ひらかたパークの魅力完全ガイド!子どもと楽しむ

はじめに

大阪府枚方市にあるひらかたパーク(通称「ひらパー」)は、1912年開園の歴史ある遊園地で、親子三世代に愛され続ける関西屈指のレジャースポットです。関西最古の遊園地と言われ、四季折々のイベントや48種類以上のアトラクション、夏のプール「ザ・ブーン」、冬のスケートやイルミネーションなど一年を通じて楽しめます。園内はコンパクトにまとまっているため、移動がしやすく子ども連れでも疲れにくいのが特徴です。この記事では、幼児から小学生までの子どもと一緒に楽しめるポイントに焦点を当て、ひらパーの魅力をたっぷり紹介します。

ひらかたパークの基本情報と歴史

ひらかたパークの前身は1910年代の「新京阪電鉄枚方遊園地」です。京阪電車沿線の開発とともに誕生し、現在も京阪ホールディングスのグループ会社が運営しています。春の桜、夏のプール、秋のハロウィン、冬のイルミネーションなど季節ごとのイベントを導入しながら、100年以上にわたり地域の人々に親しまれてきました。園内は「ひらパー兄さん」シリーズのCMで知られるお笑い芸人の起用などユーモアあふれるPRでも人気です。

営業時間は季節によって異なりますが、夏休み期間中は朝10時から夜8時まで開園する日が多く、冬季は午後4~5時までの日もあります。入園料は大人1,600円、子ども(2歳~小学生)900円で、乗り物券(のりもの券)またはフリーパスの購入が必要です。2歳からアトラクション料金が発生しますが、1歳以下は無料で入園できます。乗り物券は各アトラクション毎に設定されており、多くのアトラクションは400~900円程度です。遊園地+プール+フリーパスがセットになった「入園+ザ・ブーン+フリーパス」も販売されており、数に限りがあるため夏休みは事前予約がおすすめです。

子どもと楽しむためのポイント

1. 遊びながら学べる「魔法の世界」:マジカルボルケーノ

園内の目玉の一つが「マジカルボルケーノ」。これは“探索型アトラクション”と呼ばれ、妖精ノームの住む世界「マジカルラグーン」を舞台に、地図を片手に謎を解きながら冒険します。ゲームのようなミニイベントが盛り込まれており、保護者も子どもと一緒に盛り上がれるのが魅力です。0歳からの未就学児は保護者同伴で利用でき、小学生以上は一人で利用可能です。雨天時は休止することがありますが、価格は600円と手頃で、ファミリーで気軽に体験できるアドベンチャーです。

2. びしょ濡れ必至の急流下り「トロールパニック パチャンガ」

夏に大人気なのが、6人乗りの円形ゴムボートで激流を下るウォーターアトラクション「トロールパニック パチャンガ」。どの座席が濡れるか分からないため、ハラハラドキドキの連続で、夏場は涼しくなる爽快感が味わえます。利用条件は以下の通りです:

  • 小学生以上はひとりで利用可能。
  • 3歳以上の未就学児は保護者同伴で乗船でき、保護者1名につき2名まで同乗可能。
  • 雨天でも利用できます。
  • 料金は900円です。

全員が同じボートに乗るため、家族みんなでキャーキャー叫びながら川下りを楽しめるのが魅力です。着替えを用意しておくと安心でしょう。

3. 頭と体を使う「ヤッテミ~ナ」

子どもの知的好奇心を刺激するのが「あたま系アスレチック ヤッテミ~ナ」。想像力を働かせながらコースを進む知育型アスレチックで、ノーマルとチャレンジの2種類のコースが用意されています。自分のレベルに合わせて挑戦でき、頭も体も遊びながら鍛えられます。利用条件は次のとおりです:

  • 0歳以上の未就学児は保護者同伴で利用可能。2歳以上の未就学児は保護者1名分が無料、1歳以下の子は同伴者も有料です。
  • 小学生以上はひとりで利用可能。
  • 料金は400円です

小さな子どもでも安全に遊べるようネットで囲まれたアスレチックとなっており、カラフルなロープやクッション素材で怪我の心配が少ないのも安心ポイントです。

4. 空中散歩を楽しめる「サイクルモノレール」

家族で景色を楽しみながら運動したいなら「サイクルモノレール」がおすすめです。てんとう虫型のゴンドラに乗り、全長232mのコースを自分の足でこぐので、まるで空中自転車のよう。高台からの眺めがよく、遊園地や大阪平野の景色を楽しめます。利用条件は以下の通りです:

  • 小学生以上かつ身長110cm以上は一人で利用可能。
  • 3歳以上の未就学児や身長110cm未満の小学生は保護者同伴で利用できます。2歳以下は利用不可。
  • 料金は400円です。

