長谷寺
photo by @snaplace_insta
長谷寺の基本情報
【スポット】長谷寺
【ふりがな】はせでら
【 住所 】神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2
【アクセス】江ノ島電鉄 長谷駅 徒歩約5分
【最寄り駅】長谷駅
【営業時間】8:00~16:30(3月~9月)、8:00~16:00(10月~2月)
【 料金 】大人400円、小学生200円
【クーポン】公式ウェブサイトにて割引クーポンあり
長谷寺
が含まれる観光マップ
鎌倉の花寺・長谷寺の季節ごとの見どころやアクセス方法まとめ
鎌倉 長谷寺の成り立ちについて
鎌倉の西方極楽浄土と称される寺院
神奈川県は鎌倉市に位置する長谷寺(はせでら)は、山号「海光山」、院号「慈照院」と称する、浄土宗系統単立寺院です。奈良県桜井市(通称、大和の長谷寺)にも同じ名をもつ寺院があり、鎌倉の長谷寺は「長谷観音」、または「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれています。
創設時期やご本尊について
残念ながら確かな文献はありませんが、伝承によると鎌倉の長谷寺が創建されたのは、恐らく奈良時代辺りではないか、と伝わっています。736年、天平8年の頃に藤原房前が、奈良県は桜井市の、長谷寺の開基である徳道を招請しました。
その理由は「十一面観音像」を造る事で、徳道は楠の木から2体の十一面観音を造りあげ、内1体を大和の長谷寺のご本尊にし、開山したのです。
どうして2体なのかというと、721年、養老は5年の頃に、徳道が1体の十一面観音像を祈請、海に流したのだと伝わっているからです。
その海に流された十一面観音像が相模国三浦半島に到着したので、それを鎌倉のご本尊として鎌倉の長谷寺を開いたのでした。
ご本尊は高さが約9.18メートルもある大変な巨像で、現存する中でも日本有数の木造仏像だといわれています。
重要文化財は十一面観音懸仏6面など
鎌倉の長谷寺の重要文化財は、梵鐘(文永元年(1264年)銘のもの)や、十一面観音懸仏6面があります。懸仏(かけぼとけ)とは、神様の憑代、「御正体(みしょうたい)」の一種です。
銅製の円板に立体の仏像を取り付けているものの事で、6面の内の3面は、嘉暦元年、元徳2年、そして元徳3年の銘があるとされています。
長谷寺へのアクセス等
拝観時間
3~9月は8時~17時、10~2月は8~16時30分
拝観料
大人300円/小学生100円
アクセス方法
車横浜横須賀道から:「朝比奈I.C.」→「県道204号」から約30分程駐車場あり(3~9月 8時~17時/10~2月 8~16時30分)普通車30台まで駐車可能。30分300円
電車+バス→徒歩:JR横須賀線「鎌倉駅」下車後、→バスに乗り換え「長谷観音バス停」で下車、徒歩約5分
電車:小田急線「藤沢駅」下車、次に江ノ電に乗り換え「長谷駅」で下車、徒歩約5分
鎌倉 長谷寺の見どころ
弁天堂と弁天窟
寺伝では鎌倉の長谷寺「八臂の弁財天像」は、廻国修行に出ていた弘法大師が岩窟で刻んだ尊像なのだとされています。江戸の時代には「出世弁財天」として親しまれていましたが、現在は通常非公開物として、宝物館に収められているのです。
その為に弁天堂にはご本尊がありませんが、しかし「福徳弁才天」があります。弁才天とは恐らく、七福神でも知られる諸芸能上達の神様である弁財天でしょう。
芸事を嗜んでいる方や、福徳を得て出世をしたい方は是非こちらも参拝してみてください。
写経や写仏体験もできますから、一度精神を集中させたい、修行をしたいと思ったら、体験してみてもいいですね。
また、放生池の近くには「弁天窟」もあり、ここは先述した弘法大師が参籠した場所だと伝わっています。
弁天窟という名の通りにこの内部の壁面には弁財天、そして眷属の十六童子が彫られ、更に、人頭蛇身の宇賀神も祀られています。
結構迫力があり、眺めていると何だか不思議な雰囲気を感じます。
重要文化財の鐘楼と観音
ミュージアム鎌倉の長谷寺の梵鐘は、文永元年、つまり1264に造られたものだと伝わっており、鎌倉内でも3番目に古いとされています。
国の重要文化財に指定された事から、現在は宝物館にて展示されています。この付近には「観音ミュージアム」という、ご本尊の観音菩薩を主題とした博物館があります。
なかなか立派な造りで、十一面観音菩薩立像と映像によるご本尊、観音三十三応現身像や、懸仏、その他企画展示が楽しめます。
