東尋坊

東尋坊
photo by @8moon17
「自殺の名所」「サスペンスの舞台」として有名な福井を代表する観光スポット。柱上の断崖が日本海の荒々しさと自然の偉大さを感じさせてくれる場所です。国の名勝、天然記念物に指定されており、崖の上から日本海を眺めることもできます。観光遊覧船も運航しているので、海側からの景色も楽しむことができます。

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東尋坊の基本情報


【 住所 】福井県坂井市三国町
【アクセス】えちぜん鉄道 三国駅からバスで15分

東尋坊
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東尋坊は日本を代表する絶景のスポット

「東尋坊」は福井県坂井市にある観光地です。海の波や風によって削られた岩の壁が1キロ以上も続く様子はまさにここだけでしか楽しめない絶景。越前加賀海岸国定公園に指定された東尋坊は、天然記念物として全国でも有名な存在です。

東尋坊の概要

東尋坊は長い時間をかけて自然によって作られた景勝地です。荒々しい岩肌は輝石安山岩によるもので、これだけの規模で続いている場所は東尋坊以外には世界でも2か所だけと言われ、現在では国内だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れています。

ちなみに、なぜこの場所が「東尋坊」と呼ばれるようになったかというと、その昔、平泉寺にいた東尋坊という僧侶の名前に由来していると言われています。力が強く、乱暴者の東尋坊はあるとき、美しい姫に心を奪われます。しかし、同僚である僧侶もその姫に恋心を抱きます。東尋坊はその僧侶と激しくいがみあうことになりますが、そんなとき東尋坊をもてあまして平泉寺の僧侶は相談し、東尋坊を崖の上に誘い出し、酒を飲ませて眠らせます。

僧侶たちは、力を合わせて東尋坊を崖の下に突き落とします。しかし東尋坊は怨霊となって、自分を突き落とした僧侶たちを道連れにしてしまいます。そのため、この場所は東尋坊と呼ばれるようになりましたが、東尋坊が突き落とされた4月5日の頃になると、毎年激しい風と波が立つと言われています。また、東尋坊は以前は自殺の名所として知られていました。そのため、東尋坊では自殺を思いとどまらせるために、テレホンカードや10円硬貨を常備して、いつでも誰かに相談できる公衆電話「救いの電話」などが設置、パトロールなども行われています。また、東尋坊から飛び降りても簡単には死ねないことを実演する男性や、東尋坊のエピソードから「悲恋の舞台」としてアピールすることで、自殺の名所のイメージを払拭する活動も行われています。現在では、人間によるパトロールだけでなく、ドローンも導入し、多くの人の命が救われています。

東尋坊観光の名所、東尋坊タワー

東尋坊は全長1キロ、海からの高さはビルの8~9階に相当する約25メートルとスケールの大きな観光スポットです。そんなスケールの大きな東尋坊の景色を楽しむには、「東尋坊タワー」がおすすめの場所です。東尋坊タワーは海抜100メートル、地上55メートルからの眺めを楽しめる展望台です。東尋坊タワーからは、東尋坊はもちろん越前海岸や雄島、白山連峰など、周辺の絶景を楽しむことができます。

また東尋坊タワーには「カップル証明写真」や「ファミリーの絆」といったフォトスポットも設置。写真撮影でも楽しむことができる場所ともなっています。さらに福井県名物の「羽二重餅」や「五月ケ瀬」といったお土産を購入できるショップ、地元の名物が楽しめるレストランなどもあるため、東尋坊に行ったときには、ぜひ訪れたい場所となっています。

東尋坊を楽しむ遊覧船

東尋坊は高い場所から眺めるだけでなく、観光遊覧船に乗って海から眺めるのもみどころのひとつです。東尋坊遊覧船は、名物である岩の板状節理や、「ハチの巣岩」「夫婦岩」「ライオン岩」などを約30分かけて周遊します。待ち時間も約15~20分、乗客が一人でもいれば出航してくれるので、海から東尋坊を眺めるときには非常にぜいたくな時間を過ごすことができるでしょう。乗船料金は中学生以上が1400円、小学生が700円となっています。ただし、11月~3月の冬季は、運行時間が9:00~15:00までと短くなっているため、遊覧船に乗りたい場合には早めにお出かけしたほうがよさそうです。

