キッザニア東京・甲子園初心者ガイド:初めての子ども職業体験を120%楽しむ方法
キッザニアとは?基本情報と魅力
キッザニアは、子どもがさまざまな職業をリアルに体験できる大人気の職業体験型テーマパークです。東京(豊洲)と兵庫(甲子園)にあり、対象年齢は3歳から15歳まで(未就学児〜中学生まで)となっています。園内は子どもが主役の“小さな街”になっており、空港のチェックインカウンターのような入口を抜けると、子どもサイズの建物や乗り物が並ぶ本格的な街並みが広がります。約60もの企業がスポンサーとなったパビリオン(仕事場)があり、体験できる仕事は100種類前後にものぼります。子どもたちはパイロットや医師、警察官からパン職人やファッションモデルに至るまで、憧れの仕事に次々と挑戦できます。
各パビリオンでは実際の制服や道具を使って仕事体験を行い、終了後には**「キッゾ」**と呼ばれる専用通貨がお給料として支払われます。最初に入場すると、トラベラーズチェック形式で50キッゾが手渡され、子どもたちはそのキッゾを使って買い物やサービスを受けたり、さらに仕事をして貯めたりすることができます。この仕組みにより、働くことの喜びやお金の使い方など、社会の仕組みを遊びながら学べるのがキッザニア最大の魅力です。銀行に行って口座を開設し、キッゾを預金して利子を付けたり、街にあるデパートでキッゾを使って実際に買い物することもでき、まさに経済社会の縮図を体験できます。
キッザニアでは子ども自身が受付から仕事体験まで主体的に行動します。親はガラス越しに見守る形となり、子どもが自分の力でチャレンジする場が提供されています。そのため、初めての仕事に緊張していた子どもが、一人で成し遂げて自信に満ちた表情を見せる瞬間は、親にとっても大きな感動となるでしょう。遊びながら学べ、達成感や自立心を育めることから、キッザニアは子育て世代にとっても評価が高いお出かけスポットとなっています。
キッザニア東京とキッザニア甲子園の違い・共通点
現在、日本には「キッザニア東京」と「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)という2つの施設があります。なお、キッザニア甲子園での体験も基本的な流れや内容は東京と共通していますので、関西にお住まいの方もご安心ください。基本的な仕組みやルールは両施設で共通しており、どちらも子どもが楽しめる職業体験の場です。ただ、立地や設備、一部体験できるパビリオンに違いがあるので、ここでは東京と甲子園の共通点と相違点を紹介します。
- 共通点:受付方法や営業時間(第1部と第2部の2部制)、対象年齢、キッゾの使い方などは共通です。どちらも約70〜80種類近い豊富なアクティビティが用意されており、定番の人気職業(パイロット、警察官、消防士、医師、パン職人など)は両方の施設で体験できます。キッザニア東京・甲子園ともに完全屋内型の施設なので天候に左右されず、快適に遊べるのも共通の魅力です。
- 所在地・アクセス:キッザニア東京は東京都江東区の「アーバンドック ららぽーと豊洲」内にあり、有楽町線・ゆりかもめ線の豊洲駅から徒歩圏内でアクセス良好です。一方、キッザニア甲子園は兵庫県西宮市の「ららぽーと甲子園」にあり、阪神電車甲子園駅から徒歩圏にあります。東京は都心部に位置し観光ついでに訪れる家族も多いですが、甲子園は関西圏のファミリーに親しまれており、比較的地元客中心の雰囲気です。
- 建物構造の違い:東京は施設がショッピングモールの3階部分にあり、街は1階(グランドレベル)と 2階の構成です。甲子園も1階と2階が主ですが、甲子園には地下1階フロアも存在します(地下にも2つほどパビリオンがありますが、子供たちは隠し部屋と言って楽しみに向かっていました)。また、甲子園は2階フロアが建物全体でつながっているため、2階を回遊しやすい設計ですが、東京は2階の一部が行き止まりになっており、上下移動がやや多く発生します。狭い階段を上り下りする場面が東京の方が多いので、小さなお子様連れの場合は移動時に気をつけてあげてください。
- パビリオンの配置と道路幅:甲子園は道路(街の通り)の幅が全体的にやや狭く、消防車やバスなど複数の乗り物が同時に走っていると追い抜きができず詰まりやすい傾向があります。東京は比較すると道路が広めに取られており、車両がすれ違える余裕があります。ただしその分、甲子園の各パビリオン(部屋)は一つ一つのスペースが大きいです。東京はパビリオンの面積がコンパクトなところも多いので、その分道路が広いのかもしれません。例えば同じ病院でも、甲子園の方が内部スペースがゆったりしているなど、設計上の違いが見られます。
- トイレ・設備:ファミリー向け施設として両方とも各所にトイレがありますが、甲子園はトイレの数が5カ所と多く、東京は3カ所と配置数が少なめです(ただし1つのトイレ内の個室数は甲子園の方が少ないです。男子トイレのみ確認)。おむつ替えシートやベビーキープも完備されていますので赤ちゃん連れでも安心です。詳しい授乳室情報などは後述しますが、基本的に東京・甲子園どちらも子連れに優しい設備は充実しています。
- ユニークなパビリオンの違い:約半数以上の職業体験は共通ですが、それぞれの施設限定の仕事も存在します。例えばキッザニア東京だけで体験できるものには、ハイチュウを製造する「お菓子工場」、自分で具材を選んでハンバーガーを作る「ハンバーガーショップ」、地下鉄の車両点検を行う「地下鉄メンテナンス」などがあります。またテレビCMの撮影ができる「CMスタジオ」や、本格的なスポーツが楽しめる「サッカースタジアム」「スポーツクラブ」も東京ならではの仕事です。一方、キッザニア甲子園だけの仕事としては、実際にレールの上を走る「電車運転士」やネイルアートを体験できる「ネイルサロン」、おしゃれな家を案内する「モデルハウス」などが挙げられます。また甲子園には「ホースパーク」があり乗馬体験や馬のお世話(きゅう務員・獣医)など動物系の仕事も楽しめます。お子さんの興味に合わせて、どちらのキッザニアに行くか選ぶのも一つの手でしょう(両施設で迷うほどどちらも魅力的なので、可能であればいずれも訪れてみる価値があります)。
- 劇場・ショーの違い:街の中心にある劇場(シアター)で行われるショーの演出にも細かな違いがあります。例えば、劇場のカーテンが東京では上下に開閉しますが、甲子園では左右に開閉します。東京だと写真のようにショー終演後に子どもたちが舞台でしゃがんで手を振ってきてくれる演出があり、甲子園とはまた違った可愛らしさがあります。また、観客席の配置も異なり、感染症対策としての座席間隔の取り方など運営上の違いも見られました(現在はコロナ禍も落ち着いて通常に戻りつつありますが、一時期そういった違いがありました)。
- 保護者ラウンジの違い:後述する保護者専用ラウンジにも、東京と甲子園でいくつか違いがあります。例えば東京のラウンジにはドリンクバー用のドリンクディスペンサーが3台(製氷機付き)設置されていますが、甲子園は2台で氷専用の機械がありません(代わりに甲子園はホットドリンクの種類が豊富でした)。ラウンジから見える景色も、東京は中央広場を見下ろせ開放的なのに対し、甲子園はクライミングビルディング(壁登り体験施設)に面しているため眺望が限られます。また、甲子園のラウンジでは美味しい焼き立てパンで有名な「ドンク」のお菓子販売があり、小腹が空いた時に嬉しいサービスがありました(東京にはないユニークな点です)。
- フードコートの違い:両施設とも館内に食事処がありますが、提供しているお店に若干違いがあります。共通するのはソーセージで有名な「シャウエッセン」のホットドッグスタンドや、宅配ピザチェーン「ピザーラ」のピザショップ、サラダデリの「RF1(アールエフワン)」といった店舗です。東京のみ「モスバーガー」の店舗がありハンバーガー類を購入できますが、甲子園のみはベーカリーの「ドンク」が入っており、パンやスイーツが充実しています。ご家族の好みやアレルギー対応などで気になる場合は、それぞれの公式サイトで事前にメニューを確認しておくと良いでしょう。
以上のように、キッザニア東京と甲子園は基本的な楽しさは共通しつつ、細かなレイアウトや限定の仕事、設備面で違いがあります。ただ初めて利用する場合は、どちらの施設であっても充分に満足できる体験ができるはずです。お住まいの地域や旅行の予定に合わせて便利な方を選び、キッザニアデビューを飾りましょう。
初めて行く人向け準備ガイド
キッザニアは事前準備がカギと言われるほど、下調べや用意で当日の充実度が変わります。ここでは、初心者が押さえておきたい準備ポイントをまとめました。予約方法から持ち物、当日の服装まで万全に備えて、楽しい体験に臨みましょう。
