子連れで楽しむ埼玉の屋内スポット!陸上自衛隊広報センター『りっくんランド』徹底ガイド

埼玉周辺や東京圏で雨の日でも安心して子どもと遊べる屋内スポットをお探しなら、朝霞市にある陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」がおすすめです。ここは陸上自衛隊の広報施設で、実物の戦車やヘリコプターに触れたり、シミュレーターで遊んだりと親子で自衛隊体験ができる貴重な施設です。未就学児から小学生まで楽しめて、しかも入館料は無料! 子連れファミリーに嬉しい設備も整っており、天候を気にせず一日中遊べるので、週末のお出かけや長期休みのレジャーにぴったりです。本記事では、りっくんランドの基本情報から見どころ、子ども向けサービス、季節ごとのイベント、過ごし方のコツまで、ファミリー向けに徹底解説します。

基本情報(所在地・アクセス・開館時間・入館料・駐車場など)

まずは陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」の基本情報を押さえておきましょう。所在地やアクセス方法、利用時間などを事前に知っておけば、当日の計画も立てやすくなります。

  • 所在地:埼玉県朝霞市栄町4丁目6(朝霞駐屯地敷地内)
    ※住所は埼玉県ですが、都内(東京都練馬区)との境界付近に位置しています。最寄り駅から少し離れていますが、後述のアクセス方法を参考にしてください。
  • アクセス(公共交通機関):東武東上線「和光市駅」または「朝霞駅」、東京メトロ有楽町線・副都心線「和光市駅」から徒歩約15~20分。駅からコミュニティバス(和光市駅南口発の循環バス「わくわく号」など)も利用できます(「本町小学校前」または「栄町三丁目」バス停下車徒歩5~7分)。西武池袋線「大泉学園駅」北口から西武バス朝霞駅行きに乗車、「南大通り」バス停下車徒歩約15分。
    ※和光市駅・朝霞駅からは距離がありますが、ベビーカーで歩ける歩道が整備されています。小さなお子さん連れなら、無理せずバスを活用すると良いでしょう。
  • アクセス(車):東京外環自動車道「和光IC」から約1.5km(約5分)。国道254号(川越街道)沿いですが、川越方面からは直接右折で入れないため、県道109号(新座和光線)側からアクセスしてください。
    駐車場:敷地内に無料駐車場あり(普通乗用車約100台、大型バス3台収容)。朝8時~夕方16時45分まで開門しています。週末は来館者が多いため、午前中早めの到着がおすすめです。自転車・ベビーカー置き場も完備されています。
  • 開館時間:午前9:30~11:45、午後13:15~16:45(※平日は一旦お昼で閉館し入替制)。受付は閉館15分前まで。土日祝日は**終日開館(9:30~16:45通しで利用可)**となっており、途中で閉館せずに見学できます。
  • 休館日:毎週月曜日・火曜日および年末年始(12/28~1/4)。月曜・火曜が祝日の場合は翌平日が休館となります。休館日や臨時の閉館情報は公式サイトの開館カレンダーを確認してからお出かけください。
  • 入館料:無料(常設展示の見学および体験コンテンツ利用はすべて無料です)。館内入口で来館者名等を記入する受付がありますが、事前予約は不要です。気軽にふらっと立ち寄ってOKなのが嬉しいポイントです。
  • 問い合わせ:電話 03-3924-4176(陸上自衛隊広報センター直通) ※開館日の9:30~16:45に対応

展示・体験の内容紹介(陸自の歴史、装備品、体験試乗、シミュレーターなど)

りっくんランドの館内には、**「見て・触れて・体感して」**楽しめる工夫が満載です。大きな戦車やヘリコプターなどの実物展示から、子どもが大興奮する乗り物体験、さらには陸上自衛隊の歴史を学べるコーナーまで、多彩なコンテンツが用意されています。ここでは主な展示内容や体験プログラムを詳しくご紹介します。

