金剛山

金剛山
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大阪と奈良の間に位置する山。男性的な風貌を持つ山ととして大阪では有名な山です。また、冬には立派な樹氷が見れることでも有名だとか。

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金剛山の基本情報


【スポット】金剛山
【ふりがな】こんごうさん
【 住所 】奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目
【アクセス】近鉄御所駅からバスで約30分、金剛登山口下車
【最寄り駅】近鉄御所駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし


公式ページ

大阪府最高峰、夜景と自然が美しい金剛山

金剛山とは

金剛山は、奈良県と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山です。

奈良県側からも大阪府側からも山地の中で大きくそびえる山の様子を、朝、晩眺めることができます。

金剛山地の主峰で、標高は1,125m。最高地点は奈良県御所市の葛木神社の本殿の裏にあたり、神域となっており立ち入ることはできません。

なので、少し高度は落ちるのですが、近隣の国見城跡が山頂として一般に認識されています。

この標高ですので、時期によっては20cmは雪がつもっていることもあり、登るにあたっては事前の調査が必要になります。

金剛山の名前の由来

金剛山の名前の由来は諸説あり、一番有名なものとして、古代、朝鮮半島から大和にやってきた渡来人が故郷の山によく似た山を懐かしがって「金剛山」と呼ぶようになったのだそうです。

ちなみに、朝鮮半島にも、金剛山(クムガンサン)という同じ名前の山があります。

金剛山は2人の歴史上の有名人と関係があります。

一人目は、日本における修験道の開祖、役小角(役行者)です。

役行者は、飛鳥時代に、この山に広がる修験道ネットワークを整備し、東に広がる吉野と合わせて、奈良県南部の山地周辺の巨大な修行状の一部に組み込みました。

現在、山頂にある転法輪寺は、役小角による開基 とされています。

二人目は、南北朝時代の英雄 楠木正成です。大阪府側から金剛山にむけてのぼっていく途中に、あの有名な上千早赤坂城があります。

そもそも古い時代の城なので、目立った遺構は残っていません。

厳しい山並みを眺めていると、ゲリラ戦がどれだけ有効なのか実感できます。

金剛山のふもとでとれる辰砂の利権と山に広がる修験者ネットワークが正成公を支えたといわれています。

金剛山の登山道

そんな、歴史と自然が豊かな金剛山の登山道は大きく分けると2つあります。

シンプルなものを紹介させていただきます。

金剛山登山山口から、登山道本道を約3 km上る道です。

登山口バス停を降りて、バス進行方向の反対に向けて歩きます。

登山口案内板のあるポイントで登山開始です。

しばらくするとトイレがあります。ここで行きそびれると、5合目付近ののろし台までトイレがないことに気をつけましょう。

しばらくは、舗装された林道を歩くことになります。

実は金剛山はかなり複雑に登山道が広がっており、案内板に注意して登っていってください。

とにかくセメント舗装された道を直進することが肝要です。

しばらくいくと、セメント舗装がなくなり、七曲りに入ります。

さらに上って、千早城址・楠公の墓への分岐を越えてしばらくのぼり続けます。

のろし台跡には、休憩所とトイレがありここで休むことができます。

のろし台を出て、しばらく行くとツツジ尾谷の分岐に出ます。

ここから先は、急な階段がずっと続きます。

9合目の広場から、10分ほど頑張ってのぼれば、山頂である国見城跡にたどり着きます。

国見の城という名にふさわしく、眼下に大阪の街と大阪湾、反対側には奈良盆地が一望できる絶景を眺めることができます。

金剛山のロープウェイ

ながながと登山ルートについて解説しましたが、ロープウェイを使って山頂までの道のりをショートカットする方法があります。

千早赤坂村営金剛山ロープウェイ駅に乗っていくと、ロープウェイ金剛山駅まで登れます。

ここから山頂までは、岩屋文殊山道を通っていけば、約30分で山頂にたどりつきます。

他にも、ダイヤモンドトレイル・かたくりの路登山道を通っていく道もあります。

約35分で登頂できます。この道は、見どころ満点で、一の鳥居、大阪府最高地点を経由して、願い事をひとつだけかなえてくれる」という一言主と楠木正成・後醍醐天皇も祀る神社である葛木神社があります。

