横浜開港資料館
横浜開港資料館の基本情報
【スポット】横浜開港資料館
【ふりがな】よこはまかいこうしりょうかん
【 住所 】神奈川県横浜市中区日本大通3
【アクセス】みなとみらい線 日本大通り駅 徒歩約3分
【最寄り駅】日本大通り駅
【営業時間】9:30~17:00(入館は16:30まで)
【 料金 】一般200円、高校生100円、中学生以下無料
【クーポン】特定のイベント時に割引クーポンが配布されることがあります
横浜開港資料館
が含まれる観光マップ
横浜開港資料館 ~港ヨコハマと出会う全ての人に~
横浜開港資料館は、神奈川県下でも屈指の観光スポットである「みなとみらいエリア」に位置しており、その名称のごとく、横浜という港町が歩んできた開港と発展の歴史を、豊富な資料を通して学習できる資料館です。
初めて横浜を訪れた方には勿論、横浜には何度か来た事がある方、何よりも神奈川県や東京といった、横浜に割と近い環境に生まれ育った方にこそ足を運んで欲しい資料館です。
資料館は二階建てのコンパクトな建物ですが、その所在地が既に横浜の歴史的な場所であるという事実は、多くの訪問者を驚かせます。
資料館のすぐ裏手に「開港記念広場」という、噴水のある大きな広場が開けますが、そこは「日米和親条約」の締結地でした。
また、資料館中庭にある大木も歴史の証人です。誰もがきっと歴史や日本史の教科書で1度は見ている「ペリー提督横浜上陸図」の中に描かれている大木こそ、今、中庭に「引き継がれている」のです。
この資料館が面白いのは、例えば「歴史にはあまり興味が無い」という方々も楽しめる構成になっている事です。
特に2階フロアの平常展は「街は語る」というテーマを掲げ、港の発展を通じて欧米との接触が増え、今で言うところの「文化的ダイバーシティ」が生じた事実を、多くの展示資料で紹介しています。
『横浜が発祥』となった物が実物展示で紹介してあったりするので、これも横浜からだったのか!と驚く事もあるはずです。きっと横浜を見る目も変わるはずです。
1階フロアの平常展は本当に豊富な資料で横浜開港史を追いかけていきます。
文書ばかりが延々と並んで飽き飽きするような構成では無く、歴史的な帆船模型や古地図も交え、軽く眺めているだけでも楽しめますし、所々に「あれ?これ習った気がする!」「この言葉聞いた事あるぞ!」と感じさせる、教科書に載るレベルの出来事の紹介もありますので、訪問者の歴史的な知識を問わないのです。
一方で、歴史や日本史の基礎的素養がある方は「なるほど・・・」の連続になるでしょう。
そして「もう1回、日本開国史読まなきゃ」「横浜以外の港はどんなだったかな?」と知的好奇心が猛烈に刺激されるはずです。
横浜開港資料館へのアクセス
所在地住所は「横浜市中区日本大通3」です。この住所からも明確に分かりますが、資料館は、この地域の象徴的な通りである「日本大通」に面しています。
日本大通は銀杏並木で有名で秋の紅葉の時期に資料館を訪れる事となれば、それは印象的な出会いになるでしょう。
以下、最寄駅からのアクセスをご紹介します。
1)みなとみらい線の「日本大通り駅」は最寄駅です。東急東横線を筆頭に、都内方向からの直通運転車が横浜駅を経由してこの駅まで来ますので、非常に快適なアクセスが期待できます。こちらの駅から歩く場合は、上述の並木や神奈川県庁に立寄る事もできます。県庁は屋上解放されており、景観を楽しむ事が出来ますのでオススメです。
2)JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーラインの「関内駅」も利用できます。徒歩でおよそ15分程の所要時間となりますが飽きる事は無いでしょう。横浜の象徴の1つとも言える「横浜スタジアム」の外周を半分ほど周り、日本大通りの並木道をゆっくり歩いてください。
3)バス便の利用も可能です。JR桜木町駅からは横浜市営バスの「26系統」が頻度が多く利用しやすいです。資料館最寄バス停「大桟橋」までの乗車時間は10分程度です。観光周遊バス「あかいくつ」も利用可能ですが、こちらは巡回ルートの都合上、到着までの所要時間が大変長く、回避する事を推奨します。
横浜開港資料館の営業時間・料金
