神戸の新感覚水族館「アトア」の楽しみ方|未就学児~小学生の子連れファミリー向け完全ガイド
神戸に2021年にオープンした**「アトア(átoa)水族館」**は、従来の水族館とはひと味違う新感覚の観光スポットです。アクアリウム(水族館)とアート(芸術)を融合させた“劇場型アクアリウム”として注目を集め、SNSでも話題になるほど幻想的でフォトジェニックな展示が満載です。そんなアトア水族館は、未就学児から小学生までの子どもを連れたファミリーにとっても魅力たっぷりのスポットです。
本記事では、「神戸 水族館」「子連れ 神戸 観光」などをお探しの方に向けて、アトア水族館を家族で思い切り楽しむためのポイントを詳しくご紹介します。アトアの特徴や見どころ、子どもと一緒に楽しむための工夫、ファミリーに嬉しい設備、アクセス情報、周辺の楽しみ方まで網羅した子連れファミリー向け完全ガイドです。神戸観光のプラン作りにぜひお役立てください。

アトア水族館とは?神戸に誕生した都市型「劇場型アクアリウム」
まず、アトア(átoa)水族館がどんな場所か押さえておきましょう。アトア水族館とは、神戸市中央区・新港エリアに2021年10月にオープンした都市型水族館です。正式名称は「AQUARIUM×ART átoa(アクアリウム バイ アート アトア)」で、その名の通り**“Aquarium(アクアリウム)”と“Art(アート)”を掛け合わせた**コンセプトが特徴となっています。
アトア水族館は、神戸港のウォーターフロントに位置する複合施設「神戸ポートミュージアム」の2階~4階部分に入っており、全天候型の屋内施設です。天候や季節に左右されず、真夏の暑さや真冬の寒さ、雨の日でも快適に過ごせるのが嬉しいポイントです。館内はエレベーターやスロープも整備されたバリアフリー設計で、ベビーカーや車椅子でも移動可能(後述しますが、一部エリアに段差あり)です。
展示規模としては、館内に約60基の水槽があり、100種類ほどの生きものが飼育展示されています。伝統的な巨大水族館(例えば神戸市内の王道スポット「須磨海浜水族園」(2024年閉館しリニューアル準備中)など)と比べると生きものの数自体は多くありません。しかし、その分展示空間の演出やテーマ性が際立っており、まるで美術館やテーマパークのように洗練された世界観を楽しめます。ただ魚や動物を並べて見せるだけでなく、デジタルアートや舞台照明・音響、香りなど五感に訴える演出を各所に取り入れており、訪れる人を非日常の物語へと誘ってくれるでしょう。
オープン以来、アトア水族館は神戸の新たな観光名所として人気急上昇中です。2021年10月の開業からわずか数年で来場者数が200万人を突破したとの報道もあり、幅広い世代の人々が訪れています。特に若いカップルや写真好きの人には「映える!」と評判ですが、実は子ども連れのファミリーにも嬉しい仕掛けやサービスが満載です。次のセクションでは、アトア水族館がファミリー層におすすめの理由を見ていきましょう。
子連れファミリーにアトア水族館がおすすめな理由
神戸で子連れ観光スポットを探しているなら、アトア水族館はぜひ候補に入れたい場所です。そのおすすめポイントを、ファミリー目線で整理してみます。
- 天候を気にせず楽しめる屋内施設:先述の通りアトア水族館は完全屋内型。真夏の炎天下や梅雨時の雨天でも問題ありません。小さなお子さんは天候や気温に敏感ですから、季節を問わず快適に遊べる屋内スポットはファミリーには貴重です。**年中無休で基本毎日開館(メンテナンス休館日を除く)**しているので、旅行日程にも組み込みやすいです。
- 程よい規模と所要時間で子どもが飽きにくい:アトア水族館の展示エリアは2~4階にコンパクトにまとまっており、見学の所要時間は約1時間半~2時間程度とされています。広大すぎる施設だと小さい子は疲れてしまったり飽きたりしがちですが、アトアは子どもの集中力が続くちょうど良いボリュームです。展示内容に変化が多く次々と新鮮な体験ができるため、子ども達も「次は何があるんだろう?」とワクワクしながら館内を回れます。
- 五感を刺激する演出で子どもも大興奮:館内は単に水槽を見るだけでなく、音楽や照明、映像プロジェクション、そして香りまで駆使した演出が随所にあります。キラキラと色が変わる照明や、宇宙空間のようなレーザーショー、和風のきらびやかなプロジェクションマッピングなど、まるでアトラクションのようなドラマチックな仕掛けに子どもも大人も思わず夢中になります。小さなお子さんでも視覚的・聴覚的に楽しめる要素が多いので、「魚を眺めるだけでは退屈かも…」と心配な場合でも安心です。
- 子どもに人気の生きものが勢ぞろい:水族館といえば子どもにとっては動く生きものが主役。アトアにはペンギンやカワウソ、カピバラ、カメ、熱帯魚、サメ、エイなど、子どもが「会いたい!」と喜ぶ生きものがたくさんいます。特にペンギンやカワウソは愛嬌たっぷりで、屋上エリアで間近に観察できます。カピバラや大型リクガメ(ゾウガメ)がゆったり歩く姿は小さな子にも分かりやすく興味を引くでしょう。カラフルな熱帯魚や優雅に泳ぐエイなど、水槽の生きものもバリエーション豊富で飽きさせません。
- インタラクティブな体験ができる:展示を見るだけでなく、実際に生きものに触れ合ったりエサやりを体験できるプログラムも用意されています(有料・定員制のものあり)。例えばゾウガメへのエサやり(3歳以上参加可)では、葉野菜をあげながらゾウガメの甲羅に触ってみることもできます。また、ピラルク(大型魚)へのエサやり(小学4年生以上)では巨大魚が豪快にエサに食いつく瞬間を目の当たりにできます。さらに無料で参加できるペンギンの餌やり解説ショーや水槽内の魚たちの給餌タイム解説も毎日または定期的に開催されており、生きものたちの生態を学びながら観察できます。こうした体験イベントに参加すれば、子どもにとって忘れられない思い出になること間違いなしです。
- ファミリー向けの設備とサービスが充実:小さな子連れでも安心して訪問できるよう、設備面の配慮が行き届いています。後ほど詳細を述べますが、授乳室やおむつ替え室の完備、ベビーカー置き場の用意、コインロッカーの設置など、子育て世代に嬉しいポイントが揃っています。また1階には大型フードホール、館内4階にはカフェがあり、子ども向けの可愛いメニューや休憩スペースも確保できます。スタッフによる迷子対応や救護室もありますので、万一の時も安心です。
- 未就学児は入場無料&家計に優しい:アトア水族館では3歳未満の乳幼児は入館無料です。また3歳以上の未就学児も、大人1名につき1名までなら無料で入場できます(2人目以降の幼児は有料500円~)。小学生は子ども料金で割安ですので、家族全員で行っても比較的リーズナブルに楽しめます。加えて、お得なセット券(後述)の活用や、前売り券の割引を使えばさらに費用を抑えることも可能です。入館料のハードルが低いのはファミリーにとってありがたいですね。
以上のように、アトア水族館は子連れファミリーにこそおすすめできる理由がたくさんあります。では具体的に、館内ではどんな体験が待っているのでしょうか?次の章で、親子で巡りたいアトアの見どころを詳しく紹介していきます。
アトア水族館の見どころ:8つのゾーンを親子で探検
アトア水族館にはテーマごとに趣向を凝らした8つの展示ゾーンが用意されています。それぞれ雰囲気や展示生物が大きく異なり、ゾーンを進むごとに新鮮な驚きがあります。ここでは各ゾーンの特徴と、子どもと一緒に楽しむポイントを解説します。
1. CAVE-はじまりの洞窟:光と魚の幻想的なエントランス
館内に足を踏み入れて最初に現れるのが**「CAVE-はじまりの洞窟」**です。その名の通り薄暗い洞窟のような空間で、天井には無数の光のオブジェがきらめきます。実はこの照明、一つ一つが小さな魚の群れをイメージしたデザインになっており、時間とともに色がゆっくり変化していきます。まるで水中に差し込む光のカーテンの中を進んでいくような幻想的な演出に、入口から子ども達のワクワク感は一気に高まるでしょう。
