京都鉄道博物館を子連れで楽しもう!

京都鉄道博物館は、京都市下京区の梅小路公園内に位置する、日本最大級の鉄道に関する博物館です。2016年4月に開館し、新幹線から蒸気機関車まで実物車両を展示し、子どもも大人も「見る・さわる・体験する」ことで鉄道の歴史や仕組みを楽しく学べるスポットになっています。
また、未就学児の幼児から小学生まで夢中になれる仕掛けが満載で、子連れファミリーにも大人気です。

所在地・アクセス:
住所は京都府京都市下京区観喜寺町(梅小路公園内)です。最寄り駅はJR嵯峨野線(山陰本線)の「梅小路京都西駅」で、駅から徒歩約2分と非常に便利です。京都駅からも徒歩約20分でアクセス可能で、子連れでも散歩がてら歩ける距離です。また、市バスの場合は「梅小路公園・京都鉄道博物館前」停留所で下車するとすぐ目の前に到着します。ただし博物館専用の駐車場はありませんので、遠方から車で来る場合は周辺の有料駐車場を利用するか、できるだけ公共交通機関を利用するのがおすすめです。自転車やベビーカーの場合、梅小路公園内に有料の駐輪場が整備されています。

営業時間・休館日:
開館時間は10:00~17:00(最終入館16:30)です。休館日は毎週水曜日ですが、もし水曜が祝日や長期休み(春休み・夏休み等)と重なる場合は開館し、その週の木曜に休むことがあります。また年末年始(12月30日~1月1日)は休館となります。最新の開館カレンダーは公式サイトなどで事前に確認すると安心です。

入館料:
入館料金は子連れファミリーに嬉しい設定になっています。一般(大人)は1,500円、大学生・高校生は1,300円、中学生・小学生は500円、幼児(3歳以上未就学児)は200円で、2歳以下の乳児は無料です。家族4人(大人2人+小学生2人など)で行っても比較的リーズナブルに利用できます。また20名以上の団体には割引料金が適用されます。入館券は当日窓口でも購入できますが、土日や繁忙期は混み合うため、事前にオンライン(アソビュー)やコンビニ(セブンイレブンの端末)で前売券を購入しておくとスムーズに入館できるでしょう。なお、館内の一部体験には別途料金が必要(後述)ですが、基本的な展示は入館料だけで十分楽しめます。

博物館の構成:5つのエリア紹介

京都鉄道博物館は敷地が広く、大きく分けて5つのエリアに分かれています。それぞれ特色があり、子供の年齢や興味に合わせて回る順番を工夫すると良いでしょう。

  • プロムナード(Promenade): エントランスホールから本館へ伸びる全長約100mの屋根付き屋外エリアです。昔の駅のプラットホームをイメージした造りで、自然の光と風を感じながら実物の車両を編成ごと展示しています。博物館に入ってすぐに0系新幹線の先頭車両がお出迎えしてくれる迫力に、子どもたちは入館早々大喜びするはずです。他にも特急電車やディーゼル機関車などが並び、まずはここで記念撮影をするファミリーも多いスポットです。プロムナードには入館券の券売機や案内所、ベビーカー貸出場所などもあります。
  • 本館(館内展示): プロムナードを抜けて入る3階建てのメイン展示棟です。1階から3階まで、年代やテーマごとに多数の鉄道車両や関連展示、体験コーナーが設けられています。1階にはJR西日本を代表する名車がずらりと並び、500系新幹線、581系寝台特急電車、489系特急電車など大型の実物車両を間近に見ることができます。2階・3階には鉄道の仕組みや歴史を学ぶ展示パネル、精巧な鉄道ジオラマ(後述)、運転シミュレーター、体験コーナーなどがあり、子供が飽きずに楽しめる工夫が満載です。館内はベビーカーでも移動しやすいエレベーター完備で、各フロアに授乳室やおむつ交換台も用意されています。
  • トワイライトプラザ: 本館の隣に位置する屋根付きの屋外展示ゾーンです。ここには昭和~平成期に活躍した寝台特急「トワイライトエクスプレス」の客車や、日本を代表する電気機関車などが展示されています。実際に長距離寝台列車に使われていた食堂車「スシ24形」やA寝台車「スロネフ25形」もあり、豪華寝台列車の雰囲気を体感できます。緑とクリームのトワイライトエクスプレス塗装は鉄道ファンならずとも目を引くでしょう。車両の中に入ることはできませんが、窓から豪華な内装を覗くことも可能で、大人世代には懐かしく子供には新鮮な展示です。ここは屋外ですが屋根があるため雨の日でも見学しやすいエリアとなっています。
  • 扇形車庫(蒸気機関車エリア): 梅小路公園と一体化する形で保存されている円形の車庫で、明治~昭和に活躍した蒸気機関車(SL)が勢揃いしています。扇形に配置されたレンガ造りの車庫は国の重要文化財にも指定されており、その歴史的雰囲気も味わえます。庫内外に20両近い蒸気機関車が保存・展示されており、日本の鉄道黎明期を支えた機関車から、昭和を代表する旅客用大型SL(例えばC62形など)まで間近で見ることができます。中には運転台に上がって覗ける機関車もあり、石炭をくべるボイラーや無数の計器類に子供も興味津々です。屋外展示なので天候によっては暑さ寒さに注意が必要ですが、本物の汽笛の音や石炭のにおいまで感じられ、五感で楽しめるエリアです。
  • 旧二条駅舎: 明治時代に建てられた旧・国鉄二条駅の木造駅舎を移築・復元した建物で、博物館の出口エリアにあたります。ノスタルジックな洋風建築の中はミュージアムショップになっており、京都鉄道博物館限定グッズやお土産を購入できます(ショップの詳細は後述)。改札口風の出口を抜けるとこの旧駅舎に直接出られるため、帰り際にレトロな雰囲気を楽しみながらお買い物ができます。館内でたっぷり遊んだ後、最後にこの旧駅舎を見学して当時の駅の様子に思いを馳せるのも良いでしょう。

以上のように、京都鉄道博物館はプロムナード本館トワイライトプラザ扇形車庫旧二条駅舎という動線で巡ると効率的です。しかし小さな子ども連れの場合、途中で休憩を挟んだり興味に合わせて順番を入れ替えたりすると良いでしょう。例えば「まずはSLが見たい!」という子であれば、入館後すぐに屋外の扇形車庫エリアに行き、その後本館に戻ってくるなど柔軟に回ってOKです。館内外に随所にベンチや休憩スペースがありますので、無理せずゆったり楽しんでください。

