あしかがフラワーパーク子連れガイド ~未就学児・小学生と一年中楽しむ方法~
あしかがフラワーパークは、四季折々の花々と幻想的なイルミネーションで有名な栃木県足利市のテーマパークです。実は子連れファミリーにも嬉しいポイントがたくさんあり、未就学児から小学生までの子どもと一緒に年間を通じて楽しめるスポットとして人気があります。春の藤や冬の光の庭(イルミネーション)といった目玉イベントはもちろん、夏・秋にも魅力的な花イベントが盛りだくさんで、**「あしかがフラワーパーク 子連れ」や「あしかがフラワーパーク 子ども」**で検索するパパママも多いんですよ。
本記事では、あしかがフラワーパークの年間イベントを季節ごとに紹介しながら、子どもと一緒に楽しむためのコツや設備情報、混雑回避の工夫まで詳しく解説します。ベビーカーでの回遊のしやすさや授乳室・おむつ替え台の場所、子連れにおすすめの撮影スポットやランチ情報、さらに雨の日・猛暑日・真冬の寒い日それぞれの楽しみ方まで網羅しています。親しみやすい語り口調でまとめましたので、ぜひご家族のお出かけ計画にお役立てくださいね。

あしかがフラワーパークってどんなところ?
まず簡単に、あしかがフラワーパークの基本情報からご紹介します。栃木県足利市に位置し、東京方面から車で約1時間半~2時間の場所にあります。敷地面積は約94,000㎡(東京ドーム約2個分)にもおよぶ広大な花園で、1年を通じて季節ごとの花々が楽しめるよう「8つの花の季節」というテーマでイベントや展示が行われています。園のシンボルは樹齢160年・600畳敷きにも広がる大藤棚で、春には藤の花が一面に咲き誇り、その壮大な景色は世界的にも有名です。また、冬季に開催されるイルミネーション「光の花の庭」は日本三大イルミネーションに認定されるほど人気で、花をかたどった光のアートは子どもも大人も思わずうっとりしてしまう幻想的な美しさです。
子連れで訪れるメリットもたくさんあります。園内は基本的にフラットで広々としており、小さな子どもと歩きやすく作られています。ベビーカーOKで通路も整備されているため、赤ちゃん連れでも安心して回れます(後述しますがベビーカーのレンタルはないのでご注意を)。トイレにはおむつ替え台が設置され、授乳室も用意されています。さらにレストランやカフェ、軽食コーナーもあり、子どもの好きなメニューや休憩スポットが充実しています。園内禁煙なのも子ども連れには嬉しいポイントです。
それでは早速、季節ごとの見どころから順番に見ていきましょう!春・夏・秋・冬それぞれに異なる景色とイベントが待っています。

四季折々の見どころと年間イベント
あしかがフラワーパークでは、「早春」「春の花まつり」「ふじのはな物語(藤まつり)」「レインボーガーデン」「ブルー&ホワイトガーデン」「水辺に浮かぶ花の妖精たち」「パープルガーデン」「光の花の庭」と題した8つの季節イベントがリレーのように開催され、訪れるたびに新鮮な景色に出会えます。ここでは各季節ごとの見どころをわかりやすく紹介しますので、年間計画の参考にしてください。
春(3~5月):藤の花と春の花々の競演
春のあしかがフラワーパークはなんといっても藤の花が主役!毎年4月中旬~5月中旬に開催される「ふじのはな物語 大藤まつり」では、園内の至る所で藤の花が見頃を迎えます。樹齢160年を超える大藤棚は一面が薄紫色の藤のカーテンに包まれ、その下を歩くと甘い藤の香りと柔らかな花のカーテンに子どもも大人も感動することでしょう。大藤以外にも、長さ80mにもなる白藤のトンネル、淡いピンク色が可愛い薄紅藤、珍しい黄色のキバナフジなど計350本以上の藤が色とりどりに咲き誇り、まさに園全体が藤のシャワーに包まれます。昼間はもちろん、夜には藤棚がライトアップされ、水面に映る藤の姿が幻想的で必見です。夜間の藤は昼とはまた違う美しさがあるので、少し夜更かしできるお子さんであればぜひ見せてあげたいですね。園内はほんのり藤色の照明に照らされ、神秘的な雰囲気に子どももウットリするはずですよ。
藤が咲く頃はちょうど大型連休(ゴールデンウィーク)とも重なり園内は一年で最も混雑しますが、その直前の3月上旬~4月上旬にかけても見どころがあります。「春の花まつり」と題したイベント期間中は**チューリップ、桜、雪柳(ユキヤナギ)**など春を感じる花々が順に見頃を迎え、園内はカラフルなお花畑に早変わりします。約3万球のチューリップが咲き揃う様子は、小さな子どもでもわかりやすい鮮やかな景色で、「赤いお花がいっぱい!」「黄色もあるよ!」と色探しをしながら歩くのも楽しいですよ。遅咲きの桜やハナモモも加わって、春本番の4月上旬には藤の開花を待たずとも十分に華やかなガーデンが楽しめます。
春は気候も穏やかでお出かけしやすい季節です。藤まつり期間中は夜まで滞在するファミリーも多いですが、3月~4月なら午前中だけでも気軽に訪れて散策できます。特に未就学児を連れての遠出デビューには、藤まつり前の春の花まつり期間が混雑も比較的穏やかでおすすめです。ベビーカーを押しながら満開のチューリップ畑をバックに記念写真を撮れば、春らしい素敵な1枚になりますよ。
夏(6~8月):バラ、アジサイから夏休みイベントまで
夏のあしかがフラワーパークは、初夏から梅雨にかけてはバラやアジサイ、真夏には水辺の花々が主役です。5月中旬~6月上旬に開催される「レインボーガーデン」では、約500株・2500本もの色とりどりのバラが園内各所で咲き誇ります。赤・ピンク・黄色・オレンジ…虹のように鮮やかなバラの花々と豊かな香りに包まれて、散策していると優雅な気分に。バラのアーチやローズガーデンでは甘い香りが漂い、子どもも「いい匂い!」と喜ぶかもしれません。満開のバラの前ではぜひ親子で写真を撮ってみましょう。女の子ならお花畑を背景にお姫様気分、男の子でもカラフルな景色にはしゃいでニコニコ笑顔になるはずです。
同じ時期にはクレマチス(テッセン)約500株、シャクナゲ(石楠花)約1500本なども見頃となり、一斉に様々な花が咲くので園内はまさに“レインボー”の名にふさわしいカラフルさです。「こんな花もあるよ」と探しながら歩けば、子どもの植物への興味を引き出すきっかけにもなりますよ。
梅雨入り後の6月上旬~7月上旬は「ブルー&ホワイトガーデン」と称し、**花菖蒲(ハナショウブ)や紫陽花(アジサイ)**がしっとりと梅雨の庭を彩ります。青や紫、白の落ち着いた花々が雨に濡れて輝く様子は大人には風情たっぷりですが、子ども達も意外と雨の日の花に興味を示すものです。特に丸いアジサイの花は「おおきなまんまる!」と目を引きますし、水たまりに映る花を覗き込んだりと雨の日ならではの楽しみ方もできます。「雨でもお花きれいだね」なんて会話をしながらゆっくり歩けば、梅雨のどんより気分も吹き飛んでしまいます。カッパや長靴を着用していけば多少の雨でもへっちゃらですし、園内には屋根付きの休憩所もありますから無理なく過ごせます。
そして7月~9月にかけての真夏は、「水辺に浮かぶ花の妖精たち」というテーマで**睡蓮(スイレン)**をはじめとした水生植物が見頃を迎えます。園内の池では1500株もの熱帯性スイレンが次々と開花し、白・黄・ピンク・赤・紫・青と色とりどりのスイレンの花が水面に浮かぶ光景はとても華やかです。朝に咲いて夕方には閉じてしまう品種も多いので、午前中からお昼過ぎにかけて鑑賞するのがおすすめです。水面にぽっかり浮かぶ大輪のスイレンは、まるで水の妖精が踊っているかのようで、子ども達も「お水にお花が浮いてるよ!」と興味津々。池には錦鯉が泳いでいることもあり、運が良ければ花の間をスイスイ泳ぐ鯉の姿も一緒に見られます。「お魚さんいるね」と魚探しをするのも楽しいですよ。
夏休みの時期には、園内で子ども向けの特別イベントが開催されることもあります。例えば過去には夏祭りイベントとして、手作り体験(パン作りなど)や縁日コーナー、3Dプリンター体験といった企画が行われたことがあり、参加した子ども達に好評でした。また、2025年の夏には「不思議な花畑の謎解きイベント」と題したスタンプラリー形式のアトラクションも開催され、園内を探検しながら暗号を解いていくという試みもありました。このように、その年ごとに夏ならではの催しが用意されることがあるので、公式サイトのイベント情報やお知らせもチェックしてみてください。工作教室やスタンプラリーは小学生くらいの子が特に熱中しますし、園内の花を鑑賞する合間によいアクセントになります。
真夏の日中はかなり暑くなりますが、園内にはところどころ藤棚の下など日陰スポットもありますので、木陰で休みつつ回りましょう。大藤棚は花がない時期でも青々とした藤の葉が茂り、広い日陰を作ってくれます。噴水のミストや打ち水など暑さ対策がされていることもあり、子どもが少し水に触れて涼める演出がある場合もあります(イベント次第ですが、見かけたら手をかざしてみましょう)。屋内のレストランやショップも冷房が効いているので、適宜中で涼みながら熱中症に気を付けてくださいね。夕方以降は気温も和らぎますので、夏場は午後からゆっくり来園して涼しい時間帯に散策するのも手です。

秋(9~11月):秋ならではの花と紅葉の美しさ
秋のあしかがフラワーパークは、「パープルガーデン」と呼ばれる期間が設けられ、10月上旬~11月下旬にかけてアメジストセージ(サルビア・レウカンサ)が一面に咲き誇ります。アメジストセージは鮮やかな紫色の細長い花穂をつけるハーブの一種で、その名の通り紫水晶(アメジスト)のような美しい紫色が特徴です。園内には約30万本ものアメジストセージが植えられており、見頃を迎えると一帯がふんわりとした紫色のじゅうたんに染まります。子どもと一緒に背丈ほどの高さのセージ畑の中に立てば、まるで紫色の雲に囲まれているような不思議な感覚に!お子さんも「すごい!むらさきのお花畑だ!」と大興奮間違いなしです。この圧巻の紫の海はまさに秋の絶景スポットですので、ぜひ家族写真も撮ってみましょう。柔らかな秋の日差しの下、紫の花々に囲まれて撮る写真は、記念日フォトにもぴったりです。
また、秋はバラの二番花(秋バラ)が咲く時期でもあります。春とは違い秋のバラは色濃く上品な雰囲気があり、穏やかな気候の中ゆっくり香りを楽しめます。園内のローズガーデンでは再びバラが見頃になりますので、「またバラが咲いてるよ」と春に見逃した方も秋にリベンジできます。夏の間剪定などの手入れをされたバラが、一回り小ぶりですが可憐な花を咲かせる様子は健気で、子どもにも「春だけじゃなく秋にも咲くんだね」と教えてあげると驚きますよ。
肝心の紅葉についても触れましょう。あしかがフラワーパーク自体は紅葉の名所ほど多数のカエデがあるわけではありませんが、園内には所々にモミジやイチョウの木が植わっており、11月頃には色づきます。特に、藤棚の支柱近くに植えられたイチョウが黄金色に染まったり、池の周りの木々が赤やオレンジに色づいたりと、花だけでなくちゃんと秋の紅葉も楽しめます。紫のセージ畑と赤いモミジの取り合わせなど、意外とカラフルな秋景色が広がりますので見逃さないでくださいね。子どもと一緒に落ち葉を拾ったり、「赤い葉っぱ見つけた!」と宝探しのように紅葉狩りをするのも秋ならではの楽しみ方です。