チケット予約のコツ
事前予約は必須です。キッザニア東京・甲子園ともに当日券の販売もありますが、人気日程は予約で満枠になることが多いため、基本的には公式サイトやアプリから希望日のチケットを前もって購入します。予約開始時期は通常来場日の2ヶ月前からですが、不定期にキャンペーン枠が追加されたりもするので公式情報をチェックしましょう。
- 予約手順:キッザニアの公式ウェブサイトまたは専用アプリから会員登録し、行きたい日・部(第1部または第2部)・子どもと大人の人数を選んで予約します。予約完了後に発行されるQRコードや予約番号を当日受付で提示する形です。電話予約も可能ですが、オンラインの方が空き状況をリアルタイムで見られるので便利です。
- 第1部と第2部の選択:初めての場合は迷うかもしれませんが、一般的に平日の第2部(午後の部16:00〜21:00)が比較的空いていると言われます。土日祝や長期休み期間は第1部・第2部ともに混雑しますが、例えば平日の夕方〜夜なら午前よりは余裕がある傾向があります。ただし学校の代休などで例外的に平日でも混む場合があるため、過信は禁物です。ご家庭のスケジュールに合わせて選びましょう。
- 優先入場パスの活用:キッザニアには「優先入場パス」と呼ばれるオプションチケットがあります。これは通常のチケット料金に約1000円程度プラスすることで購入でき、開場時の入場順を優先的に確保できるパスです。朝早くから長時間並ばなくても先頭グループとして入場できる夢のような券で、販売数限定です。小さな子がいて長時間の列待機が難しい場合や、どうしても人気パビリオンを確実に抑えたい場合には検討する価値があります(希望日の販売状況は予約時に確認できます)。
- お得な割引情報:チケット料金は子ども料金がやや高め(例:休日第1部で子ども約5,000円〜、大人約2,500円〜)に設定されています。しかし各種割引を利用すれば家族分で数千円お得になることも。例えば特定の携帯サービス会員向けクーポン(旧auスマートパスプレミアム、現在はPonta会員向けなど)で1人1,000円OFFになるキャンペーンが過去にありました。また「じゃらん」「アソビュー!」など旅行レジャー予約サイトでクーポンが出ていることもあります。行く日が決まったら公式以外のルートも含め割引情報を探してみると良いでしょう。
- 予約後の確認:予約が完了したら、当日の入場に必要な**予約確認メール(またはQRコード)**を忘れずに用意しておきます。スマホ画面提示でもOKですが、通信不調に備えて画面キャプチャや印刷を持って行くと安心です。また子どもの年齢を確認できる健康保険証なども念のため携行しましょう(通常チェックされませんが、3歳以上であることの証明に)。
当日の持ち物リスト
当日は子どもと保護者それぞれに必要な持ち物を準備しておきましょう。現地を身軽に動けるよう、必要最低限にまとめつつ、あると便利なものはしっかり押さえます。
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子ども用に用意したいもの
- 水筒:館内は飲食物の持ち込み禁止ですが、**水筒(お茶や水)**は持参できます。体験中や待ち時間に水分補給できるよう必ず用意しましょう。
- 小さめのバッグ:子ども自身が持てるポシェットやリュックがあると、もらったキッゾやカードを自分でしまえて良いです(もちろん親が預かってもOKです)。
- キッザニア専用のお財布:初めての場合はまだ持っていないと思いますが、繰り返し行く予定があれば用意してあげると喜びます。キッザニア内の銀行で口座開設すると記念に布製の三つ折り財布がもらえます。持っていない場合は、市販の子ども財布でも良いのでキッゾ入れとして準備しておくと◎。
- JOBスケジュールカードホルダー:キッザニアでは予約(JOBスケジュール)カードという小さな紙片を仕事予約のたびにもらいます。これを首から下げて保管できるホルダーがあると便利です。現地の売店でも約1,600円程度で売っていますが、事前に100円ショップの材料で作ったり、ネットフリマで安く購入しておくこともできます。他の子が首から可愛いホルダーを提げているのを見ると「ほしい!」となりがちなので、用意があるとベターです。
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保護者(大人)が持って行くと良いもの
- スマートフォン:電子チケットの提示や写真撮影、公式アプリでの空き状況確認など、スマホは必須アイテムです。事前に公式アプリをダウンロードしておきましょう(当日パビリオンにあるコードを読み込むと、現在の各アクティビティの予約状況がリアルタイムで見られます)。
- モバイルバッテリー:館内でスマホを頻繁に使うので充電が切れがちです。予備バッテリーがあると安心して撮影や情報確認ができます。
- A4サイズのクリアファイル:各パビリオンで体験カード(終了証や免許証、新聞記事など成果物)がもらえます。それらを折らずに持ち帰るためにクリアファイルが役立ちます。さらにそれらをまとめる**エコバッグ(または大きめのトート)**もあると荷物整理が楽です。
- レジャーシート:朝の入場待ちの際に地面(床)に敷けるコンパクトなシートがあると、小さい子を座らせて待たせられます。開場前に並ぶ場合は、列で子どもがお腹を空かせないよう、簡単に食べられるおにぎりやパンを持参すると良いです(入場直前までに食べ終えるようにしましょう)。
- ボールペン:スケジュールを書き留めたり、アンケート記入など万一のために1本あると便利です。
- 小銭・現金:館内の自販機(記念メダルなど)やロッカー利用、食事購入などに現金が必要な場面があります。クレジットカードもほぼ使えますが、1,000円札程度の現金と小銭も携行しましょう。特に駐車場代など、帰り際に現金精算が必要なこともあるため忘れずに。
- 待ち時間用の軽食:館内には基本食べ物の持ち込みができませんが、入場前の待機列で食べ切れる範囲の軽食は持って行ってOKです。朝早くから並ぶ場合は、列で子どもがお腹を空かせないよう、簡単に食べられるおにぎりやパンを持参すると良いです(入場直前までに食べ終えるようにしましょう)。
- その他:小さなお子さん連れなら、抱っこひもやベビーカー(入場後ベビーカー置き場があります)も必要に応じて。着替えやハンカチ・ティッシュ類も年齢に応じて用意してください。特に食べ物系アクティビティでは服が汚れる可能性もあるので、着替えのTシャツがあると安心です。
服装のポイント
キッザニアでの服装は「子どもは動きやすく、親は快適に」が基本です。以下の点に気を付けましょう。
- 子どもの服装:動きやすい普段着でOKですが、ポイントは「制服に合わせても違和感のない服」です。おすすめはシンプルな白・黒・紺色のトップスと黒や紺のズボン。制服を上から着るため、厚手すぎる服やフード付きパーカーなどはもたつく場合があります。薄手で体温調節しやすい恰好にしましょう。また写真映えも考えると、真っ赤や蛍光色のインナーよりモノトーンの方が制服姿が映えます。女の子は髪を一つにまとめておくと衛生面の注意があるパビリオン(食品系など)でもスムーズですし、帽子をかぶる仕事でも対応しやすいです。靴はスニーカーなど走り回りやすいものを履かせてください(ヒールサンダルなどは安全上NGです)。
- 保護者の服装:館内を歩き回ったり立って見守る時間が長いので、とにかく歩きやすい靴・服が一番です。おすすめはスニーカーやぺたんこ靴。ヒールや革靴は長時間で足が痛くなりやすいので避けましょう。服装もカジュアルで構いません。空調は効いていますが人が多く多少暑く感じることもあるので、脱ぎ着しやすい軽い上着があると温度調節できます。ママはリュックや斜めがけバッグにして両手を空けておくと子どものサポートがしやすいです。また長時間立ちっぱなしになる方は着圧ソックスなどを履いていくと、足の疲れが軽減されるので密かなおすすめです。
- 注意点:親子ともに汚れてもよい服で。食品系の仕事で小麦粉が付いたり、ペンキ塗り体験で洋服に色が飛ぶ可能性もゼロではありません(もちろんエプロン等は貸与されますが袖口などは汚れることも)。お気に入りの高級服よりは、動きやすく汚れてもいい服装で思い切り楽しみましょう。
人気パビリオンと体験内容の紹介
キッザニアには多種多様なパビリオン(仕事体験コーナー)があり、何からやるか迷ってしまうほど。ここでは特に人気の高い定番パビリオンをいくつかジャンル別に紹介します。それぞれの仕事内容と魅力を知って、お子さんと「何をやってみたい?」と話し合ってみましょう。
食べ物系の仕事(クッキング体験)
