多摩動物公園を子どもと楽しむ完全ガイド ~四季の見どころとファミリー向け攻略法~
はじめに:多摩動物公園は子連れファミリーにぴったり!
東京都日野市にある多摩動物公園は、広大な敷地と豊かな自然環境を誇る、子ども連れファミリーに大人気の動物園です。東京ドーム約11個分(52ヘクタール)もの広さに約300種の動物がのびのびと暮らしており、都会にいながらまるで自然の中で動物たちと触れ合えるのが魅力です。檻ではなく深い堀で区切られた開放的な展示や、動物たちが群れで生活する様子を観察できる工夫など、子どもから大人までワクワクするポイントがいっぱい。【ライオンバス】やオランウータンのスカイウォークなど、ここでしか体験できないユニークな見どころも満載です。さらに駅から徒歩1分というアクセスの良さや、授乳室やベビーカー貸出など子連れに優しいサービスも充実しており、小さな子の“動物園デビュー”にも最適。
本記事では、季節ごとの見どころからアクセス情報、園内移動のコツ、人気動物スポット、子ども向けルートやモデルコース、育児サポート情報、食事スポット、イベント情報、持ち物・服装アドバイス、よくある質問対策、そして周辺観光プランまで、ファミリーで多摩動物公園を思い切り楽しむための情報をたっぷりとお届けします。季節を問わず何度訪れても新たな発見がある多摩動物公園。この記事を参考に、一年中子どもと一緒に最高の思い出を作ってください!

四季折々の見どころ – 春・夏・秋・冬でこう楽しもう!
多摩動物公園は四季によって園内の雰囲気や楽しみ方が変わります。それぞれの季節に合わせた見どころを知っておけば、いつ訪れても最大限に楽しむことができます。ここでは春・夏・秋・冬の季節別ハイライトをご紹介します。
春の見どころ(春:3~5月)
春の多摩動物公園は、新しい命と色彩にあふれています。園内の桜や春の花々が咲き乱れ、暖かな陽気の中で散策するだけでも気持ちが良い季節です。「さくら広場」などではお花見気分でピクニックを楽しむファミリーも多く、桜の木の下でお弁当を広げれば子どもたちも大喜びでしょう。また、春は動物たちのベビーラッシュの季節でもあります。運が良ければ可愛い赤ちゃん動物に出会えるかもしれません。例えば、春生まれの子ライオンやカンガルーの赤ちゃんが親に甘える姿はとても微笑ましく、子どもたちにも大人気です。さらに気候が穏やかで過ごしやすいため、動物たちの活動も活発になります。レッサーパンダが木々の間を元気に駆け回ったり、キリンがのんびりと草を食べる様子をゆったり観察したりと、穏やかな陽気の中で動物たちの自然な姿を満喫できるでしょう。春休みやゴールデンウィーク中は来園者が増えますが、開園記念日(5月5日)を含め**5月4日(みどりの日)や5月5日(こどもの日)**には入園無料日が設定されているため、混雑覚悟でもお得に楽しみたいファミリーには見逃せません。春ならではの生命力あふれる多摩動物公園で、子どもたちと一緒に新年度の素敵な思い出を作りましょう。
夏の見どころ(夏:6~8月)
夏の多摩動物公園は青々とした木々とセミの声が響く、まさに大自然の中の冒険です。日差しが強く気温も高い夏場は、動物も人もバテ気味になりがちですが、そんな中でも快適に楽しめる工夫があります。まず注目は毎年8月の特定日に開催される夜間特別開園**「サマーナイト@Tama Zoo」です。通常17時閉園のところ、このイベント開催日には20時まで開園時間が延長され、夕方から夜にかけての涼しい園内で動物観察ができます。昼間は暑さで寝ていたライオンが夕暮れ時に活動する姿を見られたり、夜行性のユキヒョウやフクロウ**が活発に動く様子を観察できたりと、夜ならではの貴重な体験ができます。子どもたちにとっても「夜の動物園」という非日常感は夏休みの大冒険になるでしょう。
日中の暑い時間帯は、園内の涼しいスポットでクールダウンしながら回るのがおすすめです。例えば昆虫生態園(昆虫館)は熱帯のチョウが一年中舞う温室ですが、高い天井と水辺があり意外と涼しく過ごせます。カブトムシやクワガタなど子どもに人気の昆虫展示も充実しているので、夏休みの自由研究にもぴったりです。またコアラ館は屋内施設で冷房も効いており、ゆったりコアラを眺めながら休憩できます。夏の直射日光を避けて室内展示をうまく織り交ぜましょう。園内各所にはミストシャワーが設置された**「ひんやりZOOスポット」も登場し、水しぶきで涼をとることもできます。さらに、夏限定のイベントとして昆虫採集体験や夜の昆虫観察ツアー**などが行われることもあります。虫好きなお子さんにはたまらない企画ですね。夏は熱中症対策が必要ですが、水分補給しながら夏ならではの多摩動物公園を楽しんでください。
秋の見どころ(秋:9~11月)
秋の多摩動物公園は、一年で最も快適に過ごせるシーズンです。暑さが和らぎカラッとした晴天の日が多く、動物たちも過ごしやすい気候のため活発に動く姿が見られます。園内は多摩丘陵の自然林に囲まれているため、紅葉シーズンには色とりどりの葉が彩る絶景が広がります。特に10月下旬から11月にかけて、モミジやイチョウが赤や黄色に染まり、美しい秋景色の中で動物観察ができるのは多摩動物公園ならでは。例えばアジア園のユキヒョウ展示場周辺は背後の木々が色づき、白い毛並みのユキヒョウとのコントラストが写真映えすると評判です。カメラが趣味のパパ・ママも夢中になってしまうかもしれません。
秋はまた、動物園で様々なイベントが充実する季節でもあります。食欲の秋にちなみ、週末には「どんぐりと動物たち」ワークショップ(※園内のドングリを集めて動物にあげる体験)や、秋の夜長を楽しむ特別企画などが開催されることがあります。さらに毎年9月頃には**「アフリカフェア」というアフリカ動物にスポットを当てたイベントも行われ、アフリカ音楽のミニライブや動物スタンプラリー、アフリカ布を使ったクラフト体験など親子で楽しめる企画が盛りだくさんです。園内を歩けば足元にどんぐりがたくさん落ちており、小学生の子なら拾ってお土産にするのも良いでしょう(園内の自然物は基本持ち出し禁止なので、記念に写真を撮る程度に)。秋は気候が良いぶん週末は特に混雑**しますが、朝一番や午後遅めを狙うと比較的ゆったり回れます。紅葉と動物たちのコラボレーションを眺めながら、家族で秋の一日を満喫してください。
冬の見どころ(冬:12~2月)
冬の多摩動物公園は空気が澄み渡り、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。来園者も年間で一番少ない傾向にあるため、人気の動物も貸切状態で見られることが多く、穴場シーズンと言えるでしょう。寒い冬こそ元気になる動物たちもいます。例えば高地に生息するユキヒョウやレッサーパンダは寒さに強く、冬場に活発に動き回る姿が観察できます。レッサーパンダが澄んだ冷たい空気の中で毛をふわふわに膨らませてじゃれ合う様子や、ユキヒョウが凛とした表情で雪の上を歩く姿は冬ならではの光景です。また冬は空気が乾燥して見通しが良いため、遠くの動物までクリアに見えたり、写真もくっきり撮れたりと、実は観察には好都合です。
一方、寒さが苦手な動物は屋内展示や防寒対策が取られています。コアラ館や昆虫館は暖房が効いており、特に昆虫生態園では一年中南国のチョウが飛び交う暖かな環境で、冬の寒さを忘れて過ごせます。冬の週末には、飼育員さんによる**動物ガイド(スポットガイド)**が行われることも。動物たちが暖かい寝室に引っ込んでしまう前の時間帯(午後早め)に、動物の生態を楽しく解説してくれるので親子で勉強になります。また、クリスマスやお正月シーズンには特別イベントも開催されます。クリスマス時期には動物たちに特製ケーキがプレゼントされる様子が公開されたり、年明けには干支にちなんだ動物の展示・解説があったりと、季節行事も見逃せません。12月下旬から1月1日までは年末年始休園日が設けられますが、1月2日以降の新年開園日には「動物園初め」を楽しむ家族連れも多いです。寒い日は暖かい服装で、防寒グッズ(カイロやブランケット)を持参すれば安心。澄んだ冬空の下、静かな園内をのんびり散策するのもオツなものですよ。
アクセス情報 – 電車・モノレール・車・バスでの行き方