壁面や床にも波紋のようなライティングが施され、五感で「アトアの世界へようこそ!」と誘い込む序章となっています。暗い環境ですが怖い雰囲気はなく、色とりどりの光が美しいため、小さな子も興味津々で見上げるはず。手をつないで一緒に「キレイだね」「魚さんみたいだね」と話しながら進めば、親子で冒険の始まりを共有できます。
※なお、このゾーンでは特定の生きもの展示はメインではありません(演出重視のエントランス空間です)。入館時にベビーカーを利用する方は、この付近にベビーカー置き場がありますので、必要に応じて預けて抱っこで回る準備をすると良いでしょう(詳細は設備セクションで後述)。
2. PLANETS-奇跡の惑星:日本最大級の球体水槽と宇宙の演出
アトア水族館のシンボル的存在と言えば、次の**「PLANETS-奇跡の惑星」ゾーンです。ここには日本最大級といわれる巨大な球体水槽「AQUA TERRA(アクアテラ)」**が鎮座しています。直径数メートルはある透明な球体水槽の中を色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ姿は圧巻で、360度どこから見ても美しく、館内屈指のフォトスポットになっています。子ども達も「大きな丸い水槽だ!」と目を輝かせて駆け寄ることでしょう。
この球体水槽の周囲にはベンチや椅子も設置されており、座って眺めることができます。特筆すべきは、**約10分に一度開催される光のパフォーマンス「AQUA UNIVERSE」です。館内の照明が落とされ、レーザー光線と霧の特殊効果が水槽全体に投影されると、一瞬にしてそこは星が瞬く宇宙空間!音楽に合わせてレーザーが飛び交う様子に、子ども達は口をぽかんと開けて見入るかもしれません。「宇宙にいるみたい!」**という感覚を味わえるこの演出は、舞台演出のプロが手がけるアトアならではの見どころです。
小さなお子さんの中には突然の暗転やレーザー光にびっくりする場合もありますが、保護者の方も一緒に「すごいね!綺麗だね!」と声をかけてあげれば安心して楽しめます。演出中は音もやや大きめになりますが短時間です。ベンチに座って抱っこしながら見たり、水槽に映る魚と光の模様を指さして教えてあげたりすると、怖がるどころか喜んでくれるでしょう。写真や動画を撮る方も多い人気ゾーンなので、混雑しているときはお子さんとはぐれないよう注意しつつ、余裕があれば家族写真も撮って記念に残したいですね。
3. MIYABI-和と灯の間:日本の美とニシキゴイに触れる癒やし空間
続いてはガラリと雰囲気が変わり、和の風情を感じられる**「MIYABI-和と灯の間」です。同じフロア内でもPLANETSから一歩進むと、そこは日本庭園を思わせる雅な世界**。床面には能舞台のような設えがあり、その周囲を本物の**ニシキゴイ(錦鯉)**が悠々と泳ぐ池が囲んでいます。照明は暖かな灯籠のような色合いで、静かなBGMと相まって落ち着いた雰囲気。先ほどまでの宇宙とは一転し、「和」の魅力に包まれた幻想空間が広がります。
子どもと一緒に楽しみたいポイント:錦鯉の餌やり体験!
このMIYABIゾーンでは、池を泳ぐ美しいニシキゴイたちにエサやり体験をすることができます。受付で専用の餌を購入すれば、子どもが実際に鯉に餌をあげられます(有料、誰でも参加可能で毎日開催されています)。水面に手を近づけると、大きな鯉たちがパクパクと口を開けて寄ってくる様子は迫力満点!**「お魚さん食べにきたよ!」**と子どもも大興奮で餌を投げ入れるでしょう。鯉への餌やりは小さな子にも安全にできる人気体験で、親子で盛り上がれること間違いなしです。
また、空間演出として壁や柱には切り絵風の光のアートが投影され、日本の四季折々の風景が映し出されています。春の桜、夏の花火、秋の紅葉、冬の雪景色…移り変わる季節の映像に、「これは何かな?」「紅葉だね」など親子で会話するのも良いでしょう。床の演出も凝っていて、かつて金魚を桶などで上から鑑賞していた昔の風習にちなみ、水槽を真上から覗き込める展示も工夫されています。上から見下ろすと、水面を泳ぐ魚の美しい模様や動きがまた違った角度で楽しめて、新鮮な発見があります。
日本庭園さながらの静けさと美しさが感じられるMIYABIは、大人にとっても癒やしのゾーンです。ベビーカーは置いて抱っこで池を覗いたり、手を引いて一緒にゆっくり歩いたり、落ち着いた雰囲気の中で親子でしっとり過ごすのも素敵ですね。
4. MARINE NOTE-生命のゆらぎ:青い海中世界に包まれるエリア
次に紹介する**「MARINE NOTE-生命のゆらぎ」では、再び水族館らしい海中世界の神秘を感じられます。ここには大小さまざまな円柱型の水槽**が林立しており、照明は全体に青を基調としています。足を踏み入れるとまるで自分が海の底に潜ったような感覚になるでしょう。円柱水槽は360度どの方向からも中を観察できるため、人だかりができていても視点を変えて楽しめるのが特徴です。
中でもひときわ目を引くのが、「メガシリンダー」と呼ばれる一番大きな円柱水槽です。この巨大水槽ではウシバナトビエイ(大型のエイ)やドチザメ、ユメウメイロといった6種類ほどの海の生きものたちがのびのびと泳いでいます。頭上までぐるぐると回遊するエイやサメに、子ども達は「うわあ、大きい!」「エイが飛んでるみたい!」と大興奮するでしょう。水槽の間近に行くと、青い光に照らされた魚影が体にも映り込み、まさに自分も魚たちと一緒に海中を漂っているような不思議な写真を撮ることもできます。
見どころ体験:餌やり解説タイム
MARINE NOTEでは、週に数回スタッフによる魚たちのフィーディング解説が行われています(現在は火・木・日曜の14時前後に実施)。ちょうどその時間に合わせられれば、飼育員さんが大きなサメやエイに餌を与える様子を目の前で見学できます。水槽内をエイやサメが勢いよく餌に向かって泳ぐ様子や、大きな口を開けて餌を食べる瞬間は迫力があります。飼育員さんが魚たちの種類や習性をマイクで解説してくれるので、楽しみながら学べて子どもの好奇心も刺激されます。タイミングが合えばぜひ見てみましょう(開催日は公式サイト等で事前確認を)。
また、このエリアは照明が青一色で統一されているため、写真映えスポットとしても人気です。家族で並んで青い水槽をバックに写真を撮れば、とても幻想的な一枚に仕上がりますよ。もしお子さんが少し疲れてきたら、この涼しげな空間でベンチに座って魚の群れをぼんやり眺めるのも良いでしょう。青にはリラックス効果もありますから、親子で海底散歩気分を味わいながらちょっと一息つけるエリアです。
5. SKYSHORE-空辺の庭:屋上ガーデンでペンギン&カワウソとご対面
館内見学も終盤、外の光が差し込む開放的な屋上エリア「SKYSHORE-空辺の庭」が待っています。4階屋上デッキに広がるガーデン型の展示で、ここでは陸上の動物たちが飼育されています。空の下で心地よい潮風を感じながら、生きものたちとの距離が一番近くなるエリアです。
出迎えてくれるのは、よちよち歩きが愛らしいフンボルトペンギンたち!水辺の広場で数羽のペンギンが暮らしており、運が良ければすぐ目の前をテクテク歩く姿が見られます。ガラス越しではなくオープンスペースでペンギンを観察できるのは子どもにとって貴重な体験です。「ペンギンさんがこんな近くに!」と大喜びするでしょう。ペンギンプールには透明な壁が一部あり、泳ぐ姿を横からのぞけるので、水中をスイスイ泳ぐペンギンと陸の上の姿を両方観察できます。
さらに人気なのがコツメカワウソの展示です。アトアには高知県の桂浜水族館からやってきた「お浜」と「げんげん」という仲良しコツメカワウソのペアが暮らしています。かわいらしい鳴き声を上げたり、お互いじゃれ合ったりする様子は見ていて飽きません。1日1回、13:20からはカワウソのフィーディングタイムが開催されます。飼育員さんが直接「お浜」と「げんげん」にお魚を手渡しであげながら、生態や2頭の性格について楽しく解説してくれます。エサをもらう時のカワウソたちの嬉しそうな仕草や、二足立ちでおねだりするポーズはたまらない可愛さです。子ども達からは思わず「かわいい~!」と歓声が上がることでしょう。