子どもたちに常に大人気なのが食べ物系のパビリオンです。**自分で作ってその場で「食べられる」**という達成感とご褒美があるため、初めての子も挑戦しやすいです。
- ピザショップ:生地をのばし、ソースや好きな具材をトッピングしてオリジナルピザを焼き上げます。焼き立てのピザは箱に入れてもらえ、一切れはその場で試食、残りは持ち帰りもOK。キッザニア東京に初めて行くなら、ぜひ体験したい定番のお仕事です。
- ハンバーガーショップ(東京限定):モスバーガーのスポンサーによるパビリオンで、季節限定メニューのハンバーガー作りに挑戦できます。バンズにパティを挟み、レタスやソースを自分で重ねて完成させます。こちらも出来上がったバーガーは昼食代わりに食べられるとあって大人気です。
- ベーカリー(パン職人):小さなパン屋さんになって、生地をこねたり成形してパンを焼きます。チョコペンでデコレーションする回もあり、焼きたてのパンのいい香りに子どもたちも笑顔いっぱい。自分で焼いたパンはやはり格別の美味しさです。
- お菓子工場(東京限定):グミやキャンディなどのお菓子作りを体験できます。東京ではハイチュウ工場として有名で、自分で作ったハイチュウ(ソフトキャンディ)を箱詰めして持ち帰れます。甘いもの好きな子にはたまらないでしょう。
- パスタスタンド(甲子園限定):甲子園ではオリジナルパスタ作りが体験できます。生パスタの生地を伸ばして麺にし、ソースと和えて一人前のパスタを仕上げます。こちらも出来立てを試食できます。
乗り物系の仕事(運輸・交通)
車や電車、飛行機など乗り物に憧れる子には、乗り物系のパビリオンが人気です。制服もかっこいいので写真映えも抜群です。
- パイロット:本物そっくりの飛行機コックピットでフライトシミュレーションを行います。計器を操作して離陸・着陸を体験し、パイロット気分を満喫できます。大きなモニターに映る空港や空の景色に子どもたちは大興奮です。
- キャビンアテンダント(CA):飛行機内の客室を模したセットで、CAさんのお仕事に挑戦します。制服に着替え、機内アナウンスを読んだり、乗客(保護者役のエキストラに声かけする場合も)にドリンクサービスを提供したりします。礼儀作法も学べる貴重な機会です。
- 消防士:街の消防署に所属し、定期的に発生する火災現場へ出動します。実際にミニ消防車に乗り、サイレンを鳴らして現場へ急行!着いたらホースで放水して「燃えている建物」を消火します。子どもたちは真剣な表情で放水し、見事消火できると大きな拍手が送られます。まさにヒーロー体験で、常にトップクラスの人気です。
- 警察官:街の安全を守るお仕事です。制服と警察帽を身につけ、巡回に出たり、時には発生した事件の捜査を行います。館内で起きた「泥棒」を追跡して逮捕するという寸劇的なプログラムもあり、子ども達は胸を張って警察バッジを掲示します。最後は交番前で記念撮影もあり、親もシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。
- 運転免許試験場〜レンタカー:まず教習所で交通ルールを学び、実技として小型自動車に乗って街中を運転します。試験に合格すると本物そっくりの運転免許証を発行してもらえます。その後、レンタカーショップでお客さんとして車を借りてドライブすることもできます。これら一連の流れは子どもにとってとてもリアルで、「本当に車を運転できた!」という達成感を味わえます。
- 電車(甲子園限定):電車の運転士になって、実際にレールの上を模型電車を走らせる体験ができます。発車ベルを鳴らして出発進行!速度を調節しながら各駅に停車させていき、最後は車庫に戻します。鉄道好きの子にはたまらないお仕事で、運転後には「運転免許状」ももらえます。
医療系の仕事(病院・救急など)
医者や看護師は子どもたちにとって憧れの存在。白衣やメディカルウェアに身を包んで、本格的な医療現場を体験できます。
- 病院(医師・看護師):大きな総合病院のセットで、外科手術の模擬体験などを行います。たとえば人形の患者さんにメスを入れて臓器を取り出す外科手術シミュレーションや、骨折した人のレントゲン写真を診断するといった内容です。医師役と看護師役に分かれて協力し、命を預かる責任感を学べます。終了後には本格的な処方せんがもらえることも。
- 歯科医:歯科医院のパビリオンでは、歯科医師または歯科衛生士として虫歯の治療を体験します。大きく口を開けた人形の患者にドリルで虫歯を削ったり、詰め物をしたり。普段は治療される側の子どもも、“先生”になってみると歯医者さんへの見方が変わるかもしれません。
- 救急救命士:救急車に乗り現場に急行し、けが人の救助を行うお仕事です。ストレッチャーで傷病者を運び、救急車内で心臓マッサージ(人形相手)や応急処置を実践します。大変なミッションですが、「人を助ける」という使命感に子どもも燃える体験です。
- 薬剤師:病院内の薬局にて、処方箋にもとづき粉薬を調合したりカプセルに詰めたりする体験です。白衣にマスク姿で薬品を計量し、小さなスプーンですりきり計測する様子はまるで本物の薬剤師さん。調剤したお薬(ラムネを粉に見立てています)を包んで持ち帰ることもできます。
メディア・エンターテインメント系の仕事
テレビやラジオ、新聞社などマスコミ系のお仕事や、ステージで輝くパフォーマー系の仕事も子どもたちに人気です。人前に出るのは恥ずかしい…と言っていた子も、ユニフォームに袖を通せば別人のように堂々と取り組むこともしばしばです。
- テレビ局(ニュースキャスター/ディレクター):本格的なテレビスタジオで、ニュース番組の生放送を模した体験ができます。キャスター役の子は原稿を読み上げ、カメラ目線でニュースを伝えます。一方、ディレクター役の子はカメラや音響スタッフと連携しながら番組を作り上げます。出来上がった映像は館内モニターに流れるので、保護者もリアルタイムで観覧可能です。我が子がアナウンサーさながらにニュースを読む姿に親は思わず感動してしまいます。
- ラジオDJ:ラジオ局のブースで、DJに挑戦します。マイクの前で音楽紹介をしたり、お便り(あらかじめ用意された子ども向けメッセージ)を読み上げたりします。録音された音声は決まった時間に館内ラジオから放送され、自分の声が施設全体に流れる体験は子どもにとって不思議で誇らしいものです。
- 新聞記者:新聞社のパビリオンでは、街で起きている出来事を取材して記事を書き上げます。他のパビリオンで働く子どもにインタビューしたり、専用のタブレットで写真を撮影したりして、本格的な新聞記事を作成します。完成した新聞はプリントアウトされて持ち帰り可能。「○○新聞」など自分が編集長のオリジナル紙面ができるので、記念に取っておく家庭も多いです。
- 劇場(パレードダンサー・ファッションモデル・お笑い芸人):大舞台に立ちたい子には劇場がおすすめです。パレードダンサーではカラフルな衣装を着てダンスを披露し、館内を練り歩いてパレードを盛り上げます。ファッションモデルはドレスやおしゃれな服に身を包み、ランウェイをウォーキングしてポーズを決めます。お笑いライブでは芸人になりきってギャグや漫才に挑戦します。どの役も最初は恥ずかしがっていた子が、スポットライトを浴びるとニコニコでやり遂げ、終わった後の拍手に達成感でいっぱいの笑顔を見せてくれます。
くらし・サービス系の仕事
上記以外にも世の中にはたくさんの仕事があります。キッザニアでは身近な生活を支える仕事も一通り揃っています。
- 宅配便(セールスドライバー):クロネコヤマトなどの宅配センターで荷物を受け取り、館内の決められた場所へ配達に向かいます。台車を押して荷物を届け、サインをもらって完了。小さな配達員さんは「ありがとうございました!」と元気に挨拶して回ります。礼儀と頑張り屋さんの精神が育まれるお仕事です。
- ガソリンスタンド:車社会を支えるSSスタッフになり、給油や窓拭きサービスを体験します。実際に模型の車にノズルを差し込んで「満タン入りました!」と声を出す姿は頼もしい限り。車好きな子はもちろん、接客の楽しさも学べる内容です。
- お仕事相談センター:こちらは子ども向けの職業相談所。先輩キッザニアン(何度も来ている子)がスタッフとなり、初めての子に「どんな仕事が楽しかったか」を教えてあげます。自分が体験したお仕事をレポートにまとめ、掲示板に貼り出す活動で、“伝える力”が身につきます。他の子の役に立てる喜びを感じられる隠れた人気パビリオンです。
これらはほんの一部ですが、キッザニアで子どもが体験できる職業の幅広さがお分かりいただけるでしょう。食べ物、乗り物、医療、メディア、サービスなど興味に合わせて選びきれないほどの仕事があり、子どもが夢中になれること間違いなしです。
年齢別おすすめパビリオン