  • 迫力満点!実物の戦車・ヘリコプター展示:館内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、大型の陸上自衛隊装備品です。たとえば90式戦車や74式戦車などの主力戦車が展示されており、その大きさと存在感に圧倒されます。頭上には対戦車ヘリコプター**AH-1S(コブラ)**も吊るされ、まるで本物の戦場ジオラマのような迫力です。普段なかなか間近で見ることのできない軍用車両や航空機を、子どもと一緒に「本物だ!」と盛り上がりながら観察できます。展示車両のそばには解説パネルがあり、親御さんも一緒に読みながら学べるので自由研究の題材にもぴったりです。
  • 乗ってみよう!車両やバイクへの搭乗体験:展示されている乗り物の中には、実際に乗車体験ができるものもあります。たとえば館内入口付近に展示された大型ヘリコプターのコックピットには座ることができ、操縦席からの眺めを子どもと一緒に体感できます(写真映えも◎)。また、偵察用オートバイ(オフロードバイク)にもまたがって記念撮影OK。さらに屋外展示エリアでは、高機動車(自衛隊のジープのような車)や装甲車の座席に座ってみたり、ハンドルを握ったりといった体験も可能です。大興奮でハンドルを握る子どもの姿に、パパもママも思わず笑顔になります。
  • 充実のシミュレーター体験:りっくんランドの目玉とも言えるのが各種シミュレーターコーナーです。館内にはシューティング型の射撃シミュレーターと、フライトシミュレーターがあります。射撃シミュレーターでは、大型スクリーンに映し出された標的に向けて模擬銃を構えて狙い撃つゲームが楽しめます。まるで隊員になった気分で集中して引き金を引くと、終了後には命中率などのスコアが印刷された紙が出てきます(親子で得点を競ってみるのも盛り上がります!)。小さな子には少し難しいかもしれませんが、小学生以上なら夢中になること間違いなしです。一方、フライトシミュレーターでは、ヘリコプター(AH-1S)を操縦しているような疑似体験ができます。モニターに映る空の景色に合わせて操縦桿を操作し、上昇・下降や旋回を体感できます。パパも童心に返って「操縦って難しいなぁ」と言いながら子どもと交代でチャレンジする姿も見られますよ。これらシミュレーターは人気コンテンツのため、週末は順番待ちの列ができることがあります(詳細は後述の「混雑しやすい時間帯」で解説)。平日であれば比較的すぐ体験できますので、可能であれば空いている時間帯を狙いましょう。
  • VR搭乗体験:近年新たに登場したのが、VRゴーグルを用いた戦車などの搭乗体験です。専用のVRヘッドセットを装着すると、自分が戦車や水陸両用車の中に乗り込んで操縦しているような360度映像が目の前に広がります。振動や音もリアルに再現され、まさに“乗って体感する”迫力です。小さなお子さんはVRゴーグルが外れてしまうこともあるので、しっかり頭に装着してあげてくださいね。こちらも数分程度の体験ですが、終わった後は子どもが「本当に戦車に乗ってるみたいだった!」と大興奮間違いなしです。
  • 装備品の展示と体験コーナー:車両や乗り物以外にも、陸上自衛隊の隊員が使用する様々な装備品が展示されています。歴代の制服・迷彩服やヘルメット、防弾チョッキ、小銃や無線機など、子どもにとってはまるで秘密基地のような興味深い道具がずらり。「これは何に使う道具かな?」と親子でクイズを出し合いながら見て回るのも楽しいでしょう。また、一部の装備品は実際に手に取ったり身につけたりできる体験コーナーになっています。例えば、隊員が背負って行軍する大型リュックサック(背嚢)の重さを実感できるコーナーがあります。中におもりが入ったリュックを持ち上げたり背負ったりすると、そのずっしりとした重みには大人でも驚くほど。「これを担いで走るなんて隊員さんはすごいね」と子どもと話せば、自然と自衛隊の大変さや頼もしさに思いを馳せるきっかけにもなります。他にも双眼鏡で遠くを見てみたり、無線機で通信ごっこをしたりと、触れて学べる展示が豊富です。
  • 陸自の歴史・資料展示:館内の一角には、陸上自衛隊や朝霞駐屯地の歴史を紹介する展示エリアもあります。さらに別館として**「振武臺記念館(しんぶだいきねんかん)」**が併設されており、かつて朝霞にあった陸軍予科士官学校(旧日本軍の士官学校)や旧軍に関する資料、朝霞駐屯地および地元の歴史資料などが展示されています。こちらは戦前・戦後の貴重な資料が多く、大人には見応えがありますが、小さな子どもには内容が難しく退屈に感じるかもしれません。振武臺記念館は基本的に自由見学ですが、水・金曜にはボランティアガイドの案内がある日もあります(興味のある保護者の方はぜひ)。撮影禁止の資料もありますので、マナーを守って見学しましょう。小学生くらいであれば、夏休みの自由研究として防衛や平和について考える題材にするのも良いかもしれません。

こうした展示・体験を通して、りっくんランドでは子どもから大人まで楽しみながら陸上自衛隊への理解を深めることができます。「かっこいい!」という憧れの気持ちだけでなく、「自衛隊のお仕事ってすごいね」「災害時にこんな風に活躍してくれるんだね」といった気づきも生まれ、親子で学びと発見のある時間になるでしょう。

子ども向けのアクティビティや見どころ(制服試着体験、りっくんグッズ、スタンプラリーなど)

りっくんランドは、小さな子どもがワクワクするような仕掛けやサービスも充実しています。ここでは特に子連れファミリーに嬉しいキッズ向けアクティビティや見どころをピックアップして紹介します。

  • 迷彩服の試着体験:館内では子ども用サイズのミニ迷彩服(自衛隊制服)の試着サービスがあります。迷彩模様のジャケットや帽子を無料で貸し出してもらえ、子どもが隊員になりきって記念撮影ができます。小さなキッズが敬礼ポーズを決める姿はとっても可愛らしく、親御さんにも大人気のフォトスポットです。制服は軽い生地なので未就学児でも負担なく着られますし、「かっこいい!」「敬礼!」と子どももテンションMAX。家族写真の思い出づくりにもぜひ利用してみましょう。
  • スタンプラリー:館内を巡りながら参加できるスタンプラリーも、子ども連れに好評のアクティビティです。常設のスタンプコーナーがある場合は、受付で専用台紙をもらって館内数カ所に設置されたスタンプを集めて回ります。全部集め終わったら受付に報告してちょっとした記念品がもらえることもあります(内容は時期によって異なります)。スタンプのデザインは戦車やヘリコプター、キャラクターなど子ども心をくすぐるものばかり。自分で台紙に押せる年齢のお子さんはもちろん、赤ちゃん連れの場合はパパママが押してあげて記念に持ち帰るのも良いですね。また、夏休みや年末年始の特別イベント期間には期間限定のスタンプラリーが開催されることもあります(後述の季節イベント参照)。
  • りっくんランドオリジナルグッズ&お土産:館内には1ヶ所だけですが売店(ミュージアムショップ)があります。自衛隊グッズやオリジナルキャラクターグッズが揃っており、男の子にも女の子にも嬉しいお土産が見つかるでしょう。例えば、陸上自衛隊車両のミニチュア模型やトミカ(陸自シリーズの特別版)、迷彩柄の文房具、ワッペン、部隊マスコットのキーホルダー、お菓子(戦闘糧食をモチーフにしたカレーや缶入り乾パンなど)といった商品が所狭しと並んでいます。中でもトミカは「ここでしか買えない限定版」があり、乗り物好きの子にはたまりません。3歳の息子さんを連れたママの体験では「帰りがけにショップに吸い込まれて離れなくなった…」という微笑ましいエピソードも。ちなみにブルーインパルス(航空自衛隊のアクロバット飛行チーム)のロゴ入りグッズなど空自関連商品も一部置いてあり、パパやママが夢中になってしまうこともあるとか。ショップは小ぢんまりしていますが、週末は入場制限がかかるほど混雑することもありますので、欲しいものがある場合は早めに立ち寄るか、平日の来館時に狙うと良いでしょう。
  • キャラクター「りっくん」と記念撮影:陸上自衛隊広報センターのマスコットキャラクターとして**「りっくん」**がいます。かわいいヒヨコの隊員姿をしたキャラクターで、館内の案内板やスタンプに描かれていたり、着ぐるみがイベントに登場することもあります。運が良ければ、りっくん(着ぐるみ)と一緒に写真撮影ができるかもしれません。子どもにも覚えやすい可愛いキャラなので、小さなお子さんも親しみを感じてくれるでしょう。ぜひ探してみてくださいね(※イベント時以外は常駐していないこともあります)。
  • フォトスポット:館内外の随所に写真撮影にぴったりのスポットがあります。先述のヘリコプター座席やバイク試乗のほか、入口に展示された巨大な車両、屋外に並ぶ戦車の前、迷彩服を着て敬礼ポーズ、などなど。中でも屋外展示の戦車群は圧巻で、5台以上の戦車と自走砲などが並ぶ様子は大人も思わずカメラを構えたくなる迫力です。子どもたちはキャタピラ(無限軌道)の大きさにびっくり!「おもちゃの戦車のキャタピラはゴムだけど、本物はカチカチで大きいんだね」と、新たな発見に目を輝かせることでしょう。是非ご家族で写真を撮って、楽しい思い出を残してください。

