大阪歴史博物館

大阪歴史博物館
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階層ごとにそれぞれの時代を再現したミニチュアやジオラマが置かれ、大阪の歴史をじっくり学べることが出来るスポット。資料をじっくり読まなくても展示物を見るだけで歴史が分かるので、お堅い場所は苦手な人にもお勧めです。

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大阪歴史博物館の基本情報


【 住所 】大阪府大阪市 中央区大手前4−1−32

大阪歴史博物館
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公式ページ

大阪はどうやって大阪になったのか 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館とは

大阪歴史博物館は、大阪城公園の南西、難波宮跡公園の北西に解説された大阪市の歴史を紹介している博物館です。

常設展のコンセプトは“都市おおさか”で、古代から現代まで、大阪の豊かな歴史を、初心者に対しては大阪の歴史をわかりやすく視覚的に解説してくれますし、マニアに対しても保存遺構の公開や詳細な解説で楽しませてくれる守備範囲の広い歴史博物館です。

順番に、各階の展示をレビューしていこうと思います。

10F 古代の大阪の様子を具体的に

まず、入館すると早速最上階に誘導されます。最上階10Fは、古代史展です。

大阪には昔、難波宮という都もしくはそれに準ずる行政拠点がありました。

実は、この時代大阪はほとんどが海と淡水の入り混じった水に没しており、かろうじて上町台地のみが、陸として湾内に突き出している状態でした。

そんな、水上交通の要衝に難波宮が立てられました。

このフロアには、難波宮大極殿での儀礼の様子が、等身大の人形展示と建物展示を通じて示されています。

これが、直観的に非常にわかりやすいのです。古代に苦手意識のある受験生には絶対おすすめです。

加えて、この10Fの窓から、実際に難波宮の遺跡を眺望することができるようになっています。

9F 戦乱から天下の台所へ 大阪の中近世

正直、南北朝時代などそれぞれの時代で大阪は重要な役割を果たしていたと思います。

しかし、展示はここで一気に戦国時代に飛びます。

9Fフロアには、本願寺の門前町として栄え戦乱に巻き込まれたのち、豊臣秀吉による大阪城築城を経て、「天下の台所」へと発展していく大阪の様子が展示されています。

一度、京都から追い出された、一向宗はふたたび力をつけて大阪に拠点を築きました。

巨大な要害をつくり、そこに拠る大阪本願寺を中心に町が発展していきます。

本願寺御影堂の構造や当時の寺内町を模したミニチュアでは、僧や町民が活発に活動する様子が表現されています。

基本はわらぶきもしくは板葺きの掘っ立て小屋です。

これが、信長による攻撃を経て秀吉による大阪城築城の時代をすぎて江戸時代に入ると、飛躍的に町のサイズが大きくなり、かつ瓦葺の立派な建物が街に並ぶようになります。

たった200年で、民衆の力が大きくなっている様子が見受けられます。

中島の蔵跡地から出土した多様な品や江戸時代に花開いた町民文化の紹介からも、民衆の力が大きくなり、おかみに頼らず生きていこうとする大阪の民の姿が描かれています。

ただし、大阪城内の博物館に遠慮したのか、大阪城関連の展示はほとんどありません。

7F 日本で一番大きな都市 大大阪へ

江戸時代、商都として開花した大阪ですが、明治維新の荒波が襲います。

明治政府が藩債を踏み倒したので、豪商たちは大ダメージをうけ、一時その栄華はなりを潜めます。

しかし、関東大震災での避難民の発生や、積極的な市域拡張をつみかさねて、日本で一番大きな都市へと成長していきます。

この展示スペースでは、文化・芸術・産業(紡績・鉄鋼)などの先端を走る都市になった大阪を記録した映像や写真を中心に、当時の大阪市民のリアルな生活を追体験することができます。

