福岡市科学館で子どもと科学体験!雨の日のお出かけに最適なファミリー向け徹底ガイド

福岡市科学館とは?

福岡市科学館は、福岡市中央区六本松にある大型の科学ミュージアムです。2017年に開館した比較的新しい施設で、子どもとおでかけするファミリーに大人気のスポットです。複合商業施設「六本松421」の中に位置し、地下鉄六本松駅から直結というアクセスの良さも魅力です。館内は雨の日でも快適に過ごせる全天候型で、暑い日や寒い日、雨の日のお出かけ先としても最適です。科学館の館内は3階から6階までが公開エリアとなっており、展示室だけでなく工作室や実験室、図書コーナーまで揃った総合的な科学学習空間になっています。今回は、その魅力を存分に味わうためのポイントをたっぷりとご紹介します。

「人が育ち、未来をデザインしていく科学館」をコンセプトに掲げる福岡市科学館は、最新の科学技術から身近な不思議まで幅広いテーマを扱っています。子どもから大人まで科学への興味を深められるよう、五感を使って体験できる展示やプログラムが満載です。宇宙や環境、生活、生命などのテーマ別に分かれた体験型展示エリアや、臨場感あふれるプラネタリウム、毎日開催されるサイエンスショーなど、見どころが盛りだくさんです。福岡ファミリーはもちろん、観光で訪れる方にもおすすめできる充実の内容で、親子で楽しく学びながら過ごせる科学体験スポットとなっています。

常設展示(基本展示室)の楽しみ方

福岡市科学館のメインとなるのが5階にある**常設展示(基本展示室)**です。(※基本展示室への入場は有料で、大人510円、高校生310円、小中学生200円、未就学児は無料とリーズナブルです。)ここには「宇宙」「環境」「生活」「生命」「フューチャー」の5つのテーマゾーンが設けられ、50を超える参加体験型の展示物が並んでいます。実際に見て触れて遊びながら科学の不思議を体感できるため、子どもたちは夢中になって館内を探検します。

宇宙ゾーン – 太陽系や銀河の広がりを学べるエリアです。自分だけの惑星を作る「惑星メイカー」や宇宙旅行気分を味わえる「銀河トラベル」などの展示を通じて、楽しみながら宇宙の神秘に触れられます。迫力ある映像や模型で視覚的にも分かりやすく、幼児でも「きれい!」「すごい!」と楽しめる内容になっています。

環境ゾーン – 地球の生態系やエネルギーについて学べるエリアです。福岡の豊かな自然環境を再現した大型ジオラマ「フクオカフィールド」では、身近な動植物の生態を観察できます。画面に触れて遊べる展示やゲームを通じて、エネルギーの使われ方や環境問題についても楽しく学習できます。小学生なら環境クイズに挑戦したり、親子で地球環境について話し合うきっかけにもなります。

生活ゾーン – 私たちの暮らしを支える科学技術を紹介するエリアです。交通システムや防災技術、新しいテクノロジーなど、日常生活と科学の関わりを学べます。街を模した模型で未来都市をデザインする「まちモケイ」や、地震の揺れを体感できる「ぐらぐらチェア」といった体験展示もあり、家族で「もしも」の時の対策を考えることもできます。また、この生活ゾーンにはロボスクエアというロボットの展示コーナーもあります。二足歩行ロボットから会話するコミュニケーションロボット、エンターテインメントロボットまでずらりと並んでおり、ロボットたちの実演や最新AI技術の紹介に子どもも大人も興味津々。かつて福岡・百道浜にあったロボット専門施設「ロボスクエア」の人気展示が一部移設されており、進化したロボットとの触れ合い体験が楽しめます。

生命ゾーン – 人体のしくみや生物の進化、医療技術などを紹介するエリアです。走ったり跳んだりして自分の身体能力を測定できる「ジャンプ!」では、ゲーム感覚で体のしくみを学べます。巨大な頭部模型が印象的な「ビッグヘッド」の展示では、脳の働きや感覚の不思議を体験できます。生き物の骨格標本やDNAモデルなど、理科の授業で習う内容を実物に触れて確かめられるため、小学生以上には学びが深まり、幼児も動く映像や模型に興味津々です。

フューチャーゾーン – 科学技術で未来をどう変えられるか、創造力を膨らませるエリアです。日常生活に潜む「なぜ?」を科学とクリエイティブの視点で考える展示が多く、自由な発想で未来の街や新しい星を作り出すような体験ができます。例えば、自分だけの惑星をデザインしてスクリーン上に投影する「プラネットプランター」など、子どもの想像力を刺激する仕掛けが満載です。「こんな未来があったらいいな」を親子で語り合いながら、科学の力で未来を描く楽しさを感じられるでしょう。

リニューアル情報: 2023年には基本展示室の一部展示が新しく生まれ変わり、大型スクリーンとタッチパネルでデジタル体験ができる「SCシアター」が登場しました。自分で描いたイラストを大画面に映し出したり、クイズに参加してエネルギー問題を学べるなど、最新のデジタル技術を駆使した体験に子どもたちは大興奮。科学への興味を遊びながら深められる人気コーナーとなっています。常に新しい展示が追加・改良されているので、何度訪れても新鮮な発見があります。

常設展示室内にはこの他にも見逃せないスポットがあります。福岡市ゆかりのクリエイターによる作品や科学技術を紹介するクリエイティブスペースでは、地元発のユニークな発明品やアート作品に触れることができます。また、展示室内の一角にはオープンラボと呼ばれる開放的な実験スペースがあり、研究者やスタッフが新しい展示やプログラムの開発作業を行っている様子をガラス越しに見学できます。子どもにとっては「科学者のお仕事ってどんなことをしているのだろう?」と興味がわくポイントです。さらに、5階基本展示室にはサイエンスショーステージが設置されており、後述するサイエンスショーが毎日開催されます。広々とした観覧エリアがあるので、ショーの時間には家族そろってステージ前に集まり、ダイナミックな実験パフォーマンスを楽しみましょう。