屋上エリアには他にも、のんびり日向ぼっこするカピバラや、先ほど餌やり体験でも登場した大きなアルダブラゾウガメ(リクガメ)もいます。カピバラは水辺でまどろむ姿や、餌をもぐもぐ食べるしぐさが癒やし効果抜群です。ゾウガメはこのエリアを放し飼い同然に自由散歩しており、運が良ければ足元近くまでトコトコ歩いてくることも!触ってはいけませんが、間近で見る甲羅は大きく立派で迫力があります。時には飼育員さんが甲羅をゴシゴシ洗ってあげている場面に遭遇することもあり、子ども達も興味津々で観察するでしょう。
なお、SKYSHOREは屋外のため天候や季節によって体感温度が変わります。夏場は日差しが強いこともありますので、帽子を被る・水分補給するといった熱中症対策を。冬場は冷えるのでコートを着るなど、防寒に気をつけましょう。ただ、屋上からは神戸港の絶景が望めます。港町神戸のシンボルである真っ赤な「神戸ポートタワー」やメリケンパーク、海に浮かぶ船などが一望でき、天気が良ければ青空に映えてとても綺麗です。日没が早い冬季には閉館前に夕焼けやライトアップされた夜景が見られることもあります。家族で景色をバックに写真を撮るのもおすすめです。
6. FOYER-探求の室(アトアラボ):図書館のような学びと癒しの空間
次に紹介するのは、2024年3月に新設された**「átoa LAB(アトアラボ)」を擁する「FOYER-探求の室」というゾーンです。ここは一言で言えばミニ図書館のような知的空間**。テーマは「知的好奇心を刺激するアートな空間」ということで、約2,500冊もの本が並ぶ大きな本棚と、生きものの標本、小型のテラリウム(水槽)が展示されています。
本棚は7つのテーマに分かれており、子ども向けの絵本や図鑑から大人向けの専門書、写真集まで実に様々なジャンルの本が揃っています。生きものや自然、アートに関する書籍が中心で、親子で手に取って読めるのが魅力です。例えばお魚図鑑で「さっき見たエイはこれかな?」と調べたり、動物の写真絵本を一緒に眺めたりすれば、水族館で感じた興味をその場で深掘りできます。ソファや椅子も用意されているので、疲れた時に座ってちょっと読書休憩…なんてこともできます。館内を歩き回って興奮気味の子どもも、ここで静かにページをめくる時間を持つとクールダウンできるかもしれません。
また、アトアラボ内にはアートを凝らしたフォトジェニックなスポットも潜んでいます。ユニークな形の本棚や、おしゃれなインテリア水槽など、思わず写真に収めたくなるようなディスプレイが随所に。「探求の室」の名の通り、親子で宝探し気分でお気に入りの場所を見つけてみるのも楽しそうです。
さらにアトアラボ内には**「átoa LAB ショップ」と呼ばれるミニショップコーナーもあります。ここでしか買えない限定グッズが並んでおり、生きものの生態や特徴をコミカルに紹介した2コマ漫画イラストのポストカードや、アトアで暮らす7羽のペンギン一羽一羽をモデルにしたペンギンのアクリルキーホルダー**など、つい手に取りたくなる可愛いアイテムが揃っています。図書室的空間にいながらお土産選びもできてしまう、一粒で二度美味しいスポットです。
アトアラボは、賑やかな展示ゾーンを回った後に心落ち着けて過ごせる癒しの場所としてファミリーにも好評です。本好きなお子さんはもちろん、まだ字が読めない幼児でもカラフルな図鑑の絵を見るだけで楽しめます。保護者にとっても、子どもを横に座らせ本を読んであげる穏やかなひとときは旅の良い思い出となるでしょう。
7. ELEMENTS-精霊の森:巨大樹と小動物たちが棲む不思議な森
「ELEMENTS-精霊の森」は、その名の通り樹海の森をイメージしたゾーンです。館内に一歩足を踏み入れると、天井まで届きそうな大きな一本の樹がそびえ立っています。実はこれ、大小の流木を集めて組み上げたアート作品で、自然の木々が生い茂る森をダイナミックに再現しています。木漏れ日を思わせる照明に照らされた巨大樹は迫力満点で、大人も「おお…」と声が漏れるほど。まさに森の精霊が宿っていそうな神秘的な雰囲気に包まれています。
そしてこのゾーン最大の特徴は、なんといってもアルダブラゾウガメ(世界最大級のリクガメ)の大家族が自由に歩き回っていること! アトアでは4頭の大きなゾウガメが飼育されており、広い森の空間を悠々と散策しています。柵やガラスで仕切られていない開放的な展示のため、タイミングによってはすぐ近くまでゾウガメが歩いて接近してくることもあります。その重厚な甲羅やゆったりした足取りを間近で観察できる機会はなかなかありません。子ども達は「大きい!」「触ってもいいの?」と興味津々ですが、基本的に触れないので手は出さず、代わりにじっくりと観察しましょう。ゾウガメたちが餌の野菜をむしゃむしゃ食べている様子なども見られるかもしれません。運が良ければ、飼育員さんがゾウガメの甲羅をブラシで洗ってあげるお世話シーンに出会えることもあり、そのときは声をかければ少しお話を聞けるかもしれません。
ゾウガメ以外にも、この森にはユニークな生きものたちが暮らしています。例えばバルマワラビーという小型のカンガルーの仲間がちょこんと顔を出していたり、ハダカデバネズミというめずらしい動物が巣穴の中で生活する様子を観察できたりします。ハダカデバネズミはその独特な見た目から苦手な人もいるかもしれませんが、アトアでは人気者!後述するお土産でも彼らをモチーフにしたスイーツが登場するほどです。その他にも昆虫や爬虫類、小鳥などがいることもあり、訪れる度に新しい発見があるゾーンです。ぜひお子さんと「どんな生きものがいるかな?」と目を凝らして探してみてください。
森の中という設定上、照明は少し暗めで足元にデコボコした岩風の演出もあるので、小さいお子さんはつまづかないよう手をつないで歩きましょう。流木の巨大樹の前は写真スポットにもなりますので、ゾウガメと一緒に写るように家族写真を撮るのもおすすめです。まるでジブリ映画の世界に入り込んだかのような不思議な森で、親子一緒に探検気分を味わってください。
8. GALLERY-探求の回廊:遊び心あふれる体験型ギャラリー
最後にご紹介する**「GALLERY-探求の回廊」は、名前の通り好奇心をくすぐる体験型のギャラリー空間**です。ここには他のゾーンとは一味違ったユニークな展示や仕掛けが用意されており、子どもはもちろん大人まで思わず夢中になってしまいます。
特に人気なのが、生きものたちの「おしり(尻)」の匂いを嗅げるコーナーです!なんともインパクト絶大なこの展示、実際に動物の糞や臭腺などの匂いサンプルを嗅いでみて、その動物が誰なのか当てる…というユーモラスな内容になっています。ボタンを押すとプシュッとにおいが出てくる仕組みで、例えば「これ臭い!どの動物かな?」「意外と嫌な匂いじゃないかも?」など、家族や友達同士でワイワイ感想を言い合いながら楽しめます。子ども達は学校ではなかなかできない「嗅覚」を使った体験に大喜び。**「くさーい!でももう一回!」**と何度も挑戦したくなる子もいるでしょう。強烈な匂いのものもありますが健康に問題ない範囲ですのでご安心を。ぜひ親子でチャレンジして、臭いに顔をしかめたり笑ったりしながら盛り上がってください。
そのほか、詳細は実際のお楽しみですが、五感や知的好奇心を刺激する仕掛けがこの回廊には散りばめられています。触ってみて質感を当てるコーナーや、生きものクイズ、顕微鏡で微生物を観察するステーションなど、遊びながら学べる工夫が満載です。館内を一通り回った最後にこのGALLERYがあることで、子ども達は飽きるどころか**「もっとやりたい!」「また来たい!」**という気持ちで締めくくることができます。
以上、8つのゾーンを駆け足で紹介しました。それぞれテーマが異なり変化があるため、小さなお子さんでも最後まで興味を持って楽しめることがお分かりいただけたかと思います。アトア水族館では、大人にとってはアートとして見応えがあり、子どもにとっては体験型アトラクションとして面白い展示が融合しているのが魅力です。では、実際に家族で訪れる際に知っておきたい情報を、次の章から詳しく見ていきましょう。
