琴引浜
琴引浜の基本情報
【スポット】琴引浜
【ふりがな】ことひきはま
【 住所 】京都府京丹後市網野町掛津
【アクセス】京都丹後鉄道 網野駅 タクシー約15分
【最寄り駅】網野駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし
伝説の鳴き砂「琴引浜」
日本には独特の文化とともに古くから地元に大切にされている自然があります。
「琴引浜」もそのひとつです。美しい日本海を望む京都の砂浜は、歩くと微かに鳴いているような音がします。
かつては日本各地にあった鳴き砂の浜が、今も京都丹後地方に残っています。
自然の作り出す音の不思議。鳴き砂の浜「琴引浜」をご案内します。
アクセス
京都丹後鉄道宮津線の「網野駅」から丹後海陸交通44海岸線経ヶ岬行で所要時間11〜14分(200円)
京都丹後鉄道の「峰山駅」から丹後海陸交通間人線峰山行で、所要時間30〜33分(200円)
バス停「琴引浜」から浜琴引浜の入り口あたりまでの徒歩ルート(約12分)
駐車場は1000円です。駐車してゆっくりと鳴き砂の感触を裸足になって楽しむことをお勧めします。
鳴き砂について
「琴引浜」は「ことひきはま」と読み、鳴き砂で有名です。平成19年7月には国の名勝・天然記念物に指定されています。
歴史に名を残している明智光秀の娘の細川ガラシャは、この琴引浜について「名に高き 太鼓の浜に 鳴神の 遠くも渡る 秋の夕さめ」と詠んでいます。
また短歌の世界では有名な与謝野鉄幹・晶子ふさいがそれぞれ読んだ短歌は、
たのしみを 抑えかねたる 汝ならん 行けば音をたつ 琴引の浜 (寛)
松三本 この陰にくる 喜びも 共に音となる 琴引の浜 (晶子)
「琴引浜」の鳴き砂の音が、歩くとキュッキュッと鳴くように聞こえるので鳴き砂と呼ばれることが多いのですが、地元の人たちの中には「鳴り砂」と呼ぶ人も多くいるようです。
英語を使う地域では浜辺にある鳴き砂をミュージカルサンドあるいはシンギングサンドなどと呼びます。
砂漠などでは轟音をとどろかせて大きな砂山が崩れ落ちるときの音から、ブーミングサンドと呼ぶこともあるそうです。
昔は日本各地にあった鳴き砂の浜ですが、だんだんと減少してしまっています。
というのも、砂が鳴くのはゴミなどが少ないきれいな浜に限ってのことだからです。
この「琴引浜」は、地元の人々によって大切に保護され、常に清掃されているお陰で、現在も鳴き砂の状態を維持しています。
この浜は禁煙ビーチにもなっています。海水浴場に行くと、よく煙草の吸殻が落ちていたりしますが、ここではタバコは厳禁です。
丁寧に守ってきた「琴引浜」も、韓国から流れてくる漂流ゴミやタンカーの座礁によって流れ出した重油によって、鳴き砂が鳴りを潜めてしまったという残念な歴史もありますが、この時にも地元の「鳴り砂を守る会」によって、献身的な清掃活動が実って、再び砂が鳴くようになりました。
「琴引浜鳴き砂文化館」ではこういった歴史や展示物が詳しく展示されています。
また、雨の日など天候によって鳴き砂が浜では鳴かないことがありますが、そんな時も「琴引浜鳴き砂文化館」では、鳴き砂の体験コーナーが設けられているので、鳴き砂の鳴く様子を観察できます。
鳴き砂の音がどうして出るかというと、その砂の主成分が石英でできているからです。
砂浜で海の波に幾度も幾度も現れた石英は細かい砂粒となります。その砂粒は、きれいな集団のときに初めて鳴き砂に変身します。
煙草の灰や油などといった異物が混入すると、途端に集団の中に入った他の物のお陰で、全体がダメになってしまうのです。
一般的な砂は鳴き砂の浜のように石英が主体の砂ではないことや、表面が汚れているために鳴くことはありません。
非常にデリケートなのが鳴き砂の特徴でもあります。デリケートというと、鳴き砂の音が人にとって心地よいのには、その音の周波数にあるそうです。
400ヘルツくらいという鳴き砂の周波数は、人間が耳に心地よく感じる周波数なのだそうです。
この心地よい鳴かせ方にもコツがあるので、「琴引浜鳴き砂文化館」では詳しく教えてくれます。
琴引浜について
若狭湾国定公園に含まれている「琴引浜」は、その景観の美しさから「日本の白砂青松100選」と「日本の渚百選」のひとつとして選ばれています。
また鳴き砂の浜ということから「日本の音風景100選」のひとつにも選ばれています。
全長1.8キロメートルのこの美しく貴重な鳴き砂の浜を、地元の人たちとともに、訪れる人も大切にしたいものです。
「琴引浜」は夏になると海水浴場としても人気があります。砂浜の美しい海水浴場は浜詰海水浴場・浅茂川海水浴場・小浜海水浴場・掛津海水浴場・遊海水浴場の五か所からできています。
キャンプ場もあり、オートサイトが5000円で、フリーサイトが3000円です。駐車場は一日1000円。
浜辺もきれいですが、日本海の海の水もとてもきれいな海水浴場です。小さな子供連れの家族もカップルも楽しむことができます。
夏の海水浴客が多い時期には売店でかき氷なども販売されます。
「琴引浜」にはワイルドな露天風呂があり、海水浴客が潮水の体を洗うために入ったり、また純粋に野にある露天風呂のファンが訪れたりするようです。
お湯は無色透明で、湯上りの肌はさらさらになるということです。混浴になっているので、海水浴シーズンには水着を着用して入浴するのがルールになっています。
だんだん日が暮れて行く海を眺めながらの露天風呂も、なかなか乙なものです。(冬季はクローズしています)
丹後王国「食のみやこ」琴引浜から3.4kmくらいのところにある西日本最大級(広さ甲子園球場約8個分)の道の駅です。
丹後産熟成肉のステーキと丹後の海鮮などグルメにとっての聖地でもある丹後、地元の海の幸山の幸をふんだんに使ったお料理が楽しめるレストランやカフェなど飲食店があります。
また丹後の名産、手仕事で造られた工芸品などのショップがあり、パン作りやアイスクリーム作り、クッキー作りなどの体験ができます。
ヒツジやポニーなどの動物に触れ合うことができ、アトラクションではゴーカートやアスレチック、おもしろ自転車・インモーションなどに乗って遊ぶことができます。
入園料は大人も小人も無料です。
住所:京都府京丹後市弥栄町鳥取123番地
電話:0772-65-4193
定休日:冬季以外は無休、冬季(12⽉〜3月中旬):火曜日
※メインゲート前は年中無休
[wdi_feed id=”718″]
京都のスポットを
ジャンルから探す
おすすめ記事
もっと写真を見る