ハンドルやペダルの高さは子どもでも漕ぎやすく設計されているため、親子でゆっくり進みながら風を感じることができます。

5. 大観覧車「スカイウォーカー」

高さ約80mの大観覧車「スカイウォーカー」は、1周約10分の空の旅で抜群の景色が楽しめます。10色のゴンドラがあり、日中は園内の賑わい、夕方は夕焼け、夜はイルミネーションと時間によって景色が変わるのも魅力です。利用条件は次の通り:

  • 小学生以上はひとりで利用可能。
  • 0歳以上の未就学児は保護者同伴で利用でき、保護者1名につき4名まで同乗可能。
  • 雨天でも利用可能。
  • 料金は600円です。

高所が苦手な子どもでも、ゴンドラがゆっくり回るため安心して乗車できます。また、夏はクーラーが効いているので涼しく、冬は温かい空間で快適です。

6. その他の子ども向けアトラクション

ひらかたパークには上記以外にも子どもと一緒に楽しめるアトラクションがたくさんあります。例えば、手漕ぎゴンドラでノームの世界を巡る「ノームトレイン」、車両に乗って宝探しをする「ころっとろっこ」、上下にぴょんぴょん跳ねる「まじかるジャンピン」など。木製ジェットコースター「エルフ」や、最高時速約70kmの「レッドファルコン」など絶叫系もあり、小学生高学年や大人も楽しめます。ただし身長制限があるアトラクションが多いため、公式サイトで条件を確認しましょう。

夏限定「ザ・ブーン」で水遊び三昧

夏季限定でオープンする屋外プールエリア「ザ・ブーン」は、家族連れに大人気です。2025年は7月19日から8月31日まで開催され、追加開催として9月7日・13日・14日・15日も営業します(8月28日、9月1~6日・8~12日は休業)。営業時間は10:00~16:00で、入園券とは別にプール入場券が必要です。

プールの種類

ザ・ブーンには個性豊かなプールが複数あり、小さな子どもから大人まで楽しめます。

  • ドンブラー:全長210mの巨大流れるプール。浮き輪を使ってぷかぷか浮かびながら流れに身を任せることができますhrakatapark.co.jp
  • なぎさプール:水深0〜120cmで、奥に行くほど深くなるため、小さな子どもでも手前で遊べます。
  • わんぱくプール:水深50cmで滑り台や巨大バケツがあるキッズ向けプール。遊具は小学6年生以下専用です
  • シエスタ:水深120cm、丘の上にある展望プールでリゾートのような雰囲気を味わえます

このほか、関西最大級の長さを誇るウォータースライダーや幼児向けの「キディースライダー」などもあり、年齢や身長に応じて楽しめます。プールエリアから水着のまま遊園地エリアに一時外出できるサービスもあり、子どもがプールに飽きたらアトラクションに切り替えることも可能です。

プールの料金とセット券

プール入場券は大人(中学生以上)1,000円、キッズ(2歳以上未就学児)600円、小学生も600円です。入園+プール+フリーパスがセットになったアソビュー限定チケットは大人6,300円、小学生5,100円、キッズ3,800円とお得で、夏に一日遊び尽くしたいファミリーにおすすめです。予約制の有料レストスペースを利用すると場所取りの心配がなく、ドリンク券などの特典がつきます。

季節イベントで一年中楽しめる

ひらかたパークでは、春・夏・秋・冬と季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。以下は子ども連れで楽しめる代表的なイベントです。

春:チューリップフェアやイースターイベント

園内では春になると約10万本のチューリップが咲き誇り、家族で色とりどりの花を眺めながら散策できます。イースターの時期には卵探しイベントやフォトスポットが登場し、可愛らしい衣装を着て記念撮影を楽しむことも。桜のシーズンには花見エリアが設けられ、お弁当を広げてピクニックを楽しむ家族も多く見られます。

秋:ハロウィンフェスティバル

9月下旬から10月末まで開催される「ハロウィンイベント」では、園内がカボチャやおばけのデコレーションでいっぱいになります。子ども向けの仮装パレードやスタンプラリー、ハロウィングルメが登場し、夜にはライトアップされた妖しい雰囲気も楽しめます。

冬:イルミネーションとスケート

冬には約100万球のLEDを使用したイルミネーションイベントが開催され、観覧車や木々が幻想的に輝きます。エリアごとにテーマの異なる装飾があり、プロジェクションマッピングや光のトンネルなどフォトジェニックなスポットが満載。期間限定でアイススケートリンクも登場し、小さな子どもでも参加できる初心者向けレッスンやそり遊びが行われます。

