越後妻有里山現代美術館 / キナーレ
越後妻有里山現代美術館 / キナーレの基本情報
【スポット】越後妻有里山現代美術館 / キナーレ
【ふりがな】えちごつまりさとやまげんだいびじゅつかん / きなーれ
【 住所 】新潟県十日町市本町6丁目1番地71
【アクセス】JR飯山線 十日町駅 徒歩約15分
【最寄り駅】十日町駅
【営業時間】10:00~17:00(最終入館16:30)
【 料金 】一般1,200円、大学生600円、高校生以下無料
【クーポン】公式ウェブサイトで割引クーポンを提供する場合があります
越後妻有里山現代美術館 / キナーレ
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インスタ映えスポットもたくさん!越後妻有里山現代美術館「キナーレ」
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」は新潟県十日町市にある美術館です。現代のアート作品を多く収蔵したこの美術館は、2012年に開催された「第5回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に合わせてリニューアルオープン。館内には多くのインスタ映えするフォトスポットがあり、現代美術に関心がない人にも大きな関心を集めている美術館です。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の概要
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の前身である「越後妻有交流館キナーレ」が誕生したのは2003年。そのときに開催された「第2回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に合わせてこの地方の文化の中心施設を目指して誕生しました。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は2000年に初開催され、それ以来三年に一度行われるアートイベントです。新潟県の越後妻有の広大な土地で地元の住民とアーティストが協力して作業を行い、土地に根差した作品を作るということで、国内外から注目を集めました。さらに世界各地からアーティストが参加、アートイベントとしては世界屈指の規模を誇っています。
その第二回開催のときに建設されたのが「越後妻有交流館キナーレ」。その後、2012年の東日本大震災と長野県北部地震、豪雪などの影響でこれまでの作品の四分の一が倒壊するなどの被害にあいながらも、この試みを途絶えさせるわけにはいかないと、「越後妻有交流館キナーレ」をリニューアル、新しく越後妻有里山現代美術館「キナーレ」としてスタートを切ることになりました。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」は、単なる美術館というだけでなく、温泉が併設、ミュージアムショップやレストラン、コミュニティFMのスタジオなどが設置され、地域の交流拠点として、また住民とアートの接点として重要な役割を果たしています。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の設計
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」はコンクリートの打ちっぱなしの正方形の建物ですが、中央部は屋根のない吹き抜けになっています。温暖な時期には中央には池になっている場所が冬には雪原となるという非常に変わった建築物です。
この建物を設計したのは、京都駅や札幌ドーム、大阪・梅田のスカイビルなどを設計した日本を代表する建築家のひとりである原広司氏。正方形の美しさと多くのガラスを使用した静かなたたずまいは、まるで外界から切り離された別世界のような存在。一階は回廊と吹き抜けがあり、イベントや市場などにも使われるほか、三年に一度の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」のときには特別展示としても使用されます。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」と水遊び
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」のシンボルともいえる中央の池。この場所は単なる池ではありません。実は夏の季節になると、水に入って水遊びが楽しめるアート作品に変身します。
中央には飛び石が設置され、屋根のついた回廊や、水にちなんだ彫刻作品が設置されるなど、夏だけしか楽しめないアート空間として大人から子どもまで大きな人気。体験型美術館の先駆けとして、世界からも注目を集めています。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の「床屋さんカラートルネード」
建物中央の池と並ぶ越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の名物のひとつが「床屋さんカラートルネード」です。これは床屋さんの前に置いてあることでおなじみの、赤青白の三色のネオンサインをトンネルにしたもの。正式名称は「Rolling Cylinder」という作品です。
作者はベルギー生まれで現在はスウェーデン在住のアーティスト、カールステン・ヘラー氏。
海外でも「床屋さんのサイン」として共通する意味を持つという三色ネオンは、血液の静脈と動脈に由来するという説があることから、この血液が回転して循環するトンネルを作ることで、地域に遠くから来訪者が訪れ、また帰っていくというこの美術館の在り方を示していると言います。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の展示
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」では現代アートを中心に、様々な作品が展示されています。特にこちらの特徴は、体験型の展示が楽しめるということ。たとえばイタリアのアーティストであるマッシモ・バルトリーニ氏がロレンツォ・ビニをフィーチャーした作品「〇in□」は、文字通り丸と四角がテーマになった作品。天井からは1000個の円形のモビールが吊るされた空間には円形のテーブルとイスが配置され、その脇には四角い本棚が配置されています。本棚の中には四角い本だけでなく、丸い時計や地球儀なども並び、空間と図形の面白さを体験できます。
また、この作品はカフェレストランとしても使用、店内ではスペインのバルをイメージ、この地方に伝わる伝統的な料理を「五味五法」「一汁三菜」といったスタイルで楽しめます。もちろんイタリア人アーティストが作った空間ということで、ピザやエスプレッソも楽しめます。食べる時間も展示のひとつという越後妻有里山現代美術館「キナーレ」ならではのアートと言えるでしょう。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」のイベント
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」では季節ごとに行われるイベントも魅力のひとつ。夏に建物中央の池で行われる水遊びイベント以外にも、楽しく体験できるイベントが豊富にそろっています。
例えば冬に行われる「雪あそび博覧会」は、文字通り雪遊びとアートが一体化したイベント。雪山を板で滑る昔ながらの「雪板」や、こたつと車が合体する「こたつサーキット」、一面雪の真っ白な世界に赤いシートが現れる「赤と白」といった、雪の季節にしか楽しめない体験型アート作品が登場します。
その他にも、季節やテーマによって個性的な展示が行われることも越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の魅力と言えるでしょう。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」のお土産
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」ではお土産も充実しています。ミュージアムショップでは、これまで行われた「大地の芸術祭」のオリジナルアイテムがすべてそろっています。芸術祭に参加したアーティストによるグッズや、農産物や自然をモチーフにしたツマリオヤツシリーズなど、これまで大きな話題となったグッズを手に取って確かめることが可能です。
さらに注目は、この地方に伝わる名産品を新しくアーティストやデザイナーがリデザインしたシリーズ「Roooots 越後妻有の名産品リデザインプロジェクト」。これまでちょっと古い、時代遅れだと見なされてきた地域の技術や素材を再活用し、様々な世代や技術のコラボレーションによって蘇ったアイテムは、新しい魅力にあふれています。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」を訪れたときには、ぜひミュージアムショップものぞいてみることをおすすめします。
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」へのアクセス
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」へは、電車または車でのアクセスが可能です。
電車の場合にはJR飯山線、ほくほく線の「十日町」駅より徒歩約10分。
車の場合は東京方面からの場合は関越自動車道六日町インターチェンジから国道253号線経由、大阪方面からの場合は名神高速道から北陸自動車道に乗り換え上越インターチェンジで下車、国道253号線経由となります。
なお、水曜日は休館、開館時間は10:00~17:00となっています。
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