チケット料金と営業時間:スムーズに入場するコツ
ファミリーでアトア水族館を訪れる際、事前に把握しておきたいチケット情報や営業時間、混雑対策についてまとめます。計画段階でチェックしておくと、当日スムーズに楽しめるはずです。
●営業時間と休館日:アトア水族館の基本的な営業時間は10:00~19:00です(最終入館は閉館30分前の18:30まで)。年中無休で営業していますが、不定期でメンテナンス休館日が設けられる場合があります。また、貸切イベント等で営業時間の短縮や変更が行われる日もあります。最新の営業スケジュールは公式サイトのお知らせで確認できるので、旅行前に念のためチェックしましょう。基本的には観光客の多い土日祝日や長期休み期間もオープンしているので安心です。
●チケット料金(通常期):2025年現在、アトア水族館の通常料金は以下の通りです(すべて税込)。
- 大人(中学生以上)…2,600円
- 子ども(小学生)…1,500円
- 幼児(3歳以上未就学児)…大人1名につき1名無料(2人目以降は1名につき500円)
- 乳児(3歳未満)…無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名までは割引料金が適用されます(大人1,560円、小学生900円、幼児500円など)。シニア向けの専用割引はありません。団体利用は別途問い合わせとなります。
ポイント① 未就学児は実質無料になることに注目です。例えば大人2名と未就学児2名で行く場合、幼児はそれぞれ無料枠に収まるため家族4人で大人2人分の料金で済む計算です(非常にお得です!)。小学生も1,500円と、大人料金の約半額程度なので、他の大型水族館に比べても子ども料金は良心的と言えます。
●料金の変動・特別料金:繁忙期や特別イベント開催時には料金体系が一時的に変更になることがあります。たとえば大型連休や夏休みなどは**「価格変動制」**で若干料金が上がる日が設定される場合があります(大人2,800円、子ども1,600円など)。また特別展やコラボイベント期間中は、中高生料金の区分ができたり、幼児にも一律料金が必要になるケースもあります(実際2025年秋の特別展では前売券と当日券で細かく料金設定が分かれていました)。ただし、こうした特別料金期間であっても前売券を購入しておけば通常期と同額で利用できることが多いです。基本的には通常料金で利用できる日がほとんどですが、旅行日が繁忙期に当たる場合は公式情報を確認し、早めに前売券を押さえておくと安心です。
●前売券の購入と日時指定入場:アトア水族館は日時指定入場制を採用しています。そのため、事前にチケットを購入することを強くおすすめします。公式ウェブサイトや各種オンライン予約サイト(KKdayやアソビュー等)から訪問日と時間帯を指定して前売券を購入できます。チケットは来場日の1ヶ月前から発売開始されますので、旅行日が決まったら早めに予約しておきましょう。事前にスマートフォンに電子チケット(QRコード)をダウンロードしておけば、当日は窓口で引き換える必要もなくそのまま入場ゲートでスムーズにチェックインできます。
もし当日券を購入する場合は、館内入口の窓口または自動券売機で購入します。ただし土日祝や繁忙期は混雑緩和のため入場時間枠の指定整理券が発行されることがあります。その場合、希望の時間にすぐ入れず次の空き枠まで待つ可能性もあります。小さな子ども連れで長時間待つのは大変ですから、やはり日時指定の前売券を用意しておくのが得策です。前売券購入者は来館当日の再度予約手続きは不要で、そのまま指定時間に入場列へ並べます。
●混雑する時間帯と回避策:ファミリーでなるべく快適に見て回るには、混雑状況も気になりますよね。一般的に土日祝日や学校の長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)は混雑しやすいです。特に14時前後の午後の時間帯は一番来館者が多く、水槽の前が人垣になったり、ベビーカーだと身動きしづらいことも考えられます。おすすめは**朝一番の時間帯(開館直後の10~11時頃)か、少し遅めの夕方近く(16時以降)**を狙うことです。朝イチは比較的空いており、まだ元気いっぱいの子どもとじっくり見学できます。夕方以降も人が減りやすく、夜にライトアップされた雰囲気も綺麗なので意外と穴場です。ただし夕方は子どもが疲れている場合もあるので、無理のない範囲で。
●滞在時間と再入場:入場後の館内滞在に時間制限は特にありません。先述のように平均的な所要は1.5~2時間ですが、体験プログラムに参加したりカフェで休憩したりすれば半日ゆっくり過ごすことも可能です。一度入場したら途中で外に出ても再入場は不可なので注意しましょう。例えば1階フードホールで食事をするために館外に出ると、再度同じチケットでアトアに戻ることはできません。館内4階のatoa caféで軽食をとるか、あるいはアトアをすべて見終わってから外のフードホールでランチにするなど、プランを立てると良いでしょう。小さい子がぐずってしまった場合も、一旦出て落ち着かせてまた…ということができないので、授乳室やベビールームなど館内設備を活用しつつ最後まで回りきる工夫が大切です。
●チケット割引&セット券情報:家族みんなで行くとなるとチケット代もそれなりになりますから、お得情報も押さえておきましょう。前述の通り未就学児は無料枠があるため、実質大人と小学生分の料金で済みますが、さらに前売り割引やクーポンを使えば数百円程度ですが割引されることがあります。例えばKKdayやasoviewのオンラインチケットでは、キャンペーン期間中に大人200円引き・子ども100円引きなどのクーポンが出ることがあります。またコンビニ(ローソン・セブンイレブンなど)の端末で買える前売券でも、当日窓口購入より若干安い場合があります。旅行予約サイトのパッケージで、ホテル宿泊とセットになったお得プランが販売されることもあるので、旅行計画と合わせて探してみると良いでしょう。
さらに、神戸観光を満喫するなら周辺施設とのセット券を活用する方法もあります。アトア水族館は近隣の複数スポットとコラボしたお得なセット券を公式に用意しています。例えば、
- 神戸どうぶつ王国(ポートアイランドの動植物園)とのセット券:水族館と動物園両方を楽しみたいファミリーに最適。別々に行くより割引価格になります。
- 神戸ポートタワーとのセット券:アトア入場券+ポートタワー展望台入場券のセット。港の景色も楽しめます。
- クルーズ船「boh boh KOBE」乗船券とのセット券:観光クルーズと水族館で海を満喫するプラン。
- 神戸市内1日観光バス乗り放題パスとのセット券:市内循環観光バス(後述)と水族館が組み合わさった便利なチケット。
- その他:温泉入浴券(神戸みなと温泉 蓮)付きセットや、フェリシモチョコレートミュージアム入館券付き、ガラス工房体験付き(とんぼ玉ミュージアム)など、多彩な組み合わせがあります。
時期によって販売内容は変わりますが、行きたいスポットが他にもある場合はセット券を利用すると割安です。例えば子どもに大人気の神戸どうぶつ王国(動物との触れ合いが充実)も合わせて行く場合、セット券なら個別に買うよりおトクです。各セット券は公式サイトや旅行サイトで案内がありますので、旅程に合わせてチェックしましょう。
以上、チケットと入場に関するポイントをまとめました。**「事前予約」「早めの時間帯訪問」「無料幼児枠の活用」**あたりがファミリーが快適に楽しむ鍵となります。次は、子連れに嬉しい館内設備やサービスについて詳しく見ていきます。
子連れに優しい館内設備とサービス
小さな子どもを連れておでかけする際は、施設の設備が整っているかどうかが気になりますね。アトア水族館は新しい施設だけあって、ファミリー向けの細やかな配慮が随所に見られます。ここでは、子連れでも安心して過ごせる館内設備やサービスについて紹介します。
