東京都庭園美術館

東京都庭園美術館
photo by @juno42juno
宮家由来の家具や装飾が施され、可憐でかつ上品なインテリアは参考になります。また、アールデコ風な建築やモダンな部屋もあるので沢山写真が撮りたくなる美術館です!

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東京都庭園美術館の基本情報


【 住所 】東京都港区白金台5丁目21−9
【アクセス】JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分、都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分※白金台駅のエレベーターは2番出口にあります。五反田駅より徒歩22分 
【営業時間】10:00-18:00 (入館は17:30まで)休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
【 料金 】入館料は展覧会によって異なりますので公式HPをご確認ください。庭園入場料:一般200円(160円)、大学生(専修・各種専門学校含む)160円(120円)、中・高校生・65歳以上100円(80円)

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東京にいながら本場のアール・デコを堪能できる「東京都庭園美術館」

20年代後半のパリを彩ったアール・デコ。シンプルで機能的なのに、クラシカルで温かみのあるデザインは日本でも根強い人気があります。

もしアール・デコに興味があるなら、わざわざパリまで出かけなければ本場の美しさは味わえないのでしょうか?

いいえ、そんな必要はありません。日本には「アール・デコの美術品」「幻の建築」と呼ばれる美術館があるんです。

それが「東京都庭園美術館」です。

東京都庭園美術館の魅力

この美術館の魅力はたくさんありますが、まずは建物の美しさがあげられるでしょう。

東京都庭園美術館はもともとは皇族だった朝香宮夫妻の邸宅で、戦前にパリに留学していた朝香宮夫妻はそこで出会ったアール・デコの美しさに一目惚れ。

帰国後にアール・デコ様式の邸宅を建築しました。

そのこだわりは徹底したもので、内部は家具や照明、壁飾り、ガラス一枚に至るまでアール・デコ様式で統一されています。

また玄関や客室、書斎、食堂などの内装は、当時のフランスの代表的な装飾美術家、アンリ・ラパンやルネ・ラリックが担当。

戦後は吉田茂の外務大臣公邸や、白金プリンス迎賓館、プリンスホテル本社などとして使用されましたが、その後東京都に売却され、都立美術館として公開されるようになりました。

長期リニューアル工事が行われていましたが、2014年にホワイトキューブなど新しいギャラリーを備えた新館も完成、今ではアール・デコファンのみならず、美術ファンの大きな人気を集めるようになりました。

東京都庭園美術館へのアクセスと料金等

東京都庭園美術館へのアクセスはJR山手線の目黒駅、または東急目黒線の目黒駅から徒歩約7分、または都営三田線、東京メトロ南北線の白金台駅より徒歩6分です。

東京都庭園美術館は国立自然教育園の内部にあり、庭園だけでもかなりの見どころがたくさんあります。

さらに展示品というよりも広い建物自体を見て楽しむというタイプの美術館なので、おしゃれをして出かけるのもいいですが、できればはきなれた歩きやすい靴や服装などを選ぶとよいかもしれません。

庭園の入場料は一般100円、大学生80円、中学高校生と65歳以上が50円です。

入館料は展覧会によって異なるので、事前の確認が必要です。

また20名以上の場合は団体割引が適用されます。

休刊日は毎月第2第4水曜日ですが、休日の場合には開館、代わりに翌日が休館となるので注意しましょう。

東京都庭園美術館を巡るオススメのルート

さて、美術館に到着したらチケット売り場の脇にミュージアムショップもありますが、まずは体力に余裕があるうちにゆっくりと庭園を散歩しながら本館に向かうのがオススメのルートです。