なお、3階エントランス付近には『連携スクエア』と呼ばれるコーナーもあります。ここでは「持続可能な開発目標(SDGs)+ゆたかな福岡」をテーマに、地元企業や団体が取り組む環境技術や社会貢献活動を楽しい体験型展示で紹介しています。例えば九州電力による電気の仕組みを学ぶゲームコーナーや、地元ヒーロー『ドゲンジャーズ』と一緒にSDGs達成策を考える展示など、親子で楽しみながら未来について考えるきっかけになるでしょう。科学館ならではの社会とのつながりを感じられるエリアとして、大人にも好評です。

常設展示の所要時間は、じっくり見れば2~3時間はあっという間に過ぎる充実ぶりです。小さな子どもなら興味のある展示だけ拾いながら1時間程度でも楽しめますし、好奇心旺盛な小学生なら丸一日かけても飽きないほど内容が豊富です。一度退場しても再入場が可能(5階展示室のチケット提示で当日何度でも再入場OK)なので、途中でランチ休憩を挟んでから再び展示に戻ることもできます。チケット料金も大人510円、小中学生200円とリーズナブルなので、家族全員で利用してもお財布に優しいのも嬉しいところです。

迫力満点のプラネタリウム(ドームシアター)

6階にあるドームシアターは、福岡市科学館自慢の本格プラネタリウムです。直径が大きいドームスクリーンに映し出される満天の星空は圧巻で、最新の映像技術により臨場感あふれる宇宙の旅が体験できます。収容人数は220席と規模も大きく、家族みんなでゆったり星空観賞を楽しめます。

プラネタリウムでは主に一般番組と呼ばれるレギュラーの星空解説番組が日中定期的に上映されています。一般番組では、はじめに約15分間、専門スタッフによる「今夜の星空」の生解説があります。季節ごとの星座や天文トピックスをわかりやすく教えてくれるので、子どもも星座探しに興味津々です。その後約30分間はオリジナル映像番組の上映です。内容は宇宙の神秘をテーマにしたものから、全国で人気のアニメーション番組まで様々で、小さな子どもから大人まで楽しめるラインナップになっています。たとえば子どもに人気のキャラクターとコラボしたプラネタリウム番組(現在は「おしりたんてい」と星空のコラボ番組など)が上映されており、幼児でも親しみやすい工夫がされています。

また、通常の星空解説付き番組とは別にスペシャル番組と呼ばれる特別プログラムも随時開催されています。スペシャル番組では有名アーティストの音楽ライブとプラネタリウム映像を融合させたコンサート形式のイベントや、美しいCG映像に没入する作品など、よりエンターテインメント性の高い内容が特徴です。スペシャル番組は星空の生解説がない代わりに、凝った演出や期間限定のテーマで行われるため、大人も引き込まれる魅力があります。家族で参加できるコンサート型の投映会は、子どもにとっても一生の思い出になるでしょう。

プラネタリウム鑑賞の際のポイントとして、チケットは当日朝9:30から全回分すべて先着順で販売されます。土日や長期休み期間は人気の回(特に子ども向け番組や夕方の回)は満席になることも多いので、到着したらまず希望の回のチケットを購入しておくのがおすすめです。上映時間は1回約45分間です。小さなお子さん連れの場合、暗いドーム内での長時間鑑賞が難しそうであれば、幼児向けに内容をアレンジした親子プラネタリウムが開催される日を狙って行くのもよいでしょう(※不定期で「おやこのためのプラネタリウム」といったプログラムが行われています)。この親子向けプラネタリウムは通常より照明を少し明るくし、途中で泣いてしまった場合でも気軽に出入りしやすい配慮がされています。小さな子にとって初めてのプラネタリウム体験にうってつけですので、該当する回があれば積極的に利用してみてください。

通常の上映中に途中退場や入場は基本できませんので、トイレは事前に済ませてから臨みましょう。夜間には特別イベントとして星空コンサートや解説会が行われることもあり、金曜・土曜を中心に夜21時過ぎまでプラネタリウムを延長投映する日もあります(季節やイベントによる)。例えば夏休み期間には夜の星空解説イベントが組まれることもあるので、宇宙や星に興味のある小学生や中高生のお子さんには、夏の自由研究を兼ねて夜のプラネタリウムに参加してみるのもおすすめです。

料金はプラネタリウムのみの利用も可能で、一般(大人)510円、高校生310円、小中学生200円、未就学児は無料と、とても良心的です。親子4人でも大人2人分程度の負担で済むため、ファミリーで気軽に最先端の星空体験ができます。

ワクワクの特別展・企画展

福岡市科学館では、常設展示のほかにも**企画展示室(特別展会場)**で定期的に特別展が開催されます。場所は3階の企画展示室で、吹き抜けの大空間を活かした大規模な展示が可能です。内容は季節ごとに替わり、春休み、ゴールデンウィーク、夏休みなど子どもが長期休みに入るタイミングに合わせて話題性のあるテーマが企画されます。

過去には宇宙やロボット、恐竜といった子どもに人気のサイエンステーマの特別展から、パズルやからくり、おばけなど遊び心ある企画展まで、幅広いジャンルの展示が行われてきました。例えば夏休みには難解パズルに挑戦する体験型展示「超ムズ!パズル展」が開催され、親子で知恵比べを楽しめる内容で好評でした。また、科学の視点で妖怪や不思議現象を解説するユニークなお化け展や、最新テクノロジーとアートを融合した未来体験型の展示など、大人も一緒にワクワクできる企画が豊富です。子どもたちは普段の常設展示では味わえない特別な体験に大興奮し、夏休みの自由研究のヒントを持ち帰る子も多いようです。