秋は比較的園内がゆったりしている時期でもあります。藤やイルミネーションのピーク時ほどの混雑はなく、天気の良い日でものんびり散策できるでしょう。気候も穏やかで外遊びに最適なので、幼児連れでも一日中外で過ごしやすいですね。ハロウィンシーズンには園内にカボチャのオブジェや飾り付けがされる年もあり、秋の花と相まって可愛らしいフォトスポットになります。もし10月下旬に訪れるなら、子どもにちょっとした仮装をさせて写真を撮るのも思い出になりそうです(※園内は常識の範囲での仮装なら問題ありませんが、大人の本格的コスプレやドレスでの入園は禁止されているので注意しましょう)。
さらに、秋の終わり、10月中旬以降になると早くも冬の風物詩である**イルミネーション「光の花の庭」**が始まります(詳しくは次節で)。秋の花とイルミネーションが一部同時期に楽しめるのも、長期間開催のあしかがフラワーパークならではです。例えばハロウィンの頃には夕方からイルミネーション点灯が始まりますので、昼は花、夜は光と、一日で二度美味しい体験もできます。小学生くらいであれば夜まで頑張れる子もいるでしょうから、秋の週末に昼から夜まで通して遊んでみるのも良い思い出になりますよ。
冬(12~2月):日本有数のイルミネーション「光の花の庭」
冬のあしかがフラワーパークは、なんといっても**イルミネーションイベント「光の花の庭」**が最大の目玉です。毎年10月中旬頃から翌年2月中旬頃までの長期間開催されるこのイルミネーションは、全国のイルミネーションランキングで何度も1位を獲得している超人気イベント!約500万球以上ともいわれるLED電球が園内を埋め尽くし、光で作られた花々や景色が幻想的な夜の花園を演出します。
「あしかがフラワーパーク 年間イベント」の中でも冬だけは植物より光が主役になりますが、ここが他のイルミネーションと違う大きなポイントは**「花と光のコラボレーション」です。園内に実際に咲く花と、イルミネーションで形作られた花が一緒に楽しめるよう工夫されています。たとえば、先述の大藤棚は、藤の開花時期以外である冬にはライトアップにより「光の藤」**となって再登場します。紫やピンクのイルミネーションで作られた藤の花房が藤棚一面に垂れ下がり、本物さながらにゆらゆらと輝く様子は、春に見逃した人も「光の藤」として楽しめる素晴らしい演出です。子ども達も「わあ、藤の花が光ってる!」と大喜びすること間違いなしでしょう。昼間見た藤棚が夜には別世界に変身するので、可能であれば昼夜両方見せてあげたいくらいです。
イルミネーションのテーマは期間中で少しずつ変化し、クリスマス前後、年越し~お正月、バレンタイン前後など季節ごとの演出もあります。クリスマスシーズンには巨大な光のツリーやクリスマスローズをかたどったイルミが登場し、園内に流れる音楽もクリスマスソングになるなどロマンチックで賑やかな雰囲気に。お子さんには光るトナカイやサンタクロースのオブジェも人気で、一緒に写真を撮っている家族も多いですよ。お正月時期には和風のイルミネーションや干支をモチーフにしたライトが点灯する年もあり、冬休みに訪れれば年始の良い思い出になるでしょう。
また、イルミネーション期間中でも**日中は「早春の花々」**が楽しめます。特に1~2月には「冬咲きボタン(寒牡丹)」という冬に咲く牡丹の花が見られます。霜よけの藁帽子の下で凛と咲く寒牡丹は縁起の良い花として知られ、厳寒の中でも大きな花を咲かせる姿はとても力強いです。スタッフ手作りの小さなボタニカルハウス(ビニールと藁で囲った簡易温室)の中で咲く彩り豊かな牡丹は、冬枯れの景色に彩りを添えてくれます。そのほかロウバイ(蝋梅)や寒紅梅といった早春の花木も1月頃から咲き始め、わずかに春の訪れを感じさせてくれます。昼間はこれらの冬の花を観賞し、夜はイルミネーションを見る、という楽しみ方もできるのです。「お花が少ない冬は子どもが退屈しないかな?」と心配になるかもしれませんが、夜の光のショーはもちろん、昼間も探せばちゃんと咲いている花があるので安心です。暖かい室内ではありませんが、防寒さえしっかりすれば親子で冬のガーデン散策も意外と楽しめますよ。
冬に来園する際は防寒対策が肝心です。特に夜のイルミネーション見物では、冷え込みが厳しいので大人も子どもも真冬の装備で挑みましょう。コート、手袋、マフラー、帽子はもちろん、小さい子にはカイロを貼ったりベビーカーなら毛布でくるんであげたりすると安心です。園内には温かい食べ物や飲み物を売る売店も出ますので(肉まん、ココア、スープなどが例年人気)、冷えたら温かいものを飲んで休憩しましょう。レストランも夜間営業していて室内で暖を取れます。子どもが寒さでぐずらないよう、適宜屋内に避難しながら無理なく楽しんでくださいね。
イルミネーションの混雑はかなりのものです。特にクリスマス前の週末などは駐車場も満車、入園待ちの行列ができるほどですので、小さなお子さん連れの場合はできればピーク日程を避けるか、平日に行く、あるいは点灯開始直後のまだ人が少ない時間帯を狙うと良いでしょう(混雑回避の工夫は後述します)。光のトンネルなどフォトスポットは列ができますが、子どもがぐずりそうなら無理せず空いている場所で撮影するか、平日の夜にリベンジするといった計画があると安心です。それでも冬のイルミネーションを見たときの子どもの輝いた表情は priceless(プライスレス)!寒さを忘れる感動がありますので、ぜひ体験させてあげてください。
子どもと一緒に楽しめるポイントあれこれ
季節ごとの見どころを押さえたところで、続いて子連れファミリー向けの楽しみ方について具体的に紹介します。せっかく子どもと行くなら、大人目線だけでなく子どもが喜ぶポイントもチェックしておきたいですよね。「ここで写真を撮ったら楽しそう」「こんな体験ができるよ」「小さな子でも歩きやすいかな?」など、気になる点を一つ一つ解説します。
映える!家族で撮りたい写真スポット
あしかがフラワーパークにはフォトジェニックなスポットがたくさんあります。子どもと一緒に行ったらぜひ撮影したいおすすめスポットを季節別に挙げてみましょう。
- 春の大藤棚の下:やはり外せないのが大藤棚。満開の藤カーテンを背景に、家族みんなで見上げるようなアングルで写真を撮ればスケール感たっぷりの一枚に。薄紫色の花越しに笑顔のお子さんを撮影するのも素敵です。ライトアップされた夜藤もロマンチックなので、抱っこで起きていられる年齢なら夜藤との写真もぜひ。
- 白藤のトンネル:80m続く白い藤のトンネルは、中に入ると周囲がふんわり明るく、まるでおとぎ話の世界。トンネルの入口や出口で、藤のアーチをバックに撮ると額縁のような構図で絵になります。子どもが走り抜ける姿を連続撮影しても躍動感があって楽しい写真に。
- バラのアーチと花畑:初夏のバラ園ではアーチ型の支柱にバラが絡まり、まさにお姫様が通るようなお花の門ができます。娘さんにはお気に入りのワンピースを着せて、バラのアーチをくぐるショットを。息子さんでもニコニコ顔で「いい匂い~」とやっているところを撮れば微笑ましいですよ。背丈より低い品種のバラ花壇では、しゃがんだ子どもの周りをバラが囲むように撮るのも◎。
- アジサイ小径:梅雨時には紫陽花がたくさん咲く小径があります。色とりどりのアジサイに囲まれてカラフルな背景になるので、雨上がりに傘を持って撮影するとまるで絵本の1ページのよう。長靴コーデで揃えて撮ってみるのも思い出になります。
- スイレンの池:夏の睡蓮池は、水面に映る空と花が美しいスポット。池越しに子どもを撮ると上下対称のような写真が撮れます。晴れた空の日は特に水鏡が綺麗なのでチャレンジしてみましょう。また、池の柵越しに親子でのぞき込んでいる後ろ姿なんかもほほ笑ましく撮れます。
- アメジストセージ畑:秋の紫の海では、ぜひ**「埋もれショット」**を。少し背の高いお子さんなら背丈ほどあるセージの中に立ってもらい、花に埋もれて顔だけ出すように撮るとまさに「お花畑からひょっこり」。小さなお子さんなら抱っこで花と同じ目線にしてあげてください。紫色が映えるよう明るめの服を着せるとポスターのような一枚になりますよ。
- イルミネーションのトンネルや光の壁:冬は光のアーチやトンネルが登場します。七色に変化する光のトンネル内では動画も面白いですし、家族で手をつないで歩くシルエット写真も撮れます。また、巨大なLEDビジョンに花模様が映し出される「光の壁」の前では、子どもが影絵のようになります。ジャンプした瞬間を撮ったり、手を広げてポーズさせたりと遊びながら撮影してみましょう。
- 光る藤棚:光の藤の下でも撮影可能です。ライトアップは暗いので、家族みんなでまとまって撮るときはフラッシュよりも明るい場所で逆光気味に撮るのがコツ。スマホならナイトモードを活用して、藤棚全体を入れつつ人物もうっすら写るくらいでも雰囲気が出ます。藤色のライトに照らされたお子さんの横顔をアップで撮るなんていうアーティスティックな写真も面白いですよ。
この他にも園内には「フラワーステージ」(季節ごとの花で飾られた展示スペース)やキャラクターとコラボしたモニュメントが設置されることもあります。タイミングが合えばそうした限定スポットでも写真を撮ってみてください。ポイントは子どもの目線になって撮ること。大人目線で風景主体に撮るのも良いですが、ぜひしゃがんで子どもと同じ高さから花と一緒に写してあげてくださいね。その時その時の最高の笑顔を写真に残せれば、家族にとって最高の宝物になるでしょう。

子どもが楽しめる園内体験
花を見るだけで子どもは退屈しないかな…と心配な方、ご安心ください!あしかがフラワーパークは遊園地のような乗り物こそありませんが、自然を五感で感じる体験が随所にありますし、工夫次第で子どもが夢中になれるポイントがいっぱいです。
- 花に触れて香りをかいでみよう:園内の花壇には、手でそっと触れたり香りを楽しめるお花もあります。バラ園ではぜひ子どもと一緒に鼻を近づけて香りチェック。「このバラは甘い匂いだね」「こっちは少し香水みたい?」など感じたことを言い合ってみると、子どもの感性が育まれます。ハーブガーデン的なエリアがあれば葉っぱをこすって匂いを嗅ぐ体験もできるかもしれません(ミントやローズマリーなど触ってOKの展示があれば係の方に確認して)。自然相手ならではのふれあい体験ですね。
- 昆虫探し:花には昆虫も付きもの。春~秋にかけては蝶々やテントウムシ、蜂などが花に集まっているのを見かけます。特に藤の季節にはミツバチがブンブン飛んでいることもありますが、おとなしい蜂でこちらから刺激しなければ大丈夫です。怖がるお子さんには無理強いしなくて良いですが、興味津々の子には「何匹いるかな?」と一緒に数えてみたり、「頑張って蜜集めてるね」と教えてあげると、生き物観察の勉強になります。夏場にはトンボやチョウチョも飛んでいますので虫好きキッズは大喜びでしょう。
- 水辺で魚探し:園内の池や小川にはコイやメダカ、カモなどがいることがあります。睡蓮の池では大きな錦鯉がゆったり泳いでいるので、エサやり体験…とまではいきませんが、目で追うだけでも充分楽しいですよ。「あ!大きなお魚!」「何色かな?」と子どもと話しながら池をのぞいてみてください。秋から冬にかけて運が良ければ野鳥(カモやサギなど)が水辺に休んでいるかもしれません。そんな自然との触れ合いも子どもには新鮮な体験ですね。
- スタンプラリーや謎解き:前述のとおり、不定期ではありますが季節によりスタンプラリーや園内謎解きイベントが開催されることがあります。参加できるイベントがあれば、ぜひ子どもと一緒にチャレンジしてみましょう。決められたスポットを巡ったり、問題に答えたりする過程で自然と園内をくまなく歩けますし、ご褒美の景品がもらえたりすると子どものモチベーションが上がります。公式サイトや入り口の案内板でイベント開催情報を確認してみてください。
