国立国際美術館

国立国際美術館
photo by @licca2018
現代美術に関する企画展が度々催される美術館ですが、館内にはセザンヌやピカソの絵も貯蔵されています。また、独特な建築も有名です。1970年万国博覧会開催のときに建設された万国博美術館を利用し、30数年にわたって国内外の作品を収集・保管・展示を行っていましたが、老朽化を機に現在の博物館がつくられました。

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国立国際美術館の基本情報


【 住所 】大阪府大阪市北区中之島4-2-55

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公式ページ

斬新な美術の海に漕ぎ出す帆船 国立国際美術館

国立国際美術館とは

国立国際美術館とは、大阪中之島の真ん中にある現代的な美術館です。大阪万博の際に建設された「万国博美術館」が前身です。

当初、大阪府立の現代美術館となる予定でしたが、国立の美術館に変更となりました。

しかし、結局、収集物のメインは現代美術です。藤田嗣治(漫画「ギャラリーフェイク」主人公フジタの父親のモデル)や、ピカソ、セザンヌら戦前の代表的な作家の作品を除けば、すべて戦後の作品です。

2004年に中之島へと移転し、現在に至っています。この美術館の最初の特徴は、建物です。

国立国際美術館の建物は、かなり遠くからでも目を引きます。アルゼンチン出身の建築家シーザー・ぺリによる建築です。

帆船の骨格部分がステンレスパイプだけで表現されています。地上50mのエントランスゲートは、しなやかで高く伸びる竹の成長と現代美術がその竹のように伸びてほしいという祈りを示しています。

そのような建築に覆われている地上階は、なんとエントランスです。実際の展示は、竹が地下に根をはるように、地下深くに広がっているのです。

円形自動ドアの風除け室をすぎて、エスカレータを降りていくと、ジョアン・ミロの陶板壁画やアレクサンダー・コールダーのオブジェなどが隣を通り過ぎていきます。その中で、自分が美術品に接する心構えができあがっていくのです。

国立国際美術館の展示

国立国際美術館の展示は、コレクション展・企画展・特別展の3つに分かれています。

コレクション展

コレクション展は、この美術館が所蔵している美術品を中心的に展示しています。

この美術館は、第二次世界大戦以後の国内外の現代美術を収集しており、難解と思われがちな現代美術の展示に合わせて、解説の映像がながれるなど、工夫を凝らした展示となっています。

オーディオ解説が利用可能なので、利用をおすすめします。ありとあらゆる解説をされても、腑に落ちないという現代美術の特徴が味わえます。

企画展

企画展は、特定のキーワードや特定のアーティストに関する特集展示です。

例えば、大阪周辺で活動している現代アーティストの「行為」に注目した特徴的な表現を追求し続けたり、「漢字」というテーマを表現した古代から現代までの幅をもつ作品が展示されています。

