横尾忠則現代美術館(兵庫)の楽しみ方

横尾忠則現代美術館(よこおただのりげんだいびじゅつかん)は、神戸市灘区原田通にある美術館で、世界的に評価の高いアーティスト横尾忠則氏の作品を中心に展示しています。兵庫県立美術館王子分館(旧・兵庫県立近代美術館)の西館をリニューアルした建物(設計:村野藤吾)を使用し、2012年11月に開館しました。横尾忠則氏本人から寄贈・寄託されたコレクションを適切に保管・展示し、国内外に横尾芸術の魅力を発信しています。館内は1階から4階まであり、展示室やアーカイブルーム、コレクションギャラリー、オープンスタジオなど多彩な施設が整っています。

  • 住所・アクセス: 〒657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30。阪急電車「王子公園駅」から徒歩約6分、JR「灘駅」から徒歩約10分、阪神「岩屋駅(県立美術館前)」から徒歩約12分と、いずれも駅からアクセスしやすい立地です。バス利用なら「王子動物園前」「上筒井1丁目」停留所が最寄りで徒歩約3分。車の場合は阪神高速神戸線「摩耶IC」から約8分。近隣には原田の森ギャラリーと共用の有料駐車場(400円/2時間、以降30分200円)があります。
  • 開館時間・休館日: 開館時間は通常10:00~18:00(入館は17:30まで)、展覧会開催中の金・土曜日は20:00まで(入館は19:30まで)延長されます。休館日は原則として月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/31~1/1)、展示替え期間です。訪問前に公式サイトや案内で最新のスケジュールを確認しましょう。
  • 料金: 特別展・企画展ごとに入館料が設定されますが、一般的には大人約700円、高校生以下(中学生まで)が無料の場合が多いです(※変更の可能性あり)。障がい者割引や県立美術館との相互割引もあります。小学生まで無料なのは子育て世代にはありがたいポイントです。
  • 館内設備: 1階に受付・ロッカー(100円リターン式)・インフォメーション、ミュージアムショップ、カフェ(パンダカフェ)があります。車いす貸出(2台)やベビーカー貸出もあり、館内はバリアフリー対応のエレベーター完備です。授乳室やおむつ替え台はありませんが、多目的トイレ(2階)にはベビーチェア完備です。館内は全館禁煙、飲食はカフェスペースのみ利用可能です。

展覧会・常設展示の特徴(子ども向けポイント)

横尾忠則現代美術館では、企画展(特別展)を中心に様々なテーマの展覧会を開催しています。横尾作品だけでなく、横尾ゆかりの作家による作品も登場することがあります。近年の展覧会テーマ例を見ると、「動物をモチーフにした作品を集めた子ども向け展」や、「歴史的人物の肖像を遊び心たっぷりに描く展」など、子どもから大人まで興味を持ちやすい内容も用意されています。

  • 色鮮やかでわかりやすい作品: 横尾忠則氏の作風は、鮮やかな色彩やユーモラスなモチーフが特徴。例えば、ライオンやワニ、ペンギンなど子どもが親しみやすい動物を描いた作品や、昆虫や果物のイラストがポップに組み合わされた作品も多く、初めてでもビジュアルで楽しめます。
  • 多様なモチーフ: ただし、横尾作品は死や歴史をテーマにしたものも多く、一部に骸骨や怪しい妖怪が登場することもあります。親が事前に説明するか、展覧会の年齢対象を確認すると安心です。館内には「YOKOO’S YOKOO ZOO(動物図鑑)」など子ども向け企画展も過去に開催されており、その際には子ども目線の解説や参加型展示も行われました。
  • 常設のコレクションギャラリー: 2021年に新設された4階の「横尾忠則コレクションギャラリー」では、横尾氏が所蔵していた他作家の作品や資料を展示。こちらも子どもの興味を引くものが含まれている場合があります。また同フロアには「キュミラズム・トゥ・アオタニ」という不思議な鏡の部屋があり、万華鏡のような幻想的な空間で眺望も楽しめます(後述の建築欄参照)。
  • 鑑賞のポイント: 展示室は2~3階にわたります。子どもにとっては、作品をじっくり見るだけでなく、館内の雰囲気や展示レイアウトも体験の一部です。広々とした高い天井や、作品群の迫力は大人も驚くことが多く、写真撮影可能なエリアも多いため、家族で記念撮影を楽しむのもおすすめです。なお特定展では注意事項もあるので、その都度案内板を確認しましょう。
  • 参加型展示: 過去には、観覧者自身が絵に書き加えたり、巨大なコラージュに参加できる展示もありました。子どもが自由に絵を描いたり素材を貼り付けて大作を作るコーナーが設けられることもあり、創造力を刺激します。

