一心寺
一心寺の基本情報
【スポット】一心寺
【ふりがな】いっしんじ
【 住所 】大阪市天王寺区逢阪2丁目8-69
【アクセス】大阪メトロ谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅 徒歩約10分
【最寄り駅】四天王寺前夕陽ヶ丘駅
【営業時間】9:00~17:00
【 料金 】無料(特別拝観は有料)
【クーポン】なし
一心寺
が含まれる観光マップ
一心寺 近代的な街並みからいっきに歴史の世界へ。真田丸ファンは行くべし。
ハルカスなど、近代的な高層ビルが立ち並ぶ天王寺。
そんな場所に、歴史を身近に感じることができる場所があるのを、ご存じですか?
都会の中の静寂。心が落ち着くひととき。ぜひぜひ、歴史好きでなくても、訪れていただきたい一心寺を、ご紹介します。
一心寺とはどんなお寺?
大阪市天王寺区にある、浄土宗のお寺です。
正式名称は坂松山高岳院一心寺(ばんしょうざんこうがくいんいっしんじ)です。
徳川家康直筆の「坂松山」のレプリカが、大本堂の中に掲げられています。
そして、この自由に参詣できる大本堂で、あげられているお経を聞いていると心が落ち着きます。
納骨されたお骨で造立される骨仏の寺として、よく知られています。
天王寺公園に隣接しており、1185年創建で、本尊は阿弥陀如来です。
徳川家康とは縁が深く、大阪冬の陣で徳川家康の本陣が置かれました。
宗派を問わない、年中無休で営むおせがきの寺です。
法然情人二十五霊場第七番札所。
参詣時間は?
年中無休です。山門は午前9時に開き、午後6時に閉まります。その間は自由に参詣できます。
本堂、受付、休息所、お線香、ローソク売り場は午前9時から午後4時までです。
駐車場はありません。
山門
「八窓の茶室」や大阪城の三の丸玉造門を移設した「黒門」と呼ばれた大きな山門が有名でしたが、その山門は大阪空襲で焼失しました。
現在の山門は、高口恭行氏作の鉄とコンクリートの斬新なものになっています。
山門をくぐる時、その力強さ、大きさに圧倒され、厳粛な気分になります。
骨仏
江戸時代末期より、通常は盆の間だけの施餓鬼法要が、一心寺では年中できるということで、賑わっていました。
また、今も昔も宗派に関係なく、参詣や納骨ができるお寺のため、全国から納骨が集まりました。
1851年に遺骨数万体で、最初の大きな骨仏(阿弥陀仏)が作られました。
1887年以降は10年ごとに集まった納骨で骨仏が作られています。
太平洋戦争期の空襲で戦前の骨仏は焼失しましたが、1947年から骨仏を再開。現在も10年ごとに骨仏が作られています。
徳川家康との関係
1600年、関ケ原の戦いの年に、徳川家康の第8男仙千代君が夭折しました。
家康と同郷だった一心寺の僧が、その葬儀を営み、それから家康とのかかわりが深くなりました。
1614年大阪冬の陣では、家康の本陣が一心寺におかれました。
徳川家康は境内の孤松の姿を讃え、「坂松山」の寺額を贈りました。
今でも、大本堂でそのレプリカを見ることができます。
本多忠朝の墓所
境内に本田忠朝のお墓があります。
冬の陣で、お酒を飲んでいた本多忠朝は敗退し、徳川家康に叱責されました。
その後、大阪夏の陣、天王寺・岡山の戦いのおり、最前線で討ち死にしました。
その時、死ぬ間際に「酒のために身をあやまる者を救おう」と言ったと言われています。
それにちなみ、本多忠朝は「酒封じの神」とされ、その墓所は禁酒を誓う人たちが詣でる場所ともなっています。
断酒祈願のしゃもじに願い事を書いて、たくさん奉納されています。
芸能界無縁塚
一心寺には武将、学者、承認、歌舞伎俳優、相撲力士、落語家、漫才師などのお墓があります。
この芸能界無縁塚は、芸能史に名を残すことなく、亡くなった、身寄りのない多くの、昔の芸能人を弔うためにたてられました。
一心寺が町人の町、大阪の大衆のためのお寺だったことがうかがわれます。
現在、一心寺は一心寺シアターという劇場を持っています。
この一心寺シアターでは、劇、ダンス、落語など、さまざまなジャンルの芸能の催しが開催されています。
霧ふりの松
一心寺の北門を入って左手すぐにある、大きな松の幹です。
大阪夏の陣の時、この松の下で、徳川家康は真田幸村に追い詰められました。