特別展・企画展は展示内容により別途観覧料が必要です(料金は企画により異なりますが、小中学生は割安に設定されています)。前売り券が販売されることもあるので、興味のある企画が発表されたら事前に情報をチェックすると良いでしょう。土日や長期休暇中の特別展は入場に行列ができるほど混雑する場合がありますが、平日や会期前半の午前中など比較的空いている時間を狙えば、小さな子連れでも落ち着いて見て回れます。

常設展と合わせて特別展も開催中であれば、一日で2度おいしい体験ができます。科学館公式サイトやチラシで最新の企画展情報を確認し、興味に合った展示があればぜひ訪れてみてください。家族みんなで新たな発見や驚きを共有できる特別展は、福岡市科学館ならではの醍醐味です。

サイエンスショーや体験プログラムに参加しよう

展示を見るだけでなく、福岡市科学館では参加型の科学体験プログラムが充実しています。館内各所で行われるサイエンスショーやワークショップに、ぜひ親子で参加してみましょう。

毎日開催されている人気イベントが、5階サイエンスショーステージで行われるサイエンスショーです。液体窒素を使った「マイナス196℃の世界」や、不思議なバランスの実験ショー、空気の力で物を飛ばす「風の科学」など、テーマは季節によって様々です。目の前で繰り広げられるダイナミックな実験パフォーマンスに、子どもたちは思わず「おーっ!」と歓声を上げ、大人も引き込まれてしまいます。科学館のスタッフ(サイエンスコミュニケーター)がユーモアを交えながら解説してくれるので、難しい科学原理も楽しく理解できます。サイエンスショーは基本展示室の入場料だけで追加料金なしに観覧できるため、時間になったらぜひステージ前に足を運んでみてください。週末や夏休みには開始前から席取りが必要なほど盛況ですが、立ち見でも十分楽しめます。

さらに、館内では日替わり・時間帯限定でミニ実験や工作教室も行われています。例えば展示室内の「サイエンステーブル」コーナーでは、スタッフと一緒に簡単な科学実験やおもしろ工作に挑戦できます。シャボン玉で虹を作る実験や、静電気で髪の毛が逆立つ体験、紙コップで風車を作る工作など、短時間でできるプログラムが随時開催されており、自由に飛び入り参加できます。各プログラムは15分程度と手軽で、小さな子どもも飽きずに取り組める内容です。

一方、しっかり時間をとって行う本格的なワークショップも人気です。4階や5階の実験室・工作室では、予約制や先着整理券制のプログラムが随時開催されています。内容は実に多彩で、電子工作でロボットを作る教室、プログラミングでロボットを動かす体験、スライムや人工雪を作る化学実験、万華鏡や風力カーを作る工作教室など、理科の実験から工作まで網羅しています。対象年齢が設定されている場合も多く、小学生以上がメインですが、保護者同伴で幼児が参加できる簡単な工作イベントが用意されることもあります。参加方法は当日朝に3階カウンターや各会場前で整理券を配布するものが多いので、興味のあるプログラムがあれば早めに確認しておきましょう。特に夏休み期間は子ども向けの科学体験イベントが充実し、ロボットコンテストや工作作品展への参加など、自由研究にも役立つ企画が目白押しです。

また、4階のサイエンスナビ(科学情報コーナー)では、定期的におやこで楽しむおはなし会が開催されています。科学絵本の読み聞かせや手遊びを通じて、小さな子どもたちに科学のおもしろさや不思議を伝えるイベントで、未就学児の親子に大人気です。図鑑や絵本が1万冊以上揃うサイエンスナビならではの取り組みで、絵本を通じて子ども達の「なぜ?どうして?」という気持ちを育んでくれます。所要30分ほどで予約不要、参加無料なので、タイミングが合えばぜひ参加してみましょう。

例えば、期間限定で開催された工作イベント『鏡のふしぎ〜ビー玉万華鏡をつくろう〜』では、小さな手鏡とビー玉を組み合わせてオリジナルの万華鏡を製作し、持ち帰ることができました(材料費100円程度)。親子で協力しながら工作し、出来上がった万華鏡を覗くと色とりどりの模様が輝き、子どもたちは大喜びでした。このように科学館ではシーズンごとにユニークな実験・工作イベントが企画されています。公式サイトや館内チラシで最新のスケジュールをチェックし、子どもと「次は何に参加しようか」と相談する時間も楽しいものです。

このように福岡市科学館では、一方的に展示を見るだけでなく子ども自身が手を動かし体験できるプログラムが数多く用意されています。科学への興味を引き出す絶好のチャンスですので、親子で積極的に参加してみてください。イベントのスケジュールは入口のデジタルサイネージや公式ウェブサイトのタイムテーブルで確認できます。当日の計画を立てる際にチェックして、効率よく回りましょう。

小さな子ども(未就学児)も楽しめる工夫

「科学館って小さい子にはまだ早いのでは?」という心配は無用です。福岡市科学館には、未就学児でも安心して遊べる工夫が随所に盛り込まれています。

まず4階にはおやこひろばという、未就学児と保護者専用のプレイスペースがあります。カーペット敷きの安全な空間に、科学に親しめるような知育玩具やブロック、おままごとセットなどが用意されており、まだ展示室の高度な内容には難しい幼児でも、ここでゆっくり遊ぶことができます。科学館というと難しそうな印象かもしれませんが、おやこひろばでは遊びを通じて自然と科学への興味を育めるよう配慮されています。親同士が情報交換したり、授乳やおむつ替えの合間に子どもを遊ばせたりする場所としても最適で、小さいお子さん連れのファミリーに大変ありがたいサービスです。

また、5階基本展示室内のいくつかの展示は幼児でも直感的に楽しめるものがあります。例えば光るボタンを押すと映像が動く仕掛けや、玉を転がす迷路装置、鏡の不思議を体験できるコーナーなど、小さな子が興味を持ちそうな展示を選んで体験させてあげましょう。難しい説明は抜きに、親御さんが「これを動かしてみよう」「触ってごらん」と声をかければ、子どもは十分に遊び感覚で科学館デビューを楽しめます。展示物は丈夫に作られていますし、スタッフの方も小さい子の利用に慣れているので、遠慮なく色々試してみて大丈夫です。

