羽田空港:子連れで楽しむファミリーガイド

東京都大田区にある羽田空港は、国内線用の第1・第2ターミナル(国内線)と第3ターミナル(国際線)の3つの旅客ターミナルから成り、子ども連れでも楽しめる工夫が満載です。館内には授乳室・おむつ替え台やキッズスペースなど子連れ専用設備が充実しており、展望デッキから飛行機を眺めたり、フードコートやレストランで家族そろって食事を楽しめます。空港限定のお土産や季節ごとのイベントも魅力的。この記事では未就学児~小学生の子連れ家族向けに、各ターミナルごとのスポット・サービスやお勧め情報を幅広く紹介します。訪れる前に役立つ情報を参考に、羽田空港を親子の遊び場・おでかけスポットとして存分に楽しみましょう。

各ターミナルの子連れスポット・サービス

第1ターミナル(国内線、JAL側)
第1ターミナルには2階出発ロビーに子ども向けのキッズスペースがあり、保安検査前の一般エリアと、保安検査後(制限エリア)にも北側・南側の2か所で遊び場を設置しています。授乳室(ベビールーム)は計16か所あり、1階中央の広い授乳室にはオムツ替え台・ミルク用給湯器・電子レンジがそろっているので乳幼児連れでも安心です(清潔で設備が行き届いており、男性も利用できる個室が用意されています)。また、子供用トイレや補助便座も各階に設置。館内には無料Wi-Fiもあり、情報収集や休憩にも便利です。

ショッピングでは、第1ターミナル3階の玩具店「童心(どうしん)」がプラレールや模型航空機などを扱い、子供が飛行機模型に触れて遊べます。1階の「BLUE SKY Flight Shop」ではミニチュア飛行機や空港グッズを販売しており、パイロット気分になれる衣装のレンタル体験コーナーも(T1 5Fの「ラグジュアリーフライト」※2025年現在は営業終了の告知あり)。また、地下1階には大型ゲームセンターやガチャポンコーナーがあり、子どもが遊べる屋内アミューズメントとしても利用できます。

第2ターミナル(国内線、ANA側)
第2ターミナルは子連れに親切な設備がさらに充実しています。1階のバス出発ロビーにもキッズスペースが1か所あり、2階には一般エリアに1か所、保安検査後には北側に1か所、国際線改修エリアに1か所、合計4か所のキッズスペースがあります。授乳室は18か所設置、1階ほか各階に分布し、整備の行き届いた休憩スペースでママも子供もゆっくり過ごせます。お子様専用トイレや授乳室隣接の調乳コーナーもあり、離乳食や粉ミルクの準備に役立ちます。

第2ターミナルでは3階に「Upper Deck Tokyo」という自由にくつろげる室内スペースがあり、ユニークな椅子やカーペット席から展望デッキを眺められます。5階の展望デッキはANA機やエアドゥ機を間近に見ることができ、天気が良ければ東京スカイツリーも望めます(展望デッキはどのターミナルも無料)。ターミナル内のショップでは、2階のガチャガチャコーナーのほか、1階のANAフェスタ到着口店に多種多様なモデルプレーンやお子様向け玩具がそろいます。隣接する東京国際空港(羽田)駅直結のショッピングエリア「羽田エアポートガーデン」(2023年開業)には、複数のレストランやフードホール、屋上温泉などがあり、空港を目的地にした遊び場としてオススメです。

第3ターミナル(国際線)
第3ターミナルにも、3階出発階に北側・南側の2か所のキッズスペースが設けられています。授乳室は18か所あり、どの棟でも母子同伴で使える施設が整っています。5階の広々とした展望デッキからは大型国際線機を真下に見ることができ、子どもたちに大人気です。寒い時期や午後遅めには夕焼けや滑走路の明かりが美しく、写真撮影にも最適です。

