子どもと楽しむ昭和記念公園完全ガイド|遊具・イベント・アクセスまで徹底紹介
東京都立川市(および昭島市)にまたがる国営昭和記念公園は、四季折々の自然と豊富な遊び場が魅力の都内最大級の都市公園です。1976年に旧立川飛行場(米軍基地)の跡地約180ヘクタールを記念公園として整備することが閣議決定され、昭和58年(1983年)に開園しました。広さは東京ドーム約39個分にもおよび、東京都内とは思えないスケールの自然空間が広がっています。園内は大きく「みどりの文化ゾーン」「水のゾーン」「広場ゾーン」「森のゾーン」などテーマごとに分かれており、2005年には昭和天皇記念館がオープンするなどますます魅力を増しています。

広大な敷地には子どもから大人まで1日中楽しめる工夫がいっぱいで、未就学児や小学生を連れたファミリーにも大人気のスポットとなっています。本記事では、昭和記念公園を子連れで訪れる際に知っておきたい情報を徹底ガイド!園内の主要施設や季節ごとのイベント、家族で楽しめるアクティビティ、ピクニック事情、アクセス方法、ベビーカー利用の可否といった子連れ配慮事項、さらに混雑を避けるコツや持ち物の準備まで、余すところなく紹介します。親しみやすく信頼性の高いトーンでまとめていますので、初めて訪れる方もリピーターの方もぜひ参考にしてみてください。それでは、昭和記念公園の魅力と楽しみ方を詳しく見ていきましょう!
園内の主要施設と見どころ
昭和記念公園には、子どもが思いきり遊べるエリアや家族でのんびり過ごせる施設が数多くあります。ここでは特に人気の主要スポットを紹介します。
ふれあい広場
園内中央付近に位置する「ふれあい広場」は、芝生が一面に広がるなだらかな丘になっており、親子で寝転んだり走り回ったりできる開放的な広場です。ピクニックをしたり、ボール遊びをしたり、子ども達が自由に駆け回れる憩いの空間として人気があります。晴れた日にはレジャーシートを広げてお弁当を食べたり、ゆっくりくつろぐ家族連れの姿が多く見られます。また、近くにはサイクルセンター(レンタサイクル貸出所)があり、自転車を借りて園内を巡る際の拠点にも便利です。
こどもの森(森の遊び場ゾーン)
「こどもの森」は、園内でも最大級の子ども向け遊び場ゾーンです。森の地形を生かして作られたエリアに、ユニークな大型遊具が点在しています。中でも白い雲のような巨大トランポリン「雲の海(ふわふわドーム)」は日本最大級の規模を誇り、子どもたちに大人気のふわふわドームです(※安全のため利用は中学生以下に限定)。ドームの上を元気よく飛び跳ねれば、まるで雲の上を歩いているような不思議な感覚が味わえます。ただし、夏場は表面が大変熱くなるため、日差しの強い日は靴下を履くなど熱中症対策も忘れずにしましょう。
「こどもの森」にはこのほかにも、冒険心をくすぐる遊具が盛りだくさんです。森の中にそびえる大型複合遊具の砦「森のとりで」では、梯子や吊り橋、滑り台など仕掛けいっぱいのアスレチックに挑戦できます。木陰のエリアには一定間隔で人工の霧が噴出する「霧の森」があり、真夏でも涼しく遊べる工夫がされています。砂地の広場にはドラゴンのオブジェが印象的な「ドラゴンの砂山」があり、噴水の出るドラゴンの卵を探検したり、砂遊びを楽しんだりできます。「地底の泉」という隠れ家的な水遊びスポットもあり、森の中を探検しながらひんやりとした水に触れて遊ぶことができます。さらに、小高い丘を模した「太陽のピラミッド」や「星のピラミッド」といったユニークな遊具もあり、まるで冒険映画の主人公になった気分で園内を駆け巡ることができるでしょう。
エリア内の休憩施設「森の家」には、昔懐かしい駄菓子屋さんが併設されており、おやつ休憩に立ち寄る親子連れで賑わいます。また森の家には授乳室や救護室も備えられているため、小さな子ども連れでも安心です。森の家の近くには「木工房」もあり、タイミングが合えば木工クラフト体験などに参加できることもあります(イベント開催時のみ)。「こどもの森」は広範囲にわたるエリアなので、保護者の方はお子さんから目を離さないように注意しつつ、一緒に自然の中の冒険を満喫してください。
なお、「こどもの森」とは別に園内にはもう一つ、大型遊具の集まるわんぱくゆうぐという遊び場エリアもあります。こちらはカラフルな複合遊具や長いローラー滑り台、ブランコなど定番の遊具が揃い、幼児から小学生まで幅広い年齢層の子どもが楽しめるスポットです。築山を利用したすべり台(山の形をした滑り台)では頂上から勢いよく滑り降りるスリルを味わえ、裏側には子どもがよじ登って遊べる岩登りコーナーもあります。また「どろんこ池」と呼ばれる水遊び場もあり、その名の通り泥んこ遊びができるユニークなスポットです(汚れてもよい服装で遊び、遊んだ後は近くの簡易シャワーで洗い流せます)。晴天の週末には親子で泥だらけになって遊ぶ微笑ましい光景も見られます。夏場にはじゃぶじゃぶ池感覚で涼をとれる場所として人気なので、タオルや着替えを用意しておくと安心です。

レインボープール(夏季限定・現在利用休止)
昭和記念公園の夏の目玉だった「レインボープール」は、広大な敷地に9つものプールが集まる都内最大級のレジャープール施設でした。流水プールや大波が打ち寄せる波のプール、スリル満点のウォータースライダー、幼児向けの浅いプールやジャブジャブ池など、多彩なプールで一日中遊べるとあって、夏休みシーズンには連日多くの家族連れで賑わっていました。総面積は約6.3ヘクタール、水面積だけでも12,000平方メートル以上というスケールで、東京ドーム約1.4個分に相当する広さを誇りました。