このように、りっくんランドでは子どもが主体的に遊べる要素がたくさん用意されています。「見るだけの博物館」ではなく、体を動かしたり、触ったり、集めたりという要素があるので、飽きっぽいお子さんでも次々と興味が湧いて長時間楽しめます。保護者の方も一緒に体験して盛り上がれるので、ぜひ家族みんなで参加してみてください。

屋内施設としての魅力(天候に左右されず楽しめるポイント)

りっくんランド最大の魅力の一つは、屋内施設ならではの快適さです。全天候型の屋内スポットなので、季節や天気を気にせず計画が立てられ、急な天候不良でも安心です。以下に、天候に左右されないポイントと屋内施設として嬉しい点をまとめます。

  • 雨の日のお出かけに最適:屋内展示中心のため、雨の日でも濡れることなく遊べます。駐車場から建物入口までもさほど距離はなく、ベビーカーでもスムーズに移動可能です。傘立てやコインロッカー(荷物預かり)もありますので、雨具を置いて身軽に館内を回れます。実際、「雨の日でも大丈夫」「梅雨時の強い味方」と口コミされることも多く、天気に悩んだときの頼れる室内遊び場として評価されています。
  • 夏でも冬でも快適な空調:館内は冷暖房が完備されており、真夏の猛暑日でも涼しく、真冬でも暖かく快適に過ごせます。特に夏休み期間などは外遊びだと熱中症が心配ですが、りっくんランドならしっかり冷房が効いているので安心です。ある来館者の声では「夏場に行きましたがしっかり冷房が効いていて猛暑日や雨の日におすすめ」とのこと。逆に寒い日の屋外遊びが難しい時期も、ここなら暖かい室内でエネルギッシュに遊べます。天候や気温を気にせず計画できるのは子育て家庭にとってありがたいですよね。
  • 照明や音響も配慮された室内:屋内展示なので日差しの強弱に左右されず、いつでも見やすい照明環境です。展示物にはスポットライトが当たり、細部までよく見えます。また館内は基本的に静かで安全な環境が保たれています。映像シアターやシミュレーターでは大きな音が出る場合もありますが、エリアが限られているため、赤ちゃんが急にびっくりして泣いてしまう心配も少ないでしょう(不安な場合は音が聞こえにくい離れた場所で待つこともできます)。
  • 清潔で整った設備:屋内施設なので、トイレや授乳室などの設備も天候の影響なく清潔に保たれています。後述しますが、ベビーカー移動やオムツ替えもストレスなく行える快適設計です。強風で砂埃が入ってくるとか、真冬の冷たいベンチで休む必要があるといった心配もありません。常に適温・清潔な環境で子どもを遊ばせられるのは親として安心ですね。

以上のように、りっくんランドは**「屋内遊び場」としての質が非常に高く**、天気や季節を問わず通年楽しめるスポットです。とくに梅雨時や真夏・真冬など、屋外遊びが難しい時期には強い味方となってくれるでしょう。「埼玉で子どもと遊べる屋内施設」を探しているファミリーには、自信を持っておすすめできます。

家族向けの休憩スペースや設備(トイレ、授乳室、おむつ替えスペース、飲食持ち込み可能かなど)

小さな子ども連れのお出かけでは、施設内の設備が整っているかどうかも重要なポイントです。その点、りっくんランドはファミリーに優しいサービスがしっかり用意されています。ここでは、休憩スペースや赤ちゃん連れ向け設備、食事関連の情報を解説します。

