飛鳥山博物館の家族での楽しみ方ガイド
東京都北区にある飛鳥山博物館(飛鳥山公園内)は、北区の歴史・文化・自然を幅広く学べる郷土博物館です。先史時代から現代まで約3万年にわたる地域の移り変わりを、土器や遺物、民具など豊富な展示で紹介しています。館内は全館バリアフリー設計で、エレベーター完備。ベビーカーや車椅子でも安心して利用できます。まずは基本情報を押さえましょう。
基本情報(アクセス・開館時間・料金)
- 所在地・アクセス:〒114-0002 東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)。JR京浜東北線「王子駅」から南口徒歩約5分、東京メトロ南北線「西ヶ原駅」から徒歩約7分です。王子駅前からは都電荒川線「飛鳥山停留場」も利用できます。
- 開館時間・休館日:午前10時~午後5時(展示室への入場は午後4時30分まで)。休館日は毎週月曜日および年末年始(12/28~1/4)。月曜日が国民の祝日にあたる場合は開館し、翌平日が振替休館となります。
- 入館料:常設展の観覧料は大人(一般)300円、65歳以上150円、小・中・高校生100円(小学生未満は無料)。20名以上の団体割引もあり、大人240円、子ども80円で利用できます。
- 3館共通券:飛鳥山博物館・紙の博物館・渋沢史料館の3館共通券は大人800円、小・中・高校生320円です。事前に半券が切り離されると無効になるため注意してください(有効期間は発行日含め3ヶ月)。
- 館内設備:授乳室・赤ちゃん休憩室(ベビーカー1台まで同室可)や多目的トイレ(おむつ交換台あり)を完備。広い館内はバリアフリーで、ベビーカーでの移動も問題ありません。館内では飲食禁止ですが、軽食喫茶「ヴァーチュ」でドリンクや軽食が注文できます。
展示の見どころ
- 常設展示(飛鳥山の歴史):博物館では飛鳥山周辺地域の原始~近現代までの歴史を立体的に学べます。縄文・弥生時代の土器や石器、貝塚遺物、古墳時代の出土品、中世~江戸時代の農具・民具、明治~昭和期の農工業資料などが年代順に並びます。特に縄文時代の貝塚展示では、当時の貝殻や魚の骨が実物で展示されており、「当時の人はこんなものを食べていたのか」と驚きながら学べます。
- 江戸時代コーナー:江戸時代の生活を再現した展示も充実。実物大の「金輪寺御座所」復元模型が設置され、当時の武士の暮らしが映像とともに体感できます。復元模型には伝統的な衣装や道具も配されており、まるでタイムスリップしたような臨場感があります。
- 地域資料の充実:北区荒川流域での暮らしを物語る展示が豊富に揃っています。例えば、農具や漁具の実物、地図、写真資料などから地域の産業や風俗を知ることができます。3館共通券を利用すれば、飛鳥山博物館だけでなく、紙の博物館(王子製紙の歴史資料など)や渋沢史料館(渋沢栄一に関する資料)もまとめて見学できます。
体験展示・ワークショップ
- おしえてコン吉(クイズ端末):各展示ゾーンには子ども向けのクイズ端末「おしえてコン吉」があります。「縄文時代の人々は何を食べていた?」など楽しみながら歴史を学べるクイズ形式で、子どもの関心を引きつけます。
- 飛鳥山劇場(からくりシアター):からくり人形や模型を使った「飛鳥山劇場」では、飛鳥山が桜の名所になった由来などを人形劇で楽しく紹介。映像や音響を交えた演出で、学芸員の説明だけでは味わえないエンタメ性があります。
- キッズコーナー(無料):常設展ホワイエには、塗り絵やお面づくりのコーナー、本棚などが自由に使えるキッズスペースがあります。見学の合間に小さな子どもが退屈せず遊べる工夫がされていて、学習機能と遊びが融合しています。
