未就学児~小学生の子ども連れファミリー必見!青森県立美術館を120%楽しむ方法

青森県を代表する文化スポット「青森県立美術館」。実は、静かな美術館というイメージとは裏腹に、未就学児や小学生を連れたファミリーでも安心して楽しめる工夫が満載なんです。建築から展示、サービスまで、子どもと一緒でもみんなが笑顔になれる魅力をご紹介します。年間を通じて訪れる価値がある美術館なので、春夏秋冬それぞれの楽しみ方や、雨の日・混雑対策まで網羅した充実のガイドをお届けします。青森旅行の計画にぜひお役立てください!

青森県立美術館とは?基本情報と見どころ

まずは青森県立美術館の概要と、知っておきたい見どころを押さえましょう。

  • 所在地:青森県青森市安田字近野185(青森市郊外、三内丸山遺跡に隣接)
  • 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日:毎月第2・第4月曜(祝日の場合翌日)、年末年始、展示替え期間など
  • 観覧料常設展は一般700円、大学生400円、高校生以下は無料(2025年現在)。企画展は内容により個別設定(小中学生が無料になる展覧会もあり)。

青森県立美術館は2006年に開館した県立の美術館で、青森の豊かな自然や歴史と調和するユニークな白い建物が特徴です。設計は世界的建築家の青木淳氏で、隣接する縄文遺跡「三内丸山遺跡」の発掘現場から着想を得たデザインになっています。館内外に掘り込まれたような空間と真っ白な壁面は、まるで地中から美術館が姿を現したかのような不思議な雰囲気。館内に入る前から、建築そのものがアート作品のように訪れる人を魅了します。

建築美と空間デザインの魅力

青森県立美術館の建物は、白を基調としたシンプルかつ大胆な造形で有名です。周囲の自然や歴史遺産と調和するように意識されており、屋外には緑の芝生が広がり、館の一部は地面より低く掘り下げられた構造になっています。これは縄文遺跡の地層をイメージしたものだと言われ、館内の一部にはあえてコンクリートの壁に土の質感を残した箇所もあります。天井の高いホールや大きなアーチ型の開口部など、随所に光と空間の面白い演出があり、建築好きな方にも見応え十分です。

来館者からは「まるで美術館自体が巨大なオブジェのよう」「建物と自然が一体化した風景が素晴らしい」と評判で、館内外のどこで写真を撮っても絵になる洗練されたデザインとなっています。お子さん連れでも、まずは外観やエントランスホールの独特な空間を探検してみるのも楽しいでしょう。

常設展示の見どころ:青森ゆかりのアートと世界の名作

館内の**常設展示(コレクション展)**では、青森県にゆかりのある芸術家や作品を中心に、国内外の名作が展示されています。とりわけ注目したい主な見どころは次のとおりです。

  • 奈良美智「あおもり犬」:青森県立美術館のシンボルとも言える大型オブジェ。《あおもり犬》は高さ約8.5メートル、横幅約6.7メートルにもなる真っ白な巨大犬の彫刻です。弘前市出身の現代美術家・奈良美智(なら よしとも)さんが制作したもので、美術館の屋外スペースにちょこんと座っています。無邪気なようでどこか切なげな表情のこの子犬は、奈良さんが幼い頃に飼えずに山に置いてきた子犬への想いを表現した作品とも言われ、見る人の心に強く訴えかけます。館内からガラス越しに眺めることもできますが、春~秋の期間は無料で間近に見られる屋外通路が開通するため、ぜひ実物の足元まで行って見上げてみてください。その迫力に子どもも大人も思わず「大きい!」と声をあげてしまうはず。青森県立美術館に来たらまず最初に会いに行きたい名物アートです。かわいらしくも圧倒的存在感のある「あおもり犬」は、インスタ映え抜群のフォトスポットでもあり、家族写真にもぴったりですよ。
  • マルク・シャガール《バレエ「アレコ」の背景画》:20世紀を代表する画家シャガールが描いた4枚の巨大な舞台背景画が、当館のアレコホールに常設展示されています。高さ約9メートル、幅15メートルにも及ぶカラフルな絵画は、元々1940年代にバレエ公演「アレコ」のために制作されたもの。世界に現存する4枚のうち3枚を青森県立美術館が所蔵しており、残る1枚も借用して全4枚を一堂に展示(※期間限定)しています。天井高20メートルの専用ホールいっぱいに展示されたシャガールの背景画は圧巻のスケールで、まるで自分が舞台の中に迷い込んだかのような臨場感!色彩豊かなシャガールの世界に子どもも思わず「大きな絵本みたい!」と感じることでしょう。他ではなかなか見られない貴重なコレクションで、美術館の目玉展示の一つです。
  • 棟方志功(むなかた しこう)の版画コレクション:青森県出身で世界的に評価された版画家・棟方志功の作品も多数展示されています。「板画(はんが)の鬼才」と呼ばれた棟方の作品は、力強い線と大胆な構図が特徴で、日本の伝統的な美を感じさせます。代表作の板画シリーズや彩色作品など、その迫力ある表現は小さな子どもにも意外とインパクトがあるようで、「この絵、なんだか強そう!」などと感じ取る子もいます。青森が生んだ巨匠の作品を間近で鑑賞し、日本の美術の奥深さに触れてみてください。
  • 青森ゆかりのアーティストたち:上記以外にも、青森県立美術館には県出身・ゆかりの作家の作品が充実しています。版画の関野凖一郎、前衛芸術の斎藤義重、彫刻の成田亨(ウルトラマンなど特撮デザインでも有名)、写真・映像・詩の異才寺山修司、現代美術の工藤哲巳など、多彩なジャンルのアートが揃っています。青森に関連した作品を通じて、郷土の文化や芸術の幅広さを感じられるでしょう。また、同館は奈良美智さんの作品コレクションが特に充実していることでも知られています。《あおもり犬》以外にもドローイングや絵画など約170点以上の奈良作品が収蔵されており、ファンにはたまりません。展示替えで内容は変わることがありますが、「奈良美智の部屋」的なコーナーが設けられることもあり、可愛らしくもシュールな奈良作品の世界観を親子で楽しめます。
  • 国内外の名品:郷土ゆかりの作家以外にも、青森県立美術館では世界的な巨匠たちの作品を鑑賞できます。コレクションにはピカソ、マティス、カンディンスキー、クレー、ルドン、レンブラントといった海外アーティストの版画や版画集、彫刻などが含まれており、展示替えによりお目見えします。また日本の現代美術作家として荒川修作、今井俊満、恩地孝四郎、鳥海青児、浜口陽三、山口長男などの作品も所蔵しています。こうした多彩なコレクションがあるので、アート初心者からマニアまで幅広い層が楽しめるのが青森県立美術館の魅力です。「絵を見るのは初めて…」という子どもでも、お気に入りの一枚がきっと見つかるでしょう。