そして、まさに真田幸村が徳川家康に切りかかり、あわや、という時に、この松から霧が出てきて、家康の窮地を救ったと言われている松です。
真田幸村が最後を迎えた、安居神社は、この北門を出て、道路を渡るとすぐです。
真田の抜け穴
真田の抜け穴は、上田城や真田丸にもありますが、一心寺にもあります。
井戸には蓋がされており、中は見れませんが、真田が陣を置いた茶臼山の近くです。
三千沸堂
一心寺の境内東側に隣接しています。
朝9時から午後4時まで自由に参詣できます。
大回廊に寄進によって造立する仏像「千躰佛」をお祀りしています。
大回廊にずらっと黄金の仏像が並ぶさまは、厳かで心洗われます。
写経もできます。
写経は午前9時から午後4時の間、いつでもできますが、
受付は午前9時から午後2時まで。(毎週水曜日と12月28日から31日はお休み。)
ご回向料は一巻につき千円です。
Zonmudoアニメシアター
一心寺から出て、少し歩いたところにあります。すぐ近くです。
現在のロケーションに、夏の陣の当時の舞台の動きを重ね合わせたアニメ(7分間)を上映しています。
茶臼山側に真田幸村、毛利勝永らの西軍、ハルカス側に徳川家康、松平忠平ら東軍。
東西の谷筋を境に、戦いが繰り広げられるようすが、現在の街並みと重ねて表示されるので、とても興味深く見ることができます。
アニメを見終えて出てくると、壁面にその戦場の様子を描いた陶板屏風図を見ることができます。
大阪城天守閣所蔵の重要文化財「大坂夏の陣図屏風」の複製です。
真田幸村、徳川家康、伊達政宗、本田忠朝など12名の武将も描かれているので、探して、間近で見ることができます。
このアニメを見てから、通りに出ると、今まで見ていた街並みからも歴史を感じられて、違う風景に感じます。
一心寺までのアクセス
地下鉄 御堂筋線の場合
天王寺駅6番出口を出てください。
JR 天王寺駅の場合
北口(公園口)を出てください。
近鉄 阿部野橋駅の場合
西改札出て北側入口、歩道橋を上がります。
地下鉄御堂筋線天王寺駅、JR天王寺駅、近鉄阿部野橋駅は隣接していますので、一心寺までの道順はほぼ同じです。
駅の出口を出たら谷町筋を北へ進みます。
天王寺公園を越え、びっくりドンキー、郵便局、堀越神社を通り過ぎ、うどんの前田も通り過ぎたら、ローソンの角を西側へ曲がります。
そのまままっすぐ進むと、国道25号線に出る手前に一心寺の山門があります。
駅から徒歩15分ぐらいです。
地下鉄谷町線 天王寺駅の場合
6番出口を出ると、びっくりドンキーの前あたりに出ます。
そのまま、谷町筋を北へ進み、同じく、郵便局、堀越神社、うどんの前田を通り過ぎて、ローソンの角を西へ曲がり、まっすく進むと一心寺の山門があります。
駅から徒歩15分くらいです。
地下鉄 谷町線 四天王寺前夕陽が丘駅の場合
4番出入口 天王寺方面(エスカレーター有)か、5番出入口 梅田方面(エレベーター有)から出ます。
谷町筋に出ますので、そのまま谷町筋を南へすすみ大阪星光学院、大阪府立特許情報センターを通り過ぎ、国道25号線との交差点まできたら、西へ曲がります。
そのまま進むと一心堂写経堂がありますので、その前の横断歩道を渡ると一心寺の山門に出ます。
駅から徒歩12分くらいです。
地下鉄 堺筋線 恵美須町駅の場合
2番出入口か3番出入口を出ます。
国道25号線に出ますので、25号線沿いに東へ進みます。
そのまま、天王寺動物園を通り過ぎると一心寺の山門に出ます。
駅から徒歩8分くらいです。
さまざまな歴史を感じる一心寺
夏の陣、冬の陣での徳川家康と真田幸村の息吹を感じるだけでなく、昔の歌舞伎役者、ぼやき漫才の創始者、俳人などの芸能や文化人、町人のお墓もあり、江戸時代の町人のくらしも感じられるお寺です。
ハルカスの展望台で現在の天王寺を満喫したら、ぜひ寄って歴史も感じていただきたい、場所です。
こんな近代的なビルが立ち並ぶ街中に、歴史を感じるものがある、そして、この街中で夏の陣、冬の陣が繰り広げられたということを実感できることに、きっと感動できると思います。
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