キッザニアは3歳〜15歳まで幅広い年齢の子どもが対象なので、年齢によって楽しみ方も変わってきます。ここでは未就学児・小学校低学年・小学校高学年の3つのグループに分けて、それぞれに特におすすめのパビリオンを紹介します。お子さんの年齢と興味に合わせて参考にしてみてください。
未就学児(3歳〜6歳)におすすめの体験
小さなお子さんでも楽しめるよう、キッザニアにはスタッフのサポートが手厚い仕事や身体を動かす仕事がたくさんあります。
- 消防士:はしご消防車に乗り込んで火を消すダイナミックな体験は、言葉より体を動かして楽しみたい未就学児にぴったりです。多少手順が分からなくても周りの年上の子やスタッフがリードしてくれるので安心です。
- 宅配便(クール宅急便など):荷物を運んで届けるシンプルなお仕事なので、小さい子でも取り組みやすいです。届け先で「ありがとう!」と言われると照れくさそうにしながらも嬉しそうです。
- ベーカリー/ドンク(パン作り):粉をこねたり形を作ったり、粘土遊び感覚でできるパン作りは幼児にも人気。自分で作ったパンは格別で、「自分でできた!」という成功体験になります。5歳くらいからは特に夢中になれるでしょう。
- 病院(看護師):お医者さんは難しそう…という子でも、看護師役ならお医者さんのお手伝いをするポジションなので取り組みやすいです。患者さんに優しく声をかけたり包帯を巻いたりと、幼児でもできる作業が用意されています。
- 街時計(パフォーマー):決まった時間に街の中央で時を知らせるパフォーマンスをするお仕事です。ダンスや手遊びをスタッフと一緒に行います。音楽に合わせて体を動かすだけなので、小さな子でも楽しめ、可愛い衣装も着られるとあって好評です。
- お花屋さん:色とりどりの花をアレンジメントするお仕事です。ハサミを使いますがスタッフが付き添ってくれるので安全です。完成したミニブーケは「ママにどうぞ」とプレゼントしてくれる子もおり、家族みんなが笑顔になれます。
小学生低学年(6歳〜8歳)におすすめの体験
小学校に入ると理解力や集中力が増してくるので、少しステップアップした仕事にも挑戦できます。まだ体格は小さいので、体を動かすものや創作系も引き続き人気です。
- パイロット:低学年くらいになると、計器やスイッチにも興味津々。スタッフの指示を聞いてしっかり操縦桿を握る姿は小さくても立派なパイロットです。同年代のクルーと協力しながら飛行機を飛ばす達成感は低学年に最適。
- 警察官:状況を判断して行動する警察の仕事は、この年代からより理解が深まります。手配犯の手がかりを探したり無線で連絡したりと、ゲーム要素もあって楽しめます。犯人逮捕のミッションをクリアするととても誇らしげです。
- 科学研究所/食品開発センター:簡単な実験や調理開発など、理科好きな子に。東京ではチャーハン作り、甲子園では焼きおにぎり作りなど、企業の研究員となって新メニューを開発する体験があります。理屈よりまずやってみる!という体験が好奇心を刺激します。
- 新聞記者:読み書きの力がついてくると、自分で文章を書いて仕上げる仕事が面白くなります。取材で人に質問するのも度胸試しになりますし、完成した新聞は家に帰ってからも宝物になるでしょう。
- ファッションモデル:表現力が芽生える低学年女子に人気なのがモデル体験です。可愛いドレスやおしゃれな洋服に着替えて、舞台でポーズを決めます。初めは恥ずかしがっていた子も、音楽に乗って笑顔でウォーキングできるようになることが多いです。
- 救急救命士:少し重たい担架を運んだりと力仕事もありますが、体を動かすのが好きな子ならチャレンジできます。低学年くらいになると「人の役に立ちたい」という気持ちも芽生え、怪我人役の子を気遣う優しさが見られることも。
小学生高学年(9歳〜12歳)におすすめの体験
高学年ともなると大人顔負けの理解力と器用さがあります。より専門的で難易度の高い仕事にも挑戦してみましょう。また、この年代は“自分だけの体験”にこだわりが出てくるので、キッザニアの奥深い楽しみ方もできます。
- 裁判所(裁判官・弁護士・検察官):本格的な法廷セットで模擬裁判を行うお仕事です。高学年にもなると配役ごとのセリフや役割をしっかりこなせます。証人尋問や最終弁論など高度な内容ですが、みんなで一つのストーリーを演じ切ることで達成感があります。論理的思考や発表力を存分に発揮できるでしょう。
- テレビ局(ディレクター):映像制作に興味がある子には、裏方のディレクター役がおすすめです。カメラアングルの指示を出したり、音声を切り替えたり、現場を仕切る立場を経験できます。自分が采配して完成した番組映像を見たとき、高学年ならではの大きな充実感が得られます。
- ラジオ局(ミキサー):こちらもやや専門的ですが、音響ミキサーとしてBGMやジングルを操作する役割があります。楽曲の切り替えタイミングを図ったりと、音楽好きの子には刺激的でしょう。
- 建設現場(建築士・建設作業員):建物の模型を作成したり、クレーンを動かして建設作業をするパビリオンも高学年に人気です。本格的な図面を読んだり測量器を使ったりと、小さい子には難しい作業も、高学年なら戦力になれます。完成した建物模型を見たときの誇らしさは格別です。
- 宇宙飛行士(訓練センター):甲子園や福岡で展開されていますが、宇宙飛行士の訓練プログラムに挑戦する体験があります。VRを駆使した高度なシミュレーションや、宇宙ステーションでのミッションを想定した作業など、SF映画さながらの内容で高学年の冒険心をくすぐります。
- ボランティアスタッフ(街の清掃など):高学年になると、「仕事をして社会に貢献する」意識も芽生えます。館内を回りながらゴミを集める清掃スタッフの仕事や、小さい子のお世話を手伝う仕事(キッザニアでは公式にアルバイト的な短時間プログラムがあります)に参加して、自分が街を支える側に回ってみるのも成長に繋がります。
高学年はグループで行動する子もいれば、一人で黙々と好きな職業を極める子もいます。場合によっては親が付いて回らなくても、自分で計画を立てて動き回る頼もしさも。キッザニアは子どもの自主性を伸ばす場でもあるので、高学年になったらぜひお子さん本人に「今日は何をどう回るか」プランニングさせてみるのも良いでしょう。
子どもが楽しく参加するためのコツ
初めてのキッザニア、子どもがしっかり楽しめるか親としては少し心配ですよね。とくに人見知りしたり初めての場所に緊張しやすいお子さんもいるでしょう。以下に、子どもがのびのびと職業体験に参加するためのコツをまとめました。
- 事前にお子さんと“作戦会議”をしよう:当日ぶっつけ本番で行くより、事前に「キッザニアではこんなことができるんだよ」と説明し、一緒にホームページやパンフレットの写真を見ながら「何をやってみたい?」と話し合っておきましょう。人気の仕事を第3希望くらいまでリストアップしておくと、子どもも見通しが持てて安心しますし、当日急に決められずにオロオロする事態も防げます。
- 最初の一歩はお気に入りの仕事から:初回の1つ目の仕事は、その子が一番興味を持ちそうなものや、比較的ハードルの低いものを選んであげましょう。好きなことなら緊張よりワクワクが勝りやすいですし、1つ終わって自信がつけば次からぐっと積極的になります。例えば乗り物好きなら消防士やバス、料理好きならピザ屋やお菓子工場から始めるなど、その子の「大好き」を起点に組み立てましょう。
- お手本を見せて安心させる:お子さんが怖がったり迷っている場合は、まず他の子が体験している様子を見せてあげるのも手です。各パビリオンには窓越しに中の様子を見学できるスペースがあります。そこで「ほら、同じくらいの子が楽しそうにやってるね」と声をかけてあげると、「自分もやってみようかな」という気持ちが芽生えやすくなります。特に緊張しやすい子は、見通しが立つと安心するので、事前見学は有効です。
- 「失敗しても大丈夫」を伝える:上手にできるか心配して尻込みする子には、「初めてなんだからうまくできなくて当たり前だよ」「大丈夫、困ったらすぐ助けてくれるよ」と優しく伝えましょう。キッザニアのスタッフ(スーパーバイザー)は子ども対応のプロなので、途中で分からなくなっても必ずフォローしてくれます。親が「うまくやりなさい」などとプレッシャーを与えず、「楽しんでおいで!」と笑顔で送り出すことがポイントです。
- お友達や兄弟と一緒に:もし可能なら仲の良いお友達家族と一緒に行って、同じアクティビティに参加させるのも効果的です。知っている子が隣にいれば心強く、協力し合ってより楽しめます。また兄弟姉妹で行く場合は、上の子が下の子の面倒を見ながら一緒に仕事体験することもできます。特に未就学児の場合、年上の兄姉が一緒だと安心感が違います。ただしパビリオンによっては年齢制限や定員の都合ですべて一緒にできるとは限らないので、できる範囲で構いません。