また第3ターミナル4階には、日本の伝統文化をテーマにしたエリア「江戸小路」と「はねだ日本橋」があります。江戸小路では江戸時代の街並みを再現した通路沿いに様々な店が並んでおり、和風小物や食べ歩きグルメを楽しめます。すぐ隣のはねだ日本橋は、江戸時代の名橋「日本橋」の半分のスケールで復元されているフォトスポットで、壁には江戸名所の浮世絵が飾られ、まるでタイムトリップしたかのような雰囲気です。5階のお祭り広場には大きな神輿(みこし)と提灯が飾られており、願いごとを書ける木札(絵馬)も設置。子どもたちが神社でお祈りするような感覚で、夢や希望を書き込めます。ターミナル内の通路「TIAT SKY ROAD」には就航各社のミニチュア飛行機が展示され、飛行機への期待感を高めてくれます。

なお、いずれのターミナルにもインフォメーションカウンター、無料ベビーカー貸し出し(各ターミナルで利用可)、キッズ用輪投げゲームなど無料で楽しめるサービスが用意されています。空港はいつも清掃が行き届いており、歩き回れるスペースも広いので、子連れでも快適に過ごせる安心感があります。

家族向けレストランとおすすめメニュー

羽田空港の各ターミナルには子連れにやさしい飲食店が多数あります。ファミリーレストランや和洋中が揃ったフードコート、ラーメン店、カフェまでバリエーション豊か。キッズメニューやキッズチェアを用意する店舗も多く、子どもに優しいサービスが充実しています。以下は特に人気の店舗例です。

  • エアポートグリル&バール(第2ターミナル4階) – 大きな窓から滑走路を眺めながら食事ができるレストランです。ハンバーグやパスタ、ピザなど子どもも好きな洋食が揃い、お子さまランチは飛行機型のランチボックスで提供されることもあります。子供用の食器やイスも用意されており、目の前を行き交う旅客機を見ながら食事が楽しめます。
  • アミーチ・デル・テ(第2ターミナル5階) – イタリアンカフェ形式のレストランで、ソフトクリームやデザートも豊富。店内から空と水平線が見渡せ、開放感があります。キッズメニューがあり、カレーやパスタなど辛さ控えめのメニューが小さめのサイズで用意されているので、幼児や小学生の子連れでも利用しやすいです。展望デッキに近いので、食事の後にすぐ飛行機を見に行くのにも便利です。
  • 讃岐うどん 般若林(第2ターミナル3階フードコート内) – コシのある讃岐うどんが自慢のお店です。テーブル席が多く待ち時間が少ないので、子ども連れでも気軽に入りやすいのが特徴。うどんは子ども用にやわらかめにも調整でき、シンプルな味付けで小さな子でも食べやすいです。おにぎりやいなり寿司も一緒に買えるので、あわせて子供とシェアするのもおすすめ。
  • 東京そば あずみ野(第1ターミナル5階) – 信州そばの名店です。お子さまそばやご飯物もあり、つゆが甘めで子ども向き。店内は座敷席もあり、乳児連れなら座敷でお膳を囲むこともできます。ガラス窓から飛行機を眺められる席があるので、大人も食事しながらゆったり過ごせます。
  • THE HANEDA HOUSE(第1ターミナル5階) – おしゃれなカフェダイニングで、飛行機をモチーフにしたカウンター席があります(往時使用された飛行機部品を利用)。ここでもキッズプレートがあり、キャラクター入りのデザートプレートなどが子どもに人気。館内のお土産も置いてあり、食後に絵本コーナーで絵本を読めるスペースもあります。
  • BLUE SEAL(第2ターミナル1階) – 沖縄発祥のアイスクリーム店。空港での人気店で、色とりどりのフレーバーが子ども心をくすぐります。特に夏は展望デッキ前の店舗でアイスを手に滑走路を眺める家族連れが多いです。
  • クリスピー・クリーム・ドーナツ(第2ターミナル地下1階) – 入店すると子供に紙製の帽子をプレゼントしてくれます。ふわふわのドーナツとともに写真撮影を楽しめるサービスは子どもに喜ばれます(通常は10日毎に500円クーポンがもらえます)。
  • その他ファミレス・カフェ – 第1・第2ターミナルには「ロイヤルホスト」「サイゼリヤ」「ガスト」などファミリーレストランがあり、ベビーチェアも完備。ファーストフード(マクドナルド、ケンタッキーなど)やベーカリー、そば・ラーメン店など選択肢も豊富です。どのお店も店員に尋ねれば子ども用食器・カトラリーを出してくれます。

