六甲山牧場で子どもと楽しむ!家族みんな大満足の年間ガイド
六甲山牧場は、神戸市の六甲山上に広がる高原の牧場テーマパークです。自然豊かな環境の中でたくさんの動物たちと触れ合え、乳製品作りなどの体験もできることから、子どもから大人まで家族みんなで楽しめるスポットとして人気です。四季折々で表情を変える牧場の魅力と、親子で参加できるイベントが盛りだくさんなので、年間を通じて何度訪れても新しい発見があります。本記事では、六甲山牧場 子ども連れファミリー向けに、季節ごとの楽しみ方や動物ふれあいポイント、親子体験イベント、施設情報や周辺観光モデルプランまで詳しくご紹介します。家族旅行の計画にぜひお役立てください!
六甲山牧場の基本情報と家族で楽しめる魅力
六甲山牧場は、兵庫県神戸市の六甲山頂付近(標高およそ700メートル)に位置する市立の観光牧場です。神戸市街地から車やケーブルカー+バスで気軽にアクセスできるにもかかわらず、敷地内は緑の草原が広がり、放牧された牛や羊がのんびり過ごす牧歌的な雰囲気が魅力です。北欧風の赤い屋根の牛舎やレンガ造りのサイロが建ち、まるでアルプスの牧場に迷い込んだかのような景観は、写真映えも抜群です。
家族で楽しめるポイントが満載なのも六甲山牧場の特徴です。園内には約170頭もの羊が放し飼いにされており、自由に歩き回る羊たちにいつでも出会えます。動物とのふれあいイベントや手作り体験教室など「親子で体験」できるプログラムも豊富で、子どもたちにとって貴重な初体験の場になるでしょう。未就学児は入場無料で、六甲山牧場 家族連れには嬉しい良心的な料金設定もうれしいポイントです(大人600円、小中学生200円※冬季は大人400円)。また標高が高いため夏は市街地より涼しく、冬には雪景色が楽しめるなど、通年で異なる楽しみ方ができるのも魅力です。
さらに、園内には名物のチーズやソフトクリームを味わえるレストランやカフェもあり、神戸ならではのおいしいグルメも楽しめます。トイレや授乳室などの子連れ向け設備も整っているので、小さなお子さん連れでも安心。まさに六甲山牧場は家族で一日たっぷり遊べるお出かけ先なのです。それでは早速、動物たちとの触れ合い方から季節ごとの見どころまで、詳しく見ていきましょう。
子どもと楽しめる動物とのふれあいポイント
六甲山牧場最大の魅力は、何と言っても動物たちとのふれあいです。園内では羊やヤギ、牛、馬、ウサギなど様々な動物が飼育されており、直接触れたりエサをあげたりできる体験が充実しています。六甲山牧場 動物ふれあいイベントは毎日開催されており、子どもたちも大興奮間違いなし!ここでは主な動物ごとのふれあいポイントをご紹介します。
- 🐑 羊とのふれあい: 六甲山牧場のシンボルともいえる羊たちは、毎日朝9時30分~15時30分の間、園内を自由に放牧されています。草を食みながら場内を歩くモコモコの羊に、いつでも好きなときに近づいて触れることができます。人懐っこい羊も多く、そっと撫でてあげると子どもも羊も嬉しそう。ただしエサは決められたもの以外絶対に与えてはいけないルールです(牧草以外の食べ物を羊が口にすると体調を崩す原因になります)。お弁当を広げていると羊が近寄ってくることもありますが、その場合はエサと勘違いさせないよう、食べ物を持って移動するか優しく追い払ってくださいね。また朝9時30分の放牧開始時には、小屋から一斉に羊の群れが飛び出して場内へ散っていく光景が見られます。**開園直後の「羊の大行進」**は迫力満点で子どもたちも大喜びのイベントです。ぜひ朝イチから入場して目撃してみましょう。放し飼いゆえ、足元には羊のフンもたくさん落ちていますが、草食の羊のフンはコロコロしていて踏んでも靴が汚れにくいです。それでも気になる方は、歩きやすく汚れてもいい靴で来園すると安心です。
- 🐐 ヤギとのふれあい: ヤギも羊と並んで人気の動物です。園内には数種類のヤギ(サーネン種、トカラ種など)が飼育されており、南エリアの「オスやぎ小屋」や北エリアの「いやしのほとり(ヤギふれあい広場)」で出会えます。特に北エリアの広場ではヤギたちが放牧状態で迎えてくれ、直接エサやり体験が可能です。エサは現地に設置された**「アニマルベンダー」(餌の自動販売機)**で購入できます。硬いもなかの皮でできた容器に入った専用ペレット(粒状飼料)が1カップ200円で販売されており、それを買って「もなかの中身の粒」をヤギに与えます。エサの自販機に人が近づくと、「ちょうだい!」と言わんばかりにヤギたちがゾロゾロ集まってくるので子どもたちは大興奮!ヤギは高い所が好きな動物なので、広場では遊具の上にひょいと登っている姿も見られます。ヤギへのエサやり体験は毎日9:30~15:00頃まで随時可能で、さらに土日祝には11:00~11:30頃にかけて新鮮な野菜スティックをあげられる「野菜カップ」(1カップ300円)体験も開催されます。小さな子ヤギにはエサを与えないよう注意が必要ですが、大人のヤギたちは人に慣れているので、小さなお子さんでも保護者と一緒なら安心してエサをあげられます。
- 🐄 牛とのふれあい(乳牛&子牛): 広大な牧場と言えばやはり牛も欠かせません。六甲山牧場では、白黒模様のホルスタイン種や茶色のジャージー種といった乳牛を飼育しており、温和で優しい性格の牛たちを間近に見ることができます。牛たちは基本的に牛舎や放牧エリアの柵内で過ごしていますが、エサやり体験が毎日開催されています。13:15~13:45には「モーモーエリア」の牛舎前で乳牛への餌やり(牧草や飼料を1カップ300円で提供)が行われ、先着順で子どもでも牛にエサを手渡しできます。大きな牛の舌でべろんと食べられる感触はインパクト大!最初は怖がる子もいますが、慣れると「もう一回!」とリピートするほど人気です。さらに六甲山牧場ならではのユニークな牛として、真っ黒な毛並みで大きな角を持つ但馬牛(神戸ビーフのもとになる和牛)も数頭飼育されています。一般公開は防疫上限定されていますが、運が良ければ牛舎越しに姿を見られるかもしれません(2024年以降、和牛教室で限定公開予定との情報も)。もちろん牛との触れ合いで一番人気は、生後2~3ヶ月ほどの子牛(こうし)にミルクをあげる体験です!これは毎日11:30と14:30の2回開催されており、ほ乳瓶に入ったミルクを子牛に飲ませてあげられる貴重な体験プログラム。開始時間の少し前から乳牛舎前に行けば誰でも参加できますが、各回先着15名程度と人気なので、確実に体験したい場合は開始30分前くらいから列に並んでおくのがおすすめです。ミルクをねだってゲージから顔を出す子牛に、そっと哺乳瓶を差し出すと、一生懸命チュパチュパ飲む姿がとても可愛らしく、子どもたちはもちろん大人も思わず笑顔になります。「重たい哺乳瓶を自分で支えてあげられた!」という経験は子どもにとって自信にも繋がりますよ。※なお、六甲山牧場では通常、牛の乳搾り(搾乳)体験は行っていません。昔ながらの乳しぼりを体験したい場合は不定期開催の特別イベントとなりますが、その代わりに子牛のミルクやりが常設イベントとして楽しめる形です。
- 🐴 馬とのふれあい(乗馬体験など): 馬は大人にとっても憧れの動物ですが、六甲山牧場では小さな子どもでも安心して乗馬体験ができます。園内の北エリア「ホースリンク(馬場)」では、ポニーや木曽馬といった種類の馬に実際に乗ることができる引き馬イベントを毎日開催。平日は11:00~11:30と13:30~14:30、土日祝は午前10:00~11:30(主にポニー乗馬)と午後13:00~14:30および15:00~16:30に実施されています(春休み・夏休み期間中は毎日午前午後とも実施)。スタッフが手綱を引いてゆっくり歩かせてくれるので、初めてでも安心ですし、ヘルメットの貸出しもあります。対象は4歳以上(4歳未満でも2歳以上なら保護者と一緒に親子乗馬で乗れます)なので、幼稚園くらいのお子さんからチャレンジできます。筆者も4歳の息子を初めて馬に乗せたときは少し緊張しましたが、高い馬の背に乗った息子は得意顔!「おうまさんに乗れたよ!」と大はしゃぎでした。料金は1人乗りが800円、親子乗馬は2人で1200円です。週末には10組限定で馬へのエサやり体験(ニンジンなどをあげます)も行われます。土日11:00~と14:45~に各回10組限定、参加料300円で、大きな馬の口元に手を伸ばしてエサをあげるドキドキ体験ができます。さらに、時折不定期開催されるホースショーでは、スタッフと馬がコンビを組んだパフォーマンスを見ることもできます。力強く走る馬の姿やジャンプなど、見応えがありますので、タイミングが合えばぜひ観覧してみてくださいね。
- 🐇 ウサギ・モルモットなど小動物: 小さいお子さんに人気なのがウサギやモルモット(Guinea pig)といった小動物たちです。六甲山牧場では、「ミニウサギ」「ホーランドロップ(たれ耳ウサギ)」「アンゴラウサギ(ふわふわの長毛)」など様々なウサギを飼育しています。ふわふわのウサギたちは専用のウサギ舎で見ることができ、その愛らしい姿に子どもたちも釘付けです。触れ合い体験としてウサギを抱っこさせてもらえるイベントも以前はありましたが、現在は動物の体調管理のため不定期開催となっているようです(訪問時にスタッフに確認してみてください)。モルモットも、コロンとした丸い体と短い足が可愛らしく人気者です。臆病ですが好奇心旺盛な性格で、「プイプイ」と仲間同士で鳴き交わす様子を観察できます。モルモットへのエサやり体験は以前実施されていましたが、現在は休止中です。それでもウサギやモルモットを眺めているだけで癒されますし、写真を撮ったり動きを追ったり、小さな子でも楽しめます。なお、触れ合いエリアでは動物の負担を考慮し、手指の消毒や抱き方の指導などのルールが設けられることもあります。係員の指示に従って優しく接してあげてください。