建築・館内のデザイン・雰囲気

横尾忠則現代美術館が入る建物は、兵庫県立近代美術館王子分館西館として1982年に竣工した建物(設計:村野藤吾)を2012年に改修したものです。外観はモダンな四階建てのコンクリート造で、王子公園に面した自然豊かな環境に溶け込んでいます。内部に入ると、白を基調とした清潔感ある空間が広がり、照明や色使いも明るく見やすい印象です。

  • オープンでゆったりした空間: 受付ホールは吹き抜けになっており、自然光が差し込み、来館者を明るく迎えます。広めのエントランスホールと1階オープンスタジオがつながっており、子どもたちが自由に走り回れるほどのスペースがあります。展示室の通路も比較的広く、ベビーカーや車いすでもゆっくり移動できます。
  • 目玉廊下: 4階へ向かう途中には「目玉廊下」と呼ばれる特別な空間があります。床や壁がカラフルに塗られ、あちこちに大きな“目玉”の絵が描かれた遊び心満点の廊下です。まるでアートの世界に踏み込んだかのような鮮やかな空間は、小さな子どもが見てもワクワクするデザインです。
  • キュミラズム・トゥ・アオタニ(4階展望空間): 4階にある「横尾忠則コレクションギャラリー」の奥には、横尾氏が収集したポスターや資料とともに、不思議な鏡空間が広がる「キュミラズム・トゥ・アオタニ」があります。多数の鏡とカラフルなパネルで構成された万華鏡のような部屋で、正面には神戸文学館(旧関西学院六甲講堂)の美しい洋館が見えます。この空間はまるで自分が幻想世界に入ったかのような感覚になり、家族みんなで楽しめる見どころです。ゆったりと椅子も置かれており、窓越しの景色を眺めながらリラックスできます。
  • ミュージアムショップ・カフェ: 1階にはミュージアムショップとカフェ(パンダカフェ)が併設されています。ショップには展覧会図録やポストカード、絵本、文房具、ぬいぐるみ(パンダやドクロモチーフなど横尾らしいデザイン)など個性的なグッズがそろっています。カフェは横尾氏デザインの食器で飲み物や軽食を提供し、隣接するため一息つくのに便利です。お子様用の椅子は公式には設置がないようですが、小さな机もあるのでコーヒーブレイクに利用できます。
  • 施設の雰囲気: 全体的に現代的で遊び心のある雰囲気ながら、美術館らしく照明や展示配置には落ち着きがあります。横尾作品の不思議な世界観と、建物のシンプルさが調和し、異空間的な体験を演出します。裸足で遊べるようなキッズスペースはありませんが、子どもの目線を大事にした設計や、階段や長椅子の形状にもこだわりが感じられます。

親子で楽しめるワークショップ・イベント(過去事例含む)

横尾忠則現代美術館では、子どもと親が一緒に楽しめるワークショップやイベントが定期的に行われています。多くは1階のオープンスタジオスペースや展示会に関連した特設会場で開催され、横尾作品のテーマを活かした体験型プログラムが特徴です。