さらに、小さな子ども連れに嬉しいのはベビーカーで館内を移動できる点です。全フロアにエレベーターがあり、展示室内も通路が広めに確保されているので、ベビーカーのままでも支障なく見て回れます。科学館では無料のベビーカーレンタルも実施しており、台数に限りはありますがお出かけの際に荷物が多い場合などに利用できます。疲れて眠ってしまったお子さんをベビーカーに乗せたまま展示を続けて見学することも可能なので、乳児がいるご家庭でも比較的無理なく過ごせるでしょう。

おむつ替えや授乳の設備も整っています。授乳室は4階と6階の2か所にあり、どちらも清潔で広めの個室空間です。オムツ交換台は各階の多目的トイレ内に設置されているので、急なオムツ替えにも安心です。館内スタッフに声をかければお湯の提供なども対応してもらえる場合がありますので、ミルク育児の方も困ったときは相談してみましょう。

このように福岡市科学館は未就学の小さな子どもに対しても配慮が行き届いており、「子連れおでかけデビュー」の行き先としても最適です。実際、平日の日中にはベビーカー連れのママ友グループや、幼稚園の親子遠足で訪れる団体などの姿もよく見られます。早めの年齢から科学館に親しんでおけば、子どもの好奇心や探究心を育むきっかけにもなります。ぜひ小さなうちから福岡市科学館で科学の世界に触れさせてあげてください。

小学生が夢中になるポイント

小学校に上がる年齢になると、福岡市科学館はまさに知的好奇心を刺激する宝庫となります。学校で理科を習い始めた子どもにとって、教科書で見た内容を実際に体験できる科学館は格好の学びの場です。ここでは特に小学生のお子さんが夢中になれるポイントを紹介します。

まず何といっても、5階の体験型展示の数々は小学生にはたまらない魅力があります。ボタンを押すと模型ロケットが発射する展示や、ハンドル操作で発電の仕組みを学ぶ発電体験、自分の声を録音して音波の形を見るコーナーなど、自ら操作して結果が目に見える展示は、遊び感覚で科学原理を理解できる絶好の教材です。中にはチャレンジ要素のあるゲーム的展示(例えばパネルを順番に光らせてタイムを競う反射神経テストなど)もあり、兄弟や友達同士で競争して盛り上がる姿もよく見られます。「どうしてこうなるんだろう?」と疑問を感じたら、その場で保護者が解説パネルを読み聞かせてあげることで、理解が深まり学習にも繋がります。福岡市科学館の展示は、学校の理科室ではなかなかできないスケールの実験装置が多いため、理科好きな子はもちろん、普段は勉強に興味が薄い子でも夢中になってしまいます。

次にプラネタリウムは、小学生以上になると一層楽しめるコンテンツです。夜空の星座解説では季節の星座や神話の話が出てくるため、小学生くらいになると理解できる範囲が広がります。「夏の大三角って何?」「土星はどれ?」といった好奇心に答えてくれるプログラムは、自由研究のテーマ選びにも役立つでしょう。スペシャル番組で上映される天文に関するドキュメンタリー風の作品や、難しめのテーマ(ブラックホールや深宇宙探査など)も、小学校高学年であればしっかり観賞できます。また、プラネタリウムで星や科学に感動した子が、その後図鑑を欲しがったり将来の夢を語り出したりするケースもあるようです。親としても、子どもの「もっと知りたい!」を引き出してあげられる貴重な体験になるでしょう。

さらに、小学生には科学館のワークショップへの参加もおすすめです。年齢制限で小学生以上が対象のプログラムが多いため、この年代になると一気に参加できる幅が広がります。例えばロボット工作教室では、自分で配線してモーターを動かし簡単なロボットを製作するという貴重な体験ができます。完成したロボットを持ち帰ることもでき、ものづくりの達成感は子どもの自信につながります。化学実験系のワークショップでは、色が変わる不思議な水溶液を作ったり、人工イクラやスライムを作ったり、教材キットでは味わえない本格実験が体験できます。「実験大成功!」という体感は科学の楽しさそのもので、理科への興味を飛躍的に高めてくれるでしょう。

また、小学生くらいになると、科学館の展示説明文も自分で読んで理解できるようになります。福岡市科学館では展示パネルにかなり詳しい説明が書かれているものが多く、親が逐一説明しなくても子ども自身で読み取って学べます。難しい漢字にはルビ(ふりがな)も振ってあるので、中学年くらいからは一人でどんどん読み進めてしまう子もいます。特に興味のある分野では、メモを取ったり、帰りに関連図鑑を買ってもっと調べたいと言い出す子もいて、親としては嬉しい成長を感じられるでしょう。科学館内のサイエンスナビに所蔵されている図鑑や科学書は貸し出しはできませんが、館内で自由に閲覧できますので、展示で興味を持ったことをその場でさらに本で調べる、という使い方もできます。

このように福岡市科学館は、小学生の好奇心に火をつけ、知識欲を満たすには最高の環境です。ぜひ休日や長期休みに時間をとって訪れ、親子でじっくり科学の世界を探求してみてください。

子連れファミリーに嬉しい施設設備

子ども連れでのお出かけでは、施設の設備が充実しているかどうかも重要なポイントです。その点、福岡市科学館はファミリーに配慮した設備が整っており、安心して一日を過ごすことができます。

トイレ・おむつ替え台 – 各フロアにトイレがあり、多目的トイレにはおむつ交換台が備え付けられています。清掃も行き届いて清潔なので、小さな子どものオムツ替えやトイレトレーニング中でも心配いりません。子ども用の補助便座や踏み台が用意されているトイレもあり、子どもが使いやすい工夫がされています。