しかしながら、このレインボープールは施設の老朽化と再整備計画のため、2020年以降営業を休止しており、2023年より本格的な改修工事が進められています。そのため、記事執筆時点ではレインボープールで遊ぶことはできませんが、将来的には新たなレジャー施設として生まれ変わる可能性があります。かつて夏の昭和記念公園を象徴する存在だったレインボープールが復活する日を楽しみに待ちつつ、現在は後述する「水遊び広場」など別の形で夏の水遊びを楽しみましょう。
※レインボープールに隣接する「水あそび広場」も、プール営業休止に伴い2023年度より利用中止となっています。以前は夏季以外の時期(春や秋の一部期間)に小さな子ども向けに一部プールエリアを無料開放する試みも行われていましたが、現状こちらも利用できませんのでご注意ください。
バーベキューガーデン(手ぶらBBQ可)
園内で本格的なバーベキューが楽しめる「バーベキューガーデン」は、家族やグループに人気の屋外施設です。広場ゾーンの一角に設けられた専用エリアで、緑に囲まれながら開放的なアウトドアクッキングが満喫できます。炭火グリルやテーブル・椅子など必要な機材が一通り揃っており、食材セットの販売や機材レンタルも充実しているため、手ぶらで訪れてもBBQを楽しめるのが魅力です。事前予約制(利用希望日の2か月前から予約受付開始)となっており、土日祝やハイシーズンは早めに予約が埋まってしまうほどの人気ぶりです。
当日はスタッフから火起こし用の炭や器材の使い方など説明を受けた後、各自の区画でバーベキューを開始します。広い屋根付きの調理棟もあるので多少の雨でも安心です。家族連れの場合、小さな子どもがいると自宅でのBBQは安全面で難しいこともありますが、公園内の設備が整った環境なら安心して火を扱えます。食材を持ち込んで自分好みのメニューを焼くことも可能ですが、後片付けやゴミ処理のルールは遵守しましょう(ゴミ袋は受付時に配布され、所定の集積所へ捨てられます)。なお、公園内でバーベキューが許可されているのはこのBBQガーデンのみです。園内の他の場所で直火やコンロを使う調理行為は禁止されていますので、バーベキューを楽しみたい場合は必ずBBQガーデンを利用してください。
ドッグラン
昭和記念公園はペット同伴での入園も可能で、愛犬を思いきり遊ばせたい方のためにドッグランも設置されています。立川口エリア近くにあるドッグランは、広々としたフェンス囲いのエリア内でリードを外して犬を自由に運動させることができます。大小のワンちゃんが安心して遊べるよう、エリアは小型犬専用エリアと中・大型犬エリアに区分されています。他の利用者やワンちゃんたちと触れ合いながら、ボール遊びやかけっこを楽しむ愛犬の姿に、飼い主の家族も自然と笑顔になれるでしょう。
ドッグランを利用するには事前の利用登録が必要です。狂犬病予防接種や混合ワクチンの接種証明書を提示し、利用規約に同意することで登録できます(初回登録は管理センターにて)。一度登録を済ませれば、その年度内は発行される利用証(わんパスカード)でスムーズにドッグランの出入りが可能になります。利用料自体は無料ですが、公園入園料は飼い主に必要となります。なお、ドッグラン以外の園内ではリード着用が必須です。また、日本庭園など一部ペットの立ち入りが制限されている区域もありますので、マナーを守って利用しましょう。
その他の家族向けスポット
上記以外にも、昭和記念公園には家族で訪れたい見どころがたくさんあります。園内中央に広がる**「みんなの原っぱ」**は、約11ヘクタール(東京ドーム2個分以上)もの広さを誇る公園最大の芝生広場です。園内のシンボルともいえる大ケヤキの木が中央にそびえ、季節ごとに表情を変える風景を眺めながら、思い思いに過ごすことができます。ボール遊びやかけっこ、凧揚げなど自由に遊べる空間として子どもたちに大人気で、春や秋の晴れた週末にはピクニックを楽しむファミリーで賑わいます。夏の夜には後述する花火大会の観覧会場にもなる場所であり、まさに「みんな」で楽しめる開放的な原っぱです。
季節の花々を楽しめるスポットも見逃せません。原っぱ西側の**「花の丘」では、春には一面に真っ赤なシャーレーポピーが、秋には可憐なコスモスが丘一面に咲きます。満開時にはどちらも圧巻の景色で、家族の思い出写真を撮るのにも絶好のロケーションです。また、園の北側に位置する「日本庭園」**では、本格的な回遊式庭園の趣きを楽しむことができます。池に架かる橋や滝、四季折々の草花が美しく整えられ、和の雰囲気に癒されるスポットです。お子さんには池の鯉に餌をやったり、日本の伝統的な景観に触れたりするよい体験になるでしょう(庭園内は走り回ったり騒いだりしないよう注意が必要です)。秋には紅葉が見事で、日本庭園内で紅葉ライトアップイベントが行われることもあります。
立川口側の無料ゾーンには昭和天皇記念館(博物館、入館有料)も併設されており、昭和天皇の生涯や昭和の時代に関する資料を展示する施設があります。公園散策の合間に歴史や文化に触れてみるのもよいでしょう。
立川口カナール(運河)**も必見です。立川口から園内に伸びる全長200mのまっすぐなカナール(水路)には噴水や滝が配され、ヨーロッパの宮殿庭園のような景観を演出しています。両脇にはイチョウ並木が整然と並び、秋になると黄金色に輝くトンネルのような並木道が出現します(後述するイルミネーション時期にはライトアップも実施)。ベビーカーでゆっくり押しながら散策するにも気持ちの良いエリアです。
また、水辺の自然を感じたいなら**「水鳥の池」周辺がおすすめです。約5ヘクタールもの広さがある大きな池で、その名の通り水鳥たちが羽を休める姿が観察できます。湖畔にはボートハウスがあり、親子でボート遊び**を楽しむことも可能(詳細は後述)です。池の北側には野鳥観察専用のバードサンクチュアリも設けられており、静かに野鳥を探すプチ探検気分も味わえます(小学生くらいのお子さんなら双眼鏡を片手にバードウォッチングに挑戦するのも良いでしょう)。
