三井記念美術館

三井記念美術館
photo by @spartaoshare
まるでヨーロッパにありそうなオシャレな建物は三井家が日本と東洋の名品を集めて展示した美術館。国宝や重要文化財も含まれ充実的な内容です!

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三井記念美術館の基本情報


【 住所 】東京都中央区日本橋室町2−1−1
【アクセス】東京メトロ銀座線または半蔵門線の三越前駅から徒歩1分
【営業時間】11:00~16:00 休館日月曜日
【 料金 】一般1,000円、大学生・高校生500円、中学生以下無料
【クーポン】公式ページにあり

三井記念美術館
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公式ページ

三井記念美術館はどんな場所?見逃せない刀コレクションや見どころを紹介します!

戦前の日本には、大富豪や実業家が築き上げたいくつかの財閥グループがありました。

その代表が三菱財閥と三井財閥。

三井記念美術館は、財閥である三井家が収集した美術品の収蔵と展示を行う美術館です。

丸の内の三菱一号館美術館が三菱グループの栄華をしのぶことのできる場所であるのと同じく、日本橋の三井記念美術館も戦前の財閥である三井家の栄光が残る場所と言えるでしょう。

三井記念美術館へのアクセスと基本情報

そんな三井記念美術館があるのは東京都中央区日本橋。

アクセスは東京メトロ銀座線または半蔵門線の三越前駅から徒歩1分です。

周辺には日本銀行や日本橋、日本橋三越本店といった明治の空気を感じられる歴史的な建築物から、コレド室町など最近のファッションスポットまで様々な施設があり、観光にも人気の一角になっています。

三井記念美術館の開館時間は午前10時から午後17時まで。入館は16時半まで可能です。

定休日は月曜日、または展示の入れ替え期間となるので、事前の確認を行ったほうがよいでしょう。

入館料は1,000円ですが、特別展の場合には別途料金が必要なので、これも確認したほうがいいでしょう。

三井記念美術館は、他の美術館と比較してもコンパクトに分類され、ざっと見るだけだと30分程度で館内を一巡できますが、せっかく訪ねるのですから、時間をかけてゆっくりと見て回るとより美術館の神髄を楽しむことができるはずです。

三井記念美術館の見どころ

まず美術館を訪問したときに注目してほしいのは建物です。

三井記念美術館は重要文化財である「三井本館」の最上階に設けられた施設。

その三井本館は1929年に竣工された建物で、設計は当時、アメリカの新鋭であったトローブリッジ・アンドリビングストン社が担当しました。

アメリカが最も繁栄した20年代という時代を反映した洋風建築で、映画などで見る古き良きニューヨークにそのままあったとしても不思議のない、クラシックでありながらどこかに新しさを感じるいかにもアメリカの建物です。

この建物は日本橋地区の中心的な存在として、国の重要文化財に指定されています。

そしてその中にある三井記念美術館に収蔵されているのは約4,000点の美術品です。

その中には、国宝である円山応挙による六曲屏風「紙本淡彩雪松図」や、藤原定家「熊野御幸記」などが含まれていますが、三井記念美術館のメインともいえる収蔵物は茶道具。

その数は収蔵品の約半数にものぼるといわれ、その中には国宝が5点、重要文化財が75点も含まれています。

三井記念美術館では文化財の常設展は行っていないため、いつも目にすることができるとは限りませんが、骨董や茶道具に興味がある人、また興味を持っている外国人を案内するにはぴったりの場所と言えるかもしれません。

特に国宝「志野茶碗 銘卯花墻」や、本阿弥光悦による楽焼黒茶碗「雨雲」や、長次郎作の黒楽茶碗「俊寛」、「鸞天目茶碗」といった作品は海外で紹介される機会も多いことからゲストを連れて行くときっと喜ばれるはず。

展示室には織田信長の弟で茶人として活躍した織田有楽斎が建築した茶室「如庵」が再現されているのも三井記念美術館らしい展示の一つです。

「如庵」は明治の終わりに三井家が所有するようになった建物で、三井家の本宅があった麻布今井町に移築、その時には国宝に指定されてりいる由緒ある建造物です。

その後は大磯の三井家の別荘に移築、現在は愛知県に移築されている建物をそのまま再現したものです。

内部には季節に合わせた茶道具が取りそろえられ、日本の茶文化の深みを体験するとともに、このような建物を移築し保護した三井家の姿勢と財力を感じることができるでしょう。