- 期間限定の体験プログラム:夏休み期間などにはワークショップ系の体験プログラムが用意されることもあります。例えば過去には、パン作り体験や押し花教室、クリスマスリース作りなど季節に応じた手作り体験イベントが催されたことがあります。こういった体験は事前予約制のものも多いですが、親子で一緒にものづくりができる貴重な機会なので、興味があれば申し込んでみると良いでしょう。作品はお土産として持ち帰れるので、旅の思い出にもなります。
- ショップでお買い物体験:園内の「花市場」やお土産ショップでは花の苗やグッズが販売されています。植物好きなお子さんなら、気に入った花の苗を1個だけ買って帰り、おうちで育ててみるのも素敵です(スタッフに聞けば育て方を教えてくれることも)。また、藤まんじゅうや藤ソフトクリームなどここでしか買えないスイーツも売っているので、「どれにしようか?」と選ぶ楽しさがあります。お小遣いを持たせて自分で会計させてみるのも社会勉強になりますね。
- 季節の行事体験:イルミネーション期間中には、クリスマス直前の週末に花火が打ち上がる年もあります。夜8時頃から数分間、小規模ですが冬の夜空に花火が上がる様子は特別感があります。また、クリスマスシーズンにはサンタクロースのグリーティングや音楽ライブなど小イベントも行われることがありますので、出会えたらラッキーです。こうした季節行事に触れるのも子どもにとって良い経験になります。
このように、花を見る以外にも子どもが主体的に関われる楽しみが意外と多いのです。遊園地のような派手さはありませんが、自然相手だからこそ自由な発想で遊べますし、親子で発見や体験を共有できる良さがあります。「次はあっちに行ってみよう」「こんな花が咲いていたよ」と、お子さんのペースに合わせて興味の赴くまま散策してみてください。きっとあなただけの楽しみ方が見つかるはずです。
遊歩道とベビーカーでの回遊性について
子連れで気になるのが、園内をスムーズに移動できるかという点ですよね。特に赤ちゃんや幼児連れの場合、ベビーカーのまま動けるか、段差や階段は大丈夫かなど心配はつきものです。その点、あしかがフラワーパークはベビーカーでの回遊性は良好です。
園内の主な通路は舗装されていたり、しっかり踏み固められた平坦な小道なので、ベビーカーでもガタガタせずスイスイ進めます。坂道や階段もほとんどなく(ごく一部ゆるやかなスロープはありますが押して上がれる程度)、段差があってもスロープが併設されているので安心です。実際、藤まつりやイルミネーションの時期には多くのベビーカー連れ家族が訪れており、皆さん問題なく散策しています。通路も広めなので、混雑時でもよほどでなければベビーカーごと鑑賞可能です(ただし大藤棚の下など一部ものすごい人混みになるスポットでは、抱っこに切り替えたほうが安全な場面もあります)。
ベビーカー利用の注意点としては、以下を覚えておきましょう。
- ベビーカーの貸出は無し:園ではベビーカーのレンタルサービスを行っていません。自前のベビーカーを持参する必要があります。遠方から電車で行く場合は折りたたみタイプを用意するなど、事前に準備してくださいね。
- 大型キャリーカートは禁止:園内規約で「カート、ワゴンタイプのキャリーのお持ち込み」は禁止されています。つまり、大型の荷物カートや子どもを乗せるワゴン(海外風の引っ張るカート)などは使用不可です。また「カートタイプのベビーカー」も不可とありますので、ショッピングカートのような特殊形状のベビーカーは避け、一般的なA型B型ベビーカーで来園しましょう。
- 混雑時は周囲に配慮:藤やイルミの最盛期は非常に混み合う場所もあるため、ベビーカーが人の足に当たらないよう十分注意しましょう。人混みではスピードを落とし、必要に応じて一旦ベビーカーから降ろして歩かせるか抱っこするのも手です。ご夫婦や家族で行くなら、1人がベビーカー(荷物&休憩用)を持ち、もう1人が子どもと手をつないで歩く、という形にするとスムーズです。
- 休憩時はベビーカーごと入れる場所も:レストラン「ウェステリア」など大型店内はベビーカーで入店可能ですし、ベビーチェアの用意もあります。軽食のフードコーナーは屋外にテーブル席がありますが、こちらもベビーカー横付けで食事できます。お子さんが寝てしまった時など、そのまま座席横に停められるので助かりますね。
- 抱っこひももあると便利:長時間の散策ではずっとベビーカーだと飽きてしまう子もいます。混雑で進みにくい場所や子どもが抱っこをせがむ場面もあるでしょうから、抱っこひも(おんぶひも)は一応持参すると安心です。とくにイルミネーション時は暗くて人も多いので、抱っこでしっかり安全確保したほうが落ち着いて見られるケースもあります。
園内マップを見ると、公園のように一周ぐるっと回れる遊歩道が整備されていることが分かります。中央に大藤棚、その周囲に池や花畑が点在し、外周沿いにも花エリアがある構造です。ベビーカーで一周しても30分~1時間程度ですが、花を見たり写真を撮りながらゆっくり歩けば2時間くらいはすぐ経ちます。所々にベンチも設置されていますから、疲れたら日陰のベンチでひと休みしましょう。子どもをベビーカーで寝かしつけたら、ベンチで親御さんも一息ついてアイスを食べたり…なんて過ごし方もできます。
ちなみに遊具やアトラクションはありません。滑り台やブランコといった遊び場は園内になく、「子どもが遊ぶところがないかな?」と最初は思うかもしれません。しかし、広い芝生広場こそありませんが、子どもにとっては園路そのものが冒険コースです。花でできたトンネルをワクワクしながらくぐったり、ちょっとした坂道を駆け下りてみたり、花と花の間の小径に入ってみたり…。大人には散策でも、子どもにとっては充分「探検」であり「遊び」になるのです。もちろん走り回って他のお客さんにぶつからないよう目を配る必要はありますが、「触らなければお花のすぐ近くまで寄っていいよ」とある程度自由に歩かせてあげると、子どもなりに遊びを見つけるものです。「次はどっち行く?」と先導してもらうくらいの気持ちで付き合ってあげると、より楽しいですよ。
アクセスと駐車場情報(車・電車の場合)
遠方から子連れで行くとなると、どうやって行くか(アクセス)も重要ですよね。あしかがフラワーパークへは車でも電車でもアクセス可能ですが、それぞれポイントがあります。ここでは車で行く場合の駐車場情報と電車で行く場合のルートについて解説します。
車でのアクセスと駐車場
自家用車で行く場合は、東北自動車道または北関東自動車道が便利です。東京方面からですと、東北自動車道を北上して佐野藤岡ICで降り、国道50号を前橋・足利方面へ約20分走るルートが一般的です。または、埼玉・茨城方面からなら北関東自動車道で足利ICまたは佐野田沼ICを利用すると近いです。足利ICから県道67号経由で約20分、佐野田沼ICから県道16号経由で約17分ほどで到着します。群馬方面(太田・桐生方面)からなら北関東道太田桐生ICから国道122号経由で25分ほどです。さらに栃木県内の方は、出流原スマートIC(ETC専用)から約15分という裏ルートもあります。いずれにせよ高速を降りてからは道路案内板やカーナビを頼りに進めばOKです。近づくと**「あしかがフラワーパーク→」**の標識が各所に出ています。
園には無料駐車場が完備されており、普通車は通常期で約300台、繁忙期には臨時駐車場を含め最大6000台もの収容が可能です。駐車料金は無料なのが嬉しいですね。駐車場は大きく分けて西ゲート前駐車場(24時間開放)と正面ゲート前駐車場、および周辺の臨時駐車場があります。通常は西ゲート側の駐車エリアに案内されることが多いです。西ゲートは24時間出入りOKなので、早朝深夜でも利用できます。正面ゲート前は観光バス用に使われることもあり、一般車は案内されない場合もあります。
混雑時の駐車:藤の花ピーク時やイルミネーション土日などは大変混み合います。開園時間(通常10時、藤やイルミ時期は変動あり)のかなり前から車が列を成すことも。そんな日は臨時駐車場(周辺の空き地等)が次々開放され、遠い所だと園まで徒歩10~15分程度離れた場所に停めるケースもあります。子ども連れで大渋滞にはまるのは避けたいですから、可能なら早め早めの行動を心がけましょう。目安として、藤まつりのゴールデンウィーク期間や土日のイルミネーションは開園1時間前には到着するつもりで出発するのがおすすめです。朝早く着きすぎても、西ゲート駐車場は24時間空いていますのでトイレ休憩したり車内で待機できます。開園時にはスムーズに入園でき、混雑前に見どころを回れるメリットがあります。
どうしても渋滞が心配な方は、公共交通との併用という手もあります。例えば足利市街地のコインパーキング等に車を停めて、JR両毛線で1駅電車移動し「あしかがフラワーパーク駅」で降りる、といった方法です。足利市内の観光案内所ではフラワーパーク割引前売り券を販売していて、大人200円引き・子供100円引きになるサービスも行っています(市内駐車場に車を停めて電車利用を促す施策ですね)。こうした裏技もありますが、基本的には現地の駐車場キャパが大きいので、時間に余裕を持って行けば駐車できないということはほぼありません。
帰りの出庫時は、出口が混雑することがあります。特にイルミネーション終了直後は一斉に車が出るため、駐車場から公道に出るまでに時間がかかる場合があります。小さいお子さんがいて渋滞にはまると大変なので、少し早めに切り上げて帰路につくか、逆に車内で休憩しつつ渋滞が落ち着くのを待つという作戦もありです。例えばイルミネーション閉園時間が21時なら、20時過ぎには引き上げるか、あるいは21時過ぎまで園の駐車場でゆっくり着替えや授乳を済ませてから帰る、など。子どもの眠気や機嫌に合わせて柔軟に判断してください。
電車でのアクセス(JR・私鉄)
公共交通で行く場合は、2018年に開業した**JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」**が最寄り駅となります。園の入口までは駅から徒歩3分ほどという近さで、電車利用が格段に便利になりました。小さい子連れで長距離運転が不安な方や、渋滞を避けたい場合には電車旅も選択肢に入ります。
東京方面からJRで行く場合、主なルートは以下の通りです:
- 上野駅からJR東北本線(宇都宮線)→小山駅で両毛線に乗換:上野から小山までは快速電車で約1時間、そこで両毛線に乗り換えて約40分であしかがフラワーパーク駅に到着します。乗換1回で行けます。
- 新宿・渋谷方面から湘南新宿ライン→小山駅で乗換:都心南側からならこちらが便利です。湘南新宿ライン宇都宮行きで小山へ(約1時間強)、あとは同じく両毛線で約40分。
- 大宮・栃木方面から:大宮や栃木駅から宇都宮線で小山へ出て乗換、または直接両毛線経由でも行けます。栃木駅→小山(宇都宮線)10分、小山→フラワーパーク駅40分ほどです。
- 高崎・前橋方面から:両毛線は群馬県桐生・前橋方面とも繋がっています。高崎駅から前橋経由で約1時間半、桐生からは約50分です。
また、東武線を利用するルートもありますが、フラワーパークへの直通はないため途中でJRに乗り換える必要があります。例えば東武伊勢崎線で館林駅まで行き、そこから東武佐野線で佐野駅へ、佐野駅でJR両毛線に乗り換えて2駅目がフラワーパーク駅、という行き方です。少々乗り換えが多く時間もかかるので、東武沿線からでなければJR一本の方が楽でしょう。なお、以前は東武足利市駅から臨時シャトルバスが出ていた時期もありましたが、現在はシャトルバスは運行されていません。そのため東武線利用者も最終的にはJR両毛線に乗り換える形となります。