- 🐕 牧羊犬(シープドッグ): 動物と触れ合うだけでなく、六甲山牧場では動物たちのショーを見る楽しみもあります。中でも家族連れに大人気なのが、週末限定の**シープドッグショー(牧羊犬ショー)**です!広い芝生のステージで、牧場スタッフの号令に合わせて牧羊犬が放牧中の羊の群れを見事に追い込み、檻の中に集めていくというデモンストレーションで、その賢さと迫力に大人も子どもも思わず拍手喝采。登場する牧羊犬はニュージーランド原産の「ヘディングドッグ」という犬種で、六甲山牧場ではオスの“ニール”とメスの“ソフィー”という2匹が活躍しています。普段は遊び好きで人懐っこい彼らですが、ショーが始まると一転、鋭い眼差しで遠くの羊まで素早く誘導する姿は必見です。まるでアニメ『ひつじのショーン』の世界さながらで、観客席からは「すごーい!」と歓声が上がっています。シープドッグショーは基本的に毎週土日祝日の13:00から約20分間開催されます(悪天候や犬のコンディション等で中止の場合あり。夏休み期間は動物の体調に配慮して15:00に時間変更される年もあります)。料金は観覧無料で、予約も不要なので、土日訪れる際はぜひ時間をチェックしておきましょう。「あまり期待してなかったけど感動した」「親子で声を上げて応援しました!」という口コミも多く、六甲山牧場に来たら絶対見た方がいいおすすめイベントです。なお、秋にはこの牧羊犬が羊ではなくアヒルを追うコミカルなショーが開催されたり、クリスマス時期には特別な演出が加わるなど、季節ごとのアレンジもあります。
以上のように、六甲山牧場では大小様々な動物たちと触れ合えるチャンスが至るところにあります。動物本来の姿を間近に感じることで、子どもたちは命の大切さや生き物への優しさを学ぶことができるでしょう。牧場内を歩いていると、ふと足元に羊が近づいてきたり、柵越しにヤギや牛が「こんにちは」と顔を出してきたりと、日常では味わえないドキドキがいっぱいです。ぜひお子さんと一緒にお気に入りの動物を探して、思い出に残るふれあい体験をしてくださいね。
親子で参加できる酪農体験イベント(乳しぼり・エサやり・バター作り など)
動物と触れ合うだけでなく、「牧場ならでは」の体験ができるのも六甲山牧場の魅力です。特に人気なのが牛乳や羊毛を使った酪農体験イベントの数々。【親子体験】にぴったりな手作り教室では、乳しぼりはもちろん、バターやアイスクリーム作りなど子どもが喜ぶプログラムが用意されています。家族みんなでワイワイ協力しながら物作りに挑戦できるので、「自分でやってみる!」という子どもの好奇心を刺激し、完成したときの達成感や「おいしいね!」という喜びを共有できます。
六甲山牧場の手作り体験教室は、南エリアにある「まきば夢工房」地下1階の専用教室で毎日開催されています(15名以上の団体以外、電話予約は不可。当日先着順での受付です)。体験メニューと開始時刻は現地に掲示されるので、到着したらまず受付場所でスケジュールを確認しましょう。希望のプログラムに申し込み用紙を記入すれば予約完了です(各プログラム開始15分前まで受付、先着順。混雑時は早め締切もあるので早めの申込がおすすめ)。それでは主な体験プログラムをご紹介します。
- 🌟 アイスクリーム作り体験: 新鮮な牛乳と生クリームを使って、牧場ならではのミルクジェラート風アイスクリームを手作りする人気教室です。材料をシェイクしたり撹拌したりして作る工程は子どもでも簡単で、大人とペアで協力しながら約20分で完成します。出来立てのアイスは格別なおいしさ!夏場の暑い日にひんやり甘いアイスが手作りできるとあって、子どもたちから「また作りたい!」と大好評です。2名1組で1回1,980円~(材料費込み)という参加費で、お友達同士や兄弟での参加もOK。エプロンは基本不要ですが、服が汚れるのを気にされる場合は持参すると安心です。
- 🌟 バター作り体験: 昔ながらの乳製品作りと言えばバター!六甲山牧場のバター作りでは、瓶に入れた牛乳や生クリームをシャカシャカ振って、脂肪分を分離させてバターを作ります。子どもにとっては「魔法のよう!」な過程で、最初は液体だったクリームが次第に固まっていく様子にみんな夢中。根気よく振り続け、だんだんと塊ができてきたら出来上がりです。手作りバターはその場でパンにつけて試食できますが、新鮮なミルクの風味が濃厚で感動のおいしさ!「自分で作ったバター、世界一おいしいね」と笑顔になるお子さんもいます。所要時間は約20分、参加費は1名990円で、小学校1年生以上なら子ども1人での参加も可能です(未就学児は保護者と一緒に体験できます)。
- 🌟 チーズ作り体験: 本格的なチーズ作りにもチャレンジできます。六甲山牧場では様々なチーズの手作り体験メニューがありますが、人気なのは「さけるチーズ作り」。チーズの原料であるカードから、塩味またはペッパー味のストリングチーズ(さけるチーズ)を作ります。熱湯を使った作業があるため対象は中学生以上とやや上級者向けですが、おうちでおなじみの“さけるチーズ”が自分で作れるとあって、大人にも人気です。所要30分ほどで2名1組2,400円~。ただし平日のみ開催で、長期休暇中(GWや夏休み)は一時休止となる場合があります。そのほか、牧場産のヨーグルトを凍らせて作るフローズンヨーグルト作り(20分程度、2名1組1,980円~)など、季節によって様々な乳製品作り体験が用意されています。
- 🌟 ウールクラフト(羊毛工作)体験: 六甲山牧場ならではの体験が、羊の毛を使った手作り教室です。毎年初夏に牧場で刈り取った羊毛を素材に、ふわふわのひつじマスコットを作るクラフト体験ができます。針で羊毛フェルトをチクチクと刺し固めて成形していく作業は、小学校高学年くらいからが適していますが、難しい部分は大人が手伝えば小さな子でも参加できます(ただし針を扱うので保護者が付き添って安全に)。完成した羊のマスコットは、お家への素敵なお土産や思い出の品になりますよ。所要時間は30~40分ほどで、参加費は色によって異なりホワイト1,500円、ブラウン1,600円、グレー1,800円程度です(羊毛の在庫状況により変動あり)。親子で一緒に一つの作品を作ってもOKですし、それぞれ別の色で作って「どっちが可愛くできたかな?」なんて楽しみ方もできます。
これら体験教室の対象年齢は基本的に小学1年生以上ですが、未就学児でも保護者1名につき子ども1名まで一緒に体験可能です(例:4歳児1人と保護者でバター作りに参加など)。ただし4歳未満の乳幼児は、安全のため教室内での体験はできません。また、教室内は衛生管理のため体験者のみ入室となり、付き添い見学は基本できませんが、ガラス越しに外から様子を見ることはできます。
なお、乳しぼり体験については前述のとおり常設イベントではありません。しかしながら、夏休み期間などに特別イベントとして行われることがあります。例えば2025年7月には、1日限定で牛の搾乳体験(参加費500円、先着順、しぼった牛乳は衛生上飲めません)が開催されました。こうした臨時イベントは公式サイトの「イベント情報」やSNSで告知されるので、気になる方は事前にチェックしてみると良いでしょう。
そして忘れてはいけないのがチーズ工場見学です。六甲山牧場内の「六甲山Q・B・Bチーズ館」(南エリア)地下には、実際に牧場産の生乳を使ってカマンベールチーズなどを製造している工房があります。見学は予約不要・自由見学で、営業時間中であればいつでも窓越しに製造の様子を見られます(作業スケジュールは日によって異なり、稼働していない時間帯もあります)。運良く仕込みや型入れのシーンに出会えれば、牛乳がチーズになるまでの工程を学ぶ良い機会になります。「牛さんのミルクはこうやってチーズになるんだよ」と子どもに教えてあげると、食育にもつながりますね。工場内には入れませんが、見学回廊から見る職人さんの作業は職業体験のようで大人も見入ってしまいます。製造している代表的な製品は牧場オリジナルの**「神戸チーズ」**(新鮮なカマンベールタイプのチーズ)で、ショップやオンラインでも大人気の商品です。そのほかリコッタチーズや飲むヨーグルトなどを作っている日もあります。週末は工場がお休みの場合もありますが、展示パネルなどで工程を学べるので雨天時の室内見学スポットとしてもおすすめです。
このように、六甲山牧場では親子で楽しめる体験プログラムが非常に充実しています。普段都会の中では味わえない酪農体験を通じて、子どもたちは「自分で作ること」の楽しさや大変さを知り、できあがったときの達成感や命の恵みに感謝する気持ちを育めます。家族みんなで協力して何かを作り上げる時間は、旅行の何よりの思い出になるでしょう。「自分でバターを作ったら市販のとは全然違ってビックリ!」「子ども以上にお父さんがチーズ作りにハマっていました(笑)」なんて声も聞かれるほど、大人も一緒に夢中になれる体験ばかり。ぜひ時間に余裕を持って訪れ、これらの親子体験イベントにも参加してみてくださいね。
四季折々でこんなに楽しめる!季節ごとの六甲山牧場
六甲山牧場は年間を通じて開園していますが、季節によって見どころや楽しみ方が変化します。「次は違う季節にも来てみたい!」と思わせてくれる魅力がいっぱいです。ここでは春・夏・秋・冬それぞれの季節ならではの楽しみ方をご紹介します。
春(新緑&子羊がかわいい季節)
春の六甲山牧場は、生命の息吹きを感じられる爽やかなシーズンです。4月~5月にかけては山の木々が新緑に萌え、牧場の周囲も一面フレッシュな緑に包まれます。気候も暖かくなり動物たちも活動的になるので、散策にも絶好の季節です。春ならではの最大の楽しみは、なんといっても子羊(赤ちゃんヒツジ)との出会いでしょう!毎年3月~4月頃にかけて牧場では子羊が次々と誕生し、GW前後には園内で親子一緒に放牧され始めます。更新情報によると、2024年は5月上旬から2024年生まれの子羊たちの自由放牧がスタートしました。ふわふわの小さな子羊が、お母さん羊のあとを一生懸命ちょこちょことついて歩く姿は、見る人皆が思わず笑顔になる愛らしさです。「メェ~」と高い声で甘えるように鳴く様子に、お子さんも「かわいい~!」とメロメロになること間違いなし。子羊に触れることもできますが、まだ外の世界に慣れていないため追いかけ回したり大きな声を出したりしないようにしましょう。優しくそっと撫でる程度で、あとはあたたかく見守ってあげてくださいね。子羊たちはお母さんと離れ離れになると不安になって迷子になってしまうので、親子の邪魔をしないよう配慮することが大切です。