企画展・イベントも見逃せない

企画展(特別展)にも注目です。青森県立美術館では常設展に加えて、年間を通じて様々なテーマの企画展が開催されます。地元青森や東北に関連したアート企画はもちろん、人気キャラクターやアニメ・デザインに関する展覧会も行われ、家族で楽しめる内容が盛りだくさん。過去には奈良美智さんの大規模回顧展や、全国巡回する話題の美術展、さらには子どもに大人気の「ジブリパークとジブリ展」(2024~2025年開催)なども予定されています。例えば2025年には漫画家でありアニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナーとして有名な安彦良和展が開催され、親子で楽しむ姿も見られました。このように、親しみやすいテーマの展覧会があるのもファミリーには嬉しいポイントです。

企画展ごとに観覧料が設定されますが、小中学生以下が無料になる展覧会も多く、家計に優しいのも助かります。旅行の日程にあわせて開催中の企画展情報を公式サイトでチェックし、興味のあるものがあればぜひ足を運んでみましょう。お気に入りの作品やキャラクターに思いがけず出会えるかもしれません。

フォトスポット&雰囲気

館内は基本的に美術品保護のため撮影禁止エリアがありますが、一部撮影OKの作品やエリアも用意されています。例えば前述の《あおもり犬》は屋外にあるため自由に撮影可能ですし、館内でも撮影可の表示がある展示では記念写真が撮れます。真っ白でスタイリッシュな内装はどこでシャッターを切っても絵になり、特にエントランスや吹き抜けホールはSNS映えするスポットとして人気です。「美術館デビュー」の記念に、ぜひ家族で写真を撮ってみてください。

また、美術館の外周は広々とした芝生の庭になっており、天気が良ければ館外を散策するだけでも気持ちがいいですよ。子どもたちは美術館の外にあるオブジェ(屋外彫刻)を見つけたり、広場を走り回ったりと、思い思いに過ごせます。鑑賞前後に少し外の空気を吸ってリフレッシュするのもおすすめです。建物を背景に芝生で遊ぶ子ども達の姿は、微笑ましく青森のゆったりした雰囲気を感じさせてくれるでしょう。

子どもと一緒に青森県立美術館を楽しむポイント

「美術館って子どもには難しいんじゃない?」「静かにしなきゃいけないし心配…」――そんなパパママの不安を吹き飛ばす、青森県立美術館ならではの子連れウェルカムな仕掛けや楽しみ方をご紹介します。子どもと一緒でもアートを存分に楽しむためのポイントを押さえて、家族みんなで素敵な時間を過ごしましょう。

子連れでも安心!充実のキッズ向け設備とサービス

青森県立美術館は子ども連れに優しい設備がとても充実しています。館内には小さなお子さん連れでも快適に過ごせる工夫がたくさん用意されており、「美術館デビュー」にもぴったりなんです。以下に主なファミリー向け設備をリストアップしました。

  • ベビーカーOK・貸出あり:館内はベビーカーでそのまま移動できます。段差もエレベーターで解消でき、広い通路でベビーカー移動も楽々です。さらに嬉しいのはベビーカーの貸し出しサービス!1階総合受付横で頼めば無料でベビーカーを借りられるので、旅行中で持参していなくても安心。展示室内ではベビーカーに荷物を載せて回ることもできますが、混雑時や作品保護のために一部エリアで制限がある場合はスタッフさんがサポートしてくれます。乳幼児連れでも気負わず来館できますね。
  • コインロッカー・手荷物預かり:小さな子ども連れだと荷物が多くなりがちですが、館内には無料のコインロッカー(1階エントランスと地下2階エレベーター横)を完備。ベビーカーに積みにくい大きな荷物やコート類は預けて、身軽に鑑賞できます。また大型スーツケースなどは1階受付で預かってもらえるので、旅行途中に立ち寄る場合も便利です。貴重品以外の荷物はできるだけロッカーに入れて、子どもから目を離さず安全に楽しみましょう。
  • 授乳室・おむつ交換台:1階には授乳室が設置されており、赤ちゃん連れでも落ち着いてお世話ができます。場所は受付と同じフロアで、図書室奥にあるため利用時はスタッフに声をかけると案内してもらえます。室内は清潔で、仕切り(カーテン)付きのソファやテーブル、ベビーベッド、手洗い場が完備されていました。授乳中に上のお子さんが一緒でも、広めのスペースがあるので安心です。おむつ替え台は授乳室内および1階多目的トイレにもあります。おむつ替えのみなら多目的トイレの利用もOK。館内に授乳室は1ヶ所なので、赤ちゃんが空腹になりそうなら早めに済ませておくとスムーズです。ミルク用のお湯が必要な場合はカフェでお願いすると対応してもらえることもありますので、困ったときはスタッフに相談してみましょう。
  • キッズルーム&フリーアトリエ:青森県立美術館の目玉サービスとも言えるのが、子ども向けのプレイルーム「キッズルーム」です。地下1階に専用のお部屋があり、土日祝日の10:00~12:00および13:00~15:00に開放されています(冬期間は閉鎖)。中には親子で自由に過ごせる絵本コーナーや、スイス・ネフ社製の積み木、お絵かき用の色鉛筆・紙などが用意されており、まるで小さな子ども図書館&遊び場のような空間!アート鑑賞に飽きてしまった子どもでも、ここでなら想像力を働かせて遊ぶことができます。実際に「美術館は静かで子供には緊張するけど、キッズルームで息抜きできた」というパパママも多く、子連れへの配慮としてとても好評です。利用は保護者同伴が条件ですが、館内で唯一子どもが声を出しても大丈夫なエリアともいえるでしょう。館が主催するワークショップや「おはなし会」(毎月第4土曜14時~の読み聞かせ&工作会)などもこのキッズルームで開催されます。開催日に当たれば、スタッフやボランティアさんによる絵本の読み聞かせや簡単なアート工作イベントに参加でき、旅先でも貴重な体験になりますよ。なお、キッズルームへは1階コミュニティホール奥のエレベーターでアクセス可能です(ベビーカーOK)。冬季は閉鎖となりますが、その間も不定期で場所を変えて子ども向けイベントが行われることがありますので、公式情報をチェックしてみてください。
  • 無料休憩スペース(コミュニティホール):1階には約40席の「コミュニティホール」があり、自由に飲食や休憩ができるスペースとなっています。静かに休める椅子とテーブルが並び、お子さんのおやつタイムや一休みに最適です。美術館は館内に飲食物を持ち込めないことが多いですが、青森県立美術館ではこのホール内に限り持参した軽食を取ることが許可されています(※匂いの強い物や温めが必要な物は避けましょう)。例えば、お弁当やおにぎり、赤ちゃんの離乳食などもここであれば安心して食べさせられます。授乳室が混んでいるときは、こちらで授乳ケープを使って授乳しているママの姿も見かけました。ファミリーにとって「子どもと一緒に気兼ねなく座れる場所」があるのは本当に助かりますよね。美術館内を巡って子どもが疲れたら、この休憩スペースで一息つきましょう。
  • 館内カフェ「4匹の猫」:美術館での楽しみの一つがミュージアムカフェです。1階に併設された「4匹の猫(よんひきのねこ)」は、青森県産の食材を使ったオリジナルメニューが人気のカフェ。ベーグルサンドやパスタ、カレー、ピラフ、スイーツにコーヒーまで揃い、ランチからお茶まで幅広く利用できます。館内でたくさん歩いた後に、子どもと一緒に休めるオアシス的存在です。子供用椅子も3脚用意されているので、小さな子もテーブルで食事しやすくて安心。キッズメニュー専用の設定はありませんが、ベーグルサンドやリンゴソースを使ったポークベーグルなど、地元産リンゴを使ったメニューはほんのり甘く子どもにも食べやすいと評判です。デザートには青森リンゴのシブーストやアップルパイなど、青森らしいスイーツもおすすめ!営業時間は10:30~16:30(L.O.16:00)で、美術館休館日はお休みなのでご注意ください。観覧券がなくても利用できるため、地元の方もランチに訪れる穴場スポットです。家族でアートを楽しんだ後、「今日は美術館のカフェでランチしようね」といったプランも素敵ですね。
  • ミュージアムショップ:1階エントランス付近にはミュージアムショップもあります。アート関連の書籍やポストカード、オリジナルグッズ、お土産品などが揃い、青森県立美術館でしか買えない奈良美智グッズも要チェックです。子ども向けには「あおもり犬」をモチーフにした可愛いぬいぐるみや文房具、絵本なども並んでいます。アート体験の記念に、親子でお気に入りの一品を探してみるのも楽しいでしょう。ショップは観覧券が無くても入れるので、時間がない場合はショップだけ覗くことも可能です。ついつい長居してしまいそうですが、買い物は最後に寄るのがおすすめ。お子さんが展示室で頑張って鑑賞できたご褒美に、小さなお土産を選ばせてあげるのも良い記念になりますよ。