あしかがフラワーパーク駅は無人駅ですが、新しい駅ですのでエレベーター・スロープ完備でベビーカーでも安心です。駅を降りたら案内表示に従って歩道橋を渡り、すぐ園の入口ゲートに到着します。改札(簡易Suica改札)を出てからベビーカーを押したまま5分もかからず入園できるのはありがたいですね。
電車利用時の注意点・アドバイス:
- 帰りの電車が混雑:特にイルミネーション閉園後(20~21時台)の下り列車はかなりの混雑になります。駅も小さいのでホームに人が溢れるほどになることも。小さい子を連れて並ぶのは大変なので、早めに駅に向かって列の前の方に並ぶ、または混雑を避けて1本遅らせるくらいの余裕をもつと良いでしょう。ICカードの事前チャージも忘れずに(券売機も行列になります)。
- 授乳・おむつ替えは駅到着前に:帰りに赤ちゃんのぐずりやおむつ替えが必要になりそうなら、園内の授乳室やトイレで済ませてから駅に向かうことをおすすめします。駅にはおむつ替え設備はおそらく無く、電車内でも困りますので、乗車前にケアしておくと安心です。
- 臨時列車や指定席:藤やイルミのピーク時には、JRが臨時の快速列車や増発を行うことがあります。指定席付きの特別列車(「フラワーパーク号」的なもの)が運行される年もあるので、小さい子連れで確実に座りたい場合はそうした指定席券を取るのも手です。情報はJR東日本のニュースリリースなどに出ますので、気になる方はチェックしてみましょう。
- 駅周辺での買い物:あしかがフラワーパーク駅前には基本的に商業施設はありません。自販機程度です。飲み物やおやつが欲しい場合は、園内のショップか、乗換駅のコンビニなどで買っておきましょう。特に帰りは子どもが疲れて「喉乾いた~」「お腹すいた~」となりがちなので、事前に少し準備しておくと機嫌よく帰路につけます。
- 車内マナー:小一時間の電車旅、子どもがぐずったり騒いだりしないか不安もありますよね。行きは景色を見せたり絵本を読んだり、おやつタイムにするなどして気を紛らわせましょう。帰りは眠ってくれるのが一番ですが、寝ない場合も静かに過ごせるようお気に入りのおもちゃや絵本をバッグに忍ばせておくと安心です。周囲のお客さんも子連れには寛容だとは思いますが、親として最低限の配慮を心がけましょう。
総じて、車でも電車でもアクセスしやすいのがあしかがフラワーパークの良いところです。ご家庭の事情に合わせて無理のない手段を選んでくださいね。遠足気分で電車旅も楽しいですし、ドライブ好きなお子さんなら車移動も快適です。どちらにしても、現地に着く前から旅は始まっています。道中もぜひ安全第一で、そしてワクワクしながら向かってください。
園内の設備情報(トイレ・授乳室・おむつ替え台など)
子連れのお出かけで重要度の高い施設・設備について、あしかがフラワーパークの状況をまとめます。初めて行く場所だと「おむつ替えできるかな?」「授乳スペースある?」と不安になりますよね。事前に把握しておけば現地で慌てずに済みますので、しっかりチェックしておきましょう。
トイレ事情
園内には複数のトイレが設置されています。主なトイレは正面ゲート付近のショップ建物内と、西ゲート付近、および園内中央付近などにあります。いずれも清潔に保たれており、子ども連れでも利用しやすいよう**おむつ交換台(ベビーベッド)**が備わっています。特にメインとなる正面ゲート横のトイレには広めの多目的トイレもあり、そこにおむつ替えシートが用意されています。男女の一般トイレ内にも折りたたみ式のベビーシートや子ども用補助便座が設置されている個室があるので、オムツ卒業後のお子さんでも安心です。
乳幼児連れの場合、多目的トイレの利用が便利でしょう。ベビーカーごと入れるスペースがあり、兄弟一緒に入っても余裕があります。おむつ用ゴミ箱もありますので使用済みオムツはそちらに捨てられます(においが気になる方は個人でニオイ袋持参がおすすめ)。紙シートやアルコールスプレーも備えてあり、衛生面の配慮もしっかりされています。
トイレの場所は入園時に配布されるマップで確認できますが、迷ったらスタッフに「お手洗いはどこですか?」と聞けば親切に教えてくれます。子どもが急に「トイレ!」となった時のために、今自分たちがいる場所から最寄りのトイレを常に意識しておくと良いですね。広い園内ですので、早め早めの声掛けでトイレに連れて行くようにしましょう。なお、藤まつりやイルミなど人出の多い日はトイレも順番待ちが発生します。小さい子は我慢が難しいので、行列ができている場合はスタッフに言えば多目的トイレを優先して使わせてもらえることもあります。焦らず相談してみてください。
授乳室・ベビー休憩室
授乳中の赤ちゃん連れには授乳室の有無が気になりますよね。あしかがフラワーパークにはちゃんと授乳室が設置されています。場所は正面ゲート側のショッピングハウス内、入園チケットをもぎる入口横あたりの一角です。具体的には売店の奥、トイレのさらに奥まったところに授乳専用スペースがあります。
授乳室は扉で仕切られた個室が1部屋のみですが、中にベビーベッド(おむつ替えシート兼用)と椅子が1脚あります。広さはベビーカーごと入っても余裕がある程度で、床もきれいに清掃されています。空調は特にありませんが、防寒対策さえしていれば冬でも問題なく使えるでしょう(多少冬場はひんやり感じるかもしれません)。鍵も掛かりますのでプライバシーは確保できます。
**給湯設備はありません。**ミルク用のお湯の提供は無いので、必要な方はポットや魔法瓶に入れて持参してください。授乳室内にもお湯は置いていないとのことです。ただし、お湯以外の備品は充実していて、ゴミ箱、ティッシュ、消毒用アルコール、荷物置きスペースなどが揃っています。授乳が終わったら次に使う人のために軽く整頓して退出しましょう。
利用者の口コミによれば、以前は声や音が廊下から聞こえて少し気になる点もあったそうですが、現在は改良されてだいぶ快適になっているようです。音漏れは完全には遮断できませんが、集中できないほどうるさいことはなく、落ち着いて授乳できたとの声もあります。一室しかないため、混雑日に授乳室利用者が重なると待ちが発生する可能性があります。例えば冬のイルミネーション時など子連れが多いときは「次の方が外で待っているかも?」と気になって急いで授乳した、というママの声もありました。もし可能なら、混雑する夕方前に授乳を済ませておく、あるいは授乳ケープを持参してベンチで済ませるなど臨機応変に対応しても良いでしょう(授乳ケープがあれば人目を気にせずベンチ等で授乳するママさんも見かけます)。ただし真冬の屋外は赤ちゃんもお母さんも冷えてしまうので、防寒と周囲への配慮は忘れずに。授乳室を利用したい場合は、スタッフに「授乳室を使いたいです」と声をかければ場所を案内してくれますので遠慮なく申し出てくださいね。
休憩所・ベンチ・子連れに嬉しい設備
園内にはところどころ休憩用のベンチや椅子テーブルが設置されています。屋外のオープンエリアにありますが、例えば藤棚の下や大きな木陰など涼しい場所にベンチが置いてあったりします。子どもが疲れて歩けなくなったら、そうしたベンチでお茶休憩しましょう。売店や自販機でドリンク類を買ってちょっと一息、というスポットが園内にいくつかあります(とくに中央の池周辺や、各エリアの入口付近にベンチが多い印象です)。また、レストランやフードコーナーには屋根付きのテラス席もありますので、日差しの強い日や小雨の時はこちらを利用すると良いでしょう。
コインロッカーは正面ゲート側のショップ横に設置されています。大小サイズがあり有料(大500円、小300円)ですが、荷物が多いときは預けて身軽に動けます。特にイルミネーションに備えて防寒具を持参したら昼間は邪魔…という場合や、お土産を先に買ってしまった場合など活用してください。ベビーカーに荷物をぶら下げすぎると危険ですので、大きな荷物はロッカー利用がおすすめです。
**AED(自動体外式除細動器)**や救護室も園内にあります。万一子どもが体調を崩したりケガをした時は、スタッフに言えば対応してもらえます。大きなケガの場合は近隣の病院案内などもしてくれるでしょう。走り回って転んだ、蜂に刺された等アクシデントが起きたら、遠慮なく近くのスタッフに助けを求めてください。
喫煙所は園内全面禁煙のためありません(一部、外の所定喫煙所のみ)。タバコの煙を気にせず子どもを連れて歩けるので安心です。ちなみにペット同伴も不可なので、大型犬に驚く心配もありません。子どもにとっては安全でクリーンな環境が保たれています。
雨天時の屋内施設については、基本的に大部分が屋外ですが、一部屋根付き通路や全天候型の温室展示もあります。藤棚の下などは小雨程度ならしのげますし、ショップやレストランは屋内空間です。大雨でなければ傘をさして歩けますが、台風レベルの荒天時は無理せず予定変更したほうが賢明でしょう。園側も安全のため臨時閉園することがあります(公式サイトのお知らせで確認できます)。
総合すると、子連れ設備は一通り整っている印象です。特に赤ちゃん連れでも授乳・おむつ替え対応可能なのはありがたいですね。強いて言えば授乳室が狭く数が少ない点はありますが、工夫すれば乗り切れます。おむつ替え台も数カ所ありますので、清潔な場所で替えてあげられます。小さなお子さんと行くときは、事前にオムツや着替え、おやつなどしっかり準備した上で、現地ではこれらの設備をフル活用して快適に過ごしてください。
園内外の飲食スポットとお弁当事情
お出かけ中の食事も大切なポイントですね。ここではあしかがフラワーパーク内のレストラン・フードコーナー情報と、園外でのおすすめ飲食スポット、そしてお弁当の持ち込み可否について説明します。子連れの場合、「どこでランチしよう?」「子どもが好きなメニューはある?」と気になるもの。しっかり把握しておいしい時間も楽しみましょう。
園内のレストラン・フードコーナー
あしかがフラワーパーク園内には、主に次のような食事処があります。
- レストラン「ウェステリア」:園内最大の本格レストランで、約200席の広さがあります。和食・洋食さまざまなメニューが揃い、窓から四季の庭園を眺めながらゆったり食事ができます。子ども用椅子も用意されています。季節限定メニューやコース料理もありますが、子ども連れでも利用しやすいカレーやハンバーグ、パスタなどのカジュアルメニューも豊富です。例えば「ハンバーガープレート」「お子様カレー」などは取り分けしやすく人気ですよ。夏には冷やし麺類やかき氷、冬にはあったかシチューや鍋焼きうどんなど季節ごとの美味しさが楽しめます。少々値は張りますが(メニューによりますが1000~2000円程度が中心)、ゆっくり休憩がてら食事したいときには最適です。ベビーカーごとテーブル横に付けられるので、寝てしまった赤ちゃんがいても安心です。
- スープ&フードコーナー:正面ゲートを入ってすぐ右手にある軽食売店です。こちらではファストフード系のメニューが注文できます。特に栃木・足利周辺のご当地グルメが味わえるのが魅力!ランキングでも常に上位なのが「佐野ラーメン」(青竹打ちの平打ち麺が特徴の醤油ラーメン)と「ポテト入り焼きそば」(素朴なソース焼きそばにジャガイモがゴロっと入った栃木名物)です。値段もラーメン850円、焼きそば550円(税込)とテーマパーク内にしては良心的。子どもとシェアするのにもピッタリですね。麺類が好きな子なら佐野ラーメンを取り分けてあげれば喜びますし、焼きそばもジャガイモ効果でボリューム満点なので兄弟で分けても十分かも。その他ホットドッグやカレーライスなどもあり、お子さんがお腹ペコペコでもすぐ出てくるスピードメニューが多いです。屋外のテーブル席で気軽に食べられる雰囲気なので、子どもが騒いでも周りに迷惑になりにくく、利用しやすいですよ。
