不忍池
photo by @snaplace_insta
不忍池の基本情報
【スポット】不忍池
【ふりがな】しのばずのいけ
【 住所 】東京都台東区上野公園内
【アクセス】JR上野駅 徒歩約5分
【最寄り駅】上野駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし
不忍池
が含まれる観光マップ
不忍池は盛りだくさんな観光スポット
不忍池は上野駅の近く、上野恩賜公園の中にある天然の池です。
上野恩賜公園自体の開園時間が午前5時~午後11時ですので、不忍池に入れる時間もこれと同じですね。
不忍池へのアクセス等
アクセスは上野駅から徒歩五分で、上野駅が様々な路線が乗り入れている駅であることもあって抜群に交通のいい観光地になります。
駅から道もわかりやすく、JRでなら不忍口というわかりやすい名前の出口もあります。
その他西郷口、山下口などからも近いでしょう。車で訪れるの方も公園の方に駐車場が用意されています。
入園料は無料。一段高くなった公園部分は木々に囲まれ、駅を出てから迷うことは少ないでしょう。
これほど大型の駅のすぐそばに、自然に囲まれた大きな公園があるのは全国的に見ても珍しいですね。
上野恩賜公園は上野駅の西側にあり、その最も西端にあるのが不忍池です。
駅から公園に入った場合はそのまま公園内を真っ直ぐ進めば一度車も通る道に出ますので、そこを渡った先が不忍池です。
公園内は背の高い木々が多く先は見通し難いのですが、各所に案内の看板もありますので迷うことは少ないでしょう。
車で来た方の場合は、公園の駐車場が駅のやや北、公園の東側になりますので、不忍池に行くには公園内をまず南への道を少し行ってから西への道に向かってください。
不忍池は周囲は約2km、全体で面積は約11万平方メートル。
このように不忍池は大きな池ですが、現在は堤で三つの部分に分かれています。
北部は上野動物園の敷地内に位置しカワウの繁殖する「鵜の池」、南部は蓮で一面覆われた「蓮池」、西部はボートを楽しむことが出来る「ボート」池となっています。
そしてその中央に、弁天島(別名中之島)と呼ばれる小さな島があり、そこには弁財天を祀る弁天堂が建っています。
不忍池の歴史
元々この一帯は東京湾の入り江であり、海岸線の後退によって取り残されたここが池となったとされています。
なぜ「不忍池」と呼ばれるようになったのかは諸説ありますが、上野台地と本郷台地の間が忍ヶ丘と呼ばれていことに由来するというのが有力なようですね。
古い時代ここは周囲に笹が茂っていて、そこで多くの男女が忍んで逢っていたからという説もあるのがおもしろいです。
現代でも忍ぶ事はないとしても、カップルのデートでよく使われる場所でもありますね。
1625年に江戸幕府によって、琵琶湖畔の比叡山延暦寺に対応さえるためこの地に寛永寺が建てられたのですが、その開祖である天海は不忍池を琵琶湖に見立てたそうです。
そのため琵琶湖にある竹生島に似せ、わざわざ池の中央に人工の島を築きそこに弁天堂を作ったのです。
そう考えると弁天島に立つのも少し不思議な気持ちになりますね。
不忍池の弁天堂
公園からまっすぐ不忍池に向かった場合は鵜の池と蓮池の間の細い堤上の道を通り、弁天堂に着くことになります。
この辺りは季節にもよりますが、背の高い木々などが生えていたり屋台が出ていることが多いため、池の様子は見にくいこともあります。
時間があるのなら屋台で購入した軽食など軽く摘みながら道の脇に寄り、池を眺めてみるのもいいかも知れませんね。
弁天堂は戦災で消失しましたが昭和33年に再建されています。
欄干の朱色と屋根の青が綺麗な、八角形のとても美しい姿をしたお堂ですね。
池に中央にあるという事も相まってとても絵になる姿で、観光客に好まれます。
ただ地元の人にとっては親しみのある公園、といった印象が強いのか、実際に弁天堂周りを訪れてみても「京都のお寺」などのような観光地感はあまりないですね。
そもそも上野公園が普通にジョギングをしたり散歩をしたりする人の多い自然公園になっていますので、その雰囲気そのままということかもしれません。
不忍池の七福神の弁財天
