフリー: 館内は段差の少ない設計で、エレベーターやスロープが整備され車いすやベビーカーでもスムーズに移動できます。ショー会場にも車いす優先スペースがあり、付き添いのご家族も一緒に観覧可能です。スタッフも声をかけて誘導してくださるので、必要な場合は遠慮なく申し出ましょう。

こうした設備のおかげで、小さなお子さん連れでも比較的ストレスフリーに楽しむことができます。もちろん、各ご家庭でも着替え・おむつ・おしりふき・おやつなど必要なものは忘れず持参しましょう。夏場は帽子や日焼け止め、冬場は防寒具も重要です。子どもの安全と快適を第一に、無理なく回れば親御さんも余裕を持って楽しめるはずです。

安全面への配慮と注意点

家族連れでお出かけする際には、安全面も気になりますよね。須磨シーワールドでは来館者の安全と、生き物たちの安全双方にしっかりと配慮がなされています。ただし、やはり水辺の施設ですので、保護者として注意すべき点もあります。以下に主な安全対策と注意事項をまとめます。

  • スタッフのサポート: 館内には至る所にスタッフ(キャスト)が配置され、誘導や案内を行っています。ショー会場では開演前に「席に座ったままで観覧してください」「フラッシュ撮影は禁止です」など安全に楽しむための案内がアナウンスされます。ショー中も客席を見回り、何か問題があればすぐ対応できる体制です。タッチングプールでも子どもが無理な触り方をしないよう優しく声かけしてくれたり、万一転落しそうになれば即座に助けられるようスタンバイしています。困ったときや迷ったときは、躊躇せず近くのスタッフに声をかけましょう。
  • 床面の滑り止め: 水族館ではどうしても床が濡れる箇所がありますが、須磨シーワールドでは主要な通路や段差部分に滑りにくい素材やマットが敷かれています。それでも濡れた床は滑りやすいので、特に雨天時やタッチプール付近では子どもが走り出さないよう注意が必要です。「ここは滑るからゆっくり歩こうね」と声がけし、転倒事故を未然に防ぎましょう。
  • 柵と転落防止: 全ての水槽やプールには十分な高さの柵やガラスが設置されており、子どもが身を乗り出して落ちる心配はありません。ただし、抱っこして覗き込む際にバランスを崩さないよう気を付けてください。抱っこ紐があると両手が使えて安全です。また、屋上デッキなど屋外高所では子どもから目を離さないようにしましょう。
  • ショー観覧時の注意: イルカやシャチのショーは音響が大きく、迫力がある反面、小さなお子さんは音に驚いたり怖がる場合もあります。お子さんの反応を見て、必要なら耳を塞いであげたり、安心させる声かけをしてください。過剰に怖がる様子であれば途中退出も検討しましょう(出口付近に座っておくとスムーズです)。また、ショー中に子どもが立ち上がって前に走り出さないよう、親御さんは常に注意を払ってください。観客席は階段状になっているため、転倒すると危険です。手をつないで座り、立ち上がったら軽く肩に手を置いて制止すると良いでしょう。
  • 動物との適切な距離: タッチプール以外では基本的に直接触れ合うことはできません。ペンギンやアシカの展示も柵越し・ガラス越しです。興奮した子どもが手を伸ばしたり、物を投げ入れたりしないよう注意しましょう。展示生物にむやみに触れない・刺激しないことは生き物の安全にも繋がります。フラッシュ撮影禁止も、生き物の目を守るためですので、親御さんもマナー遵守にご協力ください。
  • 衛生面: 水族館では様々な生物と間近に接します。タッチプール後やトイレ後の手洗い・消毒は徹底しましょう。館内各所に消毒液スタンドが設置されています。特に小さな子は何でも触った手を口に入れがちなので、こまめにウェットティッシュで拭いてあげるなど衛生管理を意識してください。また、体調が優れない時の来館は避け、無理せず休む勇気も大切です。
  • 気候と熱中症対策: 夏場は屋外のショー観覧や移動で暑さにさらされる時間もあります。帽子を被る、水分補給を頻繁に行うなど熱中症対策をしましょう。ペンギンなど屋外展示を見ていると、つい長時間日なたにいることもありますので適宜日陰で休憩を。逆に冬場は風が冷たいので、防寒着を着せ、屋外に出る時だけ帽子やマフラーで調節すると良いでしょう。館内は暖房が効いていますが、ショーを見る際など外にいる時間もあるため油断は禁物です。

総じて、須磨シーワールドは運営側も安全には非常に気を配っており、ファミリーでも安心して楽しめる環境が整っています。しかしながら、小さな子どもは予測不能な行動をするもの。最終的には保護者がしっかり目を配り、周囲の協力も得ながら、安全第一で過ごしてください。安全に楽しめれば、笑顔の思い出がより一層輝くことでしょう。

周辺の立ち寄りスポット:遊びの幅を広げよう

須磨シーワールドで一日たっぷり遊んだ後や、せっかく須磨まで来たなら周辺のスポットも覗いてみませんか?水族館の周りには家族で楽しめる場所がいくつかあります。ここではオススメの立ち寄りスポットをご紹介します。