- デザート・ソフトクリーム:フードコーナーでは甘いものも要チェックです。藤ソフトクリーム(藤の花をイメージしたオリジナルソフト)はマスト!ほのかに藤の香りがする淡い紫色のソフトクリームで、写真映えもバッチリです。子どもと「おいしいね!」と舌を紫にしながら味わうのも楽しいですね。他にも藤スムージー、クリームソーダなど季節限定のドリンク・デザートも登場します。藤の季節以外は、その時期の花をイメージした限定スイーツが出るので要チェックです(例えば夏はひまわりソーダ、秋は紫芋ソフトなど)。お値段はソフトクリーム1つ500円ほど。食後のデザートに、散策途中のクールダウンに、ぜひ味わってみてください。
- 軽食カフェ「マロニエ」「あじさい」:園内には季節限定でオープンする小さなカフェコーナーもあります。例えばカフェ「マロニエ」は藤の季節限定で営業する喫茶スペースで、軽食やソフトクリームを扱っています。メインのフードコーナーが混雑する時期に、こちらも開放されることが多いです。また「森のあじさい」など名前が付いた売店では飲み物やお菓子が買えたり、焼き立てパンを売っている年もありました。こうした臨時店舗はその年のイベントによって変わりますが、散策中に見つけたら覗いてみましょう。思わぬ美味しいものに出会えるかもしれません。
子どもが好きそうなメニューとしては、ラーメン・焼きそば・カレー・フライドポテト・ソフトクリームあたりが鉄板でしょう。これらは園内フードコーナーで大体揃います。加えて、レストランの方にはオムライスやハンバーグ、うどん、サンドイッチなどもありますから、好き嫌いがあっても何かしら食べられるものが見つかると思います。取り分け用のお皿やスプーンフォークもお願いすれば貸してもらえますよ。
混雑する時間帯としては、藤まつり・イルミ期間の昼食時(12~13時台)は軽食コーナーに行列ができるほどです。子連れで長時間並ぶのは大変なので、少し早めの11時台に昼食を取ってしまうか、13時半以降にずらすなど時間調整するとスムーズです。レストラン「ウェステリア」は比較的キャパが大きいですが、それでも満席近くになることがあります。ウェイティングリストに名前を書いてしばらく待つ場合もありますので、こちらも早め入店がおすすめです。逆に朝イチや夕方は空いているので、例えば午前中遊んで11時頃に食事→14時頃もう1回おやつタイム、なんてプランでもいいかもしれません。
支払い方法は現金のほか、売店含めクレジットカードや電子マネーが使えるところも増えています。ただし屋台的なお店では現金のみの場合もあるので、一応現金も用意していきましょう。
園外のおすすめ飲食スポット
園の中だけでなく、近隣にも美味しいお店があります。「せっかくだから地域の名物も味わいたい」という場合や、帰り道に夕食をとりたいときなどに参考にしてください。
- 足利市街地:車で15~20分ほど行けば足利市の中心街です。足利学校や織姫神社観光のついでに立ち寄れる飲食店が多数あります。地元名物は足利シュウマイ(ジャンボ焼売)やポテト入り焼きそばなど。老舗中華料理店やお好み焼き店で提供されているので、調べて行ってみるとユニークな味に出会えます。また足利は製麺業が盛んなので手打ちうどんのお店も美味しいですよ。市街地にはファミリーレストランや回転寿司、ファーストフードも揃っているので子連れでも入りやすいです。
- 佐野エリア:お隣の佐野市も車で20分ほど。佐野といえば佐野ラーメンの本場です。園内でも食べられますが、本格的なラーメン専門店で味わいたいなら佐野市街へ。行列店も多いですが、午後の中途半端な時間なら比較的すんなり入れることも。佐野プレミアム・アウトレットにはフードコートやキッズメニュー豊富なレストランがあり、買い物がてら立ち寄る家族も多いです。アウトレットはフラワーパークから車で約15分なので、帰りの休憩スポットに丁度いいですね。
- 道の駅・サービスエリア:ドライブ旅行なら、高速のサービスエリアで食事休憩する手もあります。佐野藤岡ICに併設の佐野SA(下り)には人気の佐野ラーメン店やご当地グルメが入っていますし、上り線も充実しています。高速に乗らなくても道の駅どまんなかたぬま(佐野田沼IC近く)があり、新鮮野菜市場やフードコート、子供の遊具広場もあるのでおすすめです。遊んでからフラワーパークへ向かったり、帰りにちょっと立ち寄って子どもを遊ばせたりできます。
- ファストフード・コンビニ:園周辺には大きな商業施設はありませんが、車で5分ほど行くとコンビニやチェーンの飲食店があります。例えば園から北へ2kmほどの国道50号沿いにセブンイレブンやココス(ファミレス)があります。南東方向にはローソンやマクドナルドもあります。小さな子を連れてレストランに入る余裕がない場合、コンビニでおにぎりを買って車中で食べたり、マックのドライブスルーを利用するなど臨機応変に済ます手もありです。
お弁当持ち込みはできる?
気になるお弁当の持ち込み可否ですが、あしかがフラワーパークでは原則飲食物の持ち込みは禁止となっています。公式のルールで「飲食物の持ち込みはできません」「フードエリア以外での飲食はご遠慮ください」と定められています。つまり、お弁当やおにぎりを持参して園内で広げて食べる…というのは基本的にはNGです。園内にピクニックできる芝生広場なども特に無いですし、他のお客様の手前もありますので、持ち込みランチは控えた方がよいでしょう。
ただし、小さなお子さん用の離乳食やおやつ、飲み物などはこの限りではありません。あくまで大人の食事や缶ビールなどの持ち込みを禁止しているのであって、赤ちゃんのミルクや幼児のおやつまでダメということではないのでご安心を。実際、おせんべいやボーロをつまませているママもいますし、水筒にお茶を持ってきてベンチで水分補給させるくらいは全く問題ありません。節度を持って、**「食事は園内のお店で、補助的なおやつや水分は持参」**くらいに考えておくと良いでしょう。
「じゃあ外でお弁当を食べてから入園しよう」と思う方もいるかもしれませんね。確かに、入口ゲートの外であれば規制はありませんので、駐車場脇などで軽く食べてくる分には問題ありません。例えば遠足気分でお弁当を持ってきて、入園前に車内や駐車場のベンチで食べて腹ごしらえしてから入園するケースもあるでしょう。特に混雑日のレストラン待ちを避けるために、昼食は持参して車で済ませ、園内ではおやつ程度にするという作戦も一つです。これならランチ代節約にもなりますし、子どもが好き嫌い多くても安心ですね。ただ、真夏や真冬に屋外でお弁当を食べるのはなかなか大変ですし、レジャーシートを広げるようなスペースもあまりありません。快適性でいえば、やはり園内の飲食施設を利用するのがベターでしょう。
まとめると:原則は持ち込み不可なので、お弁当はなし。でも幼児用の軽食程度はOK。しっかり食事をするなら、園内のレストランやフードコーナー、もしくは一度退園して近隣でとる(※再入園はできないので注意、後述)形になります。あまり神経質にならずルールを守りつつ上手にやっていきましょう。
最後に注意点として、再入園ができないことをお伝えしておきます。チケットは一度使うと基本的に再入場できません(特別な事情がある場合は係員に相談)。ですから「お昼は外のレストランに食べに出て、また戻ってこよう」というのはできませんので気を付けてください。一旦出る=終了となります。ですから、外で食事したい場合はそのままそこで解散、というスケジュールになります。丸一日中園内で遊ぶ予定なら、食事も園内で済ませるのが自然ということですね。
子連れで嬉しい!混雑回避の工夫
人気スポットゆえに避けられないのが混雑です。特に藤の花ゴールデンウィークや冬のイルミは大混雑が予想されます。ただ、小さな子ども連れの場合、人混みでの長時間移動や行列待ちはできるだけ避けたいところ。ここでは子連れファミリーに役立つ混雑回避・対策テクニックを伝授します。「せっかく行ったのに人ばかりで疲れちゃった…」となるのはもったいないですものね。少しの工夫で快適さが違いますのでぜひ取り入れてください。

訪問日と時間帯の工夫
まずは行く日自体を選ぶ工夫です。可能であれば、ピーク中のピークは外しましょう。藤まつりなら4月下旬~5月上旬の祝日・休日、イルミなら12月の週末やクリスマスイブなどが最も混みます。逆に狙い目は、平日と、ピーク直前直後のタイミングです。藤なら開花始めの4月中旬平日や、GW明けの平日(花が散り始める前)、イルミなら11月の平日夜や年明け1月の平日などはかなりゆったり見られます。子どもの学校や幼稚園の都合がつけば、思い切って平日に行くのが一番の混雑回避策ですね。有給休暇を取って平日に家族サービス!というパパさんも実際多いようです。
どうしても土日祝しか無理、という場合は時間帯を工夫しましょう。日中メインであれば朝一番に入園してしまうことです。開園時間(通常10時)より早く到着して並び、開園と同時に入れば、人が少ないうちに大藤や花を見て回れます。お子さんが早起きなら朝型行動は苦にならないでしょうし、午前中に一通り見終えてお昼過ぎには帰路につく、というプランもアリです。お昼頃には駐車場渋滞もおさまってスムーズに帰れますし、午後は自宅でゆっくり…という健全コースですね。
一方、イルミネーション目当てであれば点灯開始直後の時間帯を狙うか、逆に終了間際にゆっくり見るという方法があります。点灯は16:30~17:00頃なので、その直後17時台はまだ人の入りもまばらです(暗さも不十分ではありますが)。幼児連れならこの明るめの時間にさっとひと巡りして18~19時には切り上げるのも良いでしょう。逆に、小学生以上で夜遅くまでOKなら、閉園ギリギリの20時過ぎ~閉園時間まで粘ると、団体客も減りゆったり写真が撮れたりします。ただ子どもが疲れ切ってしまう恐れもあるので、夜遅くの作戦は子どもの体力と相談してくださいね。
チケット事前購入でスムーズ入園
混雑すると入園券売り場にも長蛇の列ができます。特に大人だけならまだしも、子連れで券売所に並ぶのはけっこう大変です。そこで活用したいのが事前チケット購入です。あしかがフラワーパークではインターネットでの**電子チケット(日付指定券)**販売や、提携プレイガイド(コンビニ端末や旅行サイトなど)での前売券販売を行うことがあります。例えばローソンチケットやKKdayといったサイトで、あらかじめチケットを買っておけば当日は窓口に並ばずスマホ画面等で入場できます。また、足利市内の観光案内所「太平記館」などでも割引前売券を扱っています。前売券は当日価格より大人200円・子供100円程度安くなることもあるので、利用しない手はありません。
前売券を持っている場合、入口でそのままチケットもぎとなるので入場がスピーディーです。特に子どもがぐずったりトイレ行きたいと言い出したりしても、列を抜ける必要なくスッと入れるのは助かります。注意点は、日付指定券の場合はその日しか使えないので天候などよく考えて購入すること(花の開花状況によっては価格変動するため、差額清算が発生する場合もありますがその際の案内に従ってください)。あと、JAF会員の方は窓口で会員証提示で割引になる制度もあります。そういう場合は結局窓口に寄る必要がありますが、専用窓口が用意される場合もありますので、事前にどのルートが一番得でスムーズか調べておくと良いでしょう。