展示車両&体験設備の見どころ

京都鉄道博物館には合計で54両もの実物車両が展示されており、子どもに人気の新幹線からレトロなSLまでバラエティ豊かです。ここでは特に**「これは見逃せない!」**という人気展示や体験コンテンツをご紹介します。

  • 0系新幹線電車: 日本で初めての新幹線として有名な0系新幹線の先頭車両が展示されています。丸みを帯びた愛らしい先頭形状は、小さなお子さんでも一目で新幹線と分かるでしょう。開館当初から「子連れで京都鉄道博物館に行ったらまず記念写真を撮りたい車両」の筆頭で、大人にとっても1964年開業当時の新幹線の姿が見られる貴重な展示です。車内は公開されていませんが、外から運転席に立つ子供を写真に収めることもでき、SNS映えも抜群です。
  • 500系新幹線電車: 館内1階に入ると、未来的なフォルムの500系新幹線がひときわ目を引きます。かつて「のぞみ」として活躍した車両で、先頭部分はロケットのように細長く、横に並ぶ他の車両と比べても異彩を放っています。展示されている500系の車内には実際に入ることができ、運転席にも上がれる開放イベントが行われる日もあります(タイミングが合えばぜひ挑戦してみてください)。乗り物好きの子はもちろん、普段新幹線に乗らないママ・パパも「かっこいい!」とテンションが上がる人気展示です。
  • 蒸気機関車群と転車台: 扇形車庫に並ぶ蒸気機関車たちは圧巻です。黒光りする巨大な機関車が並ぶ様子に、「きかんしゃトーマス」に親しんだ幼児も目を輝かせます。中でも有名なC62形蒸気機関車は全長21m超にも及ぶ大型機で、その存在感に大人も子供も思わず見入ってしまいます。車庫中央には転車台(ターンテーブル)があり、SLを方向転換させる装置も見られます。毎日午後、SLスチーム号の最終便が終了した後には、この転車台を使ってSLを回転させる実演や、石炭と水を補給する「給炭水作業」のパフォーマンスが行われます。大迫力の実演に子どもたちは釘付けで、「本物の機関車が生きているみたい!」と感じられるでしょう。
  • 鉄道ジオラマ: 本館2階には、日本最大級の鉄道模型ジオラマがあります。幅30メートル、奥行き10メートルもの巨大な模型鉄道の世界で、新幹線や在来線の模型列車が本物さながらに走ります。1日に数回、照明や音響、ナレーションに合わせて模型列車が一斉に走行するショーが開催されます。京都の街並みや日本各地の名所が精巧に再現され、昼から夜へと移り変わる演出は大人でも引き込まれる完成度です。子供たちは目の前を走るミニチュア新幹線に大興奮で、手を振ったり歓声を上げたりしています。特に鉄道好きの小学生には「ここで1時間眺めていられる!」と言わせるほどの人気エリアです。ショーの時間は館内の掲示で確認し、ぜひ見逃さないようにスケジュールを立てましょう。
  • 運転シミュレータ: 本館2階には子供が「運転士さんごっこ」を体験できる運転シミュレータがあります。在来線電車用と新幹線用の2種類があり、本物の運転台を模した設備で映像に合わせブレーキやマスコン(アクセル)を操作して列車を走らせる体験です。所要時間は1回約10分と短いですが、運転士になりきれる貴重な機会とあって大人気。ただし体験するには事前に専用の体験チケット購入が必要です。当日朝に整理券を配るスタイルではなく、現在はインターネット(アソビュー)やコンビニで入館券+シミュレータ体験券のセットを前売り販売しています(シミュレータ単独券の当日販売はありません)。料金は1回100円とリーズナブルですが数に限りがあるため、確実にやりたい場合は事前予約を強くおすすめします。なお、小学校低学年くらいのお子さんだと操作が難しいこともありますが、スタッフの方が横で補助してくれるので安心です。自分で電車を運転できた子供は得意げな表情に!写真撮影もOKなので、我が子の初運転士姿をぜひカメラに収めましょう。
  • 体験展示いろいろ: 京都鉄道博物館には他にも子ども心をくすぐる体験型の展示が豊富です。例えば、本物の駅のホームを再現したコーナーでは、非常停止ボタンを実際に押してみることができます。ボタンを押すと「カンカン!」と警告音が鳴り非常灯が点滅するので、小さな子もびっくりしつつ大喜び。また、実物サイズの踏切模型があり、タイミングに合わせて遮断機が下りたり警報音が鳴ったりする様子を間近で体験できます。電車のドアの開閉操作を子ども自身が押しボタンで行える車両もあり、「プシュー」という音とともにドアが開くと子どもたちは満面の笑み。「自分で電車のドアを動かせた!」という達成感を味わえます。さらには昔の駅の窓口を模した展示で切符を買い、改札機に通して入場する擬似体験ができるコーナーも。こうした五感を使った遊びながら学べる仕掛けが随所にあるので、活発なお子さんも館内で思いっきり体を使って楽しめます。

SLスチーム号乗車体験:乗り方とポイント

京都鉄道博物館の大人気アトラクションの一つが、蒸気機関車が牽引する客車列車に実際に乗ることができる**「SLスチーム号」**です。**京都でSLスチーム号に乗れる機会は非常にめずらしく、**小さな子どもから鉄道マニアの大人まで幅広い世代に人気です。子連れで行くならぜひ体験したいSLスチーム号乗車の流れとポイントを押さえておきましょう。

乗車体験の概要: SLスチーム号は博物館敷地内の専用線路上を約1kmほど往復する蒸気機関車牽引列車です。所要時間は約10分程度で、石炭の煙をあげ「シュシュポポー」と走るSLの客車に揺られると、まるでタイムスリップしたような気分が味わえます。発着駅は博物館奥の「SLのりば」で、ホームも昔ながらの雰囲気です。SLが「ポーッ!」と汽笛を鳴らす度に子どもたちは大興奮で、手を振ったり歓声を上げたりしています。

乗車までの流れ: SLスチーム号は基本的に博物館に入館後にチケットを購入して乗車します。乗車券はSL乗り場横の券売機で販売されており、料金は大人(中学生以上)300円、子ども(3歳~小学生)100円、2歳以下の乳幼児は無料です。チケットは当日分を開館後に一斉販売する方式で、先着順となります。特に週末や長期休暇期間は大変混み合うため、入館したら真っ先にSL乗り場へ向かい、希望の時間の乗車券を購入することをおすすめします。運行本数は1時間に1~2本程度で、早い日は午後早めにその日の全便が売り切れてしまうこともあります。券売機でチケットを購入したら、あとは乗車時間にSLのりばホームへ集合しましょう。