このように、青森県立美術館は**「ベビーカーOK」「授乳室あり」「キッズルームあり」「雨でもOK」といった子連れファミリーに嬉しい条件が揃っています。美術館というと「静か」「大人の場所」というイメージが強いかもしれませんが、ここではスタッフの方々も含め子どもウェルカムな雰囲気**が感じられ、パパママもリラックスして過ごせるはずです。小さなお子さん連れで美術館に行くのが初めてでも大丈夫。設備を活用しながら、マナーを守っていれば周囲に気兼ねしすぎる必要はありません。「子どもが泣いたらどうしよう…」と最初は不安でも、無理せず適宜休憩を挟んだりキッズルームで遊ばせたりすれば、家族みんなで楽しいアート体験ができますよ。

子どもの興味を引き出す鑑賞アイデア

せっかく訪れた美術館、どうせなら子どもにも楽しんでもらいたいですよね。青森県立美術館で子どもの興味を引き出す鑑賞方法のアイデアをいくつかご紹介します。

  • まずは「あおもり犬」で盛り上がる:入館したら、ぜひ最初に屋外のあおもり犬を見に行きましょう。その大きさと可愛さに、お子さんも一気にテンションアップ間違いなし!「こんな大きな犬がいるよ、探しに行こう!」と声をかければ、美術館探検のワクワク感が高まります。犬好きの子ならなおさら喜んでくれるでしょう。写真撮影OKなので、一緒にタッチ(※作品なので触れない距離から眺めましょう)するふりをして写真を撮ったり、犬の下に立って見上げたりと、色んな角度から楽しんでみてください。あおもり犬とのふれあい体験が、その日の素敵な思い出のスタートになります。
  • 子ども目線で作品を探す:館内の展示では、お子さんの目線に合わせて作品を鑑賞してみましょう。例えば色彩がカラフルな作品、形がユニークな彫刻、人や動物が描かれた絵など、子どもなりに「面白い!」と感じるポイントがきっとあります。難しい解説は抜きにして、「この絵、何に見える?」「どんなお話がありそうかな?」と問いかけてみると、意外な答えが返ってきて大人もハッとすることも。青森県立美術館は現代アートや抽象画も多いので、自由な発想でアートを感じるにはぴったりです。正解は一つではないので、子どもの想像力を尊重しながら一緒に楽しむといいでしょう。
  • お気に入りを見つけてみようゲーム:広い美術館では、全部の作品を真面目に見ようとすると子どもは疲れてしまいます。そこで「今日はお気に入りの1枚(1点)を見つけるのが目標だよ」と伝えてみてはいかがでしょう?全部見なくちゃというプレッシャーがなくなり、子ども自身も「どれにしようかな?」とゲーム感覚で鑑賞できます。最後に「一番好きだった作品はどれ?」と聞いてみれば、子どもなりのチョイスを教えてくれるはず。それがあおもり犬でも棟方志功の版画でも何でもOKです。出口でポストカードを買って帰れば、その作品が特別な思い出になりますね。
  • ミッションやスタンプラリー:タイミングが合えば、美術館側が用意した子ども向けのミッションシートスタンプラリーに参加できる場合もあります。過去には夏休み期間に子ども向けの鑑賞ワークシートが配布され、展示室に隠れたモチーフを探すクイズラリーのような企画もありました。公式サイトのお知らせや受付で確認して、もし実施中ならぜひチャレンジしてみましょう。答え合わせをしながら展示を回ると、ゲーム感覚で集中して見て回れます。
  • 作品の前でお絵かき:お気に入りの作品の前で立ち止まったら、その場でスケッチしてみるのも楽しいものです。幸い、青森県立美術館では鉛筆とメモ帳程度であれば持ち込んでのスケッチが可能なエリアもあります(他のお客様の迷惑にならない範囲で)。キッズルームにもお絵かきコーナーがありますが、展示作品を見てインスピレーションが湧いたら忘れないうちにメモするのも◎。「どんな色だった?」「どんな形だった?」と親子で描き合いっこするのも面白いでしょう。ただし展示室内でのクレヨンや絵の具の使用、大声での会話はNGなので、鉛筆を使い小声で取り組んでくださいね。小学生くらいになれば、これをきっかけに夏休みの自由研究に発展することもあります。
  • 音声ガイドを活用:美術館によっては子ども向けの音声ガイドやアプリが用意されていることがあります。青森県立美術館では一般向けの音声ガイド機器(有料貸出)があるほか、最近ではスマートフォンで解説が聞けるサービスも登場しています。一部の展覧会では子どもにも分かりやすい解説になっている場合もあるので、小学生以上なら試してみるのも良いでしょう。音声ガイドを一緒に聞きながら「へえ、そうなんだ!」と親子で盛り上がれば、難しい作品もぐっと身近に感じられます。