このように、昭和記念公園は一日では遊びきれないほど多彩な施設と見どころがあります。次のセクションでは、季節ごとのイベントや自然のハイライトについて詳しく見ていきましょう。
季節ごとのイベントと自然の見どころ
四季折々のイベントが充実しているのも昭和記念公園の魅力です。春の桜から夏の花火、秋のコスモスや紅葉、冬のイルミネーションまで、年間を通じて家族で楽しめる催しや景観が目白押しです。それぞれの季節の見どころを順に紹介します。
春(桜&フラワーフェスティバル)
春の昭和記念公園は色とりどりの花々が咲き誇り、一年の中でも特に華やかなシーズンです。なかでも注目は桜の開花シーズンで、園内には約1,500本もの桜の木が植えられています。3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えるソメイヨシノを中心に、美しい桜景色が広がります。おすすめスポットは「桜の園」と呼ばれるエリアで、一面の菜の花と淡い桜色のコラボレーションが楽しめることで有名です。タイミングが合えば、黄色い菜の花畑の上に桜の花吹雪が舞うという、春ならではの絶景を目にすることができます。桜の園にはテーブルやベンチもあるので、お弁当を広げてお花見ピクニックをする家族連れも大勢訪れます。ただし桜の満開期には非常に混み合いますので、朝早くに場所取りをするか、平日に訪れると比較的ゆったり花見が楽しめるでしょう。

桜が終わる頃には、園内はチューリップやポピーなど春の花々リレーが始まります。4月中旬には渓流広場周辺がカラフルなチューリップ畑で彩られ、まるで絵本の中に入り込んだかのような風景が広がります。品種ごとに異なる色や形のチューリップが帯状に植えられ、その数は数万本にも及びます。続いて5月上旬~中旬には原っぱ西花畑を中心に真っ赤なシャーレーポピー(ひなげし)が一面に咲き、初夏の訪れを告げます。これら春の花シーズンには、公園では毎年「フラワーフェスティバル」が開催され、ガイドツアーやスタンプラリーなど子どもも楽しめるイベントが企画されることもあります。春休みからゴールデンウィークにかけては家族向けの工作教室や自然観察会などが行われる年もあり、公式サイトや園内配布のイベントカレンダーをチェックしてみましょう。

夏(レジャー&花火大会)
夏の昭和記念公園は青々と茂る緑と太陽の光にあふれ、子どもたちの笑い声が響く季節です。例年であれば夏季限定のレインボープールが大人気でしたが、前述の通り現在プール施設は休止中です。しかし、園内各所で水遊びができる工夫が凝らされています。特に、噴水や霧が涼しさを演出する「霧の森」やじゃぶじゃぶ池のある「どろんこ池」など、小さな子でも気軽に水遊びできるスポットは夏場に大活躍します。暑い日はタオルと着替えを用意して、思い切り水と触れ合って遊びましょう。
そして夏の一大イベントと言えば、毎年夏の終わりに開催される「立川まつり 国営昭和記念公園花火大会」です。例年7月下旬の夕方(19時半前後)から約1時間にわたり、公園の夜空を彩る大規模な花火大会が行われます。昭和29年から続く歴史ある花火大会で、その打ち上げ数は約5,000発にも及び、立川市の夏の風物詩となっています。メインの観覧会場は広大なみんなの原っぱで、当日は芝生広場にシートを敷いて花火を待つ多くの家族連れやカップルで埋め尽くされます。大玉花火が夜空いっぱいに開く度に大歓声が上がり、子どもたちも大興奮間違いなしです。フィナーレには連続して打ち上がるスターマインが公園内外から拍手喝采を浴び、夏休みの思い出に残ること請け合いです。
花火大会当日は非常に混雑するため注意が必要です。昼間から入園して花火開始を待つ人も多く、夕方には最寄りの立川駅・西立川駅が入園者でごった返します。近年では花火大会当日を入園無料日としていることもあり、例年以上の人出となる傾向です。小さなお子さん連れの場合は、暑さ対策や迷子対策を万全に、時間に余裕を持って行動しましょう(混雑回避のコツについては後述します)。なお、荒天の場合は中止となることがありますが、小雨程度であれば決行されます。公式発表を確認のうえお出かけください。
秋(紅葉&コスモスまつり)
秋の昭和記念公園は、夏の暑さが和らぎ爽やかな気候の中、豊かな実りと色づく木々で彩られます。まず9月下旬から10月にかけては、「コスモスまつり」と称して秋の花の代表であるコスモス(秋桜)が見頃を迎えます。原っぱ東花畑や花の丘一帯には、ピンクや白、オレンジなど色とりどり数十万本ものコスモスが風に揺れ、秋の青空に映える様子はまさに絶景です。背の高い品種から背丈の低い品種まで様々なコスモスが植えられており、子どもの背丈ほどの花畑の中を散策すれば、おとぎ話の世界に迷い込んだような気分になるかもしれません。期間中の週末にはガイドスタッフによる花畑の案内や、花摘み体験イベントが行われることもあります。秋晴れの日に家族でコスモス畑を歩けば、記憶に残るワンシーンとなるでしょう。
植物だけでなく、紅葉も秋の大きな見どころです。園内各所の樹木が10月下旬~11月中旬にかけて赤や黄に美しく色づきます。特に有名なのが立川口カナール沿いのイチョウ並木で、約106本のイチョウが一直線に並ぶ様子は壮観です。見頃を迎える11月上旬には、頭上を黄金色の葉が埋め尽くし、足元には一面の銀杏のじゅうたんが敷き詰められます。家族写真を撮るならこの季節がおすすめという声も多く、子どもたちが落ち葉を踏みしめて遊ぶ姿も絵になります。また、日本庭園の紅葉も見逃せません。モミジやドウダンツツジが鮮やかに染まる景色はまるで日本画のようで、園内がしっとりと秋色に包まれます。