乗車時のポイント: SLの客車はオープンタイプで自由席ですが、指定された便の時刻5分前頃からホームに整列して乗車開始となります。ベビーカーはホームに持ち込めないため、駅横の置き場に畳んで預けましょう。客車内はレトロなボックスシートで、木製の長椅子に座ります。SLがゆっくりと動き出すと、「シュッポシュッポ…」というドラフト音とともに風を切って進みます。窓を開けることもできるので、心地よい風とともに景色を楽しめます(ただし煙や灰が入ることもあるので注意)。子どもと乗る際は、機関車側の先頭車両に乗るとSLが引っ張る力強い姿がよく見えて迫力満点です。約10分の短い旅ですが、途中でSLが汽笛を鳴らしてくれるサービスもあり、乗客から拍手が起こるほど盛り上がります。

終了後のお楽しみ: 列車がホームに戻ってきたら乗車体験は終了ですが、その後も見どころがあります。先述のように、最終便の後にはSLの給炭水作業と転車台回転実演が行われます。また、SLスチーム号の乗車記念に、ホーム付近でSLと一緒に写真を撮る家族も多いです。カメラやスマホをスタッフに渡せば家族全員で撮影してもらえる場合もありますので、ぜひ声をかけてみましょう。なお、SLスチーム号の運行日は基本的に博物館開館日と同じですが、車両の検査等でお休みする日もあるため、心配な場合は事前に公式情報をチェックしてください。

初めて蒸気機関車に乗った子どもは「本物の汽車ってすごい!」と感激し、忘れられない体験になるはずです。煙の匂いや汽笛の大音量に驚きつつも、きっと笑顔いっぱいで楽しんでくれるでしょう。

鉄道ジオラマとキッズに人気の遊び場

京都鉄道博物館は展示を見るだけでなく、子どもが自由に遊んだりリフレッシュできるスペースも充実しています。特に以下の2つは小さなお子さん連れファミリーにぜひ押さえていただきたいポイントです。

●巨大鉄道ジオラマショーで興奮!
先ほども紹介した鉄道ジオラマは、子どもたちに大人気のエリアです。定期的に開催されるジオラマショーの時間になると、本館2階のシアターのような観覧スペースに多くの親子が集まります。ショーでは、照明が暗転して星空が瞬く夜の場面からスタートし、「出発進行!」のナレーションとともに日本各地の列車が次々と走り出します。新幹線も在来線も一斉に動き出す様子は圧巻で、大人も童心に返って見入ってしまいます。ジオラマ内には新幹線が走る高架橋、京都駅や東京タワーなど有名スポットの模型もあり、「あれは○○かな?」と親子で探すのも楽しみ方の一つです。ショーの最後には朝焼けから日中へと場面が移り変わり、汽笛や踏切の音が響く中フィナーレを迎えます。終了後、子どもたちは拍手喝采!「もう一回見たい!」という声も上がるほどです。ショー以外の時間でも列車は適宜走っており、解説員の方が模型の町の中を指差しながら説明してくれることもあります。座席もあるので、少し疲れた時にここで涼みながら鑑賞するのも良いでしょう。

●キッズパーク(プラレールひろば)で遊ぼう
本館2階の一角には、小さな子ども向けの遊び場「キッズパーク」が設けられています。土足厳禁のカーペット敷きスペースで、自由にプラレール(電車玩具)を組み立てて遊べるようになっています。大量のレールや車両が用意されており、子どもたちは思い思いに線路を繋げて自分だけの列車運行を楽しんでいます。人気の新幹線のおもちゃや特急列車、蒸気機関車のプラレールも揃っていて、普段家ではこんなにたくさん広げられないというくらいのスケールで遊べます。親も一緒になって線路を作ったり電車を走らせたりできるので、まさに夢中で遊んで学べる空間です。遊び場のそばにはベンチもあり、保護者は腰かけて見守ることもできます(もちろん一緒に遊んでもOK!)。窓の外にはJR嵯峨野線の本物の列車が走るのも見えるので、模型と本物の両方に子どもたちは大興奮です。ただし混雑時は入替制になることもあり、「一度入ると子どもがなかなか出たがらない」ほど楽しい場所なので、時間配分にはご注意を。

●屋外の遊具でリフレッシュ
館内でしっかり学んだあとは、外の空気を吸いながら体を動かしたい子もいるでしょう。そんな時には博物館屋外にある遊具エリアがおすすめです。SLスチーム号の乗り場近くには、0系新幹線の形を模したカラフルなすべり台や、電車をイメージした遊具が設置されています。まるでミニ公園のようになっており、小さな子なら思い切り駆け回って遊ぶことができます。我が子も電車を見るのが大好きですが、やっぱり外で走り回るのも大好き…という場合、この遊具で遊ぶ時間も組み込んであげると良い気分転換になります。すべり台は数台ありますので、兄弟で並んで滑ったり、お友達ができて一緒に遊び始める光景も見られます。隣を本物のSLがボーッと汽笛を鳴らしながら通過していくので、「汽車ぽっぽだ!」と指さして喜ぶ子も。博物館というと室内展示のイメージですが、このように屋外でも体を動かせる場があるのは子連れには大変ありがたいポイントです。天気の良い日はぜひ外遊びも取り入れて、梅小路の青空の下でリフレッシュしてください。

季節ごとのイベント・ワークショップ・スタンプラリー

京都鉄道博物館では年間を通じて様々なイベントや企画展が行われ、リピーターでも飽きない工夫がされています。特に長期休みや季節の節目には子ども向けの楽しい催しが盛りだくさんです。ここでは代表的な季節イベントや人気企画をいくつかご紹介します。

●夏休み・GWの特別イベント:
夏休みやゴールデンウィークなど子どもの長期休暇期間は、館内がいつにも増して賑やかになります。この時期には**「きかんしゃトーマスとなかまたち」とコラボレーションしたイベントが定番です。館内各所にトーマスやパーシーたちの大型模型が登場し、一緒に写真が撮れるフォトスポットや、木製レールのおもちゃで遊べるコーナー、スタンプラリーなどが開催されます。小さな子どもは大好きなキャラクターに囲まれて大はしゃぎ!スタンプラリーでは館内を巡ってスタンプを集め、全て集めると限定デザインのシールや壁紙ダウンロード特典がもらえることもあります。また夏休みには自由研究**の題材にもなる企画がよく行われます。過去には「鉄道お仕事体験」と題して、駅員や車掌の制服を着てアナウンス体験ができるイベントや、車両の下回り点検を模擬体験できるワークショップなども開催されました。こうした期間限定イベント情報は公式ホームページや館内チラシで告知されるので、訪問前にチェックしてみてください。