子どもの年齢別アドバイス

  • 未就学児(乳幼児~幼稚園):抱っこひもやベビーカーを駆使して移動し、お子さんの機嫌に合わせて無理なく回りましょう。ベビー休憩は早め早めが鉄則です。鑑賞中は「わぁ、○○がいるね」「これ何色かな?」など語りかけながら興味を引くと効果的。騒ぎ出したら一旦館外やキッズルームでリセットすればOK。休憩を挟みつつ1時間程度見られれば十分頑張った方です。すべてを見ようとせず、親も子ものんびり構えるのがコツ。
  • 小学校低学年:好奇心旺盛な反面、飽きっぽさもある年頃です。「○○探しゲーム」を取り入れたり、「この絵のタイトル当ててみて!」などクイズを出したりと遊び心ある鑑賞を。美術館の静かさに緊張してしまう子もいるので、事前に「図書館みたいに静かに見る場所だよ」と雰囲気を伝えておくと良いでしょう。1~2時間が集中できる目安。疲れたら無理せず退出し、「また来ようね」で切り上げる勇気も大事です。
  • 小学校高学年:作品への感じ方も大人に近づいてくる年代です。自分なりの興味でじっくり見たい子もいれば、さらっと一巡したい子も。本人のペースを尊重しつつ、解説文を一緒に読んでみたり、自由研究テーマを探す視点で見たりと、新たなチャレンジを促すと良いでしょう。質疑応答しながら進むと理解が深まります。鑑賞後に感想を話し合う時間を持つと、親子のコミュニケーションも広がりますよ。

いずれの年齢でも、子どものコンディション最優先でムリは禁物です。飽きてきたな、疲れたかなと感じたら、途中で休憩したり別のアクティビティ(屋外散策やグッズ選びなど)に切り替えましょう。青森県立美術館は**「子どもと一緒にアートを楽しむ」ための環境が整った美術館**です。施設やサービスをフル活用しながら、ぜひ親子で素敵な時間をお過ごしください。

ファミリー向けサービス&周辺の便利情報

子連れ旅行では、館内設備以外にも「周辺にどんなお店があるか」「食事はどうするか」なども気になるポイントですよね。ここではファミリーに役立つサービス周辺の便利スポットをまとめました。事前に知っておけば当日慌てずに済むので、チェックしておきましょう。

食事・ランチ情報:館内外のおすすめ

美術館内で軽食やランチをとりたい場合は、前述の館内カフェ「4匹の猫」がイチオシです。キッズチェアもあり、青森名物を使ったメニューも豊富なので、親子で利用しやすいでしょう。ただ、混雑時は席が埋まってしまうこともあります。お昼時(12時前後)は特に込み合うことがあるので、11時台に早めのランチを済ませるか、13時過ぎに少し時間をずらすと比較的スムーズです。子ども連れの場合は空いている時間帯を選ぶと落ち着いて食事できます。

持参したお弁当やおやつで済ませたい場合は、先述のコミュニティホール(休憩スペース)を利用しましょう。自家製のおにぎりやパン、お菓子など簡単に食べられる物を用意しておけば、子どもが急に「おなか空いた!」と言い出しても安心です。青森駅前などでテイクアウトを購入して持ち込むのも一案です。館内の飲食が心配な方も、指定スペースならマナーを守って飲食可能なので、ピクニック気分で休憩できますよ。

美術館周辺で食事処を探す場合、実はすぐお隣の三内丸山遺跡敷地内にレストランがあります。遺跡のガイダンス施設「縄文時遊館」に併設された**レストラン「五千年の星」**です。地元の食材を使った郷土料理や軽食が楽しめ、テーブル席80席と広々。子ども用椅子も用意されているのでファミリーでも利用しやすいですよ。営業時間は11:00~15:30(ラストオーダー15:00)で、美術館とほぼ同じ敷地内にあるため、美術館見学後に徒歩数分でランチという流れもスムーズです。冬季は休館日等に合わせてお休みの場合もあるので、開店状況は事前に確認しておきましょう。メニューには「縄文うどん」や地場野菜を使った定食などがあり、観光客にも人気です。お子さんにも食べやすいうどんやカレーライスなどもありますので、外でしっかり食事をしたい時はこちらがおすすめ。

また、美術館から車で10分ほど市街地に戻れば、青森駅周辺に飲食店がたくさんあります。特に家族連れに人気なのは、青森市魚菜センターの「のっけ丼」(自分好みの海鮮丼を作る体験)や、ショッピングモール内のフードコート、ファミリーレストランなど。美術館見学後に市街地へ移動する予定があれば、お昼は市内で名物グルメを楽しむのも旅の醍醐味です。ただし、小さなお子さん連れだと移動も一苦労なので、時間と子どもの体力に合わせて無理なく計画しましょう。

トイレ・ベビー設備の安心情報

館内のトイレ事情も家族で出かける際には重要です。青森県立美術館には各階にトイレがありますが、ファミリーに便利なのは1階の多目的トイレです。広めの個室でベビーベッド(おむつ替え台)が設置されており、パパでもママでもおむつ替え可能。幼児を連れて一緒に入れるので、まだトイレトレーニング途中のお子さんでも安心です。また、多目的トイレにはお子様補助便座がある場合もあるので必要に応じて利用しましょう。

女性用・男性用トイレにも一部おむつ替えシートが備わっています。特に女性トイレ内には幼児用の小さな簡易椅子が置かれ、ママが用を足す間子どもを座らせておける配慮も。授乳室については前述の通り設備充実ですが、万一場所がわからなければスタッフに声をかければすぐ案内してもらえます。美術館の方々は子連れ客にも慣れていて、とても親切に対応してくれるので困ったことがあれば遠慮なく聞いてみてくださいね。

迷子対策と安全管理

広い美術館では小さな子の迷子も心配です。館内は展示室ごとに区切られ見通しが悪い場所もあるので、お子さんから目を離さないようにしましょう。とはいえ、もし迷子になってしまった場合でも館内スタッフに相談すれば館内放送などで迅速に対応してくれるとのこと。子どもには「迷子になったら近くの係員さんに『ママとはぐれました』と言うんだよ」と教えておくと安心です。また入館時に迷子シール(氏名や親の連絡先を書いて子どもの服に貼るもの)を配布してくれる美術館もありますが、青森県立美術館では特にそういったサービスはありません。その代わり、小さいお子さんには目印になる帽子や服を着せておく、入館前に記念写真を撮って当日の服装を覚えておく等、親側で迷子対策をしておくと良いでしょう。

展示室では走ったり触ったりすると危険なので、「手をつなごうね」「展示物には触らない約束だよ」と事前にルール確認を。美術館自体は子どもに寛容ですが、作品保護のための最低限のマナーは守りましょう。逆に、お行儀良くできたら大いに褒めてあげてくださいね。