授乳室 – 4階と6階の2箇所に授乳室があります。鍵付き個室になっており、授乳のほかミルク用のお湯を使いたい場合なども、備え付けのポットが利用可能です(スタッフに声をかければ新しいお湯をもらえることもあります)。ゆったりしたソファとおむつ替えシートがあり、赤ちゃん連れでも周囲を気にせず休憩できる空間です。

ベビーカー貸出 – 3階入口の総合案内・チケットカウンターで、ベビーカーの無料貸し出しがあります。館内用に数台用意されており、希望すれば誰でも借りられます(先着順、台数に限りあり)。自宅からベビーカーを持参しなくても済むので、電車移動の方や急な利用にも便利です。もちろん自分のベビーカーを持ち込むことも可能です。ベビーカー置き場は館内には特段ありませんが、展示室内もそのまま押して回れます。

コインロッカー – 身軽に館内を回れるように、3階エントランス付近にコインロッカーが設置されています。100円硬貨返却式(実質無料)で、大中小様々なサイズがあります。お弁当や上着、買い物袋などを入れておけば、子どもと遊ぶ際に邪魔にならず助かります。特に雨の日は傘やレインコートなど荷物が増えがちですが、ロッカーに預けて身軽に楽しみましょう。

休憩スペース – 展示に夢中になると子どもはついつい疲れてしまうもの。館内には自由に座れるベンチやテーブルのある休憩スペースも用意されています。4階の交流室1・2(普段は多目的ホールとして学校団体等に使われますが、空いている時は一般来館者の休憩に開放)や、6階のホワイエ(プラネタリウム前の待合ロビー)は、飲食可能なエリアとして開放されています。持参した飲み物で水分補給したり、小腹が空いた子におやつを与えたりするのに利用できます。ベビーチェアや子ども用の低い椅子も用意されているので、親子で一息つけます。ただし、ゴミ箱は設置されていないため、出たゴミは各自持ち帰るルールです。お菓子の袋や紙コップなどはビニール袋に入れて持ち帰りましょう。

館内Wi-Fi – 館内では無料のWi-Fiが利用可能です。調べものをしたり写真をSNSにアップする際にも便利です。ただし小さな子どもと一緒の場合、目を離さないようWi-Fiの使い過ぎには注意しましょう。

バリアフリー対応 – 館内は段差の少ない設計で、エレベーター・スロープ完備のバリアフリー対応です。車いすの貸し出しも無料で行っています(ベビーカー同様に3階カウンターで受付)。プラネタリウムも車いすのまま鑑賞できるスペースがあります。各所に点字ブロックや音声案内も整備され、障がいのある方も安心して利用できる環境です。妊娠中の方や怪我をしている方なども含め、誰にでも優しいユニバーサルデザインが嬉しいポイントです。

ミュージアムショップ – 5階基本展示室の出口付近にはミュージアムショップがあります。科学館オリジナルのグッズや、科学にちなんだおもちゃ・実験キット、図鑑や絵本、福岡のお土産品などが揃っています。子ども向けには光る星座早見盤やスライム作成キット、恐竜のモデル、宇宙食のアイスクリームなど、ワクワクする商品がいっぱいです。展示を見終わったあと立ち寄れば、「今日は何か記念に1つだけね」と約束しておいたおもちゃを購入するのも良いでしょう。家に帰ってからも科学館での体験が続くようなグッズは、好奇心を持続させるのに一役買います。なお、ショップでのお会計にはクレジットカードや交通系ICカードも使用可能です。

以上のように、福岡市科学館はハード面・ソフト面ともにファミリー向けサービスが充実しています。初めて訪れる方でも困った時は近くのスタッフに相談すれば丁寧に対応してもらえます。子ども連れのお出かけで必要なものは一通り揃っていますので、安心して一日たっぷりと遊んでいってください。

食事・ランチはどうする?(レストラン情報と持ち込み可否)

小さな子ども連れの外出では、「ランチをどこで食べるか」も悩みのタネですよね。福岡市科学館で過ごす際の食事事情についてまとめます。

館内には飲食施設(レストランやフードコート)は直接ありませんが、同じ建物内に複数の食事スポットがあります。福岡市科学館が入っている「六本松421」ビルの1階〜2階は商業ゾーンになっており、ファミリーで利用しやすい飲食店が充実しています。

例えば1階にはいっかく食堂 六本松店という定食屋さんがあり、唐揚げやハンバーグなど子どもにも人気のおかずでボリューム満点の定食がいただけます。同じく1階のベツ・バラーレ12号は生パスタとデザートが評判のカフェレストランで、明るい雰囲気の店内は子連れでも入りやすく、ランチにもぴったりです。この他、おにぎり専門店やパン屋さん、テイクアウトのからあげ店、スーパーマーケット(ボンラパス)も1階にあるので、お弁当や惣菜を買ってくることもできます。2階には**蔦屋書店(ツタヤ)**があり、その中にスターバックスカフェが併設されています。軽食やコーヒーで休憩したいときに便利です。

また、六本松421ビルの別棟エリア(MJR側)には因幡うどん 六本松店(老舗のやわらかうどんのお店)やすき家(牛丼のチェーン店)、シアトルズベストコーヒー&サブウェイ(カフェ&サンドイッチ)なども入っています。和食がいい、麺類がいい、サンドイッチがいい、と家族の好みが分かれても、同じ建物内で色々選べるのは助かります。いずれも科学館のチケットを持ってビル内を移動することは問題ありませんので、お昼時になったら一度3階の出口から館外(といっても同じ建物内)に出て降りて行き、ランチを済ませてから再入場する流れがおすすめです。

再入場OKなのは前述の通りなので、ランチで外に出ても当日のチケットがあれば午後からまた展示やプラネタリウムに戻ることができます。科学館でたっぷり遊ぶ日は、館内で昼食場所を探す時間も節約したいところですが、同じ建物内にこれだけ選択肢があるので心強いですね。