園内での動き方と待ち時間対策
混雑日は園内でも行列や渋滞が発生します。たとえば大藤棚の周囲は一方通行規制になるほど人が密集したり、イルミネーションのフォトスポットで写真待ちの列ができたりします。小さな子がいる場合、長時間同じ場所で立ち止まるのは退屈してしまいますよね。
そこで園内は先に奥まで一気に進んでから戻りつつ見るという動きをおすすめします。入園直後は皆さん目の前の花に足を止めがちですが、そこをグッと我慢して園の一番奥までまず移動してしまうのです。そして奥から順番に出口方向へ見学して戻ってくると、人の流れと逆行する形になるので比較的空いている状態で見て回れます。これは混雑時の定石テクニックですね。藤棚を見るにも、正面から攻めるより裏側から回り込んで見たほうが隙間から綺麗に見えたりします。
また、フォトスポットは後回しにするのも手です。どうしても混んでいるうちは落ち着いて撮れませんし、子どもも待ちくたびれて笑顔が消えちゃったりします。ピーク時は写真撮影はほどほどにして、歩きながらスナップ写真を撮るくらいにしておき、空いてきたころ合いで改めて撮りたい場所に行く方が結果的に良い写真が撮れます。
迷子対策も大事です。人混みではぐれてしまうと大変なので、子どもには必ず目印になるものを着せて(派手色の帽子や服)一瞬でも目を離さないようにしましょう。はぐれた時のために親の携帯番号を書いた連絡先カードをポケットに入れておくのも有効です。園内放送などで迷子案内もしてくれますので、迷子センター(スタッフ詰所)も覚えておくと安心です。
待ち時間対策としては、列に並ぶ際に子どもが退屈しないようお気に入りのおもちゃやお菓子を用意すること。イルミネーション時なら光るオモチャ(ペンライトや光る風船など)を持たせると気を取られて機嫌良くしてくれるかもしれません。また、スマホでお気に入り動画を見せるのも最後の手段としてアリです。周囲の目が気になるかもしれませんが、音量に気を付けてイヤホンなど使えば迷惑にはなりません。何より泣き出して周囲に影響を与えるよりはよほど良いです。非常時はデジタルの力にも頼りましょう。
休憩とスケジュールの余裕をもつ
混雑しているとそれだけ移動や見学に時間がかかり、予想以上に疲れます。子どもはなおさら疲労&飽きが早いので、こまめな休憩を挟むようにしましょう。1~2時間動いたら15分はベンチで休むくらいのつもりでOKです。その際、飲み物や軽食でエネルギー補給も忘れずに。ジュースやキャンディーで一瞬でも機嫌が直ればまた頑張れます。
また、スケジュールは詰め込みすぎないことも大事です。「せっかくだから全部見なきゃ!」と大人は欲張りがちですが、子どもにとっては半分見れれば十分だったりします。藤もイルミも欲張って両方100%満喫しようとせず、「8割くらい見れたらOK」「あとは次回来たときのお楽しみにしよう」くらいの心の余裕があると、混雑で思うように動けなくてもイライラしません。子どもは花より団子でソフトクリーム食べてる時が一番幸せだったりしますから、それはそれで良しとしましょう。
帰りの混雑も見据えて、撤収時刻を早めに設定することも検討してください。駐車場出庫渋滞や駅の混雑で、帰りに1時間以上余計にかかった…なんてこともあります。子どもの体力・就寝時間を逆算して、「○時には現地発」を決め、その時刻が来たら未練を残しても切り上げる勇気も必要です。混雑日は特に「見たい気持ち<子どもの安全と快適さ」を優先してあげてくださいね。
以上のように、混雑とうまく付き合うコツを挙げましたが、一番は「子どものペースに合わせること」です。大人が焦って詰め込もうとすると子どもはすぐ飽きてしまいます。たくさん見られなくても、家族みんながニコニコで帰れるのが一番です。混雑さえも「人がいっぱいでお祭りみたいだね」と前向きに楽しむぐらいの気持ちで、どうか素敵な時間を過ごしてください。
チケット料金と年齢別の注意点
次にチケット料金について整理しておきましょう。あしかがフラワーパークの入園料は少し特殊で、花の咲き具合やイベントによって変動するシステムになっています。子ども料金の年齢区分や、子連れで注意すべきことも合わせて解説します。
基本の料金区分
まず料金区分ですが、大人料金と子供料金に分かれています。子供料金は4歳~小学生までが該当し、大人料金は中学生以上となります。未就学児であっても4歳以上は子供料金が必要です。一方、3歳以下の乳幼児は無料で入園できます。これは子連れには嬉しいポイントですね!たとえば4歳のお誕生日直前ならギリギリ無料なので、そのタイミングで行くご家庭もあるかもしれません。
中学生は大人扱いなので、例えば12歳の小学生と13歳の中1では料金が異なりますのでご注意ください。ちなみにシルバー料金等の設定は特にありません。団体(20名以上)は1割引となりますが、家族利用ではあまり関係ないでしょう。
季節による料金変動
料金の変動幅を具体的に説明します。2025年の料金表を例に挙げると、以下のようになっています(年により多少改定あり):
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通常期(1月~3月):大人 500円~900円、子供 300円~500円
冬~早春の花の少ない時期は低めの料金です。花の咲き具合によって500円から段階的に上がっていき、春の花まつりが充実してくると最高900円程度になります。 -
藤まつり期(4月~5月):大人 900円~2,300円、子供 500円~1,200円
一年で最も差が大きいのがここです。藤の開花状況に応じて料金が設定され、つぼみ~五分咲きくらいはまだ900円~、満開ピーク時には最大2,300円(子供1,200円)というかなり高額になります。まさに“絶景プライス”ですね。これは一日券料金で、昼夜通して有効です(※後述)。 -
初夏~梅雨(6月):大人 800円~1,300円、子供 400円~700円
バラやアジサイが咲く時期は中程度の料金帯です。見頃によって徐々に上下しますが、藤ほど極端には上がりません。 -
夏~秋(7月~12月上旬の昼):大人 400円~800円、子供 200円~400円
夏の花や秋の花の期間は比較的リーズナブルです。花の量によって最安400円(子供200円)という日もあり、「今日は安かったね」なんてことも。例えば猛暑や台風で花が少し傷んでいる時は低めになる傾向かもしれません。 -
イルミネーション夜間(10月中旬~2月中旬の夜):大人 1,400円、子供 700円
イルミ期間の夜の部は、花の開花に左右されず一律料金となります。おとな1,400円・こども700円で統一です(前売券だと少し割引になり1,350円/650円などの場合あり)。光のイベントなので開花状況関係ないですものね。この料金でイルミネーションエリアに入場できます。
このように、時期によってかなり価格差があります。家族連れで行くなら、予算計画も重要です。大人2人+子供1人の3人家族の場合、藤満開時なら2,300+2,300+1,200=5,800円と水族館並みの出費ですが、逆に花の少ない時期なら500+500+300=1,300円とワンコイン感覚です。年齢構成によっても変わりますので、行く時期とお子さんの年齢でシミュレーションしてみましょう。
料金がいつ決まるのか?あしかがフラワーパークでは、その日の入園料を朝に公式HPやSNSで発表しています。「今日の入園料:大人○○円/子供○○円」という形です。これは「花の咲き具合によって料金を決める」という独自ルールゆえですね。なので、「明日行きたいけどいくらだろう?」という場合は前日の情報や開花予想をもとにある程度予測し、当日朝に再確認する必要があります。ちょっとややこしいですが、公式サイトの「本日の入園料」欄を見るとバッチリ載っています。
年齢別の注意点・ポイント
年齢ごとに気を付けるべきことやお得情報などをまとめます。
- 0~3歳(未就学児):無料で入園できます。この年代は長時間の滞在が難しいことも多いので、「とりあえず行ってみて、機嫌が悪くなったら早めに帰る」くらいの気軽さでOKです。お金がかかっていない分、途中退園になっても精神的ダメージが少なく済みますね(笑)。授乳室やおむつ替え台は先述の通り完備されていますので、赤ちゃん連れでも安心して挑戦してください。ベビーカーと抱っこひもは必携です。
- 4~6歳(幼児):子供料金が発生します。幼児といえど藤まつりピークなら1,000円ほどかかるのでバカになりませんが、このくらいの年齢になると花の色や光に興味を示して楽しめるようになります。入園料以上の体験をさせてあげましょう。園内で走り回ることもあるので迷子に注意、トイレは早めに促すなど、安全面のフォローを忘れずに。疲れたとき用にお気に入りのおやつやジュースを持っておくとぐずり防止になります。
- 7~12歳(小学生):同じく子供料金適用。小学生にもなると体力がついてくるので、一日プランでも十分つきあえるでしょう。むしろ好奇心旺盛で「あれも見たい!これもやりたい!」と大人よりハイペースで回る子もいます。写真撮影なども自分でしたがるかもしれませんね。任せてみるのも良い思い出になります。小学生は半額程度の料金設定とはいえ、兄弟が多いと合計額が大きいので、JAF割引など使えるものは使って賢くセーブしましょう。
- 13歳以上(中高生):大人料金です。このくらいの年齢ならもう「子連れ」という感じでもないですが、一緒に行けば家族旅行です。大人料金なのでもったいないと思うかもしれませんが、逆に中高生なら花の美しさをしっかり感じ取ってくれるかもしれません。最近はフォトジェニックな場所に積極的に出かけるティーンも多いので、お子さん発案で訪れる家庭もあるでしょう。中高生は友達同士やデートで来ている子も多いので、ご両親は一歩引いて彼らのペースに合わせてあげるといいですね。
年齢別の注意点で見落としがちなのは、「0~3歳無料だけど、乗り物は一緒にできない」といったケースですが、そもそも乗り物が無いので関係ありません。また、子供料金に含まれる範囲外でお金がかかるものとして有料レンタルやアトラクションがありますが、あしかがフラワーパークの場合、ベビーカー貸出なし・コイン遊具なしなので追加費用もありません。強いて言えば有料のワークショップや記念写真サービス(プロカメラマンによる撮影など)があれば別料金ですが、必須ではないです。
前売券や割引は、例えば「栃木県民の日(6/15)無料開放」など地域限定の優待が設定されることもあります。該当する場合は積極的に利用しましょう。年間パスポート的なものは無いので、毎回都度払いになりますが、何度も行くならメンバーズ会員になると特典が受けられる可能性もあります(公式サイト参照)。
最後に再入園不可の話をもう一度。途中で外に出るともう一度チケットが必要になりますので、お昼に外食に出たらまた子供料金も払う…なんてことになります。それは避けたいので、原則一回入ったら出るまで園内で過ごすのが経済的です。
料金について長々と述べましたが、高い時はその分の価値がある絶景が待っていますし、安い時は気軽に行けるチャンスと捉えて、上手に計画してください。家族分のチケット代に見合う思い出が残せるよう、しっかり元を取って(?)楽しんできてくださいね!