続いて、多摩動物公園へのアクセス方法を詳しくご紹介します。東京都心からの電車はもちろん、多摩都市モノレールや車でのアクセス、さらには周辺からのバスについても触れます。アクセス手段を把握しておけば、小さな子ども連れでも余裕を持ってお出かけできます。
電車でのアクセス(京王線・多摩モノレール)
電車利用が最も便利で一般的なアクセス方法です。最寄り駅は京王線(正確には京王動物園線)および多摩都市モノレールの**「多摩動物公園」駅**。この駅を降りると目の前がもう動物園という好立地で、改札から徒歩約1分で正門に到着します。駅を出た瞬間に動物園の案内看板や門が見えるため、初めてでも迷う心配はありません。
京王線を利用する場合、新宿駅など都心からは京王線特急で高幡不動駅へ向かい、そこで分岐路線の「京王動物園線」に乗り換えます。高幡不動駅から多摩動物公園駅まではわずか1駅(約2~3分)で到着します。京王動物園線は多摩動物公園へ行く人専用の短い路線で、時折動物のイラストが描かれた可愛い電車が運行していることもあり、子どもは乗車中からウキウキです。新宿からの所要時間は乗換含め約40分程度と意外に近く、運賃も大人片道約400円弱とリーズナブルです。京王線沿線在住ならもちろん、小田急線沿線からでも新百合ヶ丘経由で京王線に入るルートが使えます。
多摩都市モノレールを使うルートも人気があります。JR中央線の立川駅やJR南武線の立川南駅でモノレールに乗り換え、「多摩センター」方面行きに乗車すると終点近くの多摩動物公園駅に到着します(立川南駅から約25分)。モノレールの車窓からは多摩地域の街並みや多摩丘陵の緑が眺められ、ちょっとした空中散歩気分で子どもたちにも好評です。モノレールはベビーカーのまま乗り込め、車内も広めなのでファミリーには快適でしょう。特に横浜・川崎方面や埼玉方面からは、JRで立川乗換のモノレールルートが便利です。
なお、京王線とモノレールの**「多摩動物公園駅」は同じ場所にあり、出口も共通です。京王線利用・モノレール利用どちらでも最終的に同じ改札に出ます。駅周辺には後述する京王れーるランド**やショップもあり、帰り際まで子どもを飽きさせません。
車でのアクセス(高速ICと駐車場情報)
マイカーで向かう場合、中央自動車道の**「国立府中IC」から約6km(約20分)が最寄りのルートになります。また、圏央道を利用するなら「あきる野IC」や「八王子西IC」からのルートも考えられます(いずれも30分程度)。ただし多摩動物公園には一般来園者用の専用駐車場がありません**。そのため、車の場合は周辺の民間駐車場を利用することになります。
最も便利なのは動物園正門から徒歩数分の場所にある**「京王多摩動物公園駅駐車場」**(京王ストア運営)です。収容台数はそれほど多くないため、土日祝は朝早くから満車になることもありますが、平日であれば比較的停めやすいでしょう。料金は時間貸しで、1日上限が設定されている場合もあります。その他、駅周辺にはコインパーキングや民間駐車場が点在しています。動物園近辺にある駐車場の場所を事前に地図アプリ等でチェックしておくと安心です。
注意点として、休日や連休時は周辺道路が大変混雑します。特にゴールデンウィークや秋の行楽シーズン(紅葉時期など)は朝の段階で駐車場が満車になり、駐車待ち渋滞が発生することも珍しくありません。小さな子ども連れで長い渋滞に巻き込まれるのは大変なので、可能であれば公共交通機関の利用を強くおすすめします。どうしても車で行く場合は、開園時間(9:30)よりもかなり早めに到着するくらいの計画で出発し、余裕を持つと良いでしょう。また、車で来て近隣の駅に停め、そこから電車やモノレールに乗り換えるパーク&ライドという手もあります(例:多摩センター駅周辺の駐車場に車を置いてモノレールで一駅など)。帰りの時間帯も夕方は道路が混み合うので、子どもの体力や夕飯時間に合わせて早めに切り上げるのも一案です。
バスでのアクセス(一部地域からの路線)
多摩動物公園へ直接アクセスする路線バスは多くありませんが、近隣地域からの足としていくつか運行されています。例えば、JR立川駅や日野駅などから京王バスが「高幡不動駅経由 多摩動物公園駅行き」を走らせており、途中の住宅地からも来園者が利用しています。また、羽田空港から多摩地域(多摩センター駅)へのリムジンバスを利用し、多摩センターからモノレールに乗り換えて来園するプランもあります。ただし一般的には電車・モノレールの利便性が非常に高いため、バスのみで行くケースは少ないでしょう。
地方から旅行で訪れるファミリーの場合は、例えば新幹線で東京駅に着いた後JR中央線~モノレール経由で来る、あるいは新宿から京王線で来るルートがわかりやすくおすすめです。もちろん駅から近いため、ベビーカーでの移動や小さな子の徒歩移動も問題ありません。アクセスの良さも多摩動物公園の魅力の一つですので、ご家族の状況に合わせて快適な行き方を選んでください。
園内の移動手段と子連れでの回り方のコツ
とにかく敷地の広い多摩動物公園では、園内での効率的な移動がファミリーで楽しむポイントになります。アップダウンのある丘陵地形のため、小さな子ども連れで全部を歩いて回るのはなかなか大変です。ここでは園内移動に役立つシャトルバスやベビーカーの活用法、そして子どもが飽きずに回れるルートのコツをご紹介します。
広い園内は4つのエリアに分散
まず基本知識として、多摩動物公園の園内は大きく**「アジア園」「アフリカ園」「オーストラリア園」「昆虫園」の4エリアに分かれています。それぞれ地理的な生息地域ごとに動物が展示されており、例えばアジア園ではトラやアジアゾウ、アフリカ園ではライオンやキリン、オーストラリア園ではコアラやカンガルー、昆虫園では世界の昆虫やチョウを観察できます。エリア間の距離もそれなりにあり、全エリアを一周すると5~6km以上**歩くとも言われますので、無理のない計画が重要です。案内マップは入口で必ず入手し、トイレや休憩所の位置も確認しておきましょう。
無料園内シャトルバスを活用しよう
多摩動物公園では、園内を循環する**「無料シャトルバス」**が運行されています(ベビーカーごと乗車可能)。正門付近の乗り場から出発し、園内の主要なポイントを結んでいるので、上り坂を歩かずに移動できる頼もしい存在です。特に子連れの場合、最初にシャトルバスで園内の一番奥まで行き、そこから順に下りながら見て回るという方法がおすすめです。具体的には、まずシャトルバスでアジア園の奥(オランウータンやユキヒョウがいる辺り)まで行ってしまい、そこから徒歩で降りてくるルートです。こうすれば最初に高台まで一気に上がれるため、小さな子を連れて急坂を登る苦労が省けます。バスは数十分間隔で運行しており、停留所の時刻表をチェックして計画しましょう。混雑時は臨時便が出ることもありますが、定員がありますので、朝一番や空いている時間帯に利用するとスムーズです。
ライオンバスも移動に活用(+大興奮の体験)
園内移動とアトラクションを兼ねてぜひ利用したいのが有名な**「ライオンバス」です。ライオンバスはアフリカ園内のライオン放養展示をバスで走行し、車窓越しにライオンの群れを間近で見られる迫力満点のツアーバス。多摩動物公園発祥の名物で、一度は体験する価値ありです。ライオンバス乗り場はアフリカ園のライオンエリア入口にあり、有料(大人400円・小人150円程度)ですが、子どもも大人も大興奮間違いなし。園内移動という点では、ライオンバスはアフリカ園の奥から入口方面へ一方向に走るルートになっているため、アフリカ園を効率よく移動する手段にもなります。例えばシャトルバスでアジア園→徒歩でオーストラリア園→その後アフリカ園に入り、ライオンバスに乗って一気にライオンエリアから出口付近まで戻ってくる、といった使い方もできます。ただしライオンバスは人気が高く、土日祝の昼前後は乗車待ちの行列が発生します。混雑日は午前中早め(10時台)か午後遅め(15時頃まで)**に利用すると比較的待たずに乗れるでしょう。また、ライオンバスは運行時間が決まっており、閉園1時間前には終了するため(最終便は15~16時台)、乗りたい場合は時間に余裕をもってエリアに向かってください。
ベビーカーでの移動は?(貸出・対応状況)
