ユーシン渓谷
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ユーシン渓谷の基本情報
【スポット】ユーシン渓谷
【ふりがな】ゆーしんけいこく
【 住所 】神奈川県足柄上郡山北町玄倉597周辺
【アクセス】小田急線 新松田駅からバスで約40分、玄倉バス停下車後徒歩約2時間
【最寄り駅】新松田駅
【営業時間】年中無休(ただし、冬季は積雪や凍結のため通行止めになることがあります)
【 料金 】無料
【クーポン】なし
ユーシン渓谷
が含まれる観光マップ
都内近郊の紅葉名所!青の絶景・ユーシン渓谷の行き方とハイキングコースってどんなもの?
夏も終わり、秋の気配を感じる今日この頃
そろそろ、秋の行楽シーズンに向けてプランを練っている人は多いのでは?
そこで、本日は都内から約90分で行ける青の絶景「ユーシン渓谷」について紹介します。
そもそも、ユーシン渓谷って何?
ユーシン渓谷は神奈川県の西丹沢にある丹沢大山国定公園内にある渓谷で、「丹沢の秘境」とも呼ばれています。
紅葉シーズンの11月中~下旬や新緑の5月上旬頃は特に美しい景色が見られることから、知る人ぞ知る名所となっています。特に、紅葉の時期は青い渓谷と赤く色づいた葉とのコントラストが美しくSNS上でも話題です。
最近では、「ウチくる!?」の番組内で俳優の佐々木蔵之介さんが数ある国内の絶景スポットの中でも特に行きたいスポットとしてユーシン渓谷を選んだことから注目が集まっています。
ユーシン渓谷の行き方( アクセス )について
ユーシン渓谷と聞いて想像するのは、青く透き通った色の「ユーシンブルー」ですが、実はこの色を見れる場所は
「玄倉第二発電所」のみなのです。
したがって、こちらでは玄倉第二発電所の行き方にについて今回は紹介します。
自動車で行く場合 (※新宿発)
東名高速道路経由で1時間31分でユーシン渓谷の無料駐車場に着きます。
ユーシン渓谷に行くまでに通る玄倉林道は車両通行禁止なので、そこに駐車した後約1時間50分程度歩いたらユーシン渓谷に着きます。
画像引用元:google map
※停めれられる台数は15台程度と若干数なので出来る限り公共交通機関で行かれることをお勧めします。
詳細は山北町ページにてお尋ねください。
公共交通機関で行く場合 (※新宿発)
小田急小田原線急行・小田原行の電車に乗って新松田駅で降ります。(所要時間 約1時間半)
その後、新松田駅北口にあるバスターピナルにて、(系統番号62)富士急湘南バス・⻄丹沢⾃然教室⽅⾯のバスに乗車してください。時刻表はこちら 運賃図・路線図はこちら
そして、玄倉で降ります。(所要時間 約1時間10分)玄倉バス停から約1時間50分程度歩いたらユーシン渓谷に着きます。
画像引用元:google ストリートビュー
※バスの本数は限られているので、必ずお時間を確認の上スケジュールを立ててください。
ハイキングコースについて
ユーシン渓谷の無料駐車場とバス停「玄倉」は目と鼻の先程度の距離なのでハイキングコースは同じです。
画像引用元:google map
晴れた日は、富士山も見えることも!?
橋を渡ると、 玄倉川沿いにある林道をそのまま真っ直ぐ進んでいきます。最初の方は、舗装された道路で車の往来もあるためご注意を!
