新宿御苑

新宿御苑
photo by @mgmpok
明治神宮の外苑の北西部に位置する皇室庭園です。明治39年に完成したものの一般に公開されるようになったのは戦後のことです。都内にありながらも広大な敷地を有し、敷地内には本格的なフランス式庭園やイギリス風景式庭園などを見ることができます。四季折々の美しい景色が見られる都内の憩いの場として人気を集めています。また、庭園から覗く高層ビル群との対比が面白い写真も撮れます。

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新宿御苑の基本情報


【スポット】新宿御苑
【ふりがな】しんじゅくぎょえん
【 住所 】東京都新宿区内藤町11
【アクセス】都営新宿線 新宿三丁目駅 C1・C5出口 徒歩5分
【最寄り駅】新宿三丁目駅
【営業時間】9:00~16:00、休園日は月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
【 料金 】一般200円、小・中学生50円、幼児無料
【クーポン】なし

新宿御苑
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新宿御苑 公式ページ

広大な公園の背景には広大な歴史。大きな空と自然をゆっくりたっぷり満喫したい都市公園「新宿御苑」

新宿御苑。大都会東京で「最も空が広がっている場所」「穴場の休憩スポット」「日本のセントラルパーク」としても名高い大きな大きな公園。お手持ちのスマホで空から見てみてください。なんで、どうして、こんな広大な公園がここに!? 事前に予備知識を持って訪問すると、この公園の魅力が何倍にも増すこと間違いなし!

新宿御苑へのアクセス

新宿御苑は広大な敷地のため、3つの入場門があります。ご利用になられる際は、前後の行程を踏まえて出入りをするとスムーズに動く事が可能です。

新宿門へのアクセス
こちらはいわゆる「正門」的な機能をしている入り口になります。地域のコアステーションとして機能しているJR「新宿駅」ご利用の場合は南東口から出て徒歩およそ15分。近隣には東京メトロの駅が複数あり、丸ノ内線「新宿御苑駅」からで徒歩10分。丸ノ内線・副都心線、及び都営新宿線の乗り入れる「新宿三丁目駅」からは地上出口の選び方で多少変わりますが5~10分程度とお考えください。いずれの場合も、新宿駅は改札の場所が大変多く、地下を動けば無数にある地上出口に混乱しますので、事前に『改札口』と『地上出口の番号』を確認する様にしてください。

大木戸門へのアクセス
こちらの門には最寄駅と呼べる駅は無く、特筆すべきは、この門にだけは「自動車駐車場」があるという現実です。自家用車、二輪車でお越しの方は自ずとこちらからの入場になると思います。

千駄ヶ谷門へのアクセス
出入り口としては最も地味ですが、東京体育館や国立能楽堂、何よりも、目下建設中の新・国立競技場にほど近い出入り口。特に観光で新宿御苑を利用する方々は、こちらの存在を覚えておくと、行程に幅が出てくるかもしれません。

新宿御苑の概要、及び歴史

新宿御苑の広大な土地は、元々は武家屋敷の一部でした。1590年(天正18年)、徳川家康は豊臣秀吉より関八洲(関東8カ国:相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野)を与えられ、江戸へ進出。その際引き連れてきた家臣の1人、内藤清成にこの土地を授けました。この広大な土地は、東西南北で重要な街と接してた事を理由に、家康は絶大な信頼を置く家臣にここを預けたのです。

後に、甲州街道や青梅街道、鎌倉道が通ったという事実から見ても、家康は明らかに先見性を有していたと言えるでしょう。内藤家は、長きに江戸で繁栄し、この土地を守りました。1691年には内藤7代の清枚が信州で城主となるまでに興隆を極めましたが、一方で、この江戸にあった広大な土地を持て余し、かなりの部分を幕府に返上しています。転機の到来は1872年(明治5年)でした。内藤家はその時でさえ、この場所に十万坪の土地を抱えていました。内藤家はいよいよ、その土地を幕府に上納します。幕府はこの広大な土地の使い道を「近代農業の礎を築く」用地と定めて「内藤新宿試験場」を設置しました。

武家屋敷だったこの場所で、近代農業振興政策がスタートしますが、それは長く続く事はありませんでした。ここでの取り組みは、内務省管轄の元で様々な土地へと分散し、後に引き継がれていきます。最終的には1879年(明治12年)に現在の新宿御苑の原型である『新宿植物御苑』が設置されました。それはこの土地が宮内庁所管に、つまり皇室の所有物となった瞬間でもありました。他方、内藤新宿試験場として時を過ごしたノウハウは継承され、様々な栽培研究や植栽活動が続けられた結果、日本初の温室での花卉栽培や欧米諸国からの園芸技術導入なども積極的に行われ、現在に至ります。しかし、ここまでの記述はあくまでも「武家屋敷」が政府返上されて「皇室保有の農業試験場」に生まれ変わったという話に過ぎません。