●季節の展示・テーマ企画:
鉄道にまつわる文化や歴史を紹介する特別展示も季節ごとに企画されています。例えば春には「時刻表○○周年記念展」として昭和時代の古い時刻表や鉄道旅行の歩みを振り返る展示、秋には「鉄道と芸術の秋」と題した写真展などが開催されたことがあります。大人には懐かしく子どもには新鮮な資料が見られる良い機会です。また、クリスマスシーズンには館内に鉄道に関連したクリスマスツリーや装飾が施され、「サンタ列車のヘッドマーク展示」など遊び心ある演出も登場します。ハロウィンの時期には車両にハロウィン装飾をする年もあり、子供向けに仮装をして記念撮影できるスポットが作られたことも。年間スケジュールは毎年変わりますが、いつ訪れても何かしら新しい発見やイベントがあるのが京都鉄道博物館の魅力です。

●定例イベントも見逃せない:
派手な季節イベントだけでなく、毎日・毎週決まって行われる定例イベントも要チェックです。先述のSL給炭水作業実演(毎日1回夕方)もその一つですし、週末には車掌さんのなりきり撮影会が開かれることもあります。例えば0系新幹線の前で制服を着たスタッフと一緒に写真を撮り、それを「京都鉄道博物館新聞」というオリジナル台紙に印刷してもらえるサービス(参加無料・写真代は任意購入)など、子供にとって嬉しい企画が用意されています。また鉄道に関連したミニゲームやクイズラリーが催されることもあり、参加するとオリジナル缶バッジがもらえたりとお得感もあります。博物館内にいるスタッフの方はみなさん鉄道に詳しく親切なので、イベント以外でも展示について質問すると丁寧に教えてくれます。ぜひ積極的に参加・交流して、思い出をさらに充実させてください。

館内・周辺での食事:レストラン&休憩スポット

小さな子どもを連れてのおでかけで気になるのがお食事事情ですね。京都鉄道博物館では館内でお昼ご飯を取れる設備が整っており、子供が喜ぶメニューも充実しています。また周辺にもファミリーに人気の食事スポットがありますので、状況に応じて利用すると良いでしょう。

●館内2階の「レストラン&フードコート」
本館2階には、約230席ほどある広々としたレストランスペースがあります。カフェテリア形式のフードコートで、麺類・カレー・洋食プレート・スイーツまで幅広いメニューが用意され、子どもから高齢の方まで利用しやすくなっています。特に人気なのが**「ドクターイエローハヤシライス」(ハヤシライスに新幹線の検測車・ドクターイエローを模したオムライスが乗った一品)や、「線路チーズのミートソース」**(レールの形をしたチーズがトッピングされたパスタ)など、鉄道をテーマにしたユニークなメニューです。味も見た目も楽しめて子どもたちは大喜び間違いなし!この他にもお子様ランチプレートやキッズカレーなどもあり、取り皿や子供用フォーク・スプーンも揃っているので安心です。レストランの窓からは目の前をJR京都線や東海道新幹線の列車が行き交う様子が望めます。電車を見ながら食事ができるなんて、乗り物好きキッズには夢のようなひとときですね。ただし、お昼時(12~13時台)は非常に混雑し、席を確保するのに並ぶ場合もあります。子連れで行列に並ぶのは大変なので、早めの11時台に昼食を済ませるか、少し時間をずらして14時前後に利用するのがおすすめです。なお、テーブル席以外にもカウンター席やソファ席もあるので、ベビーチェアが必要な場合はスタッフに声をかければ貸してもらえます。

●名物駅弁をゲット!
館内での食事でもう一つ見逃せないのが、「駅弁」の販売です。プロムナード奥にお弁当販売ブースがあり、京都鉄道博物館オリジナルの駅弁を購入できます。特に人気なのが**「夢の超特急0系新幹線弁当」(約1,600円)や「923形ドクターイエローランチBOX」(約1,800円)です。これらはお弁当の内容もさることながら、容器が新幹線型のプラスチックケースになっており、食べ終わった後に持ち帰ってお弁当箱やおもちゃとして使えるため記念品としても大好評です。あるファミリーのお子さんは、この新幹線弁当箱が気に入りすぎて帰宅後も自宅の夕食に使っているとか!中身はお子様向けにハンバーグやエビフライ、タマゴサンドなど食べやすいおかずが詰められていてボリュームも十分。大人向けには京都ならではの京風幕の内弁当や、SLの石炭を模した「SL黒カレー弁当」なんてものも販売されることがあります。お弁当は数量限定**で、お昼前には売り切れてしまうことも多いので、欲しい場合は午前中の早い時間に購入しておくと良いでしょう。

●レトロな食堂車でランチタイム
せっかく駅弁を買ったら、博物館ならではの場所で食べてみませんか?トワイライトプラザに隣接して、本物のブルートレイン(寝台列車)の食堂車「ナシ20形」が飲食可能な休憩スペースとして開放されています。この車両はかつて夜行列車の食堂として使用されていたもので、内部には当時の雰囲気そのままにテーブルと椅子が並んでいます。購入したお弁当や飲み物を持ち込んで、この食堂車内で食べることができるのです。子どもたちは「電車の中でご飯!」と非日常に大興奮。窓から外を眺めながら食べるお弁当は格別で、親子で旅気分を味わえます。軽食用にコーヒーやスナック類の販売も車内で行われているので、ちょっとした休憩にもぴったりです。ただし座席数に限りがあるため、混んでいる時は譲り合って利用しましょう。

●お弁当の持ち込みは可能?
実は博物館、お弁当の持ち込みも可能です。お財布に優しく好きなものを用意できるので、小さな子がいて食事のペースが心配な場合などは、あえてお弁当を持参するのも良いでしょう。館内でお弁当を広げてよいエリアは決まっており、主に4か所あります。(1) トワイライトプラザ前のテラス席(屋外ですが屋根あり)、(2) SLのりば前の休憩所(ベンチあり)、(3) 本館2階レストラン横の休憩コーナー、(4) 本館3階スカイテラス(後述)です。これらの場所では周りを気にせず持参した食事ができます。特にスカイテラスは眺めもよく穴場スポット。ママ友同士で手作りお弁当を持ち寄って、子どもたちは遊び、ママたちはおしゃべりしながらランチ…なんて使い方もできますよ。