フードコート形式の市場エリアも各ターミナルにあります。第2ターミナル3階「マーケットプレイス」にはたくさんの飲食店が横並びし、家族で食べたいものを自由に選べるので子連れで行っても飽きません。例えば寿司、天ぷら、洋食、ラーメン、うどん、デザートなどジャンルも多岐にわたります。席数が多く、ベビーカーでそのまま座れるテーブル席が充実しているため、休日でも比較的スムーズに座れます。

子ども向けお土産・グッズ情報

羽田空港には、子どもが喜ぶ空港限定のお土産やおもちゃも揃っています。お買い物も楽しい「遊び」に変えるようなアイテムが多いので、親子で探してみましょう。

  • 飛行機・キャラクターお菓子 – 空港限定商品も多数。例えば子どもに人気のキャラクターをモチーフにしたお菓子がそろいます。定番の東京ばな奈は、羽田限定の「空とぶ東京ばな奈くまッス(はちみつバナナ味)」があり、くまの形のスポンジケーキにとろけるバナナクリームが入っています。また、羽田限定のノンタンお誕生日クッキー缶(40枚入り)ドラえもんのどら焼き(5個入り、期間限定)飛行機デザインのパンダクッキー3個セット、**お絵かきマカロン(5個入り)**といった可愛らしい菓子缶が売られています。これらはどれも子どものおみやげにぴったりで、空港ならではの飛行機モチーフやキャラクター包装で喜ばれます。
  • 模型・おもちゃ – 飛行機好きの子どもには、第1ターミナル1階の「BLUE SKY Flight Shop」、第2ターミナル1階の「ANA FESTA」到着口店などで販売しているモデルプレーンやミニカーが好評です。特にANAフェスタ到着店では20種類以上の空港・航空機グッズが並び、プラレールやパイロットグッズなどが揃います。第3ターミナルにも航空グッズ店があります。ほかに、第1ターミナル地下1階や第2ターミナル2階にはガチャガチャ(カプセルトイ)コーナーがあり、ポケモンやディズニーキャラクターのカプセルおもちゃを手軽にゲットできます。
  • ポケモンスタンド – 第1・第2ターミナルには「ポケモンスタンド」と呼ばれる自販機タイプのショップが設置されており、ポケモングッズを販売しています。ピカチュウやイーブイのおもちゃや文具が手に入るので、パパママと一緒に「ポケモン探しの旅」をしてみると子どもが大喜びします。
  • キャラクター雑貨・衣料 – 江戸小路やショップ街にはリラックマやすみっコぐらしといったキャラクターグッズ、飛行機・新幹線柄の衣料雑貨もあります。第3ターミナルの専門店にはハローキティ・マイメロディのコラボアイテム、伝統工芸品のお土産屋も。旅行気分が高まる成田限定のおみやげもありますが、子連れなら空港限定版キャラ菓子やバッグ、文房具類がおすすめです。
  • お土産選びも冒険 – 空港内に多数並ぶお土産ショップは子どもにとっても宝探しのような場所。飛行機の柄が描かれた箱のお菓子や、空港でしか買えない限定品を一緒に探すと、それだけで立派な家族イベントになります。