刀剣類の収蔵品

また三井記念美術館には刀剣類の収蔵品が多いことも特徴のひとつ。

特に「短刀無銘正宗名物日向正宗」という刀剣は石田三成が所持していたもので、その後、関ケ原の合戦の際、東軍の水野日向守勝成がそれを分捕り自らの名を刻んだというもの。

そのほかにも由緒のある品々が収蔵されているので歴史ファンにとっても楽しめる場所といえるでしょう。

また一か所でこれほどの重要文化財に指定された刀剣を収蔵する美術館は専門美術館以外では極めて貴重ですので、訪れる際はぜひ心にとめて置くとさらに観覧が楽しめるでしょう。

聚楽第図屏風

さらに三菱記念美術館の名物ともいえるのが「聚楽第図屏風」。

これは豊臣秀吉が建設した聚楽第の繁栄を描いたもの54面という極めて巨大な屏風図で、日本の美術に詳しい人なら一度は目にしたいという作品です。

なかなか公開されることも少ないですが、公開のチャンスにはぜひ見逃さないようにしたいものです。

三井記念美術館では常設展は設けられていませんが、その代わりに企画展が充実しています。

特に三井家とのゆかりがある伝統芸能に関する展示や、三井家が実際に使用していた調度品や装飾品などは他の美術館ではなかなか見られないものばかりなので、ぜひスケジュールをチェックしておくといいでしょう。

ミュージアムショップ

さて、美術館といえばミュージアムショップですが、三井記念美術館ではこちらも充実しています。

オリジナルグッズでは、手ぬぐいやクリアファイルの定番のものの他、なんと円山応挙の「紙本淡彩雪松図」のミニチュアも販売。

なかなかしっかりした作りのもので、7,333円と価格もしっかりしたものですが、ここでしか手にはいらないものなので、部屋に飾って眺めておきたいという人にはぴったりかもしれません。

さすがにそのお値段は、という人には、こちらも同じ屏風をモチーフにしたセンスも販売されているので、ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

ミュージアムカフェ

美術館と言えばミュージアムショップ同様忘れてはいけないのがミュージアムに併設されているカフェですが、三井記念美術館のカフェは一風変わった存在。

他のミュージアムカフェではケーキセットやサンドイッチなどが一般的ですが、こちらで食べられるスイーツは和が中心。

「抹茶金時パフェ」や「白玉クリームぜんざい」「黒蜜きなこわらび餅」などどこかほっとできるメニューが並びます。

もちろん、合わせるのは玉露や緑茶。

もちろんケーキセットなども用意されていますが、やはり和の美術を堪能した後は和のデザートやお茶で楽しみたいという来館者の心を組んだメニュー構成です。

スイーツだけでなく、食事のメニューも充実していて、こちらもやはりそばやうどんといった和メニューです。

「岩中豚の角煮ご膳」「たらばガニの温寿司」など、しっかりとしたメニューもあるので、それを目的に訪ねる人も少なくないといいます。

ワークショップ

さらに三井記念美術館で見逃せないのは充実したワークショップ。

こちらも伝統工芸の鑑賞や体験など様々なメニューがあり、鑑賞するだけでは飽き足らない、新しい美術体験を楽しみたいという人、親子で美術体験をしてみたいというファミリーにはぴったりの場所です。

他の美術館とは少し変わった三井記念美術館ですが、周辺には現代の三井グループが建設した「日本橋三井タワー」などの高層ビルも立ち並んでいます。

三井記念美術館を出たあと、現代の高層ビルを眺めるというのも趣のある時間になるかもしれません。

また、同じ時期に財閥として君臨した三菱グループのホームである丸の内まで歩いても行ける距離なので、三井記念美術館を楽しんだ後は丸の内に移動して、三菱一号館美術館を訪問し、二つの美術館を比べてみるというのも、面白い東京観光になるかもしれません。

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