●周辺の食事スポット:
博物館を存分に楽しんだ後、周辺で食事をしてから帰ろうという場合もあるでしょう。幸い梅小路公園周辺には家族連れに人気のスポットがあります。徒歩圏内の京都水族館内にはカフェやフードコートがあり、イルカショー帰りに軽食をとる親子も多いです。また、京都駅方面に少し歩けば商業施設も充実しています。京都駅ビル内にはベビー歓迎のレストランやキッズメニューのあるカフェもあり、例えば京都拉麺小路(ラーメンフードテーマパーク)でみんなでラーメンをすするのも旅の思い出になるかもしれません。さらに京都駅近くの「京都タワーサンド」というフードホールにはスイーツやファストフード店が集まっていて、子連れでも利用しやすい雰囲気です。博物館近隣ではありませんが、京都はグルメの街でもありますので、観光ついでにお子様向けの京都グルメ(おばんざいプレートやスイーツ)を楽しむのも良いでしょう。ただし、遊び疲れて子どもがぐずりそうな場合は、館内でしっかり食事を済ませておく方が安心です。

子連れ向け設備とサービス

小さな子ども連れでも安心して楽しめるよう、京都鉄道博物館には細やかな配慮の行き届いた設備・サービスが揃っています。初めての子連れ遠出でも不安なく過ごせるよう、ここで主なポイントをご紹介します。

●ベビーカーの利用について:
館内はベビーカーでそのまま見て回ることが可能です。展示スペースも通路が広めに確保されており、エレベーターも大型のものがあるので、ベビーカー移動でもストレスが少ないでしょう。入口のエントランスホールでは無料のベビーカーレンタルも実施しています(台数限定)。旅行で来ていてベビーカーを持ってこなかった方や、抱っこひもで来たけれど途中で子供が寝てしまった…という時でも安心です。必要になったら入館後すぐにインフォメーションで借りておきましょう。また、展示を見る際に邪魔になる場合は適宜ベビーカーを所定の置き場に置いて、抱っこで展示物に近づくこともできます。混雑時はベビーカー利用者同士で譲り合い、安全に配慮してゆっくり移動してくださいね。

●授乳室・おむつ替え台:
館内各フロアに授乳室が設置されています。授乳室内にはカーテンで仕切れる個室スペースや清潔なソファ椅子があり、赤ちゃんとママがリラックスして授乳できるようになっています。また、**調乳用の給湯器(ミルク用のお湯)**も備え付けられているため、ミルク派の赤ちゃんも温度調節に困りません。さらに、おむつ交換シートも各所の授乳室および多目的トイレに完備されています。紙おむつ用のゴミ箱も設置されていますので、使用済みおむつの処理も安心です。屋外の扇形車庫付近にもおむつ交換台付きの簡易休憩室がありますので、広い館内どこに居てもあわてずお世話ができるでしょう。「授乳室に駆け込んだら同じように赤ちゃん連れのママさんがいてホッとした」なんて声もありました。

●ファミリートイレ・多目的トイレ:
小さなお子さんが一緒の場合、大人用のトイレに入るのも一苦労ですよね。京都鉄道博物館では多目的トイレが複数箇所に用意されており、ベビーチェアが設置されている個室や、親子で一緒に入れる広めのトイレが利用できます。オムツ外れ前後の幼児でも使いやすい幼児用便座やステップがあるトイレもありますので、「トイレ!でも一人じゃ無理!」という時でも安心です。扇形車庫エリアにも仮設ではありますが綺麗なファミリー向けトイレがあります。夏場は蒸し暑くなるので、扇風機やエアコンが効いている館内トイレで済ませておくのが良いかもしれません。

●コインロッカーと荷物預かり:
子連れのおでかけは何かと荷物が多いもの。館内入口付近と旧二条駅舎のショップ付近にはコインロッカーが設置されています。ベビーカーが入る特大サイズはありませんが、スーツケースくらいの大きさまで収納できる大型ロッカーもあります。料金はサイズにより数百円程度です。また、夏場に濡れたタオルや着替えが出た場合でも、ゴミ箱やビニール袋が各所にあるので適宜処理できます。なお、医務室も館内にあり、万一具合が悪くなった時やケガをした時にはスタッフに声をかければ対応してもらえます。

●迷子対応・スタッフサポート:
広い館内では、子どもが夢中になるあまり親とはぐれて迷子になることも考えられます。しかしその点も心配いりません。館内各所にいるスタッフの方は無線機を携帯しており、迷子の迷子センター対応もスムーズです。万一お子さんが迷子になってしまった場合は、近くのスタッフに名前や特徴を伝えましょう。館内放送やスタッフ間連絡ですぐに捜索してもらえます。実際に「気付いたら子供がいない!と焦ったが、スタッフさんのおかげですぐ見つかった」という親御さんの声もありました。また、抱っこで疲れた時にベビーストラップを貸してくれたり、レストランで子供がスプーンを落として泣いていたら新しいものを持ってきてくれたりと、スタッフの心遣いに助けられたというエピソードもよく聞きます。子連れに優しい博物館であることが感じられるでしょう。

所要時間別おすすめモデルコース

京都鉄道博物館は見どころが多いため、限られた時間でどう回るか悩む方もいるでしょう。ここでは滞在時間に応じたモデルプランを提案します。ご家族の予定に合わせて活用してみてください。

1. 1時間クイックコース – 「駆け足でもここだけは!」
あまり時間がないけれど子どもに見せてあげたい…という場合の最短コースです。まず入館したらプロムナードで0系新幹線と記念撮影。続いて本館1階に入り、500系新幹線や歴代の特急車両をざっと見学します。時間が合えば2階のジオラマショーを途中からでも覗いてみましょう。その後エスカレーターで屋上3階のスカイテラスへ。ここから在来線や新幹線が走る様子を眺め、「今度あれに乗ろうね」と子どもと会話を楽しんで。最後に旧二条駅舎で急ぎ足でお土産をチェック。人気のプラレールや限定グッズを手短に購入したら終了です。ポイント: SLスチーム号やシミュレータ、細かな展示解説は泣く泣く諦める形になりますが、大きな車両と雰囲気だけでも十分子どもに印象を残せます。時間がシビアな時は平日に行くなどして混雑を避け、最短動線で回りましょう。