資料館は月曜日を休館とし、それ以外の曜日は午前9時半から午後5時まで開館です。午後4時半が入場券販売の締切りですが、資料館をゆっくり見るには最低でも1時間欲しいので早めのご入場を推奨いたします。(月曜が祝日の場合は開館。翌日が閉館となります)
入館料は大人200円、中学生以下100円と非常に手頃です。各種減免等ありますが、観光等で対象になる割引やクーポン、包括的観光チケットはありません。
横浜開港資料館訪問時のアドバイス
展示資料の関係上、訪問前に1度で良いので「日本の開国史」を通読する事をお勧めします。
基礎知識が無くとも楽しめる構成になっていますが、日本の開国に於いて最も初期に開港された港の1つが横浜で、その歴史的背景と、開港が何をもたらしたかという基礎事象を理解した上での訪問となれば、資料館で見る物の大半に感動すると思いますし、充実度が段違いに上がります。
また、横浜の開港という観点から、横浜以外にも「神奈川」「横須賀」「浦賀」など、神奈川県東岸の重要な港や都市の名前が頻発します。
従いまして、事前にある程度の地理的位置関係を頭に入れておくと、資料館の展示資料から感じ取れるものやイメージの膨らみが随分違ってくると思います。
スマホをお持ちの方は、特に古地図関連のアプリを用意しておくと、資料の年号に近い横浜の古地図などを閲覧可能ですので、充実度が一段と上がります。
資料館は訪問者が快適に、そして資料を恒久的に維持できるよう空調で気温が管理されていますが、冬季はしんしんと冷える事もあります。
このような事も踏まえて、羽織るものをご用意いただく事を推奨します。矛盾いたしますが、冬季は資料館訪問者が非常に少なく、ゆっくり見てみたいという方には大変おすすめです。
また、資料館に限った話ではありませんが、みなとみらいエリアは海に面しており、特に夕方以降は海風の影響を受けて気温が一気に下がる傾向があります。
真夏でも無い限りは1枚羽織れるものを用意しておくのが正解です。資料館に併設するミュージアムショップは、展示物や歴史的資料・地図をモチーフにした商品が並び、比較的「お土産らしいお土産が無い」と言われる横浜に於いて、ちょっと珍しいタイプのお土産が見つかったりしますので、是非立ち寄って頂きたいです。
見過ごしがちですが、TAKEFREEの観光ガイドの他、地域にまつわる様々なリーフレットが充実していますのでご確認ください。
特に「横浜事始め」的なマップは是非入手を。「横浜発祥」「横浜創業」といった地域の歴史シンボルが図示されていて、みなとみらい歩きがとても楽しくなる事間違いなしです。
横浜開港資料館訪問レポ
率直に申し上げて「200円は安い」と言えます。横浜やみなとみらいの観光と言えば、赤レンガ倉庫に山下公園、大桟橋と幾つも候補地が挙がりますが、そうした有名スポットのほぼ全てが「横浜開港」と「横浜開港後の文明開化」に所縁が深いという点までは紹介されていないのが実情です。
どんな国も街も古の時代は「港」が命運を分けてきました。海を制する事が生きる道だったのです。
日本は江戸以降、鎖国という特殊な政策に踏み切り、それが諸外国の圧力で終焉に向かうという大きな一連の物語は多くの人の知るところです。
その誰もが知る物語の中で、1ページや2ページでは無く、1章丸々費やされているのが、ここ「YOKOHAMA」であり、その章に網羅されている事象を今の私たちに伝えてくれているのが、この『横浜開港資料館』と言えます。
資料館や博物館というと、観光ではどうしても後回しにされがちだと思いますが、横浜という日本開国の原点とも言える町に来た人にこそ、どうしても立ち寄ってほしいと思うのです。
きっと、訪問後には「歴史の教科書どこにしまったっけな・・・」と思うはずですよ。
オシャレな横浜を楽しみ、港YOKOHAMAの風に吹かれた時に、ここ開港資料館で学んだ歴史的な背景が加われば、貴方の横浜滞在はきっともっと充実したものになるはずです。
なかなか注目されない観光施設だと思いますが、是非立ち寄って頂きたく、強く推薦したいです。
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