●ベビーカー利用と預かり:アトア館内はベビーカーで入場可能ですが、一部の観覧通路がやや狭い箇所もあり、混雑時は移動しにくい場合があります。そのため、可能であれば入口付近のベビーカー置き場に預けて、お子さんを抱っこして回ることが推奨されています。実際、館内入口に専用のベビーカー置き場スペースが用意されています。ただしスペースに限りがあるため、貴重品は置きっぱなしにせず必ず持ち歩きましょう(置き場での紛失・盗難等は自己責任となります)。ベビーカーを置いて身軽に動ければ、狭い展示エリアもスイスイ進めて、お子さんも高い位置から水槽を見せてあげられます。
ベビーカー自体の館内貸し出しサービスは行っていませんので、必要な方は持参してください。また、大型のベビーカー(例:キャリーワゴンタイプやペダル付き三輪バギーなど)は入館を断られる場合があります。通路幅の関係で一般的な折りたたみベビーカーサイズが望ましいです。通常サイズのベビーカーであれば館内移動できますが、混雑時は他のお客様との接触に注意する必要があります。状況に応じて抱っこに切り替えるなど臨機応変に対応しましょう。
●授乳室・おむつ替え設備:小さな赤ちゃん連れには必須のベビールーム(授乳室)が館内にきちんと用意されています。2階にベビールームがあり、授乳用個室とおむつ替えスペースが備わっています。利用は1組ずつのためプライバシーも安心ですし、パパでもママでも利用できるよう男女共用となっています。室内には授乳用の椅子やカーテンで仕切れるスペースがあり、さらにミルク用のお湯が出る給湯器も設置されています。粉ミルク派のご家庭も哺乳瓶にお湯をもらえるので助かりますね。
おむつ替え台(ベビーシート)は2階ベビールーム内に1台設置。また3階にもおむつ替え専用のスペースが1ヶ所あります。混雑して2階が使用中のときは3階を利用すると良いでしょう。紙おむつ用のゴミ箱も用意があるかと思いますが、念のため使用済みおむつを持ち帰るビニール袋などあると安心です。
●トイレ・多目的トイレ:各階にトイレは配置されています。**2階と3階には車椅子対応の多目的トイレ(オストメイト対応)**も1ヶ所ずつあります。お子さんと一緒に入れる広めの個室があると便利ですね。子ども用の補助便座があるかは不明ですが、最近の新施設なのである可能性もあります(必要な場合はおむつ替え台がある多目的トイレを利用し、保護者が支えてあげるとよいでしょう)。館内は禁煙で、敷地内に喫煙所もありません。
●コインロッカー:荷物が多いと子連れ移動は大変ですが、館内2階に有料コインロッカーがあります。小型(300円)21個・中型(500円)6個・大型(600円)4個(※台数は2025年時点)と数は限られますが、スーツケースなど大きな手荷物も収納できるサイズが用意されています。ベビーカーを折りたたんで預けるのは難しいですが、リュックやおむつバッグ、上着など不要なものを入れて身軽に動けます。特に冬場は館内暖かいためコートを脱ぐこともあるので、ロッカーがあると便利です。
●休憩・カフェスペース:4階屋上には**「átoa café(アトアカフェ)」**という休憩カフェがあります(後述のグルメセクションで詳しく紹介)。展示見学に疲れたら、こちらで座って軽食やドリンクを楽しむことができます。屋上庭園の一角に位置し、テラス席もあって開放感抜群です。ベンチや腰掛けられる場所は各階にも点在しています。例えばPLANETSゾーンの球体水槽周りの椅子、アトアラボのソファ、屋上の縁石ベンチなど、子どもが「抱っこー」「ちょっと休みたい」となった時に座れるスポットが割とあります。無理せず適宜休憩を挟みながら回りましょう。
●館内飲食と持ち込み:アトア水族館内は基本的に飲食禁止エリアが多いです(展示を保護するため)。お弁当などの飲食物持ち込みは遠慮するよう案内されています。飲み物もペットボトル等はバッグに入れて持ち歩き、必要時に人の少ない所でさっと飲む程度にしましょう。先述のように館内にカフェや1階にフードホールがありますので、しっかり食事はそちらで済ませるのがおすすめです。小腹が空いた時は4階カフェでスナックを買えますし、授乳室でミルクをあげたり離乳食をあげたりはできますが、展示エリア内での食事はできません。走り回ってお腹ペコペコの子には出口後すぐフードホールに直行するなど計画しておくと良いでしょう。
●ミュージアムショップ(お土産売り場):1階神戸ポートミュージアムの入口付近にミュージアムショップがあります。ここはチケットがなくても利用可能なので、水族館に入らない人でもショップだけ訪れることができます。もちろん見学後に立ち寄ってお土産を買う流れが一般的です。ショップ内部にも小さな水槽があったりと楽しい雰囲気なので、子ども達も入ったがるでしょう。
ショップでは、アトアオリジナルのグッズが多数販売されています。先述したハダカデバネズミの話題に触れましたが、ここで大人気なのが**「ハダカデバネズミのスイートポテト」**というスイーツ。なんとハダカデバネズミの姿形をリアルに再現したサツマイモのお菓子で、そのインパクトからSNSで瞬く間に話題になりました。シワシワのお肌まで忠実に表現されていて見た目は少々驚きますが、味は濃厚でとても美味しいと評判です。ユニークなお土産として学校や職場へのネタにもなるでしょう。
他にも、アトアのスタッフ制服にもデザインされているポルカドットスティングレイ(淡水エイ)のグッズも注目されています。黒地に白い水玉模様が可愛いエイで、その巾着袋やポーチなど実用的なアイテムが人気です。子どもがお小遣いで買えるようなキーホルダーやステッカー、文房具類も豊富なので、きっとお気に入りを見つけられるでしょう。
さらに、リアルぬいぐるみシリーズもファミリーにおすすめです。こちらはアトアの飼育員が監修し実物を忠実に再現した動物ぬいぐるみで、例えばアルダブラゾウガメのぬいぐるみは甲羅の傷までコピーされていて驚くほどリアル。大きさも程よく抱きしめられるサイズで、子どもたちが「カメさん連れて帰りたい!」となること必至です。ペンギンやカワウソ、エイなど他の生きもののぬいぐるみもあり、どれも表情が愛らしくクオリティが高いです。
お菓子類では、**コツメカワウソの「お浜とげんげんの毎日 クリームサンドクッキー」**という商品もあります。先述のお浜&げんげんカワウソの日常をテーマにしたイラストがあしらわれたクッキーで、パッケージにも2匹の性格や特徴が細かに描かれている凝ったデザイン。家族や友達と分け合うお土産にぴったりでしょう。
ミュージアムショップは見ているだけでも楽しく、子どもがつい長居してしまうかもしれません。閉館後も少し営業していますが、時間に余裕がないときは事前に欲しいものの予算を決めておくなどすると良いでしょう。再入場ができないので、「一度外に出てからまたお土産見に戻る」ということはできません。出る直前にショップに寄る形になります。おねだり攻撃に備えて、お土産代も少し計算に入れておくと安心です。
●迷子・緊急時対応:館内で子どもとはぐれてしまった場合は、近くのスタッフかインフォメーションにすぐ連絡しましょう。アトアでは館内放送で個人呼び出しは行っていませんが、スタッフ総出で対応してくれます。またケガや体調不良の際は救護室に案内してもらえます。小さな子が転んでしまったり、急な発熱など万一の場合も焦らずスタッフに助けを求めてください。館内各所にスタッフが配置されており、皆さん親切に対応してくれます。
このように、アトア水族館は子連れで訪れても快適に過ごせる設備・サービスが整っています。新設ゆえの清潔さや、観光施設としてのきめ細やかな工夫が感じられ、親御さんにとってもストレスフリーでしょう。もちろん基本的なマナーとして、館内を走らない・大声を出しすぎない・展示生物にいたずらしない等は教えておく必要がありますが、何かあればサポートしてもらえる環境です。
では次に、館内で楽しめるグルメや周辺エリアの観光スポットについても触れておきます。遊んだ後の楽しみや、併せて行きたい場所を知っておけば、**「子連れ 神戸 観光」**がさらに充実するでしょう。
アトアで味わうグルメと休憩スポット