2. 2時間スタンダードコース – 「主要スポットを押さえる」
初めて訪れる方向けの基本コースです。まずはプロムナードと本館1階で新幹線・特急車両を観賞。子どもが好きな車両があれば中に入ったり写真を撮ったりしましょう。次に2階へ上がり、ジオラマショーの時間に合わせて鑑賞。その後は運転シミュレータ(予約済みの場合)や体験展示コーナーで遊びます。ドア開閉や踏切など子どもが特に喜びそうなものを選んで体験させてあげてください。続けて3階スカイテラスでひと休みしつつ、外の列車風景を楽しみます。余裕があれば扇形車庫の蒸気機関車エリアにも足を伸ばしてみましょう。最後に旧二条駅舎のショップでお土産を購入して終了。ポイント: 2時間あれば主要な展示は一通り見て回れますが、時間に追われがちなので子どものペースに合わせつつメリハリをつけて。SL乗車は時間的に難しいため、外から走る姿だけでもチラ見しておくと話のネタになります。

3. 半日ゆったりコース(3~4時間) – 「体験も食事も満喫」
午前中からお昼過ぎまで過ごすことを想定したコースです。まず10時の開館に合わせて入館。入ったらすぐSLスチーム号のチケットを購入し、希望の時間帯を確保します(例えば11:30発など)。それまでの時間でプロムナード→本館1階を見学し、予約していれば運転シミュレータも体験。指定のSL発車時刻が近づいたら屋外のSLのりばへ移動し、蒸気機関車の乗車体験を楽しみます。SLに乗った後は扇形車庫で他の機関車も見学。ちょうどお昼時になったら、館内に戻って2階レストランで昼食をとりましょう(混雑し始める前に11時台の早ランチがおすすめ)。お腹が満たされたら2階のジオラマショーを見学。さらにキッズパークで子どもをプラレール遊びさせてあげましょう。パパママはその間ベンチで一息つけます。最後に3階スカイテラスで記念写真を撮り、旧二条駅舎でお土産選びをして締めくくります。ポイント: 半日あれば体験系も一通り組み込めます。SLとシミュレータ、ジオラマショーの時間配分に注意しつつ、子どもの体力を見ながら休憩を適宜入れましょう。

4. 1日まるごとコース(5~6時間) – 「とことん京都てっぱくを堪能」
朝から夕方まで存分に遊ぶプランです。開館と同時に入り、まずシミュレータの時間予約(前売り)とSLチケットを確保。午前中は本館の展示車両をじっくり見学します。好きな車両の前では時間を取り、写真もたくさん撮りましょう。SLの発車時刻に合わせて屋外に出て乗車体験。その流れで扇形車庫でSLを眺めながら一服し、写真撮影会などイベントがあれば参加してみます。お昼は博物館名物駅弁を購入し、敢えて食堂車内や屋上テラスでピクニック気分でいただきます。午後は体験コーナー巡りとジオラマショー鑑賞。お子さんがハマった展示があれば繰り返し見てもOKです。例えば踏切模型で何度も遊んだり、ジオラマを2回見るなど、その日の子どもの「推し」にとことん付き合ってあげましょう。最後はショップでお土産を時間をかけて選びます。1日遊んだご褒美に、子どもが本当に欲しがるもの(予算内で…)を選ばせてあげると良い記念になります。ポイント: 丸1日いるつもりでも、あっという間に閉館時間が来てしまうほど内容充実の博物館です。子どもは夢中になって走り回るので、大人は適度に休みつつ体調管理を。途中で外の公園で遊ぶ時間や、水族館へ立ち寄る余裕もあるので、天気と相談してプランを調整しましょう。1日いると子どもは帰りの電車でぐっすり…なんてことも多いですよ。

年齢別おすすめのお土産&鉄道グッズ

旅の楽しみの一つがお土産選び。京都鉄道博物館のミュージアムショップには、ここでしか買えない鉄道グッズやお菓子がたくさん揃っています。子どもの年齢や好みに合わせたおすすめ商品をいくつかご紹介します。

●未就学児(幼児)におすすめ
小さなお子さんには、見てすぐに遊べるおもちゃ系グッズや身につけグッズが人気です。定番はやはりプラレールの限定セット。京都鉄道博物館限定販売の「7100形蒸気機関車 義経号(プラレール)」は、館内展示にもなっている明治時代の蒸気機関車「義経号」をモデルにしたもので、第1位の売れ筋商品となっています。蒸気機関車好きの子にはたまらない一品です。また、館の公式キャラクター**「ウメテツ」(梅小路の“梅”と鉄道の“テツ”をかけたキャラ)のぬいぐるみやクッションも幼児には大人気。ふかふかのウメテツクッション(顔の形をしたクッション)は抱き心地が良く、帰りの車で抱っこしてそのまま寝てしまう子もいるとか。他にも、電車柄のTシャツ(キッズサイズ90~130)や靴下、ステッカーなど身につけられるグッズは思い出にもなり、おすすめです。お菓子ではドクターイエローのふりかけ**セットや、電車のイラスト入りラムネ菓子など、日常で使える食品系も幼児ウケが良いでしょう。何よりパッケージがカラフルなので子どもが「これが欲しい!」と指差すこともしばしば。予算と相談しつつ、1つか2つ好きなものを選ばせてあげてくださいね。

●小学生におすすめ
小学生くらいになると実用的なグッズやコレクション性のあるおもちゃが好まれます。男の子には引き続きプラレールやトミカ(ミュージアム限定の鉄道車両整備トラックなど)も人気ですが、少しお兄さんお姉さん向けにはメタリック鉛筆セット(500系新幹線デザイン)や鉄道柄の自由帳など、学校で使える文房具が喜ばれます。京都鉄道博物館ロゴ入りのシャープペンや消しゴム、クリアファイル(義経号デザインのファイルはレアで人気)といった商品もあり、友達へのばらまき土産にも良いでしょう。鉄道模型Nゲージなど本格的なものも販売されていますが、価格が高めなので記念としては文具や小物が手頃です。また、駅名標キーホルダー(京都駅や梅小路京都西駅の駅看板を模したキーホルダー)や、車両のプレート型マグネットなどもコレクションアイテムとして小学生に密かな人気です。女の子には可愛い電車イラスト入りの巾着袋やポーチ、最近再ブームの**手ぬぐい(展示車両柄)**などがウケています。渋い手ぬぐいですが、SLや新幹線がポップにデザインされ若い子にも「オシャレ!」と評判ですよ。

