有田ポーセリンパーク

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ツヴィンガー宮殿

1709年から23年の年月をかけて、現在のドレスデン市に建てられたドイツの宮殿です。ドイツ・ザクセン選帝候でありポーランド王でもあったアウグスト王によって建てられました。当時ヨーロッパにはまだ磁器をつくる技術がなく、東洋から渡ってくる見たこともない絵が描かれた白いやきものは、金や宝石と同じ価値で評価され、王侯貴族に熱心に集められました。アウグスト王は、ヨーロッパにおける最大のコレクターであり、この宮殿の中には東洋に関する文献や資料とともに膨大な量の東洋陶磁のコレクションが保管されていました。アウグスト王の命令でヨーロッパ初の磁器が完成したときには、王の趣味で有田の古伊万里や柿右衛門様式の絵柄に似せた物も多く作られ、今でもそのデザインは受け継がれています。

ヨーロッパの雰囲気がたっぷり！佐賀県「有田ポーセリンパーク」

「有田ポーセリンパーク」は佐賀県西松浦郡有田町にあるテーマパークです。こちらは地元である有田焼の体験や展示など「鮭と器のテーマパーク」だけではなく、ヨーロッパの宮殿を再現した建物や庭園なども人気の話題の施設です。

「有田ポーセリンパーク」の概要

「有田ポーセリンパーク」があるのは佐賀県西松浦郡有田町。「有田ポーセリンパーク」の中は宮殿エリアや有田焼の工房、庭園、登り窯などによって構成されています。

宮殿エリアの見どころはなんといっても「ツヴィンガー宮殿」。ツヴィンガー宮殿はドイツの選帝侯でポーランド国王でもあったアウグストによって、ドレスデンに作られた宮殿。当時のヨーロッパでは陶磁器を作る技術がなかったため、東洋から送られてくる磁器が非常に珍重されていましたが、アウグストはこの磁器の最大のコレクターとして知られる人物。当時、磁器は金や貴金属と同様の価値があるとされ、このツヴィンガー宮殿には当時の中国や日本についての文献や資料、陶磁器がコレクションされていました。

有田焼とも縁の深いその建物の門を「有田ポーセリンパーク」では忠実に再現。また、右ウイングは展示棟となっていて、初期の有田焼や古伊万里である柿右衛門、鍋島藩窯様式など、江戸時代から明治、現代の有田焼まで、様々な有田焼が展示されています。中でも必見は明治時代に作られたという巨大な花瓶、染付と蒔絵によって当時の御所の様子が描かれたか分は高さ182センチというサイズで、明治のウィーン万博に出展されたときは世界中の人が大きさと繊細な美しさに驚いたといいます。

左ウィングはレンタルサロンとなっていて、パーティやウェディングなどに使用される場所。窓からはバロック庭園を眺めることができるゴージャスな空間となっています。

また、この「有田ポーセリンパーク」では実際に有田焼の体験を行うことも可能。工房体験では絵付けや手びねり、ろくろといった焼き物の体験を行うことができます。湯飲みやお皿、マグカップなどを選び、丁寧に指導を受けることもできるため、初心者でも楽しめると人気です。

さらに「有田ポーセリンパーク」には有田で初めて時期が誕生したときに使用されたという全長55メートルという巨大な釜も再現されているため、焼き物に興味が出てきた人には楽しめるスポットも揃っています。

「有田ポーセリンパーク」で楽しむコスプレ

実は「有田ポーセリンパーク」はコスプレの聖地として知られる場所でもあります。「有田ポーセリンパーク」では全国からコスプレファンが集まる「アリタ・マスカレード・パラダイス」というイベントを開催。「アリタ・マスカレード・パラダイス」は2008年から行われているイベントで、ヨーロッパ風の宮殿や庭園といった絶好のロケーションが人気。「デラックス」や「スペシャル」など、行われる回によって撮影可能な場所もことなり、九電やバロック庭園、シアターなど、「有田ポーセリンパーク」の各地で撮影した写真は大きな評判を集めています。