- ワークショップ・体験講座:定期的に開催される参加型プログラムでは、江戸時代のおもちゃ(竹とんぼなど)作り、勾玉づくり、うちわ作り、藍染体験など親子で参加できる講座が充実。夏休みには「夏休みわくわくミュージアム」や博物館探検ゲーム「あすかやまクエスト」などイベントもあります。これらは多くが事前申込制のため、参加希望時は北区公式サイトで募集情報を確認しましょう。
子どもが楽しめるポイント
- キャラクター「コン吉」:館内ガイドやクイズ端末に北区飛鳥山博物館のマスコットキャラクター「コン吉」が登場し、子どもにも親しみやすい雰囲気を演出しています。
- 時代劇体験:戦国~江戸時代の衣装や武具の展示コーナーがあり、間近で見る迫力に子どもたちの興味を引きます。実物の鎧や具足を眺めて「本当に戦国武将が着ていたのかな?」と想像を膨らませることができます。
- 季節の企画展・ゲーム感覚のイベント:季節ごとに企画展やミニゲームイベントがあり、まるで宝探し気分で館内を巡れます。特に夏休みのクエストイベントは、博物館の展示を舞台にした謎解きやクイズで構成され、参加するとオリジナルグッズがもらえるなどやりがい十分。
- ホワイエの自由遊び:展示室の前室(ホワイエ)では紙工作や塗り絵が常設されており、小さい子でも好きなだけ遊べます。小休憩や展示室の空き待ちにも最適で、兄弟・友達同士で自由時間を楽しめます。
ファミリー向けサービス・設備
- 赤ちゃん休憩室・授乳室:館内には赤ちゃん休憩室があり、ベビーカー1台を入れて授乳やオムツ替えが可能です。併設の多目的トイレにはおむつ交換台もあります。乳児連れでも安心して長居できる環境が整っています。
- バリアフリー環境:館内外ともに自動ドアや広い通路、エレベーターを完備。段差の少ない設計でベビーカーや車椅子での移動がスムーズです。トイレも多目的トイレを含め清潔で広めの造りになっており、小学生くらいの子どもでも使いやすい設計です。
- 撮影自由:館内(展示室内含む)での写真撮影は自由です。子どもの学習風景や体験シーンを記念に残せます。ただしフラッシュや三脚の使用は周囲に配慮しましょう。
飲食・ランチスポット
- 館内カフェ「ヴァーチュ」:展示室では飲食禁止ですが、1階にある軽食喫茶「ヴァーチュ」が利用できます。ドリンクやサンドイッチ、スイーツなど軽めのメニューがあり、見学の合間に休憩できます(営業時間は博物館開館時間に準じる)。
- 飛鳥山公園内レストラン「エプロンマーク」:公園内のレストラン「エプロンマーク」は、ベビーチェアやキッズメニュー、離乳食の無料提供が充実したファミリー向けビストロ&カフェです。子ども向けプレートやハンバーグ、パスタなど定番メニューが揃い、絵本コーナーで遊ばせながらゆっくり食事できます。おむつ替えスペースも併設されており安心です。
- 周辺の飲食店:王子駅周辺にも歩いていける距離にイタリアン「OUJI TABLE」や和食店、ファミリーレストラン、さらにはマクドナルドやコンビニが複数あります。公園散策の前後に気軽に利用できる店が多いので、子どもの好みに合わせて選びましょう。
飛鳥山公園・周辺施設
- 桜と遊具:飛鳥山公園は園内に約600本の桜が咲く都内屈指のお花見スポットです。春にはシートを敷いて家族でお花見ピクニックを楽しめます。公園中央には大きな複合遊具(お城型のジャングルジム、丸形回転遊具、ゾウのすべり台など)があり、幼児から小学生まで安全に遊べる遊具が充実。休日は特に家族連れで賑わいます。