●大人&鉄道ファンにおすすめ
パパママ自身や鉄道好きの大人へのお土産もぜひ。京都鉄道博物館限定グッズの中には、マニア心をくすぐるものがいっぱいです。例えば**「ブレーキハンドル型ペットボトルオープナー」は実際の列車のブレーキハンドルを模した栓抜きで、2位の売れ筋商品。台座部分に博物館のロゴも入っており、使って良し飾って良しの一品です。お酒好きのお父さんへのお土産にすると喜ばれるかもしれません。また、「洛中洛外鉄道図マグカップ」は京都市内の鉄道路線図がレトロ調に描かれたマグカップで、赤と青の2色展開。夫婦お揃いで使えるとあって観光客にも人気です。その他、「駅名標デザインのマフラータオル」「車両シルエット入りネクタイ」など日常使いできるグッズも充実しています。食品系では、京都らしくSL石炭あられ**(竹炭入りで見た目が石炭そっくりのしょうゆ味おかき)や、新幹線やSLがプリントされたミニゴーフル(丸いゴーフル菓子)などが定番です。観光土産も兼ねて職場や実家へのお土産にする方も多いです。ちなみにミュージアムショップは旧二条駅舎にあり、入館しなくてもショップのみ利用可能ですので、地元の方がグッズ購入だけ立ち寄ることも可能ですよ。

どれも京都鉄道博物館でしか手に入らないものばかりなので、思い出にぜひお気に入りをゲットしてください。子どもが大きくなった時「こんなお土産買ったなぁ」と振り返るのも楽しいものです。

混雑する時期と快適に楽しむコツ

人気スポットゆえに、京都鉄道博物館は混雑する日もあります。ここでは混雑しやすい時期と、子連れでも快適に過ごすためのヒントをまとめました。

●混雑しやすい時期・時間帯:
子ども向けの施設ということもあり、**土日祝日や長期休暇期間(春休み、夏休み、冬休み)**は来館者が増えます。特にゴールデンウィーク(4月末~5月初旬)やお盆時期(8月中旬)は全国から観光客ファミリーが訪れ、入館券売り場に長蛇の列ができることもあります。また、鉄道イベントが開催される日(例えばトーマスイベント初日や記念日のセレモニーなど)も混雑します。時間帯で言えば、午前10~11時台は入り口が一番込み合い、昼前後はレストランとSL乗り場がピークになります。14時を過ぎると徐々にファミリーは帰路につくので、逆に午後遅めから閉館前(16時台)は館内が空いてくる傾向があります。雨の日は屋外の遊び場が少ないため、逆に博物館のような屋内施設に人が集まりやすく混雑することも覚えておきましょう(水族館とハシゴする家族も多いです)。

●チケット事前購入でスムーズに
混雑日に少しでもスムーズに入館するコツの一つが、前売り券の活用です。事前にオンライン(京都鉄道博物館公式が提携するアソビューなど)で日時指定のチケットを購入しておけば、当日はチケットブースに並ばずに専用入口からスッと入れます。またセブンイレブンのマルチコピー機でも入館券を事前発券できます。当日券売機は意外と並びますので、子どもが待ちくたびれてしまう前に準備しておくのがおすすめです。加えて、運転シミュレータを確実に体験したい場合は前述のように前売セット券を購入必須ですのでお忘れなく。

●朝イチ行動&計画的な回り方
子連れの場合、午前中の早い時間帯を有効活用すると良いでしょう。開館10時に照準を合わせ、可能なら15~30分前には到着して並んでおくと一番乗りできます。朝イチに入れれば、人気の体験(SLやシミュレータ)の手配も余裕をもって行え、その後も人が少ないうちに大型車両の写真撮影など快適に楽しめます。逆にお昼近くに到着すると駐車場探しやチケット購入でバタバタしがちなので、朝が弱いお子さんでなければ頑張って早起きしてみましょう。また、館内の回る順序も計画的に。例えば、通常みんなプロムナード→本館と順路通り進みますが、敢えて真っ先に奥のSLエリアに向かい、その後本館に戻ると序盤は人混みを避けられます。お昼も早めに済ませてしまえば、12時台に遊び場でのびのび遊べます。混雑時はベビーカー利用客も多いので、エレベーター待ちに時間がかかる場合は無理に上下移動せず同じフロアでまとめて見て回るなど工夫するとストレスが減ります。

●暑さ・寒さ・天候対策も万全に
夏の梅小路はとても暑く、冬は冷え込みます。混雑時は館内空調の効きも場所によっては弱まり、汗をかいたり逆に冷えたりすることも。夏場は冷感タオルや携帯扇風機、冬場はカイロや上着を用意して臨機応変に対応しましょう。屋外展示を見る時用に日よけ帽子や日焼け止めもあると安心です。雨の日は傘立てにビニール傘が大量になりますので、目印をつけておくと紛失防止になります。また、子ども用レインコートがあると手が空いて動きやすいですね。混雑とは直接関係ありませんが、こうした環境対策をしておくと結果的に親子とも疲れが軽減し、長時間でも快適に過ごせます。

●臨機応変に引き際も大事
子どもの機嫌が悪くなったり予想以上に混んでいて大人が疲れてしまったら、早めに切り上げる勇気も必要です。「全部見なきゃ損」と詰め込みすぎると帰り際にぐずってしまい、せっかくの楽しい思い出が台無しに…なんてことも。そんな時は、見学を途中で切り上げて一度外の空気を吸うのも手です。実は博物館では再入場は基本NGですが、旧二条駅舎側に一度出てしまえばショップエリアには戻れるので、ショップの外で少しベンチに座って休憩することも可能です(スタッフに相談すれば柔軟に対応してくれる場合もあります)。小さい子はお昼寝が必要なことも多いので、ベビーカーで寝てしまったら静かなエリアで休憩を取るなど、子どものペースを優先しましょう。「全部回りきれなかったからまた行こうね」と次の楽しみに繋げるくらいの気持ちでいると気が楽です。京都観光自体日程に余裕があれば、無理せず半日だけにして翌日また訪れてもいいですしね。

京都観光モデルコース:鉄道博物館+周辺スポット

京都鉄道博物館はそれ自体で充実していますが、せっかく京都に来たなら他の観光地も一緒に楽しみたいですよね。子ども連れにおすすめの、博物館と組み合わせて行ける周辺スポットやモデルコースをご紹介します。

