子連れで楽しむサッポロさとらんど完全ガイド:春夏秋冬の魅力と観光モデルコース

北海道札幌市で家族みんなが楽しめる観光スポットをお探しですか? サッポロさとらんどは、都市部にいながら農業や自然と触れ合える体験型テーマパークです。広大な敷地には動物ふれあい牧場や季節の花畑、収穫体験ができる農園や手作り体験工房など、子どもから大人まで夢中になれるコンテンツが盛りだくさん。特に未就学児や小学生を連れたファミリーに大人気で、札幌の子ども向け施設の中でも一日中遊び尽くせるスポットとして知られています。本記事では、道外から訪れる観光客の方に向けて、北海道 観光 家族向けにも最適なサッポロさとらんどの魅力を徹底解説!基本情報から季節ごとの楽しみ方、子連れファミリーに嬉しい設備、雨天時・寒冷時の過ごし方、さらにはさとらんど 観光 モデルコースや周辺スポットとの組み合わせまで、余すところなくご紹介します。初めて訪れる方もリピーターの方も、これさえ読めばサッポロさとらんどを120%満喫できること間違いなしです。さっそく見ていきましょう!

基本情報(所在地・アクセス・開園時間・料金など)

まずはサッポロさとらんどの基本情報を押さえておきましょう。所在地やアクセス方法、営業時間、料金などを事前に確認しておけば、現地で迷う心配もありません。

所在地: 北海道札幌市東区丘珠町584-2(札幌市農業体験交流施設「さとらんど」)

アクセス: 札幌中心部から車で約30分です。敷地内に無料駐車場(第1~第7駐車場、計約1,800台分)が完備されており、マイカーでも安心して訪れることができます。公共交通機関の場合は、地下鉄東豊線「環状通東駅」や「栄町駅」などから中央バス[東61]「中沼小学校通」行きに乗車し、「丘珠高校」バス停で下車、徒歩約10分で到着します。同じ路線バスはモエレ沼公園も経由するため、公園とセットで巡ることも可能です。札幌駅から直接向かう場合はタクシーで約30~40分、料金はおよそ4,000円前後が目安となります。

開園時間: 夏期(4月29日~11月3日)は9:00~18:00、冬期(11月4日~翌4月28日)は9:00~17:00です。夏期シーズン中は無休で開放されていますが、冬期は月曜日が定休(祝日の場合翌日休園)となる点に注意しましょう。また年末年始(12月29日~1月3日)はお休みとなります。季節によって営業時間が異なるので訪問前に確認しておくと安心です。

料金: 嬉しいことに入場料は無料!園内への入園や見学は基本的に料金がかかりません。広大な施設を無料で開放しているのは札幌市民にも観光客にもありがたいポイントです。ただし、園内で体験できる一部のアクティビティ(乗り物体験や手作り体験など)は有料となります。例えば、園内を巡回するSLバスは1周おとな300円・こども150円、馬車は1周おとな450円・こども200円(未就学児は無料)といった具合です。その他、引き馬(ポニー乗馬)体験やバターづくり体験などもそれぞれ数百円程度の参加費が設定されていますが、いずれもリーズナブルな料金で気軽に楽しめます。

駐車場: 上記の通り駐車料金も無料です。広大な敷地に7か所の駐車場があり、第1駐車場(242台収容)が正面入口近くに位置します。冬期間は第1駐車場のみ開放され、それ以外の駐車場は閉鎖されるため、冬に車で訪れる際は正面ゲートから入り第1駐車場を利用しましょう。

問い合わせ: 電話番号 011-787-0223(さとらんどセンター)

基本情報を把握したところで、次からはいよいよ園内の見どころや楽しみ方について詳しく見ていきます。広い園内ですが、ポイントを押さえれば効率よく回れますよ。

園内の主な施設と見どころ

サッポロさとらんどの敷地内には、親子で楽しめる様々な施設が点在しています。動物とのふれあいや乗り物体験、農作物の収穫や手作り体験、子どもが大はしゃぎする遊具エリアなど、魅力が盛りだくさんです。ここでは主な見どころをカテゴリーごとにご紹介します。

動物ふれあいと乗り物体験

  • ふれあい牧場(動物広場): 羊、ヤギ、ウサギ、馬、牛などの動物たちと間近に触れ合えるエリアです。特に人気なのが、ヒツジやヤギへのエサやり体験。営業期間は春~秋(4月29日~11月3日)で、1日2回(10:30~11:30と13:30~15:30)エサやりタイムが設けられています。エサは1袋100円で購入でき、小さな子どもでもスタッフに教わりながら安全に動物たちにあげることができます。動物たちがエサをねだって顔を近づけてくる様子は愛らしく、子どもたちも大興奮間違いなしです。また、柵越しではありますが牛舎もあり、大きな牛を間近に観察することもできます。
  • 引き馬(ポニー乗馬)体験: 係員が馬を曳いて園内のコースを一周します。4月末~11月初旬の毎日、10:30~11:30と13:30~16:00の間に随時開催されています。体重70kg以下・5歳以上という利用制限がありますが、小さいお子さんでも保護者と一緒に参加でき、ゆっくり歩く馬の背中からの眺めを楽しめます。料金は1回につきおとな550円、こども(小中学生)250円で、未就学児は無料です。普段動物園でもなかなかできない乗馬体験に、子どもたちはドキドキしつつも大喜び!高い位置から見る景色や、馬の温もりを直に感じられる貴重な体験です。
  • 馬車(トラクター遊覧車): 園内を周遊するレトロな馬車にも乗ることができます。実際の馬が曳く馬車で、1周約15分(1,200m)のゆったりとした旅を楽しめます。こちらも4月末~11月初旬まで運行し、月曜(祝日の場合翌日)を除く毎日10:30~11:30と13:30~15:30に30分間隔で出発します(※最新の運休日は公式情報をご確認ください)。料金は1周おとな450円、こども200円で、未就学児と65歳以上は無料という嬉しい設定です。定員は約14名で、家族みんなで乗り合わせて観光馬車気分を味わえます。馬の蹄の音を聞きながらのんびりと園内を巡れば、タイムスリップしたようなほのぼのした気分に。馬車から眺める田園風景は、北海道旅行の素敵な思い出になるでしょう。
  • SLバス(園内周遊バス): 馬車以外にも、園内を巡回する乗り物としてSLバスが人気です。汽車を模したトラクター列車で、「ポテト号」と「オニオン号」という愛称の車両が運行されています。4月29日~11月3日の期間中は毎日運行し、悪天候時を除いて10:00~11:30と13:00~16:00の間に定期便が出ています。平日は1台で30分間隔、土日祝は2台体制で15分間隔と、本数も多く便利です。1周約25分(3.6km)かけて広い園内をぐるりと回り、途中2回まで途中下車も可能なので、気になったスポットで降りて遊ぶこともできます。料金は1周おとな300円、こども150円(未就学児無料)とリーズナブル。ポテト号は定員48名、オニオン号は定員54名と大型で、ベビーカーごと乗車することもできるため子連れでも安心です。汽笛を鳴らしながら走るSLバスは、小さな電車好きの子にはたまらないアトラクションでしょう。