- 電車展示・展望テラス:公園内には本物の蒸気機関車(SL)や都電荒川線の車両が展示されており、鉄道好きの子どもは大喜び。公園の東側出口近くには展望テラスがあり、新幹線や在来線が頻繁に行き交う様子を間近で見学できます。柵越しに安全に列車を眺められる場所なので、小さな子どもでも落ち着いて観察できます。
- アクセスモノレール「アスカルゴ」:飛鳥山公園の山上と麓を結ぶ無料のミニケーブルカー「アスカルゴ」があります。JR王子駅前から山上までをワンステップで登降できるため、ベビーカーや高齢者連れにも便利です。運行は無料で何度でも乗降自由ですが、桜の季節や紅葉時期などは混雑・行列になることがあるため、時間に余裕を持って利用しましょう。
- バリアフリー散策路:園内には舗装道だけでなく芝生広場やなだらかな坂道・遊歩道が整備されており、急な階段を避けてベビーカーで散策できます。夏季は木陰の遊歩道や水遊び場(以下参照)で休憩しながら涼しく過ごせ、冬季も露出するので暖かくしていけば問題なく散策可能です。公園は広大なので、遊具・SL展示・展望台・博物館・カフェ・レストランを組み合わせて半日~1日かけて回るのがおすすめです。
季節ごとの楽しみ方
- 春(桜とお花見):飛鳥山公園の春は約600本もの桜が一斉に開花し、桜吹雪と新緑のコントラストが美しい季節です。レジャーシートを広げて家族でのピクニックに最適。飛鳥山博物館見学のついでに桜並木を散策したり、公園内でお弁当を楽しむのもおすすめです。晴れの日には桜が太陽に照らされて見事に輝き、写真映えするスポットも多数あります。王子駅前広場から眺める桜並木も見応えがあり、都内屈指の桜名所として毎年多くの花見客で賑わいます。
- 夏(水遊びとイベント):夏季(特に7~8月)の飛鳥山公園では、水遊び場(じゃぶじゃぶ池)が人気です。噴水やトンネル、水しぶきの演出があり、小学低学年ぐらいまでの子どもが1~2時間は遊べる充実ぶり。周囲には木陰の休憩スポットもあり、熱中症対策も万全です。水遊びの際は水着や濡れてもいい服装に着替え、着替え用のバスタオル(ラップタオル)を持参しましょう。 また博物館でも夏休み限定のイベントが多数開催されます。「夏休みわくわくミュージアム」では工作教室や親子参加型講座が開かれ、冒険イベント「アスカヤマ・クエスト」では館内を巡りながらクイズや謎解きに挑戦してオリジナルグッズをもらえます。事前にスケジュールを確認し、参加型イベントを組み合わせるとより充実した一日になります。
- 秋~冬(紅葉・イルミネーション):秋には桜だけでなく園内のイチョウやケヤキも黄葉し、「飛鳥の小径」など散策路が美しい黄葉に彩られます。さらに菊花展やコスモスも見どころ。毎年秋から冬にかけて園内ではライトアップイベントが行われ、庭園や遊歩道がイルミネーションで幻想的に彩られます。冬のイルミネーションはクリスマスシーズン(12月上旬頃まで)に実施されることが多く、夜の散歩がロマンチック。家族で夜景を楽しむのに人気のスポットとなっています。気温が下がる季節なので、暖かい服装でお出かけください。
周辺グルメ・ランチスポット
- エプロンマーク(Apron Mark):飛鳥山公園内にある家族向けビストロ兼カフェ。シェフが腕を振るう料理を提供し、子ども用メニューやベビーチェア、離乳食無料サービスが充実しています。ハンバーグやパスタ、キッズプレートなどが人気で、食後は店内の絵本コーナーで遊ばせながらゆっくりできます。
- 王子駅前の飲食店:公園外に出れば王子駅前にも多彩な飲食店があります。徒歩1分のイタリアン「OUJI TABLE」をはじめ、和食店やファミリーレストラン、チェーン店(マクドナルド、コンビニなど)も充実。暑い季節は公園併設の自動販売機で飲み物を調達して、水分補給をこまめにしましょう。地元の定食屋やカレー屋さんも入りやすく、子連れでも気軽に利用できます。