昭和記念公園では近年、秋の紅葉シーズンに夜間ライトアップイベントを実施するようになりました。日中とは一味違う幻想的な雰囲気を楽しめるとあって、大人にも好評です。日本庭園ではライトアップされた紅葉と池に映るリフレクションが見事で、園路を照らす灯籠の明かりが風情を醸し出します。立川口カナールのイチョウ並木も夜間にライトアップされ、金色のトンネルが夜空に浮かび上がるような光景となります。これら夜間イベントは例年10月下旬から11月上旬の週末を中心に開催され、開催日は園の閉園時間が延長されます(通常は17時閉園のところ、20時頃まで開園)。昼間とは異なる公園の表情を楽しめる貴重な機会なので、タイミングが合えばぜひ家族で訪れてみてください。

冬(イルミネーション&ウインターシーズン)
冬の昭和記念公園は、訪れる人もやや少なくなり落ち着いた雰囲気になりますが、澄んだ空気の下でのびのび過ごすには絶好の季節です。かつては毎年12月になると「ウインタービスタイルミネーション」と題した大規模なイルミネーションイベントが開催されていました。立川口カナール周辺に無数のLEDが飾られ、噴水と光のコラボレーションや高さ4メートルを超えるシャンパングラスツリーなど華やかな演出が冬の公園を彩りました。期間中の週末には夜空に打ち上げられる冬花火との共演もあり、クリスマス前後には5分間ほどのプチ花火ショーが行われた年もあります。都内有数のイルミネーションスポットとして知られ、家族はもちろんカップルのデートコースにもなっていたウインタービスタイルミネーションですが、2019年を最後に一旦終了となりました。以降、残念ながら冬季の大規模なイルミネーションイベントは開催されていません。
しかし、全く催しが無くなったわけではありません。前述のとおり近年は秋に紅葉ライトアップが行われるようになり、冬のイルミネーションに代わる新たな試みとして定着しつつあります。また、公園自体は冬季も通常通り開園しており、晴れた日中には広々とした原っぱで凧揚げをしたり、落ち葉を踏みしめながらの散策を楽しむ家族連れの姿も見られます。都心に比べ冷え込む立川エリアでは、まれに雪が積もることもありますが、そんな日は公園が雪遊び広場に早変わりします。安全に配慮しながら、子どもたちが雪だるまを作ったりそり滑りをしたりと、冬ならではの遊びに興じる姿も微笑ましいものです。
なお、冬季は日没が早いため、閉園時間も他の季節より早まり16時30分(11~2月)となります(※12月31日と1月1日は休園日です)。年始の1月2日には新年最初の開園日として無料入園日となる年もあります。寒さ対策を万全にして、冬の澄んだ空気の中でのびのびと遊ぶ昭和記念公園もぜひ体験してみてください。夏や秋に比べ来園者が少なめなぶん、子どもを見失う心配も減り、落ち着いて園内を散策できる穴場シーズンと言えるでしょう。
家族で楽しめるアクティビティ・遊び体験
広大な昭和記念公園では、遊具以外にも家族で体を動かしたり自然と触れ合ったりできるアクティビティが充実しています。子どもだけでなく大人も一緒に楽しめる体験をいくつか紹介します。
サイクリング(レンタサイクル)
園内を巡るサイクリングは昭和記念公園ならではの人気アクティビティです。園内には全長約14kmにも及ぶサイクリングコースが整備されており、広い公園を効率よく一周することができます。各ゲート付近のサイクルセンターでレンタサイクルを借りることができ、大人用から子供用、自転車後部に幼児用チャイルドシートが付いたもの、さらには親子や兄弟で二人同時に乗れるタンデム自転車(二人乗り用)まで種類も豊富です。料金は大人用で3時間600円(以降30分毎に追加料金)、子供用は3時間350円程度と手頃で、気軽に利用できます(タンデム自転車は1台3時間1,500円)。子供用ヘルメットの貸し出しも行っているので、安全面の備えも安心です。
レンタサイクルを利用すれば、徒歩ではなかなか回りきれない公園の隅々までスイスイ移動できます。春は自転車に乗りながら桜並木をくぐり抜け、初夏にはポピーや新緑の中を風を切って走るのは爽快そのもの。秋にはイチョウや紅葉のトンネルを駆け抜け、冬の澄んだ空気の中では遠くの景色まで見渡せます。ファミリーでサイクリングする場合は、子どもの自転車の速度に合わせてゆっくりめに走行しましょう。コース上は自転車専用なので歩行者を気にせず走れますが、急な坂道やカーブではスピードを出しすぎないよう注意が必要です。未就学児には親が後ろに乗せられる自転車や、前述のタンデム自転車が便利です。普段なかなか自転車に乗る機会がない子どもも、広い園内でのサイクリング体験は良い思い出になるでしょう。
パークトレイン(園内周遊バス)
徒歩や自転車以外にも、園内の移動に便利で楽しい乗り物としてパークトレインがあります。パークトレインは園内を巡回するカラフルなトラム風の列車で、小さな子どもからお年寄りまで誰でも気軽に乗車できます。立川口・西立川口など主要スポット付近に停留所があり、定期的に園内を一周するルートで運行しています。料金は1回乗車につき大人400円・4歳~中学生200円(3歳以下は無料)で、1日乗り降り自由のフリーパス券も600円で販売されています(混雑時はフリーパス販売休止の場合あり)。園内が広いため、遊び疲れて歩きたくなってしまった子どもや、小さい子連れで長距離を移動する際などに大助かりです。
