東慶寺

東慶寺
by http://4travel.jp/travelogue/10682683
江戸時代まで「駆け込み寺」「縁切り寺」といわれ多くの女性を救ってきたお寺。現在では四季折々の花々が咲き、写経体験ができることで有名です。

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東慶寺の基本情報


【 住所 】神奈川県鎌倉市山ノ内1367


公式ページ

鎌倉にあった自由への扉「東慶寺」

アクセスと、縁切寺と呼ばれたお寺について

「東慶寺」は、かつて縁切寺として幕府から認められていました。

現代とは違って、男女の力には大きな差があった江戸時代。女性はいったん夫と決めた男性の元を、自分の一存で去ることなどは簡単に許されないことでした。

それに反して男性は女性よりも簡単に三行半を書くことができたのです。

女性はどうしても夫の元を去りたいと思ったら、「東慶寺」へと駆け込むことで、その思いを遂げたといいます。

「東慶寺」の他にもうひとつのお寺が幕府公認の縁切り寺として、上野国新田郷にある満徳寺(現在は群馬県)が認められていました。

「東慶寺」へのアクセスはJR横須賀線の北鎌倉駅から徒歩で4分くらいです。

お寺の駐車場はありませんので、近隣にある有料駐車場を利用してください。

拝観時間
2017年3月1日より拝観時間が変更になります。
通常8:30~16:30、冬季(10~3月)8:30~16:00

注意
境内は撮影自由ですが、堂内は禁止です。三脚の使用も禁止です。

拝観料
大人200円/小・中学生100円

休み
なし

基本情報
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1367
TEL 0467-33-5100 / FAX 0467-22-7815
E-mail: info@tokeiji.com

「ショップまつがおか」松岡宝蔵内に併設(入場無料)
営業時間:午前9時30分~午後3時30分
定休日:月曜日(祝日の場合は開店)

「東慶寺ギャラリー&ショップ」東慶寺正門すぐ右手(山門手前、入場無料)
営業時間:午前10時~午後4時
定休日:月曜日(祝日の場合は開店)

縁切寺とは

どのような場合にも例外が認められることはありますが、女性からの離縁が許されなかった時代の例外として、縁切寺は女性が自由を求めて駆け込んだのです。

この「縁切り」の所以は、千姫にあると言われています。徳川家康にとって千姫は孫娘。その孫娘と豊臣家との縁を切るために尼寺の満徳寺に寺入りさせました。

その後千姫は本多家に嫁ぐことになります。こうして千姫の離縁を成功させたことで、徳川幕府の威を背景に満徳寺は縁切り寺として強い力を持つようになります。

さらに千姫が養女とした、のちに東慶寺の天秀尼となる秀頼の娘を守るべく、東慶寺にも満徳寺と同じように縁切寺としての力を持たせることになったのです。

離縁状

江戸時代には夫婦が分かれるときには離別状を届けていました。

離別状は別名、去り状(さりじょう)、あるいは暇状(いとまじょう)と呼ばれていました。

さらに庶民の間では、その形式をそのままに「みくだりはん」とも呼んでいました。

「みくだりはん」というのは、3行半の中に離縁についての文言が書かれているものです。

三行半の中に書かれている内容は、夫婦の名前を書いて、その夫婦が別れることになったことや、一旦離別したからには誰と再婚しようとも意義をとなえませんということでした。