農業体験と学びの施設

  • 体験農園(収穫体験農園): サッポロさとらんどの醍醐味の一つが、季節の野菜の収穫体験です。園内の「体験農園」では5月から11月上旬にかけて、旬の野菜を自分で収穫できるプログラムが実施されています。トマト・キュウリ・ジャガイモ・タマネギといったお馴染みの野菜から、アスパラガスや山菜、落花生など北海道ならではの作物まで様々。予約不要で、その日に収穫できる作物や時間帯は毎朝公式サイトで案内されます。料金は収穫する作物によって異なりますが、例えばナス2本100円、キュウリ3本100円、ミニトマト1カップ300円、大根1本100円、サツマイモ1株300円…というように非常にお手頃です。受付で料金を支払えば鎌や軍手、長靴なども貸し出してもらえるので手ぶらでOK。土の中から大きなイモを掘り出した瞬間の子どもの笑顔は格別で、自分で収穫した野菜はきっとお家で美味しくいただけることでしょう。
  • 市民農園(貸し農園): 体験農園の隣には、市民向けに区画貸し出しされている「市民農園」も広がっています。札幌市民の方々が自分の畑を持って野菜を育てており、季節ごとにさまざまな農作物が青々と茂る様子を見ることができます。観光客が直接利用する施設ではありませんが、地元の人々が農作業に励む姿はさとらんどならではの風景です。タイミングが合えば、収穫祭などのイベントで市民農園で取れた野菜が直売されることもあります。都会にいながらこうした市民参加型の農園があるのは、都市と農業の共存をテーマとするさとらんどらしい特徴と言えるでしょう。
  • 手作り体験工房(まきば館): 収穫だけでなく、食に関する手作り体験もぜひ挑戦したいプログラムです。園内の体験学習施設では通年でバターやアイスクリーム、ソーセージ、パン、味噌、さらには秋限定のそば打ちなど、多彩な手作り体験講座が開催されています。所要時間は20~60分程度、事前予約優先(空きがあれば当日受付可)で、1人数百円~数千円ほどの材料費がかかります。例えば定番のバター作り体験は約20分で、小さな瓶に生クリームを入れてシェイクし、本格的なバターを作ります。自分で作ったバターはクラッカーに塗って試食したり、お土産として持ち帰ることもでき、子どもたちにとって食育の良い機会になります。夏休み期間には親子で楽しめる特別講座(ジャムづくりやピザ焼き体験等)も開かれるので、興味があれば公式情報をチェックしてみましょう。
  • 丘珠縄文遺跡体験学習館: 園内の一角には、意外な文化スポットとして縄文時代の歴史に触れられる学習館もあります。さとらんどの敷地内には「丘珠縄文遺跡」という遺跡群があり、その出土品や縄文文化を紹介する展示が行われています。小学生くらいのお子さんであれば、土器や石器に触れてみたり火起こし体験ができるイベントに参加したりと、社会科見学気分で楽しめるでしょう。普段は農業やグルメがメインのさとらんどですが、歴史好きなファミリーはぜひ立ち寄ってみてください。

ミルクの郷(牛の館・ミルク館)

さとらんど内でも特に牛乳や乳製品に関する展示・体験が充実しているのが「ミルクの郷」です。北海道の酪農テーマパークらしく、ここでは牛たちの暮らしや牛乳ができるまでを楽しく学ぶことができます。

  • 牛の館(ふれあい牧場エリア): 実際にホルスタイン種の乳牛が5頭ほど飼育されており、牛舎の見学を通じて牧場の雰囲気を味わえます。また、ここで子どもたちに大人気なのが模擬牛の乳しぼり体験。牛の実物大模型に本物そっくりの乳房がついており、そこから「牛乳」を搾る体験ができるコーナーがあります。1回100円でいつでも体験可能で、小さな子でもスタッフに教えてもらいながらお乳を搾る感覚を楽しめます。最初は恐る恐る手を伸ばしていた子も、「牛乳出たよ!」と歓声を上げて大喜び。本物の牛相手は難しくても、こうしたバーチャル搾乳体験で酪農の一端を学べるのは貴重ですね。
  • ミルク館(牛乳工場見学): 牛の館に隣接する建物では、札幌の酪農協同組合「サツラク」が運営する牛乳工場の見学ができます。見下ろす形でガラス越しに工場内部を自由に見学でき、牛乳やヨーグルトなど乳製品の製造工程を間近に見ることができます。通路が短く小規模な工場なので、小さな子供でも飽きずにサッと回れるのが嬉しいポイントです。見学後は併設の売店で、できたての牛乳や飲むヨーグルトをはじめ、ソフトクリームなどの乳製品を工場直売価格で購入できます。濃厚な味わいのソフトクリームは名物で、夏には行列ができるほどの人気ぶり。一息つきながら北海道のミルクの美味しさを堪能してください。