ファミリーサービス

子ども連れに嬉しい設備が整っているのもひらかたパークの魅力です。

  • ベビーカーのレンタル:園内入口付近でベビーカーの貸出があり、数に限りはありますが予約不要で利用できます。
  • 授乳室とおむつ交換台:園内数カ所に授乳室やおむつ交換台が設置されており、ミルク用のお湯が用意されていることもあります。授乳室は個室タイプで、パパは待合室まで入れる場所が多いので安心です。
  • 迷子センター:迷子になった場合はスタッフがサポートしてくれるほか、受付に登録すれば子どもの名前と保護者連絡先を書いた迷子札を付けられます。
  • コインロッカーと休憩所:身軽に遊べるようコインロッカーが点在し、空調の効いた休憩所も設けられています。夏は涼しく、冬は温かいので小さな子どもの休憩に最適です。

食事とお土産

園内には約20軒の飲食店やフードスタンドがあります。うどんやカレー、ラーメンなど子どもが食べやすいメニューを提供するレストランも多く、キッズ向けのメニューにはおもちゃが付くことも。夏季はかき氷やソフトクリーム、冬は温かい肉まんなど季節限定メニューも楽しめます。

お土産にはノームのキャラクターグッズや、ひらパー兄さん関連の商品、ひらパー限定のお菓子などが人気。季節イベントに合わせた限定グッズも多く、来園記念に家族で選ぶのも楽しみの一つです。

モデルコース:幼児と小学生の家族で満喫する一日

ここでは小さな子ども連れのファミリーがひらパーを満喫するモデルコースを紹介します。

  1. 午前
    • 入園後すぐに人気アトラクションへ。まずは「マジカルボルケーノ」で頭と体を使った冒険に挑戦し、続いて「ヤッテミ~ナ」で知育アスレチックを楽しみます。
    • その後、観覧車「スカイウォーカー」に乗って園内全体を見渡し、家族写真を撮ります。
  2. 昼食
    • 食事はフードコートやレストランで、キッズメニューのある店を利用。幼児にはうどんやオムライス、小学生にはハンバーガーやカレーなど好みでチョイス。
  3. 午後
    • 水着に着替えてプールエリア「ザ・ブーン」へ。子どもが小さい場合はわんぱくプールで水遊び、泳げる子は流れるプールやスライダーに挑戦します。
    • プールを満喫した後は、サイクルモノレールやころっとろっこなどのマイルドなアトラクションでクールダウン。
  4. 夕方〜夜
    • 夕方は疲れたら休憩所で一息つき、アイスやジュースでリフレッシュ。
    • 夜はイルミネーション期間中であれば、ライトアップされた園内を散策。観覧車やメリーゴーラウンドの夜景は特におすすめです。

このモデルコースなら、午前中は頭と体を使ったアトラクション、午後はプールや乗り物、夜はイルミネーションと一日中飽きずに楽しめます。

訪問前に知っておきたいポイント

  • チケット購入はオンラインがお得:公式サイトやアソビュー経由で事前購入すると、入園+フリーパス+プールのセット券などがお得に購入できます。混雑が予想される夏休みや週末は事前購入がおすすめです。
  • 身長制限に注意:絶叫系アトラクションは身長・年齢制限が厳しいものもあるので、事前に子どもの身長を計測しておきましょう。各アトラクションの利用条件は公式サイトの注意事項に詳しく載っています
  • 雨の日の過ごし方:雨でも営業しているアトラクション(スカイウォーカーなど)や屋内型アトラクションがあるので、天候が不安定でも楽しめます。一方、屋外アスレチックやプールは休止になることがあります。
  • ベビーカー利用について:園内は坂道や階段が多い場所もあるので、抱っこ紐と併用すると便利です。また、混雑時はすれ違いに注意し、迷子にならないよう目を離さないようにしましょう。

まとめ

ひらかたパークは、100年以上の歴史を持ちながら常に新しいイベントやアトラクションを導入し、子どもから大人まで世代を超えて楽しめる遊園地です。探索型アトラクションで知的好奇心を刺激する「マジカルボルケーノ」、頭と体を使って挑戦する「あたま系アスレチック ヤッテミ~ナ」、家族でびしょ濡れになって盛り上がる「トロールパニック パチャンガ」、そして観覧車やサイクルモノレールなど絶景や爽快感を楽しめる乗り物まで、多様な体験が待っています。夏にはザ・ブーンで水遊び、冬にはイルミネーションと一年を通じて楽しみが尽きません。

また、授乳室やベビーカー貸出、迷子センターなどファミリー向けサービスが充実しており、小さな子どもを連れていても安心して過ごせる環境が整っています。お得なセット券や事前予約サービスを上手に利用し、子どもと一緒にひらかたパークで素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

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