展望デッキと飛行機観察の楽しみ方

羽田空港の人気スポットといえば、なんといっても展望デッキ。国内線の第1・第2ターミナル、国際線の第3ターミナルにはそれぞれ屋上に開放的な展望スペースがあり、誰でも無料で出入りできます。子ども連れで行く際は以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 各ターミナルのデッキ特徴 – 第1ターミナル6階展望デッキはJAL機がメインで、天気が良い日は富士山を望めることもあります。第2ターミナル5階のデッキはANA機やエアドゥ機を目の前に見られ、東京湾と東京スカイツリーの景色が広がります。第3ターミナル5階デッキでは大型国際線機(ボーイング747や777など)を間近に観察できます。それぞれ屋外のため夏は帽子・水分、冬は防寒着を用意し、長時間いても体調管理ができるようにしましょう。
  • 観察ポイント – デッキにはベンチと双眼鏡が設置され、子ども用に背伸びできる踏み台付きの見晴らし台もあります。キャビンの窓掃除用の車両や誘導灯など、実際の空港機材も観察できるので、子供と一緒に「アレは何?」と話題を探してみましょう。夕方になると離着陸する飛行機のライトがキラキラ輝き、夜景とともに幻想的です。寒い時期はライトアップされた空港内のイルミネーションも美しく、夜間散策もおすすめです。
  • 安全&快適に楽しむコツ – 展望デッキは高速で飛行機が動く場所なので小さい子は手をしっかり握る、走り回らないなど注意しましょう。足元に安全柵があるものの小さな子には背が低いので、抱っこやおんぶで高いところまで見せてあげると喜びます。晴天時は反射防止にサングラス、夏は日差し対策(帽子・日焼け止め)を。デッキにはトイレはないため、行く前に済ませておくのが無難です。また、外は風が強いこともあるのでベビーカーが風で動かないようブレーキをしっかりかけておきましょう。

展望デッキの見学は無料で、飛行機ファンでなくても空港の大きさを実感できる楽しいアトラクションです。お弁当を持参してピクニック気分で過ごしたり、写真を撮りながら家族の思い出作りにぴったりです。特に飛行機好きな子なら、色とりどりの航空会社ロゴを探したり、出発機の時間を伝えてあげると興味が倍増します。

飛行機を利用しない空港の楽しみ方

羽田空港は「飛行機に乗るだけの場所」ではありません。空港そのものを目的地にした遊び方も豊富です。

  • 羽田空港内イベントとスポット – 空港内には「The History of HANEDA」(第1ターミナル5階)という展示ギャラリーがあり、模型や写真で空港の歴史を学べます。入場無料なので、飛行機や空港が好きな子ならワクワクする資料が並びます。先に紹介した「羽田エアポートガーデン(第3ターミナル直結)」は、ホテル2棟や屋上温浴施設、吹き抜けのフードホールなどを備えた複合施設です。2023年開業の新スポットで、お子様メニュー充実のレストランや屋外遊歩道、ミニ動物園的な展示(屋外庭園)があり、大人も子供も1日中遊べます。飛行機に乗らなくても、ここだけで旅行気分とリフレッシュができます。
  • 豆知識・クイズラリー – 夏休み期間には「羽田キッズチャレンジ2025」という小学生向けイベントも開催されます。第1ターミナル5階の「歴史のホール」で参加用ノートを受け取り、ターミナル内の展示や施設を巡ってクイズに答えていく無料のプログラムで、全問クリアを目指す探検気分が味わえます。このように、季節ごとに子供向けのワークショップやスタンプラリーが企画されることもあるので、事前に公式サイトや案内板をチェックするとよいでしょう。
  • 歩行者天国の楽しみ – 第1・第2ターミナル間は屋根付きの連絡通路でつながっており、歩いて移動できます。ベビーカーのまま往来でき、ちょっとした散歩に最適です。また、第3ターミナルまではモノレールで1駅(徒歩でも約20分)ですが、無料循環バス(数分間隔で運行)も利用できます。バスの車窓から駐機場や滑走路が見えるので、ミニ観光気分が味わえます。ターミナル間移動そのものもアトラクションの一部だと思って、家族で楽しみましょう。
  • 館内アミューズメント – キッズスペースのほか、第1ターミナルには本格的なフライトシミュレーター施設「Luxury Flight(ラグジュアリーフライト)」がありましたが、2025年現在は営業を終了しています。代わりにお子様向けのタッチパネル式航空ゲームやパイロット帽子の貸し出し(無料)といったミニ体験は、インフォメーション横などで不定期に実施されることがあります。