園内は基本的に舗装された遊歩道が整備されており、ベビーカーでも全エリア回ることが可能です。ただし前述のとおり起伏が激しい箇所もあり、坂道では後ろからしっかり支えるなど注意が必要です。乳幼児連れには抱っこひもとベビーカーを併用する方も多いです。幸い、主要ルートにはスロープが設置されていますし、段差箇所には回避ルート案内もありますので、地図の「車椅子・ベビーカールート」も参考にしましょう。もし自宅からベビーカーを持って行かなくても、ベビーカーの貸し出しサービスがあるので安心です。正門を入ってすぐの総合案内所「ウォッチングセンター」前にて貸出を受け付けており、1日500円でレンタルできます(A型ベビーカー相当。返却も同じ場所)。貸出台数には限りがありますが、よほどの大混雑でなければ利用可能です。また、双子用ベビーカーやバギータイプの持ち込みも可能ですが、シャトルバス利用時には折りたたみをお願いされる場合がありますのでご注意ください。
観察シートやスタンプラリーで子どもも積極的に移動
広い園内を子どもが嫌がらず歩いてくれる工夫として、「かんさつシート」(観察シート)やスタンプラリーを活用する方法があります。ウォッチングセンターや入口付近で配布している観察シートは、動物ごとのチェックリストやクイズが載っていて、「次はどの動物を見に行こう!」と子どものモチベーションを高めてくれます。また、土日を中心に園内でスタンプラリーイベントが開催されることもあります(台紙をもらって各エリアのスタンプを集めると景品ゲット等)。「あと○個スタンプ集めるために次は昆虫園まで行こうね」といった具合に、小さな目標を作りながら移動すると子どもも楽しく歩けるでしょう。もちろん途中で疲れたら無理せずシャトルバスに乗ったり、休憩所でおやつタイムを挟んだりしてくださいね。
休憩スポットをこまめに利用
子連れで園内を回る際には休憩ポイントを計画的に利用することも大切です。多摩動物公園には各所にベンチや東屋、無料休憩所があります。特に主要な休憩スポットとして、「はやし広場」「さくら広場」「シフゾウ広場」など広めの屋根付きエリアが用意されています。お昼時にここでお弁当を食べたり、お茶を飲んで一息ついたりできます。子どもが「疲れた~」と言い出す前に、「次のゾウさんを見たらあそこでジュース休憩しようね」と提案すると、もうひと頑張りしてくれるかもしれません。さらに、各エリアごとに売店や自動販売機もありますので、水分補給やアイスクリーム購入などで気分転換できます。子どもの歩くペースに合わせて、「全部見なくても楽しめればOK」くらいの余裕をもってルートを組み立てるのが、ファミリーで満喫するコツです。
子どもに人気!見逃せない動物スポット紹介(ライオン・コアラ・ゾウ など)
多摩動物公園にはたくさんの動物がいますが、中でも子どもたちに大人気で「ここは外せない!」という動物スポットがあります。ここでは代表的なライオン、コアラ、ゾウの3つを中心に、その見どころをご紹介します(もちろん他にもトラやキリン、オランウータンなど魅力的な動物はたくさんいますが、まずはファミリーに特におすすめのスポットです)。
ライオン(ライオンバスで大迫力の観察)
「百獣の王」ライオンは、やはり多摩動物公園の目玉と言える存在でしょう。広大なライオン園にはオス・メス合わせて十数頭のライオンたちが群れ(プライド)で生活しています。一般的な動物園のライオン展示とは違い、ここではライオンと直接対面する柵がなく、自然に近い形で飼育されているのが特徴です。ライオンを見るならぜひ体験したいのが前述のライオンバス。専用のバスに乗り込み、草原の中に放たれたライオンたちのすぐ横を走ります。窓越しとはいえ、ライオンとの距離は数十センチ!お肉が塗られたバスの外壁をペロペロ舐めにくるライオンの顔を間近で見たときの迫力は、子どもはもちろん大人も思わず息を呑むほどです。バスの車内からは「うわぁー!」「こっちに来たよ!」と興奮する子どもたちの声が上がり、家族みんなでドキドキを共有できます。
バスに乗らない場合でも、ライオンエリア外周の見学通路から遠目にライオンを見ることはできます。しかしやはりフェンス越しになるので、できれば時間と予算を確保してライオンバス乗車をおすすめします。なお、ライオンは夏場の炎天下では日陰で休んでいることが多いですが、朝夕や涼しい季節には雄叫びを上げたり、子ライオンがじゃれあったりと活発な姿が見られます。ライオンバス乗り場には運行状況の掲示や待ち時間の目安が出ていますので要チェック。日本で初めて「サファリ風展示」を始めた多摩動物公園ならではのライオン体験は、きっとお子さんの記憶に残ることでしょう。

コアラ(東京でコアラに会えるのはここだけ!)
コアラは、小さなお子さんから高学年まで幅広い年代に大人気の動物です。実は都内でコアラがいる動物園は2025年現在、多摩動物公園だけ!そのため「本物のコアラを見たいから多摩動物公園に行く」というファミリーも多いほどです。園内オーストラリア園の**「コアラ館」に入ると、まず空調の効いた涼しい(または暖かい)空間にホッとします。室内展示なので天候や季節を問わず快適に観覧できるのが嬉しいポイント。館内には数頭のコアラがユーカリの木につかまり、のんびりと過ごしています。コアラは一日の大半を寝て過ごす動物ですが、抱っこされているように木にしがみついて眠る姿はまるでぬいぐるみのようで、見ているだけで癒されます。「寝てるね~」と子どもは少し残念がるかもしれませんが、タイミングが良ければむしゃむしゃとユーカリの葉を食べる**様子や、のそのそと枝を渡り移動するかわいい姿が見られることもあります。コアラ館のガラス越しに間近で顔を見ると、意外に大きく黒い鼻やふさふさの耳など、新しい発見があるでしょう。
コアラ館ではコアラ以外にもオーストラリア固有の小動物(ワラビーやウォンバット等)が展示されており、館内をぐるっと回れば南半球の生き物について学べます。子ども向けの解説プレートやクイズもあり、楽しみながら知識を深められます。東京でコアラに会える貴重な機会、ぜひお見逃しなく。なお、コアラは室温・餌管理がデリケートなため体調によって公開時間が短縮される場合もあります。「午後4時で観覧終了」などの制限があることもあるので、入園後早めに訪れておくのがおすすめです。
ゾウ(大きなゾウの群れに圧倒!)
大きな体で優しい瞳が印象的なゾウも、子どもたちにとって一度は間近で見たい憧れの動物でしょう。多摩動物公園ではアジアゾウおよびアフリカゾウの両方を飼育しており、それぞれ専用の広い運動場があります。アジア園にいるアジアゾウは、東南アジア原産で小さめの耳とずんぐりした体型が特徴です。一方、アフリカ園のアフリカゾウは大きな耳をパタパタさせて扇ぎ、豪快に鼻で砂を浴びる仕草が見られます。それぞれ違った魅力があり、ぜひ両方チェックしてみてください(動物園で両種のゾウが見られるのは珍しく、子どもに「どこが違うかな?」と比べてみるのも面白いです)。
ゾウの展示場はとても広く作られており、複数頭のゾウが群れで生活しています。ときには子どものゾウが大人に寄り添って歩いたり、水飲み場で鼻を使って水をかけ合ったりする様子が観察できます。その仕草一つひとつがダイナミックで、目の前で見ると大迫力!「ゾウさん大きいね~!」と子どもたちも目を丸くするでしょう。園内のゾウ舎では定期的にエサやりパフォーマンスやトレーニングの様子を公開する時間が設けられていることもあります。飼育員さんが合図を出し、ゾウが鼻で棒をつかんだりお客さんの近くまで来てくれたりする光景はとても迫力があります。もし掲示板などで時間が案内されていたら、ぜひその時間に合わせてゾウエリアに行ってみましょう。
なお、ゾウはその巨体ゆえ糞(フン)も非常に大きく量があります。展示場内にはコロコロと大きな糞が落ちているのが見えるかもしれませんが、そうしたところも子どもには興味深いポイント。「ゾウさんのうんち、こんなに大きい!」と驚く子もいます。こうした自然の姿を見せてあげられるのも実物に触れる動物園ならではですね。

その他の注目動物たち
ライオン・コアラ・ゾウ以外にも、多摩動物公園には子どもウケ抜群の動物がたくさんいます。例えば:
- キリン:首の長いキリンはアフリカ園で群れを見渡せます。高台から見下ろす形でキリンを見ることができ、その高さに驚きます。
- オランウータン:アジア園のオランウータンは有名な「スカイウォーク」で空中を移動します。タイミングが合えば頭上15mのロープを渡る姿が見られてスリル満点!