屋外遊具と自転車アクティビティ

  • 木製アスレチック遊具広場: 2023年4月にオープンした道内最大級の木製遊具エリアです。「食と農」をテーマにした全25種類の大型遊具が設置されており、丸太やロープを使ったアスレチック遊具で思い切り体を動かせます。たとえば小麦の穂先を模した大型すべり台や、乳しぼりをイメージしたぶら下がり遊具、トウモロコシ型の展望やぐらなどユニークなデザインがいっぱいです。未就学児向けの低い遊具から、小学生でもチャレンジングなアスレチックまで幅広く揃っているので、兄弟姉妹で一緒に冒険できます。木のぬくもり溢れる遊具で遊ぶうちに、自然と農業についても興味が湧いてくるかもしれません。
  • ふわふわドーム: 木製広場の隣には、大きなトランポリンのような「ふわふわドーム」も人気です。真っ白なビニール製ドームの上を子どもたちがピョンピョン跳ね回る姿はまるでウサギのよう。柔らかい丘のような起伏があり、小さな子でも安全に飛び跳ねて遊べます。元気いっぱいの子どもたちは時間を忘れてジャンプし続け、大人も一緒になって童心に返ってしまうかもしれません。※靴を脱いで利用する遊具のため、夏場は足元が熱くなることがあります。日差しが強い日は早朝や夕方に遊ぶ、または厚手の靴下を履くなどの工夫をしましょう。
  • おもしろ自転車: 普通の自転車とはひと味違うユニークな形の自転車に乗れるコーナーです。動物やキャラクターの形をしたかわいい自転車や、親子で一緒にこげる二人乗り自転車、四輪の安定したファミリー自転車など、バラエティ豊かな乗り物が勢揃い。小さな子にはペダルを手で漕ぐ手こぎ式のゴーカート風自転車も人気です。利用できるのは4月末~10月上旬の土日祝(夏休み期間は毎日)で、受付時間は10:00~16:00(最終受付16:00)。30分間乗り放題で1人300円という利用しやすい料金です(※未就学児は保護者同伴で無料)。家族みんなでお気に入りのおもしろ自転車に乗って、公園内の特設コースをぐるぐる走れば、大人も子供も笑顔になること間違いなしです。
  • レンタサイクル: 広大な園内を効率よく回るならレンタサイクルの活用もおすすめです。2輪自転車と4輪自転車(ファミリー向け)が用意されており、利用料金は驚きの**1時間100円(2輪)/300円(4輪)**と格安です。4輪タイプは大人2人までペダルをこげて幼児も同乗できるベンチシート付きなので、小さなお子さん連れでも安心。レンタサイクル受付はさとらんどセンター前で行っており、9:00~16:00まで借りられ(返却は17:00まで)、ヘルメットの貸出もあります。徒歩だと遠いエリアも自転車ならスイスイ移動でき、子どもにとってもサイクリングそのものが良い思い出になるでしょう。
  • パークゴルフ場: 北海道で盛んなパークゴルフも楽しめます。園内の一角に全36ホールを備えた本格的なコースがあり、クラブやボールの貸し出しも行っています。小学生くらいからチャレンジできますし、ファミリーで回るのも盛り上がります。利用は無料で、受付でスコアカードをもらえばすぐにスタートOK。広々とした芝生コースで爽快にプレーすれば、観光中の良いリフレッシュになります。もちろん小さなお子さんがいる場合は無理せず、芝生の上を転がるボールを追いかけるだけでも楽しいかもしれません。

さとらんどセンター・交流館(ショップと休憩施設)

園内散策の拠点となるのが入口付近にある「さとらんどセンター」と「さとらんど交流館」です。まず、さとらんどセンターはインフォメーションや休憩所が入ったメイン棟で、2階にはレストランや屋内キッズコーナーもあります。夏の観光シーズンには1階ロビーで新鮮野菜の直売やイベント案内も行われ、困ったときはスタッフに相談できる心強い存在です。授乳室や親子休憩室、おむつ替え台付きトイレもセンター内に完備されており、乳幼児連れでも安心して過ごせます。

隣接するさとらんど交流館は、地元農産物のマーケットや体験学習室などが入った施設です。さとらんど市場と呼ばれる直売コーナーでは、札幌近郊の採れたて野菜や近隣JAの新鮮な農畜産物がずらりと並びます。営業は春~秋(例年4月下旬~10月上旬)で、朝採れ野菜や季節の果物を目当てに訪れる市民も多く、観光客の方もお土産に旬の味を買って帰れます。週末には野菜の詰め放題イベントや収穫祭など、交流館発の楽しい催しも開催されます。また、交流館内には多目的ホールや工作室もあり、雨天時にはここでクラフト体験イベントが行われることもあります。旅行中に地元の人々との交流が生まれるかもしれない、文字通り“交流”の拠点です。

炊事広場(バーベキューコーナー)

青空の下で北海道の味覚を楽しむなら、炊事広場でのバーベキューも外せません。さとらんど園内には無料で使える屋外炊事スペースが3か所あり、屋根付きのエリアもあるので突然の雨でも安心です。予約不要の先着順で利用でき、鉄板や網、炭など必要な物は全て各自でお持ちください(100名以上の団体を除く)。現地では簡易なかまどやかまど用の石組みが備え付けられており、あとは火起こしをして焼くだけ。使用後の炭やゴミは持ち帰りがルールです。夏場の週末には炊事広場近くに食材販売の臨時売店が出ることもあり、地元産のお肉や野菜をその場で調達して手ぶらBBQを楽しむこともできます(主に土日祝限定)。小さなお子さん連れの場合、火の扱いには十分注意が必要ですが、家族みんなで火を囲んで食事をする体験は格別です。広場の周りにはベンチやテーブルも多数あり、バーベキュー以外にもお弁当を広げてピクニックを楽しむファミリーの姿が見られます。美味しい空気と緑に囲まれて食べるご飯は、一層おいしく感じられるでしょう。

季節ごとの魅力

北海道の四季折々の自然を感じられるのも、さとらんどの魅力の一つです。春・夏・秋・冬それぞれの季節で違った楽しみ方があり、何度訪れても新鮮な発見があります。ここでは季節ごとの見どころやイベントについてご紹介します。

春(4月~6月)の楽しみ

長い冬を越えて雪が解けると、さとらんどにもようやく春が訪れます。園内のあちこちで小さな花々が咲き始め、一面の緑が目に眩しい季節です。4月下旬からは夏期シーズンの開園に合わせて全ての屋外施設が動き出し、動物たちも冬舎から屋外へ元気に顔を出します。

  • 春の花畑散策: 園内には「宿根草ガーデン」「ハーブガーデン」「ポタジェガーデン」など花を楽しめるエリアも整備されています。春先にはシバザクラやチオノドクサ、シラー・シベリカといった可憐な花々が地面を彩り、6月頃には大輪のシャクヤク(芍薬)が見頃を迎えます。また、北海道では珍しいネモフィラ(瑠璃唐草)の名所としても注目で、5月下旬~6月上旬には一面のブルーの花畑が爽やかな景観を作り出します。写真映えも抜群なので、ぜひカメラを片手に春のガーデン散策を楽しんでください。
  • 農作業シーズンの始まり: 5月に入ると体験農園での収穫体験も始動します。春先の目玉は露地物のアスパラガス収穫(5月上旬~6月上旬)で、太く柔らかな北海道産アスパラを自分で収穫できるとあって毎年人気です。他にも5月には山菜採り体験が企画されることもあり、新緑の中で春の恵みを味わえます。植樹や種まきのイベントが行われる年もあり、小さいうちから土に触れる体験は子どもにとって貴重な学びとなるでしょう。園内の桜は市街地より少し遅れて5月中旬頃に咲きますので、桜が散った後でも春を感じに訪れることができます。
  • 子動物との出会い: 春は命の芽吹く季節でもあります。牧場では春先に子ヤギや子ヒツジが誕生することもあり、タイミングが良ければ小さくて可愛い赤ちゃん動物に会えるかもしれません。暖かな陽気の中、親子で放牧地を駆け回る羊たちの姿は牧歌そのもの。冬季閉鎖されていた屋外遊具も再開し、子ども達は待ちかねたようにふわふわドームやアスレチックに飛び込んで行きます。まだ少し肌寒い日もありますが、防寒着を着ていけば問題ありません。雪解け後のぬかるみ対策に長靴があると安心です。春休み・ゴールデンウィークにはイベントも開催されるので、公式サイトで最新情報をチェックしておきましょう。

