東板橋公園・板橋こども動物園の楽しみ方ガイド

アクセス・交通手段

板橋こども動物園は都営三田線「板橋区役所前駅」から徒歩約8分の距離にあります。バスでは近隣の「板橋区役所」停留所(国際興業バス)が利用できます。車の場合は首都高速・板橋JCTから国道17号経由で約0.5km・2分ほどですが、園内に駐車場はありません。周辺には有料駐車場や東板橋体育館駐車場(40台)があり、いずれかを利用するとよいでしょう。自転車の場合は園内に広い駐輪場が整備されています。以上のことから公共交通機関での来園がおすすめです。

園内施設と飼育動物

園内には「ヤギ・ヒツジふれあい広場」「モルモット抱っこ広場」「ポニー乗り場」「カメガーデン」「リスのトンネル」など様々な施設があります。動物はポニー(小型馬)・ミニチュアホース・リクガメ・ヤギ・ヒツジ・ウサギ・モルモット・リスなど身近な小動物が中心で、約10種類が飼育されています。ポニー乗馬場では3歳以上(小学生6年生まで)の子どもが職員の引くポニーに乗馬でき、安全のためヘルメットを着用します。ヤギ・ヒツジ広場では柵内に放し飼いされた動物たちと自由に触れ合え、午前・午後にそれぞれ触れ合い時間が設定されています。また、こども動物園棟には壁面に動物イラストが描かれた清潔なキッズスペースがあり、絵本やクッションベンチが置かれています。隣接して授乳室・おむつ交換台・幼児用トイレ・多目的トイレが完備され、小さい子連れでも安心です。入口近くには飲料・軽食の自動販売機も設置されており、園内に売店はありませんが週末には「キッチンカー(例:ユニコーンカステラ)」が来ることもあります。公園エリアは芝生広場や噴水広場などがあり、レジャーシート持参でピクニックランチを楽しめます。

動物ふれあい体験

板橋こども動物園の魅力は、動物と間近で触れ合えるプログラムが充実している点です。たとえば、職員が引くポニーに乗って園内を一周する「ポニー乗馬体験」は、3歳以上の子どもが午前・午後各回で参加できます。また「モルモット抱っこ体験」では室内の椅子に座って膝上にモルモットを抱き、子どもたちに人気です。ヤギ・ヒツジには無料で人参が配られ、直接手渡しでエサやりができます。職員のアナウンスの後、午前・午後に分けて配布され、一人1本までの制限があります。動物たちはフリースペース内を自由に動くため、怖がらせないよう注意しながら静かに触れてください。

子どもがヤギにニンジンをあげる場面は思い出に残るシャッターチャンスです。ふれあい広場での餌やりは無料で体験でき、午前・午後2回実施されます。各プログラムには時間帯や参加人数・年齢制限があるため、当日入口付近の掲示や公式サイトで確認しましょう。

親子での過ごし方・快適ポイント

園内には日除け付きの休憩所やベンチが点在し、子どもが遊び疲れたときにゆっくり休めます。壁面アートや自然の景観が子どもの興味を引き、赤ちゃん連れでも安心して過ごせる工夫が随所にあります。敷地内の芝生広場や噴水広場(夏季限定)では、お弁当を広げたり夏の水遊びを楽しむこともできます。園内は飲食禁止ですが、入口付近のベンチや公園内のテーブルで休憩できます。自動販売機で飲み物や軽食を購入でき、週末にはキッチンカーでスイーツや軽食を買えることもあるので、小腹がすいたときにも便利です。

こども動物園内には授乳室・おむつ替え台・キッズトイレ・多目的トイレが完備されているため、赤ちゃん連れでも安心です。園内はバリアフリー設計でベビーカー移動も楽々です。周辺には子連れ歓迎のカフェやレストランも多くあり(仲宿商店街など)、動物園と合わせて1日お出かけが楽しめます。

季節ごとのイベント・見どころ

春(3~5月):春は動物たちの出産シーズンです。2024年4月29日には双子の子ヤギ(オス2頭)が誕生し、命名投票で「ラテ」と「バニラ」と名づけられました。また5月下旬には毎年恒例の「ヒツジの毛刈りショー」が行われ、モコモコの羊からバリカンで毛を刈っていく様子を間近で見学できます。園内の花々も見ごろを迎え、暖かい陽気の下で芝生にシートを広げて過ごすのもおすすめです。