  • トイレ設備:館内のトイレは1階・2階に設置されています。男女別トイレのほか、多目的トイレもあり、オストメイト対応や車椅子利用も可能です。小さなお子さん用に、洋式トイレの便座には取外し可能な幼児用補助便座が用意されている個室もあります。また、女性用トイレ内にはおむつ交換台が設置されており、使用済みおむつを捨てるためのゴミ箱やビニール袋も備えられていて衛生的です。パパがオムツ替えをする場合は、多目的トイレ等を利用すると良いでしょう。いずれも新しく清潔な印象で、気持ちよく使えると評判です。
  • 授乳室:赤ちゃん連れには嬉しい授乳室も用意されています。館内の一角(2階フロア)に個室タイプの授乳室があり、椅子や簡易テーブル、荷物置き場が整っています。完全個室ですので授乳に集中できますし、パパでも付き添いが可能なスペースです。授乳室内におむつ替え台も併設されていますので、赤ちゃんの着替えやおむつ替えも周りを気にせずできます。ミルク用のお湯が必要な場合は、受付で申し出れば対応してもらえることがあります(状況によりますのでスタッフに相談してみてください)。
  • ベビーカーでの移動:館内は2階建てですが、エレベーターが完備されているためベビーカーでも楽に移動できます。通路や展示スペースも比較的ゆったりしており、ベビーカーを押したまま各展示を見ることができます(混雑時は周囲に配慮しましょう)。展示によってはベビーカーを停めて近づいた方が見やすい場所もありますので、邪魔にならない場所に一時駐車することも可能です。入口付近や各階隅にベビーカー置き場スペースもあります。館内段差はほとんどなくフラットなので、歩き始めの幼児連れでも安心です。
  • 休憩スペース:歩き回って疲れたら、館内外にいくつかある休憩コーナーを利用しましょう。館内には約110名収容のホールと会議室、和室などがあり、無料で開放されています。自由に腰掛けられるベンチも各所に点在しています。2階にはテラスに繋がる扉があり、外に出ると屋外ウッドデッキの休憩スペースに出られます。このウッドデッキには屋根付きのテーブル席がいくつか設置されており、おやつタイムや軽食休憩に利用できます。晴れていれば日差しが差し込み気持ち良く、子どもたちもひと息つけるでしょう。自動販売機も館内にあり、ジュースやお茶、さらにはアイスクリームの自販機(人気の「17アイス」)もあるので、ちょっとしたおやつ調達にも困りません。
  • 飲食持ち込みとランチ:館内には専用のレストランやカフェテリアはありません。そのため、お弁当や飲み物の持ち込みは基本OKとなっています。ただし、館内での飲食は原則禁止されており、食事は前述の屋外ウッドデッキや1階外のテーブル席でとる必要があります。晴れの日はウッドデッキでピクニック気分でお弁当を広げる家族も多いですし、屋根付きスペースもあるので雨天時でも多少の雨風をしのいで飲食が可能です。ゴミ箱も設置されていますので、出たゴミは各自で分別して処分しましょう。なお、離乳食や赤ちゃん用のおやつ程度であれば授乳室やベンチでさっとあげる程度は問題ない雰囲気です。また、2025年からは土日祝日に限り館内前に**キッチンカー(移動販売車)**が出店するようになりました。ホットドッグやカレーライス、軽食などを販売しているので、お昼ご飯を調達する選択肢として活用できます。キッチンカー出店日には土日祝日のみ館内が午前から午後まで通しで開館(閉館による退出なし)となっているため、お昼を挟んでゆっくり滞在することもできます。平日に行く場合は、いったん午前の部を見学したあと近隣の飲食店でランチを済ませ、再度午後に入館するといった形がおすすめです(※平日でも予約なしで午後から再入館可能です)。
  • その他設備:この他にも、無料のロッカー(手荷物を預けて身軽に動けます)、AED設置、喫煙所(屋外に一箇所)など、必要な設備はひととおり揃っています。授乳室以外でのオムツ替えは前述のトイレ内ベビーシートで可能です。館内は全館禁煙となっていますので、小さな子どもにも空気がクリーンで安心です。なおペットの入館はできませんので、介助犬以外のペット連れは避けましょう。

このように、りっくんランドは子連れ家族に配慮した施設づくりがなされています。特に小さなお子さん連れだと「オムツ替えや授乳は大丈夫かな?」「ベビーカーで行っても平気かな?」と心配になりがちですが、そういった不安要素がしっかり解消されている点は高評価です。親も子も安心して一日遊べる環境が整っているので、初めてのお出かけ先としても安心ですね。

季節ごとのイベントや企画(防災体験、夏休みイベント、記念展示など)

りっくんランドでは、通常展示だけでなく季節ごとのイベントや期間限定企画も開催されています。何度訪れても新しい発見があるよう工夫されており、リピーターのファミリーも多いです。ここでは一年を通じて行われる主なイベントや特色を季節ごとにご紹介します。

  • 春~ゴールデンウィーク:春は自衛隊関連の記念日や行事も多く、イベントが充実する季節です。とりわけゴールデンウィークには毎年特別イベントが開催され、大型連休ということもあって多くの家族連れで賑わいます。過去の例では、「73式大型トラック」の体験搭乗イベントが行われました。これは定員制で、陸上自衛隊の大きな輸送トラックの荷台に乗り込み、朝霞駐屯地内を一周走行するという迫力満点の企画です(小学1年生以上かつ日本国籍の方が対象でした)。事前応募制で抽選に当たれば優先搭乗券がもらえ、当日枠も若干用意されました。大きなトラックに親子で乗り込み基地内を走る体験は滅多にできない貴重なものだったようで、参加した子ども達は興奮冷めやらぬ様子でした。この他にもGW中は、普段展示のみの車両のエンジンをかけてのデモンストレーション、警務隊が使用するオートバイや73式小型トラックも展示された年もあります。GWは来館者数も多く混雑しますが、こうした特別企画目当てで訪れる価値大です。
  • 夏(夏休み期間):夏休みには子ども向けの**「夏休み特別イベント」**が約1ヶ月にわたって開催されます。例えば7月下旬~8月末にかけて、日替わり・週替わりで以下のような体験企画が実施されました。
    • 体験試乗:高機動車や偵察用オートバイなどの車両に実際に試乗(敷地内で助手席や荷台に乗せてもらう)体験。エンジン音と振動に子ども達は大興奮です。
    • ラッパ吹奏体験:自衛隊で使われるラッパ(ラッパ手が訓練や儀式で吹くあのラッパ)を実際に手にとって音を出してみる体験。隊員さんが優しく指導してくれ、「ブブーッ」という音が出せると子どもは大喜び。意外と難しく、大人も挑戦してみたくなります。
    • ロープ体験:隊員が行うロープ降下訓練の一部を模擬体験。とはいえ高所から降りるのではなく、低い高さでハーネスをつけロープを握ってぶら下がってみるといった安全な体験です。ロープの結び方教室などが開かれる場合もあり、工作好きの子にも人気。
    • ドーラン体験:自衛官が訓練で顔に塗る迷彩用フェイスペイント(ドーラン)を、隊員さんに塗ってもらう体験です。頬に緑や茶色のペイントを施してもらうと子どもたちの表情は真剣そのもの。「いつもと違う自分」になれてテンションが上がります。ペイントは肌に優しい素材でできており、終わったらすぐ拭き取れるのでご安心を。
    • その他:紙兜(かみかぶと)作りや戦車模型のペーパークラフト工作教室、防弾チョッキ着用体験など、その年によってさまざまな企画が用意されます。
    夏休みイベント期間中はスタンプラリーが強化版になったり(特別デザイン台紙&景品あり)、期間限定の展示(例えば自衛隊の災害派遣活動写真パネル展など)が行われることもあります。また、暑い時期には先述のキッチンカーが週末だけでなく平日にも特別出店することがあり、かき氷や冷たい飲み物のサービスがあった年も。夏休みは混雑しやすいですが、それに見合う楽しい体験が盛りだくさんなので、ぜひ計画に入れてみてください。
  • 秋(防災体験・航空イベントなど):秋は比較的イベントの谷間となる時期ですが、それでも防災週間(9月)に関連した企画や、基地創立記念行事に合わせた展示が行われることがあります。例えば2025年9月にはUH-1Jヘリコプターの体験搭乗イベントが行われ、大きな注目を集めました。ヘリコプターに実際に乗って地上数メートルのホバリングを体験するというもので(離陸はしません)、こちらも事前応募制・抽選当選者限定のスペシャル企画でした。残念ながら当選倍率は高かったようですが、当日は応募に漏れた方々も多数見学に訪れ、ヘリの間近での展示見学や写真撮影を楽しんでいました。また、りっくんランド自体ではありませんが、各地の自治体と協力して防災訓練イベントに参加することもあります。地震の揺れを疑似体験できる「起震車」や、VR映像と振動・風で災害現場を体感できる「VR防災体験車」などが来場し、防災啓発イベントが行われるケースも。子どもにとっては遊園地のアトラクションのようですが、楽しみながら防災意識を学べる貴重な機会となります。秋は気候も良く、屋外展示の戦車見学なども快適にできる季節なので、イベントがなくてもゆったり訪れるのに適しています。
  • 冬(年末年始・記念イベントなど):冬季は屋外での大規模イベントは控えめですが、年末年始には特別企画が用意されます。特に毎年12月の最終開館日には「年末感謝イベント」のような催しが実施されてきました。これは一年間来館してくれたお客さんに感謝を込めて行われるミニイベントで、過去にはお子様向けスタンプラリー(館内のポイントを回ると記念品を進呈、数量限定)や、自衛隊カレンダーの無料配布、装備品の特別展示などが行われました。クリスマス時期に合わせて、迷彩柄サンタクロースとの記念撮影会が行われた年もあり、子どもたちは大喜び。また、冬休み期間には親子で参加できる工作教室(迷彩柄のプラ板キーホルダー作り等)や、新年最初の開館日に書初め大会やおしるこのふるまいがあったことも。寒い時期でも屋内で楽しめるイベントを工夫して開催してくれるので、公式サイトのイベント情報は定期的にチェックしてみましょう。