パークトレインは屋根付きの客車でベビーカーも折りたたんで持ち込むことができます(一部車両には車イスのまま乗車できるスペースもあり)。ゆっくりと走る列車に揺られながら眺める園内の景色は格別で、子どもたちはちょっとした遊園地気分。普段は歩いて通り過ぎてしまうような場所でも、車窓から新たな発見があるかもしれません。解説アナウンスなどはありませんが、親子で「次はあの遊具で遊ぼう」「あっちに綺麗な花が見えるよ」と会話を弾ませながら乗るのも楽しいものです。なお、繁忙期には満席で次の便を待つこともあるため、時間に余裕をもって利用しましょう。
ボート遊び(水鳥の池)
公園内の水鳥の池では、親子でボート遊びを楽しむことができます。湖畔のボートハウスで手続きをすれば、オールで漕ぐローボート(定員3名)や足こぎペダルで進むサイクルボート(定員2名)をレンタルできます。料金の目安はローボートが60分800円、サイクルボートが30分800円(超過料金あり)で、家族で乗れば遊園地のアトラクションに乗るよりもリーズナブルに水上散歩が満喫できます。小さな子どもには救命胴衣(ライフジャケット)の貸与もあり、安全対策もしっかりしているので安心です。
ボートから眺める公園の景色は陸上とは一味違い、子どもたちも大喜びです。ゆっくり漕ぎ出せば、水面に映る青空と周囲の緑、遠くに聞こえる子どもたちの声……と、非日常のリラックスした時間が流れます。運が良ければカモや白鳥など水鳥がボートのすぐ近くまで寄ってくることもあり、子どもは大興奮で観察するでしょう(野生の水鳥にむやみにエサを与えることは禁止されていますのでご注意を)。秋には紅葉を映した湖面、春は桜の花筏が浮かぶ水面など、季節ごとの絶景を水上から眺めるのもオツなものです。ボートは冬季(12~3月)は閑散期のため土日祝日のみ営業となりますが、暖かい季節に訪れた際はぜひ家族で漕ぎ出してみてください。
スポーツ広場・貸出遊具
昭和記念公園では、ファミリーでスポーツを楽しむための設備も整っています。広場ゾーン南端には「スポーツエリア」と呼ばれる運動広場があり、ディスクゴルフやペタンク、クロッケーなどユニークなスポーツに挑戦できます。ディスクゴルフはフリスビーのようなディスクを投げてゴールを目指す18ホールのコースで、専用ディスクは管理棟でレンタル可能(3時間210円)です。子どもでも投げやすいサイズなので家族で気軽にプレーできます。そのほかペタンク(的球にボールを投げ合うフランス発祥のスポーツ)やクロッケー(芝生の上でゲートボールのようにボールを打つ競技)、ローンボウルスやホースシューズ(馬蹄投げ)など珍しいスポーツ用具も貸し出しがあります。どれも数百円程度で用具を借りられるので、遊び方の説明を読んでチャレンジしてみるのも面白いでしょう。予約不要で空いていればすぐ利用できますが、器具の貸出には保証金が必要で、返却時に戻ってきます。
また、スポーツエリア内にはバスケットゴール(3on3コート)やフットサルコートもあります。本格的に汗をかきたいお兄さんお姉さんがいるファミリーは、ボールを持参してミニゲームを楽しむこともできます(コート利用は無料ですが、受付で時間予約が必要です)。ただし、園内は広大とはいえ他の来園者も多いため、サッカーボールやフリスビーを使う際は周囲の安全に十分配慮しましょう。小さなお子さんであれば、原っぱでかけっこをしたりシャボン玉で遊んだりと、のびのび体を動かすだけでも立派な運動になります。広い空の下、家族みんなで体を動かせばリフレッシュできること間違いありません。
自然体験・生き物観察
昭和記念公園は都市公園でありながら豊かな自然環境を有しており、子どもが自然と触れ合う絶好のフィールドでもあります。園内北側にはバードサンクチュアリ(野鳥保護区)があり、観察舎から四季折々の野鳥を静かに観察することができます。双眼鏡を持って訪れれば、カワセミやシジュウカラ、季節によっては渡り鳥の群れに出会えるかもしれません。鳥の名前や特徴を親子で図鑑で調べながら探すのも、ちょっとした自然学習になります。
森林エリアでは昆虫や小動物との出会いも待っています。夏の森ではセミの大合唱が響き、運が良ければ木の根元でクワガタムシやカブトムシを見つけることもあるでしょう(※公園内での昆虫採集は節度をもってお願いします)。足元には季節ごとにドングリや松ぼっくり、カラフルな落ち葉など自然の宝物がいっぱい転がっています。それらを拾い集めてお土産に持ち帰ったり、その場で葉っぱ遊びをしたりするのも子どもには楽しい体験です。木陰で耳を澄ませば鳥のさえずりや風に揺れる枝葉の音が聞こえ、都会にいることを忘れるほどリラックスできます。
公園ではこうした自然を活かした環境学習プログラムも随時行っています。職員やボランティアによるガイドウォークでは草花や生き物の豆知識を教えてもらえたり、季節の自然素材を使ったクラフト体験(リース作りや木の実工作等)イベントが開催されたりすることもあります。例えば秋にはどんぐりを使った工作教室、初夏にはホタル観賞会や昆虫採集教室など、子どもの好奇心を刺激するプログラムが企画される年もあります(開催は不定期のため、公式サイトのイベント情報を要チェック)。園内各所に掲示されている解説看板を親子で読んで回るだけでも、新たな発見があるでしょう。自然の中で五感を使って学び、遊ぶことができる昭和記念公園は、まさに生きたフィールドアスレチックであり野外教室です。
お弁当・ピクニックと園内の飲食情報
