国立西洋美術館

国立西洋美術館
photo by @nochanyaa
元議員で実業家の松方氏が19世紀から20世紀にかけての印象派絵画やフランス近代彫刻を集めて展示した美術館。著名な画家の作品が多数展示されていて、特にモネだけの絵画を集めた部屋と屋外の迫力ある彫刻群はみものです。

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国立西洋美術館の基本情報


【 住所 】東京都台東区上野公園7−7

国立西洋美術館
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公式ページ

国立西洋美術館の特別展・常設展を見に行こう!

国立西洋美術館は、上野公園内に立ち並ぶ美術館の一つで、コンクリート造りの建物で、敷地内に入るとすぐに、ロダンの彫刻作品がお出迎えしてくれます。

西洋美術館の作品の多くは、川崎造船所社長の松方幸次郎によって収集されたヨーロッパの美術品(松方コレクション)を中心とする常設展と様々な西洋美術の企画展が催されています。美術館は、1958(昭和 33)年3月に建設着工し、1959(昭和34)年3月に竣工し、6月10日に西洋美術館として開館しました。現在は松方コレクションをはじめとする美術作品と同様に、世界的な建築家ル・コルビュジエが設計者し、美術館の建物自体が貴重な文化財となっています。

そのような歴史ある国立西洋美術館では、現在、特別展「ミケランジェロの理想の身体」と常設展「中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画とフランス近代彫刻」が開催されています。

特別展「ミケランジェロの理想の身体」

企画展では「ミケランジェロの理想の身体」が開催中です。

ミケランジェロは、彫刻、絵画、建築のすべての分野で名をなし「神のごとき」と称され、彼がシスティーナ礼拝堂に描いた《アダムの創造》と《最後の審判》はとても有名です。しかし、自らを「彫刻家」という肩書にこだわり、二十代前半にサン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》を完成させ、フィレンツェ共和国の象徴である《ダヴィデ》など、その卓越した技と美意識が表現された大型彫刻作品を残しています。

「ミケランジェロの理想の身体」展では、多くの見どころがご紹介されています。《ダヴィデ=アポロ》《若き洗礼者ヨハネ》というミケランジェロ彫刻の傑作を核に、古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約70点の対比を通して、両時代の芸術家が創りあげた理想の身体美の表現を鑑賞出来ます。

まず、一つ目の見どころは、世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻のうち、傑作2点に日本で会えます!!

ミケランジェロの初期の傑作《若き洗礼者ヨハネ》は、20歳で、早くも古代の理想美に到達した作品。20世紀前半、不運にもスペイン内戦によって大きな被害を受け、長年にわたる修復によってよみがえりました。修復後、スペインとイタリアで2回しか公開されていない傑作が、早くも日本へやってきている所です。さらに、ミケランジェロの壮年期の傑作《ダヴィデ=アポロ》は、 あの「ダヴィデ像」を超えた?とも言われてます。聖書の英雄ダヴィデか、ギリシャの神アポロか。未完ゆえに作品の主題でさえ謎に包まれ、同時に、表面を滑らかに仕上げずに残されたノミ跡がミケランジェロの生々しい制作過程を伝えてくれます。20代の傑作「ダヴィデ像」の制作から約25年を経て、古代彫刻の美を昇華させたミケランジェロがたどりついた、官能の美。真のミケランジェロ芸術を伝える傑作が、初めて日本へやってきて鑑賞できるこの機会は、見逃せません!!

そして、二つ目の見どころは、古代ギリシャ・ローマ時代とルネサンスの作品約70点を比較し、究極の”理想の身体”を堪能できる所です。ミケランジェロ作品に限らず、古代ギリシャの彫刻や壺絵、古代ローマ時代のポンペイの壁画、15世紀と16世紀のさまざまな作家による彫刻、油彩、素描、版画、工芸など、身体を題材とする多種多様な作品を紹介されています。

今回の音声ガイドは、ナビゲーターに声優の安元洋貴さんが担当し、古代彫刻からルネサンスへ、受け継がれ、展開した男性の裸体表現を分かりやすく解説。約35分で、1台 520円(税込)で貸出し、ミケランジェロが成し遂げた革新に迫り、ミケランジェロの残した言葉、エピソードを織り交ぜながらご案内してくれます。

