二日市温泉
二日市温泉の基本情報
【スポット】二日市温泉
【ふりがな】ふつかいちおんせん
【 住所 】福岡県筑紫野市湯町1-14-5
【アクセス】JR鹿児島本線 二日市駅 徒歩約10分
【最寄り駅】二日市駅
【営業時間】施設により異なるが、一般的には10:00~22:00
【 料金 】施設により異なるが、日帰り入浴は大人500円~1,000円程度
【クーポン】公式ウェブサイトや観光案内所で割引クーポンが提供されることがある
博多の奥座敷!「二日市温泉」は穴場の温泉スポット
日本人なら誰でも愛してやまないのが「温泉」。
ちょっと疲れがたまったときや、ゆっくりくつろぎたいとき、まず頭に思い浮かぶ場所のひとつです。
全国にはたくさんの温泉がありますが、歴史と泉質、そして独特の風情を誇る温泉といえば、福岡県の「二日市温泉」。
こちらは全国の温泉ファンが憧れる、ちょっと特別な温泉です。
二日市温泉とは
二日市温泉が開かれたのは何と約1300年前。
奈良時代に藤原登羅麻呂という人物が薬師如来に娘の病気が治るようにと祈願を行ったところ、夢の中に現れた薬師如来がこの場所を告げ、その通りに土を掘ったところ湯が湧きあがったのが二日市温泉の開湯といわれています。
当時は「薬師温泉」「武蔵温泉」、または次田の湯と呼ばれ、万葉集に大伴旅人が読んだ歌の中にも登場します。
その後、江戸時代には筑前藩主黒田氏が使用した「御前湯」が置かれ、「博多の奥座敷」などと呼ばれるようにもなりました。
当時は福岡県では唯一の温泉であったため、近隣を含めてそのほかの地域からも多くの湯治客でにぎわったと言います。
明治時代には夏目漱石や高濱虚子など、数多くの文人墨客が湯治に訪れたことでも有名な温泉です。
泉質は「アルカリ性単純泉(低張性アルカリ性高温泉)、放射能泉(ラジウム泉)」。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などのほかにも、慢性消化器病や冷え性、疲労回復に効果があると言われています。
ただし、発熱を伴う疾患や悪性の腫瘍、貧血、腎不全、妊娠初期と末期の場合には悪い影響があることもありますので注意が必要です。
二日市温泉へのアクセス
車でアクセスする場合
①福岡方面からは、九州自動車道福岡インターチェンジから筑紫野インターチェンジ
②久留米方面からは、九州自動車道久留米インターチェンジから筑紫野インターチェンジ
③佐賀方面からは、九州自動車道佐賀大和インタ―チェンジから筑紫野インターチェンジ
④大分方面からは、九州自動車道日田インターチェンジから筑紫野インターチェンジとなっています。
電車やバスを利用する場合
①福岡方面からはJR博多駅からJR二日市駅下車、そこからタクシーで5分ほど
②西鉄福岡(天神)駅からは特急列車に乗車して西鉄二日市駅で下車、タクシーで8分ほどになります。
③久留米方面からの場合は、JR久留米駅から快速列車に乗車しJR原田駅で乗換え、普通列車でJR天拝山下車
④西鉄久留米駅からは急行列車に乗車し、朝倉街道駅下車、徒歩約7分となります。
車や電車以外にもバスの利用が可能
①福岡航空から高速バスに乗車、筑紫野バス停で下車後徒歩3分
②福岡空港からタクシーを利用すれば30分ほどで到着。
電車を利用した場合には、駅から少し離れた福岡県道7が応戦筑紫野インター沿線が温泉街となりますが、駅の反対側にしか改札口がないため注意が必要です。
二日市温泉の見どころ
二日市温泉には様々なお風呂があります。ここでは有名なお風呂や、温泉ならではのグルメやお土産、観光スポットについてご紹介していきます。
二日市温泉一の格式「大丸別荘」
二日市温泉の中でも最も格式高いと言われているのが「大丸別荘」です。こちらは創業が慶応元年と言われ、3500坪の日本庭園も備えた高級旅館です。
こちらは昭和天皇や皇太子殿下も宿泊されたという格式を備えた老舗として有名で、そのほかにも国賓として招待された江沢民や昭和の歌姫、美空ひばりにも縁がある場所。
こちらの大浴場「次田の湯」は、男女とも100坪の広さを誇る岩風呂となっていて、ぜいたくな時間を楽しむことができる温泉で、二日市温泉を訪れたときは一度は泊まってみたい憧れの旅館です。
絶景が楽しめる露天風呂「天拝の湯」
二日市温泉で最も美しい景色が楽しめるお風呂といえば「天拝の湯」。天拝山の中腹に位置しているため、遠くは大宰府や宝満山までを一望することができます。
夜に入浴すれば星空も楽しめる、まさに絶景の露天風呂。もちろんそのほかにも屋内浴場やサウナ、ジェットバス、低温風呂なども完備しています。
日帰り入浴も可能で、チケットを購入すれば一日何度でも再入場して温泉を楽しめるため、多くの人々から人気を集めています。
さらにこちらの温泉ではバイキングレストランが人気。バイキングといってもただ豪華な料理が並ぶだけでなく、こちらで楽しめるのは自然食ブッフェ。地元の食材やオーガニックな素材で作られた手作りの料理が楽しめます。
さらにデザートも充実しているため、女性客には絶大な人気があるとか。価格もランチ1700円、ディナー2000円とリーズナブルなのがうれしいですね。
気軽に楽しめる公衆浴場!