車派も公共交通派もOK!アクセス&駐車場情報

青森県立美術館へのアクセスは、車でも公共交通でも比較的行きやすくなっています。ご家族の移動手段に合わせて、便利な行き方をチェックしましょう。

  • 自家用車・レンタカーで行く場合:青森県立美術館は東北自動車道「青森IC」から約5分と、車でのアクセスが非常に良好です。特に小さい子ども連れなら車移動が楽ですね。青森市中心部からも車で15~20分程度で到着します。美術館敷地内には**無料駐車場(約350台収容)**が完備されており、普通車はもちろん大型バスも駐車可能です。さらに身障者用スペースも18台分あるので、車椅子利用の方も安心。駐車料金がかからないのはファミリー旅行に嬉しいポイントです。休日でもよほど大規模イベントがない限り駐車場が満杯になることは少ないですが、混雑期は臨時駐車場が開放される場合もあります。係員さんの指示に従って駐車してください。なお、駐車場ゲートは夜20:30~朝8:15まで閉鎖されますので、遅くまで車を置きっぱなしにしないよう注意しましょう。
  • 公共交通(バス)で行く場合:公共交通機関なら、JR青森駅またはJR新青森駅から出ている路線バスが便利です。JR新青森駅(新幹線停車駅)をご利用の場合は、駅東口バス停から観光周遊バス「ねぶたん号」に乗車し、「県立美術館前」バス停で下車(所要約10分)。これが最もわかりやすいルートです。JR青森駅(在来線・青森市中心)からは、市営バス6番乗り場より「三内丸山遺跡行き」路線バスに乗車、「県立美術館前」下車(所要約20分)となります。いずれもバス停は美術館入口からすぐの場所にあり、小さな子ども連れでもほとんど歩かずに済みます。ベビーカーはバス乗車時に折りたたむ必要がありますが、運転手さんが停車時に声をかけてくれたりと親切ですので安心してください。バスの本数は日中おおむね1時間に1~2本程度ですが、シーズンや曜日で変わるので事前に時刻表を確認しましょう。帰りも同じ停留所から乗りますが、最終バスの時間に注意です(夕方17時台~18時台が最終となる路線が多いです)。公共交通で訪れる場合、午前中に美術館と遺跡を見学し、午後早めに市街地へ戻るのがスムーズなプランとなります。
  • タクシー・その他:青森駅、新青森駅、青森空港からはタクシーを利用する手もあります。所要時間は新青森駅・空港から約15分、青森駅から約20分で、料金は青森駅からであれば概ね2000円前後でしょう。荷物が多いときや、バスの待ち時間を省きたいときにはタクシー移動も快適です。また、観光シーズンには駅からレンタサイクルで巡るプランなどもありますが、美術館までは上り坂もあり距離もあるので子連れには現実的ではありません。無理せずバスか車を利用しましょう。

周辺施設・観光スポットとの組み合わせプラン

青森県立美術館の周りには、家族で楽しめる観光スポットが点在しています。一箇所だけで帰るのはもったいない!ということで、周辺の見どころと組み合わせたモデルコースも考えてみましょう。時間や季節に合わせて、無理のない範囲でプランニングしてみてください。

モデルコース1:美術館+三内丸山遺跡でアートと歴史を満喫

9:30~ 青森県立美術館
朝イチの開館時間に合わせて美術館に入館。比較的空いている午前中にゆっくりアート鑑賞を楽しみます。子どもたちはあおもり犬にご挨拶して、常設展を1~2時間かけて回りましょう。疲れたらキッズルームで休憩もできます。

11:30~ 三内丸山遺跡を見学
美術館のすぐ隣にある三内丸山遺跡は、日本最大級の縄文時代集落跡です。発掘復元された竪穴住居や高床式建物の展示を見学すれば、5500年前の人々の暮らしにタイムスリップ!広大な野外遺跡は自由に散策でき、子ども達ものびのび走り回れます。併設の展示資料館(さんまるミュージアム)では土器や装飾品など出土品も展示。歴史と文化の学びが得られるスポットで、大人も興味深い体験ができます。滞在目安は1~1.5時間。ボランティアガイドさんに案内をお願いするとより理解が深まります(所要約60分、無料)。

13:00~ 縄文時遊館のレストランで昼食
遺跡見学後は、縄文時遊館内「五千年の星」でランチタイム。青森の郷土料理や和食が中心なので、子どもでも食べられるメニューが揃っています。歩き回ったあとの暖かいうどんや定食は格別です。食後は売店で縄文グッズやお土産も見てみましょう。

14:30~ 美術館&遺跡周辺でのんびり
午後は状況に応じて予定調整。例えば、遺跡で遊び足りない子は引き続き野外広場で走り回ったり、土偶のレプリカを触ってみたり。美術館に戻ってショップでお買い物やカフェでデザート休憩をしてもいいですね。両施設とも16時~17時には閉まるので、その前に満喫しましょう。

16:30~ 青森駅方面へ移動
宿泊が青森市内の場合は、市街地に戻って夕食や他の観光へ。昼間たっぷり知的好奇心を刺激したので、夜はホテルでゆっくり…でも十分充実感があります。

このコースは、アートと歴史を1日で体験できるファミリーに人気のルートです。移動も隣接地内のみで子どもの負担が少なく、大人も大満足の内容になるでしょう。

モデルコース2:美術館+青森市街で欲張り旅

9:30~ 青森県立美術館
(上記と同様に午前中を美術館鑑賞にあてます)

12:00~ 青森市街地へ移動・ランチ
美術館前バス停から路線バスまたはタクシーで青森駅方面へ向かいます。青森魚菜センター(青森駅から徒歩10分)でお昼ご飯はいかがでしょう。活気ある市場で、新鮮な海の幸を自分好みに盛り付ける「のっけ丼」に挑戦!家族でわいわい食材を選ぶのはまるで宝探しのような楽しさです。生ものが苦手な子にはお肉のおかずや卵焼きもトッピングできますよ。市場以外にも駅ビル内のレストラン、カフェなど選択肢はいろいろ。子どもと相談して決めましょう。

14:30~ 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
お腹が満たされたら、青森駅裏手の港湾エリアへ。そこに停泊しているのが八甲田丸です。かつて青函連絡船として活躍した大型フェリーを博物館として公開しており、船内見学ができます。操舵室に座ってみたり汽笛を鳴らすボタンを押してみたり、乗り物好きの子には堪らないスポット!青森~函館を結んだ歴史の船旅に思いを馳せ、大人もロマンを感じます。甲板からは青森湾の景色も一望できますよ(所要約1時間)。

16:00~ ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森駅すぐ隣には、青森ねぶた祭のミュージアム「ねぶたの家 ワ・ラッセ」があります。毎年8月のねぶた祭で実際に運行された大型ねぶたが常設展示され、迫力満点!館内は薄暗く幻想的な雰囲気で、子どもは巨大な灯篭人形に目を輝かせるでしょう。太鼓や笛の音を体験できるコーナー、顔出しパネルでハネト衣装を着た写真撮影など、参加型の演出も豊富なので飽きません。所要45分~1時間程度。青森旅行の記念にねぶたの歴史と魅力に触れてみましょう。

17:30~ 青森駅解散
夕方にはすべての観光を終え、青森駅に戻って解散です。かなり盛り沢山ですが、移動をバス・徒歩中心にすることで効率よく回れます。疲れすぎないよう適宜休憩を入れ、水分補給も忘れずに。このコースではアートからグルメ、歴史、祭り文化まで青森の魅力を一日で凝縮して体験できます。

モデルコース3:夏限定・青森満喫ファミリープラン

青森県立美術館は夏休みシーズンにも家族連れで大いに賑わいます。せっかく夏の青森を訪れるなら、こんな特別プランはいかがでしょう。

午前:美術館で涼しくアート観賞 → :美術館カフェで軽めにランチ(または持参弁当) → 午後:三内丸山遺跡で遊び&縄文体験 → 夕方:ホテルで休憩&夕食 → :青森ねぶた祭(8月初旬開催)を観覧!