東尋坊では天気に注意

東尋坊は風の強い場所なので、天気のいい日でも観光に行くときは注意が必要です。さらに雨が降っている場合、足元も悪くなっているため、滑りやすく転倒には注意が必要です。特に傘をさしていても、風で傘が飛ばされると言う場合も珍しくありません。冬場は雨が雪に変わることも多く、さらに足元が悪くなるだけでなく、視界も遮られて転倒や転落などの自己につながる場合もあります。

また、気を付けたいのが海の天候。雨が降っていなくても、風が強く海がしけている場合など、遊覧船も欠航となる場合があります。

東尋坊でのランチ

東尋坊のある福井県堺市三国町は冬は越前ガニ、夏は岩ガキなどの海の幸をはじめとした海の幸が美味しい街。東尋坊を訪れたときにも、ぜひ楽しみたいのが地元の名物グルメです。東尋坊のそばには市場があり、食事を楽しめる場所も数多く存在しています。

なかでも食べてみたいのは、地元の名物越前ガニです。越前ガニは福井県で水揚げされたオスのズワイガニのことですが、越前海岸は浜辺から離れると急に深くなっているという独特の地形で、カニにとっては非常に住みやすい環境。さらに港までの距離も近いことから、常に新鮮なカニが楽しめます。また海水温も低く、カニにとっては非常に快適な環境で、カニの身の旨みは他の地域では味わえない絶品だと評判です。カニの美味しさを味わうには、やはり茹でガニ料理がおすすめですが、もうちょっとリーズナブルな値段で楽しみたいと言う場合、かに雑炊やカニの釜めしが最適。こちらはカニの旨みを吸い込んだ地元のお米が絶品です。

また、三国町はカニ以外にもイカを始めとする魚介類が絶品。都会で食べるよりも、価格もはるかに安いため、東尋坊を観光するときにはランチも期待できます。

東尋坊周辺の観光スポット

東尋坊を訪れるときにぜひ一緒に行きたいのが周辺の観光スポットです。

東尋坊周辺の観光スポットの中でも人気があるのは「雄島」。雄島は東尋坊の先にある、周囲約2キロの小さな島で、地元の人からは神の島としてあがめられています。東尋坊からは遊歩道を通って陸伝いにアクセスすることが可能です。ちなみにこの「荒磯遊歩道」には、日本文学に名前の残る詩人や俳人の歌碑も数多く並んでいるので、文学に興味がある人は、ぜひ楽しんで欲しい場所です。

その遊歩道を通って、さらに赤い大橋を渡ると、雄島に上陸することができます。雄島には、パワースポットとして有名な大湊神社を始め、樹齢100年と言う古い木などもあり、ゆったりとした時間を過ごすことができる場所となっています。

また、周辺の「越前松島」も人気の観光スポットです。こちらは海岸沿いの静かないわばで、周囲には岩場や洞窟、変わった形の岩が立ち並んでいます。観光コースとして、岩山登山ができるコースや、海中の洞窟を探検できるコースなどもあり、様々な楽しみができる場所として人気です。少し歩いた場所にある「越前松島水族館」は自然の一部を利用した全国でも珍しい水族館ということで、水族館ファンにも注目のスポットとなっています。

東尋坊へのアクセス

東尋坊へのアクセスは、えちぜん鉄道三国駅からの場合にはら京福バス「東尋坊行き」に乗車して終点の「東尋坊」で下車。駅からは約15分です。JR芦原温泉駅を利用する場合には、こちらも「東尋坊行き」乗車で、終点で下車。トータルでの所要時間は約30分となっています。

自動車の場合には北陸自動車を経由して道金津インターチェンジで下車、約25分となっています。自動車の場合、東尋坊市営駐車場の利用が便利です。約170台が駐車可能、11月~3月のオフシーズンは無料となります。ただし、夏場は周辺の海水浴客も増えるので、注意が必要です。

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