上野東照宮
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上野東照宮の基本情報
【スポット】上野東照宮
【ふりがな】うえのとうしょうぐう
【 住所 】東京都台東区上野公園9−88
【アクセス】JR上野駅 徒歩約10分
【最寄り駅】上野駅
【営業時間】9:00〜16:30(季節により変動あり)
【 料金 】大人500円、子供200円
【クーポン】公式ウェブサイトにて割引クーポンあり
上野東照宮
が含まれる観光マップ
上野に東照宮?知られざるパワースポット「上野東照宮」の魅力
「東照宮」といえば、世界遺産にも認定された日光の社殿を思い浮かべる人が多いでしょう。
日光東照宮は国宝などを多く備えた世界的に人気のある観光地ですが、実は東京にも見逃せない「東照宮」が存在します。
それが「上野東照宮」。聞きなれない名前かもしれませんが、実は上野恩賜公園の中にある上野東照宮は非常に由緒正しい神社。
歴史的な逸話が多いだけでなく、最近では強力なパワースポットだとも評判です。
上野東照宮へのアクセス等
上野東照宮があるのは台東区の上野恩賜公園内。
アクセスはJRの場合は上野駅の公園駅下車後、上野動物園の方面に約徒歩5分、京成電鉄を利用する場合は京成上野駅池之端口を出て約徒歩5分、東京メトロ千代田線根津駅を利用した場合には2番出口より徒歩10分となっています。
便利なのはJRまたは京成線の利用で、特に京成上野駅を利用した場合には、少し行くと有名な西郷隆盛像も見ることができるので、初めて上野恩賜公園を訪ねるという場合にはオススメですが、東京メトロ千代田線の根津駅を利用するのもなかなか楽しいコースです。
ここから上野東照宮にかけての界隈は、東京の下町の風情を感じられる場所なので、いつもとは少し違った東京の風景を感じたいという場合は、根津駅から散歩がてら歩いてみるのも面白いかもしれません。
なお、上野東照宮には駐車場はなく、周辺の駐車場も非常に込み合うため、公共交通機関を利用したほうが便利でしょう。
上野東照宮の参拝時間は9:00から16:30。
拝観は9:30から16:00となっていますが、季節や天候により変更となることもあります。
参拝、拝観とも無休になっていますが、拝観の場合には拝観料が必要です。
拝観料は中学生以上の大人が500円、小学生が200円です。
ちなみにぼたん苑がオープンしているときにはぼたん苑との共通券も1100円で販売されています。
上野東照宮の歴史
それでは上野東照宮の詳細を見ていきたいところですが、その前にまず上野東照宮の由来を知っておくとさらに上野東照宮の見学が楽しめるでしょう。
上野東照宮ができたのは1627年。
「東照宮」とは徳川家康を東照大権現という神様としてお祀りしている神社のことで、日光をはじめ全国各地にありますが、上野東照宮を作ったのは徳川家康ではありません。
最初の上野東照宮を作ったのは津藩の藩主だった藤堂高虎と、家康に重く用いられた僧、天海。
危篤だった家康を見舞った二人は、末永く魂の休まる場所を作って欲しいという遺言を受けます。
そこで藤堂高虎は当時自分の屋敷のあった上野の山に家康を祭神とする神社を建立します。
いわば、最初の上野東照宮は藤堂家のプライベートな神社でした。
その後、天海は二代将軍秀忠の時代になると、江戸に家康を祀る神社の造営を進言し、その結果上野寛永寺が開山することになり、この境内に藤堂高虎の屋敷から神社が移され「上野東照宮」が誕生することになりました。
その後、三代将軍家光の時代になると、社殿が改築、金箔を多く使った華やかな建物となりました。
この上野東照宮には八代将軍で「暴れん坊将軍」でもおなじみの徳川吉宗、最後の将軍となった十五代将軍である徳川慶喜も奉られるようになり、徳川家の神社として知られるようになりました。
上野東照宮の鳥居
では上野東照宮の内部を見ていきましょう。
東照宮の入り口から歩いていくとまず目に入るのが大きな鳥居です。
これは酒井忠世が奉納したと伝えられる鳥居で、石材には御影石が使用されています。
あの関東大震災に際しても倒壊することもなく、頑丈な作りの建築として知られています。
