まんだら遊苑

まんだら遊苑
photo by @k11_yoko
公営地獄のテーマパークと呼ばれる珍スポット。立山博物館に付属する施設で、立山まんだらの世界を五感で感じられます。中々アーティスティックな施設で、苑内は地獄、天国、陽の道の3ブロック構成です。普段あまり使わない嗅覚も駆使して、あの世を体感できますよ。

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まんだら遊苑
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まんだら遊苑の基本情報


【 住所 】〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺93−1
【アクセス】千垣駅から徒歩約20分
【営業時間】9:30~17:00 定休日: 月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日


富山県観光公式サイト

五響の森 まんだら遊苑

まんだら遊苑の概要

まんだら遊苑は、立山町芦峅寺にある立山曼荼羅の世界を体験できる、他には無いお勧め観光スポットです。

まんだら遊苑では地獄の世界と天国の世界が表現されており、老若男女問わず大人から子供まで五感を使って楽しめる施設となってます。

広大な敷地を利用してつくられていますが、そのほとんどが室内で体験することが出来るものばかりですので、雨の日でも移動は傘をさすこととなりますが十分に楽しむことが出来ます。

山の奥地・静かな場所に作られたまんだら遊園では、立山の自然が楽しめる他、国の特別天然記念物であるニホンカモシカを見学できる施設もあります。ただ、奥地ということで冬期の間は閉苑となりますので確認してからの来苑をお勧めします。

他にも、かやぶきの角度が急な屋根が特徴の合掌造りや18世紀の終わりごろに建てられたという、立山町指定文化財の有馬家、国指定重要文化財の嶋家、立山信仰の拠点芦峅寺の旧宿坊の善道坊などの建物を見学することが出来ます。

有馬家の建物は、入母屋造りの両角屋で釘は一切使用されておらず、すべてほぞ組で造られています。今ではめったに見ることの出来ない職人技の素晴らしさや、昔の暮らしを感じることが出来る素敵な空間となっています。是非隅々まで足を運んでもらいたいと思います。

ちなみに善道坊は、平成21年に上映された「剣岳 点の記」のロケ地として使用されています。

まんだら遊苑周辺のお食事処ですが、まんだら遊苑にはレストランはありません。また車で向かう場合、途中のコンビニエンスストアはアルペン村にあるストアが最後となり合掌造りの休憩所か有馬家の近くに自動販売機があるのみとなります。お昼の時間をまたがないようにくるか、事前に軽食を用意しておくことをお勧めします。軽食を持ち込んだ場合は休憩所を利用すると良いでしょう。

まんだら遊苑とは

まんだら遊苑は、立山に伝わる立山曼荼羅の世界を、五感「見」「聴」「香」「触」「空」をテーマにした芸術作品や効果音、照明、香りなどを使って立体的に表現されています。聞いたり見たり触ったりなどして楽しむことが出来、施設自体は、「地界」「陽の道」「天界」「闇の道」の四つのエリアで構成されています。

立山曼荼羅とは立山信仰の内容を大画面に描いた掛け軸式の絵画で、江戸時代から昭和初期まで衆徒たちは絵解きをしながら立山信仰を全国に広めていったとされています。この立山信仰の特色として、山中にある地獄の存在があげられます。地獄谷を中心に剣岳やみくりが池などが地獄に見立てられ、血の池地獄など様々な地獄が描かれています。

地界で表現される地獄

まんだら遊苑の出発点となる地界には、仕掛けが恐ろしい立山曼荼羅、八熱地獄の世界や餓鬼の針山、八寒地獄などが表現されています。

中でも閻魔の憤怒の声が鳴り響く閻魔堂では、鐘を突くことで閻魔の裁きを受けることができるという恐ろしい空間になっています。身体を横にしないと通れない程狭い外に続く道では、地獄の鬼たちの叫び声と炎熱の轟音に包まれます。

閻魔堂を出てからも餓鬼や地てん鬼、水泡鬼、水窟鬼等さまざまな鬼たちがいる地獄を体験することが出来ます。

地界の閻魔堂の中は真っ赤で中からは閻魔の声がもれてきているため、怖くて中に入れない方も多い施設です。しかし身体いっぱいに響き渡る音を感じているとなんだか浄化されたような不思議な感覚を味わえます。