特にバロック庭園はヨーロッパの格式ある伝統的な庭を再現したもので、噴水や四季折々の花も楽しめます。

なお、通常の期間の場合には個人的なスナップ写真以外でのコスプレ撮影は有料となっているため、撮影のときには注意が必要です。

「有田ポーセリンパーク」のフォトスポット

「有田ポーセリンパーク」はインスタ映えのする場所の多いテーマパークですが、まず押さえておきたいのは「ツヴィンガー宮殿」。石畳の階段や通路は雰囲気もバツグン。特に柱の装飾など細かい部分も忠実に再現された施設は、ヨーロッパの雰囲気そのものと人気を集めています。

また昼間の撮影はもちろんのこと、夜間のライトアップは雰囲気もたっぷり。ロマンティックな写真を撮りたい方は、日が落ちてから訪問してみるとよいでしょう。

そんなフォトスポットの豊富な「有田ポーセリンパーク」は映画のロケ地やCMでも人気。ドコモの「Xperia XZs」では、鷹匠である石橋美里さんが登場するバージョンの背景にも使用されています。

「有田ポーセリンパーク」の食事

「有田ポーセリンパーク」では食事も楽しみなもののひとつです。「有田ポーセリンパーク」にはレストランや和食処が設けられ、それぞれの味を楽しめます。

特に人気となっているのはバイキングレストランの山海酒房「のんのこ」。こちらでは地元の食材を使った郷土料理などを食べ放題のバイキングスタイルで楽しむことができます。2時間制でランチの場合は大人1620円、小学生1080円と価格も非常にリーズナブルです。ディナーの場合でも大人1728円、小学生1080円と使いやすい価格となっていることに加えて、アルコールの飲み放題もプラスすることが可能です。

さらに「有田ポーセリンパーク」では夏の間はバーベキューを楽しむことも可能。こちらも焼き肉や海鮮が食べ放題となっています。さらにソフトドリンクや地ビールなどの飲み放題もプラスできるため、「有田ポーセリンパーク」を訪れたときにはぜひおすすめです。

「有田ポーセリンパーク」のお土産

「有田ポーセリンパーク」ではお土産の購入ができるショップも非常に豊富。特におすすめは九州の名産品が豊富にそろったお土産専門店「みやげ屋敷」。こちらでは宗政酒造自慢の本格焼酎や日本酒など、蔵元ならではのお酒が豊富にそろっています。さらに焼酎や日本酒のブースには試飲のコーナーもあり、味と香りを確かめてから、好みの一本を選ぶことができます。

そのほか、蔵限定の商品やここでしか手に入らないものなどもあるため、お酒に興味がある人はぜひ訪れたい場所となっています。

お酒が飲めないという人におすすめなのは「有田やきもの市場」。こちらはなんと、全国でも珍しい有田焼のアウトレット。使い勝手がよく美しい有田焼は人気ですが、なかなか高価で手が出ないものですが、こちらはアウトレットなので、リーズナブルな価格で一流の品物を購入できます。高級なものを探している場合には一流メーカー「香蘭社」のギャラリーもあるため、焼き物をお土産にと言う場合にも最適です。

「有田ポーセリンパーク」の花火

9月に行われる人気のイベントが花火大会。ヨーロッパの宮殿を背景に400発の花火が打ち上げられる様子はまさにフォトジェニック。さらに結びつきの強いブルガリアから民族舞踊団も来日、まさにヨーロッパのカーニバルの雰囲気が楽しめると人気です。そのほか、縁日や屋台なども登場するため、このシーズンに合わせて「有田ポーセリンパーク」を訪れるのもおすすめです。

「有田ポーセリンパーク」へのアクセス

「有田ポーセリンパーク」へは車、または電車でのアクセスが可能です。車の場合、佐賀空港・長崎空港からは長崎自動車道、西九州自動車道から波佐見有田インターチェンジ下車、福岡空港からは九州自動車道、長崎自動車道、西九州自動車道を経由し波佐見有田インターチェンジ下車となります。波佐見有田インターチェンジ下車後は約3分です。

電車の場合、博多からJRの特急を利用、有田駅下車後、タクシーで約8分です。「有田ポーセリンパーク」の周辺には「九州陶磁器博物館」や「マイセンの森」といった焼き物にちなんだ施設も豊富にそろっているため、レンタカーなどを使って周囲の観光スポットを回ってみるのもおすすめのルートです。

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