その後、歩き続けると3つのトンネルがありますがどのトンネルも明かりのない暗いトンネルなので必ず懐中電灯やヘッドライトを照らしながら歩いてください。
1つ目のトンネル「境隧道」…壁は舗装されているものの、明かりは全くなし。但し、トンネル自体はそんなに長さがないので、向こう側が見え安心できる仕様。なお、この時点でバス停から1時間程度歩いた距離にあります。
2つ目のトンネル「新青崩隧道」…岩がむき出しで、真っ暗闇。しかも、カーブをしている長いトンネルのため照らす明かりがないと大変危険。
画像提供者 instagram@ntkurb様
3つ目のトンネル「石崩隧道」…こちらも岩がむき出しの暗闇のトンネル。2つ目のトンネルほど距離はないものの、舗装されておらず、こけてしまうこともあるので必ず明かりを照らして前方と足元を確認しましょう。
トンネルをくぐり暫く歩くと、ユーシン渓谷に到着です。(所要時間1時間50分程度)
服装について
山登りに適した服装(温度管理がしやすいように重ね着がベスト。渓谷で都心部よりも肌寒いのでご注意を)
リュックサック・歩きやすい靴(ビーチサンダルなど滑りやすいものは絶対にNG)…etc
服装や身に着ける物につきましては、必ず「黒色」は避けた方が良いです。
蜂や熊などの虫や動物たちは、敵を攻撃するとき急所を狙っていきます。そのため、目や鼻など急所であるものは「黒色」と認識しているため、黒いものを中心に襲ってくる恐れがあります。万が一、蜂の巣に近づいてしまった時でも、被害を最小限にするには黒色以外のものを身に着けることをお勧めします。
持ち物について
飲料、行動食、非常食(万が一の場合に備え)、地図(地形図)、懐中電灯、常備薬、保険証、携帯電話、モバイルバッテリー、タオル、カメラ、時計…etc
※あると便利な物
ヘッドランプ、ファーストエイドキット、熊よけの鈴、熊よけスプレー
比較的初心者向けのハイキングコースとして親しまれているため、普通の登山に比べて持ち物も少なめです。
但し、道中では真っ暗闇のトンネルをくぐるシーンもあるので懐中電灯など明かりを灯すグッズは必ず必要と考えられます。
また、ユーシン渓谷では熊が出没(後述)したこともあるので心配な方は何か熊よけグッズを持っていけば安心かもしれませんね。
ユーシンブルーについて
透き通るようなエメラルドがかったコバルトブルーが印象的な青色について、「なぜ」このような色になったのか疑問に思った人も多いのではないでしょうか?
水に含まれるマグネシウムなどの微粒子が反応してこのようになったのではないかと言われています。一方で、完全に真水ではないダムの水には光の赤色波長を吸収する粒子があり、それにより吸収されない波長の光が錯乱することにより青く見えるチンダル現象ではないかとも言われているので真実は未だ定かではありません。
なお、名前の由来は大正時代に森林管理小屋の番人・小宮兵太郎氏が「谷深くして水勢勇まし」ということから「湧津(ゆうしん)」と名付けたと言われています。(諸説はありますが)
また、ユーシンブルーはいつも見られるわけではなく、気象条件が揃えば見れることになっています。
条件としては、
・晴天の日(曇りでも見られることは出来るが、やはり晴れている日の方が美しい)
・雨が降った日の翌日ではない(大雨の翌日は、さらに日を空けて訪れた方が良い)
「折角訪れたのに、ユーシンブルーが見れなかったら悲しい」という人は上記に注意して訪れることをお勧めします。
晴れた日はこんなユーシン渓谷も
画像提供者 instagram@yukamo0219様
ユーシン渓谷の熊出没について
2016年6月24日午前8時40分頃に玄倉林道にて、60代の男性がハイキング中に熊に襲われ軽いけがを負うという事件が発生しました。
玄倉林道はユーシン渓谷へ行く際のハイキングコースとなっているため、熊出没のリスクはゼロとは言い切れません。
したがって、ユーシン渓谷へハイキングに行かれる際は十分にご注意ください。
参考までに熊を避ける行動一覧です。
・辺りを十分注意しながらゆっくりと進む
・蛇みたいに動くロープをぶらさげておく
・悪天候や夕暮れ時は歩かない
運悪く熊に遭遇した時に出来る対処法一覧です。
・熊よけスプレー発射
・熊よけの鈴を鳴らす
・目をじっと合わせながら後ずさり(20m以上距離がある場合)
・襲われてしまったら、必死で手で頭を守りうつ伏せの姿勢をキープ。熊に腹は見せない。
等が挙げられますが、その時のシチュエーションによって最適な行動は異なるので、ケースごとにどのような行動をとれば良いのかシミュレーションをしておいた方が良いかもしれませんね。
クマよけの鈴について
クマよけの鈴は、専用のものをお勧めします。普通の鈴だと熊を逆におびき寄せてしまう可能性があるためです。おすすめはベルトやバッグなどに簡単につけられるものです。
クマよけスプレーについて
クマよけスプレーは少し高いですが、アメリカ森林警備隊採用品の熊撃退スプレー(ホルスター付)をお勧めします。くまに遭遇した時にとっさに使えるかが重要です。少し高いので、デートなどでカッコつけたいときや、怖くてふるえてしまう人にはお勧めです。自然の中で野犬に遭遇し、襲われそうになったときにも使えます。アメリカ製のクマスプレーで、レバーを押すと圧縮された唐辛子エキスが5~10メートル噴射するため、離れたところから撃退できます。特に、グリズリーの生息地として有名なアメリカのモンタナ州で研究、開発されている海外では最もポピュラーな熊よけアイテムです。
いかがでしたか?都内から日帰りで行ける絶景スポットの「ユーシン渓谷」
都会では見られない美しい景色を見て癒されてみてはいかがでしょうか?