親子の一日モデルプラン
ある口コミでは、午前中に飛鳥山公園の複合遊具でたっぷり遊んだ後、エプロンマークで昼食をとり、午後から飛鳥山博物館と近隣の紙の博物館・渋沢史料館を巡ったというプランが紹介されています。各館の見学時間は30分~1時間程度で無理なく回れるそうです。常設展示は解説が丁寧なので低学年の子どもでも「へえ~」と楽しんで学べます。館内は静かな雰囲気なので、遊び疲れて寝てしまっても安心です。帰りは無料のアスカルゴで麓に降り、王子駅前でアイスを買って帰るコースも好評です。
このように、午前中に公園で遊び、昼食をはさんで午後に博物館巡りをする日帰りプランが「ちょうどよかった」という声が多く見られます。時間に余裕をもって各施設を組み合わせると、子どものペースで充実した一日を過ごせるでしょう。
混雑状況・おすすめ時間帯
飛鳥山博物館・公園は都心の人気観光地に比べて混雑が少ないのが魅力です。北区の公表資料によれば、年間来館者数は約7.5万人(開館日230日換算で1日平均約330人)で、常設展だけの場合は一日数十名程度です。平日の午後や雨天時などはほぼ貸切状態になることもあり、じっくり見学できます。週末や祝日は家族連れで賑わいますが、各スペースには余裕があるため混雑感は軽微です。
園内のアスカルゴは無料かつ便利なため利用者が集中しやすく、桜や紅葉のシーズンは行列ができることがあります。時間に余裕を持ってお出かけください。博物館の見学は午前10時の開館直後や午後4時頃からが比較的空いており、昼食時間帯(12時前後)は近隣で食事を済ませた家族連れでやや混み合います。それでも展示室の定員には余裕があるため、満員で入場できない心配はほとんどありません。
注意点・持ち物アドバイス
- おむつ・トイレ用品:館内におむつ交換台や授乳室がありますが、使用済みおむつは持ち帰りです。おむつ用のビニール袋を持参すると安心です。
- 飲食関連:博物館内の展示室での飲食は禁止されています。必要な飲み物やおやつは館外カフェや持参したものを利用しましょう。公園内には自販機が少ないので、特に暑い日は子ども用の飲料を余裕をもって持参することをおすすめします。水遊び用の着替えや水筒も忘れずに。
- 春のお花見用品:桜シーズンにはレジャーシートが必携です。座る場所やピクニック用具(お弁当箱・箸・おしぼり等)を用意して、ゆっくりお花見を楽しみましょう。花粉症対策が必要な方はマスクやティッシュなども準備してください。
- 夏の水遊び用品:じゃぶじゃぶ池で遊ぶ際は、水着または濡れてもよい服装で来園し、着替え用のバスタオル(ラップタオル)があると便利です。水遊び場周辺は直射日光を避けにくい場所もあるので、日焼け止めや帽子を忘れずに。
- 服装・靴:園内は舗装道だけでなく芝生や坂道も歩くので、歩きやすい靴がおすすめです。春秋は気温の変化に備えて上着を一枚持ち、冬の夜間イルミネーション時は防寒対策をしっかりと。雨の日は園路が滑りやすくなるため、長靴や替えの靴も用意しておくと安心です。
- ベビーカー・移動:坂道が多い場合はアスカルゴを活用すると楽です。荒天時や大きなベビーカーの場合は、園内の緩やかな迂回路(スロープ)を利用して安全に移動できます。
以上のように、飛鳥山博物館とその周辺施設は一年を通して子ども連れファミリーに優しい工夫が満載です。博物館で歴史や文化を学び、公園で自然と遊びを満喫する一日をぜひ計画してみてください。お子さんと一緒に、思い出に残る充実した時間をお過ごしください。
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