アルル

アルルの概要

アルル（Arles）は、フランス南部のプロヴァンス地方に位置する歴史的な都市です。ローマ時代の遺跡が数多く残り、ユネスコの世界遺産にも登録されています。特に有名なのは、ローマ時代の円形闘技場や古代劇場、そして画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが滞在し、多くの名作を生み出した場所としても知られています。

アルルの楽しみ方

アルルを訪れる際には、まずローマ時代の遺跡を巡ることをおすすめします。アルル円形闘技場（アレーヌ・ド・アルル）は、紀元1世紀に建設されたもので、現在でもコンサートや闘牛などのイベントが開催されています。闘技場の内部を見学し、その壮大な構造を体感することができます。

次に訪れたいのは、古代劇場（テアトル・アンティーク・ド・アルル）です。こちらもローマ時代に建設され、かつては5,000人以上を収容できる規模を誇りました。現在は遺跡として保存されており、夏には野外コンサートや演劇が行われることもあります。

アルルのもう一つの魅力は、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが滞在した場所としての歴史です。彼が描いた「夜のカフェテラス」や「アルルの跳ね橋」などの名作の舞台を実際に訪れることができます。ヴァン・ゴッホが滞在した「イエロー・ハウス」の跡地や、彼が入院していたサン・ポール・ド・モゾール修道院も見逃せません。

また、アルルには美術館や博物館も多くあります。特におすすめなのは、アルル考古学博物館（Musée de l’Arles et de la Provence Antiques）です。ここでは、ローマ時代の遺物やプロヴァンス地方の歴史を学ぶことができます。

さらに、アルルの旧市街を散策するのも楽しいです。石畳の道や中世の建物が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。地元のカフェやレストランでプロヴァンス料理を楽しむのも一興です。

最後に、アルルの周辺にはカマルグ自然公園があります。ここでは、フラミンゴや野生の馬、牛などが生息しており、自然観察やハイキングを楽しむことができます。

アルルへのアクセス

アルルへのアクセスは、フランス国内からの鉄道が便利です。パリからはTGV（高速鉄道）で約4時間、マルセイユからは約1時間で到着します。また、ニースやアヴィニョンからも直通の列車が運行されています。最寄りの空港はマルセイユ・プロヴァンス空港で、空港からはバスやレンタカーを利用してアルルに向かうことができます。