- チンパンジー:アフリカ園ではチンパンジーの大家族が暮らしており、子どものチンパンジー同士のじゃれあいは人間の子どもみたいで微笑ましいです。
- レッサーパンダ:愛らしい仕草で大人気。木登りが得意で、高い木の上でお昼寝していることも。双子の赤ちゃんが生まれた年は特に話題になりました。
- モルモット・ウサギ:昆虫園本館横には小さなふれあいコーナーがあり、以前はモルモットの触れ合い体験も実施されていました(現在は状況により休止の場合あり)。小動物とのふれあいは幼児にもおすすめです。
多摩動物公園は「アリからゾウまで」揃うと言われるほど動物の種類が豊富です。お子さんの好きな動物を事前にリサーチして、「今日は○○を見る!」と目標を決めて行くのも良いでしょう。人気動物はどれも見ごたえ十分なので、ぜひ時間配分に入れてくださいね。
子ども向けおすすめルート・プランの考え方
広い園内を子連れで効率よく回るには、ルート設定が重要です。年齢や興味に合わせてメリハリをつけることで、子どもも飽きずに楽しめます。ここでは子どもの年代別にポイントを押さえたおすすめルートの考え方をご紹介します。
- 幼児(未就学児)連れの場合: 幼児は途中でお昼寝してしまったり、興味の移り変わりが速かったりします。そのため短時間で楽しめるスポットを厳選するのがコツです。おすすめは動物との距離が近く、反応が引き出しやすいエリア。例えば、最初にオーストラリア園でコアラやカンガルーを見学→すぐ横の昆虫園でカブトムシや蝶を間近に見る、といったルートなら移動も少なく集中して楽しめます。昆虫園本館横には以前「モルモットふれあいコーナー」もありました(再開していればぜひ体験を)。その後は無理せず休憩やランチを挟み、子どもの体力と相談しながらアフリカ園のキリン・ゾウなど大きな動物を見に行くといった流れが良いでしょう。動物園デビューの2~3歳児なら、全部を見るより**「ゾウさんにバイバイできたね」**など印象的な動物数種に絞ってあげる方が満足度が高いことも多いです。
- 小学生連れの場合: 小学生にもなると好奇心旺盛で多少の移動も頑張れますから、各エリアをバランスよく巡るルートがおすすめです。入園後、まずシャトルバスで一気に奥地へ→アジア園からスタートしてユキヒョウやレッサーパンダ、オランウータンのスカイウォークを見る→オーストラリア園に下ってコアラ館で休憩→アフリカ園へ移動してライオンバス体験・キリンやシマウマ観察→最後に時間が余れば昆虫園で締め、というように回れば園内ほぼ一周できます。小学生には「あとどれくらい歩く?」「次は何見るの?」など見通しを伝えつつ、マップを一緒に見ながら自主的に歩かせると探検気分が出ます。園内のガイドツアー(スタッフの解説付き巡回)に親子で参加してみるのも学びがあって良いでしょう。所要時間が長くなるので、適宜ソフトクリーム休憩や土産ショップ立ち寄りなど楽しいインターバルを入れてあげてください。
- 年齢差のある兄弟姉妹の場合: 上の子と下の子で興味や体力が違うときは、下の子(幼い子)に合わせて無理をしないのが鉄則です。例えば上の子が「全部見たい!」となっても、下の子が疲れてぐずれば結局全員大変になります。ルートは基本幼児ペースで、上の子には「今日は○○ちゃん(弟妹)が見たい動物中心ね。今度はお兄ちゃんの好きな○○メインで来ようね」と伝えておくと理解してくれることも。また、二手に分かれる手もあります。ママと下の子は昆虫館で休憩、パパと上の子でその間にチンパンジーだけ先に見てくる、といった具合です。携帯で連絡を取り合えば園内で一時別行動も可能です(ただし迷子注意!落ち合う時間と場所は明確に)。兄弟みんなで楽しめるのはライオンバスやスカイウォークなどのイベント性あるスポットなので、そこは全員で体験し、それ以外は柔軟に対応しましょう。
ルートプランニングのまとめ
- 午前中に遠く・人気エリアを回り、午後は無理せず近場を:朝イチ体力があるうちに遠方のエリアや混雑必至のライオンバスなどを攻略し、午後は入口付近の昆虫館やベビーセンターでゆったり、という配分がおすすめ。
- 動物の活発時間帯を意識:朝の開園直後や涼しい時間帯は多くの動物が動いています。逆に昼過ぎは寝ていることも多いので、その時間は食事や屋内施設に充てるなど工夫しましょう。
- 子どもの「もう一回見たい!」に応える:子どもが気に入った動物があれば、帰り際にもう一度寄ってあげると喜びます。再入園も可能なので、一度外に出て休んでから好きな動物だけ見に戻ることもできます(出口の係員に声を掛ければ再入園スタンプ等対応してくれます)。
以上を踏まえて、次章では実際の時間割をイメージしたモデルコースをご提案します!
ファミリー向けモデルコース(半日プラン/1日プラン)
多摩動物公園を子連れで楽しみ尽くすため、ここでは**「半日コース」と「1日まるごとコース」**の2パターンのモデルプランをご紹介します。お子さんの年齢や興味、当日の体力に合わせてアレンジしてみてください。
半日でサクッと満喫コース(所要4時間想定)
「午前中だけ」「午後から数時間だけ」など半日で効率よく主要スポットを巡るプランです。幼児連れでお昼寝前に切り上げたい場合や、午後予定がある日にもおすすめ。
9:30 開園と同時に入園!
朝イチの澄んだ空気の中、まずは正門から入園。入園直後にウォッチングセンターでベビーカーをレンタルする場合は手続きをします。マップを入手し、トイレを済ませて出発準備OK。
9:40 シャトルバスで一気に高台へ
正門近くのシャトルバス停から、アジア園奥地行きのバスに乗車。車窓から緑を眺めつつ5~10分程度で高台の停留所に到着(オランウータン舎付近で下車)。
9:50 アジア園:オランウータンのスカイウォーク観察
到着したらすぐ近くのオランウータンの森へ。タイミングが合えば高さ15mのロープを渡るオランウータンのスカイウォークが見られる時間です(概ね午前中11時頃までに1回実施されることが多い)。頭上を悠々と移動する姿を家族みんなで見上げましょう。見られなくても、ガラス越しにオランウータンの親子をじっくり観察できます。
10:10 アジア園:ユキヒョウ・レッサーパンダ
続いて近くのユキヒョウ舎へ。朝は活発に動くことが多いので、運が良ければ岩場を飛び移る姿が見られます。「大きなネコみたいだね」と子どもも興味津々。お隣のレッサーパンダ舎では木の上でお昼寝中かもしれませんが、双子の姿を探してみましょう。
10:30 オーストラリア園:コアラ館でほっこり
アジア園から少し坂を下ってオーストラリア園へ移動(徒歩5分ほど)。コアラ館に入って可愛いコアラたちを観察します。この時間はコアラが朝食のユーカリを食べているかも!寝顔も含めて堪能したら、館内で一息。子どもが動物模型に触れたりできる展示もあるので見てみましょう。
11:00 アフリカ園:ライオンバスに挑戦
コアラ館を出たら、近くのアフリカ園入口からライオンバス乗り場へ急ぎます。11時台は多少混み始めますが、このプランなら午前中の比較的早い段階なので待ち時間も許容範囲でしょう。チケットを購入し、乗車待ち列に並びます。順番が来たらライオンバス乗車!子どもと一緒にドキドキ体験を楽しみましょう(乗車時間は約10分程度)。
11:30 アフリカ園:キリン・シマウマ見学
ライオンバスを降りた場所はアフリカ園の出口付近です。そのまま周囲に広がるサバンナエリアでキリンやシマウマの群れを眺めましょう。広い草原をのんびり歩く姿に癒されます。近くの「サバンナキッチン前休憩所」には屋根付きベンチもあるので、ここでちょっと休憩タイム。持参したお茶やおやつで喉を潤しつつ、トイレも済ませておきます。
12:00 昆虫園:カブトムシと蝶を堪能
時間が許せば最後に昆虫園本館へ。子どもが大好きなカブトムシやクワガタの展示、アリの巣観察コーナーなど短時間でも楽しめる要素がいっぱいです。2階へ上がれば温室の昆虫生態園にも入れますが、半日で切り上げるなら本館のみでもOK。生態園には美しい蝶が舞っているので、時間と子どもの体力に応じて見ていきましょう。
12:30 ショップでお土産&退園
そろそろ半日が経過。正門近くまで戻ってきたら、最後に「ギフトショップ コレクション」に立ち寄ります。可愛い動物のぬいぐるみや文房具が揃っているので、子どもと約束した予算内で好きなものを一つ選ばせてあげましょう(迷いすぎ注意!)。お土産を購入したら動物園とさようなら。13:00前後には園を出るイメージです。
※午前中プランでしたが、午後だけ行く場合は上記を13:00~17:00に当てはめればOKです。午後スタートの場合、ライオンバスは14~15時台までに乗車を、15時以降は動物が寝小屋に入り始めるので人気どころは早めに見て回りましょう。