春の牧場でもう一つ注目したいイベントが、毎年恒例の**「羊の毛刈りショー」**です。冬の間に伸びに伸びた羊たちの毛を、暑い夏を迎える前にばっさり刈り取る春ならではの光景で、六甲山牧場では4月の毎週末とGW期間中に公開の毛刈り実演イベントを開催しています。飼育員さんが器用にバリカンを操り、モコモコだった羊がみるみるうちに丸裸(?)になっていく様子は圧巻!刈り取られた毛で羊が一回り小さくなると、子どもたちからは「わぁ、ちっちゃくなった!」「別の動物みたい!」と驚きの声が上がります。2024年は4月上旬~GWにかけての土日祝に、午前10:30~11:30と午後13:30~14:30の1日2回開催され、たくさんの観客で賑わいました。参加型のミニイベントとして、刈り取った毛を使った○×クイズや、毛を触ってみる体験コーナーが用意される年もあり、子どもも楽しく学べます。毛刈りショーの時期には、桜の花が咲くこともあります。例年、牧場周辺の桜は4月上旬から中旬に見頃を迎えるので、運が良ければ「桜吹雪の下で毛刈りショー」なんて素敵なシーンにも出会えるでしょう。春休みやゴールデンウィークは家族連れも多く混雑しますが、子羊やイベント目当てでぜひ訪れてほしい季節です。
夏(避暑地で爽快&名物ソフトクリーム)
夏の六甲山牧場は、なんといっても避暑スポットとして最高です。市街地より気温が低く、真夏でも日中の気温が30℃を下回る日も多いため、猛暑日の続く神戸市内から涼を求めて多くの家族連れが訪れます。吹く風も爽やかで、木陰に入ると「わぁ、涼しいねぇ」とホッと一息つけるでしょう。特にお盆前後の時期は、朝夕は山の上ならではのひんやりした空気も感じられるほどです。もちろん日差しは強いので帽子や日焼け止め対策は必要ですが、熱中症の心配が比較的少なく屋外で遊べるのは親子にとって嬉しいですね。園内には霧吹きのミストシャワーが出るスポットなども設置され、暑い日は子どもたちがキャッキャと涼んでいます。
夏の楽しみの筆頭と言えば、牧場名物のソフトクリームです!六甲山牧場のソフトクリームは濃厚なミルク味……だけではありません。実はカマンベールチーズ入りというひと味違う逸品で、コク深い風味が特徴です。はじめて食べた方は「ん?チーズの香りがする!」と驚きますが、嫌味のないほのかなチーズ風味とミルクの甘さがベストマッチで、クセになるおいしさです。口どけもさっぱりしているので暑い夏にぴったりですよ。ソフトクリームは園内各所の売店やカフェで販売していますが、北エリアの「ミルクカフェ(カウベル)」でぜひ味わってみてください。ここでしか飲めない新鮮な牛乳(搾りたての牛乳を低温殺菌した牧場ミルク)も販売しており、ホットでもアイスでも注文できます。搾乳直後の牛乳はクリーミーで甘みが強く、牛乳嫌いの子も「これなら飲める!」とペロリと飲んでしまうほど。※牛乳の販売は冬季は一時休止となりますので夏ならではです。ソフトクリーム片手に牧場の景色を眺めていると、夏休みののんびりした気分を満喫できますね。
夏は動物たちにとっては暑い季節ですが、六甲山牧場では羊たちも毛刈りを終えてスッキリした姿で過ごしています。暑さ対策として、牛や馬のエサやり体験は日陰になる時間帯に調整されたり、シープドッグショーの時間が午後遅めに変更されたりと、動物ファーストの運営がされています。夏休み期間(7月下旬~8月末)には平日も含め毎日イベントが充実し、乗馬体験やエサやりなども連日開催されます。平日は比較的ゆったりしていますが、お盆や連休は入場口に行列ができるほど混雑することもあるので、朝早めの到着がおすすめです。
また、夏ならではの風景として、夕立や雷雨が通り過ぎた後に雲海や虹が出現することもあります。タイミングが良ければ、六甲山上から見下ろす神戸の街に大きな虹がかかる幻想的な光景に出会えるかもしれません。夕方、少し涼しくなった時間帯まで牧場で過ごし、帰りに六甲山からの夜景を楽しんで帰るプランも夏ならでは(ただし小さなお子さん連れの場合、夜景鑑賞は無理のない範囲で)。避暑とグルメと動物ふれあい、三拍子揃った夏の六甲山牧場で、爽快な夏休みの思い出を作ってください。
秋(紅葉&イベントシーズン)
秋の六甲山牧場は、空気が澄んで過ごしやすく、家族でのお出かけに最適な季節です。山の木々は10月下旬から11月にかけて色づき始め、周辺では紅葉も楽しめます(六甲山全体の紅葉ピークは例年11月中旬頃)。牧場内にも一部カエデなどが植わっており、赤や黄色に色づく木々と青い空、緑の牧草地、そして動物たちの対比がとても美しい風景になります。気温も涼しく快適で、動物たちものんびり穏やかな表情。人も暑さ寒さを気にせず長時間屋外で過ごせるので、ピクニックや散策にもぴったりです。
秋はまた、六甲山牧場が一年で最もイベント豊富な季節でもあります。9月~10月にかけて、連休や週末を中心に様々な秋の特別イベントが企画されます。たとえば近年開催されたものでは:
- シープレース(羊のかけっこ): かわいい羊たちが一直線に競争するレースイベントです。毎週日曜・祝日の13:30頃に実施され、6頭ほどの羊が一直線にゴールを目指してダッシュ!観客は1着と2着を予想して参加できます(当たれば記念品がもらえることも)。羊たちが全力で走る様子はコミカルで、子どもたちは大興奮&大笑い。「がんばれー!」と声援を送りながら楽しめます。
- 流鏑馬(やぶさめ)実演: 日本の伝統騎馬武芸である流鏑馬のデモンストレーションが行われることも。2024年は9月と10月の特定日に、甲冑に身を包んだ騎手が馬に乗って疾走し的を射抜く勇壮な姿が披露されました。間近で見る馬のスピードと迫力は圧巻で、普段牧場ではおとなしい馬の違う一面に触れることができます。
- ハロウィンイベント: 9月中旬~10月末にかけては「HAPPY HALLOWEEN」と題した秋のフェアを開催。場内にハロウィン装飾が施されたり、動物たちにハロウィン仕様のエサ(カボチャ)をあげる特別イベント、仮装して来場した子どもへのプレゼント企画などが行われます。スタッフや一部の動物がハロウィンコスチュームを身につけて登場することもあり、いつもと違う牧場の雰囲気に子どもも大喜びです。記念写真スポットも設置されるので、家族で仮装して写真を撮れば素敵な思い出になりますね。
- 蹄鉄投げ大会: 馬の蹄鉄(ていてつ)を的に向かって投げて得点を競う、大人向けのユニークな大会も秋恒例となっています。「大人のガチンコ対決!」と銘打ち、例年秋に開催されているこの蹄鉄投げ大会は今年で7回目(2024年時点)。意外と難しい蹄鉄投げに親御さんたちも熱中!上位入賞者には賞品が出ることもあり、家族の中でお父さんが燃えてしまうかもしれません(笑)。子どもは投げられませんが、応援するのも楽しめます。
- ゴールドラッシュ探し: 牧場のどこかに隠された景品入りの卵や宝物を探す宝探し系イベントが行われた年もあります。地図を片手に園内を巡り、ヒントを頼りに探し当てるというもので、まるで冒険気分!兄弟で協力して探すお子さんもいて、「見つけた!」と歓声があがっていました。
- モーモーワーク&モルック体験: 牛の糞を利用したユニークな農業体験「モーモーワーク」や、北欧発祥のスポーツ「モルック」(木のピン倒しゲーム)の体験会など、珍しいイベントが登場することもあります。普段できない体験を無料または安価で提供してくれるのも、市立牧場の素敵なところです。
このように秋の六甲山牧場は期間限定の楽しい企画が目白押しです。イベントスケジュールはその年によって異なるため、公式サイトの「秋のイベント情報」を事前に確認するのがおすすめです。週末ごとに違った催しがあるので、「今日はシープレース見に行こう!」「次はハロウィンの時期に行こうか」など、リピーターとして通う家族もいるほどです。
そして秋と言えば味覚の秋でもありますね。牧場内のレストランでも秋限定メニューが登場したり、チーズフォンデュが美味しい季節になります。後述のグルメ情報にもありますが、芳醇なチーズ料理や、期間限定のスイーツ(ハロウィンにちなんだカボチャスイーツなど)が提供されることもあるので要チェックです。
紅葉シーズンの週末は特に混雑しますが、涼しくなった時期の牧場は動物たちものびのびと過ごしていて、ふれあいもしやすい印象です。夏に比べ景色がくっきりとして遠くの景色までよく見えるので、写真を撮るにも良いでしょう。もし秋晴れの日に訪れたら、青空と紅葉、緑の牧草と動物たちをバックに、ぜひ家族写真を撮ってみてください。きっと絵葉書のような素敵な一枚になりますよ。
冬(雪景色&あったかグルメ)
冬の六甲山牧場は、人も動物ものんびりゆったり過ごす静かな季節です。標高が高いため、神戸市街地よりも気温はぐっと下がり、12月~2月には雪が積もることもあります。雪景色の牧場は幻想的で、美しい銀世界の中に羊や牛が佇む様子はまるで絵本のよう。フワフワの羊に雪がうっすら積もって「白モコ」になっている姿はとても可愛らしいですよ。子どもたちは雪を見るだけでも大興奮ですが、もし積雪があれば雪だるまを作ったり軽く雪合戦をしたり、普段と違う遊び方もできます。ただし、動物たちも寒さで牛舎や羊舎の中にいることが多くなるため、冬はふれあいイベントが制限される場合があります。実際、雨天時と同様に、雪や極寒の日には羊の自由放牧が中止となり、羊たちは小屋の中から外を眺めている状態になります(窓越しに見学可能)。ヤギもほとんどがヤギ舎の中でぬくぬくと過ごしています。それでも、冬毛でもこもこに膨れた羊やヤギたちはとても暖かそうで、見ているだけでほっこりするでしょう。
冬場は平日を中心にお客さんも少なめで、牧場全体がどこかゆったりとしています。そんな中で家族で楽しみたいのが、体の芯から温まるあったかグルメの数々です。六甲山牧場にはレストラン「神戸チーズ」や「シープベル」があり、寒い季節限定のメニューや、心も体も温まる料理を提供しています。特に人気なのがチーズフォンデュやチーズたっぷりのシチュー・スープ類。とろとろのチーズにパンや野菜を絡めて食べるフォンデュは、牧場産チーズを贅沢に使った自慢の一品で、冷えた体をぽかぽかにしてくれます。クリーミーなシチューやコクのあるビーフシチューも、冬の牧場ランチにぴったりです。カフェメニューではホットミルクやココアも登場し、子どもたちも冷えた手を温めながら「おいしい~」と笑顔。北エリアのミルクカフェは12月~2月は冬季休業ですが、代わりに南エリアのチーズ館売店などでホットドリンクを販売することもありますので要チェックです。
冬ならではのイベントとしては、クリスマスシーズンに合わせた催しがあります。12月中旬~下旬の週末には、「クリスマス★シープドッグショー」と銘打って、特別版の牧羊犬ショーが開催された年も。牧羊犬がサンタの帽子を被って登場したり、観覧者向けにクリスマス抽選会(牧場オリジナルグッズやチーズが当たる!)が行われたりと、寒さに負けないホットな企画が用意されました。また、雪が積もった日は、その日の先着で雪だるま作り大会やそり遊び体験が行われたこともあります。偶然居合わせた家族はラッキーですね。