所要時間・滞在プランのアイデア
広い園内、どれくらい時間を見ておけばいいのか、どんなプランで回ると良いか悩むところですよね。子どもの年齢や興味、当日の予定によって最適な滞在時間は変わってきます。ここでは**「午前中だけ」「午後から」「丸一日」**の3つのモデルプランを提案してみますので、ご家族の状況に合わせてカスタマイズしてみてください。
プラン1:午前中だけさくっと半日コース
こんな方におすすめ:未就学児中心、小さい子が昼寝する前に切り上げたい、日帰りで他の予定も入れたい
- 6:00~7:00:自宅出発。朝早めに行動開始。車で移動なら渋滞も少なくスイスイ進めます。朝食は車内でパンを食べたり、高速SAで軽く済ませてもOK。子どもは車でひと眠りして英気を養います。
- 9:00:現地到着。開園前の西ゲート駐車場に停められればベストです。トイレ休憩や身支度を整えておきます。開園が10時の場合、ゲート前で入場券を購入(または前売券提示)してスタンバイ。
- 10:00:開園と同時に入園!人が少ない間に目玉スポットへ直行しましょう。藤まつりなら大藤棚へ一番乗りで、空いているうちに写真撮影。バラならローズガーデンへ直行、イルミなら関係ないですがこのプランだとイルミは対象外ですね。
- 10:30:園内を散策。空いているうちに奥の方まで回っておきます。子どもが興味を示したものはじっくり見せてあげて、適度に抱っこやおやつでご機嫌キープ。写真もそこそこ撮りつつ進みます。
- 11:30:早めの昼食タイム。フードコーナーが開いていればすぐに注文できます。混雑前に佐野ラーメン&ポテト入り焼きそばで腹ごしらえ。食後に藤ソフトクリームも味わいましょう。
- 12:15:残り見ていないエリアをチェック。お土産ショップにも立ち寄り、お菓子や記念品を購入。子どもに一つ好きなお土産選ばせてあげると喜びます。
- 13:00:園を後にします。駐車場もまだそれほど混んでおらずスムーズに出庫。子どもは車に乗った途端グーグーお昼寝…なんてパターンも。この後は自宅に直帰しても良いし、近くの道の駅やアウトレットに寄ってもいいですね。午後は暑くなるので無理せず早上がりできました。
ポイント:朝一入園で子どもも体力があるうちにメインを攻略するのがコツです。半日でも主要スポットは十分見られます。子どもが未就園児なら午後は昼寝やお家で休憩させてあげると負担が少ないです。滞在3時間程度なら飽きる前に切り上げられて、「また行きたい!」という気持ちを残せるのも良いですね。
プラン2:午後からゆったりコース(イルミも視野に)
こんな方におすすめ:遠方から当日移動、午前中はゆっくり出発したい、冬季でイルミネーション中心に見たい
- 12:00:自宅または宿泊先を出発。午前中は家事や用事を済ませて、ゆとりをもってお昼頃から行動開始。途中でランチを済ませてから向かうのも手です。
- 14:00:現地到着。午後も早い時間なら駐車場もまだ空きがあるでしょう。まずは日中の花を見て回ります。夏~秋なら14時でもたっぷり明るいので、午後からの来園でも十分花を楽しめます。冬なら少し日が傾いてきますが、牡丹などは鑑賞できます。
- 15:30:一息入れましょう。フードコーナーで軽食やおやつタイム。午後のおやつにソフトクリームや温かい飲み物で休憩して、夜に備えて子どももエネルギーチャージ。暗くなる前にトイレ&おむつ替えも済ませてしまいます。
- 16:30:イルミネーション点灯!日没と共に一気に園内がキラキラ輝き始めます。子ども達から「わぁ~~!」と歓声が上がる瞬間です。光のトンネル、光の藤棚、噴水ショーなど、夜ならではの演出を楽しみます。写真もバシバシ撮りましょう。ただし暗いので子どもとはぐれないよう手をつなぐか抱っこで行動してくださいね。
- 17:30:夕食タイム。園内レストランで早めの夕食をとることもできますし、軽食で済ますならフランクフルトやスープを買ってベンチで食べるのもありです。寒いので暖かい食べ物を摂って体力回復を。子どもにはカレーライスやうどんなど温かくて食べ慣れたものが良いでしょう。
- 18:00:引き続きイルミ鑑賞。夕食後にもう一巡りし、混雑が緩和されたスポットで改めて写真撮影など。子どもが寒さで限界になる前に切り上げます。車に戻る前におむつ替え・トイレも再度チェック。
- 19:00:帰路につきます。ピークより少し早めに出発できれば渋滞も最小限。子どもは車に乗ったら爆睡かもしれません…。お家に着くまでパパママは安全運転で頑張りましょう。もし公共交通で帰る場合は、19時台の電車は比較的空いていて狙い目です。
ポイント:午後からのんびり出て夜まで堪能するプランです。イルミネーションがメインの場合、点灯時間に合わせて行けば効率的です。午後到着なら午前中の混雑は回避できますが、夕方以降は混雑してきますのでそのつもりで。子どもが昼寝してくれる年齢なら、移動中や午後早めにしっかり昼寝させておくと夜までご機嫌に過ごせます。逆に夕方疲れてグズりだしたら、無理せず早めに切り上げる柔軟さも必要です。
プラン3:丸一日フル満喫コース
こんな方におすすめ:遠方から泊まりがけ、小学生以上で体力ある、お花もイルミも全部見たい
- 8:00:宿泊先ホテルを出発(前泊して朝から動ける状態を想定)。朝食をしっかり食べて元気いっぱいで向かいます。
- 9:30:開園より少し前に到着。入園券を買って待機、10時の開園ダッシュに備えます。
- 10:00:開園と同時にまず大藤や目玉花スポットを見学&撮影。午前中の涼しい時間に存分に花巡りをしましょう。見所を先に制覇し、11時頃までに園内一通りぐるっと回ります。
- 11:30:園内レストランで早めランチ休憩。お昼時より少し前に入れば席にも余裕があります。ゆっくり座って家族で談笑しながら食事。子どもも午後に備えてここでお腹いっぱいに。
- 12:30:再び散策開始。午前中に回りきれなかったエリアや、もう一度見たい場所をのんびり巡ります。お土産ショップでじっくりショッピングするのもこの時間帯がおすすめ。ベンチでソフトクリームを食べたり、写真スポットで遊んだり、思い思いに過ごします。小さい子はベビーカーでお昼寝タイムに入ることも。無理に起こさず、親は交代で見守りながら園内を散策するのも手です。
- 14:00:一度外に出てみる(※本来再入園不可ですが、ここではあえて外に出て別スポットへ)。例えば車で10分の栗田美術館(陶磁美術館)や、足利市内観光に少し繰り出すプラン。もしくは近くの公園で子どもを遊ばせるのも。ホテルに戻って仮眠するのもアリですね。本来再入場は不可なので、もし外出するなら改めて夜の部のチケットを購入して再入園する覚悟で。つまり昼の部と夜の部を分けて楽しむということです。費用は倍かかりますが、丸一日遊ぶにはこの方がメリハリ付きます。
- 16:00:再びフラワーパークに戻ってきます(夜の部チケットを購入して入場)。日暮れ前ですがイルミ点灯待ちの雰囲気を味わいながら、軽食を取ったりトイレを済ませたりしてスタンバイ。
- 16:45:イルミネーション点灯!昼間とは打って変わった光の世界を堪能します。朝見た藤棚が光に変身していて子ども達も大興奮でしょう。「すごいね~」と家族で感想を言い合いながら回ります。写真も撮りつつ、しっかり目にも焼き付けましょう。
- 18:00:イルミネーションショー(あれば)を鑑賞したり、光の庭を満喫。歩き疲れてきたら、ホットドリンクで温まりながら最後の眺めを楽しみます。一日フル活動なので無理せず、でもせっかく来たからにはと欲張りたくなる時間です。
- 19:00:そろそろ帰ろうか、ということで出口へ。名残惜しさもありますが、子ども達はすでに満足しきっていることでしょう。駐車場渋滞を避けるためにもピーク前に出発します。帰り道はSAで休憩しつつ安全運転で帰宅(または今夜宿泊)。
ポイント:朝から夜まで丸っと1日使う贅沢プランです。小学生くらいなら興奮して最後まで持つ子もいますが、小さい子にはかなりハードなので無理は禁物。途中で園外に出たり昼寝をはさんだりと緩急をつけることが大切です。今回例では昼と夜で2回分チケットを購入する想定でしたが、実は藤まつり時期など1日券で昼夜通して滞在できる場合もあります(開園時間が延長され、夜もそのまま居残れる)。その場合は追加料金なしで夜までOKですが、ずっと園内に拘束されるのも負担ですので、一旦車に戻って休むなど適宜調整してください。
フルで遊ぶと親も相当疲れますが、その分思い出も倍増です。お子さんの体力・ご機嫌と相談しながら、「今日はめいっぱい遊ぶぞ!」という日はこんなプランも検討してみてください。
家族写真や記念日におすすめのポイント
家族でお出かけするなら、何かの記念日に合わせて…という方も多いのではないでしょうか。誕生日、結婚記念日、七五三、入学祝い、etc。あしかがフラワーパークは、そんな特別な日の思い出作りにも最適なスポットです。この章では家族写真の撮影ポイントや記念日に楽しむコツをお伝えします。
家族写真で想い出をカタチに
先ほど写真スポットはいろいろ挙げましたが、改めて家族写真という観点でまとめます。家族全員で写る写真は意識しないと案外撮り損ねてしまうもの。せっかくの機会なので上手に残しましょう。
- 撮影は周囲の人に頼もう:家族全員の写真は、スマホのセルフタイマーや自撮り棒でも撮れますが、できれば近くの人に頼むのが確実です。「すみません、写真撮っていただけますか?」とお願いすれば、観光地なので快く引き受けてくれるでしょう。特に子連れ同士だと「撮りましょうか?」と声をかけ合う場面もありますよ。遠慮せずコミュニケーションしてみてください。もちろん自分も頼まれたら笑顔で撮ってあげましょうね。
- 主役(記念日の当事者)を中心に:例えばお子さんの誕生日記念なら、その子を真ん中に配置して撮りましょう。藤棚の前やイルミの光の中で、家族みんなでハッピーバースデー!の掛け声とともに撮れば、あとで見返しても楽しさが蘇ります。お父さんお母さんの結婚記念旅行なら、二人を前に、子ども達は後ろから顔を出すなど工夫すると微笑ましい一枚に。
- 記念写真サービスを利用:園内でプロカメラマンによる写真撮影サービスが行われていることがあります。例えばイルミネーション時期は、入り口付近で記念撮影をしてくれて、帰りにフォトフレーム入り写真を販売する、というもの。少々お高いですが、高画質できれいに家族写真を残せます。恥ずかしがらずにポーズを決めて撮ってもらうと、一生の思い出になりますよ。
- 季節ごとの小道具:面白アイテムを持参して写真に彩りを添えるアイデアも。春なら桜の造花を手に持ってみたり、誕生日ならバースデーハットをかぶせる、冬ならサンタ帽やトナカイカチューシャを身につけるなど。子どもも小物があるとノリノリになってくれるかも? 他の人の迷惑にならない範囲で、家族だけのプチ仮装や演出を楽しんでください。
記念日プランのアイデア
続いて、記念日を過ごすための工夫をいくつか提案します。花と光に囲まれたシチュエーションを最大限活かして、特別な一日を演出しましょう。
