嘉穂劇場

嘉穂劇場
by http://www.leak.jp/heritage-of-kyushu/4756
江戸情緒あふれる芝居小屋で建物は国の登録有形文化財に指定されています。近年では中々お目にかかれない芝居小屋なので立ち寄ってみては?

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嘉穂劇場の基本情報


【スポット】嘉穂劇場
【ふりがな】かほげきじょう
【 住所 】福岡県飯塚市飯塚5番23号
【アクセス】JR筑豊本線 新飯塚駅 徒歩約15分
【最寄り駅】新飯塚駅
【営業時間】9:00~17:00(公演により異なる)
【 料金 】大人500円、高校生300円、小中学生200円
【クーポン】公式サイトにて割引クーポンあり


公式ページ

歴史ある芝居小屋「嘉穂劇場」

歴史ある芝居小屋「嘉穂劇場」その行き方と見どころについて

「嘉穂劇場」は戦前に建築された、数少ない木造の芝居小屋のひとつです。

たいへん貴重な建築物として国の登録有形文化財に認定されています。

劇場の舞台に立った人の数はいったいどれくらいになるでしょうか。今でも劇場として、立派にその務めを果たしているのは驚きです。

歌舞伎役者を初めとする数多の人々に愛され続ける「嘉穂劇場」です。

もともとは大正10年(1921年)に大阪にある中座を模して建築された芝居小屋で、木造の3階建てでした。

その後、昭和3年に焼失してしまいました。さらに翌年には再建された建物が昭和5年に台風のために倒壊、翌昭和6年に現在の「嘉穂劇場」が建てられました。

当時は日本の各地にあった炭坑は、労働者が集まり経済も潤っていました。このため、炭坑の近くにはさまざまな文化が生まれ発展をしていきました。

この「嘉穂劇場」も筑豊が炭坑のお陰で景気が良かったため、労働者やその家族の娯楽として、たいへん人気がありました。

まだテレビなどが発達する前は、地方を回る一座などがこういった劇場で公演していたのです。

炭坑の閉鎖など衰退が進むと、「嘉穂劇場」もそのあおりで経営は右肩下がりの状態が続きました。

その後経営改善などの努力と、レトロ回帰の世の中の流れに乗って現在では、また人気が復活しています。

「嘉穂劇場」へのアクセス

JRを利用する場合(新幹線は博多駅経由)
【北九州方面より】
福北ゆたか線新、飯塚駅下車、徒歩20分(約1Km)
鹿児島本線、折尾乗り換え(飯塚、博多行き)福岡方面より福北ゆたか線、飯塚駅下車、徒歩15分(約1Km)

【博多駅より】
福北ゆたか線(篠栗線・筑豊本線)(新飯塚、直方、折尾、黒崎 行き)
駅前よりタクシー利用(約5分)が便利です。西鉄バスを利用する場合、西鉄バス時刻表
出発地:西鉄天神高速バスターミナル⇒到着地:飯塚バスターミナル下車、徒歩7分(600m)
1日3往復「でんえもん号」で劇場口へ、天神⇒嘉穂劇場入口⇒新飯塚駅⇒旧伊藤右衛門邸

【福岡方面より】
天神バスターミナルより高速特急バス(飯塚、近畿大学、田川後藤寺 行き)10分毎

【久留米方面より】
直通はありません 久留米⇒天神バスターミナル⇒飯塚

【北九州方面より】
直通はありません 小倉駅前⇒直方、JR利用:直方駅⇒新飯塚駅

【福岡空港より】
JR地下鉄福岡空港駅⇒地下鉄博多駅、JR博多駅⇒JR飯塚駅、バス地下鉄福岡空港駅⇒地下鉄天神駅、天神バスターミナル⇒飯塚バスターミナル
西鉄バス福岡空港⇒飯塚バスターミナル(便数少)