一方、「お弁当を持参したい」「アレルギーがあるので持ち込みたい」という場合もあるでしょう。科学館館内での持ち込み飲食は、決められた場所で可能となっています。先述した4階交流室および6階ホワイエが持ち込み飲食可能エリアです。お天気が悪く外に出たくない日でも、ここでお弁当を広げてピクニック気分で食べることができます。ただし利用状況によっては使えない場合(交流室が団体利用で埋まっているなど)もありますので、その際は館内放送やスタッフの案内に従いましょう。また、ゴミ箱がないため出たゴミは各自で持ち帰る必要がありますので、ゴミ袋を用意しておくと安心です。

子どもが小さいうちは、食事に時間がかかったり途中でぐずったりすることもありますが、周囲に迷惑をかけずにゆっくり食べさせてあげられる場所があるのは有難いですね。交流室は広々としており、他のファミリーも利用していることが多いので、お互い様の雰囲気で気兼ねなく過ごせます。

なお、館内で飲み物の自動販売機などは見当たりませんが、1階のコンビニエンスストア(ファミリーマート)が24時間営業で入っています。ジュースやお茶、ちょっとしたお菓子などもすぐ買いに行けます。子どもが急に「のど渇いた!」「お腹すいた!」となっても安心ですね。

このように、福岡市科学館でのランチは館内持ち込み館外(同ビル内)利用もどちらも可能で、状況に合わせて柔軟に対応できます。屋内施設なので天候を気にせず食事場所を確保できるのも嬉しいポイントです。お昼休憩を上手にとりながら、一日中無理なく遊び倒しましょう。

アクセス・駐車場情報

福岡市科学館へのアクセスはとても便利です。最寄り駅は福岡市地下鉄七隈線(ななくま線)の六本松駅で、3番出口を出てすぐ目の前が六本松421ビル入口、館内に直結しています。地下鉄駅から屋根続きで行けるため、雨の日でも傘要らずで入館可能です。七隈線は天神南駅や博多駅とも直通運転しており、博多駅から六本松駅までは乗り換えなしで約15分ほどです。天神エリアからも10分程度で到着します。電車移動でも子どもに負担の少ない距離感なので、公共交通機関でのアクセスが一番のおすすめです。

バスで行く場合も、最寄りの六本松停留所(西鉄バス)が目の前にあります。天神方面からは「六本松経由」の路線が多数出ており、博多駅方面からも六本松方面行きのバス便があります。降りてすぐ科学館が入るビルが見えるので迷うことはないでしょう。ただしバスは道路渋滞の影響を受けることがあるため、小さな子連れの場合は時間に余裕を持って利用してください。

自家用車で行く場合については、科学館自体には専用駐車場がありません。そのため、車で行く場合は六本松421ビルの地下駐車場(有料)か、周辺のコインパーキングを利用することになります。六本松421の駐車場は収容台数がそれほど多くなく、週末は満車になりやすいので注意が必要です。料金は30分200円と都心価格のため、長時間駐車するとそれなりの金額になります。子ども連れで荷物が多い場合は車移動が楽ですが、できれば公共交通機関を利用した方が安心かもしれません。ちなみに、障がい者手帳をお持ちの方は3階総合案内で手帳提示すると六本松421駐車場が2時間無料になるサービスがあります。

自転車・ベビーカーで行く場合、六本松421ビルには建物利用者向けの駐輪場があります。自転車や子ども乗せ電動自転車、原付スクーターは駐輪可能です。中大型バイクは不可となっています。お子さんを自転車の後ろに乗せて来館する地元ファミリーも多く見られます。駐輪場はビルの敷地内にあり、科学館利用者は無料で停められますので活用してください。

【所在地】福岡市中央区六本松4-2-1(六本松421内)
【電話】092-731-2525

【開館時間】9:30〜21:30(基本展示室は17:30最終入場18:00閉室、ドームシアター最終回終了は18時台頃)
(基本展示室は通常17:30最終入場18:00閉室ですが、夏休み期間中は19:00まで延長営業する日があります。ドームシアターも金・土曜など夜間に特別投映を行う日が設定され、最大21:30頃まで楽しめます。)
【休館日】毎週火曜日(祝日の場合は開館、翌平日休)、年末年始(12/28~1/1)
※春休み、GW、夏休み、年末年始を除く冬休み期間は毎日開館

福岡市科学館へは電車でもバスでもアクセス抜群で、駅近・停留所近というロケーションもファミリーにとって有難いポイントです。ベビーカー移動もスムーズですので、天気に左右されず計画を立てやすいですね。

雨の日のお出かけにも最適

屋内施設である福岡市科学館は、雨の日のお出かけ先としても文句なしの優等生です。天候に関係なく快適に過ごせるため、天気の悪い週末や長雨の続く季節には、多くのファミリーが科学館に足を運びます。

まず、前述の通り地下鉄駅直結というアクセスゆえ、外に出ることなく建物内に入れるのは大きな利点です。ベビーカーや子ども連れだと雨の日は荷物も増えがちですが、駅から濡れずに行けるので雨具の心配も最小限で済みます。建物入口から科学館受付までの動線も屋内なので、傘の始末に手間取ることもありません。

館内は冷暖房が効いていて温度・湿度管理が万全ですので、雨の日特有のじめじめ感や体の冷えとも無縁です。むしろ暑い夏の雨の日などは、外より涼しくカラッとした環境で過ごせるので、親子でホッと一息つけるでしょう。子どもは屋外で遊べない鬱憤を晴らすように、館内の走り回れる広々空間で元気いっぱい遊び回ることができます。お天気が悪くてもこれだけ身体と頭を使って遊べれば、帰る頃にはしっかり発散できているはずです。

雨の日は人気スポットが混雑しがちですが、福岡市科学館は館内が非常に広いため、よほどの大混雑日でなければストレスなく楽しめます。特に平日の雨天時などは、人も少なめで逆に狙い目です。のびのびと展示を体験でき、スタッフの方にも質問しやすい環境になります。雨で行楽を諦めていたファミリーも、科学館なら安心してお出かけできます。