季節ごとのイベント・イルミネーション

羽田空港では年中行事として楽しめるイベントやイルミネーションが開催されます。家族連れで訪れる際は、季節のイベント情報もチェックしましょう。

  • クリスマスのイルミネーション – 毎年秋から冬にかけて、第1ターミナル・第2ターミナルには大きなクリスマスツリーとイルミネーションが登場します(2024年は10月末から12月25日まで)。第1ターミナル2階マーケットプレイスでは「スイーツ」をテーマにクッキーやジンジャーブレッド風の装飾が輝き、第2ターミナル2階には「スポーツ」をテーマにスケート靴やボールのオブジェが飾られています。点灯時間は夕方から深夜まで、クリスマスマーケット風の屋台も並ぶので、子どもと一緒に撮影スポットとしても盛り上がります。また、第3ターミナルでは毎年12月中旬から3月頃まで「羽田 SKY illumination」として竹林をイメージした光の演出が3~4階通路で行われ、幻想的な冬景色が楽しめます。
  • 春・夏のイベント – 夏休み期間には第1ターミナルで「羽田キッズチャレンジ2025」(前述)以外にも、小さな展示会や航空会社主催のワークショップが開かれることがあります。春や秋には空港ビル内に花やキャラクターの装飾が施されたり、ちょっとした運動会イベントが企画される年もあります。最新情報は羽田空港公式サイトや館内掲示で随時発表されるので、旅行前に確認するとよいでしょう。
  • 屋外イベント・花火 – 羽田空港近隣の臨海地域では夏に花火大会や夏祭りが開催されることがあります。空港直結ではありませんが、京急蒲田駅や穴守稲荷駅からアクセスできる花火大会(東京湾花火など)に合わせて訪れるのも一案です。ただし夜間は飛行機の発着も減るため展望デッキが寒くなります。夏祭りの季節は空港でも提灯や浴衣姿のスタッフを見かけることがあります。

アクセス・駐車場情報と混雑回避術

羽田空港は公共交通からのアクセスが非常に便利ですが、子連れで訪れる際は移動手段と渋滞・混雑対策を確認しておきましょう。

  • 電車・モノレール – 東京モノレールは浜松町駅から空港第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナル(国際線)駅まで直通しています。京浜急行電鉄(京急)は「羽田空港国内線ターミナル駅」と「羽田空港国際線ターミナル駅」に停車し、国際線駅は第3ターミナルの1階に直結しています。京急・モノレールはベビーカー対応車両も多く、子連れでも乗り換えなく空港へ行けます。各駅にエレベーターやエスカレータが完備されており、駅構内のベビールーム(授乳室)やキッズスペースを利用することも可能です。飛行機が滑走路を横断する「天空橋」駅から歩くルートもありますが、モノレール・京急の各ターミナル直結駅を使うのが一般的です。
  • リムジンバス・路線バス – 羽田空港へは都心からリムジンバスが多数運行しています。東京駅、新宿・渋谷・池袋、新橋・浜松町など主要駅やホテル前から第1~3ターミナル行きの便が出ており、車内も広くベビーカーを折りたたまず積み込めます。また、都営バス・京急バスなどが近隣地域から路線運行しているため、空港直行ではない地域でも乗り継ぎ一回で到着できます(空港内各ターミナル間はシャトルバスで移動)。
  • 車・駐車場 – 空港直結の公式駐車場はP1~P5があり、駐車後30分までは無料で利用できます。P1(第1ターミナル直結)は短時間駐車に便利ですが予約不可、P2~P4(第2ターミナル前後・第1ターミナル隣接)は予約可能(別途予約料1,000円)。P5(第3ターミナル前)は予約料1,400円で、最初2時間1,000円(24時間上限1,000円)という割安料金設定です(車室番号指定の個室式ブースもあります)。駐車場は早朝から夕方にかけて混みやすく、特にゴールデンウィーク・お盆・年末年始のような繁忙期は満車必至。公式サイトでリアルタイム混雑状況やライブカメラが確認できるため、事前にチェックして空いている駐車場を狙いましょう。予約が取れなかった場合、公共交通機関の利用を検討してください。なお、ターミナル間の移動はP1/P2は連絡通路でつながっていますが、第3ターミナルへは無料シャトルバス(5~10分間隔)利用が便利です。
  • 混雑回避のコツ – 羽田空港は早朝と夕方に空港自体の利用者が集中するため、6~8時、11~13時、16~18時は特に混雑しやすい時間帯です。また、金曜夕方、土曜午前、日曜夕方は搭乗客や見学客で混雑する傾向があります。子連れでゆっくり過ごしたいなら、平日の午後早め(10~11時)や夕方前(14~16時)を狙うと比較的空いています。また、公共交通の場合、通勤ラッシュ時間帯(平日7~9時、18~20時)は混み合うので避けるのが無難です。車で行く場合も、朝7~8時前や夕方17~18時を避け、余裕を持って出発・帰宅するとストレスが減ります。大きな荷物やベビーカーがあると通路の移動が大変なため、込み合う通路では人混みを避ける動線を選んだり、事前に館内マップで目的地を確認しておくとよいでしょう。