1日まるごと満喫コース(所要6~7時間想定)
朝から夕方までフルに遊び尽くすプランです。お弁当持参でピクニック気分を楽しみたいファミリーにも。
9:30 開園ダッシュで高台へ
開園と同時に入園したら、まずはシャトルバスに乗らず徒歩でアジア園方面へ(シャトルバス待ちの混雑を避けるため)。入園直後は人も少ないので、木漏れ日の中のお散歩気分で坂道を上ります。途中、ウォークインバードケージ(巨大な鳥かご状の空間)に入り、鳥たちを間近に見るのも楽しい寄り道です。高台に着く頃には体が温まり子どももエンジン全開。
10:00 アジア園一周
午前のうちにアジア園の動物をじっくり回ります。ユキヒョウ、トラ、ツシマヤマネコなど肉食獣ゾーンから、ゾウやシカなど草食ゾーンまで見どころ豊富。オランウータンのスカイウォークもこの時間に合わせてしっかり観察。子どもと一緒に「あっちの綱渡るかな?」とワクワクしながら待ちましょう。アジアゾウの迫力も堪能しつつ、ひと通り見終えたら11時半頃になります。
11:30 はやし広場でお弁当ランチ
アジア園を満喫したら、近くの屋根付き休憩所「はやし広場」で昼食タイム。お弁当持参の場合はベンチテーブルで家族団らん。園内はお弁当持ち込み自由なので、周囲にもレジャーシートを広げてピクニックしているファミリーがいるでしょう。秋なら紅葉を眺めながら、春なら桜吹雪の中で、と季節を感じるランチです(屋根もあるので多少の雨でも安心)。サバンナキッチンなどのレストランを利用する場合は、この時間は混み始めるので少し早めに11時台に入店するのがおすすめです。ランチ後は無理にすぐ動かず15~30分ゆったり休憩しましょう。
12:30 オーストラリア園&昆虫園
午後の部スタートはオーストラリア園から。コアラ館でコアラを観察し、コアラが寝ていても「また来ようね」と声を掛けます。コアラ館を出たら隣接のカンガルー広場へ。運が良ければ放し飼いのカンガルーが近くに来ていて記念撮影できます(カンガルーの像もあるので一緒に写真を撮るのも◎)。その後、すぐ近くの昆虫園本館にも立ち寄ります。子どもが大好きな昆虫を間近に見てテンションアップ!生きた昆虫だけでなく標本や模型もあるので、親子で「これ知ってる?」と会話も弾みます。昆虫生態園(温室)にも入って色とりどりのチョウを鑑賞しましょう。昆虫園は屋内なので、夏は涼み、冬は暖を取る場としてもありがたい存在です。
13:30 アフリカ園攻略(キリン・チンパンジー)
いよいよ最後の大エリア、アフリカ園へ。午後は多少体力が落ちてくる時間なので、まずはシャトルバスでアフリカ園最深部の停留所(チンパンジー付近)まで移動します。そこから徒歩で出口方向へ向かいつつ動物を見ていくルートです。チンパンジー舎では大家族の日常を観察。子どものチンパンジーがおんぶされていたり、遊具で遊んだりするのは人間の子どもさながらで微笑ましいです。続いてサイやシマウマの草原を横目にキリンの丘へ。間近で見るキリンの高さに子どもはびっくり。「首がながーい!」と声を上げるかもしれません。写真スポットでもあるので家族で記念撮影もぜひ。
14:15 ライオンバス&ライオン園
アフリカ園のメインイベント、ライオンバスに備えて再度乗り場へ。この時間は少し待つかもしれませんが、15時までに乗車すればOKなので焦らず並びます。2度目でもライオンの迫力は色褪せません!違う席に座ればまた違う眺めが楽しめます。ライオンバスを降りたら、今度はライオン園を徒歩で外から見てみましょう。広い放飼場を歩き回るライオンの群れや、シンボル的存在の立派なオスライオンを改めて観察。「バスで通ったところはここだね」などと子どもと確認し合うのも理解が深まります。
15:00 ゾウもう一度&おやつ休憩
出口方面へ向かう途中、もし子どもが「ゾウさんもう1回見たい!」と言ったら、最後にアジアゾウ舎に立ち寄りましょう。午後は屋内の寝室にいる動物も増えますが、ゾウは屋外にいる可能性大です。二度目でも子どもは喜びますし、ゾウに「バイバイ、また来るね~」とご挨拶。名残を惜しみつつ出口へ向かいます。ウォッチングセンター横のズーカフェに寄って、コーヒーやソフトクリームで休憩するのも良いでしょう(ズーカフェは16時頃まで営業)。ベンチでおやつを食べながら今日一日を振り返ります。
16:00 ショップでお土産選び
閉園前の最後の楽しみ、ギフトショップでお買い物タイム。定番の動物マスコットや動物クッキー、図鑑など品揃え豊富なのでついつい時間を忘れてしまいます。子どもが迷った末に選んだお土産は、その日一日の宝物になるでしょう。
16:45 退園
夕方17時の閉園アナウンスが流れる前に正門を出ます。お疲れさまでした!大満足の一日を過ごした子どもは、帰りの電車や車でぐっすりかもしれませんね。
※1日コースは体力勝負です。季節によっては熱中症や寒さに注意し、無理そうなら途中で切り上げてください。また、小さい子は午後にベビーカーでお昼寝させるなど休息を入れると最後まで機嫌よく回れます。
子連れに嬉しい施設・サービス(ベビーカー貸出/授乳室/おむつ替え など)
多摩動物公園はファミリー層の利用をしっかり想定しており、小さな子ども連れでも安心して過ごせる設備やサービスが整っています。ここでは知っておきたい育児サポート情報をまとめます。
ベビーカー貸出サービス
前述したように正門入ってすぐのウォッチングセンター前にてベビーカーのレンタルが可能です。利用料は1日500円で、丈夫なA型ベビーカーを借りることができます。返却も同じ場所(16時30分頃までに要返却)です。園内は坂道もありますので、歩き疲れた子どもを一時的に乗せたり、荷物置きとしてもベビーカーは役立ちます。特に電車移動で来て手荷物が多い場合などは、現地レンタルを活用すると身軽に回れます。ただし台数に限りがありますので、ハイシーズンは午前中に借りておくのが確実です。もちろんご自身のベビーカー持参もOKですし、車椅子の無料貸出(先着順)も実施しています。ベビーカーで入れない施設は基本ありませんが、もし段差しかない場所(モグラの家など)に行く際はスタッフさんに声を掛ければ手伝ってもらえます。
授乳室(授乳・おむつ替え専用スペース)
園内には**授乳室(ベビールーム)**が4ヶ所設置されています。場所は以下の通りです:
- ウォッチングセンター1階(正門総合案内所の建物内)
- 昆虫園本館(建物内に専用室あり)
- コアラ館下の売店休憩所内(コアラ館の建物下、休憩所スペースに併設)
- アフリカ園無料休憩所内(サバンナキッチン近くの休憩所内)
各授乳室にはカーテンで仕切られた静かな個室が用意され、授乳用の椅子やおむつ替えベッドが備わっています。授乳室は原則女性専用となっており、パパは入室できないので注意してください(パパがオムツ替えする場合はトイレ内のベビーベッドを利用しましょう)。授乳室内には調乳用のお湯が使える設備も整っています。ウォッチングセンターとサバンナキッチンの授乳室にはウォーターサーバー型の温水器が設置されており、ミルク用のお湯をすぐに確保できます。離乳食を温めるための電子レンジも、サバンナキッチンのスタッフに頼めば貸してもらえるとのこと。赤ちゃん連れでもミルクや離乳食を安心して準備できますね。
おむつ替え台・トイレ設備
おむつ替えについては、基本的に全ての多目的トイレ・女性トイレのほぼ全箇所に折りたたみ式のベビーベッド(おむつ交換台)が備えられています。一部設置のないトイレもありますが(昆虫園本館2階トイレ、サバンナキッチン前の休憩所横トイレ、オランウータンの森トイレには無し)、それ以外のトイレには男女問わずおむつ替え台があります。パパでもママでも、近くのトイレでさっと交換できるのは助かりますね。紙おむつは各自持参となりますが、もし予備が足りなくなってしまった場合も慌てずに。園内のメインショップ「ギフトショップ コレクション」では、紙おむつの販売も行っています(サイズに限りがあるかもしれませんが、テープ型・パンツ型とも用意があります)。万が一のときはショップで購入して凌ぎましょう。
また、トイレ関連では小さなお子さん用の補助便座やステップも用意されています。各トイレの個室内に幼児用便座が掛けてあったり、洗面台に足台が置いてあったりするので、トイレトレーニング中のお子さんでも安心です。さらに多機能トイレではベビーチェア(お母さんが用を足す間、赤ちゃんを固定して座らせる椅子)もあり、設備充実ぶりがうかがえます。清掃も行き届いていて清潔なので、ファミリーにはありがたいですね。