以上のように、四季折々でバラエティ豊かな企画が行われるのがりっくんランドの特徴です。**「何度行っても楽しめる」**との口コミも多く、イベント目当てで再訪するリピーター家族も珍しくありません。公式ホームページや東部方面隊のSNS(X・旧Twitterなど)で事前に情報を発信しているので、お目当てのイベントがある場合は早めにスケジュールを押さえ、必要に応じて応募や予約を済ませておきましょう。

ファミリーでの過ごし方モデルプラン(所要時間別:1時間、2時間、半日)

実際に子どもとりっくんランドへ行く際、「どれくらい時間をみておけば良いかな?」「短時間でも楽しめる?」と気になりますよね。ここでは家族で訪れる際のモデルプランを、所要時間別に提案します。初めて行く方はぜひ参考にしてみてください。

さくっと1時間コース

「近くに来たからちょっと寄ってみよう」くらいの軽い訪問や、小さい子のお試しデビューにもおすすめの短時間コースです。ポイントを絞って効率よく楽しみましょう。

  1. まずは巨大展示を見て圧倒される(10分):入館したら、入口付近に展示された大きなヘリコプターや戦車を親子で眺めます。「おっきいね~!」とまずは子どもの興味を引き付けましょう。写真も忘れずに。
  2. 乗り物体験&フォトスポット(15分):偵察バイクにまたがって写真撮影、ヘリコプターの座席に座って操縦桿に触れてみるなど、乗れる展示物を体験。短時間でも実際に触れることで子どもの満足度が上がります。
  3. お気に入りの展示をいくつかピックアップ(20分):館内を一巡りして、子どもが食いついた展示を中心に見学します。例えば「この戦車カッコいい!」「この人形(隊員装備模型)は何持ってるの?」など、興味を示したポイントで立ち止まり解説してあげましょう。小さい子なら「パラシュートって知ってる?」と展示品を一緒に見上げるだけでも十分楽しめます。
  4. ショップでお土産チェック(10分):時間が無くてもショップは覗いてみて。無料配布のパンフレットやカード類が置いてある場合もあり、記念に貰えます。お気に入りのおもちゃがあれば購入も検討。短時間でも「なにか買ってもらえるかも」というワクワクが子どもの良い思い出になります。

→短時間コースのポイント:全てを見ようとせず、子どもの興味に合わせて動くこと。全部回りきれなくても「また今度来ようね」と言えばOK。無料なので気軽に再訪できます!

満喫2時間コース

初めて訪れるなら、**約2時間あれば主要な展示と体験を一通り楽しめます。**午前か午後のどちらか一枠で収まるので、他の予定と組み合わせやすいコースです。

  1. 館内をぐるりと一周(30分):まず1階から2階までざっと全体を見て回ります。戦車・ヘリ展示→装備品コーナー→シミュレーター→2階企画展示→屋外展示、と順路に沿ってひと通り流します。全体像を掴んだら、子どもが「あとでやりたい!」と言ったものを確認しておきましょう。
  2. 体験コーナーにチャレンジ(30~40分):混雑状況を見ながら、射撃シミュレーターやフライトシミュレーターに挑戦します。待ち時間がある場合は交代で並び、待っている間に他の展示を見たり写真を撮ったりすると効率的です。迷彩服試着コーナーが空いていればこのタイミングで試着&撮影しましょう。
  3. 展示をじっくり観察(20分):シミュレーターなど大物体験が済んだら、改めて興味のある展示をじっくり見ます。例えば戦車のハッチの中を覗き込んでみたり、装備品の解説を読んで「これが夜に光るライトだね」など親子で話したり。平日であれば隊員さんが説明してくれることもあるので質問してみても。
  4. 屋外展示エリアへ(15分):建物裏手や中庭にある屋外展示スペースに出て、戦車や車両を間近で観察します。5台以上の戦車が並ぶさまは圧巻なので、ここは是非見逃さずに。好きな戦車の前で記念写真も撮りましょう。
  5. 休憩タイム(10分):そろそろ歩き疲れてくる頃。館内のベンチやデッキで水分補給しつつ一息。子どもに「何が一番面白かった?」と聞いてみると、思わぬお気に入りポイントが出てきたりします。
  6. ショップ&スタンプ仕上げ(10分):最後に売店でお土産選び。スタンプラリーに参加している場合は押し忘れがないか確認し、台紙を受付に持って行って景品をいただきましょう。満足感いっぱいで終了です。