広い昭和記念公園で遊ぶ際は、お弁当持参でピクニックをするのがおすすめです。園内には芝生広場やベンチ、テーブルが随所にあり、好きな場所で食事を楽しむことができます。特に「みんなの原っぱ」や「ふれあい広場」などは見晴らしが良く開放的で、お昼時にはレジャーシートを広げてランチを楽しむファミリーで賑わいます。木陰になる場所も点在しているため、夏場は木陰に陣取って涼みながら休憩するとよいでしょう。最近ではポップアップ式の簡易テントやサンシェードを持ち込んで日除けに利用している家族も多く見られます(公園ルール上、サイズや設置場所に制限がありますが、2m四方程度までの小型テントであれば日中の使用は認められています。風で飛ばされないようしっかり抑え、混雑時は周囲の迷惑にならないよう注意しましょう)。大自然の中でみんなで囲むお弁当は格別で、子どもたちもいつもよりモリモリ食べてくれるかもしれません。
もちろん、お弁当を用意できない場合や手ぶらで行きたい場合でも、園内外に飲食物の調達先はあります。公園の各エントランス付近や主要エリアにはレストランや売店が営業しており、軽食からしっかりした食事まで幅広く対応しています。例えば、立川口近くの「総合案内所カフェ」ではサンドウィッチやコーヒーがいただけ、ふれあい広場に面したレストラン「フォリア(FOGLIA)」ではパスタ・カレーなどのランチメニューやキッズメニューが充実しています。渓流広場には「渓流広場レストラン」があり、季節の景色を眺めながら食事ができると好評です。西立川口付近にも軽食スタンドがあり、ホットスナックや飲み物を販売しています。原っぱエリアには「原っぱ南売店」「原っぱ中央売店」などがあり、ソフトクリームやポップコーン、フランクフルトといった子どもが喜ぶおやつ類や軽食が揃っています。遊び疲れて小腹がすいた時に立ち寄って休憩できるので覚えておくと便利です。また、日本庭園内にはお茶屋「歓楓亭(かんぷうてい)」があり、抹茶や和菓子をいただきながら一服することもできます(呈茶サービス、有料)。
飲み物に関しては、園内各所に自動販売機が設置されていますが、夏場の休日などは品切れになることもあります。特に小さなお子さん連れの場合は、水筒やペットボトル飲料を多めに持参し、こまめに水分補給できるようにしておきましょう。公園内はアルコール類の持ち込みも禁止されていませんが、節度を守って楽しむことが大切です(泥酔は禁止されており、BBQエリア以外での火気使用も厳禁です)。
ピクニックを楽しんだ後のゴミの処理にも気を配りましょう。昭和記念公園では各ゲートや売店付近にゴミ箱が設置されていますが、基本的にはゴミは各自持ち帰ることが推奨されています。レジャーシートやお弁当箱を収納した後、出たゴミは持参したゴミ袋にまとめて、自宅まで持ち帰るとスマートです(BBQガーデン利用時には所定のゴミ捨て場が用意されています)。美しい公園の景観を保つためにも、来園者一人ひとりの協力が欠かせません。
もしお昼ご飯やおやつを持参しなくても、周辺エリアで調達する手もあります。JR立川駅周辺にはデパ地下やベーカリー、コンビニエンスストアが充実しており、入園前にテイクアウト用の食料を購入することができます。駅ビル内のお惣菜屋さんで好きなおかずを詰め合わせたり、専門店の美味しいパンを買ったりして持ち込めば、公園ピクニックが一層楽しみになるでしょう。西立川駅周辺にも小さなスーパーや売店がありますので、簡単な買い出しはこちらで済ませることもできます。
なお、公園を一旦出て周辺の飲食店で食事をとり、再入園することも可能です。その場合、ゲートを出る際に再入園スタンプを手に押してもらえば、当日閉園時間までなら何度でも出入りできます(スタンプは透明なので、退出時に申し出て押印を受けましょう)。例えば、午前中に公園で遊んでからランチは立川駅近くのファミリーレストランで涼みつつ済ませ、再び午後公園に戻って遊ぶ、といったプランも柔軟にできます。ただし人気の遊具や駐車場は午後から再入場すると満杯になっていることもあるため、その点は考慮してください。
公園での食事は外の空気を感じながらリラックスできる楽しいひとときです。家族みんなで食べたいものを持ち寄って、昭和記念公園ならではの青空ランチを満喫してください。
アクセスと子連れ向け設備・サービス
アクセス: 昭和記念公園へのアクセスは公共交通機関が便利です。最寄り駅の一つはJR中央線「立川駅」で、北口から徒歩約10分で立川口ゲート(あけぼの口)に到着します(多摩都市モノレール「立川北駅」からも同程度です)。立川駅からはまず無料エリアの「みどりの文化ゾーン」を通り抜け、公園の正式な有料エリア入口である立川口ゲートに至ります。もう一つの主要アクセスはJR青梅線「西立川駅」で、駅を出てすぐ目の前が西立川口ゲートとなります。ベビーカー連れで電車利用の場合、ホームから段差なくアクセスできる西立川駅経由がスムーズでしょう。西立川口から入園すると、巨大な原っぱや池のある「水のゾーン」が近く、立川口から入るよりも人が少なめな傾向があります。
このほか、公園北側には西武拝島線「武蔵砂川駅」から徒歩約20分の砂川口ゲート、南側にはJR青梅線「東中神駅」から徒歩15分ほどの昭島口ゲートもあります。広大な公園を目的地に合わせて様々な方向から出入りできるのは嬉しいポイントです(例えば「こどもの森」に直行したい場合は砂川口からの入園が比較的近いなど)。ただし武蔵砂川駅・東中神駅周辺は立川駅に比べ飲食店や店が少ないため、飲み物や食料の調達は事前に済ませておくと安心です。
車で訪れる場合、園内には有料駐車場が複数箇所あります(立川口・西立川口・砂川口・昭島口にそれぞれ駐車場を完備)。普通車は1日800〜900円程度の定額料金で駐車でき、収容台数も多いため平日は概ね余裕があります。ただし、土日祝や春秋のハイシーズン、花火大会の日などは開園直後に満車になることも珍しくないため、早めの到着を心がけましょう。特に立川口駐車場は人気が高いので、満車の場合は他の駐車場(砂川口など)に回る選択肢も考えておくと良いでしょう。駐車場は閉園時間に合わせて閉鎖され、車中泊などはできませんので注意してください。また、道路もイベント終了直後は渋滞します。小さな子ども連れで長時間の渋滞が心配な場合、公共交通機関の利用も積極的に検討してみてください。