学芸員の方々やアーティストの方々が、かなりテーマを絞って展示してくださっているので、芸術に造詣のない私のような人間でも、簡単に理解できるようになっています。

作品のどこに注目すればよいかが明確になっているので、楽しく鑑賞できますし、キーワードに対する認識を深めることができる、なかなか稀有な経験ができます。

企画展は、現代美術以外の作品も扱っているので、とっつきやすいです。

特別展

特別展には、いつも有名な作品が来ていると思います。展示の幅は、古代から近代まで幅広いです。

例えば、兵馬俑展や、「貴婦人と一角獣」のタペストリーの展示など、東京・大阪両方で展示をやるような、メジャーな美術展が開かれます。

この特別展は、特に斬新な展示方法がとられているイメージがあります。

「貴婦人と一角獣」の展示では、エントランスわきの映像で、何に着目すればよいかが明示されていました。

兵馬俑展では、中国の戦国時代を扱う漫画である「キングダム」とのコラボや、なぜか壇蜜が行っている解説音声が聞けました。

企画展、コレクション展よりはかなりとっつきやすいです。

全体として、国立にしてはこぢんまりとした美術館なので、すべての展示を見て回るのに半日かからないので、クオリティーの高い展示が気軽に楽しめます。

もちろん、ただ展示品を眺めるだけではなく、積極的に美術について学ぶ機会もあります。

ワークショップや講演会等

この美術館では、学芸員によるワークショップや出典しているアーティストによるトークや講演会、年に数回、映画や映像作品の上映会が行われています。

一見わかりづらい、現代美術を読み解く手がかりをつかむことができるような催しものとなっています。

他にも、小中学生向けの「こどもびじゅつあー」があります。

スタッフと一緒に美術作品を見て歩き、その場で質問したり、作品に関する説明を聞くことができるのだそうです。

国立国際美術館でのおすすめは美術品だけではありません。

私は、よくすべての作品を見てまわったあと、一緒にいった人と美術館内のカフェで歓談していました。

席数も十分あり、スイーツもおいしいのでお勧めです。

他にも、来館者が十分美術品を楽しめるように、キッズルームや授乳室が設置されています。

保護者同伴で、たくさんある絵本を楽しんだり、図書館らしいおしゃれなおもちゃで遊んだりすることができるのだそうです。

そんな国立国際美術館の開館時間は、10:00~17:00です。

月曜と年末年始が休みです。また、年によってかわるのですが、展示替えのための休館があります。

行く前に、ホームページを確認することをおすすめします。

コレクション展は、高校生以下無料、大学生130円、一般430円で観覧することができます。

特別展と企画展の観覧料は、展示内容によってことなります。随時確認してください。

国立国際美術館へのアクセス

京都方面からいらっしゃる方は、京阪電車で渡辺橋2番出口を出て、中の島ダイビルの隣を通り抜けて、角を右にまがり、関西電力のオフィスを通り抜けると、特徴的な建物がすぐ目に入るはずです。

そのほかの方は、JR大阪駅から環状線に乗り換えて、福島駅で降ります。

2番出口から出て、右にまがって、ひたすらなにわ筋を南下します。

朝日放送ビルの前を通りすぎ、玉江橋を通って、2つ目の交差点を左折すると、特徴的な建物が目に入ります。

国立国際美術館に行くにあたって

もちろん、街の中心にあるような美術館ですので、季節に応じた変化というのはほとんどありません。

重要なのは、特別展の内容だと思います。

現代美術というのは、えてしてハードルが高いですが、特別展は兵馬俑やユニコーンなど、有名な美術品、絵画が並ぶことが多いです。

この特別展の興味に合わせていくかどうかを決めると良いでしょう。

特に服装制限はありませんが、あまりだらしない恰好でいかない方がよいです。

以前、たまたま立ち寄った際、エントランスで警備員さんにそれとなく注意されたことがあります(その時の服装は、上下ジャージでした。)。

国立国際美術館には、少し変わった割引システムがあります。

なんと、「無料観覧日」があるのです。

コレクション展の金曜日の19:00~20:00、土曜日の17:00~20:00は無料です。

そのほかの展示では、無料観覧日はそれぞれ別に設定されているので、ホームページの開館時間・料金の項目から確認してください。

国立国際美術館友の会は、一般会員費3000円を支払うと、会員証を掲示することで、コレクション展・企画展が年中無料に、特別展の一回目の観覧料金が無料になります。

加えて、キャンパスメンバーズ加盟校の生徒は、コレクション展・企画展・特別展すべてが無料で観覧できます。

おすすめポイントのまとめ

国立国際美術館は、大阪市の真ん中にある斬新な形状の美術館です。

地下に広がる展示ブースは、現代美術が中心のコレクション展から国内でも有名な展示会が展開する特別展まで様々です。

難解な現代美術を、凝った方法で展示して、観客をゆさぶってくるのも魅力ですし、企画展を通じて一つの美術分野に詳しくなるのも楽しいでしょう。

メジャーな特別展も、様々に魅力的な演出がされており、美術に造詣が深くない人でも楽しめるような展示が多いです。

コンパクトに展示がまとまっていることも特徴の一つで、半日もあればすべて回ることができます。

全ての展示を見終わった後に、彼女とカフェで展示について語りあうのはいい思い出になると思います。

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