ただし冬季は営業時間や営業日に変更がある点に注意しましょう。例年12月29日~1月3日は年末年始休業となり、さらに1月中旬~下旬にかけて施設点検のため冬季休業期間が設けられます(2025年は1/14~1/31の平日が休業、土日は営業)。また通常火曜日が定休日ですが、冬季は臨時休業日も発生しやすいので、冬に訪れる際は事前に公式サイトで開園日を確認しておくと安心です。道路状況も、積雪や路面凍結があれば車でのアクセスにチェーンが必要になることもありますので天気予報にご注意ください。
服装については、防寒をしっかりして行きましょう。六甲山は市内より風が冷たく、晴れていても気温が一桁台という日が少なくありません。ダウンコートや手袋・帽子はもちろん、小さいお子さんにはカイロを貼ったり、予備の靴下を持参したりすると安心です。雪遊びをするなら撥水性の靴や着替えもあると良いですね。
冬の六甲山牧場は、厳しい寒さの中にも静かな感動があります。息を吐くと白くなり、「寒いね」と言いながらも家族で寄り添って動物を眺めたり、温かい料理を囲んだりする時間は、心が通い合う温もりを感じられるでしょう。雪に覆われた六甲山の絶景も相まって、特別な家族の思い出になるはずです。他の季節に比べ来場者も少ないので、人気のエサやり体験なども待ち時間ほぼゼロで楽しめたりと穴場的でもあります。「冬に牧場なんて寒いだけでは?」と思わず、ぜひ暖かい恰好で遊びに行ってみてください。澄んだ空気と真っ白な景色、そして動物たちの息遣いを間近に感じる冬の牧場も、きっとお気に入りになりますよ。
家族で楽しむお昼ごはん&休憩:ピクニックからレストランまで
一日たっぷり遊ぶなら、お昼ごはんや休憩タイムもしっかり計画したいですよね。六甲山牧場では、お弁当を持ち込んでピクニックを楽しむことも、園内のレストランやカフェでしか味わえないグルメを堪能することもできます。子連れファミリーならではのポイントや注意点を踏まえて、ご紹介します。
青空ピクニック派におすすめポイント
牧場内には至るところにベンチやテーブルが設置されており、レジャーシートを敷いて芝生の上でピクニックすることも可能です。広々とした草地に腰を下ろして食べるお弁当は格別で、動物たちものんびり草を食む景色を眺めながらのランチタイムは、まさに自然の中ならではの醍醐味です。子ども達も開放感いっぱいで食が進むかもしれません。
ただし注意したいのは、放牧されている羊やヤギが食べ物の匂いに引き寄せられてくることです。特に羊は人の食べ物にも興味津々で近寄ってくる場合があります。公式のFAQでも案内がありますが、羊がお弁当に寄ってきた場合、エサと勘違いして食べようとすることがあるので要注意。「可愛い~」と油断していると、お子さんのおにぎりをパクリ…なんてことも起こり得ます。万一羊が近づいてきたら、食べ物を持ってその場を少し離れるか、優しく「シッシッ」と追い払ってください(大声で驚かすと羊もびっくりしてしまうので穏やかに)。羊に人間の食べ物を与えることは禁止されていますので、絶対に分け与えないようにしましょう。お子さんにも「羊さん来たけどこれはあげられないんだよ」と事前に教えておくと良いですね。
また、ゴミは各自持ち帰りが基本となっています。牧場内にはゴミ箱が設置されていないため、お弁当の容器や食べ残し等のゴミはビニール袋に入れて持ち帰るようにしましょう。自然環境と動物たちを守るためのルールです。
芝生エリアでのピクニックは自由ですが、テントやサンシェード、バーベキューコンロの持ち込みは禁止です。レジャーシート程度ならOKですが、大掛かりなアウトドア設備は不可なのでお気をつけください(テントを張ってしまうと動物が驚いたり、芝生の養生にも良くないため)。ボール遊びや縄跳びなども、草地が動物たちの餌場になっている関係で遠慮するよう呼びかけられています。ほかの来場者もいる公共の場ですので、周囲に配慮しつつ楽しみましょう。
晴れていれば屋外での食事は気持ち良いですが、雨の日にお弁当を食べる屋根付きの場所はありません。もし天候が怪しい場合は、無理せずレストランや屋内施設を利用するほうが良いでしょう。突然の雨で困らないよう、天気予報を確認しつつプランを決めてください。
最後にリアルな体験談を。あるファミリーは、お母さん特製のお弁当を持参してピクニックを計画していました。しかし実際に牧場に着くと子ども達が動物に夢中で走り回ってなかなか落ち着いて食べられず、「これはレストランで食べた方がよかったかも…?」となったそうです。逆に、別のご家族は朝一番にお気に入りのベンチを確保し、そこを拠点に交代で遊びに行きながらゆったりとピクニックを楽しめたとのこと。牧場内はかなり広いので、一旦座って休憩モードに入ると子どもも疲れが出て動きたがらなくなるケースもあります。遊びのペースとお昼タイムのバランスを考え、臨機応変に判断すると良いでしょう。小腹が空いたらおやつだけベンチでつまんで、昼食は出口付近のベーカリーカフェで…なんて組み合わせもできますよ。
牧場グルメを味わうレストラン&カフェ情報
六甲山牧場には魅力的な飲食施設が揃っています。せっかく訪れたならここでしか食べられない牧場グルメを楽しみたい!という方のために、各お店の特徴とメニューの一例、子連れでの利用ポイントをまとめます。
- レストラン「神戸チーズ」(南エリア):大きな窓から自然光が差し込む開放的なインテリアで、ゆったり落ち着いた雰囲気の洋食レストランです。牧場産チーズや神戸ワインなど地元の食材を活かしたメニューが豊富で、看板メニューの「チーズフォンデュセット」や「ビーフシチュー」は絶品と評判。パスタやハンバーグなど子どもが好きな洋食メニューもあるので家族みんなで利用できます。椅子席中心でベビーチェアの貸し出しもあります。注意点はこのレストランが2階に位置し、エレベーターが無いこと。ベビーカーの場合は畳んで階段を上がる必要があります(スタッフに声をかければ運搬を手伝ってもらえる場合もあります)。小さなお子さん連れの場合、混雑時は階段待ちが大変なこともあるので、昼時を少し外して利用するか、比較的空いている平日を狙うのがおすすめです。
- BBQレストラン「シープベル」(南エリア):アルプスやチロル地方の山小屋風の店内で、名前の通りバーベキュー料理が楽しめるレストランです。黒毛和牛や国産牛のセットメニューがあり、自分たちのテーブルでジュージュー焼いて食べるスタイルは子どもも大興奮!屋内型なので天候に左右されず、本格的なお肉料理を味わえます。ただし炭火などではなく鉄板焼きスタイルなので火の粉の心配はありません。肉のほかソーセージや野菜もセットになっており、ボリューム満点でお父さんも大満足でしょう。こちらも2階にありエレベーター無しなので、ベビーカー利用時は要注意です。また、焼き肉系の匂いや煙が気になる場合は苦手な方もいるかもしれません(換気はしっかりされていますが)。小学生くらいのお子さんなら自分で焼くのを手伝ってくれたりして、良い経験になりますね。
- ベーカリー&カフェ「デルパパ」(南エリア):六甲山の雄大な自然を眺めながら軽食やスイーツが楽しめるカフェです。店内で毎朝焼き上げるふわふわのパンや、サンドイッチ、パスタ、カレー、スープなどカジュアルなメニューが揃います。テラス席もあり、天気の良い日は外で風を感じながらランチやお茶をするのも気持ちいいですよ。子ども用のカレーやオムライス、お子様ランチプレートなども用意されており、取り分けが難しい幼児連れにはありがたいです。実際に訪れたママさんからは「キッズメニューがあって助かった」「パンがどれも美味しくて子どもがパクパク食べた」と好評です。パンはお土産用にテイクアウト購入もできます。店内はフラットな1階なので、ベビーカーでも入りやすいです(混雑時は入口付近に畳んで置くようお願いされる場合あり)。メニューの例として、牧場特製チーズをふんだんに使ったホットドッグ「六甲山チーズドッグ」や、ベーコンとチーズのピザトースト、季節の野菜パスタなどが人気でした。価格も比較的リーズナブルなので、家族で気軽に利用しやすいカフェです。
- ミルクカフェ「カウベル」(北エリア):北駐車場そばにある小さなカフェスタンドで、先述のとおり牧場の新鮮牛乳やソフトクリーム、コーヒー、軽食(カレーやシチュー)などを提供しています。散策の合間の休憩スポットとして便利で、テラス席やベンチで購入したものをいただけます。子どもにはソフトクリーム、大人はホットコーヒーで一息…なんて使い方もできますね。冬季(12~2月)は休業となりますので、春~秋に利用してください。営業時間は16時過ぎまでで、閉園間際はソフトクリームと牛乳のみの提供となります。こちらでも小規模ながらお土産(チーズや焼き菓子など)を販売しています。
- チーズ館売店(南エリア):飲食スペースではありませんが、チーズ館内の売店ではソフトクリームや瓶入りのプリン、チーズケーキなどのスイーツも販売しています。テラスが併設されているので、購入したソフトクリームをその場で食べることもできます。実は、ミルクカフェなどで売っているソフトクリームは全てカマンベールチーズ入りなのですが、「チーズ風味が苦手なお子さんにはどうかな?」という場合、チーズ館売店ではカップ入りのミルクアイス(チーズ無し)があるとの情報も。もしお子さんがチーズ味を気に入らなかったら、こちらで代替品を買ってあげるのも良いでしょう(ただ、大抵の子は美味しいとペロリですので心配はいりませんよ)。
- ヒュッテ:園内でもう一つ軽食スポットとして「ヒュッテ」という売店があります。こちらでは牛さんマークのソフトクリームや飲み物、簡単なスナック等を売っています。場所は中央エリア付近で、休憩所的に立ち寄れる屋台感覚のお店です。営業時間は9:15~16:45で、木曜日のみ10時開店とのこと。観光地価格ではありますが、歩き疲れたときの糖分補給に利用するといいでしょう。