ただし、土日や長期休暇中の雨天日は屋外のイベントが中止になったりする影響で、科学館に人が集中することもあります。そうした日は、朝早めに到着しておくか、逆に夕方近くの遅い時間帯に訪れるなどの工夫をすると比較的ゆったり回れます。雨の日プランとして、午前中は自宅で過ごし午後から科学館へ行く、というスケジュールもおすすめです。夕方になると子どもの少ない展示室は穴場状態で、一部貸切のように使えることもあります。

また、雨で外遊びができない時は、科学館で思いきり身体を動かせる展示を選んで遊ぶのも手です。例えばジャンプ測定や反応速度ゲームなど体力系の展示で体を動かしたり、館内階段を使ってフロア移動してちょっとした運動代わりにするのも良いでしょう。ガラス張りの窓から雨の六本松の街並みを眺めながら休憩するのも風情があります。「今日は雨だけど、科学館でいい思い出ができたね!」と子どもに言ってもらえるような充実の一日になるはずです。

周辺のおすすめ立ち寄りスポット

福岡市科学館でたっぷり遊んだ後、もし時間と体力に余裕があれば、周辺の立ち寄りスポットにも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。六本松エリアや近隣には、ファミリーで楽しめるスポットがいくつもあります。

  • 六本松 蔦屋書店(科学館と同じビル2階)
    科学館と同じ建物内にある大型書店です。キッズ向けの絵本や図鑑コーナーも充実しており、科学館で興味を持った分野の本を探して購入することもできます。店内にスターバックスカフェがあるので、科学館帰りにお茶をしながら今日の感想を語り合うのも良いでしょう。
  • 福岡城跡(舞鶴公園)(六本松から徒歩10〜15分)
    六本松エリアから少し歩くと広大な舞鶴公園があります。園内には福岡城の石垣や城跡が残り、歴史スポットとしても散策が楽しめます。春は桜の名所として有名で、お花見シーズンには多くの家族連れで賑わいます。科学館でインドアに過ごした後は、天気が良ければ公園で自然を感じながらリフレッシュするのもおすすめです。広場や遊具もあるので子どもを自由に走り回らせることができます。
  • 大濠公園(六本松から徒歩15分程度、または地下鉄で1駅)
    舞鶴公園に隣接する大濠公園は、大きな池を中心にボート乗り場や日本庭園、美術館などがある市民憩いの公園です。ボートに乗って水上散歩を楽しんだり、池の周りを散策したりと、のんびり過ごせます。科学館からも比較的近いので、特に晴れた日にはぜひ立ち寄ってみてください。夏季には噴水の水遊びスポットもあり、子どもたちが水しぶきを浴びて遊ぶ姿が見られます。
  • 福岡市動植物園(六本松から約1.5km、バスや車で5分ほど)
    もう少し足を伸ばせるなら、福岡市動植物園もファミリーに人気のスポットです。約100種類の動物と季節の花々が楽しめる動物園・植物園で、レッサーパンダやキリン、ゾウなど子どもにおなじみの動物に出会えます。科学館からは徒歩では少し距離がありますが、バスでアクセス可能です(六本松から動物園入口までバス7〜8分)。もし1泊以上で福岡旅行をしているなら、科学館と動植物園をセットで訪れる計画もありですね。
  • その他グルメスポット
    六本松周辺にはオシャレなカフェや美味しいスイーツのお店も点在しています。特に科学館帰りにスイーツで一息つきたいなら、六本松421の1階にあるパティスリー ラ・ジョエルのケーキや、同じく1階の善太郎商店の昔懐かしい鯛焼き・おはぎなどはいかがでしょう。子どもががんばって歩き回ったご褒美に、美味しいデザートを買って帰るのも素敵な締めくくりになるでしょう。

このように福岡市科学館の周辺には、屋内外問わず親子で楽しめるスポットが揃っています。科学館で得た知的刺激を、公園散策や動物園でのリアルな体験と結びつけてみるのも、子どもにとっては学びの相乗効果があるかもしれません。時間にゆとりがあれば、ぜひ周辺散策もプランに入れてみてください。

混雑対策と訪問のコツ

人気スポットである福岡市科学館を快適に楽しむために、混雑対策や訪問時のちょっとしたコツも押さえておきましょう。

1. 平日や午前中を狙う: 可能であれば平日の訪問がベストです。特に開館直後の午前中は団体予約が入っていない限り空いており、人気の展示も待ち時間なくスムーズに体験できます。幼児連れであれば、平日の午前を利用してゆったり回ると子どものペースで楽しめます。土日や祝日に行く場合も、朝一番(9:30開館)に入館すると比較的ゆるやかに見て回れ、お昼前後から混み始める傾向です。

2. チケット購入の工夫: 科学館自体への入館は無料ですが、5階常設展示室と6階プラネタリウムは有料エリアです。チケットカウンターは3階入口にあり、混雑日は購入に列ができます。そこで、午前中の早い時間に当日予定している分のチケットをまとめて買っておくとスムーズです。例えば「展示室入場券(常設展)+ 〇時からのプラネタリウム券」を朝のうちに購入してしまえば、プラネタリウム開始前に再度並ぶ必要がありません。特にプラネタリウム券は先に押さえておかないと満席で希望の回が見られない可能性があります。

3. 人気展示は夕方に再挑戦: 子どもたちに大人気の展示(ロボット操作体験コーナーや大画面デジタルシアターなど)は日中混雑することがあります。その場合、閉館前の夕方近くになると空いてくる場合があります。再入場制度を活用して、一度昼に体験できなかった展示を、15時〜17時頃の比較的人が少なくなる時間帯に再度訪れてみるのも手です。夕方は幼児連れが減り、小学生以上中心になるため、落ち着いて遊べるでしょう。