家族でおでかけの際は、食事やおやつタイムも大事な楽しみですよね。アトア水族館および同じ建物内には、子どもも大人も満足できるグルメスポットがあります。ここでは**館内4階の「アトアカフェ」と、建物1階にある大型フードホール「TOOTH TOOTH MART FOOD HALL & NIGHT FES」**についてご紹介します。
アトア4階「átoa café」-可愛すぎる動物モチーフメニューに子どもも笑顔
展示見学エリアの最後、屋上庭園の一角にあるのが**「átoa café」(アトアカフェ)です。こちらはアトア入館者のみ利用できるカフェで、屋外デッキの開放的な雰囲気を楽しみながら軽食やスイーツを味わえます。子連れファミリーに嬉しいのは、なんといってもメニューがアトアの動物たちをモチーフにして作られている**点です。
メニュー例を挙げると:
- 手のりカワウソまん(約660円):思わず手に乗せて写真を撮りたくなる、カワウソの顔をかたどったスイートまんじゅうです。びっくり顔や泣き顔など色々な表情のカワウソがあり、中にはチョコクリームがたっぷり。可愛くて食べるのがもったいないくらいですが、子どもは大喜びで頬張るでしょう。おやつにぴったりの甘さで、兄弟で違う表情を選んで見せ合うのも楽しそうです。
- カワウソ抱きかかえポテト(チーズ味・コンソメ味など各種、660~710円):カワウソが抱えているかのような入れ物に入ったポテトフライです。まるでカワウソがお客様にポテトを差し出しているような可愛いビジュアル!ポテトは子どもウケ抜群の定番スナックですし、味付きで大人にも美味しいです。ちょっと小腹が空いた時にぴったり。
- カワウソエクレア(チョコクリーム)(660円程度):こちらもカワウソの顔が描かれたエクレアで、写真映えする一品です。チョコクリームたっぷりで甘党にはたまりません。他にも季節限定フレーバーが出ることも。
- カピバラさんのコロッケやペンギンソフトクリームなど、他の動物をテーマにしたメニューが出ることもあります。
- ソフトドリンク各種やビールも販売されているので、大人は一息つきながら子どもにおやつを食べさせられます。
アトアカフェは**「かわいすぎる!」とSNSでも評判**で、子ども達も実物を目の前にすると目を輝かせるでしょう。フードやスイーツはテイクアウト形式で、屋上のテーブル席やベンチで食べる形です。天気の良い日は青空の下で気持ちよく飲食できますし、屋根付きスペースも若干ありますので日差しが強い日も安心です。
注意点として、カフェの営業時間は17:00頃まで(日によって異なる可能性あり)です。夕方近くに行くとクローズしている場合もあるので、利用したい場合は早めに立ち寄りましょう。館内をひととおり回った後、最後にカフェでおやつ休憩してから退場するプランがおすすめです。キッズチェアはないかもしれませんが、カウンターで注文時にスタッフに手伝ってもらうなどすればOK。紙皿・紙コップで提供されるので万一落としても割れる心配はなく、子どもにも扱いやすいです。
1階「TOOTH TOOTH MART FOOD HALL & NIGHT FES」-神戸グルメを家族で堪能
アトア水族館を楽しんだ後、がっつり食事をしたいなら同じ建物1階にある**「TOOTH TOOTH MART FOOD HALL & NIGHT FES」に立ち寄りましょう。こちらは神戸ポートミュージアム1階にある大型フードホール**で、なんと座席数約400席(テラス席含む)を誇る神戸最大級の規模です。地元神戸発祥の人気カフェ&レストランブランド「TOOTH TOOTH(トゥーストゥース)」がプロデュースしており、多彩な飲食店が一堂に集まっています。
フードホールの利用自体はアトア入館券がなくても自由にできます(アトアを見終わった後でもOK)。ただしアトアから出ると再入場不可なので、フードホールで食事するのは見学後にしましょう。
このフードホール最大の見どころは、バーカウンターの真上に巨大な水槽が設置されている点です。実はこの水槽、アトア館内の「MARINE NOTE」ゾーンにあったあのメガシリンダー水槽と水路でつながっているんです!つまり、館内で見たエイやサメが泳ぐ水槽を、こちらのフードホール側からも楽しむことができるという仕掛け。カウンター上の大水槽を見上げながら飲食できるなんて、とてもユニークで贅沢ですよね。子ども達も「またお魚がいるよ!」と喜ぶでしょうし、大人もおしゃれなバー空間で魚が泳ぐ景色に酔いしれながら一杯…なんてこともできます。
フードホール内の店舗ラインナップは実に様々で、神戸牛が味わえる肉料理店、パスタ専門店、昔ながらの洋食屋、ラーメン店、シーフードバル、クレープ屋さん、ハンバーガーショップなど、ジャンル豊富です。家族で行けば、それぞれ好きなものを選んでシェアするのも良いでしょう。お子さんには食べ慣れたハンバーグや唐揚げ、おにぎりなどがある店を、大人はご当地神戸牛料理や海鮮料理を、なんて贅沢な組み合わせも叶います。
例えば、神戸の洋食文化を代表する「神戸デュシャン」は煮込みハンバーグが絶品ですし、神戸牛専門店「シャックジュール・エパヌイ」では神戸牛ステーキやローストビーフが楽しめます。他にもサクサクの明石焼きを出すお店や、新鮮なシーフード丼があるお店なども。スイーツ好きの子にはクレープ屋さんのデザートでご機嫌になってもらいましょう。
フードホール内はフリー席で、広々としたテーブル席や窓際のカウンター席、屋外テラス席などがあります。子連れならテーブル席でゆったり座るといいですね。ベビーカーも入れますし、周囲も観光客ばかりで子連れにも理解があります。騒がしくならない範囲で家族団らんを楽しみましょう。テラス席からはポートタワーや海を眺めることもでき、夜にはイルミネーションを見ながら過ごせます。
ちなみにこのフードホール、新しい店舗も続々登場しているようです。開業以来、例えば2023年夏にクレープ専門店がオープン、2023年秋に神戸牛バーガーの店がオープンなど、常に進化しています。神戸ならではの食が一堂に味わえるスポットとして地元でも話題なので、何を食べるか迷ってしまうかもしれません。家族で「美味しかったものランキング」なんて話しながら食べるのも旅の醍醐味ですね。
以上が館内および同施設内で楽しめるグルメ情報です。まとめると、アトアカフェで可愛い動物スイーツを堪能し、1階フードホールで神戸グルメの食事を満喫というのが王道コースでしょう。時間やお腹の空き具合に合わせて、上手に組み込んでください。
周辺エリアの楽しみ方:子連れにおすすめの神戸観光スポット
せっかくアトア水族館を訪れるなら、その前後で神戸の他の観光も楽しみたいですよね。アトアがある新港エリア周辺や、すぐ近くのメリケンパーク~ハーバーランド地区には、ファミリー向けのスポットが点在しています。ここでは、子どもと一緒に楽しめる周辺の観光スポットや過ごし方をいくつかご提案します。
●メリケンパーク&神戸ポートタワー(徒歩圏内)
アトア水族館から歩いて約5分ほど南西に行くと、海沿いの公園「メリケンパーク」が広がります。ここは芝生や広場があり、子どもを少し自由に走らせてあげるのに最適です。海に面した開放的な空間で、真っ赤な「神戸ポートタワー」や白い神戸海洋博物館の建物を背景に写真を撮ったり、ベンチで海風に当たりながら一休みしたりできます。ポートタワーは2023年に大規模改修を終えてリニューアルオープンしました。余裕があれば、ポートタワーの展望フロアに昇ってみるのもおすすめです。エレベーターで上がれるので子どもでも大丈夫ですし、展望台からは神戸の街並みと港の景色が一望できます。タワー内には映像展示やカフェもあり、夜にはライトアップも美しいです。
メリケンパーク内には他にも、神戸港の歴史的建造物「BE KOBE」モニュメントや震災メモリアルパーク(阪神淡路大震災で被災した岸壁を保存)などがあります。子どもには難しい説明は抜きにして、広い公園で思い切り体を動かす時間として訪れると良いでしょう。晴れた日には芝生にレジャーシートを敷いて休んでも◎。アトアで刺激的な室内体験をした後、外の空気を吸ってリフレッシュする場としてメリケンパークはピッタリです。