●京都鉄道博物館+京都水族館コース
同じ梅小路公園内にある京都水族館は、鉄道博物館と並んで京都駅周辺エリアの人気スポットです。博物館で午前中たっぷり遊んだ後、午後から水族館へ移動すれば、子どもにとっては一日で2度おいしい体験になるでしょう。水族館ではイルカショー(1日3~4回開催)が目玉で、観客参加型の演出に子どもたちも大興奮します。またペンギンやオットセイの可愛い姿を見て癒され、博物館とはまた違った「生き物」への興味関心が刺激されます。移動距離も徒歩5分程度と近く、公園の緑道を歩いて行けるので子どもの気分転換にもなります。時間配分としては、午前10時~13時頃まで鉄道博物館、ランチ後14時~17時に水族館、といった流れがスムーズです。どちらも屋内メインなので、真夏や雨の日のプランにも最適です。ただし両施設とも子連れで回ると結構疲れますので、館内では適宜休憩を。梅小路公園内には芝生広場や遊具もあるので、合間にピクニック気分でおやつタイムを挟むのも良いですね。

●梅小路公園ピクニックコース
博物館を出た後、「もう少し子どもを遊ばせたいけどお金をかけずにゆっくりしたい」という場合は、梅小路公園自体を満喫するのも一案です。梅小路公園は広大な敷地を持つ都市公園で、自由に使える芝生広場や遊具エリア、水辺の生態園などがあります。特に子ども連れには、公園北側の「すざくゆめ広場」にある大型遊具(アスレチック遊具や砂場)が人気で、地元の子供たちで賑わっています。博物館の遊具エリアで味をしめた子が、まだまだ遊び足りない場合はここで思いっきり体を動かすと良いでしょう。また、公園内には季節の草花が美しい日本庭園「いのちの森」や、小川で水遊びができるせせらぎもあり、夏には子どもが裸足になって水と戯れる姿も見られます。公園内にはカフェレストランも1軒(施設内「京都・梅小路みんなの森」内)あり、テラス席でお茶しながら子どもを遊ばせることも可能です。春には桜、秋には紅葉の名所でもあるので、季節感たっぷりの京都の風景も楽しめます。鉄道博物館+公園遊びという組み合わせは、お財布にも優しく、小さな子連れ旅にはぴったりです。

●京都鉄道博物館+京都駅周辺観光コース
博物館見学後、京都駅近辺でもう少し観光して帰りたい場合はこちら。京都駅周辺には子どもも楽しめるスポットが点在しています。まず、京都駅ビル自体が魅力いっぱい。駅ビル大階段を上がった先(空中経路と呼ばれる空中庭園)には、新幹線や在来線を上から覗ける展望スポットがあります。実際に博物館で見た500系やドクターイエローが運行日に当たれば、ここから走行シーンを見送れるかもしれません。また、京都駅ビル内11階には「拉麺小路」やキャラクターショップもあり、電車で移動中に眠ってしまった子が目を覚ました時など、最後にもうひと遊びするのに好適です。さらに駅前の京都タワーも子連れに密かな人気。展望室からは京都市街を360度見渡せ、晴れた日には遠く大阪方面まで見晴らせます。望遠鏡で新幹線が走る姿を探したり、「あそこが行った博物館だよ」と場所を確認したりするのも楽しいでしょう。京都タワー地下には銭湯も併設されており、帰り前にお風呂でさっぱりしてから新幹線に乗る、なんてユニークなプランも可能です。駅周辺には他にも東寺(五重塔で有名なお寺。駅から1駅)や、鉄道好き向けには京都駅隣接の「梅小路京都西駅」横に保存展示されているSL(C62形蒸気機関車の動輪モニュメント)など見どころがあります。時間と体力に余裕があれば、京都観光らしいスポットと絡めてオリジナルのコースを作ってみてください。

子育てファミリーの体験談・感想紹介

実際に京都鉄道博物館を訪れた親子からは、「想像以上に楽しめた!」という声がたくさん聞かれます。いくつか口コミや感想をまとめてみました。

  • 「2歳児でも一日飽きずに遊べました!」
    (2歳と4歳のお子さんを連れたママの感想)
    「2歳の息子がまだ小さいので心配していましたが、館内は触って遊べる仕掛けがいっぱいで終始大はしゃぎでした。非常ボタンを押す体験が特に気に入ったようで、音と光に大喜び。他の人が来るまで何度も押して遊んでいました(笑)。普段飽きっぽい子ですが、プラレールで遊べるキッズスペースもあって、一日中持て余すことなく楽しめました。」
  • 「鉄道ファンでなくても大満足」
    (5歳児のパパの感想)
    「正直、自分はそれほど鉄道に詳しくないのですが、本物の0系新幹線やSLの迫力に親の私が大興奮してしまいました。500系の運転席にも上がれて、子どもと一緒に『すごいなぁ!』と声が出ました。博物館スタッフの方が展示の豆知識を教えてくれたりして、大人も学びが多くて楽しかったです。子どもは帰ってからも図鑑を見返していましたし、鉄道に興味がない家族でもぜひ行ってみてほしいですね。」
  • 「女の子も大興奮でした」
    (6歳と3歳の姉妹を連れたママの感想)
    「男の子向けの場所かな?と思っていましたが、うちの娘たちも目を輝かせて楽しんでくれました。特に運転シミュレータでは『電車の運転手さんになれた!』と大喜びで、終わった後もしばらく運転ごっこをしていました(笑)。車両の中に入ったりベルを鳴らしたりできるので、女の子でも全く退屈しません。帰りにはお気に入りの新幹線柄のTシャツを買って、ご機嫌で着ています。」
  • 「子連れ設備が整っていて助かった」
    (乳児と3歳児を連れたママの感想)
    「赤ちゃん連れでしたが、授乳室がおしゃれで使いやすく感動しました。おむつ替え台も至る所にあって、トイレに駆け込まなくても良いのがありがたかったです。ベビーカー移動もしやすく、エレベーターも広くてA型ベビーカーでもスムーズに乗れました。スタッフさんもみなさん親切で、上の子にも『たくさん遊んでくれた?』と笑顔で声をかけてくれたりと温かかったです。安心して子連れ観光できました。」

このように京都鉄道博物館は、実際に行ったファミリーから高評価ばかり。**「京都 観光 子ども向け」**スポットとしてもトップクラスにおすすめできます。ぜひ皆さんもお子さんと一緒に訪れて、電車いっぱいの夢空間で親子の思い出を作ってくださいね。「京都鉄道博物館 子連れ」で検索して下調べしつつ、当日は思いきり楽しんでください!
きっとお子さんにとっても、パパママにとっても、忘れられない京都旅行のワンシーンになることでしょう。

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