ヴィラールトのミサ曲やリュートの調べなど、15世紀後半~16世紀、ミケランジェロが生きた時代の音楽やソノダオーケストラfeaturing 中川晃教《ダヴィデ=アポロ》のイメージソング「ミケランジェロ」(作曲:園田涼、作詞:江國香織)を特別収録され、歌を担当した中川晃教さんのスペシャルメッセージ入りです。

今回、大注目である「ミケランジェロと理想の身体」展は、2018年6月19日から9月24日までの会期で、すでに8月16日に来館者10万人突破してます。6月19日から始まり、約2ヵ月ほどで10万人来場されました。つまり、1日平均1600人位が来館していると考えられます。 「ミケランジェロと理想の身体」は、9:00~17:30の開館ですが、 金・土曜日のみ9:30~21:00まで開館してます。ゆっくりと鑑賞したい方には、金・土曜日の夕方5時以降がいいかもしれません。

常設展「中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画とフランス近代彫刻」

さらに、西洋美術館では、特別展だけでなく、常設展も開催中です。現在、「中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画とフランス近代彫刻」展が開催です。

国立西洋美術館は、中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館、新館、前庭で年間を通じて鑑賞できます。

常設展では、美術館が所蔵する絵画、彫刻、素描、版画、工芸などの分野にわたり、およそ6,000点の作品の中から、14世紀から20世紀初頭までの絵画と彫刻の作品59点を紹介されてます。

時代区分に応じて、14世紀から16世紀では、後期ゴシック美術、ルネサンス美術、マニエリスム美術の中から、イコン画や三連祭壇画といったキリスト教美術、ヤンブリューゲル(父)の作品を楽しめます。17世紀のバロック美術、18世紀のロココ美術、19,20世紀の近代美術では、ドラクロワ、カミーユ、クールベ、マネ、ルノワール,モネ、ゴッホ、セザンヌなどの有名ところの絵画作品がご覧いただけます。この近代美術の作品の中では、モネがシヴェルニーに移住後に制作された「舟遊び」(1887)や敷地内の池の様子を描いた「睡蓮」(1916)をご鑑賞いただけます。20世紀の近現代では、ジョルジュ・ルオー、ミロの作品が並んでいます。そのほかに、前庭では、ロダンがダンテの新曲から制作に至った「地獄の門」や「考える人」も鑑賞できますのでお見逃しなく。

美術館では、常設展の音声ガイドの貸出も実施してます。常設展示室入口前で貸出しの利用しており、常設展(所蔵作品展)音声ガイドは、300円です。

モネの《睡蓮》やロダンの彫刻作品など、当館の所蔵する西洋美術の名品の中から約30点を選び、その作家や作品の特徴などについて約40分間の解説です。常設展の音声ガイドだけでなく、建築音声ガイド(300円)もあり、ル・コルビュジエの建築の特徴が表れた箇所を、マップを見て実際にご覧出来ます。

レストランや基本情報

一方、美術館には、レストランも併設されています。

cafeすいれんは、中庭に面した明るい雰囲気のカフェレストランで、ケーキセットや、西欧料理を中心としたお食事、また、コース料理等、ワイン、ビールなどのお酒もお楽しみいただけます。お店の営業時間は、10:00~17:15(食事11:00~16:30 喫茶10:00~17:00)です。美術館の開館時間に合わせていますので、 金曜日・土曜日は、 10:00~21:00 (食事11:00~20:10 喫茶10:00~20:30)になります。

美術館の 開館時間は、 9:30~17:30ですが、 金・土曜日のみ常設展・企画展とも20:00まで開館してます。今回の「ミケランジェロと理想の身体」展の営業時間は、 金・土曜日 9:30~21:00です。 ただし、入館は閉館の30分前までに入館が必要です。 美術館の休館日 は、毎週月曜日です。

西洋美術館へのアクセスは、 JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分、京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分、 東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分で着きます。

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