江ノ島シーキャンドル

江ノ島シーキャンドル
photo by @keeeesan1108
頭上にも足元にも光り輝くライトアップがされる施設。まるで、星の中を歩いている気分にさせてくれるロマンチックなスポットです。

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江ノ島シーキャンドルの基本情報


【スポット】江ノ島シーキャンドル
【ふりがな】えのしましーきゃんどる
【 住所 】神奈川県藤沢市江の島2丁目3−28
【アクセス】小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅 徒歩約20分
【最寄り駅】片瀬江ノ島駅
【営業時間】9:00~20:00(季節により変動あり)
【 料金 】大人500円、小中学生250円
【クーポン】公式ウェブサイトで割引クーポンを提供

江ノ島シーキャンドル
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公式ページ

江の島シンボル「海の蝋燭(江ノ島シーキャンドル)」昇るか見るか?

江の島シーキャンドルは、神奈川県藤沢市にある「江の島展望灯台」です。

江の島のみならず、海の魅力に抱かれる湘南地域のシンボルとしても多くの人々に愛される存在です。

2002年の大晦日に点灯。また、近年のリニューアルを経て現在に至っています。

年間を通じ多くの方々が訪問される江の島に於いて、誰もが必ず目にし、1枚は写真を撮ってしまうこのシンボリックな存在についてご説明させていただきます。

江の島シーキャンドルへのアクセス

ほぼ説明不要だと思います。徒歩にせよ、お車にせよ、江の島へ入島後は皆様、弁財天仲見世通りを通過し、階段かエスカーと呼ばれるエスカレーター(有料)を利用しながら「江の島岩屋」を、つまり島の西端部を目指します。

その過程で必ず通過する場所に、この「シーキャンドル」はそびえています。

シーキャンドルの営業と各種セット券について

営業時間は9時から20時(最終入場19時半)。年中無休です。

催しなどで例外的に営業時間の延長がある他、台風接近時など天候が非常に荒れている際には営業休止のケースがありますのでご注意ください。

江の島シーキャンドルは「サムエル・コッキング苑」という庭園施設の中に建設されており、基本的には「展望灯台&コッキング苑」の共通チケット(500円)を購入して入場する形となります。

江の島の散策に於いては、各種の「セット券」が用意されており、このシーキャンドルとコッキング苑を包括する物も数種あります。

各種の説明はここでは割愛いたしますが、江の島1dayパスポート「eno=pass」は特に検討する価値があるはずですの触れておきます。

「江の島エスカー」「コッキング苑」「シーキャンドル」「江の島岩屋」の4施設に関して『1日に何度でも利用可能』という包括的チケットです。

その他の店舗・施設における各種優待も含まれていて、上述の施設を1回ずつ利用するだけで元が取れる為、お得ですが、最大の魅力は『何度でも』の文言です。

江の島シーキャンドルは「再入場」出来ませんが、唯一このチケット保有者のみ出入りが何度でも自由です。

例えば、江の島に到着して午前中の空気が澄んでいる時間にシーキャンドル展望台へ行って綺麗な富士山と相模湾を眺め、その後で江の島島内をゆっくり散策、お昼ご飯を食べて、午後は水族館を満喫、そして江の島に戻ってきてもう一回シーキャンドルへ。

夕焼けに染まる富士山を、もしくは夜景を眺めてから帰路に着く、といった利用方法が期待できます。

同じ風景も見る時間が違えば全く違いますのでオススメします。

アクセス:江の島へひとっ飛び?

江の島は超有名観光地で、江の島自体へのアプローチも複数の方法がある為、悩まれる方も多いと思います。

ここでは”オススメ”の方法1つをご紹介するに留めます。

それは『湘南モノレール利用での大船駅から江の島へのアプローチ』です。

「江の島行くなら江ノ電に決まってるでしょ!」とのお考えも分かります。

特に鎌倉から江ノ電に乗って車窓に輝く海を眺め、近づいてくる江の島に心躍らせる。小説か映画の主人公気分…これは心が躍ります。

しかし、この江ノ電、混むんです。連休ではない普通の土日祝日でさえ「多客の為に遅延」する事が日常茶飯事。連休、夏場の海水浴シーズンともなると、鎌倉や藤沢駅の時点で「ホームに入るのにお待ちいただいております!」というアナウンス。