レストラン・カフェ利用時の注意点として、週末の昼時はどこも混雑しやすいことが挙げられます。特に12時前後はピークで、神戸チーズやシープベルは待ち時間が発生する場合もあります。小さな子連れの場合、あまり長く待てないことも多いので、早めに昼食をとるか、お弁当持参に切り替えるなど臨機応変さが必要です。どうしてもレストラン利用したい人気メニューがある場合、11時台に入店してしまうのが吉です。逆に14時以降は比較的空いてくるので、朝をしっかり食べてランチタイムを遅めにずらすのもひとつの手ですね。
また、飲食店では授乳用のお湯提供について問い合わせる方もいるでしょう。牧場内では衛生上の理由から「授乳室での調乳用のお湯の提供」は行っていません。ただ、レストラン神戸チーズやシープベルで食事をするお客様には、希望すればスタッフがお湯を分けてくれるとのことです(ミルク作りが必要な場合は遠慮なくお願いしてみてください)。離乳食の持ち込みも基本的にはOKですが、周囲に配慮して匂いの強いものは避けるなどのマナーは守りましょう。
最後に、実際に訪れたママさんからのアドバイスです。「六甲山牧場のご飯は美味しいけど、“これを絶対食べなきゃ!”というものもなかったので、お弁当持参でも良かったかな」という声がありました。一方で「牧場ならではのチーズ料理を堪能できて満足」「子どもと一緒にソフトクリームを食べるために行ったと言っても過言ではない!」という意見も。要するに、何を重視するかで変わってくるということですね。お財布と相談しつつ、家族の希望に合わせてプランを立ててみてください。例えば「午前中は動物と遊んで、お昼はお母さんお手製おにぎりをみんなで食べて、午後のおやつに牧場ソフトクリームを買おう」と計画しておけば、無理なくグルメも楽しめるでしょう。六甲山牧場は飲食物の持ち込み制限がないので、柔軟に過ごせるのが嬉しいポイントです。
園内の移動方法とおすすめの回り方(ベビーカー利用情報あり)
六甲山牧場は広大な敷地を持つため、効率的に回るにはちょっとしたコツがあります。特に小さな子ども連れの場合、歩き疲れやすいので無理のないルートを組み立てましょう。ここでは園内移動の基本情報と、ファミリーにおすすめの回り方を解説します。あわせてベビーカーでの移動のポイントもご紹介します。
園内マップとエリア概要
六甲山牧場の入口は北門(北駐車場側)と南門(南駐車場側)の2か所あります。北側が正面入口とされており、受付窓口や案内所、ロッカーなどの設備が整っています。南側は駐車場からチーズ館が近く、車イス・ベビーカー利用者にはこちらが便利な構造です。園内は大きく北エリアと南エリアに分かれており、両エリアの間は坂道や階段で繋がっています。起伏がある山の斜面に作られた牧場なので、エリア間の移動時には結構な上り下りがあります(特に北→南へ降りて行くルートは傾斜が急な部分も)。小さな子だと抱っこをせがむ場面も出てくるかもしれません。
北エリアには、北入口ゲート、ホースリンク(乗馬場)、いやしのほとり(ヤギ広場)、ミルクカフェ、ロコロコ(北売店)、ウサギ・モルモット舎、牧羊犬ショー広場などが配置されています。南エリアには、南入口ゲート、チーズ館(売店&チーズ工場見学)、まきば夢工房(体験教室会場)、レストラン神戸チーズ、シープベル、デルパパ、乳牛舎、羊舎、南売店などがあります。動物の放牧エリア自体は北も南も続きになっており、羊やヤギはエリアをまたいで自由に行き来しています(柵などで厳密に区切られているわけではありません)。場内マップを見ると、中央付近に池や小川もあり、その周囲にベンチが点在しています。所要時間は、動物を見たり体験に参加しながら両エリアを一通り回ると大体2~3時間と案内されることが多いですが、子どものペースで遊んでいるとあっという間に4~5時間過ぎてしまいます。時間に余裕を持って計画しましょう。
ベビーカーでの移動について
ベビーカーは園内で使用可能ですが、いくつか気を付けるポイントがあります。まず、牧場ではベビーカーの貸出は行っていません。必要な場合は各自持参しましょう。地面は舗装路もありますが、一部砂利道や芝生の上を通る場面もあるので、安定したタイプのベビーカーが望ましいです。軽量バギーでも移動はできますが、段差や坂道では慎重に扱ってください。牧場という環境上、車輪に土や動物のフンが付着することもありますので、汚れてもいいベビーカーで行くことをおすすめします。
入口選びですが、車イスやベビーカー利用の方は南駐車場側の利用が便利です。南駐車場にはチーズ館前に車イス・ベビーカー専用スペースもあり、スロープでそのまま入場ゲートへ行けます。北駐車場側(北入口)はゲートまでに階段があり、ベビーカーですとスタッフのお手伝いが必要になります。北入口を利用する場合は、係員に声を掛けると手伝ってくれるので遠慮なくお願いしましょう。
園内では、先述のとおりエリア間の坂道が最大の難所です。特に南エリアから北エリアへ登る坂はかなり傾斜がきつめで、ベビーカーを押して上がるのはなかなかの重労働です。体力に自信がない場合や荷物が多い場合は、あえて北エリア→南エリアへ下りながら回るルートを選ぶと楽です。例えば、最初に北入口から入場して北エリアを見学し、そこから坂を下って南エリアに移動、最後は南入口から出て南駐車場で車に乗る、という一方通行のコースです。逆に南側から先に見て回り、最後に北側に出るという方法もあります(ただし車を停めた場所と逆側の出口に出る場合、駐車場まで少し歩くことになりますので注意)。公共交通機関で来ている場合は出発地点と同じ入口に戻る必要があるため、無理に両エリア一周せず往復して戻るルートでもOKです。
おすすめの回り方としては、次のようなモデルコースがあります:
<モデルコースA:北入口スタート~南出口ゴール(午前ゆったりコース)>
- 9:30 北入口から入場&羊の放牧を見学:開園時間の9時に入園したら、北エリア入口付近で9時30分の羊放牧スタートを見届けましょう。勢いよく飛び出してくる羊の群れに子どもは釘付け!そのまま園内へ入ります。
- 北エリア散策&ヤギ餌やり:入ってすぐの「いやしのほとり」でヤギたちがお出迎え。エサの自販機でもなかカップを買って、子どもと一緒にヤギに餌やり体験。朝一でお腹を空かせたヤギたちが集まってきて盛り上がります。ヤギと触れ合った後は近くのグリーンポイントと呼ばれる小高い丘へ。そこにはベンチがあり、六甲山系の絶景を背景に一休みできます。ここは写真スポットでもあるので、家族写真を撮るのもおすすめです。
- まきば夢工房で体験教室予約:次に坂を少し下って南エリアの入口方面へ向かい、「まきば夢工房」前の体験受付へ(10時頃までに行けるとベター)。ここでアイスクリーム作りやバター作りなど希望の体験があれば申し込み、開始時間を確認します。例えば11:00の回にバター作りを予約したら、その時間に間に合うよう行動します。
- 11:00 体験教室参加:親子で手作り体験を楽しみます(所要20~30分)。出来上がったアイスやバターをその場で味見してニッコリ。
- 11:30 子牛のミルクやり体験:体験教室が終わったらすぐ近くの乳牛舎前へ移動し、11:30開始の子牛へのミルクやりに参加します。開始前には列ができていますが、先着順でミルク入り哺乳瓶を購入(1本300円)し、かわいい子牛に授乳!ここでしかできない体験に子どもも感激です。写真や動画もぜひ撮りましょう。
- 12:00 ランチタイム:南エリアにいるので、そのまま近くのレストラン「デルパパ」で少し早めのランチをとります。チーズドッグや焼きたてパン、パスタなど家族でシェアしてお腹を満たしましょう(お弁当持参なら南エリアのベンチを探して腰掛けてもOK)。子どもメニューもあるので注文しやすいです。
- 13:00 シープドッグショー観覧:お腹がいっぱいになったら、再び北エリアへ向かって移動開始。来た道を戻る形で北エリア中央のシープドッグショー広場へ。土日祝であれば13時から牧羊犬ショーが始まります。早めに行って観覧席で場所取りをしましょう。約20分間、迫力あるショーを親子で楽しみます。
- 13:30 ウサギ・モルモット見学:ショーが終わったら、すぐ隣のウサギ舎・モルモット舎をのぞきに行きます。可愛いウサギやモルモットに癒されつつ、小動物の説明パネルなども読んで勉強に。触れ合いタイムがあれば参加しましょう。
- 14:00 乗馬体験に挑戦:そろそろ最後のアクティビティです。北エリアのホースリンクで午後の乗馬体験が始まるので、希望者は列に並んで馬やポニーに乗ります。お子さん一人で不安なら親子乗馬で一緒に乗ると良いでしょう。馬の背から見る牧場の景色に子どもも大喜びです。
- 15:00 おやつ&お土産タイム→北出口へ:乗馬が終わったら、北エリアのミルクカフェで待望のソフトクリームをゲット!濃厚ミルク味を味わいながら休憩しましょう(冬季はソフトクリーム販売店が南側のみになるため、この場合はシープベル前の売店などを利用)。冷たいソフトクリームが苦手な子にはホットミルクもおすすめです。最後にロコロコ売店やチーズ館売店でお土産を購入します。子どもは羊のぬいぐるみを抱えて離さないかも?チーズやお菓子も忘れずに。すべて満喫したら北入口から退場し、北駐車場へ。お疲れさまでした!
このコースは午前中からスタートして主なイベントを網羅しましたが、半日ほどで切り上げたい場合は体験教室を省略したり、乗馬をやめて早めに帰るなど調整してください。逆にもっと遊びたい場合は、これ以降も場内を散策したり写真スポットを巡ったりと、閉園17時までのんびり過ごせます。
<モデルコースB:南入口スタート~南入口ゴール(午後ゆっくりコース)>
「朝はゆっくり出発して午後から半日遊びたい」「ベビーカーなので上り坂を避けたい」という場合は南入口から入り、南エリア→北エリア→また南エリアに戻ってくるループもおすすめです。
- 12:00 南入口から入場&ランチ:お昼前後に到着したら、まずは腹ごしらえ。南側ゲートを入ってすぐのレストラン(デルパパや神戸チーズ)で昼食をとります。週末で混んでいれば、持参したお弁当を南エリアの屋外テーブルで食べてもOK。
- 13:00 チーズ館&お土産チェック:食後、南エリアのチーズ館売店を覗いてお土産の下見。賞を取った手作りチーズや可愛い羊グッズに子どもも興味津々。「帰りにこれ買おうね」と約束しつつ見学します。
- 13:30 乳牛舎で牛を見学&エサやり:南エリアの乳牛舎で牛たちにご挨拶。13:15~の牛のエサやり体験に間に合えば、参加してみましょう。大きな牛に圧倒されながらも、カップ飼料を手から食べてもらう体験にドキドキ!