  • オープンスタジオ(創作体験スペース): 1階には「オープンスタジオ」があり、ここで親子向けのワークショップやミニコンサート、公開制作(アーティストの実演)などが行われます。たとえば雑誌やチラシの切り抜きを使って巨大コラージュを作ったり、色紙や布を組み合わせて街並みをつくる工作など、小学生から参加できる創作イベントが開催されます。平常時は自由に絵を描いたりお絵かきできるスペースにもなっており、子どもが遊びながらアートに親しめる工夫があります。
  • 季節や展覧会に合わせたワークショップ例:
    • 動物図鑑展に連動して「好きな動物を描く」「みんなで動物コラージュ作り」などのワークショップが行われました。
    • 絵画展に合わせて「シルエットアート遊び」や「コラージュでお絵かき」など、横尾氏のカラフルな世界観を真似たワークショップも企画されます。
    • 夏休みには「風鈴やマーブリング(模様染め)の夏休み工作教室」、「ねんどでオリジナル作品をつくる粘土教室」など、自由研究や工作宿題にぴったりのイベントが開催されることもあります。
    • 年末年始や春休みには親子コンサートやレクチャー付きギャラリーツアーも開かれ、子どもでも楽しめるトーク形式で展覧会を解説する企画が人気です。
  • 過去の参加例: 2013年の「YOKOO’S YOKOO ZOO(横尾どうぶつ図鑑)」展では、親子で動物の絵を描いてコラージュするワークショップや、横尾画伯になりきって記念撮影できるイベントなどがありました。2015年以降も「スゴロクぬりえで壁画をつくる」「ピンホールカメラで写真コラージュ」「粘土で涅槃(ねはん)像づくり」など、展覧会テーマにちなんだユニークな体験型プログラムが多数実施されています。多くのワークショップは参加無料か低料金で、申し込み制の場合もありますので、公式サイトの「イベント」情報をチェックするとよいでしょう。
  • 子ども向けイベントのポイント: いずれも事前予約が必要な場合が多いですが、当日参加できるものや予約なしで遊べるコーナーもあります。作業に使う道具や材料は美術館が用意してくれるので手ぶらでOK。親子で楽しめる内容が中心で、美術館の空間を活かした大きな工作などは、子どもたちにとって普段体験できないワクワク感があります。

子どものリアクション・体験談

実際に子ども連れで訪れた家族からは、「見たことのない不思議な絵や空間に驚いた!」「自分の好きな動物を見つけて大喜び」といった声が聞かれます。横尾美術館は子どもを対象とした専門施設ではないものの、自由な発想や鮮やかなイメージが多いため、小学生くらいの子どもには刺激的に映るようです。例えば、4階の鏡の部屋では「万華鏡の中に入ったみたい!」と歓声をあげたり、カラフルな壁画前で写真を撮るのを楽しむ子もいます。

また、ワークショップに参加した子どもたちは「自分が作品に参加できるのが楽しかった」「みんなで一緒に大きな絵をつくって面白かった」と、満足度が高いようです。親世代の感想では「現代アートに馴染みがない子も、色彩豊かな絵や動物のモチーフは親しみやすい」「撮影OKの展示が多いので、写真撮影しながら自由に見せられて子連れにありがたい」といった前向きなコメントが多く、子どもの興味を引き出す工夫を感じさせる声が寄せられています。

ただし「『え、これ何を描いているの?』と理解に苦しむ絵もあり、子どもが少し怖がる場面もあるかもしれません」という意見もあります。わからない絵には親が話しかけて説明したり、一緒に見て回れば、子どもの好奇心に合わせて楽しい鑑賞になります。全体的に、「アートを自由に楽しめる」雰囲気があり、子どもはもちろん大人も驚きや発見が多い体験が期待できます。

子連れに便利な施設情報

美術館は子連れに配慮した設備が揃っていますが、いくつか留意点もあります。

  • 車イス・ベビーカー: 入口から館内はバリアフリー対応で、エレベーター完備。車椅子の貸出(無料)もあり、ベビーカーの貸出も用意されています。展示室や廊下は比較的広く造られており、ベビーカーでもほぼ全フロアを移動できます。ただし、作品の近くまで寄れるスペースは限られることもあるので、降りて歩かせるか保護者が抱きかかえて作品を見せるのが安心です。
  • トイレ・授乳: 館内のトイレにはベビーチェアがありません。授乳室は設置されていないため、赤ちゃん連れの方は1階の多目的トイレ(または近隣施設)で対応する必要があります。オムツ替え台もないので、必ず防水シートやポータブルベッドなどを用意しておくと安心です。なお、トイレ(2階)には車椅子対応スペースがあり、乳幼児コーナーなどはありません。
  • 休憩・軽食: 館内は飲食禁止ですが、1階のカフェでドリンクや軽いスナックが購入できます。子ども用のメニューやイスは公式にはないようですが、軽食と席で一息つけるスペースがあります。水筒などの持込みはマナーとして控え、長い待ち時間には館外で食事をするといいでしょう。建物周辺にはレストランやカフェも複数あり、後述の周辺スポット欄で紹介します。
  • 荷物: 大きな荷物は入り口で預かってくれます。ロッカー(100円返却式)も利用できるので、展覧会を存分に楽しむためにも余計な荷物は最小限にしましょう。
  • 写真撮影: 多くの展示室で写真撮影が許可されています(フラッシュ禁止)。子どもがカメラを持って楽しむのもOKなので、旅の記録をたくさん残せます。ただし、音声ガイドや図録、展示物には触れないよう注意させてください。
  • マナー: 館内は静かに観賞する空間ですが、子ども連れが気兼ねなく来られるように配慮されています。大声で走り回るのは控えつつ、「あそこに大きな目玉があるよ!」など子どもが感じたままに話す程度の声は問題ありません。スタッフも子連れを歓迎しており、ワークショップ中は多少の声も想定しています。