夏(7月~8月)の楽しみ

北海道の夏は短く爽やか。さとらんどでも7~8月にかけて一年で最もにぎわうシーズンを迎えます。青空の下、思い切り体を動かして遊べる絶好の機会です。

  • ひまわり迷路と夏の花々: 夏のさとらんどといえば、なんといってもひまわり畑です。7月下旬から8月中旬にかけて園内の畑一面にヒマワリが咲き誇り、大人の背丈を超える花々が黄金色の海原を作ります。毎年この時期にはヒマワリを利用した巨大迷路も登場し、子どもも大人も夢中で迷路に挑戦できます。園内には他にもラベンダーやマリーゴールド、アジサイなど夏を彩る花壇が点在しており、カラフルな景色はまさに夏の絶景。入場無料でこれだけの花畑を楽しめるスポットは貴重で、写真好きの方にもおすすめです。
  • 夏休みの農業体験: 夏は収穫体験が最盛期を迎えます。7月上旬~9月中旬にはブルーベリーの摘み取り体験が行われ、熟した実をその場で味見しながら収穫する贅沢を味わえます。8月上旬~9月上旬には枝豆やトウモロコシの収穫も始まり、畑からもぎたての甘いトウモロコシを手にした子ども達は笑顔が止まりません。夏休み期間中は毎日いずれかの作物の収穫プログラムが用意されているので、旅行の日程に合わせて何が収穫できるか事前にチェックしてみましょう。また、週末には親子で参加できるピザ焼き体験や牛の世話体験など特別イベントも開催され、普段できない夏の思い出作りに最適です。
  • 水遊びとアウトドア: さとらんど内に川やプールはありませんが、夏の暑い日には噴水や水撒きホースで即席の水遊び場が登場することもあります。子どもは水たまりを見つけるだけでも大はしゃぎ。濡れてもいい服装とタオルを持参すれば、思いがけず水遊びができるかもしれません。また、夏はバーベキューや外ご飯が最高に気持ちいい季節。木陰のベンチに座ってソフトクリームやかき氷を頬張ったり、広場にレジャーシートを敷いてピクニックを楽しんだり、北海道の短い夏を満喫しましょう。日差しが強いので帽子や日焼け止めはお忘れなく。熱中症対策にこまめな水分補給も心がけてください。

秋(9月~10月)の楽しみ

実りの秋、収穫の秋。さとらんどでは秋になると様々な農作物が収穫期を迎え、グルメイベントも充実します。気候も涼しく過ごしやすいため、屋外での活動に最適な季節です。

  • 秋の収穫体験: 夏に続いて秋も収穫体験が盛りだくさんです。特に9月以降はイモ類の収穫が本番を迎えます。ジャガイモやサツマイモを土から掘り出す体験は子ども達に大人気で、「こんなに大きなおイモ採れたよ!」と歓声が上がります。その他、ニンジンや大根、カボチャなど秋野菜の収穫プログラムも順次開催され、自分で収穫した野菜をその日の夕食で味わえる贅沢は秋ならではです。先着順で品切れになることもあるため、朝早めの来園がおすすめ。軍手や長靴の貸し出しもありますが、子ども用サイズは数が限られるので持参していくと確実です。
  • さとの収穫祭(秋祭りイベント): 毎年9月中旬には、秋の味覚を楽しむ「さとの収穫祭」という大規模イベントが開催されます(例年9月の連休期間などに実施)。収穫祭では園内の交流館一帯がお祭りムードに包まれ、市内近郊で採れた新鮮野菜の格安販売や野菜の詰め放題、地元農産物を使った屋台グルメ、ステージイベントなどが繰り広げられます。普段は静かな農村風景のさとらんども、この日ばかりは大勢の人でにぎわい、活気ある市場さながらの雰囲気になります。子ども向けにはミニSLの乗車体験や野菜スタンプラリー、農機具との記念撮影コーナーなども用意され、五感で北海道の秋を楽しめる内容です。毎年趣向を凝らした催しが登場するので、旅行日が収穫祭と重なったらぜひ参加してみてください。
  • 秋景色と味覚狩り: 北海道の秋は紅葉が美しい季節ですが、さとらんど内には広葉樹林は少ないため派手な紅葉はありません。その代わり、秋晴れの日に見る金色の牧草地や、収穫を終えた畑が広がる風景にはどこかもの寂しさと豊穣の余韻が感じられます。園内では栗やどんぐり拾いを楽しむ子どもの姿も見られ、自然の宝探しに夢中になることでしょう。10月に入ると朝晩は冷え込む日も増えるため、上着を用意しておくと安心です。収穫体験で余った野菜は交流館の調理室で漬物づくり体験に参加できることもあり、秋の味覚を無駄なく楽しめます。食後にはミルクの郷で販売される期間限定のかぼちゃソフトクリームや温かい牛乳もおすすめですよ。

冬(11月~3月)の楽しみ

北海道の冬といえば雪!さとらんどの冬季シーズンは11月4日から始まります。園内の木々や畑が真っ白な雪に覆われ、夏とは一変した銀世界が広がります。さとらんどは冬期も開園していますが(9:00~17:00)、屋外施設の多くは雪に閉ざされ利用休止となります。しかし、冬ならではの雪遊びイベントが用意され、寒い冬でもファミリーで楽しむ工夫が満載です。