【車で山口方面より】
九州自動車道[八幡IC]⇒直方バイパス経由⇒国道200号飯塚市街[水江交差点左折]約1.2KM

【車で福岡市方面より】
国道201号⇒篠栗・八木山バイパス⇒飯塚市街[堀池交差点左折]約1.2KM

【車で大分・佐賀方面より】
大分自動道路[筑後小郡IC]⇒国道200号冷水有料道路⇒飯塚市街[弁分交差点](八木山バイパス入口)右折

営業時間
9:00~17:00

見学料
大人300円、小学生100円

定休日
年末年始(上演日以外は見学可※要問合せ)

駐車場
有料駐車場(観劇時、30分100円)80台分

「嘉穂劇場」で観劇

現在は歌舞伎にしても大劇場でのお芝居には、咳をするのも憚られるような、お行儀の良さが求められるような気がします。

ところが、江戸の時代の芝居小屋ではもっとフランクで娯楽の意味合いが強い雰囲気があったようです。

「嘉穂劇場」では、規模が大きすぎないこともプラスしてか、舞台で演じる側と、客席の観客とをうまく融合して、ちょうど良い雰囲気が作り出せます。

演じる方も観客も一緒に舞台を作り上げるような熱があって、より楽しい時間が過ぎて行きます。

大衆演劇の公演ではそういった昔懐かしい雰囲気が、客席の隣同士にも親近感を生んで、お芝居が終わるころには客席が一体感をもってきます。

歌舞伎と「嘉穂劇場」

歌舞伎俳優も「嘉穂劇場」のすばらしさを語る人が多くいます。

数年前に亡くなった中村勘三郎さんは、地方の劇場を大事にする人でしたが、現在ではその遺志を受け継いで息子の勘九郎さん、七之助さんも「嘉穂劇場」での公演の機会を作っています。

勘三郎さんは生前、歌舞伎はもっともっと庶民的なものだったと言っていました。持ち上げたりしないで、身近に感じて楽しんでほしいのだということです。

平成中村座を作って、歌舞伎公演を行ったり、アメリカのニューヨークでも小屋を作って英語で歌舞伎をしたりしていました。

勘三郎さんのあとを追うように癌で亡くなった坂東三津五郎さんも、「嘉穂劇場」が水害を受けたときには支援をするなど、歌舞伎公演以外にも援助をしていたようです。

市川海老蔵さんも初めての「嘉穂劇場」での歌舞伎公演のあとにブログで、芝居小屋のなんとも言えない雰囲気の良さを書いています。

「嘉穂劇場」の規模や様式について

様式:江戸歌舞伎小屋様式 木造2階建

舞台:間口10間(18.2m)、奥行き9間(16.4m)、プロセニアム高さ2.5間(4.5m)、簀の子までの高さ5間(9.1m)

客席:1階450-800人、2階300-400人(状況によって変化可能)

舞台設備:廻り舞台(直径15.8m、手動回転式)セリ(廻り舞台前方と花道)

2004年(平成16年)水害などの復旧工事を神社仏閣など、歴史のある建造物に対する経験や技術がある松井建設が行っています。

「嘉穂劇場」ゆかりの旧伊藤伝右衛門邸

嘉穂劇場から2.8km、旧伊藤伝右衛門邸は、筑豊の炭坑主であった伊藤伝右衛門の豪邸で、現在は観光スポットとなっています。

妻であった柳原白蓮との離婚劇で、当時の世間を賑わしたことでも有名です。

社会運動家と駆け落ちをした、年若い妻の白蓮からの絶縁状が新聞に掲載され、それに夫の伊藤伝右衛門が反論を掲載するなどセンセーショナルな出来事として日本全国で話題となりました。

アールヌーヴォー調のマントルピース、イギリス製のひし形のステンドグラスのある応接間、一畳たたみを敷き詰めた長い廊下など、ゴージャスな屋敷は一見の価値があります。

NHK連続テレビ小説「花子とアン」でもドラマの中に登場しています。

入館料:大人300円(240円)、小・中学生100円(80円)
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)
駐車場:旧伊藤伝右衛門邸駐車場、幸袋リサーチパーク内駐車場、どちらも無料で利用できます。

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