【体験談】ユーシン渓谷!美しいユーシンブルーとトンネル探検の旅
ユーシン渓谷には、青の渓谷と言いたくなるようなエメラルドグリーンのダム湖があります。紅葉の時期などは、ユーシンブルーと真っ赤な紅葉が素晴らしく、その絶景目当てにハイカーが大勢あつまりにぎわうことになります。とはいえ、丹沢の懐にひっそりあるユーシン渓谷は、やはり秘境といえる場所にあり、冒険の旅といっても良いワクワク感が味わえるでしょう。
交通について
小田急線の新松田駅で降りて、西丹沢自然公園行の富士急湘南バスに乗り込みます。バスの旅はおよそ45分間かかります。しかしバスで山に向かう間にみる景色も日常から離れていくような旅気分を味わうことができますよ。地元の住民が普通に乗り降りするのも楽しいですし、地元の方以外では、登山客が利用しているようですね。終点の西丹沢自然教室から畦ヶ丸などの山に登るようです。ユーシン渓谷に行く場合には、玄倉でバスをおりることになりますが、シーズン以外に降りる人は少ないようです。
食料調達やトイレ事情
バス停の前には玄倉商店があり、この後はお店などはありませんから、水や食料などを補給するならここが最後になります。中は昔懐かしいよろずやさんの風情のお店で、パンやおにぎりから日用品などを売っています。トイレなどもここで済ませておきましょう。公衆トイレは比較的綺麗で、水洗トイレでトイレットペーパーもありますし、ペーパーを水に流しても大丈夫ですよ。ここから先トイレは、ユーシンロッジまでいかなくてはありません。身繕いできるラストチャンスという訳です。
玄倉商店では、ユーシン渓谷までの手書きの地図を用意してくれているので、お願いしたら地図がもらえます。わかりやすい地図なので、玄倉商店に立ち寄ったらいただいて下さい。玄倉商店の前は開けていて、バスを待つのにも利用できます。帰りのバスの時間を確認しておいてください。バスの本数は多くないので知らないと随分待つことになってしまいます。
玄倉バス停の前には丹沢湖が美しい姿を見せています。この湖も一見の価値がありますよ。その湖を左手にみながら、川を上流にひたすら歩いて下さい。この間は車道を歩くことになりますが、1時間も歩けばユーシン渓谷に入る為のゲートに到着します。ゲート前に無料駐車場が用意されています。ユーシン渓谷まで行く人のための駐車場なので、車を利用すると、玄倉バス停から1時間の歩かなくて済むのでおすすめです。この無料駐車場に車を停めて、近くのキャンプ場で遊ぶ方もいるようです。
ゲートまで延々車道をあるくので、少し疲れてしまいましたが、ゲートにはいるとこれでいよいよ秘境探検です。なにしろユーシン渓谷には8つのトンネルがあり、トンネルごとに風情がちがいます。ですからトンネル探検が好きな人や子供たちはきっと楽しむことができるでしょう。中には素掘りのごつごつしたトンネルもありますが、一番面白いのは、新青崩街道です。
なにしろこのトンネルは途中で九の字に曲がっているので、トンネル内は、真っ暗闇になります。懐中電灯がなければ、絶対に歩くことはできません。懐中電灯を持っていたとしても、ひとりで歩くのはとても勇気がいります。とにかく暗闇ってこういうものなんだと納得することになるでしょう。手を伸ばすと自分の手の先も見えないという経験をします。なかなか本当の暗闇を体験することはありませんからこれはきっと貴重な体験になるでしょう。
一番面白いトンネルは新青崩街道トンネルだといいましたが、トンネルはそれぞれ魅力的で、そのトンネルを8つもくぐることができるので、ちょっぴり冒険者気分を味わうこともできました。まして子供たちならきっと喜んでくれることでしょう。山から下界を見下ろすことができる場所もあって、景色が変化するのも楽しみのひとつです。