  • 雪遊び広場&そりコーナー: 1月上旬から2月中旬頃にかけては、園内特設の雪遊びエリアがオープンします。広い原っぱに子ども向けのそり専用ゲレンデ「さとのそり山」や、巨大雪だるまが出現し、自由にソリ滑りや雪だるま作りが楽しめます。ソリは各自持参となりますが、プラスチック製の滑り台用ソリがあると大人も一緒に滑走できます。小さなお子さんには親御さんが後ろに乗ってあげると安心です。雪合戦やかまくら作りなど、北海道の冬遊びを存分に体験しましょう。
  • 有料スノーアクティビティ: 雪遊び広場では、週末を中心に有料の特別アクティビティも実施されます。例えばスノーモービルに引っぱってもらうスリリングなバナナボート(1回約1000円)や、大型チューブに乗って滑走するスノーラフティングチューブ(1回約900円)、馬が曳く馬そり(1回約1200円)など、大人も子どもも歓声を上げる冬限定の乗り物体験が目白押しです。これらは1~2月の期間限定で開催され、開始直後の1月中は毎日営業、2月以降は土日祝のみといったスケジュールが組まれます(年により異なる)。寒さを吹き飛ばすダイナミックな雪上アトラクションに、子ども達も大興奮間違いなしです。
  • 冬ならではの楽しみ方: 冬季は屋外で長時間遊ぶのは難しいぶん、さとらんどセンター内の設備を活用しましょう。センター2階の屋内キッズコーナーは暖房が効いた安全な遊び場で、木のおもちゃやままごとコーナーで小さな子も体を動かせます。無料休憩所では温かい飲み物の自販機もあり、冷えた体をすぐに温められます。冬季はレストランが休業となるため、お昼は軽食販売(週末のみホットスナックのキッチンカーが来ることがあります)や、お弁当持参で車内ランチをする家族もいます。外で遊ぶ際はスキーウエアや厚手の手袋・帽子など万全の防寒対策をし、予備の靴下や手袋も持っていくと安心です。雪遊びで濡れた服を着替えるスペースもセンター内に用意されています。真冬の厳しい寒さの中で頬を真っ赤にしながら遊ぶ体験は、北海道旅行ならではの思い出になるでしょう。

子どもが楽しめるおすすめアクティビティ

園内で体験できることは数多くありますが、その中でも特に子どもたちが喜ぶ定番アクティビティをピックアップしてみました。小さなお子さん連れのファミリーはぜひ参考にしてください。

  • ポニー乗馬体験(引き馬): 小型のポニーやサラブレッドに乗って園内をひと回りする乗馬体験です。スタッフがリードを引いてくれるので初心者や子どもでも安心。高い背中からの景色に子どもたちは大興奮で、まるでカウボーイ・カウガールになった気分!所要5分ほどで気軽に体験できるので、動物好きなお子さんにはぜひ挑戦させてあげたいですね。
  • 牛の乳搾り体験(模擬牛モデル): 本物そっくりの模型の牛を使った搾乳体験コーナーがあり、小さな子でも気軽に牛乳搾りにチャレンジできます。普段はパックでしか見ない牛乳が、牛のお乳から出てくる不思議に子どもたちは釘付け。「牛さんってすごいね!」と食べ物のありがたみを実感する良い機会になります。体験後はぜひご褒美に搾りたてミルクのソフトクリームを味わいましょう。
  • 屋外遊具広場&ふわふわドーム: 広い芝生の上に広がる大型遊具エリアは、子ども天国とも言えるスポットです。すべり台やアスレチックネットを次々制覇していく子、大きなトランポリンドームで跳ね続ける子…元気いっぱいに遊ぶ姿に親も笑顔になります。どの遊具も無料で開放されているので、時間の許す限り存分に遊ばせてあげましょう。(夏場の昼間は帽子と水分補給をお忘れなく!)
  • バーベキュー体験: 家族みんなで火を囲んで料理をするバーベキューは、子どもにとっても特別なイベントです。炭に火をつけるところから始まり、焼けたお肉や野菜をみんなで「おいしいね」とほお張る時間は、アウトドアならではの醍醐味。一緒に準備や後片付けをすることで子ども達の協調性も育まれます。さとらんどでは無料でBBQ広場が使えるので、天気の良い日にぜひ挑戦してみてください。忘れられない家族の思い出になること間違いなしです。

子連れファミリーにやさしい設備

小さなお子さん連れの旅行では、施設の使いやすさも重要なポイントです。サッポロさとらんどは子連れファミリーに配慮した設備が充実しており、安心して一日過ごすことができます。

  • ベビーカーでの移動: 園内の主要な通路は舗装されており、起伏も緩やかなのでベビーカーでも移動しやすくなっています。広大な敷地を回る際はベビーカーがあると大人も子どもも楽です。SLバスには畳まずにベビーカーごと乗車できるスペースがあり、複数の子ども連れでも安心です。ベビーカーの貸し出しサービスはありませんので、必要に応じてご自宅から持参してください。
  • 授乳室・おむつ替え台: 授乳やおむつ替えのための専用スペースが整備されています。授乳室はさとらんどセンター2階と、交流館の女性トイレ手前にそれぞれ設置されており、お湯の出る給湯設備も備わっています。また、おむつ替え台はセンターの授乳室内・1階と2階の多目的トイレ内、交流館の授乳室内と多目的トイレ内、さらに園内各所の障がい者用トイレにも設置されています。広い園内でもトイレは分散して配置されているので、「おむつ替え場所が見つからない!」と慌てる心配は少ないでしょう。場所が分からないときは近くのスタッフに声をかければ案内してもらえます。
  • トイレの設備: 園内のトイレは各駐車場付近や主要施設に設置されており、すべて無料で利用できます。和式・洋式の両方がありますが、最近整備された箇所は洋式が中心です。多目的トイレ(だれでもトイレ)はセンターや交流館、屋外にも複数あり、ベビーチェアやおむつ替えシートを備えています。小さなお子さん連れでも清潔に利用できるよう、清掃も行き届いている印象です。念のためお子さん用の補助便座やおむつ用ゴミ袋を持参しておくと安心でしょう。
  • 屋内休憩スペース: 天候が悪い日や子どもがお昼寝する際には、屋内の休憩スペースが役立ちます。さとらんどセンター1階にはベンチや椅子が多数置かれた休憩コーナーがあり、自動販売機で購入した飲み物を飲んだり、授乳室横の親子休憩室で静かに過ごすこともできます。コロナ対策などで館内飲食に制限がある場合もありますが、通常時であれば持参した軽食をここで食べることも可能です。寒い季節にはセンター内で暖を取りつつ、無理せず休憩しながら遊びましょう。スタッフ常駐のインフォメーションも近くにあるので、迷子対応や急な体調不良時もサポートしてもらえます。
  • 安全対策と配慮: 園内は全面禁煙となっており、喫煙所は駐車場近くの限られた場所にのみ設置されています。また、犬などペット同伴での入園は基本的にできない決まりになっているため、突然大きな犬に吠えられて子どもが驚くような心配もありません(盲導犬等の介助犬は除く)。遊具広場ではスタッフが定期的に巡回しており、ケガ防止の声かけなどを行っています。広い園内ではありますが、事故無く安心して過ごせるよう配慮が感じられます。とはいえ小さなお子さんからは目を離さず、安全に楽しい時間を過ごしてくださいね。