迷子センター・迷子対策
広い園内では迷子が発生することもしばしばあります。万が一お子さんとはぐれてしまった場合は、最寄りのスタッフにすぐ連絡しましょう。園内スタッフは無線などで情報を共有し、迷子の保護にあたってくれます。迷子の子どもが見つかった場合、基本的には園内の案内所(ウォッチングセンター)で保護されていますので、焦らずスタッフの指示に従ってください。なお、園内放送での呼び出しは基本的に団体呼集などは行っていません(一般の迷子呼びかけアナウンスも緊急時以外はあまりしない方針です)。そのため事前対策として、小さなお子さんには迷子札や名札を付け、保護者の携帯番号を書いておくと安心です。ウォッチングセンターで迷子用の紙バッジを配っていることもありますので、必要ならもらいましょう。また「はぐれたらここのスタッフのところに行くんだよ」と子どもに教えておくのも有効です。園内スタッフは制服を着ていますし、各エリアに必ずいますので、困ったときは声を掛けるよう事前に話しておきましょう。
その他の便利サービス
- コインロッカー:ウォッチングセンター内に100~300円で利用できるコインロッカーがあります。荷物が多い場合や冬場の上着など、一時的に預けたいものがあれば活用しましょう。
- 迷子ひも(タグ):2歳前後のお子さんには、リュック型迷子ひもを着けておくのも一つです。園内はたくさんの人で混雑することもあるので、安全確保に役立ちます。
- 喫煙所なし:園内は全面禁煙となっています。喫煙所はありませんので、愛煙家の方はご注意ください(再入園して外で吸ってくることになります)。
- ATM無し:園内にATMはありません。ショップやフードではクレジットカード・交通系IC・主要QRコード決済も利用できますが、現金も少し用意しておくと良いでしょう。
- 急なケガや体調不良:園内でケガ人や気分が悪い人が出た場合、スタッフに言えば救護室で対応してもらえます。小さな擦り傷程度なら売店で絆創膏を購入できますし、念のためポーチに常備薬を入れておくと安心です。
多摩動物公園はこうしたきめ細やかなサービスのおかげで、子連れファミリーにとって非常に優しい環境が整っています。スタッフの方々も親切ですので、困ったことや質問があれば遠慮なく相談してくださいね。
園内の食事・ピクニック情報 – お弁当OK!レストラン&カフェも充実
動物園で過ごす際に気になるのがお昼ご飯や休憩時の食事ですよね。多摩動物公園は飲食物の持ち込みが自由なので、お弁当を広げてピクニックを楽しむこともできますし、園内のレストランや売店で美味しいものをいただくこともできます。ファミリー向けの食事スポットをまとめてご紹介します。
お弁当・持ち込みランチ派におすすめスポット
前述のとおり、園内にはお弁当持参のファミリーがゆっくり食事できる無料休憩所や広場がたくさんあります。特に**「はやし広場」**「さくら広場」「シフゾウ広場」といった広場には屋根付きのベンチエリアがあり、急な雨でも安心して座れます。木陰のベンチも各所にあり、天気の良い日にはレジャーシートを芝生に敷いてピクニック気分を味わうのも最高です。芝生広場はアジアゾウ舎横などに広めのスペースがあり、子どもがちょっと走り回るのにもぴったり。持参のお弁当を食べ終わったら、芝生で子ども同士が追いかけっこして遊んでいる光景もよく見られます。
混雑対策として、休日は人気のベンチやテーブルが埋まってしまうことも。そんな場合に備えてレジャーシートを持参すると安心です。ちょっとした空きスペースでもシートがあれば腰を下ろせますし、子どもがお昼寝するときにベビーカーでは窮屈な場合はシートで寝かせてあげることもできます。また、夏は直射日光が強いので木陰を確保、冬は風を避けられる壁際など、柔軟に場所を選びましょう。
園内でゴミ箱は限られているため、出たゴミは各自で分別・持ち帰りが基本です。強風の日はシートや紙皿が飛ばされないようご注意を。周囲の自然に野生動物もいますので、食べこぼしを放置しないよう気を付けたいですね。
園内レストラン・フードショップ紹介
**「お弁当作る時間がない」「たまには外で買いたい」**という場合も、園内の飲食店が充実しています。ファミリーにおすすめのレストラン&軽食スポットをいくつかご紹介します。
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サバンナキッチン(アフリカ園)
アフリカ園の高台にある2階建ての大きなセルフサービス式レストランです。2018年に新装オープンした綺麗なお店で、カレーやうどん、カツ丼、パスタなど子どもが食べやすいメニューが揃っています。ライオンの焼印が押されたオムライス「オムハヤシライオン」や、キリンをかたどったお子様ランチなど、動物園らしいメニューも人気。1階・2階合わせて約150席以上あり、屋内席の他にテラス席もあります。ベビーチェアの貸出もあり、小さな子連れでも利用しやすいです。営業時間は11:00~16:00(ラストオーダー15:00)で、土日祝は混雑するので11時台の早めランチか、混雑ピークを避けて14時過ぎに利用するのが良いでしょう。 -
コアラ館下売店(オーストラリア園)
コアラ館の下階にあるファストフードショップです。ホットドッグ、チュロス、ポテト、ソフトクリームなど軽食とドリンクを販売しており、小腹が空いたときやおやつタイムにぴったり。屋内70席・屋外28席の休憩スペースが併設されており、暑い日や寒い日でも屋内で腰を落ち着けられます。営業は11:00~15:00頃で、オープンエアな雰囲気の中、のんびりお茶ができます。コアラ観覧後の一休みにぜひ。 -
ライオンカフェ(アフリカ園)
ライオンバス乗り場付近、アフリカゾウ舎の近くにある軽食スタンドです。基本的に土日祝のみ営業で、平日はクローズしているので注意。ホットスナックや飲み物を売っており、ライオンバス待ちの間にテイクアウトする人も多いです。営業時間は10:00~15:00頃。ちょっとお腹が空いたとき、フライドポテトや肉まんなどつまんでエネルギー補給しましょう。 -
ズーカフェ(正門・ウォッチングセンター内)
入り口すぐのウォッチングセンター1階にあるカフェです。広めの店内にソファ席もあり、軽食やスイーツ、コーヒーなどを提供。特に夏場のソフトクリームや、冬場のホットドリンクが好評です。ここは園内に入る前や退出後にも利用できるため、朝の待ち合わせや帰り際に立ち寄るのもOK。営業は平日12:00~16:00、土日祝11:00~16:00頃です。授乳室も同じ建物内にあるので、ママと赤ちゃんは授乳、パパと上の子はカフェで一服…なんて使い方もできます。
この他にも、小規模な売店がいくつか点在しています。例えば**「チンパンジー売店」**ではアイスやお菓子を売っていますし、自販機も園内各所にあります。フードメニューの支払いは現金の他、クレジットカードや交通系電子マネー、スマホ決済も使える店舗があります(サバンナキッチンやズーカフェは主要なキャッシュレス対応済)。ただし電波状況によってはキャッシュレス端末が不調な場合もあるので、多少の現金は持っていると安心です。
ファミリーでレストランを利用する際のポイントとして、ピーク時間(12~13時)を避けることと、席取りマナーを守ることが挙げられます。先に席を確保したい気持ちはわかりますが、全員で列に並び、料理を受け取ってから空いた席に座るのが基本です。ママ一人で子ども二人のケースなどは周囲も協力的なので、困ったらスタッフさんに声を掛けてみてください。
食事関連のよくある質問
Q: 園内で持参したお弁当は食べられますか?
A: はい、自由にお召し上がりいただけます。屋根付き広場(はやし広場・さくら広場・シフゾウ広場)やベンチをご利用ください。雨天時もこれらの屋根付きスペースでお弁当を広げられます。
Q: レストランに子ども用椅子はありますか?
A: サバンナキッチンやズーカフェなどでは子ども用のハイチェアを用意しています。必要な場合はスタッフにお声がけください。
Q: アレルギー対応メニューはありますか?
A: アレルギー情報は各店舗に掲示してあります。疑問点は店舗スタッフに確認できます。食材の持ち込みは基本自由なので、アレルギーが心配な方は安心できるものを持参いただくのもよいでしょう。
Q: 授乳中なので、外での食事を避けたいのですが…
A: ズーカフェや売店でテイクアウトして、授乳室内や休憩所で召し上がる方もいます。無理にレストラン利用せず、ご自身のペースで大丈夫ですよ。
季節別 持ち物&服装アドバイス – 準備万端で快適に!