夏の青森はねぶた祭という最大のお楽しみがあります。もし日程が合えば、昼は文化体験・夜はお祭り見物という一日も最高です。ただし子ども連れで夜の祭り見物は混雑もあり体力勝負なので、無理は禁物。昼間は美術館の涼しい室内で過ごし、午後は昼寝をさせるなどして体調を整えてから夜に臨みましょう。

その他の周辺スポット

時間に余裕があれば、青森県立美術館から車で30~60分圏内にも魅力的な場所がたくさんあります。

  • 弘前市方面:弘前城や弘前れんが倉庫美術館など、お城とアートを楽しめます。春なら弘前公園の桜が有名です。
  • 十和田市方面:車で1時間ほどで十和田市現代美術館へ。子どもが喜ぶカラフルなアートがいっぱいで、こちらも子連れに人気です。
  • 八甲田・奥入瀬方面:自然が好きなら、八甲田ロープウェーで山頂散策や奥入瀬渓流散策も検討を。青森市郊外の「モヤヒルズ」で夏は牧場体験、冬は雪遊びなんてプランも。

ただ、小さなお子さん連れの場合は移動が大変になりがちなので、基本は美術館+α程度に留めるのがおすすめです。青森県立美術館自体がかなり見応えがありますから、「もっと見たかった」「もう一度あれが見たい」という声も出るくらいです。あれこれ詰め込みすぎず、子どものペースに合わせた旅程で青森観光を楽しんでくださいね。

季節ごとの楽しみ方と見どころ

青森県立美術館は屋内施設なので基本的にはいつ訪れても快適に過ごせますが、四季折々で違った表情や楽しみ方があります。ここでは春・夏・秋・冬それぞれのおすすめポイントをまとめました。季節に合わせた魅力を知って、ベストなタイミングで計画してみましょう。

春(3~5月):爽やかな季節にのんびりアート散歩

長い冬が終わり青森にも春の陽気が訪れる3月下旬~4月。雪解けとともに、美術館周辺の芝生が緑を増し始めます。ちょうど**「あおもり犬」も冬眠から目覚める季節**で、雪のため閉鎖されていた連絡通路が4月下旬頃から再開通。久々に犬の近くまで行けるようになるので、春一番に会いに行くのも良いですね。5月には周辺でタンポポや野の花が咲き、小鳥のさえずりも心地よく、外を歩くのが楽しい季節です。美術館と遺跡の敷地を結ぶ小径を散策しながら、親子で春探しをしてみましょう。

春といえばゴールデンウィーク。青森県立美術館でもGWに合わせて特別イベントが開かれることがあります。子ども向けワークショップや無料開放デーなどの情報は要チェックです。ただしGW中は観光客も多く混雑が予想されます。時間に余裕をもって行動し、チケットも事前購入できる場合は利用するとスムーズです。

また、春は青森県内各地で桜が美しい時期。美術館周辺には大規模な桜スポットはありませんが、少し足を伸ばせば弘前公園の桜や青森市内の合浦公園の桜など見事な景色が楽しめます。日程が合えば、美術館+お花見という春ならではのコンボも素敵ですね。

夏(6~8月):涼を求めて美術館&青森の祭りを楽しむ

青森の夏は本州の中では比較的涼しいとはいえ、日中は暑い日もあります。そんな時、冷房の効いた美術館は絶好の避暑スポット!屋外よりひんやりした館内でゆったりアート鑑賞すれば、親も子もクールダウンできます。特に8月の夏休み期間は子ども向けの企画展やイベントも多く、館内は家族連れで賑わいます。夏休みの自由研究に役立つワークシート配布や、毎週土曜開催の無料アートワークショップ「みんなのアトリエ」など、子どもの創作意欲を刺激する催しも盛りだくさん。実際に2025年夏には「私の青をみつけよう!」と題したワークショップが連日開催され、絵の具で自分だけの青色を作って作品を描く体験が人気を集めました。予約不要・参加無料で幼稚園年長~小学生が対象となっており、観光で訪れた方も飛び入り参加できるのが魅力です。夏休みは親子でアート体験するチャンスですので、ぜひチェックしてみてください。

そして夏最大のイベントといえば青森ねぶた祭(8月2日~7日)。美術館からは離れていますが、もし時期が合えばぜひ鑑賞してほしいお祭りです。昼間は美術館・遺跡で文化を楽しみ、夜は青森市街で熱気あふれるねぶたを見る――というのは夏の青森旅行の王道でしょう。ただし祭り期間中は市内の宿や交通機関が非常に混み合いますので、事前予約や早めの行動が肝心です。小さい子連れなら、8月2日の前夜祭(ねぶたの地元運行)や8月7日の昼の海上運行など、少しゆったり見られるタイミングもおすすめです。

なお、美術館自体は夏でも比較的空いている日があります。狙い目は平日やお盆明け。特に8月下旬は展示替えのタイミングで常設展がクローズする年もありますが、そのかわり来館者は少なめなので静かに鑑賞できます。夏休み後半は宿題追い込みに焦る時期ですが、美術館で芸術鑑賞して作文を書くのも素敵な自由研究になるかもしれませんね。

秋(9~11月):芸術の秋にじっくり鑑賞&紅葉散策

「芸術の秋」という言葉通り、秋は気候が良くゆっくり美術鑑賞するのに最適な季節です。青森の秋は紅葉も美しく、10月下旬~11月上旬には美術館周辺の木々も色づき始めます。敷地内にある**奈良美智さんの八角堂(屋外展示物)**も、背景の木が赤や黄に染まってまた違う趣。ぜひ外に出て秋の空気を感じてみてください。空が澄んで高く感じられ、白い美術館とのコントラストが写真映えします。

秋はまた、美術館の企画展シーズンでもあります。毎年秋~冬にかけて大規模な特別展が開催されることが多く、県内外から多くの来訪者があります。2024年秋には県内5館合同のアートフェスティバル「AOMORI GOKAN アートフェス」が開催され、青森県立美術館でも特別展示が行われました。こうしたイベントは大人向けに感じますが、実際は現代アートのインスタレーションなど子どもが見ても面白いものも多いです。「これ何かな?入っていいの?」と体験型の展示で遊ぶ子の姿も見られました。芸術の秋、親子で新しいアートとの出会いを楽しんでください。

秋の旅行シーズンは混雑もそこそこで、特に紅葉の時期の週末は観光客が増えます。美術館は室内なので雨風の影響はないものの、駐車場が埋まりやすかったり、カフェが満席になったりということもあります。時間にゆとりを持って、あえて午後遅め(15時以降)から入館するのも手です。閉館まで2時間ほどになりますが、秋の日暮れの静かな雰囲気の中で鑑賞するのもオツなものですよ。

冬(12~2月):雪景色×白い美術館の幻想美と冬ならではの体験

雪国・青森の冬、寒さと豪雪で観光は大変…と思われがちですが、冬ならではの美しさもあります。真っ白な美術館と一面の雪景色は幻想的で、まるで真冬の美術館絵本の世界!屋外のあおもり犬も雪をかぶってモコモコになり、普段とは違う愛らしさがあります。雪が積もる冬季は連絡通路が閉鎖されるため、あおもり犬をガラス越しに眺めることになりますが、その姿はまるで氷の中に佇む神秘的な白い犬。運が良ければ、雪がちらつく中にぼんやり浮かぶ犬を見ることができ、子どもも「雪だるまみたい!」と喜ぶでしょう。