雨天時や寒冷時・猛暑時の過ごし方

旅行当日の天気が悪かったり、気温が過度に低い・高い場合でも、さとらんどなら工夫次第で楽しむことができます。屋内施設の活用や時間帯の調整など、天候に応じた過ごし方のヒントをご紹介します。

雨の日でも大丈夫!屋内施設をフル活用

せっかくの観光日が雨模様でも、さとらんどには屋内で楽しめる要素があります。まず強い味方となるのがさとらんどセンター2階のキッズコーナーです。大型遊具は使えなくとも、木のおもちゃやおままごとセットが揃った室内遊び場で子どもは大はしゃぎ。雨音を気にせず遊ばせてあげられます。また、牛乳工場見学(ミルク館)や丘珠縄文遺跡学習館といった施設も屋内なので、天気に左右されません。特に工場見学は大人も興味深く、牛乳ができる工程を観察しながら小休憩できます。さらに、雨の日限定でセンター内で紙飛行機づくりやぬり絵コーナーなど簡単なキッズイベントが開かれることもあります(夏休み期間など)。レストランや売店も屋内にあるため、お昼時は早めにセンターに移動してゆっくり食事をとるとよいでしょう。屋根付きのバーベキューハウス(※土日祝限定オープン)もあるので、小雨程度なら家族だけでBBQを決行する手も。もし本降りになってしまったら、思い切ってモエレ沼公園(ガラスのピラミッド内に美術館あり)など別の屋内スポットに切り替えるのも一案です。無理に全て周ろうとせず、天候に合わせてプランを柔軟に変更しましょう。

厳寒・猛暑のときは?季節ごとの対策

札幌といえども真冬は-10℃近く、真夏は30℃超えになる日もあります。極端な気温の日に子連れで過ごすコツを押さえておきましょう。

  • 冬の寒さ対策: 冬季は基本的に屋内中心の行動に切り替え、外遊びは短時間にとどめるのがおすすめです。例えば午前中は雪遊び広場で思い切り遊んだら、早めにセンター内に避難してランチ&休憩、午後は工場見学やクラフト体験に参加して過ごす…といった具合に、屋内外を交互に利用して体を冷やしすぎない工夫をしましょう。子どもは夢中になると寒さを忘れてしまうので、大人が時間管理して適宜休憩を入れることが大切です。ホッカイロや魔法瓶に温かい飲み物を用意しておくと現地で重宝します。なお、冬は16時以降急激に冷え込み日没も早いため、夕方前には撤収を始めるように計画すると安心です。
  • 夏の暑さ対策: 夏場は帽子・日焼け止め・水筒の三種の神器をお忘れなく。特に広い草地では日陰が少ないため、UVカットのパーカーや日傘があると便利です。遊具広場は照り返しが強いので、11~15時の間は思い切って屋内に退避し、レストランでゆっくり食事をしたり木陰でお昼寝タイムにするのも手です。センターや交流館内は冷房が効いているので、汗をかいたら一度着替えさせてあげると体調管理に役立ちます。かき氷やアイスクリームでクールダウンしながら、夕方の涼しい時間帯にもうひと遊びするくらいのゆったりプランが、真夏のさとらんど攻略のコツです。万一お子さんがぐずってしまったら、無理せず休憩を優先してくださいね。

飲食情報(レストラン・売店・持ち込み)

遊びに夢中になるとつい忘れがちですが、美味しい食事も旅の楽しみの一つです。サッポロさとらんどには地元食材を使ったレストランや軽食売店があり、北海道ならではの味覚を味わえます。また、お弁当持ち込みでのピクニックもOKです。ここでは園内の飲食スポットと食事事情についてご紹介します。

  • レストラン(さとらんど食堂・レストランまきば): さとらんどセンター2階には「さとらんど食堂」というカジュアルレストランがあります。ザンギ(鶏のから揚げ)を乗せたボリューム満点のザンギ丼や、コシの強い麺が美味しい北海道風うどん、話題の台湾風唐揚げ「大鶏排(ダージーパイ)」など、ご家族で楽しめる多彩なメニューが揃っています。一方、ミルクの郷エリアには酪農団体が運営する「レストランまきば」があり、こちらではミルクラーメン(牛乳入り白湯スープのラーメン)や、地場産野菜たっぷりのスープカレー、ジンギスカン定食、ソーセージ盛り合わせなど北海道らしいメニューが味わえます。価格帯は800~1200円程度とリーズナブルで、小学生以下向けのキッズメニューも用意されています。レストラン利用は予約不要ですが、夏休み期間中の正午前後は混み合うことがあるので時間を少しずらすのがおすすめです(冬期はまきばレストランは休業、さとらんど食堂も短縮営業となる場合があります)。
  • 売店・ファーストフード: 軽食をつまみたい時や食後のデザートには、センター1階のさとらんどfanショップや屋外売店が便利です。fanショップではお土産用のお菓子やグッズの他、ソフトクリームや飲み物、軽食類も販売しています。濃厚なバニラソフトや、夏限定の夕張メロンソフト、手軽に食べられるアメリカンドッグなど子どもが喜ぶメニューが並びます。また、炊事広場近くには夏季の週末限定でキッチンカー(移動販売車)が出店します。地元農家のトウモロコシ焼きやじゃがバター、出来たてのたこ焼き、香り高いコーヒーなど、その日によって色々な味が楽しめます。遊び疲れたらベンチで一服、冷たいジェラートを舐めながら一息つくのも良いでしょう。
  • 飲食物の持ち込み: サッポロさとらんどではお弁当や飲み物の持ち込みが自由に認められています。園内各所にゴミ箱も設置されていますので、出たゴミは各自で分別して捨てましょう。天気の良い日は芝生にレジャーシートを広げてピクニックをする家族連れもたくさんいますし、屋外のテーブルや東屋も自由に利用できます。屋内でも、さとらんどセンター1階の休憩スペースでは軽食をとることが可能です(状況により制限あり)。ただし、レストラン内への飲食物の持ち込みは衛生上禁止されていますので、利用する際は注意してください。また、園内には自動販売機が複数あり、飲料やアイスクリーム、スナック菓子なども購入できます。ミルクの郷の売店で販売している飲むヨーグルトやソフトクリームはぜひ味わっていただきたい名物です。広々とした自然の中で食べる食事は格別ですので、各ご家庭のスタイルでさとらんどグルメを楽しんでください。