周辺の観光・グルメスポット(親子向け)との組み合わせ提案

美術館周辺には親子で楽しめる観光地や飲食店が点在しており、1日コースを組むのに最適です。

  • 王子動物園: 館から徒歩数分の距離にある子どもに大人気のスポット。ジャイアントパンダやコアラ、キリン、ゾウなど約700種の動物を飼育しており、広い園内には遊具や軽食コーナーもあります。美術館でアートを楽しんだ後は、動物園で動物たちに大興奮! 入園料は小学生まで無料(大人600円※変更の可能性あり)なので、家族連れには経済的にも助かります。春の桜や秋の紅葉も美しく、季節感を味わいながら散策できます。
  • 原田の森公園・原田の森ギャラリー: 美術館と同じく旧・県立近代美術館建物を使ったアートスポット。緑豊かな公園内にあり、ベビーカーや小さな子どもでも安心して遊べる広場があります。無料で気軽に立ち寄れるギャラリーでは絵画展などが開かれることもあり、散策の途中にアートを楽しめます。ピクニックに適した芝生もあるので、お弁当を持って家族でのんびり過ごすのもおすすめです。
  • 神戸文学館・かいだん広場: 美術館の向かいにある旧関西学院六甲講堂を利用した文学館。敷地内の広場「かいだん広場」には休憩できる階段状スペースがあり、屋外で本を読んだり軽食を楽しめます。洋館の美しい外観を眺めるだけでも楽しい散策になります。周辺には神戸市立工業高等専門学校の庭園や小さな滝もあり、自然観察もできます。
  • 灘区周辺グルメ: 美術館エリアや最寄り駅周辺にはファミリー向けの飲食店がいくつもあります。例えば、阪急王子公園駅前の洋食店「なんじゃろ」はボリューム満点のハンバーグやオムライスが人気。動物園内には「パオパオ」というレストランもあり、ラクダ型の子ども用イス(ダチョウ製?)がかわいらしいです。王子公園駅から数分の場所にはラーメンやお好み焼き店もあり、定番の神戸グルメ「ぼっかけ焼きそば」などを食べ比べても楽しいでしょう。
  • 三宮・神戸中心部: 少し足を伸ばせば、JR灘駅から一駅の三ノ宮や元町で神戸ならではの食やお土産巡りもできます。神戸牛を気軽に味わえるステーキ店や、ケーキ屋さん、南京町の中華街は子どもにも人気です。直行バスで六甲山やハーバーランドへ行くことも可能なので、美術館観光と組み合わせて神戸市内観光のハブ拠点にもなります。

プラン例: 午前中に美術館でアート鑑賞&ワークショップを楽しんだ後、昼食は近くの洋食屋かテイクアウトで公園ピクニック。午後は王子動物園で動物観察。雨の日は美術館に長居した後、隣接の原田の森ギャラリーでアート鑑賞するのもおすすめです。

雨の日のお出かけ先としての魅力

室内施設である美術館は雨の日のおでかけにも最適です。展示室やオープンスタジオは全館屋内で、1日いても飽きません。雨の音を気にせずゆっくりとアートに浸れますし、キッズスペースに近いオープンスタジオでは雨でも工作やお絵かきで体を動かせます。

さらに、美術館併設のカフェで温かい飲み物を飲んだり、ミュージアムショップでお土産探しを楽しんだりすれば、雨天の退屈も解消。近隣には屋内遊具のある屋内公園や、ショッピングモール「阪急OASIS王子公園」があります。天候に左右されず遊べる施設が多いため、悪天候でも充実した一日を過ごせるでしょう。

季節ごとの楽しみ方

春(3~5月): 春は周囲の公園で桜や新緑が楽しめるシーズンです。美術館ではゴールデンウィーク期間中に子ども向けイベントが開催されることもあります。春休みには家族向け企画展やワークショップが集中する傾向にあります。陽気な日には、原田の森公園で花見散策をしたり、近隣の神戸文学館で洋館見学をするプランも楽しいでしょう。