やっと乗れた…けど、それは都心のラッシュ状態という始末。そこでモノレールです。

湘南モノレールは大船~江の島の間の谷を縫うように抜けていく最短ルートであると同時に、非常に面白いアトラクションでもあります。

釣りかけ式の車両は独特で、特に運転席の後ろから見る前面展望は「空を飛んでいる気分」を味わえます。

モノレールと言うと「のっそり・ゆったり」運転するイメージですが、こちらは結構なスピードで、カーブごとに心地よい揺れが楽しめて、正にアトラクション気分。

木々の間を抜けて、トンネルに突入、眼下には行き交う車。…江の島に行くルートで、これほど魅力的なものは他にありません。

特に往路「大船→湘南江の島」をオススメしますし、次の1本待ってでも前面展望をkeepして頂きたいです。

江の島シーキャンドルと併せて

江の島、及び近隣エリアの見所は大変豊富で、散策計画に於いてはむしろ「何を削るか」が問題になるでしょう。

有名な水族館がありますし、食事処(※)も豊富、江ノ電に乗れば沿線の寺院に訪問可能で、鎌倉で八幡様にお参りも。

そんな中で1つ推薦したいのは「江の島を遠くから見れる場所へ行ってみる」事です。

江の島島内にいる限りは江の島を俯瞰する事は出来ません。シーキャンドルに登っている最中はシーキャンドルを眺める事が出来ません。

ならば…少し離れて江の島全体の姿をご覧になるのはいかがでしょうか。

公共交通で移動されている方にオススメなのは、江ノ電「七里ヶ浜」や「稲村ヶ崎」です。

駅からほんの少し歩くだけで海に出ます。その付近から見る江の島の姿はとても美しく、平日でさえ沢山の方々がカメラを構えています。神奈川県屈指の景勝地としても知られます。

お車の方は例えば逗子マリーナ地区にある「小坪飯島公園付近」や「葉山」の方まで足を延ばすと素敵な場面に巡り会えます。

※季節は限られてしまいますが「生しらす」が有名です。また、相模湾は魚介の宝庫で、近隣の港で水揚げされたお魚を美味しく頂けるお店が沢山あります。

鎌倉では「鎌倉野菜」を発信しており、その質の高さは東京の一流料理人が「指名買い」するレベルにあるとまで言われます。

神奈川県は一般的イメージ以上に「農産物」の宝庫なので、是非とも味わってください。

初代江の島灯台の秘密

現在の灯台は実は「二代目」で2002年12月31日に明かりが灯りました。

さて、そうなると気になるのが初代江の島灯台。

この初代灯台ですが、悪い言い方をすれば「使い回し」だったという秘密のお話です。

江の島に灯台の建設を!との機運が高まったのは戦後すぐの頃でした。

実際、1947年には計画が立てられ始めます。相模湾の航海の安全性を高めるという公共性の高い事業とも捉えられますが、元来は、江の島に平和記念塔を建設する事が最大の目的でした。

設置に際しては「公共の利益」をもたらす事が望ましいとの判断で「灯台機能」を組み込む事が決定されたと言われます。

とはいえ、時代が時代ですので豊富な物資がある訳でもありませんでした。

そこで…当時、東京都は二子玉川にあった「落下傘訓練塔」に白羽の矢が立ちます。

落下傘とはいわゆるパラシュートの事で、その訓練用の塔ですから形状は言わずもがな。

灯台への転用は自然の発想でもありました。訓練塔を灯台転用する際には、全移築ではなく、主要構造部材のみの転用となりました。

そして必要機能を備えて設置が実現します。江の島に灯台が誕生し、その名称は上述のような経緯を背景として「平和塔」と名付けられ、地域のシンボルとして長く愛される事となりました。

それからおよそ50年。相模湾を照らし続け、波風に晒されて老朽化が目立ってきた平和塔の歴史が幕を下ろします。

「江の島電鉄」が100周年記念事業を多角展開する中で、その象徴的事業として『新灯台』建設を発表します。

その新灯台こそが表題の「江の島シーキャンドル」です。

灯台の無かった江の島(古い時代の江の島の写真を見ると、塔の姿形はありません)に平和塔が立ち、ある時期は旧灯台と、建設中の新灯台が2つ並び、そして今の姿になりました。

江の島シーキャンドルレポ

実は江の島シーキャンドルの話をしますと、地元ではこんな感じです。

「A:シーキャンドル行ってきた」
「B:ん?」
「A:シーキャンドルだよ!」
「B:なにそれ?」
「A:灯台だよ、とうだい!!」
「B:あ〜。灯台ね。最初からそう言ってよー。シーキャンドルとか言う人いないよ?観光客じゃないんだからさぁ…」
(東京ドームを「BIGEGG」と言う人がいないのと同じ感じなのです)

とはいえ、みんな灯台大好きです。有料施設なので気軽に行く感じではありませんが、初日の出営業の際などは地元民も足を運び、富士山の撮影名所でもあります。

灯台が照らしているのは相模湾を行き交う船舶だけではなく、そこに住み、そこを訪問される観光客の方々の心だと感じます。

江の島訪問の記念になると思いますので是非足を運んでいただき、そして文中にも記載いたしましたが、どこか少し離れた場所からも江の島シーキャンドルを眺めていただけると「あ、なるほど。海の蝋燭(SeaCandle)って言う意味が良くわかるね」と合点が行くと思います。是非ご検討ください。

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