→2時間コースのポイント:展示も体験もバランスよく楽しむため、時間配分を意識しましょう。シミュレーター系は並び時間を考慮して早めに。小学生以上なら体験に時間を多めに配分し、未就学児中心なら展示めぐりや写真遊びに比重を置くと良いでしょう。

のんびり半日コース

遠方から訪れる方や、じっくり遊び尽くしたいファミリーには**半日プラン(3~4時間滞在)**がおすすめです。午前の部と午後の部をまたいで、または土日なら通しで、ゆったり満喫しましょう。

  1. 午前中は主要スポット制覇(約2時間):上記「2時間コース」の流れを参考に、午前中で一通りの展示見学・体験を終えます。午前中の方が比較的空いていることが多いので、シミュレーターや試乗体験もスムーズにこなせるでしょう。写真もたくさん撮っておきます。
  2. 一旦ランチ休憩:平日の場合は11:45で一度閉館となるため、近隣の飲食店でランチをとります。和光市駅周辺や朝霞駅周辺にファミリーレストランやファストフードが複数ありますので、車なら移動しても良いでしょう。土日祝であれば館内で継続滞在できますので、12時頃に屋外デッキのテーブルで持参したお弁当やキッチンカーのフードを食べながら休憩しましょう。子どもを少し自由に歩かせてリフレッシュさせるのも大事です。
  3. 午後はマニアックな楽しみ方(1~2時間):午後は比較的空いた展示をもう一度見たり、午前にできなかった体験をしたりします。例えば、振武臺記念館で歴史資料をゆっくり見学(お子さんが小さい場合は交代で短時間覗いてみるなど)、隊員さんに質問してみる、映像シアター(3Dシアター)があれば鑑賞する、パンフレットや展示解説を熟読して知識を深める等、大人も含め腰を据えて楽しみます。子どもが飽きてきたらデッキで走り回らせたり、休憩スペースで絵本(持参)を読むなど適宜気分転換しながら無理なく過ごしましょう。
  4. イベント参加や複数回体験:半日いると、ちょうどイベントの時間に合わせやすい利点があります。決まった時間に行われる館内ツアーやデモンストレーション(例えば整列行進の体験や、○時からの展示解説など)があれば是非参加を。さらに子どもが気に入ったシミュレーターを「もう一回やりたい!」となれば、午後にも再挑戦してみましょう。平日午後は特に待ち時間が短めなので、2回目でも案外すぐできます。
  5. 最後はお気に入りでもう一遊び:閉館時間が近づいてきたら、子どもに「最後にもう一度やりたいことある?」と聞いてみてください。もしかすると「もう一回戦車見る!」とか「お手振りしてたお人形さんにバイバイする」といった可愛いリクエストがあるかもしれません。それを叶えてあげて、名残惜しみつつ館内を後にします。ショップで買ったお土産があれば、帰りの車や電車で眺めながら余韻に浸れるでしょう。

→半日コースのポイント:時間に余裕がある分、無理せず子どものペースに合わせることが大切です。一度に詰め込もうとせず、途中で休憩を挟みながら気長に回りましょう。授乳やお昼寝が必要な赤ちゃん連れでも、設備が整っているので半日ゆっくり過ごせます。午前・午後で子どもの興味が変化することもあるので、「朝は怖がって乗れなかったシミュレーションに午後になって挑戦できた!」なんて成長が見られる場合もあります。時間が許すなら、ぜひのんびり館内を探検してみてください。

混雑しやすい時期・時間帯とその回避法

人気スポットであるりっくんランドは、時期や時間帯によって混雑状況が大きく変わります。特に子連れの場合、あまりの混雑は避けたいところですよね。ここでは混雑しやすいタイミングと、その回避策をまとめます。

  • 週末・祝日:やはり一番混雑するのは土日祝の午後です。地元のファミリーだけでなく遠方からの来館者も増え、駐車場も満車近くになることがあります。館内ではシミュレーター待ちの行列が長く伸び、人気展示の周囲には常に人だかりができる状況です。特に日曜日は翌日が休館日のためか、終日賑わう傾向があります。回避策:可能であれば平日に訪れるのがベスト。もし週末しか行けない場合は、開館直後の朝一番(9:30)か、昼休憩明けの13:15直後を狙いましょう。午前の部の開館前には入口に列ができることもありますが、早めに入ってしまえば比較的見やすいです。逆に閉館間際の16時頃になると徐々に空いてきますが、駐車場のゲートが16:45に閉まるため滞在時間が短くなってしまいます。
  • 長期休暇(GW・夏休み等):ゴールデンウィークやお盆、夏休み期間は特別イベントもあって非常に混み合います。子どもの夏休みの自由研究先として訪れる家族も多く、平日でも子連れで賑わいます。シミュレーターや試乗体験は長蛇の列、ショップ入店も制限される場合があります。回避策:長期休暇中でも、比較的空いている日は狙えます。例えば夏休みなら平日の午前中早い時間、またお盆直後の平日などは若干空きやすい傾向です。また、イベント開始直後の日や期間終了間際の日は意外と混雑が緩和することもあります(皆中盤に集中しがちなので)。公式サイトでイベント日程を見て、人が集中しそうな土日祝や特定日にあえてぶつけず、少しずらした日に訪問するのも手です。
  • 特別イベント開催日:ヘリ搭乗体験や大型車両試乗イベントなど、滅多にない目玉イベントの日は朝から来館者が押し寄せます。駐車場も臨時で別エリアが解放されることがありますが、それでも満車になる可能性ありです。イベント整理券目当てで早朝から並ぶツワモノもいます。回避策:特別イベントの日は、いっそ「ものすごく混む」前提で腹をくくって参加するか、あえて外して通常日に行くかの二択でしょう。小さい子連れで長時間の行列は大変なので、イベント当選者でもない限り無理にその日に行かず、落ち着いた日に改めて訪れるのも賢明です。ただし「あえて混雑日を狙う」利点もあります。それは普段見られない光景(ヘリが飛ぶ、車両が動く等)を見せてあげられることです。お子さんの興味と負担を天秤にかけて判断しましょう。
  • 雨天時:雨の日は屋外レジャーを諦めて屋内施設に流れる人もいますが、平日であれば逆に比較的空いていることが多いです。雨天限定で来館者(高校生以下)に粗品プレゼントを行うサービスも実施されています(受付で「ホームページを見た」と申告すると貰える企画)。そのため、雨の日=狙い目と言えるでしょう。傘など荷物が増えますが、ロッカーを利用すれば邪魔になりません。特に梅雨の時期や台風シーズンなどは、雨でも遊べる屋内スポットとして貴重な存在なので、有効活用しましょう。
  • 時間帯では午後より午前:総じて、午後より午前の方が空いています。これは平日でも同様で、午後になるにつれ近隣の学校帰り中高生グループなどが立ち寄ることもあるため、午前中の方が幼児連れにはゆったり過ごせます。また、土日祝に限っては先述の通し開館によりお昼も開いていますが、平日は午前と午後で入替があるため、それぞれ開始直後が一番空いています。回避策:小さいお子さん連れなら午前の部でさっと見学してしまうのが楽かもしれません。午後は昼寝でぐずる可能性もありますので、午前中に集中して遊び、午後は移動中にお昼寝…というプランも良いでしょう。