- とことん褒めて自信をつけさせる:体験が終わって戻ってきたら、「すごい!よく頑張ったね」「制服似合ってたよ!」と大げさなくらい褒めてあげてください。子どもにとって親の称賛は何よりも嬉しく、またやりたいという意欲につながります。例え途中でうまくできなかったことがあってもそこは責めず、「次はきっともっとできるよ、大丈夫」と前向きな声かけをしましょう。
- 無理はさせない:もしお子さんが「やっぱり怖い」「疲れちゃった」と言った場合は、無理に続行させるより一旦休憩を。キッザニアは楽しむ場所なので、嫌がる仕事を強要してしまっては本末転倒です。休憩スペースでジュースを飲んだりトイレに行ったりしてリフレッシュすれば、気持ちも切り替わり、また「やってみる!」となることもあります。
こうした工夫で、キッザニア初心者のお子さんでもきっと笑顔で職業体験に参加できるはずです。親のエスコート役は陰ながら大変ですが、子どものキラキラした表情を見ると苦労も吹き飛びますよ。
保護者の過ごし方とサポート方法
キッザニアでは基本的に子どもが主役ですが、親のサポートも大切です。初めてだと勝手が分からず戸惑うことも多いので、保護者ができることを押さえて楽しくサポートしましょう。
- 見守りと応援に徹する:各パビリオンでは保護者は外から見学する形になります。つい手出し口出ししたくなる場面もありますが、グッとこらえて見守りましょう。子どもが頑張っている姿を笑顔で見守るだけで十分なサポートになります。もし子どもがこちらを見たら、にっこり親指を立てて合図したり、小さく拍手してあげたりすると安心するようです。
- 思い出を写真や動画に残そう:子どもの晴れ姿を撮影できるのも親の特権です。制服姿や真剣な表情は成長の証ですから、ぜひカメラやスマホで記録しましょう。ただし撮影マナーとしてフラッシュはオフにし、他の子の邪魔にならないよう配慮しましょう。窓越しの撮影になるため反射に注意しつつ、ガラスにレンズを近づけると綺麗に撮れます。館内は暗めの照明なのでブレやすいですが、何枚も撮ってベストショットを狙ってください。プロカメラマンが撮影してくれるパビリオン(フォトサービスあり)もありますが、購入すると追加料金がかかるので、親がしっかり撮るのも節約術です。
- 時間管理と次の予約サポート:子どもは一つの仕事に集中すると時間を忘れてしまいます。親は今のアクティビティが何時に終了するかを把握し、終わったらすぐ次の仕事の受付に向かえるよう誘導しましょう。公式アプリで他のパビリオンの空き時間を見ておき、子どもに「次は○時からできるお仕事があるけど、やってみる?」と提案してあげるとスムーズです。いわばタイムマネージャーの役割です。ただし子ども自身が「次はこれをやりたい!」と決まっている場合は、その意思を尊重して一緒に急ぎましょう。
- 荷物持ち・身の回りサポート:子どもは制服に着替える際や、作ったものを受け取ったときなど荷物が増えます。親は荷物置きとして大活躍しましょう。上着やバッグ、もらったお土産やキッゾなど、子どもが持ちきれないものは預かってあげます。また、ヘルメットや名札を付け直すのを手伝ったり、髪が乱れたらサッと整えたり、細やかな気配りで子どもが快適に過ごせるよう支えてあげてください。
- 子どもの「やりたい」を尊重する:親としては「あれもこれも体験させたい!」と思いがちですが、最終的には子ども本人が興味を持ったものに集中させてあげるのが一番です。途中で「もう疲れたから休みたい」「次はあれじゃなくてこっちがいい」と言うこともあります。計画通りに進まなくても、子どものペースに合わせることを優先しましょう。その時々の子どもの気持ちに寄り添い、無理なく楽しめる範囲で体験を積み重ねればOKです。
- 親も適度に休憩を:実は保護者も結構疲れるのがキッザニア。立ちっぱなし、歩きっぱなしで足が棒…なんてことも。交代で保護者ラウンジに行ってコーヒーを飲んだり(後述)、座れるところで休んだりしつつ、親もリフレッシュしましょう。「子どもが頑張ってるから自分も頑張らなきゃ」と無理しすぎると、帰り道でヘトヘトになってしまいます。適度に息抜きして、笑顔でサポートを続けるのがコツです。
このように、親は裏方に徹しつつ、子どもの頑張りを一番近くで応援する役割です。子どもがキッザニアの街で成長する姿を見守りながら、ぜひ親子で素敵な時間を過ごしてください。
時間帯別の楽しみ方と混雑対策
キッザニアは**第1部(9:00〜15:00)と第2部(16:00〜21:00)**の入れ替え制になっています。それぞれの時間帯で効率の良い過ごし方や注意点が異なります。また人気スポットゆえの混雑への対策も欠かせません。ここでは「朝〜昼の部」「昼〜夜の部」に分けて、タイムスケジュールのポイントと混雑回避のコツを紹介します。
午前〜昼(第1部)での過ごし方
第1部(午前の部)は開場が9:00ですが、実際には8:30頃から入場開始となります。そのため朝のスタートダッシュが大切です。
- 早めに到着して入場順を確保:人気日に第1部に参加する場合、開場1時間前(目安として7:30〜8:00頃)には現地に到着しておくことをおすすめします。ららぽーと豊洲(東京)やららぽーと甲子園のエントランス前に早朝から列ができ、先着順に入場整理券(番号札)が配られるシステムです。早く行くほど若い番号をもらえ、開場時に早い順から館内に案内されます。最初の受付でつまずくと後々人気パビリオンの予約が取れなくなるので、ここは頑張りどころです。
- 入場〜最初の予約:無事入場したら、子どもと一緒に第一希望のパビリオンに直行しましょう。例えば大人気のピザショップや消防署などは、開場直後に走って向かうご家庭も多いです(安全のため走らず早歩き程度に)。入口でキッゾなどが入った「お仕事セット」を受け取ったら即、狙いのパビリオン受付へGOです。そこで「◯時の回を予約します」と伝え、JOBカードをもらいます。これで1つ目は確保完了。
- 午前中の動き方:1つ目の体験中あるいは終了後、すぐさま次の仕事を予約したいところですが、キッザニアのルールとして1人の子が同時に予約できるアクティビティは1件までとなっています。つまり一つ予約したら、それを体験し終えるまでは他の仕事の予約待ち列に並べません。その代わり、予約した体験の開始時間までに終わる別の仕事があれば1つだけ**スタンバイ(予約なしで並ぶ)**で体験することが可能です。例えば10:00にパン屋を予約した場合、その開始時刻までに終わりそうな30分程度の別の仕事(例:警察官など)を飛び込みでこなしておく、という具合です。
- 待ち時間の工夫:予約した体験の開始時刻まで間が空くこともあります。その間に上手に他の仕事を入れたり、公式アプリで空き状況を確認しておきましょう。最近では各パビリオン前に「ただいま◯時スタートまで受付終了」などと書かれた電子ボード(デジタルサイネージ)が出ています。これを見て、もし今から並んでも間に合わないなという場合は、アルバイト活動(所要15分程度のミニお仕事)を探す手もあります。アルバイトはスタンプラリーのような短い仕事で、一部のパビリオンで実施しています。もし目印となる「アルバイトOK」の表示を見つけたら、時間調整に活用するのも手です。
- ランチタイム:第1部の終了は15:00ですが、さすがに子どもはお昼にお腹が減ります。おすすめは11:30〜12:30頃の間に一度手が空くタイミングでランチ休憩を取ることです。12時台は館内の食事スペースも混雑しますので、もし可能なら11時台前半に少し早めのランチにするとスムーズです。食事系パビリオンで作ったピザやハンバーガーを食べる子も多いですが、それだけでは足りない場合もありますから、館内のフードコートで追加のご飯を買っても良いでしょう。親子で一息ついて午後に備えます。「あと〇時間あるから、もう2つできるね」などと会話してモチベーションを上げるのも大切です。
- 午前の混雑傾向:第1部は開場と同時に人が一斉に押し寄せるため、9〜10時台が最も混雑します。人気パビリオンは早々に午前中の予約受付が埋まることも。この時間帯はとにかく先手先手で動きましょう。逆に14時を過ぎる頃にはほとんどの方が最後の1つに並んでいる状態で、新規受付は締め切られていく時間です。14:30くらいになると終了のアナウンスも流れ始めるので、午前の部では最大でも5〜6個の体験が限度と思って計画しましょう(混雑時は4つ程度でも普通です)。詰め込みすぎず、最後は1つできればOKくらいの気持ちでいると気持ちに余裕が持てます。
昼〜夕方(第2部)での過ごし方
第2部(午後の部)は16:00開始ですが、こちらも15:30頃から入場が始まります。夕方から夜にかけての時間帯で、小さな子には少し遅い時間になりますが、空きやすい利点もあります。