夏(6~8月): 連日の猛暑を避け、エアコン完備の館内で快適にアート三昧ができます。夏休み期間には子ども向けワークショップが特に盛んです。また、夜間開館日(金・土の20時まで)は夕涼みがてらゆったり鑑賞でき、普段とは違う雰囲気を楽しめます。外では王子動物園のナイトイベント(夏の夜間開園)にも足を運ぶのがおすすめです。

秋(9~11月): 芸術の秋にふさわしく、新作展覧会が多く開催されます。紅葉時期には原田の森公園や王子動物園周辺の木々が色づき、美術鑑賞の合間に散歩するのが気持ちいい季節です。秋の文化の日(11月3日)頃は美術館の入館料が無料または割引になる「芸術文化デー」が行われることがあり、家族でお得に楽しめる場合があります。

冬(12~2月): 冬は暖かい館内でゆっくり過ごせる時期です。クリスマスや年末年始には特別企画や親子向けイベントがある場合も。年末年始は休館となりますが、冬休み期間中は冬休み宿題に役立つワークショップやミニ講座が催されることがあります。また、寒い日は美術館近くのカフェで温かいスイーツを楽しんで暖を取るのも良いでしょう。

季節問わず、**「雨の日でも暑い日でも快適に過ごせる室内アクティビティ」**として横尾忠則現代美術館は重宝します。特に展覧会テーマやイベントと周辺自然を組み合わせれば、季節感あふれる1日プランが組めます。

よくある質問

  • 子どもが騒いでも大丈夫?
    子ども連れウェルカムの美術館なので、ある程度の声は問題ありません。展示室は静かに鑑賞する場所ではありますが、子どもが作品に興奮して話すくらいは許容範囲です。むしろ他の来館者も子どもの笑い声などに寛容で、ワークショップ中は多少賑やかになります。ただし、走り回ったり大声を出したりするのは周囲の迷惑になるので、保護者の目の届く範囲で楽しく過ごしましょう。
  • ベビーカーで館内は見られる?
    はい、館内は段差がほとんどなくエレベーターもあるため、ベビーカーや車いすでの移動が可能です。各展示室の間隔も広めですので、大抵のフロアはベビーカーのまま見学できます。ただし展示作品の近くまで行くと通路が狭くなることがあるので、その場合は一時的に抱っこしたほうが安全です。1階のオープンスタジオは特に広いので、ベビーカーを置いて子どもを遊ばせることもできます。
  • 授乳・オムツ交換はできる?
    館内に専用の授乳室やオムツ替えコーナーはありません。乳幼児連れの方は1階入口近くの多目的トイレをご利用ください(多目的トイレには広めのスペースがあります)。オムツ替えシートはないので、携帯用マットをご持参いただくと安心です。
  • 撮影はできますか?
    ほとんどの企画展で写真撮影が許可されています(フラッシュ・三脚は不可)。展示室の入り口や案内板に「撮影可/不可」が表示されていますので確認してください。撮影可の空間ではぜひカメラで思い出を残しましょう。こども自身が撮影を楽しむケースもあります。
  • 飲食はできますか?
    展示室内での飲食は禁止されています。1階のカフェで軽食やドリンクを購入できますので、そちらを利用してください。水分補給用の飲み物は小さなお子様に限ってはマイボトル持参を認める場合もありますが、できるだけ飲み物はカフェで購入し、お子様には乾杯用にジュースを勧めるとスムーズです。
  • 所要時間はどれくらい?
    展示内容やワークショップ参加の有無にもよりますが、常設+企画展をゆっくり見るなら2〜3時間程度は見ておくと安心です。小さな子どもが疲れたら、1階の休憩スペースや屋外ベンチで休ませながら、展示→休憩→展示と区切って楽しむのがいいでしょう。
  • チケットはネットで買える?
    公式サイトでは楽天チケットなどで前売券が販売されることがあります。美術館窓口でも購入できますが、週末や祝日は混み合う場合があるのでオンライン予約を活用するのがオススメです。また、隣接する兵庫県立美術館のチケット半券を提示すると割引になるキャンペーンを行うこともあります。

以上のポイントを押さえつつ、親子そろって横尾ワールドを楽しみ尽くしましょう。広い館内に不思議でユーモラスなアートがあふれるこの美術館は、「美術館はちょっと敷居が高い…」というご家族にも安心してオススメできる、ユニークなおでかけスポットです。

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