夏(6~8月):暑い季節には、園外の噴水広場で水遊びが楽しめます(夏季限定、水深浅め)。夏休み期間中は親子動物クラブや特別イベントが開催されることもあります。園内には日陰のベンチや室内展示があるので、熱中症対策をしつつ動物とのふれあいを満喫しましょう。真夏には動物も涼しい時間帯に活動的になるので、開園直後や夕方の来園がおすすめです。

秋(9~11月):過ごしやすい秋は園外イベントも多彩です。秋にはオスのリスが繁殖期に入り、独特の「ホロホロホロ…」という鳴き声が聞こえてくることがあります。10月下旬には木のツリークライミング体験会(外部講師による)も開催され、高い木の上から園内を見下ろすスリルが味わえます。園周辺の木々が色づき始め、気持ちのよい気候の中で散策や読書会、乗馬イベントなど秋ならではの催しが楽しめます。

冬(12~2月):寒い冬は室内でのんびり過ごせる施設が活躍します。こども動物園高島平分園では12月に「羊毛クリスマスカード作り」などのミニイベントが例年開催され、羊の毛を使った工作が人気です。園内は暖房が効いているわけではないので、防寒対策をしてから訪れましょう。夕方からは周辺のイルミネーションや夕景も楽しめます。なお、年末年始(12/29~1/3)は休園となるのでご注意ください。

年間を通じた楽しみ方の提案

板橋こども動物園では春夏秋冬それぞれに新しい見どころがあり、何度訪れても発見があります。季節ごとの特別プログラム(毛刈りショー、ツリークライミング、ワークショップなど)に参加するほか、来園のたびに動物の成長ぶりを観察するのも楽しいでしょう。小学生以上向けには「こども動物クラブ」があり、放課後や休日に動物のお世話や飼育場の掃除を体験できます。また、親子で参加できる「動物園バックヤード見学会」などのイベントも不定期に開催されるので、公式サイトやSNSをこまめにチェックしてみてください。

板橋区では区内各所をめぐるデジタルスタンプラリー(「ぐるっと板橋LINEスタンプラリー」)が開催されることがあり、本園・分園も対象施設になっています。すべてのスタンプを集めるとプレゼントがもらえるので、次回はこのスタンプラリーに挑戦するのも新たな楽しみになります。また、平日午前中や夕方の空いている時間帯を狙って訪れると、のんびりと動物とふれあえます。

混雑状況とおすすめの時間帯

板橋こども動物園は入園無料の人気スポットですが、園自体は広大な動物園ほど大きくないため、一般的に平日の午前中は比較的空いています。特に開園直後の午前10時頃は人が少なく、飼育員の説明をゆっくり聞きながら体験できます。週末・祝日は家族連れで賑わいますが、大手動物園のように混雑しすぎることは少ない印象です。ただしヤギ・ヒツジのエサやり体験など人気プログラムには行列ができることがあります。例えばある平日午後には30人ほどが列を作っていましたが、スタッフの案内ですぐに配布が始まり、順番は回転が早かったという報告もあります。列に並ぶ場合でも回転は速いため慌てず待てば全員体験できます。どうしても混雑を避けたい場合は、小中学校の授業がある日や夏休み・冬休みを避けた平日を狙うとよいでしょう。なお、天候や行事で混雑時には入園制限が行われる場合があるので、直前に公式サイトやSNSで最新情報を確認してください。

年齢別おすすめポイント

未就学児(0~6歳):園内は平坦で広々しているためベビーカー移動が楽です。室内のキッズスペースで絵本を読んだりクッションで遊べる他、モルモットやヤギの柔らかい毛に触れる体験は小さな子どもの情緒を刺激します。ポニー乗馬は3歳以上から可能なので、低年齢の子は大人といっしょに引き馬体験(馬車形式)を楽しんでみましょう。夏場は園外の噴水広場で水遊び(夏季限定)をすると、小さな子にも喜ばれます。オムツ替えや授乳スペースが完備されているため、赤ちゃん連れのお出かけも快適です。公園内には滑り台やトランポリンなど幼児向けの遊具も豊富にあるので、動物に飽きても飽きずに遊べます。

小学生(7~12歳):体力がついてくる小学高学年のお子さんには、ポニー乗馬や「親子乗馬イベント」などさらにアクティブな体験がおすすめです。ヤギやヒツジへのエサやりも、小学生なら自分で列に並んで挑戦できるでしょう。工作やツリークライミングなど季節ごとのイベントにも積極的に参加させてみてください。園内には大型のネット遊具や冒険型遊具もあり、動物だけでなく公園遊びも楽しめます。掲示されている動物紹介カードや説明を見せながら「この子は○歳」という話題をすると、生き物の年齢や成長を学ぶ良い機会になります。動物園スタッフの解説を聞くうちに、飼育や自然への興味が深まることでしょう。