- 平日の第2部は狙い目:前述の通り、平日(学校のある日)の第2部は比較的空いているケースが多いです。理由は、遠方組が参加しにくい時間帯であることと、幼児は夜まで起きていられないため地元の小学生中心になることが多いからです。そのため、パビリオンによっては待ち時間ゼロで次々体験できるなんてことも。もしお子さんが夕方〜夜でも元気に活動できるタイプであれば、敢えて平日2部を選ぶと初めてでもゆったり楽しめるでしょう。
- 学校帰りの混雑に注意:ただし例外もあります。運動会や遠足など学校行事の振替休日が月曜日に集中したり、学期末で午前授業の日など、平日でも子どもが多く参加できるタイミングは混み合います。また、土日祝の第2部は午前に続いて来る方もおり決して空いてはいません。なので、あくまで「平日なら2部が穴場になりやすい」という程度の認識で、過信は禁物です。いずれにせよ早めの予約と到着は第2部でも鉄則です。
- 16時入場〜夕食時間:第2部も開始直後は人気仕事の受付に皆が一斉に向かいます。入場後の動き方は第1部と同様ですが、違いは夕食のタイミングでしょう。昼食を食べてから来ていると思いますが、子どもは遊んでいるとお腹が空くので18〜19時頃に一度食事を取る必要があります。対策として、入場前に軽めに食べておく(おにぎりやパンを15時前後に少し食べさせる)か、館内で18時台に食事休憩を取るかを検討しましょう。館内の飲食店は19時を過ぎると売り切れ商品が出たり閉店準備に入る場合もあるので、夕食は早めに動いた方が安心です。例えば17:30頃に一度アクティビティを切り上げ、30分休憩して食事、その後また20時頃までラストスパート、という流れがおすすめです。
- 夜ならではの雰囲気も満喫:第2部の良さは、館内がより夜の街らしい雰囲気になることです。照明が落ち、街頭や建物のライトアップがきらめいて、昼間とは違ったムードに子どもたちも興奮します。暗くなることで、例えば消防士の放水時にライトに水しぶきが反射して綺麗だったり、パレードの光が幻想的だったりと、演出面でも楽しめます。「夜のキッザニア探検隊」気分で、親子でワクワクして過ごしましょう。
- 終了前の駆け込み:21:00閉場ですが、20:30頃が実質的なラストオーダーです。第2部でも5〜6個前後の体験が目安になります。最後にもう1つ何か…となったとき、19:30〜20:00頃の時点で空きのあるパビリオンにサッと滑り込むと良いです。意外と夜は空いてくるので、消防士など人気所も20時台後半なら飛び込み可能な場合があります。ただ、お子さんが疲れ切っていたら無理せず早めに切り上げる勇気も必要です。閉場間際は記念写真を撮ったりお土産を買ったり、余韻を味わってゆっくり帰るくらいの気持ちでいましょう。
混雑を避けるためのポイント
最後に、時間帯問わず共通の混雑対策をまとめます。
- 訪問日を工夫する:平日の学校休みでない日を選べればベストですが、難しい場合は日曜日の第2部や連休最終日など、比較的空きやすい狙い目を狙うのも手です。夏休みや冬休みはどの日も混みますが、中でもお盆明け平日や年始(1月最初の平日)はやや落ち着く傾向がありました。
- グループ分担:大人が2人以上いるなら、役割分担で動くと効率的です。例えば開場ダッシュはお父さんが先導し、お母さんは後ろから子どもを連れて迷子防止に努めるなど。また、一人は荷物をロッカーに入れに行き、もう一人は子どもとすぐ予約に行く、といった連携も有効です。もちろんお子さんの安全第一ですが、声を掛け合ってテキパキ動きましょう。
- 公式情報を活用:キッザニアの公式サイトにはリアルタイムの混雑予想や、前日夜の予約残席数などが表示されることがあります。またSNS等でも混雑状況を共有しているユーザーがいます。初めての時期は特に情報収集して、「〇時頃には人気Xの受付終了した」など先人のレポートを参考に心構えしておくと落ち着いて対処できます。
- 焦らない:混雑して思うように体験できなくても、**「次また来ればいいや」**くらいの余裕を持つことも大切です。一日で全部回るのは不可能ですし、むしろリピート前提で作られているのがキッザニアです。親子とも「今日はこれができたから大満足!」と一つでも充実した体験を喜ぶ気持ちを忘れないでくださいね。
ファミリー向け施設情報(食事・休憩・授乳室など)
小さな子連れでお出かけする際は、食事場所や授乳室、お手洗いなどの施設情報も気になりますよね。キッザニア東京・甲子園には、ファミリーに配慮した設備が整っています。ここで主要なポイントを押さえておきましょう。
食事・カフェスペース
前述のとおり、館内には飲食店エリアが用意されています。お昼や夕飯時にはここで親子一緒に食事ができます。メニューはハンバーガーやピザ、ホットドッグ、サラダ、カレーライス、パスタ、デザート類など子どもが好むラインナップです。価格はテーマパーク内としては標準的(ハンバーガーセットで600〜800円程度、ピザ1枚700円前後など)ですが、家族全員分買うとそれなりの出費になります。節約したい場合は、子どもにはパビリオンで作った食べ物+軽食を持ち込み(※おにぎり等は入場前に食べる)、大人は飲み物だけ購入などメリハリをつける手もあります。
- 東京ではモスバーガー店舗があるため、定番のハンバーガーやポテトを注文できます。キッズセットもありおもちゃ付きです。一方、甲子園ではドンクのベーカリーカフェで、サンドイッチや焼きたてパン、スイーツが買えます。甘いクロワッサンやラスクなど子どものおやつにもぴったりです。
- どちらの施設にも**「ピザショップ」がありますが、これはパビリオンとしてのピザ作り体験と、隣接して一般販売用のカウンター**があります。子どもが体験で作ったピザ以外にも、家族分のピザを追加注文できます(テイクアウトも可能)。
- シャウエッセンのホットドッグスタンドでは、おいしいホットドッグやソーセージ盛り合わせを販売。小腹が空いた時にさっと買えるので便利です。
- **RF1(アールエフワン)**は東京・甲子園共に出店しており、おしゃれなサラダやデリ系の総菜が揃います。野菜不足が気になる親御さんはこちらでサラダを買って栄養補給もできます。
- 飲み物は各飲食店でソフトドリンクを売っている他、自販機も館内にあります。ただし基本的に水筒以外の飲食物持ち込みは禁止なので、ペットボトル飲料も原則持参NGです(一人につき500mlペットボトル1本は黙認という話もありますが、公には水筒推奨です)。
- 食事席はフードコート形式でテーブルが並んでいます。席数は多いですが、ピーク時は満席になることも。親だけで場所取りするのはマナー違反とされているので、購入後に空いている席を探す形になります。子どもの仕事開始直後など手が空いたタイミングで親が先に食事を調達し、子どもが合流して短時間で食べる、という段取りがスマートでしょう。
休憩スポット・保護者ラウンジ
子どもはもちろん、保護者も適宜休憩が必要です。館内には自由に座れるベンチやソファが所々に配置されています。お子さんの体験中にパビリオン近くの椅子で腰掛けて待つこともできます。ただし全員分が座れるほど潤沢ではないため、譲り合って利用しましょう。
保護者ラウンジは、保護者だけが利用できる専用の休憩室です。東京・甲子園ともに設置されており、第1部・第2部の各時間中利用できます(子どもは基本入室不可ですが、一部時間帯に限り子ども同伴OKの緩和措置が取られる場合もあります)。ラウンジ内にはソファやテーブルがあり、ゆったり静かに過ごせます。
- ドリンクバー:保護者ラウンジにはセルフサービスのドリンクバーが設置されています。コーヒー、紅茶、ジュース類などが飲み放題で、利用には300円程度の料金が必要です(入口カウンターで支払い、レシートを受け取ります)。一度払えばその部の間は出入り自由で何度でも飲めるので、長居するならお得です。お茶やコーヒーで一息つけば疲れも和らぎますよ。
- 充電・Wi-Fi:ラウンジにはコンセント付きの席や、スマホ充電サービス(有料の場合あり)も用意されています。SNSに写真をアップしたり、ちょっとした仕事や読書をしたり、親自身の時間を過ごすことも可能です。館内Wi-Fiも利用できます(パスワードは受付でもらうパンフレット等に記載)。
- 軽食持ち込みOK:キッザニア内は基本飲食持ち込みNGですが、保護者ラウンジに限っては外で買ったものを飲食してもよいルールになっています。例えば親の昼食にコンビニで買ったパンを食べたり、赤ちゃんの離乳食を温めて食べさせたりということもできます(甲子園ラウンジには電子レンジもあります)。スタッフに一声かければ哺乳瓶用のお湯をもらうことも可能です。