両脇には森が生い茂り、真夏でも周囲より気温が低いように感じる閑静な空間は、東京都内でも珍しい場所と言えるでしょう。

中には、美術館ではなくこの庭園だけを目的に訪問する人も少なくないそうです。

さらに建物の前にはゆったりとしたオブジェの飾られた芝生が広がり、すがすがしい空気を味わうことができます。

この静かな空気と高い空を楽しむだけでも東京都庭園美術館へ訪れる価値があるというものです。

美術館では様々な企画展が開催されていますが、もし東京都庭園美術館そのものを楽しみたい場合は、企画展が行われていない期間がオススメ。

訪れる人の数もそれほど多くないため、まるで別荘地に迷い込んだような不思議な時間を体験することができるからです。

東京都庭園美術館の本館1階

それでは庭園を楽しんだら、いよいよ本館に足を踏み入れましょう。

と言っても、玄関の前で少し立ち止まってみて下さい。

東京都庭園美術館の見どころはすでに目の前にあります。

玄関の扉にはめ込まれたガラスを注目してみましょう。

女性とその後ろの光がレースのように繊細に彫り込まれたガラス細工の作者は、ルネ・ラリック。

しかも世界的に見ても珍しいオリジナル作品です。

ラリックのオリジナルが至近距離で楽しめるのは東京都庭園美術館ぐらいです。

ガラスを堪能したら今度は足元に目を落としてみましょう。

きれいなタオルによって飾られたエントランスは、宮内省が選んだ日本の職人技の粋を集めたタイル細工です。

このように、東京都庭園美術館本館の内部には様々なところに美しい生活のための美術品が点在しています。

例えば一階は来客のための大きな食堂や休憩室が連なっていますが、大食堂の天井に下がっているのはこれもラリックのシャンデリア。

パイナップルやザクロなどをモチーフにした、いかにもアール・デコらしいシャンデリアです。

もしアール・デコ美術に興味があるなら、双眼鏡を持っていくのもオススメです。

というのも、東京都庭園美術館は床やガラスといった装飾だけでなく、天井にも美しい美術品がひそんでいるからです。

じっくりと美しさを鑑賞するためには双眼鏡が持ってこいです。

同じく大食堂の見どころのひとつは、マントルピースの上に描かれた壁画。

アンリ・ラパンはアール・デコを代表するデザイナーの一人で、エントランスの香水塔もアンリ・ラパンの作品です。

さらに一階には喫煙室や小客室、応接室などもあり、ここだけでも多くの見どころが隠れていますので、ぜひ隅々まで探してみて下さい。

東京都庭園美術館の本館2階

一方の二階は、朝香宮夫妻のプライベートのための場所です。

こちらには華やかさというよりも、生活にふさわしい落ち着きと実用的な空気が漂っています。

この屋敷を公務に使用していた吉田茂の執務室も残されているので、当時の歴史に興味がある人はぜひ訪れてみるといいでしょう。

東京都庭園美術館の新館

さて、本館を堪能したら新館に移動しましょう。

ここではアイデアに富んだ企画展が行われていますが、それ以外にも大きな人気を集めているのはスーベニールショップ。

「NOIR(ノワール)」と名付けられたこちらのショップでは、展覧会にまつわるグッズが中心に並んでいますが、特に人気があるのは隣接するカフェでも使用されているオリジナルグッズ。

またお菓子のギフトなどもあるので、おみやげにもぴったりです。

ちなみに入口近くのミュージアムショップ「BLANC(ブラン)」には美術館のチケットがなくても入場が可能ですが、「NOIR(ノワール)」には美術館のチケットが必要なので、お菓子などをお求めの場合には注意が必要です。

また、こちらのショップでは美術館内の工芸品などをかたどったクリアファイルなども大きな人気があるので、訪ねたときにはぜひ確認してみてください。

歩き回って疲れたら「NOIR(ノワール)」横のカフェ「カフェド・パレ」での休憩がオススメです。

こちらでは丁寧に作られた季節のスイーツやサンドイッチなどの軽食が楽しめます。

また、飲み物にもこだわり、コーヒーは東京・狛江のコーヒー店、堀口珈琲のスペシャリティを使用、紅茶にはミシュランの三ツ星店やパリの五つ星ホテルでも使用されているBETJEMAN & BARTONの紅茶が楽しめます。

またここで提供される数量限定のミックスサンドは、根菜サラダやハニーチキン、パストラミなど手の込んだもので、このサンドイッチを食べながら庭園の芝生を眺めるひと時は至福の時間になるかもしれません。

東京にいながら本物のアール・デコと優雅な時間が楽しめる東京都庭園美術館の開館時間は午前10時から午後6時まで、入館は17時30分まで。

カフェの営業も美術館に準じますが、ラストオーダーは閉館の一時間前までです。

最後のオススメは、日が落ちた後の新館のライトアップ。

これこそ時間と光の芸術といった風景なので、東京都庭園美術館を訪問するときには最後に一度振り返って建物に別れを惜しんでください。

きっと美しい景色が目に入るはずです。

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