園内の注意点・ルール

動物と安全に触れ合うため、いくつかのルールがあります。園内は衛生管理のため飲食禁止となっており、飲み物やおやつは外の公園エリアでとるようにしましょう。ヤギ・ヒツジへの餌やりには、必ず職員が用意した人参のみ使用し、持参した餌や他の食べ物を与えないでください。園内へのペット同伴も禁止です(公園エリアでの散歩は可)。大人・子ども合わせて10名以上の団体は事前予約が必要なので、遠足や団体見学では事前連絡をお忘れなく。動物ふれあい広場では走らない、柵から手を出さない、動物を叩かないなど基本マナーを守ってください。スタッフの指示に従い、注意事項をよく聞いて楽しく過ごしましょう。

周辺のお出かけスポット

園のすぐ隣には東板橋公園の広い芝生広場や噴水広場、複合遊具があります。小さい子も遊べる滑り台やトランポリン、夏は水遊びもできるので動物園とあわせて公園遊びが楽しめます。徒歩約10分の板橋区立植村冒険館(加賀1-10-5)では、探検家・植村直己に関する展示や自然体験コーナーがあり、理科好きの小学生に人気です。車で10分ほどの板橋区立熱帯環境植物館(高島平8-29-2)では、熱帯雨林を再現した温室やミニ水族館があり、カードゲームで熱帯生物を学べます。また、板橋区役所前駅北側の仲宿商店街には昔ながらの商店や飲食店が軒を連ねており、名物の厚皮たい焼き「けんぞう」や駄菓子屋など食べ歩きを楽しむことができます。区役所1階のいたばし観光センターでは観光案内や区内周遊イベントの情報が手に入るので、帰りに立ち寄ってみるのもよいでしょう。

記念写真スポット

思い出に残る写真撮影ポイントがたくさんあります。入園ゲート前には駒形克己氏監修の動物モチーフのアートオブジェがあり、絵本から飛び出したような可愛い動物たちと一緒に写真が撮れます。ふれあい広場ではヘルメット姿の親子がポニーにまたがる瞬間がベストショットです。また、モルモットを抱っこしているお子さんの暖かい表情や、柵越しにヤギにニンジンをあげる手元と動物の顔が揃った写真もおすすめです。夏は公園隣の噴水で遊ぶ子どもの笑顔が定番。いずれも午前中など柔らかい日差しの時間帯を狙うと、影がきつくならずに撮影できます。

スタッフ・教育的要素

園の職員やボランティアは動物に詳しく、子どもにも優しく説明してくれます。ポニー乗馬やふれあい広場では係員が細かく案内してくれるので安心です。小学生以上向けの「こども動物クラブ」に参加すれば、放課後や長期休みに動物の世話や展示の手伝いが体験できます。普段見られない動物の裏側を見学するバックヤード体験や餌作り体験も開催され、動物のお世話の苦労や食べ物の大切さを学べます。これらを通じて、動物への理解と尊重、協力する責任感が育まれ、命の大切さへの気づきが自然と養われます。

動物への思いやり・学び

板橋こども動物園では、動物とふれあうことで生き物への思いやりや命の大切さを感じることを大事にしています。たとえばモルモットやヤギの年齢や名前を話題にしながら接すると、「この子もかつては赤ちゃんだったんだ」「私より年上なんだね」といった会話が生まれ、動物も自分と同じ命ある存在だと実感できます。公式サイトでも「動物とのふれあいを通じて命の温かさを感じてみてください」と呼びかけており、小さな命に触れる体験は子どもたちの心に深い学びを残します。

リピーター向けの楽しみ方

何度訪れても新鮮な楽しみ方があります。季節ごとの変化をチェックし、新しく仲間入りした動物やイベントを探しましょう。前回生まれた子ヤギが大きくなっていたり、毎年恒例のイベントが開かれていたりすると、子どもと「前よりこんなに大きくなったね」と話題にできます。区内観光ラリーに参加してスタンプを集めたり、新しいイベント(親子乗馬、工作教室など)に挑戦するのもおすすめです。また開園直後や夕方に訪れて、昼間とは違う静かな動物園の雰囲気を味わってみるのも一興です。常に新しい発見と学びが待つ板橋こども動物園で、家族みんなで楽しい時間をお過ごしください。

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