●神戸ハーバーランド(モザイク)&アンパンマンミュージアム(徒歩15~20分 or バス数分)
メリケンパークから西へ港沿いを進むと「神戸ハーバーランド」エリアに到着します。ここは大型商業施設や遊園地的要素が集まるファミリー定番スポットです。特に**ハーバーランド内の「umie MOSAIC(ウミエ・モザイク)」**は子連れで賑わうエリア。赤い観覧車がシンボルで、乗車すれば港町神戸を空中散歩できます。小さな子でも保護者同伴なら観覧車に乗れますし、10分ほどの空の旅はきっと喜んでくれるでしょう。
MOSAIC内には映画館やレストラン街、お土産ショップもあり、ぶらぶら歩くだけでも楽しめます。屋外デッキから港を行き交う船を眺めたり、噴水の広場で水遊び(夏季)したり、大道芸イベントに遭遇したりとエンタメ性たっぷりです。夕方以降はイルミネーションが灯りロマンチックな雰囲気ですが、お子さん連れなら日中~夕方までで切り上げるのが良いでしょう。
そして幼児~低学年くらいのお子さんがいるファミリーにぜひおすすめしたいのが、ハーバーランド内にある**「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」**です。人気キャラクター・アンパンマンのテーマパークで、小さい子にはまさに夢の空間!アンパンマンや仲間たちのショーを見たり、一緒に写真を撮ったり、遊具で遊んだりできます。館内は有料ですが、併設のショップ&フードエリア(ジャムおじさんのパン工場など)は無料で入れます。アンパンマン好きなお子さんなら、神戸旅行の良い記念になるでしょう。アトア水族館からは少し距離がありますが、徒歩だと20分程度、バスや車なら5分ほどです。時間と体力に余裕があればハーバーランド方面も組み込むと、一日で様々な体験ができます。
●神戸どうぶつ王国(ポートアイランド、電車で20分)
少し離れますが、動物好きの子ども連れには**「神戸どうぶつ王国」**も強くおすすめします。ポートアイランドに位置する大規模な全天候型動植物園で、様々な動物と直接触れ合えるのが特徴です。カピバラにエサをあげたり、カンガルーのすぐそばを歩いたり、鳥が飛ぶショーを観たり…五感で楽しめるスポットです。アトア水族館とのセット券も出ているくらい相性が良く、水族館+動物園で生きもの尽くしの一日というプランも可能です。
アクセスは、アトアから最寄りのポートライナー(三宮駅から出ている新交通システム)に乗り「京コンピュータ前(神戸どうぶつ王国)駅」下車すぐ。三宮駅までは徒歩18分またはバス8分程度なので、全行程30分ほどで行けます。午前中にアトア、午後にどうぶつ王国(または逆)と回ることもできますが、小さな子連れではどちらも濃厚なので日を分けたほうがゆっくり楽しめるかもしれません。神戸泊まりの場合、1日目アトア・2日目どうぶつ王国、なんてプランも良いでしょう。
●その他近隣スポット:
上記以外にも、時間や興味に応じて行けるスポットはいろいろあります。
- フェリシモ チョコレートミュージアム:アトアから徒歩5分ほどの所にあるチョコレートの博物館。チョコレートの歴史やアートを展示していて、お子さんには少し難しいかもしれませんが甘い香りと可愛い展示に喜ぶかも。チョコスイーツショップも併設。
- 神戸海洋博物館・カワサキワールド:メリケンパーク内にある博物館。船舶や港の歴史を展示し、乗り物好きの子には川崎重工のバイクや新幹線模型に触れるカワサキワールドが楽しい。小学生以上向けですが、天候悪い日の屋内遊び場として。
- 中華街(南京町):アトアから北西へ徒歩10分ほどに広がる南京町は、神戸の有名な中華街です。カラフルな門や中華料理の屋台が立ち並び、食べ歩きが楽しめます。小腹が空いたら肉まんや小籠包を頬張ったり、パンダグッズを買ったりと子どもも興味津々。ベビーカーでも通れますが混雑時は抱っこのほうがスムーズです。
- 三宮センター街・元町商店街:三宮駅~元町駅にかけてのアーケード商店街エリアも、ショッピングやカフェ巡りに適しています。キッズ向けのキャラクターショップやおもちゃ屋もありますので、お土産探しに歩いてみても。
- 市内観光周遊バス(シティー・ループ):子連れで効率よく回るなら、レトロな緑色の「シティー・ループバス」が便利です。主要観光地を巡回するバスで、1日乗車券を購入すれば乗り降り自由。アトア水族館の最寄り停留所は「新港町」バス停で、三宮駅、北野異人館街、南京町、ハーバーランドなどへ乗り換えなしでアクセスできます。乗り物好きの子ならバス自体も楽しめますね。前述のセット券にバス1日券付があるものもあります。
このように、アトア周辺~神戸港エリアはファミリーで遊べるスポットが集まっているため、計画次第で充実した一日・二日を過ごせます。あれこれ盛り込みすぎると子どもも疲れてしまうので、アトア+α一箇所くらいが無理のない範囲かもしれません。たとえば「午前中にアトア水族館を楽しみ、お昼はフードホールで。午後はメリケンパークで遊んでからポートタワーに上り、夕方にハーバーランドの観覧車へ」という流れなら徒歩圏でまとまります。あるいは「午前どうぶつ王国、午後三宮周辺でランチしてからアトア水族館、夜は南京町でご飯」というように分散させてもOKです。
次に、実際に子どもとアトア水族館を訪れた際の雰囲気を掴んでいただくため、ファミリーでの体験談風のエピソードをお届けします。
【体験談】5歳と8歳の子連れでアトア水族館を満喫してきました!
先日、私たち家族(夫婦+小学校3年生の長男8歳+幼稚園年中の長女5歳)で神戸のアトア水族館に行ってきました。子ども達にとっては初めての神戸観光。朝からみんなウキウキで電車に乗り、三宮駅からは市営バスの「ポートループ」に乗車。バス好きの息子はレトロデザインのポートループに大喜びで、「次は新港町~」というアナウンスに「あ、もうすぐだよ!」とそわそわ。新港町で降りると目の前にモダンな建物(神戸ポートミュージアム)が現れ、「わあ、これがアトアだね!」と娘もテンションアップ。
事前にオンラインで10:30の入場枠チケットを取っていたのですんなり受付へ。QRコードをかざして入場し、ベビーカーは入口の所で預けました(娘はもう歩けますが途中抱っこになるかもと念のため持参)。スタッフさんが笑顔で迎えてくれて、子ども達にアトアオリジナルのスタンプノート(館内5か所のスタンプラリー帳、500円)を勧めてくれたので購入。こういうの大好きな息子は「全部集めるぞ!」と意気込み、早速スタンプを押せる場所をチェックしていました。
最初のCAVEエリアから子ども達は釘付け。天井一面の光るオブジェに「お魚の大群みたい!」「きれーい!」と見上げて、写真を何枚も撮影。娘は手を伸ばして掴もうとしたり、「虹色に変わったよ!」と教えてくれたり、すっかりファンタジーの世界に入り込んだ様子でした。
暗い洞窟を抜けると次は巨大な球体水槽!PLANETSゾーンです。息子はこれを雑誌で見て知っていたらしく、「これテレビで見たやつだ!ほんとにまん丸だ!」と大興奮。ちょうどレーザーショーの時間が近かったので、みんなで球体の前に座って待つことに。娘は「暗くなるの?怖くない?」と不安げでしたが、「大丈夫だよ、きれいなお星さまが出てくるんだって」と膝の上に抱っこしてスタンバイ。
ショーが始まると、二人とも目をまんまるに見開いて声も出ない様子。宇宙のBGMが流れる中、緑や赤の光線が宙を舞い、水槽に映る魚影も相まってまるでSF映画のワンシーンです。息子は「あれはレーザー光線かな?どうやってるんだろう?」と理科好きらしい反応。娘は最初少し圧倒されていましたが、後半は「キラキラしてるねぇ」と笑顔に。終わった途端、「すごかったねー!!」と姉弟で盛り上がり、「もう一回見たい!」と言われました(笑)。時間の都合でリピートはしませんでしたが、それくらい心に残ったようです。