- 14:00 まきば夢工房で体験教室:午後の手作り体験に参加します(例えば14:00のアイスクリーム作りなど)。時間に合わせて工房B1に集合し、親子でワイワイ作業を楽しみます。幼児は保護者がしっかりサポートして安全第一で。
- 14:45 子牛のミルクやり体験:体験後は北エリアへ移動開始。途中で14:30からの子牛ミルクやりに参加できればベストですが、少し時間が厳しいかもしれません(間に合わなければ午前の部にするか、いっそ諦めて他を充実させましょう)。
- 15:00 北エリア散策&動物ふれあい:北エリアに着いたら、ヤギのいる広場やウサギ舎、馬の厩舎などを自由に見て回ります。時間的に余裕があれば乗馬(15:00~の回)も体験しましょう。放牧されている羊たちとも触れ合いつつ、写真もたくさん撮ってください。この頃になると昼寝をしていない小さな子は疲れてくる時間帯なので、ベビーカーで休ませながらゆったり歩くと良いでしょう。
- 15:45 ミルクカフェで休憩:北エリアのミルクカフェが営業していれば、最後にソフトクリームやドリンクを買って一息。子どもも甘いもので元気回復です。「今日は楽しかったね~」と家族で談笑しながら余韻を楽しみます。
- 16:30 南エリアへ戻り退場:そろそろ閉園が近づくので、南エリアへ坂を下って戻ります。下り坂とはいえ夕方になると冷えますから、上着を着せてあげてください。チーズ館売店に立ち寄り、目をつけていたお土産を購入。そして南ゲートから退場します。車なら南駐車場へ、バスならゲート前の停留所で帰路につきましょう。
このコースは午後からでも主要スポットは一通り楽しめます。ポイントは無理せず回ること。欲張りすぎず、子どものペースに合わせるのがファミリー旅行成功の秘訣です。
園内移動の便利情報いろいろ
- コインロッカー:北入場口にコインロッカーがあります(有料)。ベビーカーではなく抱っこ紐で回る方、大きな荷物がある方は預けて身軽になると動きやすいです。ロッカーに入らないサイズの荷物は北料金所で有料預かり(300円)も可能ですが、数に限りがあります。
- 無料シャトル等は無し:園内に移動用のトラムカーやシャトルバスの類はありません。全て徒歩移動となります。小さなお子さんは途中で抱っこになることも考え、保護者は体力を温存しておきましょう。適度に休憩を挟むことも大切です。
- 再入場可:入場当日に限り、半券を提示すれば途中で外に出ても再入場できます。例えば一度車に戻ってオムツを取ってくる、隣接の別施設に立ち寄ってまた戻る等も可能です。再入場する場合はゲートスタッフに声をかけてください。
- 車酔い注意:アクセスの山道はカーブが多いため、車で来る場合お子さんが酔いやすいことも。実際「山道がエグくて到着と同時に子どもが車酔いでダウン…」という声もありました。酔いやすいお子さんには事前に酔い止めを飲ませる、休憩しながら登る等の対策を。現地には酔い止め薬の販売はないのでご注意ください。
- 靴と服装:園内はアップダウンがあり、また動物のフンや泥で足元が汚れやすいです。歩きやすく汚れてもよい靴・服で行くことを強くおすすめします。サンダルやヒール靴は避け、スニーカー等がベスト。小さいお子さんには着替えを一式用意しておくと安心です(万一フンを踏んだり服に付けても替えがあれば落ち着いて対処できます)。
こうした点に留意すれば、広い園内も快適に巡ることができるでしょう。六甲山牧場は子連れに優しい工夫も随所に見られるので、困ったことや分からないことがあればスタッフさんに気軽に相談してみてください。みなさん親切に対応してくださいますよ。
子連れ向け施設・サービス情報(トイレ、授乳室、休憩所など)
家族でお出かけする際に気になるのが、赤ちゃん連れや幼児連れ向けの施設がしっかりあるかどうかですよね。六甲山牧場は市が運営する施設だけあって、小さなお子さん連れでも安心して過ごせるような設備が整っています。ここではトイレや授乳室、おむつ替えスペースなど、子連れに嬉しい施設情報をまとめます。
- トイレ設備:園内各所にトイレがあります。北入口付近、南エリアのチーズ館内、まきば夢工房B1、乳牛舎そば、ミルクカフェ横などに分散して配置されているので、どこにいても比較的すぐトイレにアクセスできます。特に小さいお子さんがいる場合は「次のトイレはどこ?」が気になるところですが、園内マップで確認しておけば安心です。ほとんどのトイレにはおむつ交換台が設置されています。男女ともにベビーシート付きの多目的トイレが用意されているので、パパでもおむつ替えしやすい環境です。例えばチーズ館内トイレ、まきば夢工房B1トイレ、乳牛舎横トイレ、ミルクカフェ前トイレなどにおむつ替えスペースがあります。トイレの数も十分にありますが、週末は多少混み合うこともありますので、子どもが「トイレ!」と言ったら早めに行っておきましょう。なお、車イス対応のバリアフリートイレも各所にあり、こちらにも広々としたベビーベッドが備わっています。
- 授乳室・おむつ替えスペース:授乳やおむつ替えに適した個室のスペースも確保されています。南エリアでは「まきば夢工房」の地下1階に、北エリアでは北入口料金所の横に、それぞれ授乳室があります。基本的にスタッフに声をかければ案内してもらえ、無料で利用できます。北エリアの授乳室は見つけにくい場所にあるので、利用したい時はゲートの係員さんに「授乳室を使わせてください」と伝えてください。室内にはカーテンで仕切られた椅子とテーブルがあり、ゆっくり授乳できるようになっています。オムツ替えシートも完備されています。お湯の提供は先述のとおり衛生上行っていないため、ミルク用のお湯は自前で魔法瓶に入れて持参するのがベターです(もしくはレストランでいただく)。授乳室は決して広くはありませんが、利用者もそこまで多くない印象ですので、混み合って使えないということは少ないでしょう。ただ、まきば夢工房は体験教室の利用者で賑わう場所なので、静かな環境で授乳したい場合は少し時間をずらすか北側を使うと良いかもしれません。
- 休憩所・ベンチ:園内には先に述べたようにベンチが多数あります。さらに、南エリアのチーズ館2階(神戸チーズレストラン入口付近)には展望テラスがあり、飲食はできませんがお天気を眺めながら一休みできます。北エリアにも小川沿いに東屋風の屋根付きベンチがあり、日差しを避けて座れます。子どもが昼寝してしまった場合など、こうしたベンチで休むのも手です。また、まきば夢工房B2Fには多目的室があり、開放されているときは自由に座れる休憩所として使えます(イベント等で使用中の場合あり)。このように適宜休めるスポットがありますので、無理に歩き回らず、疲れたらこまめに休憩を入れましょう。特に夏場は熱中症予防に日陰での休息と水分補給を心がけてください。
- その他サービス:ベビーカー利用については既に触れましたが、念のため補足すると貸出ベビーカーはありません。車イスは各ゲートで貸出がありますが、ベビーカーは必ず持参しましょう。園内で困ったことがあれば、北ゲートまたは南ゲートにスタッフが常駐しているので相談できます。迷子センター的な案内所も兼ねているので、万一お子さんが走り回って迷子になったときも落ち着いて対処しましょう(実際、園内アナウンスで「迷子のお知らせ」が流れることがあります)。スタッフは園内を巡回しており、ケガや急病の際も迅速に対応してくれます。小さな擦り傷程度なら売店で絆創膏をもらえることもありますので声をかけてみてください。
- 清潔・衛生面:動物と触れ合った後は必ず手洗い・消毒する習慣をつけましょう。園内には手洗い場やアルコール消毒液スタンドが各所に設置されています。特に子どもはすぐ指を口に入れてしまったりしますから、羊を撫でたりヤギにエサをあげたら、すぐ近くの手洗い場へGOです。北エリアのヤギ広場そばや、牛舎前、体験教室前などに手洗い場があり、水道と石鹸が使えます。また入場ゲートには消毒マットが敷かれており、靴底を消毒してから入るルールになっています。これは家畜伝染病予防のためで、日本に入国して1週間以内の方は入場できない決まりもあります(海外の農場からウイルスを持ち込まないようにするため)。普段あまり意識しない点ですが、六甲山牧場では衛生管理もしっかりしているので安心です。もっとも、子どもにとっては泥んこになるくらい遊ぶのが牧場の醍醐味でもありますので、帰宅後はしっかりお風呂に入れてあげましょう。
このように六甲山牧場は、子連れファミリーに配慮された設備が揃っており、困る場面は少ないと思います。特に授乳室やおむつ替えスペースが複数ある点は評価が高いですね。周りも家族連れが多いので、お互い様の雰囲気があり、多少子どもが泣いたり騒いでもおおらかに受け止めてもらえる雰囲気があります。スタッフも子どもの扱いに慣れており、笑顔で接してくれるので安心感がありますよ。
お土産ショップでゲットしたいおすすめ品
楽しい牧場体験の締めくくりは、やっぱりお土産選び!六甲山牧場には、ここでしか買えないオリジナルの乳製品やグッズが数多く揃っています。家族旅行の思い出に、自宅へのおみやげに、またお友達へのプレゼントにと、ぜひ立ち寄ってみましょう。ここではおすすめのお土産をいくつかピックアップします。
- 牧場手作りチーズ各種:六甲山牧場を訪れたら外せないのが**「神戸チーズ」という名のカマンベールタイプのチーズです。しぼりたて生乳から丁寧に手作りされたフレッシュチーズで、クリーミーなコクとほのかな酸味が特徴。各種チーズコンクールで金賞を受賞した実績もある逸品です。要冷蔵ですが、保冷バッグや保冷剤も売店で用意があるので持ち帰りも安心。お値段は1箱(約120g)1,100~1,200円程度です。他にも、チーズの副産物で作ったリコッタチーズ**(クセがなくパンケーキなどに使える)や、スモークチーズ、チーズスプレッドなどバラエティ豊かなチーズが販売されています。チーズ好きのご家庭ならまとめ買い必至でしょう。賞味期限は製造日から1~2週間程度のものが多いので、ご家庭でゆっくり楽しんでください。