- 混雑状況:保護者ラウンジはすべての保護者が常にいるわけではないため、席に余裕がある時間も多いです。ただ昼食前後は一時的に込み合うことも。どうしても座れない場合は、先述のフードコート席や空いているベンチを活用しましょう。パビリオンによっては保護者用の見学席が充実しているところもあるので、移動に疲れたら次の体験は「見学席が座れる所」を選ぶのもアリです。
授乳室・トイレ・その他設備
小さな赤ちゃん連れでも安心して過ごせるよう、授乳・おむつ替え施設も用意されています。
- ベビーケアルーム(授乳室):東京・甲子園ともに、館内にベビーケアルームがあります。カーテンで仕切られた授乳スペース、調乳用のお湯、オムツ替え台、シンクなどが備わっています。場所は館内マップで確認できますが、分からなければスタッフに聞けば案内してもらえます。男性入室可否は施設により異なりますが、基本的にはママが利用する想定のため、パパは入口までの付き添いに留める方が無難です。
- おむつ替え:授乳室内にオムツ替え台があります。また女子トイレや多目的トイレにもベビーシートがある場合があります。オムツ用ごみ箱も設置されていますので使用済みオムツはそちらへ。
- トイレ:トイレは先述のとおり東京3カ所・甲子園5カ所にあります。子ども用便器や補助便座、ステップ台なども用意されており、幼児でも使いやすく工夫されています。お子さんには「トイレ行きたいときは早めに教えてね」と事前に伝えておくと良いでしょう。アクティビティ中に催した場合はスタッフに申し出れば中断して行かせてもらえますので、無理せず声をかけるよう教えておきます。
- コインロッカー:館内または併設のショッピングモール内にコインロッカーがあります。大きな荷物やベビーカーはロッカーや所定置き場に預け、必要なものだけ持って身軽に動きましょう。ロッカー代はサイズによりますが数百円程度です。特に冬場は上着をしまえると動きやすいので、活用をおすすめします。
- 迷子対策:入口で迷子シールが配られるので、小さなお子さんには氏名・保護者携帯番号を書いて服に貼っておきましょう。万一はぐれてもスタッフが保護してくれます。またアナウンス放送もありますので、落ち着いて対処しましょう(迷子センターは総合案内にあります)。
- 救護室:館内で具合が悪くなったりケガをした場合、救護対応のスタッフがいます。体験中に万一事故やトラブルがあった場合も、速やかに対応してもらえるので安心です。
このように、キッザニアはファミリーに優しい環境が整えられています。親子で快適に過ごせるよう、施設を賢く利用して困りごとは早めに解決しましょう。トイレの場所や食事所など、最初にマップで位置を確認しておくと安心です。
効率的な回り方と1日で体験できる数
初めて行くときに気になるのが、「どう回ればいいの?」「1日でどれくらいできるの?」という点でしょう。すでに随所で触れてきましたが、ここで改めて効率的な回り方のポイントと、現実的にできる体験数の目安についてまとめます。
- 人気どころを最初に押さえる:基本はこれに尽きます。特に食べ物系や乗り物系(消防署など)の超人気パビリオンは、朝イチか第2部開始直後に予約するのが鉄則です。1つ目で希望が取れなかった場合は、すぐ第2希望、第3希望に切り替えましょう。また、どうしても人気アクティビティをやりたいなら**「はやく行く」か「少し余裕のある日に再チャレンジする」**の二択です。無理に混雑日にそればかり狙うと子どもも待ち時間で疲弊しますので、できなかったら次回のお楽しみに取っておくくらいの気持ちも大事です。
- 近いエリアでまとめる:広い館内をあちこち移動するとロスタイムになります。できれば隣接するパビリオン同士で流れるように回れると理想です。例えば消防士をやったらすぐ隣のガソリンスタンド、その後近くの宅配便、といったように、地図を見て距離が近い所から攻めるのも手です。ただし空き状況次第なので、あまりエリアに固執しすぎず、臨機応変に動きましょう。
- 空いている時間帯を狙う:午前の早い時間と、第2部であれば19時以降など比較的待ちが少なくなる時間があります。そのタイミングで人気どころの“2回目以降の受付”を狙う戦法もあります。例えば消防士は1時間に1回、計5回くらい実施されますが、最終回は意外と空いていたりします。あえて最終回まで我慢し、20時頃に並んで滑り込むということも可能です(ただし定員オーバーの場合は受付終了なので、運もあります)。子どもの体力と相談しつつ、できそうならチャレンジしてみる価値があります。
- 1日で体験できる数:これは混雑具合によって変動しますが、5〜6個できれば上出来と思いましょう。初めての方だと勝手が分からず4つ程度でも普通です。空いている平日なら7〜8個いけることもありますし、逆に夏休みピークなら3つがやっと…なんて日もあります。欲張りすぎると大人も子どもも疲れてしまうので、「今日は5つできたら花丸!」という気持ちで取り組むと良いです。もし1日(1部+2部両方利用)で通しで遊ぶ場合でも、子どもの集中力を考えると合計8〜10個できれば十分でしょう。それ以上はヘトヘトになってしまうと思います。
- リピート前提で考える:キッザニアは一度では遊び尽くせないほどコンテンツがあります。そのため多くのご家庭は何度も訪れています。もしお子さんが気に入ったなら、**「また来ようね」**と声を掛けてあげてください。そうすると「今日は全部できなくてもいいんだ」と安心できますし、次回への楽しみもできます。実際リピーターになる子が多く、スタンプ帳を集めたりパスポートランクを上げたりする醍醐味も出てきます(リピートすると名前入りのパスポートが発行され、通算の体験数でランクが上がる制度があります)。
- スケジュールは柔軟に:効率よく回ろうとするあまり、親が神経質に時計とにらめっこになってしまうと、子どもも緊張してしまいます。あくまで子どもの楽しさ優先で、予定変更もいとわず柔軟に対応しましょう。例えば「あれ、次これやるんじゃなかったの?」と親が言っても、子どもが「でもこっちがやりたくなった」と言えば、できる範囲でそちらを叶えてあげましょう。効率も大事ですが、子どもの満足度が何より大切です。
以上を意識すれば、初めてでもかなり上手にキッザニアを満喫できるはずです。“もっとこうすればよかった”という反省も次回につながるので、あまり心配しすぎず親子でトライしてみてください。
体験後の楽しみ方(キッゾの使い方・お土産)
キッザニアでお仕事体験をした後も、その余韻を楽しむ仕掛けがたくさんあります。頑張って稼いだキッゾの使い道や、記念に持ち帰りたいお土産について確認しましょう。
- キッゾを使って遊ぶ:子どもたちは仕事をすると給料としてキッゾ(紙幣)をもらえます。使い道は3つほどあります。一つは「街でサービスを受ける」こと。例えばビューティーサロンで顧客としてネイルを塗ってもらったり、ツアーバスに乗って街を一周案内してもらったりと、お金を払って利用するアクティビティもいくつかあります。仕事を頑張って稼いだキッゾを、こうした遊びに使うのはリアルな経済体験になります。
- デパートで買い物:街の中には子ども専用のデパートがあり、キッゾで商品を買うことができます。文房具やおもちゃ、アクセサリーなど小物が中心ですが、価格設定はやや高め(簡単なものでも20キッゾ以上、人気商品は100キッゾ以上)なので、一度の訪問で子どもが稼げる金額では高額品は買えません。最初はシールや鉛筆などちょっとしたものしか買えないかもしれませんが、**「また来てもっと稼いで欲しいものを買おう!」**という目標ができて子どものモチベーションになります。デパートでのお買い物も良い社会勉強なので、ぜひ経験させてあげてください。
- 銀行に貯金:使わずに残ったキッゾは、そのまま持ち帰れます。無くさないよう家で保管して次回持って行ってもOKですし、館内の銀行口座に預けることもできます。銀行で口座開設するとキャッシュカードが発行され、次回以降カードでキッゾを出し入れできるようになります。実は銀行に預けると半年ごとに年10%の利子がつく特典もあり、「貯めて増やす」喜びも味わえます。これは金融教育としても素晴らしい仕組みですよね。初回で口座開設する余裕があればぜひチャレンジしてみましょう。
- お土産選び:キッザニアではお仕事を頑張った証として様々な成果物が手元に残ります。もらったカード類(免許証や卒業証書など)や作った作品、お菓子など、それ自体がお土産です。おうちに帰ったらぜひそれらを広げて、今日の体験を振り返りましょう。スクラップブックに貼ったり、写真アルバムに一緒に入れたりすれば、素敵な思い出ブックが作れます。