入園料金: 昭和記念公園の入園料は大人(高校生以上)450円、65歳以上210円とリーズナブルで、中学生以下の子どもは無料となっています。ファミリーには嬉しい料金設定で、小学生までのお子さん連れなら何人でも入園料がかからないため、気軽に訪れることができます。お得な年間パスポート(大人4,500円、シルバー2,100円)も販売されており、年に数回以上訪れる場合はこちらを購入すると駐車場割引などの特典も受けられます。また、4月29日「昭和の日」や「都市緑化月間」など年に数回、入園無料日が設定されることがあります(無料日は非常に混雑しますので注意)。再入園については前述のとおり、当日に限りゲートでスタンプを押してもらえば可能です。
ベビーカー・貸出サービス: 小さなお子さん連れにはベビーカーが必需品ですが、昭和記念公園では園内の移動路が広く舗装されているため、自前のベビーカーでも快適に散策できます。段差も少なくスロープが整備されているので、園内ほぼ全域をベビーカーで移動可能です。さらに各ゲートのサービスセンターでは、ベビーカーの無料貸し出しも行っています(当日先着順、数量限定)。「荷物が多くてベビーカーを持参できない」「急きょ必要になった」という場合でも、空きがあれば園のベビーカーを借りて利用できます。ただしハイシーズンには貸出台数が出払ってしまうこともあるため、確実に使用したい場合は持参するのが無難でしょう。
園内の赤ちゃん向け設備も充実しています。各所の主要トイレにはおむつ替えシートとベビーキープ(乳幼児用イス)が備え付けられており、パパ・ママどちらでもおむつ替えしやすい環境です。また、授乳や離乳食タイムに使える**「赤ちゃん休憩室」**が、立川口ゲート・西立川口ゲート・原っぱ中央管理棟・森の家・こもれびの里・総合案内所・花みどり文化センターの計7か所に設置されています。これら休憩室にはおむつ替え台はもちろん、調乳用のお湯まで用意されているという至れり尽くせりの設備です。電子レンジが備わっている休憩室もあり、離乳食や幼児食を温めたいときにも助かります。おむつが足りなくなった場合も、心配いりません。園内6か所(立川口・西立川口・砂川口・原っぱ南売店・森の家・総合案内所)で紙おむつ(Lサイズ5枚入りやLLサイズ4枚入り)を販売しています。出先でおむつを買える場所は限られるので、これはファミリーにとってありがたいサービスです。
迷子対策: 広い園内ではお子さんとはぐれてしまうリスクもありますが、昭和記念公園では万一に備えた対策も整えられています。各ゲートおよびこどもの森では、希望者に**「迷子札」**(ネームタグ)を配布しています。これは子どもの名前や保護者の連絡先を書いてお子さんに携帯させておくもので、スタッフが迷子の子を保護した際に素早く連絡が取れるようになります。入園時に無料でもらえますので、小さいお子さん連れの方はぜひ活用しましょう。万が一お子さんとはぐれてしまい、一定時間探しても見つからない場合は、お近くのスタッフに声をかけるか、公園管理センターに連絡してください。園内放送で呼び出してもらえる場合もありますので、焦らず行動しましょう。
そのほか、子連れで嬉しいサービスとして、園内の各案内所では絆創膏や氷嚢の貸し出し、授乳室での給湯サービスなど細かなサポートも提供されています。夏場には熱中症対策に経口補水液が準備されていることもあります。公園スタッフの皆さんは子どもにも親切に対応してくれるので、困ったことがあれば遠慮なく相談してみてください。また、園内は基本的に禁煙で喫煙所が限られていますので、小さな子どもを受動喫煙から守る環境が整っている点も安心材料です。
以上のように、昭和記念公園はファミリーに優しい設備・サービスが満載です。ベビーカーでも安心して移動でき、赤ちゃん連れでも困ることなく1日過ごせるでしょう。次は、混雑を避ける工夫や持ち物の準備について、さらに実用的なアドバイスを紹介します。
混雑回避のコツと持ち物準備
最後に、昭和記念公園を快適に楽しむための実用的なアドバイスをいくつか紹介します。人気スポットゆえの混雑対策や、お出かけ前に用意しておくと便利な持ち物リストをチェックしておきましょう。
《混雑を避けるためのポイント》
- 早めの行動&平日利用: 土日祝や春の花見シーズン、秋の紅葉シーズンは特に多くの人で賑わいます。可能であれば平日に訪れるのがベストですが、週末しか行けない場合も開園(9:30)直後の入園を目指しましょう。朝早いうちなら駐車場やレンタサイクルも空いており、人気の遊具にも待たずにアクセスできます。逆に午後からのんびり行こうとすると、駐車場渋滞やチケット売り場の行列に巻き込まれる可能性が高まります。
- 利用ゲートを工夫する: 大半の来園者は立川口ゲートを利用しますが、あえて西立川口や砂川口など他のゲートから入園すると混雑を緩和できる場合があります。例えば、お花見シーズンに桜の園方面へ行きたい場合は砂川口から入った方がスムーズですし、水遊び目的なら西立川口から入ると近道です。自分たちの目的エリアに近い入口を選ぶことで、人ごみを避けて効率よく移動できます。
