仙台・中本誠司現代美術館とは
仙台市青葉区の閑静な住宅街にひっそりと佇む「中本誠司現代美術館」は、1976年(昭和51年)に開館した現代美術家・中本誠司氏の個人美術館です。画家であり彫刻家でもあった中本氏が4年の歳月をかけて自宅兼アトリエとして建設した白亜の洋館は、まるでスペインの城のような優雅な佇まい。建物全体が作品のような雰囲気を醸し出しており、子どもたちにとってもまるでお城や大きな模型のように映り、興味を引く外観です。館内では中本氏自身の絵画や彫刻をはじめ、様々な若手アーティストの作品展、ワークショップ、ミュージアムコンサートなどが開催されており、観光スポットというよりも身近に芸術を楽しめる文化拠点になっています。アート体験や美術館観光を家族でするなら、まさに子連れ向きの穴場ともいえるスポットです。
アクセス・基本情報
住所・交通: 〒981-0923 宮城県仙台市青葉区東勝山2-20-15。仙台駅西口バスプールからバス利用が便利です。宮城交通バス(2番乗り場:宮城大学行き/3番乗り場:宮城学院行きなど)に乗車し、「東勝山中央」下車(約20~30分)、そこから徒歩5分ほどで到着します。車の場合は仙台南ICから約15分。駐車場は3台分(無料)があり、駐車場脇から美術館入口への案内があります。なお周辺は住宅街の細い道も多いので、マイカーは慎重に運転してください。
開館時間・料金: 原則として10:00~18:00の開館(火曜・年末年始休館)。入館は無料(企画展や特別イベント時は有料の場合あり)。公式サイトや事前の案内で最新情報を確認しましょう。館内は基本的に1階が貸しギャラリー(企画展・コンサートなど)、2階が中本誠司氏の常設展示スペースです。小さな美術館ですが、多目的スペースではワークショップやミュージアムコンサートが不定期で開催され、仙台七夕など季節のイベントに合わせた展示が行われることもあります。
館内設備: 車椅子やベビーカーでの入館は1階まで対応しています。2階へは階段のみのため、ベビーカーは折りたたむ必要があります(補助があれば抱っこでの観覧は可能です)。館内にお手洗いはありますが、子ども用設備(オムツ替えシートやキッズトイレなど)は特にないのでご注意を。飲食スペースはなく、飲食は禁止です。小さなミュージアムショップはありませんが、展示に関連したグッズや作品集があればスタッフにお問い合わせください。なお、写真撮影は展示作品に接写しない範囲ならたいてい許可されています(フラッシュや三脚は禁止のことが多いので要確認)。
館内の雰囲気・展示内容
館内に足を踏み入れると、明るい白い壁と木の床で統一された空間に、中本誠司氏の彫刻や絵画が並んでいます。1階の貸ギャラリーでは、市内外の若手作家による企画展やコンサートが行われ、週末にはコンサートやライブパフォーマンスが催されることも。静かな住宅街にありながら、時折ライブ演奏の音色が聞こえてくることもあり、アート好きにはうれしい演出です。階段を上がって2階に行くと、中本誠司氏の代表作がずらり。抽象的で有機的な造形が特徴で、大きな彫刻作品から抽象画まで、形や色彩を楽しめる展示になっています。児童にもわかりやすい解説は少ないですが、色鮮やかな絵画や動きのある彫刻が子どもの好奇心を刺激するでしょう。
常設展(中本誠司作品): 中本氏が生前に制作した絵画・立体作品がメインです。ダイナミックな曲線や直線を使った作品は、まるで大きな玩具のようにも見え、子どもは興味深く眺めることがあります。難しく感じる場合でも、「この色はどんな気持ちかな?」「何に見えるかな?」と一緒に話しながら観ると、子どもの感性が養われます。
企画展・イベント: 1階ギャラリーは自由に使えるため、地域のアートグループ展や写真展、音楽イベントが開かれています。企画展の中には体験型展示やアートワークショップを併設するものもあり、子どもが絵を描いたり工作に参加できる機会があるかもしれません。事前にスケジュールをチェックしておくと、親子で楽しめるイベントに当たることもあります。展示替えの時期には常設展がお休みになる場合もあるので、目的に合わせて見学計画を立てると良いでしょう。
子どもと楽しむポイント・ワークショップ
中本誠司現代美術館は、芸術を身近に感じられる工夫が随所にあります。例えば、ワークショップでは子ども向けの造形教室や絵画教室が開かれることがあります(仙台市内のカルチャー教室などが会場に利用している場合あり)。夏休みや春休み期間中には、親子で参加できる親子アート体験が企画されることも多いので、同館のブログや市のイベント情報をチェックしておくとよいでしょう。日常的には常設展を見ながら、自由にお絵かきできるように持参したスケッチブックで簡単な絵を描かせたり、美術館オリジナルのワークシートで遊ぶのもおすすめです。実際、施設を訪れた親子の体験談では「画家の自宅だっただけあって、家におじゃまするようなリラックスした空気があり、スタッフの方も子どもに親切に話しかけてくれた」という声があり、初めての美術館デビューでも入りやすい雰囲気です。
また、2階からは仙台市街や住宅街が見渡せる小さなバルコニーや窓があり、上り下りの合間に景色を楽しめます。展示室が集中する2階は比較的コンパクトなので、小学生以下のお子さんでも飽きずに回れます。逆に、走り回ったり大声を出したりするのはNG。作品に見立てて「この彫刻はどんな動物みたい?」「この線はなんだろうね?」と想像を膨らませる会話を楽しむなど、親子でコミュニケーションしながら回ると、子どもの感受性が豊かになります。
家族での過ごし方と持ち物リスト
家族で訪れる際のポイントを押さえておくと、館内での時間をより有意義に過ごせます。以下は子連れにおすすめのコツや持ち物です:
- 事前に話題を用意する: 展示室に入る前に、「今日は絵の中の色を見つけっこしよう」「彫刻の形をゲームみたいに真似してみよう」といった簡単なクイズやゲームを決めておくと、子どもが飽きずに楽しめます。
- スケッチセット: 簡単なスケッチブックや色鉛筆を持参し、気に入った作品のスケッチをさせてみましょう。展示物の近くで描くことはできませんが、鑑賞後に感想を絵に表すことで、学びが深まります。
- 飲み物・軽食: 館内飲食不可のため、お手洗いや休憩スペースでこまめに水分補給を。休憩がてら近くのベンチでおやつを食べてもよいですが、ゴミは必ず持ち帰りましょう。周辺には公園もあるので、後述の公園でピクニックをするプランも◎。
- 防寒対策: 建物は白亜ですが中は照明を落とした展示室が多いです。春秋は空調が効いていても肌寒く感じることもあるので、上着を一枚羽織らせておくと安心です。
- ベビーカー対策: 2階は階段のみのため、抱っこ紐で赤ちゃんを抱えて巡るか、休憩用として1階でベビーカーを留め置くプランがおすすめです。混雑時は窮屈になるので、子どもが階段を元気に上り下りできる場合はなるべく手をつないで歩かせましょう。
- レンタカー・公共交通利用: 車でアクセスする場合、駐車場は3台分と少なめ。空きがなければ近隣コインパーキング利用を検討。バスなら家族割・お得切符も利用できます。自由度と荷物の多さを考えて乗り継ぎ計画を立ててください。
館内での注意点・マナー
美術館を訪れる際は、他のお客様や作品への配慮が大切です。中本誠司現代美術館でも基本的なマナーを守って鑑賞しましょう。主な注意事項は次の通りです:
- 静かに鑑賞: 作品の近くで大声を出したり走り回ったりしないよう指導しましょう。特にコンサート開催時や貸切イベントでは音声マナーが厳守されます。
- 作品に触れない: 絵画や彫刻には手を触れないこと。小さなお子さんが誤ってさわらないよう目を離さず、手をつないで見学させると安心です。
- 飲食禁止: 館内は飲食禁止です。飲み物をこぼすと貴重な作品を傷めてしまうため、入館前にトイレなどで済ませておきましょう。
- 写真撮影: 作品にはフラッシュ撮影が禁止されているものもあります。スマホでの撮影は静かに行い、他の鑑賞者の迷惑にならないよう気をつけてください。
- ベビーカーは折りたたむ: 階段のある2階展示室ではベビーカー使用不可のため、案内板に従いたたんで移動します。スタッフに声をかけると案内してもらえます。
- 防音・防滑: 作品保護のため靴音や滑り止めに注意。急な飛び出しも危険なので、子どもには落ち着いて歩くよう伝えましょう。
周辺スポットとの組み合わせプラン
中本誠司現代美術館周辺には、自然と触れ合えるスポットがいくつかあります。特に子連れ家族に人気なのは 水の森公園(仙台市水の森緑地公園)。美術館から車で10分ほどの場所に広がるこの公園は、七北田川の支流に作られた二つの池(丸田沢堤・三共堤)と豊かな松林が特徴。遊具や大きな芝生広場、散策路が整備されており、四季折々の自然が楽しめます。キャンプ場もあり、家族でテントを張ってピクニックやバーベキュー体験ができるのも魅力です(テント利用の際は事前予約を)。子どもたちは水辺の生き物探しや野鳥観察、広場で自由に走り回るなどして大はしゃぎ。夏場には近隣の屋内プール「TAC水の森ウォーターパーク」で水遊びを楽しむのも良い計画です。
また、仙台中心部へ向かうなら 東北大学植物園(片平) や 川内萩ホール前の塩釜やきそば店街 なども立ち寄りスポットです。東北大学植物園は広大な敷地に季節の花々が咲く施設で、子連れでも散策を楽しめます(植物園入口に車椅子トイレあり)。また、少し足を伸ばせば杜の都の象徴である 勾当台公園 や 仙台城跡(青葉城址) も観光名所。美術館鑑賞と組み合わせれば、芸術と歴史・自然の両面で充実した家族旅行プランが実現します。
Q&A(よくある質問)
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Q: 幼児を連れて入館できますか?
A: はい。0歳から入館可能で、子ども料金は無料です。階段があるため小さな子は抱っこが必要になりますが、スタッフが協力してくれることもありますので安心して利用できます。 -
Q: 館内で写真を撮ってもいいですか?
A: 展示作品へのフラッシュ撮影は禁止です。スマートフォンやカメラでの撮影は他のお客様に配慮しながら静かに行いましょう。絵画などに接近しての撮影は控え、必要ならスタッフに確認すると確実です。 -
Q: 小さな子どもの荷物やベビーカーはどうすればいいですか?
A: 1階ロビーやギャラリーにベビーカー置き場があります。2階展示室へ上がる際は階段なので、ベビーカーはたたんで案内員に預けるか入口付近において見学します。ロッカーなどはないため、大きな荷物は車に置いてくるか最小限にまとめましょう。 -
Q: 飲食やおやつはOKですか?
A: 館内での飲食は禁止です。飲み物はごみとならない水筒などがおすすめ。休憩や飲食は美術館外で行いましょう。近くに小松島公園や水の森公園がありますので、そちらでピクニックを楽しむ家族も多いです。 -
Q: 特別展に合わせたアート体験はありますか?
A: 定期的なワークショップやコンサートが開催されますが、内容はその都度変わります。公式サイトや仙台市のイベント情報で最新の展覧会・体験情報を確認し、参加申し込みが必要な場合は事前準備をお忘れなく。
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