冬季は観光客も減るため、美術館は一年で最も静かでゆったりしています。展示替え休館(1月中旬頃)を除けば、雪の日でも屋内で快適に過ごせるので地元の親子連れも訪れる穴場です。キッズルームは冬季閉鎖となりますが、その代わり期間限定で館内にキッズコーナーが設置される年もあります(過去にはエントランスギャラリーにお絵かきスペースが登場しました)。雪で屋外遊びが難しいぶん、屋内で過ごせる美術館は貴重な遊び場ともなります。

周辺の三内丸山遺跡はさすがに雪に埋もれてしまいますが、実は冬季限定イベントとして縄文遺跡×雪あかりのライトアップが行われることも。夜間、雪原に揺れるかがり火やライトアップされた竪穴住居はファンタジックです(要防寒)。時遊館内で雪体験イベントが開かれる年もあり、子どもたちはかんじき履き体験やミニかまくら作りなどに挑戦できます。美術館見学後にちょっと立ち寄って、冬の青森文化を体験するのも良いでしょう。

冬に車で訪れる場合は、雪道運転に十分注意してください。青森ICから近いとはいえ道路が凍結していることもあります。スタッドレスタイヤは必須ですし、できれば日中明るい時間に移動しましょう。どうしても天候が不安なときは無理せずバスやタクシーを利用するのも一つです。

寒い冬だからこそ、暖かい館内でゆっくり絵画を眺め、カフェでホットココアを飲み、ショップでお気に入りの一冊を買って帰る――そんな心温まる過ごし方ができます。雪国ならではの静寂と美術館の相性は抜群ですので、冬の青森もぜひ体験してみてください。

雨の日の過ごし方と混雑回避のコツ

旅行中にお天気が悪くなってしまった…そんな時も、青森県立美術館なら雨の日プランで楽しめます。ここでは雨天時の過ごし方と、より快適に見学するための混雑を避ける工夫をお伝えします。

雨の日でも大丈夫!館内で快適に過ごす工夫

青森県立美術館は全展示が屋内にあるため、雨天でも予定通り観覧可能です。傘を差しての移動は、美術館入口までとあおもり犬の屋外通路くらいなので、比較的負担が少ないでしょう。駐車場から入口までは徒歩1~2分ですが、屋根のない部分もあるので傘やレインコートは忘れずに。ベビーカーの場合は雨除けカバーがあると安心です。

雨の日は逆に絶好の美術館日和とも言えます。屋外観光がしづらい分、館内でじっくり作品を鑑賞するチャンスです。普段は急ぎ足になってしまう解説パネルにも目を通したり、図書室で関連図書を読んでみたりと、インドアに徹して充実した時間を過ごしましょう。青森県立美術館の図書室(1階)は当館収蔵作家に関する図録や美術雑誌の最新号、映像資料などが閲覧できる穴場です。閲覧のみで貸出不可ですが、雨音を聞きながら親子で図鑑を見るのも素敵ですよ。子ども向けの絵本も置いてあります。

また、雨の日サービスとして、館内カフェでは温かいメニューがよく出ます。リンゴのホットジュースや具だくさんのスープなど、身体を温める飲み物・軽食でほっと一息つきましょう。視界が悪く屋外で犬を見に行けない時は、館内からガラス越しに眺めてみてください。雨粒のカーテン越しに見るあおもり犬は、なんとも儚げでレアな雰囲気があります。「雨の日限定の姿だね」と子どもと話すのも思い出に残るでしょう。

もしどうしても屋外で動き回れず子どもがストレスを感じそうなら、市街地の屋内施設と組み合わせるのもアリです。例えば午前中に美術館、午後は青森駅前のねぶたの家ワ・ラッセやショッピングモールで遊ぶなど、移動をバスやタクシーで繋げば雨でも濡れずに楽しめます。青森市内には室内型の児童館や科学館もあるので、天候次第でプランを柔軟に変更してみましょう。

混雑を避けるには?賢い鑑賞タイミング

人気の美術館ゆえ、時期や時間帯によっては混雑することもあります。特に大型連休や話題の企画展開催中の週末などは、多くの来館者でにぎわいます。小さな子連れの場合、あまり混雑しすぎると気疲れしてしまうことも。以下に混雑を少しでも避けるコツをまとめます。

  • 狙い目は平日&午前中早め:基本的に平日は土日よりゆったりしています。可能であれば平日に訪れるのが一番です。また、土日祝でも開館直後の9:30~10:30頃は比較的空いている傾向があります。朝一番に入館してサクッと見て回り、昼前に退出するプランは混雑ストレスが少ないでしょう。子どもも午前中の方が元気で機嫌が良いことが多いですね。
  • 夕方近くも穴場:逆に閉館前の時間帯(15:00以降)も人が減ってきます。特に日帰り客が多い日は、15時過ぎるとだいぶ空いて見やすくなります。ただしキッズルームの開室時間(~15:00)を過ぎてしまうので、小さな子向けサービスを使いたい場合は注意。夕方は館内が静かで落ち着いており、子どもが声を出すと目立ちやすい時間でもあるので、その点も考慮して判断しましょう。
  • 事前予約や電子チケットを活用:人気企画展の場合は日時指定券やオンライン予約制になることもあります。行列に長時間並ぶのは子どもには酷ですから、事前にチケットを手配できるならぜひ活用しましょう。スムーズに入場できれば、子どもも待ちくたびれることなくスタートできます。常設展のみ鑑賞の場合は当日券購入ですが、それでも午前中の早い時間なら窓口も空いています。
  • 昼時・雨天時のカフェ利用は計画的に:館内カフェは人気スポットなので、お昼時や雨の日は満席になることがあります。お子さんがお腹空いて不機嫌…なんてことにならないよう、混みそうな日は早めランチ or 遅めランチにする、あるいは軽食を持参して休憩スペースで食べるなど代替策を考えておきましょう。どうしてもカフェ利用したい場合は、代表の方が先に席を確保し、もう一人が注文に並ぶなど手分けするとスムーズです。
  • ベビーカーは状況で折りたたんで:館内はベビーカーOKですが、混雑時は狭い展示室で邪魔になることも。そんな時は無理せず畳んで抱っこで回る方が周囲も自分たちも安全です。コインロッカーが空いていればベビーカー自体を一時保管してしまうのも手です(コンパクトなタイプなら収納可)。臨機応変に使い分けましょう。
  • 混雑期は譲り合いの気持ちで:避けられない混雑に遭遇したら、もう開き直って周囲と譲り合いながら見る心構えも大切です。子どもが見やすいよう前に行きたい時も、大人の方に「すみません」と一声かけて配慮いただくなど、コミュニケーションを取れば案外快く譲ってもらえるものです。逆に自分たちも後ろの人の視界をふさがないよう気を付けるなど、お互いマナーを守れば気持ちよく鑑賞できます。「お互い様」の気持ちで、美術館を楽しみましょう。

混雑を完全にゼロにするのは難しいですが、以上のポイントを意識すればかなり快適度が増すはずです。何より大事なのは子どものペース第一であること。予定通り全部見られなくても、「また来ようね」でOKです。青森県立美術館はきっとリピートしたくなる魅力がありますから、次回の楽しみに残しておきましょう。

体験談:家族で青森県立美術館に行ってみた!(エピソード)

最後に、実際に未就学児と小学生を連れたファミリーが青森県立美術館を訪れた体験談をご紹介します。リアルなエピソードを通して、当日のイメージを膨らませてみてください。

青森旅行2日目。5歳と8歳の子どもを連れて念願の青森県立美術館へ!