- 乳製品&スイーツ:チーズ以外の乳製品も見逃せません。例えば飲むヨーグルトやプレーンヨーグルトは牧場限定レシピで濃厚かつ爽やかな味わい。子どもにも飲みやすく「もっと欲しい!」と言われるおいしさです。さらに、お土産人気No.1スイーツのベイクドチーズケーキもおすすめ。牧場産チーズを使ったチーズケーキで、直径12cmほどのホールが1,300円前後。しっとり濃厚で家族みんなが笑顔になる味です。冷凍販売なので持ち帰って解凍すればお家で牧場気分が味わえますよ。もうひとつユニークなのがチーズ焼きドーナツ(8個入り864円)。こちらはチーズ風味のふんわり焼きドーナツで、日持ちもしますし配りやすいので職場や友人へのお土産にぴったりです。口に入れるとチーズの香りがふわっと広がり、コーヒーや紅茶にも合います。その他ソフトクリームをイメージしたミルクラスクや、地元神戸のQ・B・Bチーズとコラボした商品なども並んでいます。
- 羊毛グッズ・ぬいぐるみ:牧場ならではのお土産として羊毛を使ったグッズも人気です。羊の毛刈りショーで刈り取られた羊毛を活用したフェルト小物や、羊毛100%のあたたかい靴下・帽子などが販売されることもあります(毎年あるわけではないので見つけたらラッキー)。また、「羊の毛刈りぬいぐるみ」というユニークなぬいぐるみも人気商品。こちらは毛刈り前と後の羊を再現した2体セットのマスコットで、モコモコの羊さんと、刈られてスリムになった羊さんがペアになっていて可愛らしいです。思わずクスッとしてしまうデザインで、子どもへのお土産に喜ばれます。もちろん定番の羊やヤギ、牛、馬などのぬいぐるみも各種揃っています。小さなものはキーホルダー付きでバッグに付けられるもの、大きな抱き枕サイズのものまで様々。ふわふわの羊ぬいぐるみ(特に子羊モデル)は手触りもよく、お気に入りの相棒になるかもしれません。「帰りの車中もずっと羊の人形を抱っこしてました」というエピソードもよく聞きます。
- 文房具・おもちゃ:子ども向けには文具や小物も人気です。六甲山牧場オリジナルキャラクター(羊やヤギがモチーフのイラスト)のボールペン、消しゴム、メモ帳などは、学校や幼稚園で使えるので実用的。動物の顔がプリントされた缶バッジやシールなども、来場記念に手軽に買えて良いですね。また、小さなお子さんには動物フィギュアのおもちゃやパズルなども売っています。お家に帰ってからも牧場ごっこで遊べば、今日の体験を思い出して盛り上がるでしょう。お父さんお母さん向けには、羊や牛が描かれたマグカップやエコバッグなどもありますので、自分用のお土産としてチェックしてみてください。
- 乳製品以外の食品:チーズ以外にも六甲山牧場オリジナルの食品があります。例えば**「ミルクジャム」と呼ばれる濃厚ミルクスプレッド(いわゆるキャラメル風味の練乳ジャム)や、チーズ入りドレッシング、神戸ワインに合うおつまみセットなど、大人が嬉しい品も。子どもが食べられるものでは、牧場牛乳を使ったキャラメルやキャンディ**もあります。ソフトクリーム味のキャンディーはパッケージも可愛くお友達に配るのにぴったりです。
- オンラインショップも利用可:もし買い忘れがあったり、重くて買えなかったものが後から欲しくなった場合も大丈夫。六甲山牧場には公式オンラインショップがあり、一部商品は通販で購入できます(チーズや焼き菓子類など)。ただ、やはり現地で自分の目で見て選ぶお土産の思い出は格別なので、ぜひ現地ショップを楽しんでくださいね。
お土産ショップは、北エリアの「ロコロコ」と南エリアの「チーズ館売店」が中心です。どちらも営業時間は9:00~17:00(入場と同じ)で、牧場の定休日に準じて休みとなります。帰る直前は混雑することも多いので、時間に余裕を持って立ち寄りましょう。小さい子はついあれもこれも欲しくなって駄々をこねることもありますが、「一人一つだよ」と予め約束しておくと良いかもしれませんね。
最後に、「これ買って良かった!」という声をご紹介します。「牧場限定チーズは家に帰ってから家族でゆっくり味わいました。濃厚で本当に美味しくて、あの日の牧場の景色が蘇りました」「羊のぬいぐるみは娘が毎晩一緒に寝るお気に入りに。六甲山牧場の話をずっとしています」と、多くの方が思い出と共にお土産を大切にしているようです。ぜひあなたの家族も素敵なお土産を見つけて、楽しかった一日をいつまでも振り返ってください。
雨の日の過ごし方&室内スポット活用法
楽しみにしていた牧場デート、でもお天気が雨…そんな日でも六甲山牧場は工夫次第で楽しめます。屋外施設ゆえ晴天が一番ですが、小雨や雨天の日ならではのメリットもあります。ここでは雨の日の過ごし方と、雨でも安心の室内体験スポットをご紹介します。
雨の日の動物たちの様子
まず、雨天時は放牧されていた動物たちが屋内(畜舎)に入るため、いつも通りの触れ合いができない場合があります。具体的には、羊の自由放牧は中止となり、羊たちは羊舎の中で待機します。このため園内を歩いても羊が寄ってこない代わりに、羊舎の中に集まっている羊を窓越しに見学する形になります。ガラス窓からモコモコの羊たちが雨宿りしている姿を覗き込むのも、ある意味貴重な体験かもしれません。普段は広場に散らばっている羊が一箇所にぎゅっと集まっているので、「こんなに沢山いたんだ!」とびっくりする子もいますよ。
ヤギも同様に、多くは北エリアのヤギ舎に入って雨宿りしています。ヤギ舎には窓が無いので中の様子は見えませんが、一部のヤギは軒下や小屋の出入口付近にいて顔を見せてくれます。南エリアのオスヤギ(角の立派なヤギ)は屋根のあるスペースで過ごしているので、近づけば姿を見ることができます。馬は厩舎の中に入り、これも小さな窓越しか扉の隙間から覗く形になります。牛は屋根付きの牛舎に常時いることが多いので、雨の日でも見学自体は可能です(牛舎の開口部から普通に見られます)。ウサギやモルモットも屋内飼育舎なので、雨でも問題なく観察できます。
つまり雨でも動物には会えるけれど、直接触ったり餌をあげたりの体験は難しくなる、ということです。エサやりイベント(ヤギ・牛・馬)は雨天時は中止となるケースがほとんどですし、シープドッグショーも悪天候時は安全のため中止になります。ただ、その分雨の日はお客さんが少ないので、動物をじっくり観察したり、写真を撮ったりしやすいという利点もあります。大勢の人に囲まれていないので、静かに動物と向き合える時間が持てるかもしれません。「雨の日ならではの表情」が見られることもあります。例えば、羊舎の中で他の羊にくっついて雨音を聞いている子羊の姿や、軒下から外の雨をじっと見つめる馬の姿など、どこか物思いにふけっているようで趣深いものです。
服装は、雨合羽やレインコートがあるとベストです。傘を差しての牧場散策ももちろんできますが、地面がぬかるんでいる場合、傘を持った手でお子さんを支えるのは大変です。子どもにはレインウェアを着せて両手を空けて遊ばせる方が安全でしょう。足元も、長靴だと水たまりや泥も気にせず歩けて良いですね。特に小さなお子さんは水たまりを見つけると入りたがりますから、長靴が最適です。ベビーカーの場合はレインカバーを付けてあげれば雨除けになります。
室内体験&雨の日おすすめスポット
雨の日は屋内施設をフル活用しましょう。六甲山牧場には完全屋内の観光施設は少ないですが、その中でも体験教室やチーズ工房見学、レストラン・カフェなどは屋根の下で過ごせます。
- 手作り体験教室: 雨の日こそ体験教室のチャンス!アイスクリームやバター作り、ウールクラフトなどの教室は建物内(まきば夢工房B1)で行うため、天候に関係なく開催されます。雨で外遊びができない分、室内で集中してものづくりを楽しめますね。特に小学生くらいのお子さんは工作やクッキングが大好きなので、いつも以上に真剣に取り組んでくれるでしょう。「外で羊に触れなかったけど、自分でバターを作れた!」という経験はきっと心に残るはず。人気の教室は雨の日は狙い目で、晴れの日より参加希望者が少ないこともありスムーズに予約できる傾向です(逆に屋内に人が集中して満席になる可能性もあるので、早めの受付が吉です)。家族みんなでテーブルを囲んで作業すれば、雨の憂鬱も吹き飛びますよ。
- チーズ工場見学: こちらも屋内施設です。チーズ館B1Fの見学回廊は屋根があり、雨を気にせずゆっくり見られます。雨の日で作業がお休みだったとしても、チーズ製造の映像や説明パネルが設置されているので、子どもにチーズの作り方を教えてあげる良い機会になります。空いていればスタッフさんが質問に答えてくれたりすることもありますので、「これは何を作っているんですか?」など気軽に聞いてみましょう。工場見学の後は同じ建物内の売店で買い物もでき、雨宿りしながら過ごせます。
- レストラン&カフェ: 雨が強いときは思い切ってレストランでゆっくり休憩するのも手です。神戸チーズやシープベルといったレストランは屋内席ですし、デルパパやカフェも店内席があります。普段なら混雑する時間帯でも、雨の日はお客さんが少なめでゆったりできることも多いです。温かい食事や飲み物で体を温めながら、雨が止むのを待つのも良いでしょう。特に冬の雨(雪)の日は、屋外がかなり冷えるので無理せず屋内に避難してOKです。また、南エリアのチーズ館2階部分(レストランの階段上がった付近)は屋根付きスペースになっており、売店のテラスも軒があるので濡れずに景色を眺めることができます。雨に煙る六甲山の景色を見ながら一息つくのも風情がありますよ。
- フォトスポット: 実は雨の日は写真撮影には面白いチャンスでもあります。園内のフォトスポット(公式に案内されている撮影ポイント)がいくつかありますが、そこを雨の日ならではのシチュエーションで撮ってみるのはいかがでしょう。例えば、カサを差して羊の群れを背景に撮る家族写真や、水たまりに映る動物たちの姿を撮るなど、晴れの日とは違ったアートな写真が撮れたりします。子どもにカラフルなレインコートを着せて、あえて水たまりでジャンプしている瞬間を撮影するのも楽しいですよ(もちろん周囲に安全確認したうえで)。雨の日にSNS映えする写真を撮って「雨だったけどこんな楽しみ方したよ!」と発信するのも面白いかもしれません。
- 周辺の室内スポット: どうしても雨で牧場自体が難しい場合、無理せず周辺の室内観光施設に切り替えるのも賢明です。六甲山エリアには、例えば「六甲オルゴールミュージアム(ROKKO森の音ミュージアム)」や「六甲高山植物園の温室」、「六甲ケーブル下の資料館」など屋内施設も点在しています。午前中牧場に行ったけれど雨がひどくなってきた場合、午後は車で5分ほどのオルゴールミュージアムに移動して室内コンサートを聴く、なんてプランに変更するのもありでしょう(もちろん牧場のチケットとは別料金になりますが)。牧場のチケット半券を提示すると割引になる提携施設もあったりしますので、事前に調べておくと良いですね。また、車で30分ほど下山すれば神戸市街地の屋内遊び場(神戸どうぶつ王国など)に行く手もあります。臨機応変にプラン変更できるよう第2候補を用意しておくと、雨の日のお出かけでもガッカリせず楽しめるでしょう。