そのため、決して倒れない鳥居ということで、ここも境内のパワースポットとして知られています。
上野東照宮の銅の灯篭
鳥居から参道を進んでいくと、山門が見えてきます。
その山門を抜けてさらに進むと現れるのは銅の灯篭。
これは徳川家の家臣だった大名が寄贈したもので胴の部分には寄進した大名の名前や奉納した年月日が刻まれています。
中には有名な大名の名前などもあるので、ゆっくりと眺めてみるのも歴史好きには楽しいかもしれません。
上野東照宮の唐門と透塀
その次に見えてくるのが「唐門」と「透塀」です。
どちらも国の重要文化財に指定されているもので、唐門は柱や屋根に美しい彫刻が刻まれているのが特徴。
中でも柱内外の四額面に刻まれている昇り龍・降り龍は日光の東照宮の彫刻「眠り猫」で有名な左甚五郎の作品。
あまりにも龍が生き生きと彫られているために、「夜になると不忍池に水を飲みに行く」という伝説もあるのだとか。
ちなみに偉い人ほど頭を低くするという説話から、頭が下を向いている龍が「昇り龍」と呼ばれています。
また上部の錦鶏鳥・銀鶏鳥の彫刻も室町桃山時代の技術の集大成として非常に高い評価を受けているものです。
「透塀」は格子の向こうの景色が透けて見える塀で、社殿の東西南北を囲んでいます。
上段には動物と植物、下段には海の生き物の彫刻が刻まれていて、じっくり眺めていても少しも飽きることがありません。
上野東照宮の本殿
ここからがいよいよ本殿ですが、この中に入るためには拝観料が必要になります。塀の内部にあるのは社殿。
これは非常に豪華な造りになっていて、国の重要文化財に指定されています。
作られた当時は金箔を多用したことから「金色殿」とも呼ばれていたとのことで、現在でもその輝きを見ることができます。
社殿は2013年まで修復工事が行われていましたが、2014年からは一般公開されています。
ただし、文化財保護の観点から社殿の内部を見ることはできません。
上野東照宮の石灯籠
以上、鳥居から本殿までを紹介しましたが、境内にはさらに見どころがあります。
そのひとつが境内にある石灯籠。
これは「お化け灯籠」とも呼ばれている巨大な灯篭で、なんと6.8メートルという異様な大きさ。
日本三大石灯籠の一つとも呼ばれていますが、参道から少し離れた場所にひっそりと建っているため、気づかない人も多いのだとか。
上野東照宮を訪ねたときにはぜひ探してみるとよいでしょう。
上野東照宮の大楠
また上野東照宮のご神木である「大楠」も人気。
樹齢600年以上と言われる大きな楠にはパワーがあると言われ、多くの人たちが訪れます。
ちなみに、上野東照宮では開運や学業などにご利益があると言われていますが、それ以外にも上野東照宮は戊辰戦争や関東大震災、第二次世界大戦の空襲でも不発弾を被っただけで神社の倒壊を免れていることから、厄除けにも大きなご利益があると言われ、災害を被ることなく今なお立っている楠も、そのシンボルの一つになっています。
上野東照宮のぼたん苑
そのほか、上野東照宮の見どころのひとつが「ぼたん苑」。
上野東照宮内のぼたん苑では約250品種3000株のぼたんが栽培されています。
また日本の品種だけでなく、中国、アメリカ、フランスなどの品種もそろっているため、ぼたんの花の愛好家にとっては非常に有名な場所です。
特に春と冬に行われるぼたんのお祭りには毎年多くの人が訪れます。
春と冬、それぞれの季節で異なる魅力がありますので、特に花の少ない冬の季節には一見の価値がある場所です。
ぼたんは上野東照宮のシンボルの花にもなっていて、ぼたん苑の時期に限定で発売される「ぼたん守」はご利益があるという評判です。
上野東照宮の忍者守
ちなみに、上野東照宮には開運厄除け、金運、健康、学業成就など各種のお守りがありますが、外国人に人気なのは「忍者守」。
これは手裏剣型のお守りで交通安全と開運厄除けのご利益があるといいます。
動物園や美術館、アメ横などのある観光地の真ん中にありながら、どこか静かな雰囲気を漂わせる上野東照宮。
もし開運を求めている方は、観光の際に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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