混雑を避ける基本は**「平日、午前、天候不良の日」**ですが、それが難しい場合でも上記のような工夫でかなり快適度が変わります。混雑状況によって展示の見え方や体験待ち時間が変わってきますので、事前に公式サイトやSNSで最近の来館者数傾向をチェックしておくのもおすすめです。上手にタイミングを選んで、ストレスなく楽しんでくださいね。

実際の来館体験を交えたコラム・エピソード(親子での視点)

最後に、筆者が子ども(4歳児)と訪れた際の体験談をコラム風にご紹介します。リアルな親子目線のエピソードとして、訪問時のイメージを膨らませてみてください。

先日、週末の日曜日に初めて家族でりっくんランドへ行ってみました。朝霞市に引っ越してきてしばらく経ちますが、ずっと気になっていたもののようやくの初訪問です。4歳の娘を連れて、車で午前10時頃に到着しました。この日はとても天気が良く、駐車場に入るとすでに何台か車が停まっていましたが、スペースにはまだ余裕があり一安心。車を降りるとすぐ近くに大きな戦車が展示されていて、娘は開口一番「なにこれ、おっきなお車!」と目を丸くしています。実物大の戦車や装甲車が青空の下に並んでいる光景は、大人の私たちから見ても圧巻でした。

まずは入口で受付票に名前を書いて入館します。建物に入ると、大きなヘリコプターがドーンと吊るされており、その迫力に「わぁ~!」と娘も思わず声を上げました。受付の隊員さんに「無料ですのでご自由にどうぞ」と声をかけられ、パンフレットをもらって見学スタートです。

館内は思ったより広くありませんが、所狭しと興味深い展示物で埋め尽くされていました。まず娘が飛びついたのは、人型の隊員模型が大きなパラシュートを手に持っている展示。「これなあに?」と聞かれ、「高いところから飛び降りるときに使うんだよ」と教えると「傘みたいだね!」と不思議そう。確かに広げると大きな傘みたいだね、と親子で笑いました。その隣には陸上自衛隊の**戦闘糧食(携帯用のご飯)**の展示もあり、小さな箱やパックがたくさん並んでいます。「カレーやご飯が入ってるんだって」と説明すると、「ピクニックのお弁当と同じだね」と娘なりに解釈していました。

一通り1階の展示を見たあとは2階へ上がります。ちょうど2階ではオリンピック関連の展示(東京五輪で自衛隊が行った支援などを紹介)がありましたが、娘には少し難しかった様子。それよりも目に留まったのはVR体験コーナーの案内。「戦車のゴーグル体験やってみよう!」と提案しましたが、2~3人並んでいたのとヘッドセットに少し怖じ気づいたのか、「やっぱやめとく」とこのときはパス。幼児にはVRはちょっとハードルが高かったようです。

代わりに興味津々だったのが射撃シミュレーションです。1階に降りてみると、そこだけ長い列ができていました。残念ながらシミュレーターは2台あるうち1台が整備中で停止しており、約10組ほどの待ち列に…。娘に「待てる?」と聞いたら「待つ!」と言うので、夫と娘で列に並び、私はその間に近くの展示を眺めていました。待つこと約15分、ようやく順番が回ってきましたが、いざ娘が模擬銃を持ってみると「重たい~!難しい~!」。的に照準を合わせるのがうまくできず、途中で「パパ代わりにやって」となってしまいました。結局夫が代わりにプレイすることに(笑)。娘は横から「がんばれー!」と応援しています。結果は命中率88%とそこそこ良いスコアが出て、印刷された結果用紙を受け取ると娘より夫の方が嬉しそうでした。娘はというと、「音がバーンってすごかったね!ちょっと怖かった~」と感想を述べていました。確かに音と反動が少し驚いたみたいですが、怖がりつつも楽しめたようです。

次に外に出て屋外展示の戦車エリアへ。これは娘より夫が大興奮。「おお!74式戦車に10式戦車、89式装甲戦闘車まである!」とミリタリー好きの血が騒いだようです。私は詳しくないので「そうなの?すごいね~」と相槌を打ちながらも、その大迫力には素直に感動しました。娘は戦車のキャタピラを間近で見て、「ゴツゴツしてる!タイヤじゃないの?」とびっくり。いつも遊んでいる戦車のおもちゃではゴムのキャタピラがついていて柔らかいので、本物との違いに衝撃を受けたようです。「ほんとだね、これは硬い金属でできてるんだよ。丈夫じゃないと重い戦車を支えられないもんね」と教えると、まじまじとキャタピラを触って納得していました。実物に触れるって大事だなあと親としてもしみじみ。

一通り遊んだところで、館内のウッドデッキのテーブルでおやつ休憩をとりました。この日は晴れて暖かく、外の空気が気持ちよかったです。持参したジュースとお菓子でホッと一息。自販機で買ったアイスを娘と一緒に食べて、「おいしいね~」とリラックス。周りにも何組か家族連れが休憩しており、皆さん笑顔で談笑していました。ふと気づけば時間はお昼過ぎ。私たちは午前中だけでだいたい満喫してしまったので、午後は無理せず帰ることに(この日は月曜休館前の日曜だったので午後も同じように開いていましたが、娘がお昼寝しそうだったので)。