4. イベント整理券は早めに: ワークショップや実験イベントで定員制・整理券配布のものは、配布開始時刻に合わせて並んでおく方が確実です。特に夏休みなどの人気イベントは午前中早々に整理券がなくなることも。事前に科学館の公式サイトや館内掲示で時間と配布場所をチェックし、「これだけは参加したい!」というプログラムがあれば、他の見学は一旦中断してでも券を取りに行きましょう。親子で手分けして並ぶ場合は、小さなお子さんは交代で様子を見ながら、安全に配慮してください。

5. 迷子対策: 科学館は広いため、子どもとはぐれてしまうケースもあります。入館前に「迷子になったらスタッフの人に〇〇と言ってね」など声をかけ、目印の服装や名札を付けておくと安心です。実際にはスタッフが各フロアに巡回しており、迷子の保護にも慣れているので、はぐれた際は近くのスタッフにすぐ声をかけましょう。館内放送等で速やかに対応してもらえます。

6. 防寒・水分対策: プラネタリウム内や展示室は空調でややひんやり感じることもあります。動き回る展示フロアはともかく、プラネタリウムは座っている間に冷えることもあるので、夏でも薄手の上着を持参すると良いでしょう。また、館内は思った以上に歩き回ります。水筒やペットボトル飲料を持参して、適宜休憩を取ってください。特に子どもは夢中になると水分補給を忘れがちなので、親が声をかけてあげましょう。

7. ベビールーム活用: 乳幼児連れの場合は、おやこひろばや授乳室を休憩所として積極的に活用しましょう。無理せず途中で休むことで、この後も機嫌よく見学を続けられます。兄姉が展示を見ている間、赤ちゃんは授乳室で落ち着かせる、といった分担もおすすめです。

以上のポイントを押さえておけば、混雑日でも比較的快適に科学館を楽しめるでしょう。臨機応変に動いて、家族全員が笑顔で過ごせるよう工夫してみてください。

福岡市科学館での過ごし方モデルプラン

最後に、福岡市科学館を訪れる際のモデルプランをいくつかご紹介します。時間帯やお子さんの体力に合わせて計画を立てる参考にしてください。

  • がっつり1日満喫プラン(10:00〜17:00)
    • 10:00 科学館に到着。3階で常設展示室とプラネタリウムのチケットをまとめて購入。
    • 10:15 5階基本展示室へ。子どもと一緒に各ゾーンを体験しながら見学。ロボスクエアや体験型ゲームにもチャレンジ。
    • 12:30 展示室内のサイエンスショーを観覧(12:30開始の回)。液体窒素の実験に親子でびっくり!
    • 13:00 一度3階に降りて館内でランチタイム。いっかく食堂でボリューム満点の定食を味わい、疲れた体を休めます。
    • 14:30 プラネタリウムの上映回を鑑賞(14:30開演の回に入場)。満天の星空と映像に子どももうっとり。
    • 15:30 4階おやこひろばで下の子を遊ばせつつ、上の子はサイエンスナビで気になる図鑑をチェック。
    • 16:00 基本展示室に再入場。混雑が落ち着いた展示で遊び残しがないかひと回り。人気だった装置をもう一度体験。
    • 17:00 5階ミュージアムショップでおみやげ選び。科学館を後にします。
  • 午前中さくっとプラン(9:30〜13:00)
    • 9:30 開館と同時に入館。まずは5階基本展示室へ直行し、空いているうちに大型展示を体験。
    • 10:30 科学実験のミニプログラムに参加(整理券不要のサイエンステーブルに飛び入り参加)。
    • 11:00 プラネタリウム一般番組を観覧(11:00開始の回)。
    • 12:00 ショップでグッズを購入し、科学館を後に。館内のパン屋でパンを買って帰路へ。
  • 午後からゆったりプラン(13:00〜17:00)
    • 13:00 昼食を済ませて科学館に到着。まずはプラネタリウムのチケットを購入し、開始時間まで5階展示室を見学。
    • 14:30 プラネタリウム鑑賞(午後の回)。
    • 15:30 サイエンスショー(15:30の回)を家族で観覧。
    • 16:00 興味を持った展示を中心に基本展示室を巡る。空いてきたロボット展示でじっくり遊ぶ。
    • 17:00 ミュージアムショップに立ち寄りつつ退館。

上記は一例ですが、お子さんのペースに合わせて柔軟に調整してください。科学館内は見どころが多いので、無理に全て回ろうとせず、興味のあるものを優先すると満足度が高まります。

まとめ

福岡市科学館は、福岡近郊に暮らすファミリーにとって最高の「子どもとおでかけ」スポットと言っても過言ではありません。雨の日でも暑い日でもいつでも快適に遊べて、しかも遊びながら学びが得られるという、一石二鳥どころか一石三鳥の魅力があります。科学館で過ごした時間をきっかけに、子どもが「宇宙飛行士になりたい」「科学者ってすごい!」と夢を語り出すかもしれません。親にとっても、子どもの好奇心に寄り添い一緒に発見する喜びは何にも代えがたい体験となるでしょう。実際、訪れた保護者からは「子どもだけでなく大人の自分も楽しめた」「いつの間にか親の方が夢中になった」という声も多く、家族みんなが笑顔になれるスポットとして評価されています。まさに福岡ファミリー必見のスポットです。ぜひ次の週末やお休みの日には、家族みんなで福岡市科学館を訪れてみてください。きっと「また行きたい!」と子どもが笑顔で言ってくれる、素敵なお出かけの思い出になるはずです。今後も新しい展示やイベントが続々と企画されているので、何度訪れても新たな発見があるでしょう。ぜひ福岡市科学館で、ご家族みんなの知的好奇心を満たす素敵な時間を過ごしてください。一度では遊びきれないほど充実していますので、季節を変えて何度でも訪れて、新しい発見を積み重ねてください。きっとそのたびにお子さまたちの新たな成長も感じられることでしょう。ぜひ次のお休みに足を運んでみてください!

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