- イベント日は計画的に: 花火大会や無料開放日など大型イベント開催日は非常に混雑します。これらの日に訪れる場合は覚悟を決めて普段以上に早め早めの行動を心がけましょう。花火大会なら開始数時間前には現地入りして場所取りを行い、レジャーシートで場所を確保しておくことをおすすめします(ベビーカーや荷物だけでの場所取りはマナー違反なので、大人が交替で待機を)。また、トイレや売店も長蛇の列となるため、早めに済ませておくこと、飲み物・軽食は事前に買って持参するなどの工夫が有効です。逆に「混雑を避けたい」場合は、イベント日を外して訪れるのが一番です。公式サイトのイベントカレンダーで開催日をチェックし、あえて閑散期を狙ってゆったり過ごすのも一案でしょう。
- 混雑時は臨機応変に: 団体客や遠足シーズン(春・秋)には、一時的に特定エリアが混み合うこともあります。例えば、大型遊具に行列ができていたら先に別の遊びをする、園内を一周して空いてきた頃に戻ってくる、とった柔軟な発想で動きましょう。昭和記念公園は広いので、混雑している場所から少し離れれば意外と落ち着いているスポットが見つかるものです。人混みに疲れたときは日本庭園やこもれびの里など静かなエリアで休憩するのもおすすめです。
- 熱中症・迷子対策も忘れずに: 夏場の混雑時は高温多湿で大人も子どもも疲れが出やすい環境になります。こまめな水分補給や適度な休憩を心がけ、帽子や日陰の活用で熱中症を予防しましょう。先述の「迷子札」を活用することや、目印になる派手な帽子・服を子どもに着せることも効果的です。人が多い中でも家族同士で常に声を掛け合い、安全第一で行動してください。
《あると便利な持ち物リスト》
- レジャーシート: ピクニックや場所取りに必須のアイテム。原っぱで腰を下ろす際や花火観覧時など、1枚広げればくつろげる空間ができます。防水仕様なら朝露や地面の湿りも気になりません。
- 日よけテント・タープ: 夏場や日差しの強い日は簡易テントやタープがあると便利。公園ルールの範囲で、小型のポップアップテントを持ち込めばお昼寝スペースや授乳スペースにもなります。強風時は使用を控え、必ずペグダウンや重しで飛ばない工夫を。
- 帽子・日焼け止め: 広い園内では日陰がない場所も多いため、帽子やサンシェード付きベビーカーで直射日光を防ぎましょう。日焼け止めクリームも忘れずに塗っておくと安心です。特に子どもは地面からの照り返しで大人以上に暑さを感じやすいので注意。
- 虫よけ対策グッズ: 緑豊かな環境ゆえ、夏場は虫刺されに備えましょう。虫よけスプレーや蚊取り線香(携帯型)、虫さされ用のかゆみ止め薬を用意しておくと快適です。夕方以降に長く滞在する場合は長袖・長ズボンで肌の露出を抑えるのも効果的。
- タオル・着替え: 子どもは全身を使って遊ぶので、汗だくになったり水遊びで濡れたりするのは日常茶飯事です。フェイスタオルや速乾性のタオルを数枚持って行き、必要に応じて拭いてあげましょう。泥んこ遊びや水遊びをした後に備えて、子どもの着替え一式もあると安心です(下着も忘れずに)。
- おむつ・おしり拭き: 乳幼児連れの場合は多めのおむつとおしりふきはマストアイテム。園内でも販売がありますが、お気に入りのメーカーがある場合は持参しましょう。使い捨ておむつ替えシートやビニール袋もあると衛生的です。
- 飲み物・軽食: 園内に自販機や売店はありますが、好きなタイミングですぐ水分補給できるよう、水筒やペットボトル飲料を多めに用意しましょう。夏はスポーツドリンクなど塩分補給できる飲料があるとベターです。子どもの急な「おなかすいた!」にも対応できるよう、小分けのお菓子やおにぎり等も持って行くと役立ちます。
- 救急セット: 絆創膏や消毒液、虫刺され薬、体温計、常備薬(子どもの解熱剤など)をひとまとめに。走り回って転んだり、思わぬ発熱をすることもあるので、小さなポーチに入れて携行しておきましょう。園内のサービスセンターでも応急処置用品はありますが、自分ですぐ対処できれば安心です。
- ゴミ袋: ピクニック後のゴミや汚れたオムツ、着替えなどを入れるためのビニール袋を数枚用意しましょう。特にゴミは各自持ち帰るのが基本なので、しっかり口を結べる大きめの袋が便利です。使用済みおむつは匂い漏れ防止の袋に入れてから密閉すると良いでしょう。
- カメラ・双眼鏡: 家族の思い出を残すためのカメラはぜひ持参したいところです。広大な花畑や子どもたちの笑顔、四季折々の絶景をたくさん撮影してください。また、バードサンクチュアリで野鳥観察をするなら双眼鏡があると感動もひとしおです。
- その他: レインコート(急な雨や水遊び用に)、レジャーチェア(折りたたみ椅子があると大人は楽)、ウェットティッシュ(手拭きや汚れ落としに便利)、夏なら携帯扇風機や保冷剤、冬ならカイロなど、その季節ならではのアイテムも忘れずに。
季節を問わずいつ訪れても新しい発見があるのも昭和記念公園の魅力です。お子さんの成長に合わせて何度訪れても楽しみ方が広がるこの公園は、きっとご家族の特別な思い出の場所になることでしょう。
以上、昭和記念公園を子どもと存分に楽しむためのポイントを網羅してきました。広大な敷地と充実した施設、四季折々のイベントや自然が揃う昭和記念公園は、まさにファミリーにとってのレジャーの宝庫です。事前に情報を押さえ、準備を万全にして訪れれば、初めての方でも安心して1日中遊び尽くせることでしょう。ぜひ本記事の内容を参考に、ご家族皆さんで昭和記念公園ならではの思い出をたくさん作ってくださいね。楽しいお出かけになりますように!
昭和記念公園で過ごすひとときが、ご家族にとってかけがえのない素敵な時間となりますように。最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひ次のお休みは昭和記念公園へ足を運んでみてくださいね。
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