所要時間別さとらんど観光モデルコース(2時間・半日・1日)

旅行のスケジュールに合わせて、さとらんどを効率よく楽しむためのモデルコースをご提案します。「2時間だけ立ち寄りたい」「半日ゆっくり遊びたい」「丸一日満喫したい」など、滞在時間に応じたおすすめの回り方を参考にしてみてください。

2時間コース:短時間でも動物と触れ合い満喫プラン

「札幌観光のついでに少しだけ寄りたい」「子どものお昼寝前に短時間だけ遊ばせたい」といった場合のプランです。2時間あれば主要スポットをいくつか絞って楽しむことができます。

  1. エサやり体験(約20分) – 入園したらまずふれあい牧場へ直行し、ヒツジとヤギのエサやりを体験。100円でエサを購入し、子どもに動物との触れ合いを体験させましょう。
  2. ミルクの郷見学(約30分) – そのまま牛の館へ進み、模擬牛の乳搾りにチャレンジ。牛乳工場のラインもさっと見学して、搾りたて牛乳の知識をおさらい。
  3. SLバスで一周(約30分) – 園内巡回バス「ポテト号/オニオン号」に乗って、広い園内をぐるりと一周。乗車中に次に遊ぶ場所の目星をつけておきます。
  4. 遊具広場でひと遊び(約30分) – バスを途中下車して木製アスレチックとふわふわドームへ。時間は短くても子どもは全力で遊ぶはず!安全に配慮しつつ思い切り走り回らせてあげましょう。
  5. おやつタイム(約10分) – 帰る前にソフトクリームやジュースでクールダウン。名物の濃厚ソフトは短い滞在でもぜひ味わっておきたい一品です。

短時間でも動物→乗り物→遊具とバランスよく体験すれば、子どもにとって充実感のある訪問になります。時間が押してきたらSLバスか遊具どちらかを省略する形で調整しましょう。

半日コース:のんびりファミリー満喫プラン(午前or午後 約4~5時間)

半日あればさとらんどの主な楽しみをかなり網羅できます。午前中だけ、または午後から夕方までといった時間帯で区切って訪れるプランです。

  1. 朝の農業体験(約40分) – 午前プランの場合、10時頃までに到着して体験農園へ直行。その日の収穫体験に参加します。子どもと一緒に土いじりを楽しみ、お土産の野菜もゲット。
  2. 動物ふれあい&乗馬(約40分) – エサやり体験で動物と触れ合った後、ポニーの引き馬体験にも挑戦。写真撮影も忘れずに!
  3. 昼食タイム(約60分) – センター2階のレストランでランチ。名物メニューを味わい、歩き疲れた体を休めます。天気が良ければ炊事広場でBBQランチも◎(要事前準備)。
  4. 遊具&サイクリング(約60分) – 食後は遊具広場で遊んだり、レンタサイクルで園内をサイクリングしてリフレッシュ。広い園内を風を切って巡りましょう。
  5. ミルクの郷&工房体験(約40分) – 午後プランの場合は14時頃から牛乳工場見学や手作りバター体験講座に参加。家族みんなでワイワイ協力して美味しいバターを完成させます。
  6. 締めはソフトクリーム(約10分) – 帰り際に売店に立ち寄り、濃厚ソフトクリームで旅の締めくくり。子ども達も大満足の笑顔になるはずです。

午前と午後どちらかの半日を使う場合、残り半日は札幌市内観光や他のスポットに充てることもできます。比較的余裕があるので、天候や子どもの体調に合わせて柔軟に予定を前後させても問題ありません。

1日コース:さとらんど満喫欲張りプラン(6~8時間)

開園から閉園までたっぷり滞在して思い残し無く遊び尽くすプランです。朝から夕方まで時間が取れるなら、以下のように計画してみましょう。

  1. 朝イチ収穫と動物お世話体験(~11:00) – 開園直後の9時台は人も少なく快適です。まず体験農園で収穫体験を済ませ、余裕があればふれあい牧場でヒツジの放牧や牛の乳しぼり模擬体験もしてしまいます。
  2. 午前の遊具めぐり(~12:30) – 日差しが強くなる前に遊具広場へ。ふわふわドームや木製遊具を制覇!子どもが夢中で遊んでいる間に、親は写真やビデオの撮影を楽しみましょう。
  3. BBQランチ(12:30~13:30) – お昼は炊事広場でバーベキュー。早めに場所を確保し、焼きたての北海道産食材を堪能します。後片付けまで家族で協力して行いましょう。
  4. 午後のんびりタイム(~15:00) – 昼食後はセンター内で休憩を。キッズコーナーで小さな子を遊ばせつつ、大人は交代でミルクの郷の売店を冷やかしたり、交流館でお土産野菜を購入したりします。夏なら少し昼寝して英気を養っても。
  5. 体験講座&乗り物ラストスパート(~17:00) – 15時頃から手作りアイスクリームやソーセージ作りなどの午後の体験講座に参加(要予約)。最後にSLバスや馬車に乗って夕方の風を感じながら園内を一周します。
  6. 夕方:牧歌的な景色を眺めつつ帰路へ – 夕暮れ時、広がる牧草地や遠くの丘を眺めながら駐車場へ。子ども達は車に乗った途端ぐっすり…なんてこともあるかもしれません。それだけ遊び尽くした証拠ですね。

1日プランでは全ての体験を盛り込めますが、その分子ども達もかなり疲れます。途中で適度に休憩やおやつタイムを挟み、無理のないペース配分を心がけましょう。時間に追われるより、季節の景色や家族で過ごす時間をゆったり楽しむ気持ちが大切です。

周辺観光スポットとの組み合わせ

サッポロさとらんど周辺には、他にも家族で楽しめるスポットがあります。特に有名なのがモエレ沼公園で、さとらんどと隣接する位置にあります。また、札幌市中心部へのアクセスも良いので、半日をさとらんど、残り半日を市街観光に充てるプランも可能です。