新宿御苑が市民に開かれるまで

この農業試験場は、後に皇室の鑑桜会、鑑菊会の会場として愛される様になりました。洋風庭園がゴルフコースとして活用されたり、用途に多様性が生まれました。しかし東京を襲った戦火は避けられず、1945年(昭和20年)5月の空襲でほぼ全て焼け落ち、事実上の「公園全焼」という甚大な被害を受けました。戦後は再活用の道が検討され、1947年(昭和22年)に「国民公園として開放」する事を閣議決定。2年後には「国民公園新宿御苑」を名乗って一般開放を開始。1950年(昭和25年)に厚生省所轄になって運営が続きました。1971年(昭和46年)には環境庁所轄、2001年(平成13年)に環境省と所轄こそ変わり、2006年(平成18年)にその名称を『新宿御苑』に変更。現在に至ります。

新宿御苑散策!と言えばランチ!!

新宿御苑は「公園」という位置付けなので、コンビニやデパ地下で購入した軽食やドリンクの持ち込みが可能です。『アルコールの持ち込みは禁止』ですのでご注意ください。お花見の時期などは、入場門でのチェックも入ります。外国人の方などはそれを知らずに大量の缶ビールを前に途方にくれる…なんて事もある様です。

それとは別に、新宿御苑内には2つの飲食施設があります。「レストランゆりのき」と「カフェはなのき」です。前者は100席以上ある大きなレストランで開放的な空間が魅力。東京や新宿御苑ゆかりの食材を用いたメニューを次々と発表しており、食事でも新宿御苑の歴史に想いを馳せる事が可能です。後者「カフェはなのき」は改修中だったのですが、2018年(平成30年)の夏に待望のリニューアループンを果たしました。こちらでもお食事が頂けますが、特にカフェテリアとしての要素が強くなっています。野菜を用いたケーキなども有名で、新宿御苑の散策の途中、後に、ここを楽しみにしている方も多い印象です。いずれの店舗も、新宿御苑の開園日のみ営業、且つ、新宿御苑の開演時間とは営業時間がやや異なるのでご注意ください。

また、言うに及びませんが、近隣には大変多くの飲食店が軒を連ねており、食事に困る事はありません。その他にも伊勢丹をはじめ、新宿駅には百貨店が集結しています。まだ人も少ない、開店直後のデパ地下を巡っておいしそうな物をピックアップ。その足で御苑へ向かってレジャーシートを広げてピクニック!なんて事が、あちらこちらで行われているのを目にします。実際、近隣にお勤めのサラリーマンやオKさんが、静かにお昼を食べながらリフレッシュに来ている事も多く、この公園が本当に沢山の人に愛されているのを感じます。

新宿御苑訪問記

何度行ったか分からないレベルで訪問しています。桜の季節や紅葉の季節は公園内が大混雑ですが、お酒の持ち込みが禁じられている事から、お子様連れの方が特に多い印象です。人は多くても、酒に酔った客や、大騒ぎしている人はおらず、割とほのぼのとしています。木々が色づいてくると写真家の方が増える印象ですが、ここは四季折々の草花が楽しめるので、いつ足を運んでも良いでしょう。また、新宿御苑には、新宿御苑が望んでか望まずか野生生物も沢山いて、偶然の嬉しい出会いがあるかもしれません。

東京観光の中に敢えて公園を組み込む事に対して疑念を抱く方もいらっしゃると思いますが、先にも述べた様に、ここは「公園」です。ちょっと休憩して、新宿に広がる広大な空を見上げると「よし、次の所行こう!」と元気が漲ること間違いありません。記事中でも何度か触れていますが、とにかく広大な公園なので、歩きやすい靴で訪問することをお勧めします。また、観光訪問でお荷物が大きい方などは、新宿駅近辺でコインロッカーに大きい荷物を預けてしまうと良いでしょう。稀に、新宿御苑でものすごい大きなリュックを背負って、更にスーツケースまで引きずっている外国人の方も見かけますが、それでは楽しめませんね。「ゆっくり散策」を前提に訪問してみてください。何度訪問しても良いところだと感じますので、お勧めです。

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