動物園を存分に楽しむためには、天候・季節に合わせた服装と持ち物の準備も大切です。多摩動物公園は丘陵地帯にあり天気の変化にも注意が必要なので、季節ごとのポイントを押さえておきましょう。
春(3~5月)の服装・持ち物
服装: 春は朝晩はまだ冷え込む日もありますが、日中は動くと暖かく感じます。重ね着できる服装がベストです。朝は薄手の上着やパーカーを羽織り、暑くなってきたら脱げるようにしておきましょう。子どもには長袖Tシャツ+薄手ジャケットなどが◎。足元は歩きやすいスニーカーが安心です(園内は未舗装もあるのでサンダルより靴が良い)。帽子も日差し対策に用意しましょう。
持ち物: 春は花粉症の方はマスク・眼鏡をお忘れなく。特に園内は林が多いためスギ花粉シーズンは注意です。また3~4月は風が強い日があるので、飛ばされにくい帽子クリップがあると便利です。お子さんが汗ばむようなら着替えのTシャツを1枚リュックに入れておくと安心。お花見気分でお弁当を持って行くなら、レジャーシートも持参しましょう。
夏(6~8月)の服装・持ち物
服装: 夏はとにかく暑さ対策が最優先です。服装は通気性の良い半袖シャツに、動きやすいパンツやショートパンツでOK。日差しが強いのでつば広の帽子や日よけ付きキャップを子どもにも被らせてください。屋外で遊ぶため、黒っぽい服より白や淡い色のほうが涼しいです。サンダルよりはスニーカーの方が安全ですが、サンダルを履く場合は履き慣れたもの+靴擦れ対策を忘れずに。小さい子には冷感タオルやネッククーラーを巻いてあげるのも効果的です。
持ち物: 熱中症対策グッズをしっかり用意しましょう。水筒(冷たい飲み物)やペットボトル飲料は多めに持参。塩飴や経口補水パウダーもあるとよいです。ベビーカーには日よけカバーや保冷シートをセットして、直射日光から赤ちゃんを守ります。携帯用扇風機やうちわも活躍します。また、虫が活発になる季節でもあるので虫除けスプレーや虫刺され薬も持っていくと安心です。夏の夕立や突然の雷雨に備えて、折り畳み傘やポンチョもリュックに忍ばせておきましょう(園内は木が多いためゲリラ豪雨の際に雨宿り場所が限られます)。最後に、日焼け止めクリームを塗るのもお忘れなく。お子さんには汗で落ちやすいのでSPF値高めのものをこまめに塗り直してあげてください。
秋(9~11月)の服装・持ち物
服装: 秋は気温変化が大きいため調節しやすい服装で臨みます。9月上旬はまだ夏の延長で半袖+帽子で良いですが、10月以降は長袖シャツに薄手の上着(カーディガンやウインドブレーカーなど)があると便利です。朝晩肌寒い日も多いので、小さい子には念のため上着やベストを持参しましょう。動きやすさは引き続き重視し、履き慣れたスニーカーが◎。秋はハイキングにぴったりの気候なので、服も靴も多少汚れても良いものだと親も気が楽です。
持ち物: 過ごしやすい季節とはいえ、水筒や飲料は忘れず持ち歩きましょう。秋の乾燥した空気で喉が渇きます。10~11月は落ち葉や木の実(どんぐり等)がたくさん地面に落ちています。お子さんが拾って遊ぶならビニール袋を持たせ、「拾ったものは持ち帰れないけどここに集めようね」とルールを決めると良いです(基本的に動物園の落ち葉や木の実は持ち出し禁止なので、その場で楽しんで写真に残すくらいに)。また、紅葉シーズンの週末は混雑するので、迷子防止の目印として派手な服や風船などを付けておくのも一案です。秋雨が降ると冷えますので、小さく畳めるレインコートもバッグに忍ばせてください。
冬(12~2月)の服装・持ち物
服装: 冬の動物園はかなり冷え込みます。屋外を歩き回ることを考えて、万全の防寒対策をしてください。ダウンコートや厚手のジャンパー、手袋、マフラー、ニット帽などフル装備で問題ありません。特に子どもは大人より寒さに敏感なので、着せすぎかな?と思うくらいでもちょうど良いです。ベビーカー移動の乳幼児にはブランケットやフットマフも必須です。靴下も厚手のものを履かせ、カイロを足元に貼っておくのも手。もちろん履き慣れた運動靴で。
持ち物: 冬の必携品はカイロ(貼る・貼らない両方)です。お腹や背中に貼ると体が芯から暖まりますし、手持ちのものはポケットに忍ばせておけば子どもが「寒い~」と愚図ったときに渡してあげられます。水筒の中身は暖かいお茶やスープにしておくのもいいですね。乾燥がひどい日は子どもが肌荒れすることもあるので、リップクリームやハンドクリームも持参するとケアできます。また、冬は日照時間が短く15時過ぎると薄暗くなってきます。遅い時間までいる場合は早めに懐中電灯アプリを用意したり、子どもに反射材を身につけさせたりも有効でしょう。冬の空気は澄んでいるので、もし望遠鏡があれば遠くの動物観察に役立ちます。特に子どもは望遠鏡で見るのが好きなので、小型のものを一つ持って行くと冬枯れの景色の中でも発見が増えますよ。
季節ごとの準備をしっかりすれば、どんな時期でも快適に楽しく過ごせます。天気予報をチェックして、「暑かったらこうしよう、寒かったらあれ出そう」とシミュレーションしておくと安心です。いざというとき現地でも調達できますが、動物園内は基本屋外ですから、備えあれば憂いなしです!
よくある質問Q&A&困ったときの対策
最後に、多摩動物公園を訪れるにあたってファミリーからよく寄せられる質問と、その対策・アドバイスをQ&A形式でまとめます。初めて行く方もリピーターの方も、不安や疑問を解消して楽しい時間を過ごしましょう。
Q1. 休日はやっぱり混雑しますか?混雑を避ける方法は?
A1. はい、土日祝や春休み・GW・夏休みなどの長期休暇期間は混雑します。特にお昼前後はチケット売り場や入場ゲートが行列になるほどです。混雑を避けるには朝早く行くのが一番です。開園時間(9:30)前には到着し、チケットも事前に買っておけばスムーズに入園できます。また、閉園間際の時間帯も人が少なくなる傾向にありますが、小さなお子さん連れなら午前中勝負で早めに切り上げる方が良いでしょう。どうしても休日しか行けない場合は、都民の日(10/1)や開園記念日(5/5)の入園無料日は特に混むので避けて、普通の週末を選んだ方が無難です。加えて、動物ごとの混雑もあります。ライオンバスは休日午後に長蛇の列ができますから、前述の通り午前中か14時台までに乗っておくのがおすすめです。コアラ館も午後は並ぶことがありますので、早めに行くといいでしょう。平日に行けるなら、断然平日の方が空いていて快適です。幼児連れの方は是非平日訪問もご検討ください。
Q2. 子どもが迷子になったらどうすればいい?
A2. まずは近くのスタッフまたは警備員にすぐ事情を伝えてください。多摩動物公園では迷子の連絡が入ると館内スタッフで情報を共有し、園内各所に知らせて探す体制が取られます。お子さんの背格好や服装を説明しましょう。発見された迷子はウォッチングセンターの事務所で保護されていますので、スタッフの案内に従って迎えに行きます。お子さんの方からスタッフに「迷子になった」と自己申告できる年齢なら、目立つスタッフの制服を覚えさせておくことと、「はぐれたら建物(ウォッチングセンター)に行ってね」と教えておくといいです。心配な場合は迷子ひもや、親の連絡先を書いた迷子シールを貼っておくと発見時に連絡がスムーズです。園内放送はありませんので、親が走り回って探すよりスタッフ間ネットワークに頼ったほうが効率的です。焦る気持ちは分かりますが、まず落ち着いてスタッフへ連絡をお願いします。
Q3. 雨の日でも楽しめる?どんな工夫が必要?
A3. 雨の日の動物園は敬遠されがちですが、比較的空いているので実は狙い目です。多摩動物公園には屋内施設もいくつかありますし、雨天でも十分楽しめます。特に昆虫館やコアラ館は天候に左右されずじっくり観察できます。また、雨の日は動物たちが活発になることも。暑さが和らぐのでライオンやトラが歩き回ったり、ゾウが雨で水浴びしたりする様子が見られる場合もあります。ただし準備は万全に。カッパや子ども用レインコート、撥水の上着、履き替えの靴下などを持参しましょう。ベビーカーにはレインカバーをお忘れなく。傘は他の来園者や動物に当たらないよう細心の注意を(できればカッパで両手を空けた方が安全です)。雨天限定サービスとして、比較的広い屋根付き広場(はやし広場・さくら広場・シフゾウ広場)が解放されていますので、ランチ時はそこを利用すると濡れずに済みます。路面は滑りやすくなるので、走り回らないようお子さんには言い聞かせてください。なお、豪雨や荒天の場合、安全のため急な閉園や屋外展示中止となる可能性もあります。出発前に公式サイトやSNSで情報確認を忘れずに。
Q4. ベビーカーで全部回れますか?坂道は大丈夫?
A4. ベビーカーで全エリア回ることは可能ですが、坂道ではやはり体力を要します。園内マップにはベビーカールートの案内がありますので、それに沿って回れば急勾配は避けられます。おすすめはやはりシャトルバスの活用で、上り坂はバスに任せてしまうことです。特に正門からアジア園までの登り坂は長いので、無理せずバスで上がりましょう。下り坂もブレーキ付きベビーカーで慎重に降りれば問題ありません。どうしても坂がしんどければそのエリアはパスして、次回来たときのお楽しみに取っておく手もあります。ポイントとして、混雑日にはベビーカーは機動力が落ちがちなので、抱っこひもとの使い分けをすると楽です。例えば人混みの昆虫館内は抱っこで、人が少ない屋外はベビーカーで、というように臨機応変に対応しましょう。
Q5. 動物にエサやりはできますか?