弁天堂には七福神の弁財天が祀られています。
「弁天様」ということで穏やかな表情で琵琶を弾いている絵姿や像などを見た事のある方は多いと思われますが、ここ不忍池弁天堂に祀られた弁財天は腕が八本あり、剣や弓などを持った武装した姿です。
しかし残念ながら本尊は秘仏として通常は公開されておりません。
ただ、毎年9月最初の巳の日はここで「巳成金大祭」というお祭りが行われ、その時はその本尊も公開されていますので、そのころに時間があるのでしたら是非訪れてみてはいかがでしょうか。
お祭りは大勢の人が並ぶほど盛況なもので、販売される、金運が上がるという小判型のお守りや福財布は大人気で早々に売り切れることもあるそうです。
事前予約もできるそうなので、どうしてもほしい方はお祭り前にサイトの方を確認してみてもいいかも知れません。
不忍池のボート池
弁天堂を後にしさらに西へと進むと、「ボート池」に辿りつきそこではボート遊びを楽しむことができます。
通常の手漕ぎ式のボートから足漕ぎのもの、懐かしの白鳥型スワンボートまで用意されており、スワンボートでしたら大人二名子供二名まで乗れて家族で楽しむにはもってこいではないでしょうか。
その他のボートも二人乗りも可能で、よく男女のカップルがデートとして漕いでいる姿を見ることができます。
昔はこの手のボートはよくあったのですが最近では中々見なくなってきました。
ボート遊びというといまいち古くさいイメージがあるかもしれませんが実際やってみるとのんびり感とスリリング感の両方があって想像以上に楽しめますよ。
不忍池のサクラ
上野公園は桜の名所でもあります。桜は不忍池の周囲にも多数植わっており、池で前述のボートに乗りながらの花見もオツですね。
意外に身近で楽しめる非日常を感じられます。
池周辺は遮る物が少ないため、冬場などでは風がかなり寒く感じることがあります。
寒い季節ではできるだけ厚着をしてきたほうがいいでしょう。
訪れるにお勧めの季節はやはり桜の季節か、お祭りのある秋口周辺でしょうか。
ただ公園内は様々な見所があるため、どんな季節でも十分に楽しめるとは思いますよ。
不忍池と上野恩賜公園
不忍池は上野恩賜公園の中にある観光地ですが、この公園自体も様々な観光名所があり、一緒に楽しむことができるでしょう。
最も有名なのは上野の西郷さんこと西郷隆盛像でしょう。
公園の南に位置し、意外に見落としやすい場所にありますので見忘れないようにご注意を。
もし芸術や美術、科学に興味があるのでしたらここ上野公園はそれだけで丸一日を過ごすことができる場所でもあります。
国立西洋美術館や国立科学館など、国内でトップクラスの博物館が存在し、それらはどれもお勧めです。
特に国立西洋美術館はモネやフェルメールなど大抵の人が聞いたことのあるような画家の貴重な美術品を見ることができます。
さらに、有名なあのロダンの「考える人」も見ることができますよ。
これは美術館前にあり、美術館に入らなくても見ることが出来ますので是非立ち寄ってみることをお勧めします。
ゆっくりしたいのでしたら公園中央にある噴水周囲がお勧めです。
人は多いのですが広く座れる場所が多数ありますので、友人やカップルでなどとのんびりおしゃべりを楽しむのいいかも知れませんね。
都内でこのように自然に囲まれてゆっくり出来る場所はかなり貴重ですよ。
もっと楽しみたいのでしたら有名な上野動物園に行ってみるのもいいでしょう。
入園料は600円と意外に安く、有名なパンダも見ることができますよ。前述した上野動物園敷地内の不忍池ではペリカンやコウノトリなどを見ることができます。
このように不忍池はそれだけでも歴史を感じられ、自然を楽しみボート遊びなども出来る観光地ですが、さらに周囲の公園内も含めると見所が山ほどある場所です。
朝から夜までいても全てを楽しみきる事は不可能でしょう。
そのような盛りだくさんな観光地が駅から歩いてすぐそばにある、こんな場所は他にはそうそうありません。
余暇には是非、訪れてみてください。
どのような人にもお勧めできる観光地になっています。
[wdi_feed id=”110″]
東京のスポットを
ジャンルから探す
おすすめ記事
もっと写真を見る