実はこの裏側が金剛山山頂になっているのですが、立ち入り禁止となっており、入ることはできません。

少し下ると、転法輪寺が右手に出てきます。それを過ぎて10分もすれば山頂広場です。

長時間の登山が難しいという方にはおすすめのコースです。

金剛山の夜景

金剛山のもう一つのおすすめは、夜景です。

夕日が沈む時刻になると、眼下にぼんやりと、大阪の街が浮かびあがり始めています。

さらに時間がたつと、大阪の街が燦然と光り輝き始めます。

大阪府全域と阪神地域、淡路島の街の明かりが見えます。

他にも、関西国際空港、神戸空港、伊丹へ離着陸時のために上空を飛行する飛行機を眺めることができます。

天気がよければ、明石海峡大橋のイルミネーションまで眺めることができます。

大阪湾、堺の港をゆっくりと出入りする船の明かりも幻想的です。

反対に奈良県側は、暗く静かに木々が風にあおられ音を立てています。この緊張感あるコントラストも趣ぶかいです。

なぜ、こんなに詳細に各時刻における夜景を述べることができるのか、不思議に思われた方もいらっしゃることと思います。

実は、国見城跡広場には、宿泊・入浴が出来る千早赤阪村村営の宿泊施設「香楠荘」があります。

村営の宿泊施設とも思えないクオリティーで、夕食のプランに合わせて値段にばらつきがありますが、だいたい一人頭12000円程度の料金で贅沢な夕食と風呂を楽しむことができるようになっています。

この宿泊施設の利用者は、ロープウェイが半額になります。

この宿泊施設は、国見城跡にあるので、夜外をうろついて、夜景を楽しむことも可能です。

金剛山の別の側面

最後に紹介するのは、金剛山の違った側面です。

楠木正成公の項目で少し説明しましたが、実は金剛山周辺では、水銀やその酸化物である紅い鉱石である辰砂が取れました。

赤阪の地名は辰砂が取れるこの土の色が赤いことから来ているそうです。

メインの登山ルートから離れることになるのですが、金剛山小峠谷の洞窟では、戦前まで金銀銅がでるので試掘用の坑道が作られていました。

近所のずり跡や、歩いている谷川沿いでも少し珍しい鉱物を拾えることがあります。

ちょっと違った視点で金剛山を楽しむことができると思います。

金剛山へのアクセス

金剛山は大阪市内からのアクセスが良い為、健康登山の山としてよく知られています。

まず、ロープウェイ駅までのアプローチです。

南海高野線河内長野駅から南海バス金剛山ロープウェイ行きに乗って約35分行けば、金剛山ロープウェイ駅に着きます。

近鉄長野線富田林駅から金剛バス千早行きで35分いけば、金剛山ロープウェイ駅に着きます。

ロープウェイは、往復1420円で、9時から17時まで運行しています。8月のみ18時まで運行です。

一方、登山口につくためには、先ほどのバスにのり、金剛登山口バス停で降ります。少しもどるとすぐそこが、登山口になっています。

金剛山 お得な情報

金剛山ロープウェーの割引情報です。

南海バスのお得なカード、南海バス 河内長野・千早赤阪ワイドモックルカードを提示したり、金剛錬成会、読売ファミリーサークル、みどりのトラスト協会の会員証を掲示すると、1割引きです。

千早赤阪村村民の身分証をみせても1割引きです。

南海電鉄 金剛山ハイキングきっぷを購入すると、河内長野までの運賃もお得になりますし、ロープウェーの運賃も2割引きです。

障害者手帳・療育手帳の経時、香楠荘宿泊者(毎日)もしくは、香楠荘で金剛弁当を予約している場合(ただし、平日に限る。)、なんと半額になります。

次に、香楠荘ですが、まれにバイトの求人を行っています。

月2万の交通費が出ますし、まかない付きの泊まり勤務があります。

定期的なリゾートバイト気分で、素晴らしい環境で働けるのはいいですよね。

金剛山 おすすめポイントのまとめ

自然と歴史が豊かな、大阪府で一番高い山金剛山。

地道に登山道を登るのもよし、ロープウェーで手軽に楽しむのもよしの様々な楽しみ方がある山です。

一日山で楽しんだ後は、夜景をみて、山頂の香楠荘でゆっくり休むのがおすすめのコースです。ただし、冬季は雪情報に気をつけましょう。

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