- サプライズ演出:例えば結婚記念日に奥様へ内緒で花束を用意し、園内のきれいな場所で渡す…なんてドラマチック!あしかがフラワーパーク内の花売り場で生花やブーケを購入できますので、それをこっそり買っておいてサプライズプレゼントするのも素敵です。藤の花を見ながら「いつもありがとう」と感謝を伝えれば奥様も感激するはず。お子さんと一緒に計画してパパからママへ、というのもいいですね。
- バースデーフォト:お子さんの誕生日近くなら、思い切ってドレスやおしゃれ着を持参して写真撮影会をするのはいかがでしょう。女の子ならプリンセスドレス姿で大藤の下に立てば、本当にお姫様になれちゃいます。男の子もお気に入りの格好でポーズを決めて。最近は7歳・5歳・3歳の七五三写真を神社以外のロケーションで撮るご家庭もありますから、フラワーパークで和装姿の写真を残すのもアリですよ(ただし本格的な衣装や撮影機材を持ち込むのは禁止事項もありますので、常識の範囲内で)。
- メモリアルスポット:家族の記念日には「ここに来た」という記録も大切です。園内入口の看板前や、有名な大藤の説明板の前など、場所が分かるところで写真を撮っておきましょう。何年か後に再訪した時に同じ場所で撮影すると、お子さんの成長ぶりや家族の歴史を感じて感慨深いものです。
- 食事でお祝い:園内レストランでは事前に相談すれば簡単なお祝いプレートを用意してくれる場合もあります(要予約・要相談ですが)。例えばデザートにハッピーバースデーとチョコで書いてもらったり、ろうそくを立てたり。難しい場合でも、持ち込みのバースデーケーキをデザート代わりに出してもらえないか聞いてみる価値はあります。無理ならせめてソフトクリームにロウソク立ててバースデーソング♪なんてのも楽しそうです(溶けないうちに急いで!ですが)。
- 夜景でプロポーズ!?:家族連れの話ではないですが、実はあしかがフラワーパークはカップルにも人気。冬のイルミネーションはロマンチックなのでプロポーズスポットとしても知られています。家族で訪れている際に、お父さんがお母さんに改めてプロポーズし直す…なんて粋な計らいもあるかもしれませんね。お子さん達に「またパパとママ結婚したよ!」なんて冗談交じりに報告したら、子どもは照れ笑いしちゃうかも。
記念日は人それぞれですが、大事なのは家族みんなが笑顔で過ごすことです。あしかがフラワーパークの美しい景色は、きっとその笑顔を引き出してくれるはず。花の香りに包まれて、光のきらめきに心躍らせて、そんな最高の一日を演出する舞台として、この場所を選んでみてはいかがでしょうか。
雨の日・暑い日・寒い日の楽しみ方と対策
最後に、気候条件別の楽しみ方と対策についてまとめます。屋外施設ゆえに天候や気温の影響を受けますが、事前に知っておけば慌てずに対応できます。雨の日でも猛暑日でも極寒の日でも、それぞれ違った楽しみがあるものです。子連れならではの工夫とともに解説します。
雨の日の楽しみ方
「せっかくの休みに雨予報…どうしよう?」とがっかりするかもしれませんが、雨の日のフラワーパークは意外と風情があり穴場です。
メリット:人出が少なく空いている、雨粒に濡れた花が生き生きして見える、虹が出ることもある、など。子どもはカッパや長靴で水たまり遊びができて楽しい。紫陽花や花菖蒲など雨が似合う花もある。
対策とアドバイス:
- 服装・持ち物:全員分のレインコート(傘だけだと手が塞がる&子どもが危ない)、長靴(走り回っても大丈夫)、着替え(万一濡れた時用)、タオルを多めに。ベビーカーにはレインカバーを付けましょう。小雨程度ならこれで凌げます。大雨の場合はさすがに楽しめないので無理せず日程変更が賢明です。
- ルート選び:雨が強い時は藤棚の下や屋根付き通路を中心に移動すると多少は濡れません。レストランやショップ、トイレに併設の休憩所なども活用して、屋内外を行き来しながら回るのがおすすめです。例えば雨脚が強くなってきたらショップでお土産見物して時間を潰し、小降りになったらまた外に出る、といった感じです。
- 写真の工夫:雨ならではの写真も撮れます。カラフルな傘をさして花の前で撮ったり、水たまりに映る景色を撮ったり。子どものお気に入りのレイングッズで可愛く写真に収めてあげてください。雨粒の付いた花びらのアップなどもとても綺麗です。
- 安全面:足元は滑りやすいので走らないよう注意。木道や石畳は特に気を付けてください。ベビーカーもブレーキをしっかり、傘も周囲に当たらないよう低めに持つなど周囲への配慮も忘れずに。
小降り程度の雨なら、「人も少ないし貸切みたいで楽しかった!」という声もあります。泥だらけになる覚悟で思い切り水遊びしちゃうくらいの勢いで、雨の日のお出かけを逆にイベントにしてしまいましょう。ただし、子どもは体温が下がると体調を崩しやすいので、冷えたと感じたら無理せず撤収してくださいね。
暑い日の楽しみ方
真夏の炎天下、これはこれで親も子もバテやすく心配ですよね。でも夏ならではの楽しみもあります。
メリット:空が青く写真映え最高、夜は比較的涼しくイルミを快適に見られる(冬ほど寒くない夏イルミの年もあり)、夏限定イベントが多い、など。子どもは半袖短パンで身軽に走り回れる。
対策とアドバイス:
- 熱中症予防:帽子必須、こまめな水分・塩分補給、日焼け止めも忘れずに。小さい子には携帯扇風機や冷却タオルを用意してあげましょう。ベビーカーの子には日よけシェードを目一杯使って直射日光を避けます。
- 時間帯工夫:真夏はお昼前後の時間帯は避け、午前中早い時間か夕方~夜にかけて行くといいでしょう。開園直後の午前や、16時以降ならまだマシです。夏休み期間は夜のライトアップ(キャンドルナイト等)が行われる場合もありますので、夕涼みがてら出かけるのもおすすめです。
- 涼みスポット:園内にも涼しい場所はあります。藤棚の下や大きな木陰は天然のクーラー空間。池のそばは風が吹けば気持ちよいです。あとはレストランやショップに入って冷房に当たること。1時間おきくらいに屋内休憩を挟むくらいで丁度いいです。アイスクリームやかき氷で体の中から冷やすのも効果的!
- 水遊びに目を光らせて:もしかすると園内でミストシャワーや噴水が出ていることがあります。子どもは本能的に水のある方へ行きたがりますので、水辺で遊ばせるなら目を離さず安全に。靴を脱いでじゃぶじゃぶ…なんてことは普通は禁止ですが、噴水が子ども向け開放されているイベントも稀にあります。その際は着替えがあったほうが良いですね。
- 休息は大事:暑さで子どもはいつも以上に疲れます。早めに切り上げる勇気も必要です。「もう限界かな?」と思ったら予定より早くても帰途につき、車や電車でクーラーに当たって休みましょう。無理は禁物、元気が一番です。
夏はどうしても敬遠されがちですが、だからこそ空いていて穴場でもあります。暑さ対策さえしっかりすれば、夏の青空に映える色鮮やかな花々を独占できるかもしれませんよ。夏休みの思い出づくりにチャレンジしてみても良いでしょう。
寒い日の楽しみ方
冬の寒さもまた敵です。子どもは寒いとすぐ「もう帰りたい~」となりがち。でも寒い澄んだ空気だからこその景色もあります。
メリット:空気がクリアでイルミネーションや夜空が一段と綺麗、寒い時期の花(冬牡丹など)は健気で感動がある、混雑が緩和される日もある、など。子どもは息が白いのを面白がったり、吐く息でイルミがキラキラするのを喜んだり。
対策とアドバイス:
- 防寒は完全装備:とにかく暖かくするに尽きます。ダウンコート、帽子、手袋、耳当て、マフラー、貼るカイロ、子どもにはスノーパンツや厚手タイツ、ブランケット…使えるものは全部使いましょう。荷物になっても夜までいるなら持って行くべし。ベビーカーなら足元に湯たんぽを仕込むツワモノもいます。
- 温かい飲食物:ホットココア、肉まん、スープ、何でも構いません、体を内側から温めましょう。子どもには甘酒(ノンアル)や温かいミルクティーなど甘いホットドリンクが飲みやすいです。マイボトルに熱々のお茶を入れて持参するのも良いですね。また、寒さでトイレが近くなるので、お手洗いの場所は事前確認を。
- 屋内退避:一定時間ごとにショップやレストランに避難して身体を温めて。15~30分くらい屋内に入るとかなり復活します。無理に屋外を連続で歩き回ると芯から冷えてしまうので、定期的に休憩を。お土産屋さんをじっくり見るなどして、暖を取りつつ時間を過ごしましょう。
- 抱っこで暖かさ確保:寒い夜、子どもが歩くと冷える一方です。抱っこひもで密着していると親子ともに暖かくいられます。ベビーカーだとじっと座っているので身体が冷えがち。ある程度歩ける子でも、特にイルミ鑑賞中は抱っこやおんぶしてあげた方が寒さは和らぎます。そのためにも大人の体力温存&防寒も抜かりなく。
- 車や休憩所を活用:どうしても寒いときは、車に一時退避してヒーターで温まるのも手です。駐車場がすぐそばならではの技ですね(ただし再入園は不可なので、夜の部チケットがあればですが)。あるいは隣接する足利市内の温浴施設などで温まってから来るとか、帰りに温泉に寄るなんてプランも身体に優しいです。
冬は空気が澄んで景色が一番美しい季節とも言われます。イルミネーションも冷たい空気の中で見ると格別の輝きです。寒さ対策万全に挑めば、その感動を家族で共有できるでしょう。子どもの「寒い~」も思い出の内、と割り切って、帰った後はみんなでお風呂に入って温まる楽しみもセットにしてしまいましょう。
おわりに:家族みんなで一年中笑顔に!
以上、あしかがフラワーパークを子連れで楽しむための徹底ガイドをお届けしました。春夏秋冬いつ訪れても、それぞれ違った魅力と楽しみ方があり、まさに年間イベント満載の花の楽園です。**「あしかがフラワーパーク 子連れ」「あしかがフラワーパーク 子ども」「あしかがフラワーパーク 年間イベント」**といったキーワードで検索するパパママが知りたい情報を盛り込みながら、親しみやすく解説してきましたが、ご参考になりましたでしょうか。
お子さんの年齢が変われば楽しみ方もまた変化していくでしょう。赤ちゃんの時は抱っこで見た藤棚、よちよち歩きで見たイルミネーション、小学生で走り回った花畑…家族の成長と共に、このパークでの思い出も積み重なっていくと思います。その時々で「行って良かったね」「また来ようね」と笑顔になれる場所、それがあしかがフラワーパークです。
最後に、子連れファミリーへのエールとして。準備や気遣いで大人は大変かもしれませんが、その分お子さんのキラキラした笑顔が待っています。キレイなお花を見てはしゃぐ姿、イルミネーションに目を丸くする姿、そんな何気ない瞬間が家族にとってかけがえのない宝物になるはずです。ぜひ存分に楽しんできてください。スタッフの方々も非常に親切で、困った時は助けてくれますから安心してお出かけくださいね。
それでは、ご家族皆さんにとって素敵な思い出となる旅になりますように!あしかがフラワーパークで、最高の笑顔の花を咲かせてきてください🌸✨
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