立山の自然に迎えられる陽の道

地界をぬけると天界へ向かう道「陽の道」がはじまります。この陽の道では、立山の自然を楽しむための空間が広がっており、美女杉や桑谷などの展示物を巡りながら進む立山登山をイメージしたコースと鳥のさえずりや樹々のざわめき、水の音を感じることの出来る水辺のコースがあります。

ところどころに、自然の音を聞くことの出来る慈音草というオブジェや香りを楽しむことのできる香観音が設置してあるので、聞いて・嗅いで楽しんでみて頂きたいと思います。

天界

天界は立山曼荼羅の浄土をイメージした空間です。天の廻廊を降りた先には7つの小窟があり、7人のアーティストが展開をイメージした空間を再現しています。

・͡͡壱號窟『せんまんなゆた』造形作家 熊井 恭子
・弐號窟『天界窟』美術作家 榎倉 康二
・参號窟『天界窟』建築家 エンリック・ミラレス(スペイン)
・四號窟『微界音』彫刻家 米林 雄一
・五號窟『CE QUEL’AMOUR ME DIT(愛が私に語るもの)』カリグラファー 佐々木 実
・六號窟『天界窟』建築家 トム・ヘネガン(イギリス)
・七號窟『天衣の記憶・一滴の消息』彫刻家 吉江 庄蔵

7つの小窟を抜けた先には奏楽洞があり、ここの施設では各フロアに案内してくれる人が一人ずつおられます。わからないこと、知りたいこと等質問すると詳しく教えていただけますので、是非声をかけてみてください。

奏楽洞には、仏の音声でもある八音をイメージした8種の天の楽器が用意されています。部屋に入って下に降りる階段脇に鉄筋が並び、降りた先の空間には大きな木の楽器やドラ、石の楽器や鉄の棒などユニークな楽器が並んでいます。地界で嫌がっていたお子さんもここからの空間はとても楽しめると思います。

奏楽洞で音を心を済まして聞いた後は、心静かに観想静寂な空間「天至界」へと進みます。ここには母の胎内の中をイメージして造られている天卵宮があり、生命の根源を呼び起こす空間を体験することができます。是非目を閉じて寝そべってみてくっださい。この周りでもいくつかオブジェが置いてあり、耳をくっつけて音を聞き心を静める空間づくりがなされています。

ここを抜けて二階へ上がると、天衣にみたてたネットが張られた空間へとつながります。ネットの下はガラス張りで透けているため上にあがることで浮遊感を楽しむことが出来ます。ここも子供たちは楽しい空間となりますが、アスレチックではないのではしゃぐことは出来ません。また壁側には4つの四天宮があり、覗き込むと独特の光と香りを楽しむことが出来ます。

布橋灌頂会をイメージした闇の道

かつて女性の登山・参詣が禁止されていた時代、毎年秋の彼岸の中日に行われた女性のための儀式"布橋灌頂会"。この布橋灌頂会をイメージしたのが闇の道で、天界から現実の世界へ回帰するために通る道となています。

うねるような暗いトンネルの中を五感を最大に働かせて進み、抜けた先には太陽に照らされた日の広場が広がっています。裸足になって砂や石、芝生の感触を味わってみるといいと思います。

まんだら遊苑の基本情報

入苑料金
400円(高校生以下の児童・生徒は観覧料無料)

休苑日
月曜日(祝日を除く)・祝日の翌日・冬期(12月1日~3月31日)

開苑時間
AM9時30分~PM5時(入苑はPM4時30分まで)

アクセス
【電車とバスを利用】富山駅より富山地鉄立山線立山行きに乗車し、立山駅にて降車します。極楽坂線立山駅行きのバスに乗り、立山国際ホテル前で降り、ここからは徒歩で30分かかります。

【車を利用】立山インターを降りて右折し、県道3号を直進します。県道3号が右に曲がりますが、そのまま直進し県道6号へと入りずっと直進します。アルペン村を経由し、雄山神社中宮祈願殿を過ぎたら右手にまんだら遊苑の看板が見えてきます。おおよそ30分ほどで到着します。

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