ちょっと面白いのが、ミュージアムグッズとしてUNITEDARROWSとコラボしたTシャツや、一筆箋が置いているという点です。
ハイセンスなTシャツなので着る人を選ぶかもしれませんが、お土産に買ってみるのもいいでしょう。
十一面観音のチケットホルダーやオリジナルクリアファイル、文化財収蔵品図録もあるので、社寺仏閣好きさんにはおすすめです。
かきがら稲荷
鐘楼の付近には「かきがら稲荷」があります。かきがらとは貝の事で、海を漂っている内に付着したかきがらがご本尊を長井浦へ導いたのだと伝わっているのです。
その事からかきがらをお祀りしたのがかきがら稲荷の社です。結構珍しい伝承の稲荷社なので、時間があれば立ち寄ってみましょう。
大黒堂のさわり大黒天
鎌倉の長谷寺に伝わる「大黒堂像」は、応永十九年に造られたとされる、神奈川県でも最も古い歴史を持つ、通常非公開の尊像です。
ご本尊を拝観する事はできませんが、大黒堂には出世や開運を授けてくれる「大黒天」、「さわり大黒天」が祀られています。
この大黒さんは鎌倉江ノ島七福神巡りの内に1つとして有名ですから、七福神巡りをしている方は是非こちらに立ち寄りましょう。
なかなか精巧な造りで、触ると本当に幸福を運んできてくれそうです。
素晴らしい景色の見晴台
境内には見晴台があり、ここからは鎌倉の街並み、そしてその向こうには由比ヶ浜と、晴れている日には三浦半島や伊豆大島が見渡せます。
とても長閑な景色が広がっていますから、春や秋、夏の夕方や、雪の降り積もる冬なんかは素敵な景色を眺められるでしょう。
特に雲1つなく真っ青に晴れ渡る夏の空と、由比ヶ浜の眺めは最高です。
眺望散策路の美しい花々
花のお寺として親しまれている鎌倉の長谷寺、その境内にある眺望散策路には、季節になるとそれは美しい景観を望めます。
6月の見頃時期には青に紫と咲き誇る紫陽花の群生が素晴らしく、それを眺めようと大勢の参拝客が終日押しかける程です。
ここからも由比ヶ浜を眺められ、紫陽花と海の景色がまた綺麗で、思わず「ずっとこの景色を見ていたい」と感じます。
桜や紅葉、梅もあります
花のお寺と呼ばれるだけあって、紫陽花のみならず、境内には桜に紅葉、梅やホトトギス、キンモクセイにヒガンバナまであります。
他にもシュウメイギク、サルスベリやハス、ムクゲ、桔梗、ノウゼンカズラと数えきれない程の花々に囲まれたお寺なのです。
花が好き、美しい自然が好きという方には堪らない場所でしょう。放生池、妙智池といった庭園もあり、見どころ満載です。
駅からも近いので、お花の見頃時期には是非観賞に行ってみてください。
カフェ、食事処もあります
広い境内の中には、寺院にしては珍しく、カフェやお食事処まであります。てらやカフェはソフトクリームやコーヒーが美味しい、とても落ち着く空間です。
海光庵という食事処は由比ヶ浜を眺められる位置にあり、食事をしながら絶景を楽しめるのです。
お土産の売っている「お土産処 てらやショップ」なんてお店もあったりと、至れり尽くせりです。
この長谷寺だけで鎌倉のお土産を用意できるので、「お土産物を探し求めてあちこち歩きたくない」と思う人には丁度良いですね。
鎌倉 長谷寺での注意点
6月は人が多くなります
桜の時期である4月も、秋の紅葉の時期も人が多いのですが、紫陽花の名所としても有名であるからか、6月は特に混雑します。
小さいお子さん連れだと人混みで大変疲れてしまうので、紫陽花観賞するならば見頃でも平日を狙いましょう。
また、境内が広く結構歩き回る事になりますから、靴はヒールではなく歩きなれた靴で向かう事をおすすめします。
アクセスは車より電車がおすすめ
駐車場は一応ありますが、しかし駐車できる台数が少なく、周辺の駐車場もすぐに埋まってしまう為に車でのアクセスはおすすめしません。
駅からバスに乗り換えてアクセスも可能ですが、どうせだったら江ノ電に乗って行きましょう。なかなかのんびりとした旅気分が楽しめますし、最寄り駅からも歩いて約5分程なのでアクセスしやすいですよ。
鎌倉の西方極楽浄土 長谷寺で季節を感じよう
お花が好きな方には「あじさい寺」とも呼ばれる事のある、鎌倉の西方極楽浄土、長谷寺で四季折々の風を感じましょう。
寺院という事で他の観光地よりも落ち着いた空気感で、境内を歩いて美しい景色を眺めているだけで、日頃の疲れが取れますよ。
どの時期にいってもその季節の花々を鑑賞できますから、春も夏も、秋も冬も、全ての景色を体感したいと思える素敵な場所です。
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