  • 須磨海浜公園(すまっこ広場) – 水族館の所在地である須磨海浜公園自体も、広々とした芝生広場や遊具があるファミリー憩いの場です。水族館を出てすぐ南側には**「すまっこ広場」**という複合遊具エリアがあり、小さな子向けの滑り台やネット遊具などが揃っています。水族館でお利口さんにしていた子ども達を、最後にここで思い切り身体を動かして遊ばせてあげるのも良いでしょう。特に「まだ遊び足りない!」という元気なお子さんも、ここで走り回れば満足して帰りの車や電車でぐっすり…というパターンも期待できます。親御さんもベンチに座って子どもを見守りながら、海風を感じてリラックスできますよ。
  • 須磨海水浴場 – 夏に訪れたら是非立ち寄りたいのが、すぐ目の前に広がる須磨のビーチです。遠浅で波も比較的穏やかな須磨海水浴場は、昔から海水浴客で賑わう関西有数のビーチスポット。水族館とセットで遊びに来るファミリーも多いです。水族館の駐車場に車を置いたまま海水浴を楽しむ人もいます。ただし、夏休みシーズンは非常に混み合うため、水族館と海水浴の両方を一日で満喫するのはハードかもしれません。午前中に水族館→午後は海でひと泳ぎ、など計画的に動くと良いでしょう。海の家やシャワーも整備されています。子どもと砂遊び程度なら、水族館帰りに砂浜を散策するだけでも十分リフレッシュになります。夕方には美しい夕日が見られることもありますので、タイミングが合えば浜辺で少しのんびりしてみてはいかがでしょう。
  • 須磨離宮公園 – 水族館から山側へ少し行ったところにある広大な植物公園です。四季折々の花々や日本庭園、噴水広場などがあり、ゆったり散策できます。大型遊具こそありませんが、広場でピクニックをしたり、小さな動物と触れ合えるミニ牧場コーナーがあったりと、自然と触れ合えるスポットです。バラの季節や紅葉シーズンにはイベントも開催され、ファミリーにも人気です。水族館で海の生き物を満喫した翌日は、山側の離宮公園で植物や陸の生き物に触れる…という対照的な楽しみ方も面白いかもしれませんね(場所は離れているので車移動推奨)。
  • 須磨浦山上遊園 – 須磨駅よりさらに西(山陽電鉄「須磨浦公園駅」すぐ)にあるレトロな遊園地です。山上と言ってもロープウェイで数分登った先にあり、頂上からは瀬戸内海や淡路島を望む絶景が楽しめます。小さな観覧車やサイクルモノレール、ミニカーなど昭和レトロな乗り物があり、小学生くらいまでの子どもにはちょうど良い規模です。水族館帰りの夕方に立ち寄るのは時間的に難しいですが、もし須磨に宿泊する場合や別日に訪れるなら、景色も遊びも満喫できておすすめです。頂上には広場もあり、天気が良ければ凧揚げやボール遊びをする家族連れもいます。
  • 須磨寺(須磨寺駅付近) – 少し文化的なスポットとして、源平ゆかりのお寺「須磨寺」も有名です。平敦盛の逸話など歴史好きには興味深く、大きなクスノキや四季の花が美しい境内は子どもと散策しても気持ちが良いです。境内にある「カエル石」や「六地蔵めぐり」といった仕掛けは子どもも面白がるかもしれません。水族館とは異なる静かな時間を過ごせるので、もし余裕があれば立ち寄ってみても良いでしょう(徒歩なら月見山駅から約15分)。
  • 須磨海づり公園 – 釣り好きのパパママや、ちょっと変わった体験をしたいファミリーにはここ。2018年の台風被害で長らく休園していましたが、2024年11月にリニューアル再開した人気スポットです。海上に突き出た桟橋から気軽に海釣りが楽しめ、釣り道具レンタルや釣り教室もあります。魚釣りは子どもにとって新鮮な体験ですし、運が良ければアジやサバ、小鯛などが釣れます。釣れた魚は持ち帰りもOK(クーラーボックス要)なので、その日の夕食のおかずに…なんてことも。水族館で魚を見た後に実際に釣ってみると、命のありがたみを感じる食育にも繋がりますね。ただし、小学生以上向けのスポットかつ、天候に左右されますので天気が良い日に予定に組み込むと良いでしょう。

以上、須磨シーワールド周辺のおすすめスポットを紹介しました。このように、須磨界隈には自然・文化・遊びの要素がバランスよく揃っています。水族館をメインに、プラスアルファでこれらを組み合わせれば、充実したファミリーお出かけプランになること間違いなしです。

まとめ:須磨シーワールドで家族の思い出を作ろう

神戸須磨シーワールドは、新しく生まれ変わったことで家族みんなが大満足できるスポットになりました。西日本唯一のシャチとの出会いは圧倒的な感動を与えてくれますし、かわいいイルカやペンギンたちとの触れ合い、色とりどりの魚たちとの発見の連続は、子どもにとって貴重な体験となるでしょう。施設面・サービス面でもファミリーに優しく、ベビーカーや授乳室完備で小さな子連れでも安心して楽しめます。

一年を通じて楽しめる展示やイベントがあり、「夏は水族館で涼しく、冬は屋内でゆっくり」と季節を問わず訪れたくなる魅力があります。例えば夏休みには夜の水族館イベント、ハロウィンやクリスマスシーズンには館内装飾や限定プログラムなど、年間を通じて様々な企画も用意されています。何度来ても新しい発見があり、「次はいつ行こう?」とリピートしたくなるスポットです。

関西圏からのアクセスも良いので、日帰りレジャーにもちょうど良く、また神戸観光の一環として組み込むこともできます。子ども達は本物の生き物に触れ、好奇心を刺激され、家に帰ってからも図鑑を開いて勉強し始めたりするかもしれません。そうした意味でも、遊びと学びが両立した素晴らしい施設と言えるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、ご家族で神戸須磨シーワールドへお出かけしてみてください。笑顔と感動に溢れた一日が過ごせるはずです。大きなシャチが空高くジャンプする瞬間、イルカたちと子どもが目を合わせる瞬間、そして家族みんなで「楽しかったね!」と語り合う帰り道――そんな素敵な思い出を須磨シーワールドで作っていただけたら幸いです。準備万端で、安全に気を付けながら、存分にファミリーでの水族館体験を楽しんできてくださいね。では、いってらっしゃい!

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