トンネルを抜けてしばらくするとダム湖に到着します。先ず歓声をあげることになるでしょうね。ともかく恐ろしいほどに青く、エメラルドグリーンの神秘の湖という言葉が納得できてしまうのです。まるで青の洞窟みたいだという人もいるのですよ。新緑のダム湖も美しいのですが、紅葉ならもっと神秘的になるでしょう。透明なのですが、その透明な水がすっかり碧く染まってみえるのです。日本で青の洞窟を体感できるのですから、是非行ってみてくださいね。
トイレや休憩にも便利なユーシンロッジ
そのダム湖からさらに上流に歩けば、ユーシンロッジまで行くことができます。ユーシンロッジは昔は丹沢登山の拠点として愛されてきましたが、今は使われていません。丹沢国定公園の中にあるロッジなので、復活させることも検討されています。ユーシンロッジが復活すれば、美しい清流や、山遊びももっと気楽に楽しむことができるようになるでしょう。ぜひ早く再利用して欲しいものですね。
ユーシンロッジから塔ノ岳に登ったり、丹沢山や鍋割山などの登山のベースキャンプ場としても、多くの人が利用してきました、ユーシンロッジが使われなくなってしまったので、今はユーシンロッジからの登山道がすっかり荒れているようです。ユーシンロッジが復活すれば、登山道も又歩きやすくなるでしょう。
今は使われていないユーシンロッジですが、和室が一部屋、緊急時の避難用に使えるようになっています。その部屋には裏側から入ることができて、布団も用意してくれていますし、炊事場の水道も利用可能です。炊事場も清潔に整えられているので、調理することもできます。遭難というようなことに備えているのですね。人はいませんが、緊急避難としては十分すぎる設備です。
しかもユーシンロッジがある場所の近くの玄倉川は、丹沢黒部といわれるぐらいの渓流で、神奈川県でありながら、岩魚が釣れることでも有名なんです。岩魚が釣れるのはダム湖から上流部分で、ダム湖からユーシンロッジまでの間です、ユーシンロッジが現役のころには、子供連れのお父さんが、岩魚釣りをするために宿泊したりしていました。ユーシンロッジは山遊びだけでなく、川遊びにも利用されていたのですね。岩魚を釣って焼いて食べるという楽しみ方もあるので、ハイキングだけでなく、川遊びにユーシン渓谷に遊びにいっても楽しいでしょう。無料駐車場も利用できますから便利ですね。
このユーシンロッジにも公衆トイレがあり、トイレットペーパーも用意されていました。水洗なので清潔に利用することができます。トイレットペーパーは水に流してはいけません。持ち帰るのが山のマナーとなっています。冬場には水洗が利用できなくなるようです。水道が凍結してしまうからでしょう。冬場には水洗が使えないトイレは山には結構ありますね。トイレはこのユーシンロッジか、玄倉バス停にしかないので、ユーシンロッジまできたなら、利用しておきましょう。
ユーシンロッジ付近は平地になっているので、ここでお弁当を食べるのもよいかもしれませんね。ベンチもいくつかあるので利用することもできますよ。雨降り峠まで足を延ばすという手もあります。ユーシンロッジ付近はキレイに整備されているという印象を受けます。このユーシンロッジから登山道がいくつかあります。ただしユーシンロッジまでいくと20キロ歩くことになって、往復5時間半かかります。これは休憩時間やお昼を食べる時間は含みません。のんびりとお昼を楽しんだり、休息を多くとると、8時間はたっぷり必要です。
体力がない人や子連れの方におすすめなユーシン渓谷の周り方
体力に自信がないようなら、ダム湖で折り返す方が良いでしょう。ダム湖往復だと3時間半位です。ゆっくりあるいても5時間あれば往復できます。子供連れや、普段あまり歩くことがない人は、無理をしないでくださいね。帰り時間を夕刻にあわせると、丹沢湖の夕景をみることもできます。準備をしっかりして楽しいハイキングにしてくださいね。
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