帰り際に唯一心残りだったのはショップが大混雑で入れなかったこと。小さめの売店に常に人だかりができていて、ベビーカー連れで中に入るのは厳しい状況でした。入口から見えた範囲ではトミカやワッペン、お菓子など色々ありそうでしたが、今回は断念。「また平日にでも来てみようね」と娘と約束して施設を後にしました。無料とは思えない充実ぶりに親子とも大満足で、「次はパパのお休みの日(水曜とか)に来てもっと遊ぼう!」と話しながら帰路につきました。

…そして後日談。平日の水曜日、私は娘を幼稚園を休ませ(!)午前中だけ再びりっくんランドへリベンジ訪問したのです。と言うのも、夫が「平日休みが取れたから空いてる日にもう一度行きたい」と言い出し、娘も「行く行く!」とノリノリだったので、思い切って家族3人で再訪しました。平日は噂に違わぬガラガラ状態で、午前10時過ぎに着くと駐車場も半分以上空いていました。館内もゆったりしていて、前回あきらめた3D映像シアター(年齢制限があり前回は娘が見られなかった)以外は全てスムーズに体験! 射撃シミュレーターも待ちゼロだったので、娘ももう一度挑戦してみました。最初は尻込みしていましたが、パパと一緒に銃を支えながらやってみると案外楽しめた様子。結果は命中率50%くらいでしたが、紙をもらって「やったー当たったよ!」と嬉しそうでした。迷彩服もこの時は着てみることができ、幼児サイズの制服に身を包んだ娘の姿に私たち親はメロメロでした(笑)。平日は本当に1時間ほどでじっくり全部見られてしまい、「空いてるとここまで快適なんだ…!」と驚きました。そしてリベンジのショップでは、娘は案の定トミカコーナーに釘付け。前回見られなかった分テンション爆発で、結局ひとつだけと約束して陸上自衛隊 16式機動戦闘車のトミカプレミアムを購入しました。ちょっと高かったですが…親バカなのでつい。

そんなこんなで、最初は週末の混雑にやや疲れもしましたが、2回に分けてメリハリよく楽しむことができました。何より無料でここまで遊べる施設は本当に貴重ですし、娘も「また行きたい!」とすっかりお気に入りになったようです。次は夏休みイベントの時期にも行ってみたいね、と家族で話しています。

以上、実際の訪問体験を交えたエピソードでした。親子で訪れる際の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

近隣施設や立ち寄りスポット(帰りに寄れる公園や施設など)

りっくんランドでたっぷり遊んだあと、せっかくなら近くのスポットにも立ち寄ってみませんか?朝霞・和光エリアには、子ども連れで楽しめる場所が他にも点在しています。ここでは帰りがけに寄れるおすすめスポットをいくつかご紹介します。

  • 和光市総合児童センター(わぴあ):りっくんランドから車で約5分、和光市役所そばの複合施設「WAKOわぴあ」内にある大型児童館です。2022年にオープンしたばかりで、新しく綺麗な屋内遊び場となっています。館内には大きな遊具施設(2階まで吹き抜けのネット遊具や滑り台)があり、乳幼児から小学生まで体を使って遊べます。広いボールプールや木のおもちゃコーナー、工作室なども備わり、無料とは思えない充実ぶり。市外の人も利用でき、受付で簡単な利用カードを作るだけでOKです。りっくんランドで知的好奇心を満たした後は、こちらで思いっきり体を動かして遊ぶと、子どもにとっては一日大満足のコースになるでしょう。雨の日のハシゴ先としてもぴったりです。
  • 朝霞中央公園:朝霞駅南口から徒歩約11分(りっくんランドからは車で10分程度)に位置する緑豊かな公園です。園内には陸上競技場や野球場などスポーツ施設が併設されていますが、一般の子ども向けには大型遊具のある児童広場がおすすめ。お城のような大型滑り台やブランコ、砂場などがあり、幼児も小学生ものびのび遊べます。りっくんランドで室内活動をした後、「やっぱり最後は外でも遊びたい!」という子にはここで少し発散させてあげると良いでしょう。春には桜も綺麗で、お散歩にも適しています。駐車場も完備。
  • その他の立ち寄りスポット:時間と体力に余裕があれば、少し足を伸ばして以下のようなスポットはいかがでしょう。
    • 新座市 平林寺(ひらばやしじ):新座市にある有名なお寺で、広大な雑木林が国の天然記念物に指定されています。紅葉の名所として知られ、秋に訪れると美しい森の散策が楽しめます。りっくんランドから車で20分ほど。
    • 東武東上線沿線の温泉・スパ施設:遊んだ後に汗を流したい場合、和光市駅前の日帰り温泉「和光天然温泉ゆの郷」や、志木駅近くの「天然温泉 花咲の湯」などが便利です。パパと息子でお風呂、ママと娘で岩盤浴…なんてリラックスプランも良いですね。
    • 都内方面の公園:東京方面に戻るなら、練馬区の光が丘公園(大型アスレチック遊具や広い芝生が魅力)も車で20分程度で立ち寄れます。お弁当を広げ直してピクニックするのも楽しそうです。

以上、周辺のファミリー向けスポットをご紹介しました。半日を超えて一日コースに拡張したい場合や、遠方から来てせっかくなら周囲も見て帰りたい場合などに活用してみてください。

まとめ:親子で楽しめる「りっくんランド」へ出かけよう

陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」は、子連れファミリーにとって魅力満載の屋内おでかけスポットです。自衛隊の乗り物や体験を通じて、子どもは目を輝かせ、大人も童心に返って楽しめること間違いなし。雨の日や暑い日でも快適に過ごせるのも嬉しいポイントです。入館無料とは思えない充実ぶりを、ぜひ一度親子で体感してみてください。きっと「また行きたい!」とリピートしたくなるお気に入りスポットになることでしょう。次の週末や長期休みに、「りっくんランド見学」を計画候補に入れてみてはいかがでしょうか? 家族みんなの笑顔があふれる一日になるはずです。

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