字がかけない江戸の庶民の間では、この形式だけを真似て紙に3本線を引き、次にその線の半分ほどの線を加えて三行半(離縁状)としました。

現在の「東慶寺」

東慶寺では600年の長きにわたって、女性が自由の扉を開くために駆け込んできたのです。

明治になって、縁切り寺の寺法は認められなくなり、その後は禅寺として世界的にも有名な寺となっていきます。

禅寺となった今も、たおやかな尼寺だった当時の面影は、寺のそこここに残っています。

縁切り寺としての風情だけでなくパワーが残っているせいか、多くの女性がいまも悪縁を切り、良縁を得ることを願って参拝しています。

また、東慶寺は鎌倉の観光スポットとしてもたいへん有名です。

日本では世界からの観光客が右肩上がりで訪れるようになっていて、東慶寺にも外国からの観光客が多く訪れるようになってきました。

ここ数年は東南アジアからの観光客も増えてきています。

文化財

歴史のある「東慶寺」にはたくさんの文化財が残されています。

彫刻としては釈迦如来坐像・香薬師如来像・水月観音菩薩半跏像・聖観音菩薩立像。

他にも絵画や書、蒔絵。縁切り寺としての歴史を物語るのは、日記帳・寺法・三行半などです。

花の寺としての「東慶寺」

「東慶寺」は花の寺としても愛されているお寺です。

梅、ハクモクレン、アジサイなど、それぞれに美しく咲いて観光客を和ませてくれます。

秋になるとヒガンバナやコスモスが咲き、紅葉が鎌倉の木々に映えます。

鎌倉ではたくさんの観光スポットがありますが、中でも「東慶寺」は女性に人気のあるところです。

思い通りにならない恋に悩む女性や、夫に愛想をつかした女性などが訪れて、胸の内をそっと語り掛けていたり、ギャラりーに並べられた江戸時代の駆け込み寺の歴史を眺めながら、もう一度自分のこころに問いかけていたりします。

縁切り寺は悪縁を切るのと同時に、再出発を誓うお寺でもあります。

過去のいろいろな辛い経験を活かして、新しい人生を進んでいこうとする女性の背中をそっと押してくれるようなやさしさがあります。

そうして、新しく始まった人生に感謝してさらなるしあわせを願うために、お礼参りに来る女性もたくさんいます。

「東慶寺」の他にも北条時宗が開基した鎌倉観音札場第33番の「円覚寺」や北条時頼が開基した「建長寺」、また鎌倉と言えばその中心ともいえる「鶴岡八幡宮」など、見どころがたくさんあります。

鎌倉のお土産として有名な「鳩サブレ」は鎌倉八幡宮のすぐ近くが本店です。

早朝坐禅会

朝早い時間に座禅をすると、早朝の空気に洗われて、気持ちが透き通るような心地よさがあります。

参加希望の方は初めての場合は6時20分までに行って説明を聞きます。

毎月第4日曜日、参加費は1000円。本堂で行われ、座禅のあとには茶礼があります。

日曜坐禅会

初めての方は15:00~16:00。二回目以降または早朝坐禅会経験者は16:15~17:00。毎月第4日曜日、参加費は500円。本堂で行われます。

写経

正座をして心を込めて一字一字お写経をすると、集中して書くことで心が浄化されるような気持ちになります。

東慶寺では、毎月数回開催しています。電話かe-mailで予約をして詳しいことを聞いてから参加します。

TEL 0467-33-5100
E-mail: info@tokeiji.com

他にも香道・茶道・挿し花などの体験教室があります。

年中行事

1月:1~3日大般若 於円覚寺 詳しくは円覚寺に問い合わせ
3月:春分の日春の彼岸総供養法要 午後2時より本堂にて法要 (檀信徒対象)
4月:8日花祭り 午前11時から午後2時まで 本堂前にて花御堂のお釈迦様にお参りができます
5月:第3金曜向陵塚例祀
7月:1日施餓餽大法要(檀信徒対象) 午後2時より本堂にて
9月:十五夜十五夜 観月会 午後5時半読経 詳しくはお知らせページをご覧ください
9月:秋分の日秋の彼岸総供養法要 午後2時より本堂にて法要(檀信徒対象)
10月:9日覚山尼開山忌(東慶寺開山)
10月:27日前田青邨筆塚 筆供養 午前11時 筆塚の前で筆の供養・読経
11月:1日釈 宗演毎歳忌(東慶寺中興開山)
12月:31日除夜の鐘 午前0時より鐘楼にて「除夜の鐘」を撞くことができます 入山料 1人200円

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