次のMIYABIでは一転して和風の落ち着いた空間。舞台の周りを泳ぐ色鮮やかな錦鯉に娘が「金魚さん?大きいね!」と興味津々。餌やり体験ができると知り、二人とも「やりたい!」。餌の自動販売機で小さな紙コップに入った餌を購入し、池の縁からパラパラ撒いてみました。すると鯉が我先にと寄ってきてバシャバシャ!娘はびっくりして後ずさり、「食べてるー!」と笑顔。息子は「うわ、すごい!いっぱい集まってきた!」と大喜びでした。餌が無くなると鯉たちはスッと散っていき、「もっとあげたい~」と名残惜しそうでしたが、これも良い経験ですね。
壁に映る季節の映像では、ちょうど秋の紅葉から冬の雪景色への場面を眺めました。娘がお婆ちゃんと行った紅葉狩りの話を思い出したり、息子は「これプロジェクションマッピングかな?」と不思議そうに触ったり。柱に映る切り絵にも「狐さんがいる!」と気づいたりして、家族で静かながら充実した時間を過ごせました。
続くMARINE NOTEでは、我が家一同お気に入りのエイにご対面。以前別の水族館でエイを見て以来、息子はエイの虜なんです。巨大な円柱水槽を見上げながら「いた!あのヒラヒラのエイ!」と大はしゃぎ。エイが頭上を通過するとき皆で手を振ってみたり、サメが悠々と泳ぐ姿に「歯が鋭そう!」と話したりしました。青い照明が心地よく、娘も「きれいねーお魚さんいっぱいねー」とうっとり。家族写真をセルフで撮ったら、水中にいるみたいな不思議な写真が撮れて大満足です。
運良く、この日は日曜日だったので14時からの給餌解説イベントが開催されました。ちょうどタイミングが合い、水槽前に飼育員さんが現れてマイクパフォーマンス開始。大きなバケツから魚の餌を投入すると、エイやサメが勢いよく集まってきて迫力満点!飼育員さんが「こちらのサメはドチザメといって人を襲わない大人しいサメなんですよ~」など豆知識を教えてくれ、息子は「へえー」と感心。娘は「ごはん食べてるね、おいしいかな?」とニコニコ眺めていました。10分ほどでしたが、良いものが見られました。
さて、屋上のSKYSHORE、ここは娘が一番楽しみにしていた「ペンギンさん」に会えるスポットです。階段を上がって外に出ると、明るい陽射しの下でペンギン達が歩いたり泳いだりしています!娘は「あ!あそこにペンギンいる!泳いでるよ!」と大興奮で駆け出しそうに(危ないので止めましたが…)。柵越しにじっと眺めて、「かわいいねぇ」とうっとり。息子はむしろカワウソ狙いで、池の方へ。いました、二匹のコツメカワウソが!ちょうど13時過ぎで、あと少しでフィーディングタイムが始まるとの案内。これは見逃せません。
13:20、飼育員さんが登場しカワウソの「お浜」と「げんげん」の紹介が始まりました。餌の小魚を見せると、2匹とも2本足で立ち上がって「キューンキューン」と鳴いてアピール。娘「立ってるー!かわいいー!」息子「名前お浜っていうんだ、面白い名前!」と大ウケ。飼育員さんの話によると、お浜ちゃんはおっとり屋さん、げんげん君は食いしん坊なんだとか。二匹とも器用に手で魚を掴んでムシャムシャ食べています。時々プールに潜ったり、追いかけっこしたり、本当に元気いっぱいで見ていて飽きません。最後に「カワウソは環境破壊で数が減っています、僕たちにできることは…」と真面目な話もあり、息子はふむふむと聞いていました(娘は可愛さに夢中で聞いてなかったですが…)。終わった後、息子が「カワウソって面白いね~家で飼えたらなあ!」と言うので、「お世話大変だよ」と苦笑いでした。
その後はカピバラの水槽前でのんびりタイム。ちょうどカピバラさんたちはお昼寝中で、「起きてー」と娘が小声で呼びかけるもぐっすり。舌をぺろっと出して寝ている姿に家族でほっこりしました。ゾウガメは…いました!木陰からのっしのっしと出てきて、結構な迫力。息子は「でかっ!僕乗れそう(笑)」と冗談を飛ばし、娘は恐る恐る近づいて観察。「おめめが赤いねえ」なんて細かいところに気づいていました。柵がないので、うっかり触らないよう注意しつつ、貫禄ある姿を堪能。
一通り見て回った後、屋上からの景色も楽しみました。ポートタワーがすぐ横に見えて、「あれ登りたい!」「船もいるね!」と子ども達。冬だったので少し寒かったですが、空気が澄んで景色抜群でした。
そろそろ歩き疲れてきた娘が「おなかすいた…」と言い出したので、4階のアトアカフェへ直行。お目当てはもちろん「かわいい食べ物」です。ショーケースでカワウソまんやエクレアを見て、「これがいい!」と娘はチョコまん、息子はお腹が空いていたのでカワウソ抱っこポテトをチョイス。私は季節限定のホットドリンク、夫はビールを一杯頂くことに(運転の予定がないので旅行気分です)。
テラス席に座って食べ始めると、娘はカワウソまんを手に「見て~泣いてるカワウソさん!」と嬉しそう。写真を撮ってから「いただきまーす」とパクリ。「あ、チョコだ!おいしい!」とニコニコでした。息子のポテトもボリューム満点で、弟カワウソがじゃがいもを抱えている箱が可愛かったです。「これ全部食べたらお腹いっぱい…」と言いつつ完食し、私のチュロスにも手を伸ばす食べ盛りぶり。屋上で風に吹かれながら一家でおやつタイム、いい思い出になりました。
最後に1階ショップへ。娘は最初から「ペンギンのぬいぐるみ買ってね!」と目を輝かせていたので、お約束通りお土産ターイム。案の定、ハダカデバネズミのスイートポテトを見つけた息子が「これ欲しい!学校に持って行きたい!(※生ものなので無理ですが)」と騒ぎ、私もインスタで見て気になっていたので1個購入。娘は7匹のペンギンの中からお気に入りの子のペンギンキーホルダーを選び、さらに夫が面白がってゾウガメのぬいぐるみを手に取り…気づけば結構な量のお土産を抱えていました(笑)。まあ旅行だしいいか、と奮発です。レジで「今日カワウソ見ました~?」と店員さんに話しかけられ、娘が「げんげんがかわいかった!」と興奮気味に答えていたのも微笑ましかったです。
こうしてアトア水族館をたっぷり満喫し、建物を出た頃にはもう夕方前。子ども達は「楽しかったねー!」と大満足の様子で、「また来たい!次は夜に来てみたい!」なんて言っていました。帰りはメリケンパークを少し散歩し、ポートタワーの下で記念写真を撮ってから、元町経由で中華街へ。肉まんや小籠包をテイクアウトして車中で食べながら帰路につきました。二人とも疲れて車でコテンと寝てしまいましたが、帰宅後も「カワウソのごはんタイム面白かった」「ペンギンまた見たいね」と興奮冷めやらずでした。
以上が我が家のアトア体験記です。印象的だったのは子ども達の反応が常に良かったこと!水槽を見るだけではなく、光や音の演出に「おおっ」と声を上げたり、体験コーナーで「やってみたい!」と積極的だったり、いつも以上に生き生きしていました。小5くらいまでは存分に楽しめると思います。親としても設備が整っていて安心でしたし、新しい発見を子どもと共有できてとても充実した一日でした。
まとめ:アトア水族館で家族の思い出を作ろう
神戸の新名所「アトア水族館」は、子連れファミリーにこそおすすめできる魅力満載のスポットです。デジタルアートと水族館の融合という唯一無二の世界観は、大人にとっては感性を刺激される感動体験であり、子どもにとっては驚きと笑顔が溢れるエンターテインメントです。未就学児から小学生まで、年齢が違ってもそれぞれに楽しめるポイントが用意されているので、兄弟姉妹みんなで大満足できるでしょう。
天候を気にせず快適に過ごせる屋内環境、無料入場の幼児枠や充実した設備、家族で参加できる体験プログラム、美味しくて可愛いグルメ、周辺の観光スポットとの連携など、ファミリー旅行を楽しくする条件が整っています。記事中で触れたような**「アトア水族館」「神戸 水族館」「子連れ 神戸 観光」**に関する情報を参考に、ぜひ皆さんも神戸で素敵な家族の思い出を作ってください。
最後に、混雑時は安全第一でお子さんの手をしっかり握りつつ、でも時にはお子さんのペースで立ち止まったり驚きを共有したりして、親子のコミュニケーションを楽しむ余裕も忘れずに。アトア水族館での体験が、ご家族にとって宝物のような思い出になりますように。神戸旅行を満喫してくださいね!
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