- 公式グッズを購入:出口付近にはキッザニア公式のグッズショップがあります。ここではTシャツ、文具、ぬいぐるみ、人形用のキッザニア制服など、ここでしか買えない記念品が並んでいます。価格は数百円のステッカーから数千円の玩具まで様々。例えばマスコットキャラクター(キッザニアの街を守る5人組のキャラクターがいます)のキーホルダーや、KidZaniaロゴ入りの帽子などはよく売れています。親御さんとしても、せっかく来た記念に何か一つ買って帰りたいですよね。子どもに選ばせてあげるのも良いですが、疲れてぐずってしまうようなら親がサッと選んでプレゼントするのもアリです。
- 写真データ:一部の人気パビリオンではプロのカメラマンが体験中の子どもを撮影し、出口で写真販売しています。記念に綺麗な写真が欲しい場合は購入を検討しましょう(1枚1500円前後、データ販売もあり)。ただ、自分である程度撮影できていれば無理に買わなくてもOKです。また、館内で写真データをダウンロードできるサービスも展開されています(有料会員向け特典など)。いずれにせよ、子どもと一緒に写真や成果物を見ながら「楽しかったね!」と振り返る時間をぜひ作ってください。
家に帰ってからも、子どもはきっと自分が体験したことをあれこれ話してくれるでしょう。作ったピザを家族に食べさせてくれたり、もらったお給料のキッゾを眺めたりしながら、誇らしげに語る姿は本当に可愛いものです。そんなときは「すごいね!」「今度は何やりたい?」と是非いっぱい褒めてあげてくださいね。
忘れられない親子の思い出エピソード
キッザニアで過ごす時間は、親子にとって特別な思い出になります。ここで、いくつか微笑ましいエピソードを紹介しましょう。きっとあなたもお子さんとのエピソードを作りたくなるはずです。
例えば――
5歳の娘がパン屋さんに挑戦したときのこと。 最初は緊張で表情も硬かったのですが、小さな手で一生懸命パン生地をこねて成形していくうちに、次第に笑顔が出てきました。ガラス越しに「頑張れ!」と手を振る私に、小さくうなずいて真剣そのもの。焼き上がったパンを受け取る頃には、達成感でキラキラした笑顔になっていました。終了後、「ママ見て!私が焼いたパンだよ!」と誇らしげに見せてくれた娘の顔は今でも忘れられません。そのパンは家に帰って家族みんなで食べましたが、娘にとっては世界一美味しいパンになったようです。「またパン屋さんやりたい!」と何度も言っていて、成長したなあと目頭が熱くなりました。
小学3年生の息子と消防士を体験したとき。 ずっと憧れていた消防車に乗れるとあって、集合前からソワソワ。制服に袖を通した瞬間、「敬礼!」と決めポーズをしてみせ、まるで本物の消防士のような勇ましい顔つきに変わりました。火災現場では、大きな声で「放水開始!」と叫びながら水を噴射。無事に消火活動を終えると、緊張から解放されたのか満面の笑みで戻ってきました。「すっごく楽しかった!本当に火を消せたよ!」と興奮冷めやらぬ様子で語る息子を見て、こんなに頼もしく成長したんだなあと感心しました。「将来は消防士になろうかな」なんて言い出して、家族で大笑いしたのもいい思い出です。
恥ずかしがり屋の娘がモデルに挑戦したとき。 普段人前に出るのが苦手で心配していたのですが、ドレスに着替えメイクをしてもらうとまるでお姫様気分。舞台袖では緊張で固まっていましたが、いざライトが当たるとすっと背筋を伸ばして笑顔で歩き始めました。その変身ぶりに親の私が驚き、思わず涙がポロリ。娘は最後までやり遂げて舞台から降りてきました。迎えると小声で「すごくドキドキしたけど、楽しかった…!」と教えてくれました。その日の帰り道、「またモデルさんやりたいな」と呟いた娘。自信を一つ掴んだ姿に、心から連れて来て良かったと思いました。
このように、キッザニアでは子どもの新たな一面に出会える瞬間が数多くあります。一生懸命仕事に向き合う姿、何かを成し遂げたときの笑顔、そしてそれを見守る親の感動――どれもかけがえのない宝物です。何年経っても「あのときキッザニアで頑張ったよね」と親子で思い出話ができる、素敵な経験になるでしょう。
四季折々のイベントと限定パビリオン情報
キッザニアでは、季節ごとに楽しいイベントや期間限定パビリオンが企画されています。通年いつ行っても新鮮な体験ができるよう工夫されているので、リピーターにも嬉しいポイントです。ここでは春夏秋冬の主なイベント例を紹介します。
- 春(4月〜5月):春休みやゴールデンウィーク期間には、特別なプログラムが用意されることがあります。過去には「イースターイベント」でエッグハント(タマゴ探しゲーム)が開催されたり、企業コラボで新しい技術を体験できるラボが期間限定登場したこともあります。また、入学・進級シーズンに合わせて**「将来の夢応援企画」**のような教育的イベントが行われたりもします。
- 夏(7月〜8月):夏休みはキッザニア最大の繁忙期ですが、それに見合うスペシャルイベントも満載です。例えば**「キッザニアサマー」**としてスタンプラリーを実施し、いくつかの指定アクティビティを体験すると記念品がもらえる企画がありました。また、環境問題やSDGsをテーマにしたワークショップが開かれたり、夜にはライトダウンイベント(節電の一環で館内を暗くして星空演出)など、夏ならではの試みも見られます。「夏も涼しく楽しもう!」というキャッチで空調も強めに効かせてあるので、猛暑日でも安心して遊べます。
- 秋(10月):ハロウィンシーズンはキッザニアが一年で最も賑やかになる時期です。「キッザニアハロウィーン」と題して、街全体がハロウィン装飾に彩られます。限定アクティビティとして、子どもたちが仮装して参加できるハロウィンパレードが開催され、大通りを練り歩きます。お菓子工場ではハロウィン限定お菓子を作ったり、新聞社がお化け記事を作成したり、各所でハロウィン一色の特別仕様です。子どもは自前の仮装衣装を持ち込んで着ることもOKなので(動きやすい簡単なもの推奨)、思い切りハロウィン気分を味わえます。親もカメラを忘れずに!
- 冬(12月〜1月):クリスマスからお正月にかけてもイベントが豊富です。クリスマス時期は大きなツリーが飾られ、クリスマス限定の仕事が登場します。たとえばケーキ屋さんでクリスマスケーキ作りをしたり、ラジオ局でクリスマスソング特番を放送したり、サンタクロース姿のスタッフが現れることも。年末年始には**「カウントダウンイベント」や、鏡餅作り体験、書初めアクティビティなど、日本の伝統を学べるプログラムが行われることもあります。さらに、1月はキッザニア東京・甲子園ともに開業記念日(東京は10月、甲子園は3月)に合わせてバースデーイベント**を開催し、限定グッズプレゼントや特別パレードが企画されたりします。
- 限定パビリオン:季節イベントに限らず、期間限定でオープンするパビリオンも見逃せません。企業の新サービス体験や新商品のPRを兼ねて、3ヶ月限定などで登場することがあるのです。過去には「だし屋」(和風だしの工房)や「マスク工房」(マスクを手作りする仕事)、「漢方研究所」などが期間限定で開設されました。これらは公式サイトやニュースで事前告知されるので、「次行くときはあれがやってる!」とチェックしておくと良いでしょう。また、新しく常設化されるパビリオンがお披露目される際もイベント的に盛り上がります。例えば最近オープンしたキッザニア福岡では、福岡独自の新パビリオンが次々登場し、東京や甲子園でも後追いで似た職業が実装されるケースもあります。
- 誕生月特典:季節行事とは少し異なりますが、行くタイミングとしてお子さんの誕生日月もおすすめです。誕生月に来場すると、受付で「バースデーカード」がもらえたり、名前を呼んでお祝いしてもらえたり、記念撮影スポットが用意されていたりと、嬉しい特典があります。特別な思い出になること請け合いですので、ぜひ検討してみてください。
このように、キッザニアは季節ごとに新鮮な楽しみを提供してくれます。何度行っても飽きない工夫が凝らされていますので、「前回行ったからもういい」ではなく、「次はどんなイベントがあるかな?」とリピート訪問してみてください。子どもも「この前やったハロウィン、すごく楽しかったからまた行きたい!」などと、季節イベントを心待ちにするようになります。親子の年間行事にキッザニアを組み込んで、四季折々の思い出を作りましょう。
初めてキッザニア東京・甲子園を訪れるファミリーに向けて、盛りだくさんの情報をお伝えしました。キッザニア初心者の方でも安心して楽しめるコツが掴めてきたのではないでしょうか。キッザニアは子どもにとって夢と学びが詰まった場所であり、親にとっても子どもの成長を感じられる貴重な体験の場です。ぜひ万全の準備をして、親子で素敵なお仕事体験の一日をお過ごしください。「初めてのキッザニア」が、笑顔あふれる最高の思い出になりますように!
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