  • モエレ沼公園とのセット観光: モエレ沼公園は世界的彫刻家イサム・ノグチが設計した芸術公園で、ガラスのピラミッドや海をイメージした噴水、巨大なモエレ山など見どころが満載です。さとらんどとはお互い隣接する広大な敷地を持ち、園路で一応つながっていますが、徒歩では30分近くかかるため、車での移動(約5~7分)がおすすめです。中央バス[東69]系統など一部の路線バスは両施設を結んでおり、公共交通でもはしごが可能です。午前中にさとらんどで遊び、お昼に移動して午後はモエレ沼公園でピクニックや芸術鑑賞、という組み合わせも人気です。モエレ沼公園には夏季に噴水ショーや水遊び場(モエレ沼のビーチ)がオープンし、冬季にはスキー山でソリ滑りが楽しめます。アクティブに遊ぶさとらんどと、アートな景観を楽しむモエレ沼という対照的な魅力を一日で味わえるので、ぜひ両方訪れてみてください。
  • 札幌市内中心部へのアクセス: さとらんどは札幌都心から少し離れた郊外に位置しますが、車なら30分程度で市の中心部(札幌駅や大通公園周辺)に戻ることができます。公共交通の場合も、先述のバスで地下鉄東豊線「環状通東駅」まで20分ほどですので、地下鉄乗り継ぎで札幌駅へ30~40分でアクセス可能です。そのため、午前中たっぷりさとらんどで遊んだあとホテルに戻って一休みし、夜は札幌市街でディナーや夜景観光を楽しむ…といったプランも十分実現できます。特に子連れ旅行では、一箇所で昼間にめいっぱい遊ばせて、夕方以降は無理せず宿泊先近くでゆっくり過ごすというメリハリも大事ですよね。さとらんどで自然と触れ合った翌日は、市内の科学館や水族館、白い恋人パークなど札幌 子ども向け施設を巡ってみるのも良いでしょう。札幌は家族向け観光スポットが数多くありますので、旅程に合わせて柔軟に組み合わせてみてください。

最後に、実際に子連れでさとらんどを訪れた家族の体験談をコラム形式でご紹介します。リアルな感想を通じて、訪問イメージを膨らませてみてください。

子連れファミリーの体験談コラム

7月某日。 天気は快晴、絶好のさとらんど日和です。私達家族(夫婦+小学1年生の長男+3歳の長女)は、朝9時過ぎに第1駐車場に到着しました。平日ということもあり、園内はまだ人もまばら。子ども達は車を降りるなり目の前のふわふわドームを見つけ、「早くあれやりたい!」とジャンプ寸前です。

まずは人気スポットから攻めようと、ふれあい牧場へ直行しました。受付でヒツジのエサ(100円)を2袋購入し、早速ヒツジ囲いへ。最初はおそるおそる柵の中へ入った3歳娘でしたが、モコモコのヒツジが寄ってくると大喜びでエサやり開始。「こっちおいでー!」と自分から餌を差し出す姿に成長を感じつつ、兄の方を見ると、夢中でヤギに餌をやり指までベロベロ舐められて大笑いしていました。動物好きの子ども達にとって、触れ合い体験は最高のアイスブレイクになったようです。

続いて、長男が「乗りたい!」と言っていたポニー引き馬体験へ。5歳以上対象とのことですが、現地スタッフに相談すると3歳の妹も保護者抱っこで一緒に乗れるとのこと。ヘルメットをかぶって私と娘、夫と息子のペアでそれぞれ馬の背中へ。大きな栗毛の馬がゆっくり歩き出すと、娘は最初こわばっていたもののすぐににっこり。息子は「高い!すごい!」とテンションMAXで、夫に「あれ見て!」と景色を指差していました。5分ほどの周遊でしたが、下馬した後も「また乗りたいね!」と興奮冷めやらぬ様子。間近で見る馬の迫力と優しさに触れ、親子ともども貴重な体験となりました。

お昼はセンター2階のレストランで。子ども達はお子様カレーとコーンたっぷりピザ、私はミルクラーメン、夫はジンギスカン定食を注文しました。どの料理も野菜が新鮮で美味しく、特にミルクラーメンはクリーミーで絶品!娘はデザートの牛乳プリンまで平らげ、「おいしかったー!」と大満足でした。レストランはキッズチェアも用意されていて、店員さんもにこやかに対応してくれたのが印象的です。食後、レストラン横の授乳室で娘に水分補給をさせ、少し休憩してから午後の部に臨みました。

午後は広場で思い切り遊ぶ時間です。気温も上がり暑かったので、まずはアスレチック遊具で遊ばせ、汗をかいたら適宜日陰で水分補給…という具合にゆったり過ごしました。子ども達は大型すべり台に何度も挑戦し、夫と私はその様子を写真に収めたり、一緒に綱登りにチャレンジしたりと童心に返って楽しみました。ふわふわドームでは他の子たちと一緒になって跳ね回り、3歳の娘も転んでは笑い、また跳ねてを繰り返し大はしゃぎ。1時間以上遊び倒したところで「ソフトクリーム食べに行こう!」と誘うと、「やったー!」と芝生を全力疾走で戻っていく姿に元気さに驚かされました。

締めくくりはやはりミルクの郷の直売所へ。お目当ての濃厚ソフトクリーム(バニラと夕張メロンのミックス)を家族全員で頂きました。「おいしすぎる~!」と頬を緩める子ども達。隣で飲むヨーグルトを飲んでいた夫も「これ、お土産に買って帰ろう」と絶賛です。冷たいソフトで火照った体を冷まし、最後に交流館で新鮮野菜をいくつか購入して、16時頃さとらんどを後にしました。車に乗ると案の定、娘は3分でスヤスヤ夢の中…息子も「楽しかったね、また来たいね」とつぶやきつつ、心地よい疲れからか静かに目を閉じました。

こうして我が家の初めてのサッポロさとらんど体験は大成功に終わりました。動物ふれあいから食育体験、大自然の中で思い切り遊ぶ時間まで、子どもに与えたいと思っていた体験が一度にでき、親としても大満足です。なにより子ども達の笑顔が終始輝いていたのが印象的でした。広くて移動が大変かなと思いましたが、スタッフの方が親切に案内してくれたり、休憩施設も要所要所にあったりで不便さは感じませんでした。季節を変えてまた訪れたいね、と家族で話しながら札幌の街へと帰路についたのでした。


さとらんどは、広大な自然の中に北海道らしい体験が凝縮された、子連れファミリーにとって理想的な観光スポットです。季節ごとに違う表情を見せてくれるので、一度訪れたらきっとまた来たくなることでしょう。札幌旅行の際はぜひプランに組み込んで、家族みんなでサッポロさとらんどを満喫した素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。

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