夏休みを利用して、私たち家族は青森旅行にやってきました。2日目の朝、この旅の一番のお目当てだった青森県立美術館に向かいます。ホテルで朝食をしっかり食べ、開館時間の9:30ちょうどに着けるよう車で出発。天気は快晴、ドライブ日和です。子ども達には「大きな白い美術館に、もっと大きな犬がいるんだって!」と話してあったので、車中から美術館の白い建物が見えると「あれかな?」「本当だ、おっきい!」と大興奮でした。

平日だったこともあり、駐車場はまだ余裕たっぷり。入口近くに停めて、いざ美術館へ。チケットを買って中に入ると、まず目に飛び込んできたのは広々としたエントランスホールと高い天井。そして壁の向こうにはガラス越しに**真っ白な巨大犬(あおもり犬)**が!子ども達は「いた!犬!本当にいる!」と大喜びです。スタッフの方にお願いしてベビーカーを借り(下の子は5歳ですが少し疲れやすいので念のため)、家族全員であおもり犬に会いに行くことにしました。

**屋外通路を通って犬の足元へ…**想像以上の大きさに5歳の娘は圧倒されてポカン。8歳のお兄ちゃんは「でっか!どうやって作ったんだろう?」と興味津々でした。犬の真下に立つと、その可愛い顔がこちらを見下ろしていてなんだか不思議な気分です。他にも何組か家族連れが来ていたので、譲り合って写真を撮ったり、一緒に「大きいね~」と笑ったり。娘は「連れて帰りたい~」なんて言っていました。春~秋しか近くで見られないとのことで、この季節に来られて良かったです。

館内に戻り、常設展示室を順路に沿って見学しました。子ども達のお気に入りはやっぱりカラフルな作品やユニークな展示でした。棟方志功の版画前では、息子が「なんかパワーを感じるね!」と渋いコメント。娘は抽象画の前で「これなぁに?おばけ??」と笑わせてくれました。私はシャガールの巨大絵画に感動しましたが、子ども達は「大きい絵だねー!」と走り回りたそうだったので、抱っこして一緒にじっくり色を見てみました。「赤も青もあるね、踊ってるみたいだね」と話すと、少し興味が湧いたようです。

ひと通り見た後、企画展も開催中だったので覗いてみました。この時はなんと**「ジブリ展」**が開催されていたのです!チケットは別料金でしたが、トトロや魔女の宅急便が大好きな子ども達のために予定外でしたが入場することに。中は撮影禁止でしたが、映画のセル画やキャラクター模型が展示されていて、娘は「あ!ネコバス!」「トトロのおなか!」と大はしゃぎ。息子もジブリの制作過程紹介に見入って、「絵をたくさん描いて映画作るんだね」と感心していました。家族みんなで大好きなアニメの世界を楽しめて、大満足です。

さすがに1時間半ほど歩き回って疲れたので、キッズルームに移動して休憩することにしました。ちょうど土曜日だったのでキッズルームが開いており、中には同じくらいの年の子が数人遊んでいました。娘は絵本コーナーに一直線。「ぐりとぐら」の大型絵本を見つけて「読んで~」と持ってきました。私が読んであげると、知らないお友達も一緒に聞いてくれてなんだか和やかな時間に。息子はというと、スイス製のおしゃれな積み木に夢中で、「見て、タワー作った!」と自慢げ。積み木でお城を作ったり、備え付けの画用紙に犬の絵を描いたり、それぞれ思い思いに過ごせたようです。大人もベンチに座って一息つけましたし、ほんとキッズルーム様様です。

遊んでリフレッシュしたところで、お昼は館内の**カフェ「4匹の猫」**へ。13時頃だったので少し空いていてラッキーでした。子ども達にはリンゴジュースとオムライス風ピラフ、大人は青森県産りんごソースのポークベーグルサンドやほたてカレーを注文。どれも美味しくて、5歳娘もぺろり。特にリンゴジュースは「甘くておいしい!」とお気に入りでした。お腹が満たされると、みんな笑顔で食後のデザートまでしっかり堪能。窓から見える八角堂(奈良美智さんの小さな美術建築)を眺めながら、「あれも不思議な形だね」なんて話しつつ、ゆったり過ごしました。

最後にミュージアムショップに寄ってお土産選び。娘はあおもり犬のキーホルダー、息子は棟方志功のポストカードセットを選びました。私は青森県立美術館の図録を購入し、主人は奈良美智さんのTシャツをゲット。家族全員、お気に入りを見つけてホクホクです。レジ横にあったスタンプを台紙に押して、記念に持ち帰りました。

こうして約半日の美術館滞在は終了。所要時間はトータルで約3時間でしたが、子ども達が飽きることなく楽しめたのには驚きました。途中、授乳室も利用しましたがとても綺麗で使いやすかったですし、係の方が親切に案内してくれたのも助かりました。美術館を出る頃には、子ども達は「また来たいね!」「次はいつ来れる?」とニコニコ。親としても、こんなに子連れで気兼ねなく楽しめる美術館は初めてで、大満足の体験となりました。

家族の思い出に残る青森県立美術館──訪れる前は少し不安もありましたが、実際は子ども達の好奇心がいっぱい刺激され、私たち夫婦もアートと子どもの反応を共有できて、とても充実した時間でした。青森旅行のハイライトになったことは言うまでもありません。また子どもが成長したら、今度は感じ方も変わるだろうねと話しています。その日が今から楽しみです。

おわりに:青森県立美術館で家族の思い出を作ろう

青森県立美術館は、建築の魅力、貴重なアート作品、子どもへの優しい設備とサービスが見事に融合した、ファミリーにとって理想的な美術館です。未就学児から小学生まで、年齢を問わず子ども達の興味を惹きつける工夫があり、パパママも安心して芸術鑑賞を楽しめます。季節ごとの表情や周辺観光と組み合わせた楽しみ方も豊富で、リピーターになる家族が多いのも納得です。

「美術館はまだ早いかな?」と迷っている方も、ぜひ青森県立美術館で家族の新しい冒険を始めてみませんか。巨大な白い犬がお出迎えしてくれるこの場所で、きっと忘れられない体験と笑顔が待っています。青森の自然と文化に包まれながら、親子でアートに触れるひとときをぜひ満喫してください。子どもの成長とともに、訪れるたびに新たな発見がある青森県立美術館へ――次はあなたのご家族が素敵な思い出を作る番です!

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