子連れ持ち物・注意点・安心ポイント

子ども連れで羽田空港を訪れる際に持って行くと安心なアイテムと注意点をまとめます。

  • 必須持ち物 – オムツ替え用に替えのオムツやおしりふき、ビニール袋(汚物持ち帰り用)を。離乳食・お菓子や飲み物(ジュースや水)、子供用カトラリー・食器を持参すると、好きなときに休憩できます。保温が必要なミルク用には魔法瓶を用意しましょう。子供用の帽子・サングラス・薄手の上着(日焼け・紫外線対策)や、寒い日には上着・手袋を用意します。滑走路見学では長時間歩くので、歩き慣れた靴や替えの靴下もあると安心です。荷物が増えるので、手ぶらで行けるようリュックや前抱っこ紐、ベビーカーを活用しましょう。羽田では情報収集に便利な公式アプリ「HANEDA AIRPORT」があるので、スマホにインストールしておくとフライト情報や館内MAPが簡単に確認できます。
  • 持ち物例チェックリスト
    • 食料:離乳食・おにぎり・軽食(麺やおにぎりなど子どもの好きなもの)、お菓子、飲料(水・麦茶)
    • 授乳・おむつ用品:哺乳びん・粉ミルク・お湯セット、哺乳びん用洗浄ブラシ、オムツ(多め)、おしりふき・ウェットティッシュ、ビニール袋
    • 着替え・衛生用品:替えの服、ハンカチ・タオル、ビニール袋
    • 健康管理:薬(常備薬や絆創膏)、体温計、除菌シート
    • 遊び道具:お気に入りの人形やおもちゃ、小さな絵本・塗り絵、シールブック
    • その他:子ども用のID・緊急連絡先メモ、予備の現金・カード、モバイルバッテリー
  • 安全・注意ポイント – 広い空港内では、子どもから絶対に目を離さないことが大切です。エスカレーターや動く歩道では手をしっかり持たせ、車道やバス停では車に気をつけましょう。特に、タクシー乗り場や車の発着場は車が多く慌ただしいので、幼児は歩道側で大人が抱くか手をつなぎます。飛行機見学時は柵から離れすぎる子がいないよう注意し、高いところをのぞかせるときは必ず大人が支えます。空港のベビールームは女性専用スペースもあるので、父親が入る場合は入口や案内板に注意し、不明な場合はスタッフに相談しましょう。店舗やトイレにも子供用の便座・補助便座があるので、迷わず使ってください。
  • 安心設備の活用 – 羽田空港は子連れに配慮した施設が多いです。無料のベビーカー貸出(各ターミナルの総合案内所)を利用すれば荷物が減らせます。授乳室はお湯・レンジ完備で、休憩室も兼ねている場所もあります。子供用トイレやトイレ内のベビーチェア、フードコートのキッズイスなど、必要な設備が整っています。困ったときはインフォメーションカウンターや保安検査員に相談すれば、常にフレンドリーに案内してくれます。荷物が多いときは有人のエレベーターや車椅子用リフトが使えますので、遠慮せずスタッフに声をかけてください。

以上のポイントを押さえれば、羽田空港での滞在を安心して楽しめます。広い空港をフル活用して、飛行機見学やお土産選び、グルメなど家族で遊び倒しましょう。安全に配慮しながら、羽田空港が提供する充実のキッズサービスを余すところなく活用すれば、小さなお子さんと一緒でも素敵な思い出が作れるはずです。どうぞ快適な空港ファミリー体験をお楽しみください。

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