しかし、この展示は大阪市民にとってはすこし不穏な事実が含まれています。

実は、現在の行政サービスの多くが、このときの大大阪のスケールにあわせて設計されているのです。

この時期以降、大阪市の人口は減少していき、徐々に公共サービスのコストが大阪市財政を逼迫するようになっていったのです。

これが、現在の大阪維新活動の原点となっていったのでした。確かに、歴史は現在につながっているのです。

8F 特別展や遺跡発掘プロセス展示

上記で述べなかった8Fには、遺跡を発掘するプロセスが詳細に示されている展示があります。

原寸大に再現した発掘現場で、調査方法や遺跡の見方を学ぶことができます。

発掘のプロセスを、実際の道具を使用して示すワークショップも定期的に開催されています。

土器の復元パズルなどのたのしいパズルもあるので、フランクに楽しむことができるフロアです。

加えて、シーズンに合わせた特別展が行われます。

この歴史博物館で行われる特別展は少しくせがあることで有名です。

昔行われた展示で有名なものは、エヴァンゲリオンと日本刀のコラボ展示です。

メディアで連日とりあげられていましたし、普段歴史博物館に行かないような人たちが押しかけて大盛況だったそうです。

正直、このクレイジーさには心を打たれました。

もちろん、普通の特別展示も行われています。

大河ネタに合わせた、真田丸に関する展示や、印判手の皿とアジアの凧コレクションなども展示しています。

さらに、近代大阪職人の作品を公開し、技術力を検証する展示も行われています。

他にも漢文の読み方講座なども行われています。

この歴史博物館がすごいのは、実際の遺跡を展示しているという点です。

上記で軽く述べた通り、10Fの窓からは、後期難波宮の大極殿あとを明確に見ることができますし、定期的にツアーに申し込めば、博物館の地下で発掘されている、難波宮の遺構の見学が可能です。

地下の遺構で行われる発掘調査の成果が、すぐに10Fの展示に反映されるのも特徴の一つです。

また、建物正面にある復元倉庫は、外観を見るだけではなく中に入って見学することが可能です。

お願いすれば、学芸員さんの解説もつきます。博物館の展示だけが歴史を語っているのではありません。博物館の外にある、遺跡も歴史を静かに語っているのです。

そんな大阪歴史博物館は、午前9時半から午後5時まで利用できます。定休日は火曜日です。

大人600円から、高校・大学生は400円必要です。中学生以下は無料です。

ちなみに、音声ガイドを利用することができます。音声ガイドは、展示以上の内容を説明してくれているので、利用をおすすめします。こちらの値段は、一台200円です。

アクセス

地下鉄で来るのがおすすめです。地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」2号・9号出口を出て、右手にすすむと見つけることができます。

NHK大阪放送局の屋上にある大きな、アンテナが目印になります。

方向音痴のあなたは、とにかく高い方に歩いていってください。

実は、大阪城は少し高台にあるので、歩く中で自然と大阪歴史博物館を見つけることができると思います。

割引情報

大阪歴史博物館には、協定校が存在します。

それらの学校は、学生証を示すと無料になることがあります。

もちろん学割料金もあります。その他の美術館と同様、OSAKA PiTaPaを掲示すると割引になります。

大阪歴史博物館友の会に入会すると、見学会、体験学習の企画・運営や、講演会・講座の開催に関する情報に触れることができるに加えて、常設展は無料、特別展毎に1回の観覧ができます。

年会費は3000円です。ほかの観光スポットと抱き合わせで安価にすることも可能です。

常設展示と大阪城天守閣セット券を900円で購入することができます。

おすすめ

特に、歴史を勉強してもピンとこない学生諸君にはおすすめです。

ちょうど授業を聞いても身に入らない、商業や文化の歴史や想像することが難しい古代の歴史を直観的に理解することができるので、勉強に大きく役立つことでしょう。

近所にある大阪城や難波宮の遺跡も同時に訪れると、歴史がより具体的にイメージされて学習効果が高まること請け合いです。

歴史マニアのあなたにも、かゆいところに手がとどく展示になっています。是非、一度足を運んでみてください。

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