A5. 一般のお客様による直接のエサやり体験は、基本的に行っていません。動物たちの健康管理上、決められた餌しか与えられないためです。ただし、イベントとして**「〇〇のごはんタイム」**を見学できたり、飼育員さんがガラス越しにエサをあげる様子を公開することはあります。たとえばコアラ館では決まった時間にユーカリ交換(コアラのお食事タイム)を見られたり、モルモットのエサやり体験があった時期もあります。最新のイベント情報をチェックしてみてください。子どもが「餌あげたい!」と言う気持ちはわかりますが、自分で持ってきた食べ物を動物に与えるのは厳禁ですのでご注意ください(園内の野生のリスや鳥にも、人間の食べ物はあげないようにしましょう)。
Q6. 動物園での感染症対策や衛生面は?
A6. コロナ禍以降、混雑時のマスク着用推奨や手指消毒の設置など対策が取られてきました。現在も屋内施設ではマスク着用を呼びかけている場合がありますので、状況に応じてマスクは携帯しましょう。園内各所に消毒液があるのでこまめに手を消毒し、特に触れ合い体験後や食事前は子どもの手もチェックしてください。トイレも含め清掃は行き届いており、ベビールームも清潔です。動物との距離が近い分、動物由来の菌に触れる可能性もゼロではありません。例えばモルモットを触った後は石鹸で手洗いする、子どもが地面に落ちたものを口に入れないよう注意する、といった基本的な衛生管理を心がけてください。着替えやウェットティッシュを持参しておくと、汚れた際もすぐ対処できます。
Q7. 一日で全部見切れませんでした…
A7. 大丈夫です!ぜひまたリピートしてください。それだけ多摩動物公園は見応えがあるということでもあります。一度では回りきれない広さなので、「今日は半分だけに集中する」「次回は残りを見に行く」くらいの気持ちで何度訪れても新しい発見があります。年間パスポートも大人2400円(4回で元が取れます)とリーズナブルなので、近隣の方はファミリーで年パス購入もおすすめです。動物たちも季節や時間で表情が変わりますし、新しく生まれる赤ちゃんやイベント、展示リニューアルなど常に進化しています。「前来たときはいなかった動物が増えてる!」なんてこともよくありますよ。ぜひ季節を変えて、違うルートで再訪し、子どもの成長に合わせた楽しみ方を見つけてください。
周辺観光スポットと組み合わせプラン – 動物園+αでもっと楽しい!
多摩動物公園を訪れたら、周辺の見どころにも足を延ばしてみませんか?東京都多摩エリアにはファミリーで楽しめるスポットが点在しています。動物園と組み合わせて充実した一日・旅程にできる、おすすめスポットをご紹介します。
高幡不動尊(金剛寺)
動物園の最寄り駅から一駅(京王線高幡不動駅)にあるのが、関東三大不動の一つ**「高幡不動尊」です。歴史あるお寺で、境内には五重塔や美しい庭園があり、大人も見ごたえ十分。5月の新緑や6月のあじさい祭り、秋の菊祭り、初詣など季節ごとの行事も有名です。駅から徒歩5分ほどなので、動物園の前後に立ち寄るのも容易です。特におすすめは6月の紫陽花**の時期で、境内裏山に5000株以上の色とりどりの紫陽花が咲き誇り圧巻の景色!お子さんと一緒に花のトンネルを散策するのも素敵です。寺社巡りは子どもには退屈かな?と思うかもしれませんが、高幡不動は境内に小川が流れていたり、小さな鯉が泳ぐ池があったりと発見もあります。また、土産物屋の並ぶ門前町で名物の草餅やまんじゅうを買い食いするのも良い思い出になるでしょう。動物園でたくさん歩いた後は静かな雰囲気のお寺で心を落ち着けて、家族の健康祈願をしてみてはいかがでしょう。
昭和記念公園(立川市)
多摩動物公園から多摩モノレールで北へ約30分、立川北駅下車すぐに広がるのが国営**「昭和記念公園」です。東京ドーム40個分もの広大な敷地に四季折々の花や自然が楽しめる公園で、子ども向けの大型遊具やプール(夏季)、サイクリングコースなどレジャー施設も充実しています。春は桜とチューリップ、初夏はポピー、秋はコスモスやイチョウ並木などフォトジェニックな景色が有名です。中でも「こどもの森」エリアにはトランポリンのように跳ねて遊べる大きなふわふわドームや、長いローラー滑り台、ネット遊具など子どもが思い切り体を動かせる遊具が揃い、動物園とはまた違った楽しさがあります。ベビーカーや自転車のレンタルもあり、ファミリーで一日過ごせるスポットです。動物園と両方一日で回るのはさすがにハードなので、例えば1泊旅行で1日目昭和記念公園・2日目多摩動物公園**とするプランや、動物園が午前、午後は公園の一部だけ楽しむなど、体力に合わせて調整するといいでしょう。季節の花まつりやイルミネーションなどイベントも随時開催されているので、旅の時期に合わせて訪れてみる価値大です。
京王れーるランド&京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)
実は多摩動物公園駅のすぐ隣には、小さなお子さんに人気の屋内テーマパークが2つもあります。一つは**「京王れーるランド」。京王電鉄の引退車両を展示する鉄道博物館であり、子ども向けの体験も豊富です。電車の運転シミュレーター、プラレールコーナー、本物の電車で綱引き体験…など、電車好きキッズにはたまらない施設です。駅前なので雨の日の代替プランにも良いですし、動物園が半日で切り上げのとき午後に寄るなど、組み合わせやすいです(入館料は大人310円、小人(3歳~小学生)150円とリーズナブル)。もう一つは2019年オープンの「京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)」です。こちらは大きな室内遊園地で、ボールプールや滑り台、アスレチック、工作コーナー、赤ちゃん専用エリアなどがあり、雨でも安心して遊べます。0歳から小学校低学年くらいまでのお子さん向けで、スタッフによるワークショップやキャラクターグリーティングも開催されます。れーるランドとHUGHUG、多摩動物公園の3施設で「キッズパークたまどう」というエリア形成をしており、まさに駅周辺一帯が子どもの遊び天国**になっています。時間と体力が許すなら、動物園+鉄道+室内遊びを一気に体験してしまう夢のような一日も実現可能ですよ。
サンリオピューロランド・多摩センターエリア
動物園と少し離れますが、多摩モノレールで南へ行った多摩センター駅周辺もファミリーに人気のスポットが集まります。特に**「サンリオピューロランド」**はハローキティに代表されるサンリオキャラクターのテーマパークで、小さな女の子を中心に絶大な人気を誇ります。屋内型なので天気を気にせず遊べ、キャラクターショーやパレード、アトラクションを満喫できます。もし遠方から旅行で来るなら、1日目ピューロランド(多摩センター泊)・2日目多摩動物公園なんてプランも子どもが喜ぶでしょう。多摩センター駅前には大きなショッピングモール「ココリア多摩センター」や広場、公園もあり、季節によってはイルミネーションやお祭りも開催されます。動物園とはモノレールで20分程度離れていますが、同じ多摩市内ですので連泊観光には組み込みやすいと思います。
その他の周辺スポット
- 東京都多摩動物公園昆虫館: すでに園内紹介しましたが、昆虫好きならここ目当てで再訪する価値も。近くに日野市立新選組のふるさと歴史館(幕末好き向け)などもありますが、子ども向けではないので大人の趣味で。
- ムーミンバレーパーク(埼玉・飯能市): 車移動の場合、圏央道利用で動物公園から1時間弱にムーミンのテーマパークがあります。動物園+テーマパークのドライブ旅行にも。
- よみうりランド(稲城市): 遊園地も…となれば、動物園から車で30分ほど。ここまで盛り込むとハードですが、乗り物好きの兄弟がいるなら選択肢に。
多摩動物公園はそれ自体で丸一日楽しめますが、せっかく東京・多摩エリアに来たなら、近隣の魅力もぜひ味わってみてください。動物園+αのプランで家族みんなの笑顔がもっと広がることでしょう。
おわりに:多摩動物公園は、都会の近くにありながら豊かな自然と多彩な動物たちに触れられる、とっておきのファミリースポットです。春夏秋冬いつ訪れても新しい感動があり、子どもの成長に合わせて違う楽しみ方ができる懐の深さがあります。本記事でご紹介したポイントを参考に、計画を練っていただければ幸いです。広い園内ですが、焦らず安全第一・笑顔第一で、親子のペースで満喫してください。きっとお子さんにとってもパパママにとっても、一生心に残る素敵な思い出になるはずです。次の休日はぜひ多摩動物公園へ!家族みんなで思いっきり遊んで、学んで、そしてほっこり癒されてきてくださいね。楽しい冒険を!
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