温泉地に行ったとき、ぜひ足を向けてみたいのが地元の人たちのコミュニケーションの場所である公衆浴場。二日市温泉の公衆浴場「御前湯」は、なんと250円という価格で温泉を楽しむことができます。
公衆浴場といえばただお湯が張ってあるだけと思いがちですが、こちらでは泡風呂やジェットバスを楽しむこともできます。
「御前湯」のそばにあるのがもう一つの公衆浴場「博多湯」。こちらは1860年創業と非常に長い歴史を誇る温泉です。こちらの自慢は何と言っても泉質のよさ。地下260メートルからくみ上げられた温泉を新鮮なまま浴槽でかけ流し。硫黄の香りがしっかりとしていて「美肌の湯」としても人気があります。
「御前湯」とは泉質が異なるため、二つのお風呂を入り比べてお湯の違いを楽しむというのも温泉地ならではの楽しみです。
グルメ&おみやげも充実
二日市温泉の周辺にはたくさんの美味しいお店が揃っています。和食から洋食まで様々なジャンルがありますが、地元の美味しいものを食べたいという人にオススメなのは「川魚料理 鯉ひろまつ」。こちらでは川魚を中心とした料理がいただけます。特に鯉料理には定評があり、ランチメニューから鯉こくや洗いが味わえます。そのほかにも「鯉丼」「鯉あんかけ丼」「鯉鍋」など、珍しいメニューが揃っています。
温泉街の中でもツタの生えた外観が際立つ「アイビーホテル」内のレストラン「かづの」も人気のお店です。こちらでは熟練の経歴をもつシェフによるメニューが味わえます。旬の食材と素材をしっかりと楽しめると観光客にも評判です。お土産に人気なのは、創業60年を迎える老舗和菓子屋「中村屋」の「天拝饅頭」。こちらはカステラ生地で白あんを包んだ上品な甘さが人気です。他にも黄身あんを使用した「天拝の月」や卵の白身と君で作られたあわゆきかんとようかんの「天拝」などが人気です。
また、二日市温泉の魅力は周辺で取れた新鮮な野菜や卵。地元の野菜や卵、漬物などを販売している店もあるので、お土産に買って帰る方も多いようです。そのほか、地元の名物「高取焼」などもおみやげには持ってこいです。
ぜひ見ておきたい「武蔵寺」
二日市温泉の開湯伝説にも登場する武蔵寺。九州最古の寺とも言われ、古い歴史を誇っています。こちらのお寺の別名は「藤の寺」。境内には樹齢なんと1300年を超えるという市の特別天然記念物に指定されている「長寿の藤」があり、満開の季節は見事の一言。藤の見ごろは5月上旬なので、その季節に二日市温泉を訪ねてみる人はぜひお見逃しなく!
このほかにも、一年を通じて様々なイベントが行われる二日市温泉。
まだまだ隠れ家的な魅力もある湯治場の風情が楽しめる場所です。
ちょっとゆっくりとした時間を過ごしたたいという方にはオススメのスポットです!
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