雨の日割引・サービス情報は要チェック
六甲山牧場では天候による割引サービスなどは特に行っていませんが、過去には「雨の日キャンペーン」としてオリジナルグッズをプレゼントする企画があったこともあるようです。また、他施設では「雨だと入場無料」みたいなキャンペーンも稀にありますが、六甲山牧場ではそういったものは見当たりません。ただし、雨の日は駐車場が空いていて停めやすい、というメリットはあります(ピーク時は南駐車場が満車になることもありますが、雨なら比較的余裕が)。ゆったり見て回れるという意味で、雨の日に敢えて訪れるリピーターさんもいるくらいです。
牧場が休園になるレベルの荒天(台風や警報級の大雨など)の場合は、安全のため臨時休業となることがあります。公式サイトやSNSで告知されるので、出発前に確認しましょう。せっかく行ったのに閉まっていた…では悲しいですからね。
最後に、雨の日を経験した親御さんからのコメントをご紹介します。「雨だと正直どうかなと思ったけれど、体験教室で子どもとたっぷり遊べたし、動物も近くで見られて意外と楽しめました。濡れた芝生ですっ転んで泥だらけにもなりましたが、それもいい思い出です」とのこと。そう、雨の日ならではのハプニングも含めて笑い飛ばせれば、家族にとって忘れられない1日となるでしょう。着替えとタオルを持って、雨の日ならではの六甲山牧場もぜひ楽しんでみてください。
六甲山エリア周辺観光と組み合わせたモデルプラン
六甲山牧場自体で一日満喫できますが、せっかくなら六甲山エリアの他の観光スポットも組み合わせて楽しみたい!という方も多いでしょう。ここでは、六甲山牧場と周辺施設を組み合わせたモデルプランを、時間別にいくつかご提案します。移動手段やお子さんの年齢に合わせて、無理のないプランを選んでみてください。
1日まるごと満喫プラン(車利用想定)
〔9:30〕六甲山牧場で動物ふれあい(午前中)
朝イチから六甲山牧場に入場し、午前中いっぱい動物との触れ合いや体験イベントを楽しみます。羊の放牧、ヤギ餌やり、子牛のミルクやり体験、乗馬体験など、午前中のイベントを一通り体験しましょう。昼食は牧場内のレストランや持参のお弁当で。
〔13:30〕牧場発 → 六甲ガーデンテラスへ移動(車で約10分)
午後は車で六甲山上の「六甲ガーデンテラス」へ向かいます。牧場から六甲山頂方面へ道路を進むと、観光施設の集まるエリアに到着。ガーデンテラスには展望台やショップ、カフェがあり、標高880mから神戸・大阪方面の絶景が望めます。
〔14:00〕六甲ガーデンテラス散策
ガーデンテラス内の「見晴らしの塔(六甲枝垂れ)」という展望台に登ってみましょう。独特の木組みアートが美しい展望台からは瀬戸内海や神戸の街並みが一望できます。子どもも「わぁ、高い!」と興奮するはず。周辺のショップではお菓子やおしゃれな雑貨も売っているのでお土産探しもできます。ソフトクリームやスイーツを提供するカフェもあるので、牧場で遊び疲れた体に糖分補給して休憩すると良いでしょう。
〔15:00〕六甲オルゴールミュージアム(ROKKO森の音ミュージアム)(車でガーデンテラスから5分)
まだ余力があれば、近くのオルゴールミュージアムへ。世界のアンティークオルゴールや自動演奏楽器の展示があり、30~40分おきにスタッフによる生演奏コンサートが開催されます。小さな子にも分かりやすく説明してくれるので、音楽好きのお子さんにぴったり。大きなオルゴールの音色に赤ちゃんもスヤスヤ…なんてこともあります。館内は小規模ですが室内なので涼しく(暖かく)過ごせます。中学生以下無料なので、ファミリーには嬉しいスポットです。
〔16:30〕六甲山上から下山 → 有馬温泉へ(希望者)
1日遊んで疲れた身体を癒すなら、六甲山の北側にある有馬温泉に立ち寄るのも贅沢コースです。六甲山頂から有馬温泉街へは「六甲有馬ロープウェー」で一直線に下りることもできますし(牧場からだとロープウェー乗り場までは車で15分程度)、車なら表六甲ドライブウェー経由で40分ほどです。日本三古湯の一つ有馬温泉で名物の金泉(赤褐色の温泉)に家族で浸かれば、一日の疲れも吹き飛ぶでしょう。日帰り入浴できる旅館や外湯施設(太閤の湯など)もあるので、旅の締めくくりにおすすめです。温泉街で炭酸煎餅や湯上がりソフトクリームを味わい、ほっこりした気分で帰路につけば、家族旅行の充実感もひとしおです。
〔19:00〕神戸市街地に戻り解散
有馬でゆっくりしたあとはトンネル経由で神戸側に戻るもよし、そのまま大阪方面へ向かうもよし。子どもたちは帰りの車でぐっすり夢の中かもしれませんね。
このプランは内容盛りだくさんですが、車移動がメインなので比較的スムーズに回れます。ポイントは牧場+山上展望+文化施設+温泉とバランスよく組み込んでいる点です。もちろん全部盛り込まずとも、牧場→ガーデンテラスだけでも十分楽しめます。天気が良ければ夕方の六甲からの夜景鑑賞も素敵ですが、小さな子連れだと夜景までいるのは難しいかもしれませんので、そこはお子さんの体力と相談で。
半日ライトプラン(公共交通 or車両想定)
「六甲山牧場だけ行って、あとは神戸観光したい」「午前中別の用事があるので午後だけ山に行きたい」という場合の短時間プランも考えてみましょう。
プラン1:午後ゆったり牧場+夜景(カップル&キッズ)
午前中は神戸市街地で買い物や別イベントを楽しみ、お昼過ぎに六甲山牧場へ向かいます。公共交通なら阪急六甲駅やJR六甲道駅からバスとケーブルを乗り継いで約1時間で到着(六甲ケーブル+六甲山上バスで「六甲山牧場」下車すぐ)。13時頃牧場着、動物とふれあい、体験教室やおやつタイムを楽しみます。閉園17時に牧場を出たら、そのまま六甲ケーブル山上駅へ行き、ケーブルカーで山麓へ下山します。途中「天覧台」駅で途中下車すれば、暮れゆく神戸の街の黄昏景色や夜景が眺められます。お子さんがもう少し夜更かしできるなら、再びケーブルで下山後、三宮周辺で夕食をとって帰宅するのも良いでしょう。公共交通機関利用なら、お父さんお母さんも運転疲れがなくゆったり過ごせます。
プラン2:午前中牧場+午後は摩耶山でアスレチック(元気キッズ向け)
朝9時から六甲山牧場で動物ふれあいを満喫、お昼前に早めのランチをとって正午には牧場を出発。車で摩耶山方面へ15~20分移動し、「六甲山カンツリーハウス」や「フォレストアドベンチャー・神戸六甲山」(2022年にオープンした大型アスレチック施設)で午後は体を使って遊ぶプランです。六甲山カンツリーハウスは広大な芝生広場や遊具があり、夏は水遊びもできるファミリー向けレジャー施設。フォレストアドベンチャーは小学生以上向けの本格的な樹上アスレチックコースで、アクティブなお兄ちゃんお姉ちゃんがいる家族に人気です。午前は牧場で動物と癒やされ、午後は思い切り体を動かすというメリハリのある一日になります。最後は摩耶山掬星台(展望広場)から景色を見て、ケーブルカー&ロープウェー(まやビューライン)で下山するか、車で麓へ戻ります。子どもたちは夕食前に車中でグッスリ…なんてことも。体力勝負なプランなので、小学生以上のファミリーにおすすめです。
プラン3:牧場+異人館観光(山と街を一度に)
六甲山牧場を午前中に訪れ、午後からは神戸の街に降りて観光するプランです。例えば、午前中に牧場でイベントを一通り楽しんだら昼過ぎには車で山を降ります。向かう先は神戸市内の北野異人館街。異人館エリアは牧場から車で30~40分ほど、市街地の観光名所です。かわいい洋館やカフェが立ち並ぶ街を散策し、子どもと一緒にトリックアート館やうろこの家などを見学。牧場とは打って変わっておしゃれな雰囲気に浸れます。山も街も楽しめて、神戸旅行としての充実度もアップしますね。最後に三宮で神戸スイーツを買って帰る…なんてこともできます。
このように、六甲山牧場+αでプランを組むと、旅の満足度がさらに高まります。六甲山エリアには他にも「六甲高山植物園」(季節の山野草・夏は昆虫も)や「六甲山スノーパーク」(冬季に雪遊び・スキーができる)、「自然体感展望台 六甲枝垂れ」や「六甲ケーブル下駅博物館」など、子どもと行けるスポットがたくさんあります。お子さんの興味や季節に合わせて行き先を選んでみてください。
アクセスの補足:六甲山エリアの各施設間は、車かバスでの移動になります。公共交通の場合、六甲山上バス(循環バス)や六甲摩耶スカイシャトルバスが運行されていますが、六甲山牧場へは「六甲摩耶スカイシャトルバス」の方がアクセスできます(ケーブル山上駅・記念碑台などを経由して牧場まで行くルート)。一方、他の施設(ガーデンテラスやカンツリーハウスなど)は「六甲山上バス」で巡る形です。両バスは路線が異なるため乗り換えが必要です。もし公共交通で複数箇所回る場合、1日フリーパス券などを活用すると便利でしょう。小さな子連れだとバス乗り換えはちょっと大変なので、車での移動が無難ですが、山道運転に自信がない場合は焦らずゆっくり運転を。また、土日や観光シーズンは山上の駐車場や道路が混雑する場合もあるので時間にゆとりを持ってください。
いずれのプランでも言えることは、**「詰め込みすぎない」**ことです。特に六甲山牧場自体が見どころいっぱいなので、あれこれ行こうとしすぎると一つ一つが駆け足になってしまいます。子どもは移動だけでも疲れますから、1日に2~3箇所くらいが適切でしょう。家族のコンディションを見ながら、臨機応変に予定変更するくらいの気持ちでいると、かえって良い旅になりますよ。
以上、六甲山牧場の通年楽しみ方をファミリー向けにたっぷりとご紹介してきました。自然・動物・体験・グルメと見どころ満載の六甲山牧場は、訪れるたびに新しい発見と感動が待っています。ぜひ本記事を参考に、次の家族旅行のプランを練ってみてください。かわいい動物たちと触れ合い、子ども達の笑顔がはじける素敵な一日になりますように!
子どもと一緒にめいっぱい遊んで、家族みんなの心に残る思い出を作ってくださいね。六甲山牧場は、いつでも皆さんの訪れを温かく迎えてくれることでしょう。準備万端で出かけて、親子で最高の体験をしてきてください!楽しい旅になりますように。
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